これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「これからを思う」の記事一覧:

ブログをipadで書いてみる

特に何かがあるわけではない。今、このブログを初めてiPadで書いている。
正直、まだ違和感がある。携帯電話のように(携帯と入れると携帯電話と出る)、便利さはあるものの、打ち込んでいるキーボードは不思議な感覚だ。TwitterやFacebookに書き込む文章量であれば全く問題はないが、長文となるとパソコンに比べ、時間を要する。しかし、それも時間次第なのではないだろうか。
まだパソコンが浸透していなかった頃、僕は今はなきワープロでローマ字入力ではない方法で入力していた(どんな言い方だったかな)。それが、パソコンで企画書や原稿を作成するようになり、今のスタイルが身についた。
ワープロでは表を作成するのも一苦労で、随分難儀であったが、パワーポイントを使うようになってからは、それなりのデザインも容易になり、企画書作りが楽しくなった時期もあった。
時代は進化し、今はiPad。
ワードやパワーポイントに変わるソフトが出てくると、いよいよパソコンは必要でなくなる。きっとそんな事はないと思うが、近い将来そうならないとも限らない。
ハッキリ言って、このブログはゴールを設定せずに書いているので、どうまとめていいかわからない。
しかし、間違いなく言えるのは、何の緊張感や覚悟がなくとも、全世界に対して情報を発信できるということ。
パソコンの方が、それに向かう準備といい、態勢といい、真剣味があるように感じる。そう感じる僕は既に古いのかもしれないが・・・。
やっぱり、ブログはパソコンで作っていこうと思うが、こういった方法もオプションの一つだし、それくらいの対応ができないようでは、これから多くの事を仕掛けていく側としては失格である。
僕の友人にはiPhoneでブログをしっかりと書く強者もいる。
何とか時代に取り残されない様に、こういった事にもチャレンジしていきたい。
いや、いくぞ(^-^)/←この絵文字もキーボードにあるんだよね。

ユーストはまだまだ発展途上?

昨日のパフの釘崎社長のブログでもあったように、一昨日はふるさと就職応援ネットワーク加盟会社向けに「オンライン会社説明会」のデモンストレーションが行われた。
今後、Web上で会社説明会を提供する企業は増えてくると思われるが、それを先んじてパッケージ化して、より洗練された情報を提供してきたのが今回のデモ。
社員と一緒にPCの前でチャットに参加したり、画面を切り替えパワポの資料を閲覧したりと、30分の説明会に参加させてもらった。どんなコンテンツを提供するのかというそもそもの課題はあるのだが、そのオンライン説明会自体は画像は鮮明で音声もずれることなく、目の前で説明会が行われているようなリアル感があった。それは、時代の進歩を実感する体験でもあった。
その晩は、パフの釘崎社長と作家であり人材コンサルタントの常見陽平氏のユーストリームの生中継を自宅で楽しませて頂いた。どれだけコストをかけるかが、先述のオンライン説明会との大きな違いであるが、その見やすさは明らかに違う。
どうしてもユーストリームの場合、その配信側の設備もあるとは思うが、画像の美しさや音声の聞きやすさでは課題が残る。
そして、まだまだユーストリームの認知度が低いのか、今回の生中継も参加者が少ない。
この大物の二人の対談であれば、もっと多くの方が視聴してもよさそうだが、リアルで視聴していたのは20~30名だったと思う。映像は保存され、後からでも視聴できるのわけだが、生中継だからこそのドキドキ感があって、それがユーストリームのメリットとも思うが、そう感じている方は少ないのだろう。実際にビールを飲みながらのライブは、あの時間帯だからこそ、楽しめると思うのだが・・・。
昨日も懇意にしている会社からの配信で、ワイキューブの安田社長の講演をユーストリームで視聴するという滅多にない機会を頂いたが、それをリアルで視聴していたのはたった10名程度だった。う~ん、少ない。
ワイキューブの倒産に至る経緯の話もあり、その時の行動や環境は胸に突き刺す内容。聞き逃せないと思ったのだけれど、う~ん、やっぱり少ない。
単に告知効果が弱いのか、ユーストリームを通して流される映像にストレスを感じるのか、話題性の割には、その活用度は低いのではないか。
一昨日の対談も昨日の講演も、僕自身にとっては価値の高いものだった。しかし、そのためだけにわざわざ東京に出向くことも難しいので、Webを通して配信される生中継はとてもありがたい。
僕も2回ばかり発信側としての経験はあるが、発信者としても違和感あるのは最初の数分で、すぐにその配信環境に慣れることはできる。
何だか取り留めのない話になってしまったが、このユーストリームは、もう少し精度と認知が向上すれば、よりよい情報発信のツールになる事は間違いない。それも抵コストで・・・。
まだまだ発展途上のユーストリーム、今後の活用も楽しみなのだが、どうだろうか。

