これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「これからを思う」の記事一覧:

来年の手帳

昨日のニュースで、来年の手帳の売れ行きが報道されていた。
名古屋の東急ハンズでも、特設コーナーを設けられ多くの人で賑わっている状況は、先日も目の当たりにしたが、実際に手帳の売れ行きは好調なのだという。
特に今年は薄いシンプルなタイプの手帳が売れ行きが良く、その背景にはスマートフォンの影響が強いらしい。スマートフォンの普及率が一気に伸びたことにより、スケジュールの管理をPCと同期化させたり、どんどん打ち込んでいくケースが多いようだ。
確かに僕の周りでも、スケジュールを確認する際に、「ちょっと待って」と言って、スマートフォンをシュッシュッしている光景はよくあるのだ。
僕はどうしてもそこまでする気はなれず、今でもスケジュールはシステム手帳で管理しているし、大事なことは切り貼りしたり、何年も前の情報もテープで補強したりして、手帳内に収めている。
そして、今年は思い切ってシステム手帳を買い換えた。ブレイリオのシステム手帳。それもコードバンだ。勇気のいる出費であったが、スマートフォンに対抗する差別化戦略だ。(何のこっちゃ!)
いい手帳といい仕事との整合性は一切ないが、いい手帳を使い込むことにより、いい仕事を呼び込むのではないかとかすかに期待している。
きっと世の素晴らしき経営者は手帳を使いこなしていると思うし・・・。
通常の予定はシャープで書き込み、重要なことは赤文字、業務内容については青文字、プライベートは緑文字と、それぞれ使い分けることで自分の中で分かりやすくしている。
ITに対して、それほど苦手意識を持っているわけでもないが、手帳についてはアナログで管理し、パラパラめくりながら、「う~ん」と唸ってみるのがいい。それがカッコいいと思っているのかもしれない。
初登場! 我がシステム手帳。
手帳1
手帳2
今は、まだまだきれいな来年のスケジュール。徐々に四色に染めていきたい。

はやっ!12月。

気がつけば12月。今年も残すところあと1ヵ月である。
44歳という年齢のせいもあるだろうが、一年一年がかなりのスピードで進んでいる。あっという間の一年が過ぎていくのだ。
この一年を振り返えると、ちょうど1年前に会社全体の統括を任された。
それまでは、営業の責任者といってもプレーイングマネージャーで外を飛び回る日々を送っていた。昨年の12月に200社近く担当していたクライアントを順々に引継ぎ、ほんの僅かなクライアントを残し、営業の一線から離れていった。
入社以来、ずっと営業畑で過ごしてきたので、営業しない日々に対し、ストレスを感じる事もあったのも少し前の話だ。
オフィスも中日ビルに構えていた。組織も変え、新たな政策にも取り組んできた。最も重い立場にもなった。
そう思うと、ここ1年は激動というか、数年分のアクションや決断をしてきたと思う。
(まだまだ未熟な点も多く、社員に迷惑を掛けている面もあるが・・・。)
だからかもしれないが、あっという間の一年でありながら、一年前の事が随分と昔の事だと感じてしまう。
全く矛盾している。
今のオフィスに移転して8ヶ月しか経過していないのだが、既に何年も過ごしている気がしてならないのだ。
自分にとっていい解釈をすれば、充実した毎日を送ってきたことになる。
1日24時間は全ての人に与えられた平等の時間だ。1年365日も全ての人に平等に与えられている。どう過ごすかによって、その平等の価値が変わってくる。
今年一年に、悔いを残すのか残さないのかも、この1ヵ月で決まってくる。
今年の総括はまだまだ先に行うとして、まずは懸命にこの1ヵ月を過ごしていきたい。

