これからも前向きに 名大社会長ブログ

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食べ物のはなし 伏見シリーズ その184

緊急事態宣言の解除まであと5日と迫りました。
いきなり昔のようにとは思いませんが、
少しは緩和されるのでしょうか。
もしくはマン防とやらで別の制約が出てくるのでしょうか。

今は指示に従い、来るべき明るい未来を待つのみです。
先週は錦3丁目でした。
今回は再び住吉町へ戻りましょう。

元々、明治屋さんの建物は駐車場になっています。
この写真では分かりづらいですが、右側の空いたスペースです。

ちょっと古いビルの裏通りは怪しさ満点でそれが魅力だったりします。
それが全面公開になると少々寂しかったり。
見られたくない顔を見られてしまったり。

飲み屋街の裏手にはいろんなドラマが生まれます。
30年前、僕はこの界隈で何をしていたのでしょうか。
懐かしさが涙を誘います。
そんな時期から、いやその遥か前から営業されているお店に行ってきました。

「夜来香 栄本店」さんです。

間近から撮っているので看板がはみ出ます。
昭和30年創業のこの辺りを代表する老舗中華です。

自慢は餃子ですが、ほとんど食べたことがありません。
ランチには餃子はなく夜勝負なのが理由。
夜は20代の頃、たまにお邪魔した記憶です。
当時の飲み方は今と違っていました。

この類のお店でお腹を膨らませ、BARに出掛ける、そんな日々でした。
あくまでも勝負は2軒目。
お店にはかなり失礼ですね・・・。

話が逸れました。
お昼はお昼で勝負する必要があります。
こちらのランチはALL670円で8種類あります。
定番はチャーラー。
もしくは日替わりランチに近い3品料理ランチ。
通は青菜焼きそばランチを頼むのでしょう。

しかし、ここは人気食べ物ブロガー。
そんな短絡的なオーダーはしません。

あくまでも読者目線。
自分本位でこの商売はやっていけません。

ミニサラランチ 670円

このネーミングにミニサラダを思い浮かべた超単純な方はいませんか?
まだまだですね。
ご覧の通り、ミニ皿うどんが正解。
それと炒飯の組み合わせなんて、60年以上の歴史を持つお店しか考えられません。

こちらのミニ皿うどんはサイズはハーフでも
具材は一人前とさほど変わりません。

腹ペコ野郎には物足りないかもしれませんが、
50代半にば健全というしかありません。

ミニサラに酢をかけて、麺がしんなりした状態で思いきり口にします。
硬い麺がほんのり柔らかくなった食感がたまりません。
そこに炒飯を掻きこむ。
この庶民感覚を大切にしなきゃいけないのです。

今回もお腹をポンと叩き、お店を出たのは言うまでもありません。
ごちそうさまでした。

緊急事態宣言明けのスタートはこの付近になるのでしょうか。

小説「ノーサイド・ゲーム」

う~ん、困ったもんだ・・・。
今、僕には読まなければならない本が山積みになっている。
優先順位からすればその山積みの本から片づけなければならないのだが、
勢いでkindleで購入し勢いで読んでしまった。

それが本書「ノーサイド・ゲーム」。
池井戸潤氏の最新作。
最近の小説家でいえば彼くらいしか読んでいないが、彼の新作はことごとく読んでいることになる。
同じ岐阜県出身ということもあるし。
それは関係ないか・・・。

今月発売されたばかりの作品なので、ネタバレしない程度に紹介しておこう。
タイトルやブックカバーから分かるように本書はラグビーを通したビジネス書。
ラグビーのルールがほとんど分からない身としては不安はあったが、そんなものは杞憂。
ラグビーの試合も多く描かれているが、手に汗握りながら読んでいた。
そこでも興奮を覚えるのは事実。
ガチガチのラグビーファンはどう感じるか分からないが、上手く表現されているのではないだろうか。
著者のラグビー愛も理解できるし・・・。