遅ればせながら、スマホなのだ。

遅ればせながら、先週末にスマートフォンに変えた。
自称アーリーアダプター(この購入でそうでないことが明確になったが・・・)で、twitterもfacebookも使いこなし、当たり前のようにモバイル機器を使いこなしてきたのだが、ようやくスマートフォンに変えたのだ。
auの携帯電話はTUKA時代から数えると15年以上になる。
スマートフォンに出遅れたKDDIだが、仲のいい友人が勤務している事もあり、iphoneをフル活用する仲間を横目で見ながらも我慢してきた。今回、機能や使い勝手も十分だと判断し、この7月の新機種導入を機会にXPERIAacroにしたのだ。
(ちょっといい訳くさいか・・・)
情けない話だが、これまでスマホはほとんど触れた事がなかった。回りでも使用している仲間は多いのだが、自分ができるのも当然のような顔をして、あまり関心を示していなかった。
それがあってか、自分がいざそのスマホを手にするとどうやって取り扱えばいいか良く分からない。今更、聞くわけにもいかず、あちこちのアイコンをタッチしたり、シュッシュッするのみ。何となく感覚はつかめるものの、肝心な方向に進めない。
そのせいでもないが、買ってしまったマニュアル本。
エクスペリア
それにしても多い、この類の書籍。
ビックカメラにもずらりと並んでいた。みんな同じような悩みを抱えているのかな・・・。
それなりに使えるようになったが、どうも入力が上手くいかない。キーボードが小さすぎて、本来入力したい文字が打ち込めない。気づかないうちに隣の文字が画面に反映されている。
セキュリティも考慮したため、初期画面をパスワード設定にしたら、面倒くさくて仕方がない。慣れるまでしばらく時間がかかりそうだ。
しかし、いろんな使い方をするうちにこのスマホに多くの可能性を感じるのも事実。電車の中で、ずっと触っている人の気持ちもよく分かる。
(決してそんな風にはならないけど・・・)
半年後には、便利なアプリも使いこなし、facebookあたりにもどんどん情報をアップしていきたい。
ただこのスマホに頼り切る生活は避けたい。どれだけ情報入手や伝達の手段が向上したとしても、あくまでも道具の一つだ。
コミュニケーションツールとのして有効性は認めるが、重要なのはリアルでなければならない。
それを実感しながら、使いこなしていければいいと思う。

グローバル人材の採用について学ぶ

昨日は東京。
午前中から夜のいい時間帯まで、スケジュールの詰まった有意義な一日であった。危惧していた台風の影響は全くなく、交通機関も通常通りの運行だった。
この日の午後は、「グローバル人材採用実務講座」というセミナーを受講。
日本企業のグローバル人材採用に実態から、採用過程で現実に起こったトラブルまで、外国人採用に関する多くの事例や対処法などを教えて頂いた。
残念ながら、名大社として、すぐにグローバル人材を採用する予定はないが(しかし、あっという間に環境は変わるかもしれないが・・・)、我々がお付合いする東海地区のクライアントでは、今後必要性が生じるケースが増えるのではと予測する。それも地元の中小企業が、力を入れていくと考えるのだ。
地元の製造業を含め、今後、自らの事業ドメインを活かそうとすれば、国内の需要だけでは限界が見えてくる。企業としての成長もどこまで期待できるかは不透明だ。となると、海外に対して仕掛けもオプションの一つ。当然、新たな人材の投入も必要となる。
しかし、現時点では何のノウハウもなく、何から手を付けていいかもわからない。そんな時、適切なアドバイスが我々でできればいいが、正直なところ、それも難しい。自分たちにとっても未知の分野であるからだ。だが、知らないまま終わってしまうわけにはいかない。最低限の知識を身に着けて、情報提供できるようにならねばならないのだ。
今回の受講理由は、そういった思いもあったのだ。
一通り話を伺った後の素直な感想は、一筋縄ではいかないなということ。
文化も異なれば、国内と海外におけるブランド力も違う。優秀さの見極めも難しい。日本人を採用する同じ手法で進めても上手くいかないというのだ。
中小企業の場合、日本人の採用ですら、いくつかの苦労を抱えるケースは多いが、それが外国人となれば尚更だろう。また、現地で採用するのか、国内で採用するのかでも、雇用形態のメリット、デメリットが伴う。話を聞けば聞くほど、一筋縄ではいかないなと感じてしまった。
軽はずみにグローバル人材の採用を語ってはいけないと反省もした。
これからも、この東海地区の発展に我々も寄与したい。
そんな想いがあるのであれば、我々が学ばなければならない事も、まだまだ無数にありそうだ。

