ちょうど1週間前の話である。盟友であり愚か者副本部長である櫻山さんと京都に出掛けた。観光ではない。言い訳ではなく本当に観光ではなく、経営のお勉強に出掛けたのだ。
目的は2つ。京都駅近くにある「松下資料館」見学と京都の名経営者と呼ばれる株式会社ヒトミ人見社長の講演を拝聴するためにである。今日のところは「松下資料館」。
僕は1年前に「松下幸之助歴史館」へお邪魔したが、こちらは初めて。こんな立地のいい資料館が電話一本するだけで無料で利用ができる。
迎えてくれるのはもちろん幸之助氏。「神様の女房」の奥様も一緒に出迎えてくれる。ドラマとイメージは全然違うがそんなことはどうでもいい(笑)。
入館しての第一印象はイオン歴史館とそっくり。同じ方がデザインしたのだろうか・・・。
いくつかのテーマ(経営、人材育成、生き方など)に分かれており、それぞれにビデオの視聴コーナーがある。これをすべて制覇しようと思うと一日掛けても終わらないだろう。僕は以前にも訪問されてことのある櫻山さんのおススメを視聴。
部下の方が幸之助氏との関わりを語られる。その大半が叱責を受けたエピソードを語られている。仕事のやり直しをさせられたとか給料を返せと言われたとか、結構理不尽な話が多かったりする。それも相当過激で感情的だったりする。
しかし、部下の方は実に嬉しそうにそれを語っている。本人にとってはいい思い出になっているんだろう。誰に叱られるかによって本人の受け止め方は異なる。嫌いな上司に叱られるのであればイヤな思い出にしかなっていないはずだ。
そして、大切なのはリーダーとしての在り方。
リーダーの心得十カ条
1.仕事・商売を公事と心得る
2.すべて最終的に自分の責任と心得る
3.率先垂範とする
4.人材育成を重要任務と心得、実践する
5.部下が働くのを邪魔しない
6.適性、実力に見合った仕事に取り組む
7.人情の機敏に通じる
8.いざというときの覚悟を日頃からもつ
9.心配こそ生きがいと心得る
10.仕事を好きになる
果たしてどれだけ実践できているだろうか。う~ん、反省・・・。
それにしてもこの立派な施設。パナソニック社員と思しき団体客以外は誰も入館者がいない。庭園シアターは男2人で貸切であった。実に勿体ない。
これだけ生きることについて学べるのであれば、修学旅行のコースに含めてしまえばいいのにと思ってしまった。
結局、開館時間ギリギリまで滞在し、勉強させてもらった。
こんな愚かの行為もしながら・・・。
松下政経塾で幸之助氏が実際に座っていた椅子。こんな表情をしてたんじゃないかな・・・。
ありがとうございました。
2014年6月3日