しかし、これはスポーツのフィクションではなく、池井戸氏らしいビジネス小説。
それも全身全霊の池井戸作品。
予想がつくといえば予想がつき、展開はそのとおり。
いい意味で期待を裏切ることはない。

ラストもイメージ通り。
「ああ~、やっぱり」と思いながらも、清々しい気持ちとヤル気がみなぎってくるから不思議だ。
池井戸作品に勇気と元気をもらう人は多いはず。
単純な僕もその一人。
と詳細は一切明かさず、書評ブログを書いた。

ドラマ「下町ロケット」で成功した戦略と同じ手法をここでも使うようだ。
来月からTBS系のドラマで放送される。
小説を出したばかりでドラマ放映。

それも微妙に異なるドラマ設定。
小説には主役の奥さんなんて出てこなかったし・・・。
そのあたりが実にイヤらしいが、僕はホイホイと喜んで観てしまうのだろう。

悔しいがとても楽しみ。
いかんいかん、日曜の夜は「いだてん」だけにしようと思ったのに。
読むべき本が沢山あるというのに・・・。
う~ん、困ったな(笑)。

やっぱり今週も喋ったわけだった

今週月曜日に「喋りすぎなのか・・・」というブログを書いた。
ネタ不足的な面は否定できないが、今日はその延長戦。
今週もバタバタした一週間。

おかげでじっくりブログを書く時間がなかったのも正直な話。
世の中の人たちはそれが当たり前で、
今まで僕が余裕がありすぎたわけだ(笑)。

月曜日と木曜日は南山大学の授業。
この2回はゲストを招いたキャリア授業。
月曜は我らのエース、元F1ドライバー山本左近氏。

世界に20人しかしないアスリートの話を聞けるなんて、学生はシアワセなはず。
”人は自己実現不可能な夢は描かない”という彼の強烈なメッセージ。
その熱い想いを感じ取って欲しい。

この大物だけでは学生とのギャップはありすぎると思う。
そのため木曜日は南山大OB、OG の若手社員が登壇。
学生にも普通ですねと言われたヤスダとナベ。

結構、安心感を与えたようだ(笑)。
でも、想像以上にいいことを語ってくれた。
僕はそれを見守りながら、水曜日は豊橋へ。
過去にさかのぼってるじゃないか(汗)。

東三河事業での講演。

昨年の同時期にも同じ講演を行ったのだが、参加頂く方は同じ方も多いので、
全く同じネタというわけにはいかず、少々入れ替えた。
同じという言語が続く。

コンビのニシダと一緒に行ったが、僕が勢いに乗って
彼女のネタをほとんど喋ってしまい迷惑を掛けた。
すいません・・・。

そして、昨日は会社のセミナールームで働き方セミナー。

うちの顧問でもあるあさひ合同事務所と共催のセミナーを実施。
労働基準法が変わるタイミングでセミナーを計画し、
メールマガジンで内容を送信したら、もの凄い反響。
わずか2時間程度で予定数が埋まってしまった。
クライアントからの問い合わせも多く、
急きょ別日程、別会場で予定を立てたが、こちらも1日で満席になってしまった。
やはり関心が高いですね。

本当はこの件をブログに書くつもりだったが、
他のネタを拾っていうるちに原稿量がいっぱいになってしまった。

そのため昨日の様子は明日のブログで・・・。
今週も有難い1週間でしたね(笑)。

元気溌剌!!Fネット若手・中堅勉強会

すでにパフの釘崎社長の「釘さん日記」や名大社ニムラの「スタッフブログ」で紹介されているが、
一昨日、Fネット若手・中堅勉強会が名大社で開催された。
同じような内容は避けたいところだが、どうしても近い話になってしまうだろう。

特に釘崎社長のブログは僕が書くことを想定してイヤらしく事細かに、
それも普段はあまりアップしない写真もふんだんに使っている。
性格が表れますね(笑)。

Fネットとは「ふるさと就職応援ネットワーク」の呼称で、全国各地域の就職情報会社が集まった団体。
先日のブログでも書いた通り、この7月から僕が会長に就任している。
そんな意味ではこの勉強会が僕が会長として携わる初めての行事。