仙台にて・・・。

本日は、名大社も加盟する「ふるさと就職応援ネットワーク」の総会。
それが仙台で行われる。午後からの開催だが、搭乗の関係で早い時間に仙台空港に到着した。
東北1
時間的に余裕があったため、空港からタクシーに乗り込み、運転手さんに名取市周辺を案内してもらった。普段のニュースではあまり取り上げられることはないが、この名取市も被災地で多くの犠牲者が出ている。
今回、案内してくれた運転手さんは、震災の当日、仙台空港で客待ちの状態で、地震後、空港ビルに避難し、難を逃れたという。
ただ手放しでは喜べないようだ。自分のタクシーは流され、仲間も失くしてしまっている。被災にあった方に直接話を伺い、その現場を見て回ると改めて胸が締め付けられる。
TVで流れる映像とは、自分自身に与える影響は明らかに違う。
東北2
東北3
東北4
この歩道橋にしがみついた方は助かり、この歩道橋に登れなかった方は流されてしまったのだ。
学校に避難した方でも、3階では助かり2階では助からない。
自然の恐ろしさをまざまざとその光景や話から感じ取る事となった。
もしかしたら、タクシーからこの被災状況を見ている僕は非難を浴びる存在なのかもしれない。地域に対して何ら貢献していない。
それでも自分の目に焼き付け、何かを感じることは重要な事だとも思う。
今、このブログを書いている仙台駅前の喫茶店は、一見震災の影響は受けてないように思える。
名古屋と変わらない普通の生活がここでも行われているように思える。それでも数キロ先は、全くの別世界なのだ。
午後から行われる総会で、仙台の幹事会社から近況の報告もあるだろう。そこも含め、本日の経験を決して無駄にしてはいけない。
がんばろう、東北!
仙台空港に張り出されたポスターを胸に、僕たちもやれることをやるしかないのだ。

慌しさを予感させた月曜日

バタバタとスタートした月曜日。
めい一杯入れたスケジュールをこなし、夕方からはウインクあいち開催された講演会に参加した。そういえば、このウインクあいち、先週はイベントを行ったし、水曜日には別の予定でお邪魔する事にもなっている。
最近はここでの催しがやたらと多い。
皇學館大学が主催するこの講演は、「日本が必要とするリーダーシップ」としてJR東海の葛西敬之会長が話をされた。日経新聞でその講演を知り、即座に申し込んだのだ。
そして、中味もあまり確認せず勝手に期待していた。葛西会長のこれまでの会社人生を通して掴んできたリーダーシップの話を聞けるものと・・・。
結果から言えば、こちらの期待とは全く異なる内容で、今の政権のリーダーシップの欠如、東日本大震災の復興に関わる内容がほとんどであった。それはそれで参考にはなったのだが、僕としてはやはり葛西会長のJR東海での辣腕ぶりを聞きたかった。
講演終了後、携帯に電話が鳴る。
同じ会場内で話を聞いていたJR東海島屋の日高さんが偶然、僕のことを見つけたようだった。以前、ビジネススクールで共に学び、仕事でもお世話になった仲間である。
久々の再会。facebookでは繋がっているので、あまり離れている気はしないが、多分、1年以上振りぐらいだろう。
これから別の仲間と飲みに行くので一緒にどうかとの誘いであった。
断る理由もなく、ホイホイと着いて行き、初めて会う方ばかりと計6名で飲む事となった。全く面識がなかったが、各業界で活躍されている方ばかりで、あちこちの方面の話で盛り上がり、楽しい時間を過ごさせてもらった。
こんな時も大切である。人との出会いは偶然から始まるものなのだ。
2度目の柳橋ビアガーデンは相変わらず混んでいた。
慌しく過ごした月曜日。
そして、本日は朝7:30より出身大学の経営者による勉強会に参加する。その後も夜まで予定が一杯だ。
今週は仙台への出張もある。何となく体調も戻ってきたし、フル回転で動き回る事ができるだろう。
充実した一週間が過ごせそうだ。

