強烈なタイトルをそれを後押しする装丁である。
この表紙を眺めるだけでも何となく内容は想像できる(笑)。
著者の曽和氏とは一度、ご紹介頂く機会があったような気もするが、
やむを得ない事情で実現しなかった。
記憶違いかな・・・。
できれば一度、お話を伺う機会でもあると嬉しい。
本書では僕が漠然と思っていることをより具体的に、より過激に(苦笑)書かれている。
今回、政府の打ち出した16卒採用に関する指針は賛否両論(否定的な方が多いか)だが、
決まった以上はそれをベースに対策、戦略を練らなければどうにもならない。
嘆いたところで撤回されるわけでもないし、弱い立場が保護を受けるわけでもない。
極端に言えば、送り出された戦場で、有利であろうと不利であろうと戦うしかないのだ。
本書のターゲットは企業人事担当者であると同時にこれから就職活動を控える学生でもある。
これを読んで危機感を覚えるかどうかは置かれている立場に寄るだろうが、
大部分は「ちょっとヤバいかな・・・」と感じるところだろう。
世の中の論理と同様に就職市場においてもより資本力のある者が勝つ。
それに拍車が掛かりそうなのが、来年度。
その中で僕らはどんなポジショニングを描いていくか。
インターンシップさえやれば上手くいくという単純な話ではない。
2015年8月以降をどうするのかが、
特に中小企業をクライアントの中心とする自分たちが力を発揮しなければならない点。
大手同業他社がどうでもいいと思うスペースで力を出していかないと
地域におけるハッピーは訪れない。
と同時に我々の存在価値が問われる一年にもなりそうだ。
そのためには8月以前の戦略が重要だったりするわけだが・・・。
売り手市場の場合、一般的に我々のビジネスは潤うことが多い。
売上を上げるチャンスも広がる。
15年卒の新卒マーケットでもその恩恵を受けたのも事実。
かといって、それが続くとは言い切れない。
状況によっては、我々、就職情報サービス会社にも衝撃を与える一年になるのかもしれない。
あれっ、これは書評だろうか・・・(苦笑)。