「アップルの真実」とは・・・。

今週の日経ビジネスの特集は「アップルの真実 ジョブズの天下はいつまで続くか?」。
この気を引くタイトルの記事を興味深く読んだ。今や時価総額や売上でマイクロソフトを抜き、常に話題の中心にいるアップルとCEOのジョブズ。
僕の回りでもiPhoneユーザーはメチャクチャ多いし、ブツブツ言いながらもiPadを操っている仲間も多い。どちらも持っていない僕は世間から随分と遠くにいる存在になってしまっているようだ。
(今更iPhoneを持つのも癪で、ようやくauからもスマートフォンが発売されたし、iPadに変わる新製品も続々と出そうなので、今は我慢しているだけなのさ~。なんだかいい訳みたい・・・。)
その世界の頂点を突き進むアップルだが、ハードの構成は実にシンプルで、iPhone、Mac、iPad、iPodと4つの製品群しか所有していない。ソフト面での売上割合は小さく貢献度は低い。コンペティターをどこにするか問題だが、例えばソニーを競合先とした場合、その製品数の違いは歴然としている。
強みを生かして事業の集中を図っているといってしまえばそれまでだが、現在のビジネスモデルが崩れた場合、膨らんだ売上を落とし、一気に危機的な状況になる。今回の特集ではそのことを指摘している。
また、新モデルの「マックブックエア」のアイデアも斬新とは言えず、発想力が弱まっているのではないかと懐疑的な見方も出ている。
得てして高いシェアを持つ企業は叩かれやすいし、日経ビジネスが絶賛した企業も数年後には奈落の一途を辿るケースもあるわけだから、一概に判断できないとは思うが、冷静に客観的にモノの流れを読み、傾向を知ることはどの業界に限らず必要なのであろう。
開発業者やキャリアとの関わり方も重要になる。今はまだまだソフトバンクがアップルに気を使っている段階だが、その関係性もどこまで維持されるかはさっぱり分からない。
昨日も発売されたばかりの7インチディスプレイのギャラクシーを仲間がシャカシャカ触っていた。スマートフォンでは圧倒的なシェアを握るアップルだが、これ以上のシェアの確保は難しいだろう。スイッチングコストもそれほど大きくはないだろうし・・・。
これだけ市場を押さえているアップルだが、僕がアップル製品を使ったのは、一番最初に購入したパソコンのMacパフォーマのみ。(世の中の記憶から消えている可能性が高い・・・)それ以外は、全く使用したことがないのだ。
僕自身がアップル製品を所有するようになるのか、それとも魅力ある他社製品を所有するのか、そんな身近な環境の中で、今後のアップルの行方が決まっていくのかもしれない。

どんどんマネろ!

本日は、懇意にしているザメディアジョンの感謝祭に出席した。
毎年11月22日に開催されるとの事だが、せっかくお誘い頂いても、これまでは参加できず、今年が初めての参加となった。
夜の懇親会も楽しみの一つだが、午後に開催される講演会のオンパレードも期待する企画だ。当日まで、誰の講演があるのかは明らかにされず、その逆に講演者によっては、当日依頼を受けるとんでもない進行だが、過去の実績からそれなりの期待感はあった。
案の定、それは的中。
以前よく日経ベンチャーのCDで講演を拝聴していた株式会社武蔵野の小山社長が、今回のスピーカーの一人として講演された。
講演活動が日常化されている面もあるだろうが、実に面白くためになる話を聞かせて頂いた。今回は、多くの講演者の一人ということで持ち時間も短く、短縮バージョンであったかと推測するが、それでも中味の濃い話であった。
企業が業績を上げるのはそれほど難しくなく、業績のいい企業を徹底的に真似ればOKということ。但し、上手に真似することは難しく、優秀でないと真似はできない。分かりやすくスポーツに例えれば、一流選手を真似て上達する選手も、才能がある。
真似ても実際は真似ることも難しくできなかったりするからだ。
「学生時代はカンニングが悪。社会人はカンニングしないことが悪。」
この講演で語られた名言。
「凡人がマネをしないで、努力をするなんてバカだ。」
「いいと思ったら、すぐにマネをして行動する。考えない。」
かなり直線的な表現ではあるが、説得力のある言葉だった。
そうだ。遠慮や後ろめたさなんて感じる必要はない。どんどんマネすればいいのだ。
自分にダメだ、ダメだと言われているような内容だったが、何だかとてもスッキリする講演であった。
これからは正々堂々と真似をして、その後に考えていきたいと思う。(笑)

敗北。そこから学ぶこと。

昨日は、息子の所属する野球チームの試合が行われた。
4チームでの総当たり戦で、小学校3年生から6年生までで構成するチームでの戦いだ。我が息子は3年生の少ないキャリアでありながら、初戦の先発投手を任された。
倫野球1
とても名誉な事であるが、その段階でチームのレベルがある程度予測できる。一番年下の本人が感じるプレッシャーも、緊張する姿を見て容易に想像できた。
いくつかの地区から集められたチームは、その練習風景や背の高さを見るだけで、自ずと大筋の順位が分かってくる。残念ながら、息子の所属するチームは、どうみても優勝争いには絡めそうにない。何とか最下位だけは逃れられないだろうかというレベルであった。
第1試合目、先発投手の息子は、四球とチームのエラーでいきなり4点を献上。その後も追加点を許し、初戦は惨敗。
倫野球3
2戦目の投手は、息子よりもはるかにコントロールもよく、失点も少なく善戦。最終回までリードしていたが、2アウトから連続でヒットを許し、サヨナラ負けを喫し、惜敗。
最後となる3戦目は、再び息子が先発。
四球連発の押し出しも出す有様であったが、何とか追いつき同点で最終回を迎えるものの、最後にヒットを打たれ、こちらもサヨナラ負け。結局、3連敗で最下位というかなり悲しい結果で長い一日の試合を終えることになった。
本人もさすがに悔しい思いは持っているだろうし、敗戦の責任も感じているだろう。そうはいっても、たかだか3年生では悔し涙を見せるほどではない。
しかし、そこから学んで欲しいと思う。その悔しさをどう跳ね返していくかを・・・。
人一倍練習する。コントロールを良くする。もっと声を出す。多くの課題があるはずだ。
3年生の思考特性では多くの期待はできないが、そんな中でも少しずつでも悔しさをバネに努力する行為を学んで欲しい。それに対するサポートは惜しむつもりはない。
悔しさをバネにするための手段としては、スポーツは有効的で多くの事を教えてくれる。何の根拠なく、大リーグの選手になるとほざく息子が、その不可能な夢にチャレンジするのも悪くはない。
負ける、悔しい。だから、もっと頑張る。
この行為を繰り返すことで強い人間になってもらいたい。