スゲェ~、なでしこジャパン!

その結果はTBS「サンデーモーニング」で知った。延長の末、なでしこジャパンが強豪ドイツを破ったと・・・。
それでもつい、BSの再放送を観てしまった。
まるで大人と高校生いや中学生のような体格差での戦い。そして完全アウェーなスタジアム。
ワールドカップ2大会連続優勝のドイツに対して、日本が勝つと予想した者は正直なところ、少なかっただろう。
それでも成し遂げてしまった。
結果は既に分かってゴールは決まらないのに、ドイツの一方的な攻めにヒヤヒヤし、そのシュートにハラハラした。
最後の最後はクリアで外に出すばかりであったが、その選手の執念は強く感じ、感動的だった。
終了後、思ったほどの涙はなく、選手はみな笑顔で充実感に満ちた表情をしていた。試合後のインタビューも冷静で、次への試合を豊富を語っていた。
そして、チーム一丸で戦い抜いた事、回りのサポーターに支えられた事、それに対しての感謝、口々にするコメントは、まさに日本人らしい気持ちの良い内容であった。
これからは、日本人の特徴である精神性や気質、大切にするものも女性が教えてくれる時代なのかもしれない。
そう感じざる得ない試合であった。
もしかしたら、このまま勢いに乗って、行くところまで行ってしまうかな・・・。最近、元気が出るニュースもないし、期待させてもらおうか。
それにしても、ドイツはサッカー先進国だけあって、監督も女性なんだ。初めて知った。
見た目は凛々しく知的でカッコよかった。何となく政治家っぽく見えたけど・・・。
次はベスト4のスウェーデン戦、楽しみにしている。

ブログと日記

このブログをスタートさせて、約1年3ヶ月。
未だに一本のブログに結構な時間を要しているのは事実だ。それとは別に、現在、日記を付けている。
(先日のブログでも書いた通り。)
こちらは30歳を迎える年にスタートしたので、かれこれ15年近い年月が経過している。日記を始めた当初、しょっちゅう書き忘れて、数日間放って置くこともあった。
しかし、次第に慣れていき、今では身体の中に染み付いたのか、歯を磨くことと同じ行為に至っている。まさに「習慣化」だ。
ここ10年くらいは5年日記で書いているわけだが、これは過去を振り返るのに非常に良い。
1年前、2年前のちょうど同じ日、どんな行動をして、ポジティブであったり、ネガティブであったり、どんな思いを描いていたのが、瞬時のうちに思い出す事ができる。
人は悲しいもので、どんな辛い思いをしようが、時間が忘れさせてしまう動物。それを思い出させてくれる最高のツールであるのが3年日記や5年日記だ。
日記の内容はともかく、それを実感できるだけでも日々続ける意味は大きいと思う。
さて、その日記。
これは人に読まれないことを前提にしている。反対にブログは人に読まれることを前提にしている。
この性格の違いは明らかであり、自分がブログにそれなりの時間が必要となる大きな理由だ。
また、日記では迂闊な発言しまくり状態であるが、ブログはそんなわけにはいかない。こんな僕でもそれなりに気を使う。
これは両方書く身としては、かなりくだびれるが、主観的な物の見方、客観的な物の見方という捉え方だけでも、結構、勉強になるのも確か。
どうしようもなくストレスに感じるまでは、日記もブログも続けていきたい。
しかし、本当の事を言えば、どうしても人に言えないことは、日記にも書いていない。自分が死んだら、きっと嫁さんは日記を読むだろう。
その時に人間不信に陥らせるような事は、いくら読まれないことを前提にしている日記でも書くわけにはいかない。
(そんなヤバイことは断じてありませんが・・・)