今回は北は仙台の「きゃりぽーと仙台」さんから南は沖縄の「エスエフシー」さんまで
11社24名の若手の方が名古屋に集結した。

今回の幹事はパフの横山さんと名大社のニムラ。
この2人の幹事は僕の思いつきで決めただけ(笑)。
その発想が大事である。
結論から言えば、この2人の綿密なプログラム設計や進行で素晴らしい勉強会を行うことができた。

僕の役割は冒頭の挨拶だけ。
あとは途中に意地悪な質問をするくらい。
それでも役割はあった。
まだ、それはいい。
釘崎さんは特にやることもなく写真を撮っていたくらい(笑)。

事務局の責任者としての出席だが、
参加者からすれば遊びに来たとしか思っていないじゃないかな?。
途中抜けだして2人で映画でも観に行こうと言っていたくらいだから・・・。
ちなみに言ったのは釘崎さんですよ(笑)。
しかし、プレゼンや発表内容が面白すぎて、抜け出すのを逸してしまった。

この勉強会は3部構成。
1部は各社の自社プレゼン。

第2部はチームに分かれ採用担当者としての戦略を考えるワーク。

途中の休憩では地域のお菓子を・・・。

第3部はFネットへの新事業の提案。

詳細については釘崎さんのブログを読んでもらえればいいだろう。
えっ、写真しか載っていない?。

実現可能なアイデアから相当なブラッシュアップが必要なアイデアまで発表を聞くことができた。
僕が迂闊に実現化した企画には賞金を出すと
言ってしまったためにより張り切ってくれたのかもしれない。

写真の後ろのホワイトボードに書いてあるチーム名には「グリと賞金稼ぎたち」とか
「金の亡者」とかギラギラした感じを醸し出していた。
若いヤツはそうでなきゃいけない(笑)。
写真に写っているチーム名は「スレンダー」。
そんな感じですね。

最後は全員で宣言して記念撮影。

終了後は何かと使わせてもらうトラットリアゴリアテさんを貸切り懇親会。
この場も大いに盛り上がった。

ここでは第2部のワークの成績発表。

1位のチームには商品ではなくクーポン券。

東京もしくは名古屋へ出張した際にご馳走してもらえるクーポンだという。
僕が大層なことを言ったみたいだが、もうすでに忘れてしまった。
優勝メンバーのみんな、東京に出張しようね。

昨日、改めて参加したうちのメンバーに聞いてみても、
大いに勉強になり刺激になったという。
何もしていない僕にも何名かの方からそんなお礼のメールも頂いた。
若い連中が自分たちで企画を立て、それについて真剣に議論し合う。
そこでのコミュニケーションが信頼関係を醸成し、お互いの会社を理解し合う。
きっとここから何かが生まれてくるだろう。
そんな期待感を持たせてくれた。

僕自身もいい学びとなりました。
みなさん、この機会をその場だけに終わらせず、これからも活かしてくださいね。
ニムラも言っていたけど・・・。

元気な一日をありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。

映画「Vision」

今月は日本映画強化月間。
どれだけ時間を許すかわからないが、観たい日本映画が多い。
本作以外にも「万引き家族」「空飛ぶタイヤ」は必見。

仕事をサボってでも観たい。
いや、表現がよくない。
時間を上手く調整して観たい。
映画コラムニストとして活躍できそうな予感・・・。

それはさておき本作。
何とも不思議な映画だった。
河瀨直美監督は僕は決して得意な監督ではないが、
なぜが最近の「あん」も「光」も観ている。
なぜか惹きつけられる。
嫁さんと同じ名前であるのは全く関係はない。
通販生活のCMも関係ない。
(通販生活のCMはあえて公開に合わせたのかな・・・笑)

いかん、いかん、作品とは全然関係ない方向に向かってしまった。
本作はフランスとの合作。
神秘的な映像美は芸術性の高いフランス映画には受け入れやすそうだし、
河瀨監督の独特のカメラワークも同様。
SFXを駆使した作品との真逆の演出に感動を覚える人も多いだろう。

