はじめまして、こんにちは。
紙からWEBまでいろいろな制作を担当している、不破です。
どうぞよろしくお願いします。
初回なので、スタッフブログを始めるにあたっての意気込みみたいなものを書こうかな、と思っていましたが、前回の二村さんに「日本舞踊とITの求道者」と紹介されたので、訂正も兼ねて私の趣味について書いてみたいと思います。
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私は、かれこれ10年以上お能を習っています。
お能を習っています!
大事な事なので二回書きました。日本舞踊では無いです!
でもだいたい同じなんでしょー?と思われそうですが、別物です!
よく同じにされますが、海老蔵さんや片岡愛之助さんで御馴染みの歌舞伎も別物です。
(歌舞伎から派生したのが日本舞踊だと思いますが、あまり詳しくありません…。)
ちなみに、野村萬斎さんで御馴染みの狂言は、かなり近かったりして、このあたりを真剣に説明し出すとかなり長くなりますので、やめます。
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で、結局どんなのかと言うと、こんなのです。
あーなんか見た事あるわ、と思ってもらえたかな、と思います。
特徴的なのは、やっぱり、上の写真のようなお面をかぶっている所でしょうか。
当然ですが、目に見えて表情が変化することはありません。
(無表情な人の事を「能面みたいな顔」なんて表現したりしますが、般若のお面も能面の一つですし、びっくり顔の面とか、結構可愛い顔をしている面もあるんですよ!この写真の下の方には大仏的な面も写ってますね!)
あとは、舞台セットが、ほぼ何も無い事も特徴です。あっても木が一本とか、骨組みだけどか。
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こんな風に、分かりやすい表情もセットも無く、
ぎりぎりまで簡略化されているにも係らず、
ちゃんと情景や心情が伝わる!分かる!そして好きに想像もできる!というのが、
お能の魅力のひとつかなと、私は思っています。
まさしくシンプルイズベストです。
この無駄を削ぎ落として行く感覚凄い!
説明しすぎない、以心伝心を美徳とした日本文化素敵!最高!…とテンションが上がります。
お話自体の内容も、切ない恋愛モノ有り、ホラーあり、ドロドロ昼ドラ展開あり、妖怪退治ありと、
そこまで難しいものは少ないので、興味があったらぜひ見てみてください!良ければ解説します(笑)
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私は、観るだけでなく、お稽古にも通っています。
今は月に数回、仕事が終わった後に先生のお家にお邪魔して、仕舞(主役の所作の見どころを抜き出して舞うもの)と謡を習っています。
能はゆっくりで静かで退屈で眠いイメージがあるかもしれませんが、曲によってはかなりテンポも早く、
飛んだり跳ねたり、斬ったりはったり、神様になって飛び上がったり、亡霊になって敵を追いかけたりする(…と言うようなお話があります)と、動きもかなりハードです。
夏場だと、汗だくになることもしょっちゅう。
膝に痣が出来てることもたまにあります…恥ずかしい。
そして家に帰るともうぐったり。
…と、体力的にはしんどいこともありますが、とても良いリフレッシュになっています。
特に、大きな発表会での緊張感と身の引き締まる感覚は、普段の生活ではなかなか得られるものじゃないし、毎回必ず、続けていてよかったー!と心から思うので、今後も仕事とのメリハリを大事にしつつ、長く長く続けて行きたいと思っています!!
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さて、明日は、秋分の日のためブログもお休みです。
明後日の担当は、納涼会での幹事・司会姿がとても素敵だった奥井さんです!