TVの前から動けなかった日

日本シリーズを終えて、今日で2日。
名古屋地区の方なら、先週末はTVに釘づけだったと思う。2日連続の延長戦で、延べ10時間の野球観戦者が、僕の周りにも多い。
特に土曜日は、日にちが変わるか変わらないかまで繰り広げられたのだから、疲れた方も多いだろう。スタジアム観戦者や選手、チーム関係者は比較にならないと思うが・・・。
結果的に、ドラゴンズファンにとっては残念な結末で終了したが、僕自身は、それほど悔しさも感じず、むしろ爽やかな気分であった。(疲労感はあったけれど・・・)
やはりシーズン中に観るゲームとこの1球で全てが変わってしまうというゲームでは、観る側の緊張感も全然違う。WBCの決勝戦にも似た緊張感を体感した。こんな試合をドラゴンズで感じたのは初めてではないだろうか。
パリーグ3位のチームが日本一なんておかしいとか、史上最大の下剋上だとか、あまりいい表現とは言い難いこともあったが、そんなことは差し引いたとしても、追いつき追い越せの試合はスポーツの醍醐味であり、素晴らしい試合だった。
明確な理由は定かではないが、ロッテというチームに好感を持ってしまったのも、この日本シリーズを通してから。ロッテファンの声援も、野球らしくなく、サッカーのサポーターのようで新鮮だった。
終電もなくなり、ホテルも満室で、ファミレスで一晩を過ごしたファンも多かったとは聞くが、ファン同士が球場の外でいざこざが起きるようなことはなかっただろう。お互いの健闘ぶりを称えあったのではないかと勝手に想像してしまう。
野球よりもサッカー派の僕であるが、今回の日本シリーズで野球の面白さも改めて伝わったのではないかと客観的に考えるのだ。
名大社的には、東海TVのスポット枠で転職フェアのCMを流すことができた。もし、早々にドラゴンズが負けていたら、この機会のオンエアもなく、視聴率も大きく変わっただろうから、有り難いのは間違いない。
久々に長時間TVを観た週末だった。

中国デモ活動の報道から・・・

連日のように中国でのデモ活動の映像がTVのニュースで流れている。その報道を見る度に中国に対し、不快感を覚える日本人も多いだろう。
この場で尖閣諸島の一連の問題に対して発言するつもりはないが、デモの報道については「ナゼだ?」という思いが強いのが正直な気持ちだ。
そんなモヤモヤ感がある中、ロータリークラブの例会に参加した。
本日のゲストは、元留学生で現在は中国の大学で日本語を教えている中国人女性。以前、愛知県の大学に通い、ロータリーのお世話にもなったという。その方が現在の中国での日本語教育の状況を解説されると共に、先述の反日デモについての意見を述べられた。
日本で学んだという親日的な要素を除いたとしても、現在の報道は偏っており、決して日本に対して敵視している若者が多いわけではないという。
特に大学生においては、今の日本の実力を正当に受け止めており、敵視というよりは友好的な見方が多いらしい。
今ニュースに出ているような若者は大学生ではなく、内陸部の職に就くこともできず、生活も厳しい貧困層が中心のこと。最近の中国は自殺率も高く、就職難や一人っ子政策でワガママに育ち社会に適応できないことも背景として考えられる。
貧富の差も想像以上に激しく、食べる物すらない現実があるようだ。電化製品でも富裕層は日本製品の技術の高さを評価しており、そんな富裕層に対する反発や自国への怒りが、日本製品不買行動や店舗を攻撃する行為を生み出している。
そんなことはネットで調べれば当たり前だと言われるかもしれないが、実際の中国の方から目の前で話を伺うとその現実についてギャップを覚えることになる。
「街場のメディア論」(内田樹 著)はじめ、メディアに対して懐疑的な見方を表現する書籍も多くなっていると思う。
メディアが間違った報道をしているとは思わないが、その報道を一方的に受け入れることにより、自分の解釈が本来あるべき方向からずれてしまう恐れもある。
本日の話を伺って、客観的で冷静な判断のもと、他者に振り回されない明確な自分の考えを持つ必要性を改めて感じた。

