こんにちは!安田です。
朝方になると少し冷え込みを感じる季節になってきました。
季節の変わり目、体調を崩さないようにお気を付けください。
さて、先日、大学時代のゼミ仲間たちと日帰り旅行に行ってきました。
山梨はサントリーの「白州蒸溜所」です。
古めかしい建物ですがこれは博物館です。
辺りにはウィスキーの香りがほのかに漂っていました。
中に入ると、ウィスキーの起源といわれるイギリスの蒸溜所やパブの様子が展示されています。
美味しいハイボールの作り方講座にも参加しました。
…ただしドライバーなので飲めず(涙
グラスを冷やしてから入れるのがミソなんだそうです。
敷地内にはレストラン(要予約!)もあってこれがめちゃくちゃ美味いんです。
あんまり期待せずに入りましたが、さすが食品企業でした。
食後はバーで飲み比べも楽しめます。ただしドライバーなので(以下略)。
白州18年、山崎18年、響21年…どれも貴重なウィスキーです。
日本のウィスキーが美味しいというのが世界にバレてしまったようで、最近は需要が急増し、入手困難になってきていると伺いました。
ネットで検索してみると、とてもじゃないですが手が出せないお値段!!こんなに高いとは……
スタッフの方によると、増産のため設備投資をしているものの、いかんせん時間がかかるので市場にいきわたるのは当分先になりそうとのこと。
片道3時間半かけて山梨まで来た理由の一つはまさしくそれに関連していまして(もちろんウィスキーが好きだからというのもありますが)。
サントリーは、今となっては子会社のサントリー食品が上場していますが、以前は完全な非上場企業でした。
世界に名だたるグローバル企業でありながら、株式のほとんどを創業家が持っています。
なぜ上場しないのか。有名な話ですが、「お酒づくりには熟成などなにかと時間がかかり、四半期ごとに数字を追うスタイルとは馴染まない」などの理由が挙げられますが、
それを言えば、例えば石油だって同じこと。
設備投資からペイするまで時間がかかるし、設備が稼働するころには値崩れしているかもしれない。
加えて、地政学的リスクはお酒造りよりはるかに大きい。
そんな石油会社が上場しているのに、お酒を理由に上場しない…?
味に口を出されたくないから…??
メセナ(文化芸術支援)をやめろと言われるのが嫌だから…??
学生時代、ゼミ(金融論)で議論しました。結局平行線をたどり、しっくりこないままでした。
今回は、そんな当時のゼミ仲間(合宿ではハイボール片手に深夜まで議論しました)との旅行でした。
およそ10年越しですが、やはり現地に行ってみるものですね。理由が少し見えた気がします。
蒸溜所の周り、とにかく森!森!森!なんです。
↑博物館の展望台からの眺め
お酒を造るには良質な水はもちろんのこと、発酵のためには湿潤な気候も必要なんだとか。
つまり単純に「20年間樽に寝かせておくなんて非効率!」とかそういう次元の議論だけでなく、お酒造りにはまず森の維持管理が前提になってくるのです。
これは何十年どころか何百年レベルの話になってくるため、四半期あるいは一年ごとの利益最大化を目指すにはなかなか難しい領域なのかなと、思いました。
まさしく精神性と意思が強みになるファミリービジネスの領域なんでしょうか…?山田さんから詳しく学びたい領域です。
これはもっと勉強せねばということで、再来月には大阪の山崎蒸溜所(こちらがサントリーウィスキーの始まりの土地ですね)にも行くことになりました。
「琥珀の夢」も見て準備万端。今度は電車で行けるので、飲むのが楽しみです!
以上、安田がお送りしました~