それが必要以上に映画を難解な方向へ誘っているような気もするし、
謎が謎を生む要素となっているのだろう。

だから、単純な三代目 J Soul Brothersファンは観ない方がいい。
本作が面白いとは感じないだろう。
むしろ酷評する作品になってしまうのでは?
と余計な気を遣ってしまう。

エグゼクティブプロデューサーがEXILE HIROさんであるのに
違和感を覚えるのは僕だけだろうか。
この2人の関係性や作品に対してのこだわりを知らないので、
偏った見方は間違っているとは承知しているが、
自らの世界を貫く監督と商業ベースで最も成功している社長とはなかなか結び付かない。
そこも含めとても不思議な映画。

個人的にいえば、すっかり河瀨ファミリーとなった永瀬正敏くんと
フランスの名女優ジュリエット・ビノシュさんの絡みがいい。
なんとも大人の色気を感じさせる。
50歳を過ぎようが関係ないわけね(笑)。

いつものように映画の中身はまるで分からないブログになってしまった。
ただ言えるのは日本の風景は素晴らしい。
それを確認するだけでも観る価値があるのは間違いない。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

静かに流れていく映画。
ほとんどが寒々しいどんよりとした風景。
主人公のリーは不愛想で喧嘩っ早い。

映画全体を包む悲しげな雰囲気が何か過去を予感させる。
それがひとつの死を機会に紐解かれ、人間模様が表層化していく。
現在と過去が入り混じるシーンの連続。
リーが背負ってきた過去が次第に明らかになる。
なぜリーが喧嘩っ早くて、人に対して一定の距離を持つのか・・・。
段々とリーに対して感情移入していく。

妙に真面目な表現をしてしまったが、そんな映画。

アカデミー賞に6部門ノミネートされたとか、
マット・デイモンがプロデューサーだとか話題性はあるが、
名古屋では地味に公開されている。
テーマが重いせいか、派手な盛り上がりはみえない。
それでいいと思う。

観る観客を選ぶ映画だし、感動どころも人によってマチマチ。
派手な演出があるわけでもなく、悲しいドラマだが泣かせるシーンがあるわけでもない。
静かに静かに映画は流れていく。
そして、静かに映画は終わる。

ラストシーンは「えっ?」と思う人もいるかもしれない。
しかし、これが正しい終わり方できっと日常なんてこんなもんだ。

洋画の場合、超大作に振り回されることが多いが、僕はこんな地味な映画の方が好きだ。
何も考えずエンターテイメント性だけを追求するのもいいが、
映画が終わった後、しみじみ考えるのも悪くない。
父の死を思い出してしまった。

海外の俳優については全然詳しくない。
「あ~、どっかで見たことあるぞ・・・」という程度で名前と顔は一致しない。
本作もそんな感じだったが、一人だけ見覚えある俳優が出演していた。
端役での登場だったが、80年代活躍していたマシュー・ブロデリック。
当時は主役を張る人気俳優だったが、この作品ではちょい役。
随分と丸いオジサンになってしまった。

今、ギラギラした中年役で映画界を引っ張る俳優と比べ、残念だが見劣りする。
歳の取り方は難しい。
変わらないのもダメだが、変わりすぎるのもダメ。
映画の良し悪しとは関係ないがそんなことも感じてしまった。

まあ、いろんな楽しみ方ができるのも映画。
さて、次は何を観るかな・・・。

「時短」の重要性は分かります・・・

最近、企業の時短に関するニュースが多い。
ちょっと多すぎるのでは?と思うほど、毎日のように流れている。
先月の日経トップリーダーの特集もこれに関するもの。

先週参加した経営者向けのセミナーもそうだったし、
先週放送された「ガイヤの夜明け」も企業の取り組みを紹介していた。
めったに観ないTVだが、この時は家に居たこともあり興味深く見た。
珍しくトミタもブログで取り上げていた。