働けることの幸せ

昨日、久々に「ガイアの夜明け」を観た。
今回のタイトルが「働く希望を! ~震災失業を突破する働き方~」で、何名かの被災後、就職して働くまでを描いていた。
東日本大震災後、東北三県の離職者は約12万人。当地区での求人数は4369人と全く追いつかないのが現状。全国からの求人数は41,668人で、足りない求人をカバーするわけだが、それでも半数以上は仕事にありつくことができない。
番組ではそんな厳しい環境下で、仕事に励む二人の若い女性を取り上げていた。その二人の働きぶりや表情や心の移り変わりをみると働くことの大切さを改めて知る事となった。
一人は避難所で家族と暮らし、そこから地元のかまぼこ会社に通う女性。もう一人は地元と家族と離れ、首都圏のアパレルショップで働く女性。二人の立場は異なるが、共通しているのは、自分が家族の先頭に立って働かなければならないということ。
そこには給与とか待遇とかやりがいなんて関係なく、とにかく働ける環境があるというだけだ。
最初はとまどいながら働いていたのだが、徐々にこの二人の働く姿は美しくなり、素晴らしい表情に変化していった。
働くことの幸せを十分に噛みしめているようだった。そして、何よりも逆境が人を強くするのが伝わってきた。
この二人を見る限り、これから訪れる苦難も何なく乗り越えていきそう思えた。
被災地に対して何ら貢献できない自分達がいて、それはもどかしくもあり、情けなくもあるが、そんな中でできるといえば、毎日、一生懸命働くことであろう。
日常の中で当たり前な出来事がどれだけ幸せなのか、働けることがどれだけ幸せなことなのか、感じ続けなければならない。
この二人の若い女性から教えてもらった。

「敗軍の将、兵を語る」ワイキューブ

今週の日経ビジネスの「敗軍の将、兵を語る」はワイキューブ安田社長のインタビュー記事であった。今年の3月に民事再生法適用を申請した企業である。
このニュースが飛び交った当日は、少なからず我々の業界には衝撃が走ったはずだ。業界でも特異な存在として注目を集め、社長である安田氏はメディアを賑わせていたことも多かった。
ある時期、ワイキューブのビジネスモデルを真似る同業者もいくつかあったように思う。
僕自身は、課長か次長くらいのポジションの時に一度、ご挨拶させて頂いたくらいで、直接の面識はほとんどないと言っていい。役員や社員の方と交渉事があり、何度かやりとりはさせてもらったが、ちょうど上り調子であった時期でもあったため、その勢いをまざまざと感じたこともあった。
名大社とは異なる方向性や戦略だが、安田社長の講演CDを聴きながら、勉強させてもらったのも事実である。
しかし、そんな講演の中で「どんどん借金しろ!」という言葉に違和感を感じていた事も事実。それが正しいとは、その当時も思えなかったのだ。
結果的にその言葉と行動が自らの首を絞め、会社を倒産という最悪の事態に追いやったことが、今回の記事からも良く理解できる。
ここに書かれていることが全てとは思わないが、売上の同等額を福利厚生や人件費に費やしていたのは、経営判断として大きな疑問である。
それも戦略の一つなのだろうが、僕には到底できない打ち手だ。社員のモチベーションは、豪華な施設や高い給与だけではないはずだ。
ただ、そう言っている自分が正しいかどうかはわからない。全ては結果で証明されるだろうし・・・。「結果」からしか「原因」は掴めないのだ。
ワイキューブの倒産があったからではないが、新卒採用支援ビジネスが大きな曲がり角に来ていると今、僕は感じている。果たして今後、どれだけニーズがあるのだろうかと。
と同時に思う。この事業は世の中には必要だし、我々が果たさなければならない事も多いと。
今回の記事は、経営の難しさを感じると共に我々の業界のこれからを考えるいいきっかけにもなった。