「世界の構造変換と日本~多様性の世界を生きる~」

(さらに…)

毎週水曜日は休肝日

前回の人間ドックの結果は、以前のブログで書いたとおり。
肝機能も万全ではなかったし、ウエイトももう少し気を使わねばといったところ。しかし、宴席に出席する機会は、今後も増えていくだろう。
肝臓を労わりながらも、ハードワークをさせることは間違いない。
どんな方かは別にして、お酒を酌み交わす席では、失礼のないような態度を取らねばならない。すなわち、それは注がれたお酒は美味しく頂かなければならないということ。
これでは、飲むことに対して、無理矢理肯定しているような言い訳文章でしかないと思われるかもしれない。
ただ体が心配であるのも事実。
これまで1年365日のうち、360日くらいはその量は別に飲んでいたと思う。せいぜいマラソンの前日くらいしか抜くことはなかった。
自分に対して非常に甘かった。
だからこそ、決断。
毎週水曜日は休肝日とする。
一切のアルコールを摂取しないこととする。
もし、どうしてもお酒の席から逃れられない場合は、前日か翌日を休肝日とする。
強い決意を持って、宣言!このような公の場で、自分の意志を示した以上、守らなければならない。
その宣言は良しとして、どうして水曜日か?
水曜日が一番、飲まない環境に持って行きやすいから・・・。
毎週、夕方から全社的な会議を行う。
家庭の事情で、10時までに帰宅しなければならない。
これが理由。
すでに人間ドックの診断結果を見てから、3週連続で水曜日はアルコールを抜いている実績もあるのだ。
継続することに意味がある。
毎週水曜日は休肝日。
水曜日は決して誘わないで欲しい(笑)。

「ハーバード白熱教室in東京大学」を観て

26日(日)にNHKのETV特集で放送された「ハーバード白熱教室in東京大学」を観た。
『これからの「正義」の話をしよう』の著書やハーバード大学で最も人気のある授業で話題となっている政治哲学のマイケル・サンデル教授。
今回は東京大学安田講堂で、サンデル教授の授業を日本人相手に実施した内容である。
まず単純に感じたこと。安田講堂って立派だ。サンデル教授ってタレントみたいだということ(幼稚な感じ方で、すみません)。
登場の仕方が、とても大学の授業とは思えない。
学生に限らず、国会議員から主婦まで抽選で選ばれた1000名を対象に授業を行うのであるから、当然といえば当然。憧れの的として拍手を浴びている。
その拍手の正当性は、1時間半の番組を観て納得することができた。こんな授業があるとすれば、眠気など起こるはずはないだろうし、生半可な態度では出席することはできないだろう。
自分なりの論理的な解釈や考え、表現方法を持って臨まなければ、たちまち議論に飲み込まれてしまう。議論に加わらない者もその緊張感から逃れることはできない雰囲気なので、真剣にディベートを行いたい者にはうってつけの環境といえる。
この東京大学でのディスカッションは「イチローの年俸は高すぎるか?」でスタート。サンデル教授はイチローの年俸は高くないと挙手した者に、イチローの年俸はオバマ大統領の42倍であるとか、世界に与える影響はどちらが強いかなど、揺さぶりをかける。
それにも動じず、自分の信念を倫理的な正当性を持って訴えることができるか。そこが重要であり、ディベート力が鍛え上げられる最高の場となるのであろう。どっちが正解かはあまり関係がないのかもしれない。
これを見る限り、日本人は消極的で議論ベタとは言い切れない。特に学生と思える若者の積極的な態度と英語力には感心した。アジア系の若者も多かったと思うが・・・。
選りすぐられた俊英が集結したのは間違いないだろうが、まだまだ日本人はやれると思わせる発言がほとんどだった。
彼らの行動は素直に見習うべきであるし、果たして僕はそこまで深く考えて日々を過ごしているかと反省させられたのが正直なところだ。
この事も含め、サンデル教授は全てお見通しではないだろうか。意見しやすいテーマから徐々に正義の本質について核心を突いてくる質問力と論理展開。その意見を引き出す誘導の巧みさ。この授業が、この白熱教室が、サンデル教授が人気が高いのは当然のことか。
日曜日ののんびりした晩、それを吹き飛ばす刺激のある番組だった。