会社側の考えと現場の考えの食い違いが手に取るように分かり、
その間で苦しむ中間管理職の姿が印象的だった。
これは紹介された企業に限らず、多くの企業で見られることだろう。
日経トップリーダーで紹介されている企業はあくまでも数少ない成功例で
現実には中々うまく進まないケースが多いはず。

「働き方改革」=「時短」となり、そればかりクローズアップされていると思わくもない。
ここで僕が批判的な意見を言えば、ブラック企業の経営者と叩かれる。
そんな愚かなことはしない(笑)。

僕も懸命に時短を訴える一人。
朝礼の場や全体会議の場ではよく口にしている。
では、上手く機能しているか?
まだまだ道半ば・・・。
すぐに結果が出ればいいが、そんな簡単なことではない。
しかし、継続的に全社的な取り組みとして実施する。
もっと自らが啓蒙していかねばならないですね。

そんな中で感じることもある。
効率的に仕事をすることは重要。
ダラダラと仕事をする必要はない。
しかし、行き過ぎた時短に対する取り組みが
却って社員のストレスになってしまわないかという気もする。

時短の目的は別にあるはずなのに、
時短自体が目的化してしまう恐れはないかという不安。
そこをいかにクリアさせていくことができるかが僕自身の課題ともいえる。
余計な会話も控えなきゃいけないかも・・・(苦笑)。

まだ自社のことは大きな問題でないからいい。
僕が思うには別の方向でマイナスの影響が出ているのではないかということ。
それは新卒採用市場において感じるのだ。

18卒の求人倍率は1.78倍。
(リクルートワークス研究所調べ)
昨年の1.74倍からは微増。
それが300名以下の中小企業の場合、4.16倍から6.15倍へと広がる。
流通業の場合は6.98倍からなんと11.32倍と約前年の倍。
これはちょっと極端すぎないか?
この数字を読むと僕は勝手に「働き方改革」の影響が出ているのではと考えてしまう。

最近の学生の傾向として土日休みを前提とした勤務形態を望むケースが多い。
勤務時間も同様で9時~18時といった一律の時間を希望する。
これが残業なしという認識にも繋がり、それが難しい企業は学生の志望から排除されていく。
そんな気がしてならない。

今の日本企業の在り方を考えれば、土日勤務も朝型、夜型勤務もあって当然。
しかし、「働く方改革」が強調されることで、
サービス業の勤務形態が否定的に捉えれることが増えているように感じる。
その数字が求人倍率に反映されていることはないか?
僕だけが感じる違和感ならいいのだが、実際そうじゃなかったとしたら・・・。

時短も「働き方改革」も重要なのはよく分かるが、
そんなマイナス面が表面化しないことを願いたい。

「社会イノベーターフォーラム」に行く

昨日は夕方から「第1回 社会イノベーターフォーラム」。
たまたま予定が空いており、NPOで活躍する毛受さんからお誘いを受け、
内容もよく理解しないまま参加してきたのだ。

これが思いのほか、面白く、可能性を感じるイベントであった。
社会課題の解決事業を構想し、展開することで少しでも解決につなげるのが「社会イノベーター」。
それに企業の社員が関わり協力し、自社の持つスキルやネットワークを活用して、
より解決に結びつけようとする取組み。
そのプレゼンがこのフォーラムで発表された。

企業側は金銭的支援をするのではなく、あくまでも人的支援で協働する。
このコラボレーションが新たな価値を生み出し、
事業としても成立していく流れをこのプレゼンで聞かせてもらった。

数多くの中から選ばれた3社が今回の発表者。
障がい者の工賃をアップさせるために非常食缶入りパンの販売を手掛ける企業、
留学生を対象としたグローバル人材育成事業、
実践型食育で高校生に弁当を販売する事業
と3社ともユニークな視点を持っていた。

プレゼンを聞く限り、まだまだ解決策に届かない点もあったが、
その熱い想いと行動力には感銘を受けた。
彼らが伝えようという想いに支援する企業側の社員も影響を受けることは多い。

交流会の場で協賛企業の担当者と話をさせてもらったが、
CSR的な活動だけでなく、社員研修の一環という考えもあるよう。
しかし、結果的に社会イノベーションの加速へと結びつく。
いい意味でごちゃ混ぜにすることでイノベーションを起こすのであろう。

今後、こういった取り組むが新しいビジネスを生む出す可能性は高い。
名大社としても自社だけでは難しい社会的課題をどこかと取り組むのも有効的。
既に完成したモデルではなく、新しい価値を創造することもできるのではないだろうか。
想いやアイデアはあるが、チャネルやプロモーションが足りない事業者と
組むことで互いにwin、winになる可能性はある。
3社のプレゼンを伺いながら、今後広げるべき領域を探ってしまった。
どっか捕まえにいこうかな(笑)。

このフォーラムはいろんなジャンルの方が参加。
知り合いの経営者もいたが、なんと女子高生も参加していた。
グループでの交流会で女子高生とも会話したが、その意識の高さには感動してしまった。
東京からわざわざヒントを探りに来た大学生もいた。
きっとこんな連中がこれからの社会を変えていくのだろう。

何気なく参加したイベントだったが、いい刺激を頂いた。
どんな時代になろうとも熱い想いは必要。
そんなことを改めて感じた。

ありがとうございました。

名を汚してしまったか。名古屋シティマラソン

昨日は2年ぶりの名古屋シティマラソン。
ニュースでは日本人女子の活躍が話題になっていた。
Jリーグでは同級生のカズもゴールを決め、同世代に勇気と感動を与えてくれた。
名古屋は天気も良く、絶好のマラソン日和。
何もかも上手くいくはずだった。
いくはずだった・・・。

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史上最多の出場者となる大会は朝早くからナゴヤドーム周辺を賑やかにしていた。
フルマラソンのゴールとなるドーム内は静かな雰囲気を醸し出し緊張感を与えていた。

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今回、僕は大学の先輩とハーフマラソンに出場。

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先輩に会社のTシャツを着させているわけではない。
参加賞として配られた名古屋シティマラソンのロゴの入ったTシャツ。
全く同じ色なので、名大社のTシャツは目立たない。
それでもこの日は仕事扱いとし、
会社の広報活動の一環として名大社Tシャツを身にまとい出場。

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練習不足とはいえ気合は入っていた。
そしてスタート。

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一定のペースで走ろうと決め、1km5分30秒で走ることにした。
10kmのタイムは55分ちょうど。
計算通りのタイム。
このままのペースで走り、最後にスパートを駆ければ、
ピーク時は難しいとしても1時間55分程度で走れる。
そんな計算だった。

しかし、現実は甘くなく、12~13kmあたりから徐々にペースが遅れ始め、
目標タイムを維持できなくなってきた。
15km付近で立て続けに友人とすれ違い、
少し元気は出たがあとが続かず、遅れを取り戻すことはできない。
キツイ。ツラい。
過去4回参加した名古屋シティマラソンでは一番苦しい。

知らない人から「名古屋の名物、名大社、ガンバレ!」
と追い抜かれる時に声を掛けられ「ウスッ!」と返事するものの、
スピードは出ず、ズルズルと・・・。
他にも同様な声を掛けられた。

きっと「何をやってるんだ、名大社。しっかりしろ!」
と言いたかったのだと思う。
いかん、これでは会社の宣伝のつもりが名前を汚してしまう。

そんな思いを感じつつ、ヘロヘロになりながらも何とかゴール。
タイムはネットで2時間1分32秒。
これまでの本大会では一番遅いタイム。
大体は1時間51分で遅い時でも1時間55分。
初の2時間オーバー。
トホホ・・・。

しかし、これが現実。そして実力。
のん気に楽しく走ればいいが、
会社のTシャツを着ている以上、そんなわけにはいかない。
反省・・・。
このまま終わるわけにはいかない。

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先輩との打ち上げでそんな話はしていないが、
来年は気持ちを入れ替えて臨むことにしたい。

出場されたみなさん、お疲れ様でした。

社長になるまでのこと 3

多分、うちの会社に詳しい業界の方は思っていたと思う。
トップ、ナンバー2のいない名大社は終わりだと・・・。実際にそのような声は僕にも届いていた。そんな時期での決断だった。
そこから社長とのやりとりが始まった。100%の信頼をされていたわけではない。
「もしかしたら、こいつが会社を潰すかもしれない。自分が作り上げてきた会社を他人が潰すくらいなら、解散した方がまし。」もしくは「私物化して会社をメチャクチャにするかもしれない。」そんなふうに思われていた。
お互いに意見は交わすものの、多くの場合は持論をぶつけられ、そこから前に進むのは難しかった。
社員もきっと不安だったはず。ある時、右腕となる社員とサシ飲みをした。会社の今後が話題の中心だったが、右腕は僕に聞いてきた。
「哲さんは本当に会社をやっていきますか?途中で辞めたりしませんか?」当然ある疑問だろう。僕はこれまでのこと、今回の決断のこと、多くの事を頭に巡らせながら答えた。
「大丈夫。辞めない。」「なぜですか?」
「俺は今まで何かを途中で辞めたことがない。学校も塾も部活もアルバイトも一度決めたことは辞めたことがない。30歳から始めた日記も今やってるマラソンも辞めていない。辞めた経験がないんだ。だから大丈夫だ。」
チープな論理だった。それでも説得力は持っていたようだ。
右腕は「分かりました。納得しました。」と言って、後は何も聞かなかった。それは右腕に言った言葉でもなく、自分自身に向けて言っている言葉だった。
そんな状況でも会社は動いている。自らも営業し、数字が思うように上がらないものの、組織は鼓舞していかねばならない。同時に経営計画書を作成していく。今の赤字状態からどう脱却するか。コストダウン、新商品の開発など黒字化するための道を探っていた。苦しい時間であった。
最大のコストダウンはオフィスの移転。創業以来、40年間、栄にある中日ビルにオフィスを構えていた。徐々に拡張していったため、結構なスペースもあった。そこから移転で大幅に固定費はカットできる。
しかし、40年間暮らしてきた場所を安々と離れることはトップの感情として許しがたいことでもあった。ここの説得が難航したが、最後には理解してもらうことができた。
秋頃は、社長とそのようなやりとりを繰り返しながら、会社存続に向け話し合いを続けていた。ある時、急きょ呼び出され、二人で飲むことになった。これまで一度もお邪魔をしたことのない洒落た小料理屋だった。
どんな話になるかは想像ができていた。僕自身、覚悟もできていた。どんなことがあろうと会社を守る。自信も根拠もなかったが、その気持ちだけは強かった。
社長の懸念材料は多かったと思う。一番大きな要素が会社は誰のものになるかという点。「お前は会社を自分のものにするつもりはないか?私物化しようとしていないか?」
そこははっきりと答えた。
「ありません。もし、そんな様子を少しでも感じるようであれば、クビしてもらって構いません。」自分でクビを切りだしたのは初めてだった。
これまで何度もダメ社員の烙印を押され、危うい立場を過ごしてきたが、自らキッパリ言うのは初めてだった。定かではないが、この言葉が社長の気持ちを変化させたのかもしれない。
そして、僕は11月に重要事項を決定した。冬の賞与を一切支給しないことに決めたのだ。前年も業績は悪かったが賞与がストップすることはなかった。過去も一度もなかったはず。
それを僕が決めた。ただでさえ給与が減り生活が苦しい状態でその決断は社員には本当に申し訳なかった。心が離れる社員が増えるのも予想された。
全ての現場を任されていた僕は全員の前で詫びた。
誰ひとり非難する声は上がらなかった。会社は酷い状況だったが、夏以降、誰も辞めなかった。さすがに冬の賞与の件で退職者も出るだろうと覚悟したが、その時も会社を去る者は誰もいなかった。
僕はそれが一番嬉しかった。
会社は何とかなると思えたのも、そんな仲間の存在だった。
賞与をゼロにしたことで社長は僕にすべてを任せようと決心したようだ。
(続く・・・)