これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「これからを思う」の記事一覧:

成熟企業も成長できるわけね

最近、やたらあちこちで話題となるワークマン。
今月の日経トップリーダーに特集も組まれていたし、
先週の中部マーケティング協会のセミナーでもテーマの一つ。

ここでの主役は写真も講演もトレーナー姿の土屋哲雄専務。
写真だけ見るとどこにでもいる普通のおじさん。
(大変すいません)
しかし、この方がワークマンに入社したことで会社が劇的に成長。

メチャクチャやり手ではあるが、そんな雰囲気を見せることなく、
さりげない振る舞いで会社を成長させたといえよう。
創業家の出身ではあるが商社を経て入社。

それも腰掛けで勤務したのではなく、ほぼ定年まで働かれた。
ワークマンに入社した2012年から2年間は何もせず、
ずっと会社を眺めていただけだという。
その類はそうは言いながらも実際はガッツリだが、土屋専務の場合は本当にそんな感じ。
ただその中で何をやらないかはっきりさせた。

土屋専務の戦略は最新の経営理論を駆使しながらもとてもユニーク。
元々ワークマンは作業服業界では断トツ。
と同時に限界も見え始めていた。
小売店での競合はなく、脅威になるのはネット企業のみ。

その中で業態の変革ビジョンを打ち出す。
しかし、目標に対しての時間制限はしない。
社員を管理しない。
余計なことをせず自分の仕事しかしない。
まとめていえば、頑張らない。

そんなやり方で会社を成長させてきた。
掲げるのは「客層拡大」のみ。
そこだけを考え、どれだけ時間が掛かってもいいから達成へと向かう。

従来のマーケティング手法にSNSを駆使し、新たな業態でポジションを築いた。
改めて大切なのはポジショニングの設定。
自分たちの優位性を徹底的に探り、表面上のSWOT分析では意味がなくその先が大事。

アパレル業界が低迷する中、ワークマンが伸びるのは大きな理由がある。
後出しじゃんけん的に見れば納得しやすいが、強みを生かし横展開を明確にし空白市場を狙う。
そして成功。

聞けばわかるが、今まで誰もできなかったわけだし・・・。
組織が先なのか、戦略が先なのか、常に問われるがワークマンは同時進行か。
ふ~む。

特集記事や講演から自社に活かせることを考えるが、うむ、浮かばない。
ここも時間を限定せず、じっくりと練ることが必要か(汗)。
世の中にはヒントは沢山落ちている。
そこを拾い上げようとすればできないことはない。

その姿勢があるかで差は出るが、姿勢だけでは何ともならないことは多い。
これも積み重ねか・・・。
もっと頑張らないと。
いや、頑張っちゃいけない。

土屋専務は社長は週1回会社に行けばいいという。
これからそうしてみようか。
むしろ近所のワークマンに顔を出す方が重要かもね。

ありがとうございました。

結局、ホリエモンにつながるのか

3月1日にヤフーとLINEの経営統合のニュースが大々的に報道された。
周知の事実で驚きはないが、今後、いろんなサービスが加速度的に変化するだろう。

報道を見るとAホールディングスの傘下にZホールディングスが入り、
その傘下にYahoo、LINE、ZOZO、アスクル、
一休が入るというから、この分野に疎い人はチンプンカンプンなのかな。
全く関係なく「便利になって問題なし!」と単純に喜ぶだけかもしれないが・・・。

いずれにしろEコマースやスマホ決済の分野でシェア争いがさらに進む。
僕はQRコード決済はPayPayしか使わないので、結局、それで正解みたい。

そんな報道の後、ちょっとした気づきがあった。

一昨日のVoicyのホリエモンチャンネル。
ホリエモンがこの統合の今後を語っていた。
彼が予測する世界に益々向かうのとキャッシュレスの流れが一段と進んでいく。
少し前のニュースであった給与の振り込みが銀行でなくなるのも目の前かも・・・。
キャッシュカードがATMに詰まるなんてしばらく経つと笑い話でしかなかったりして。

今でも現金を使う生活はかなり減っているが、
100%キャッシュレスなんて予想以上に早いかも。
現金しか使えないアオキスーパーはスーパーニッチな存在として一段と価値が高まったり(笑)。
そんなことを想いながら聞いていたが、元をただせば全てはホリエモン。

Yahoo社長の川邊氏は90年代のネット勃興期からホリエモンと絡んでいる。
LINE社長の出澤氏はライブドアの出身。
そもそもライブドアはホリエモンの会社。
その後、買収が繰り返され今の形態になったのだが、結局のところホリエモンに辿りつく。

そのあたりのことは以前読んだ「ネット興亡記 敗れざる者たち」に書かれている。
大袈裟にいえばホリエモンがこの統合の影の立役者。
そんなことも言えるんじゃないかな。
もしかしてそこまで描いていたりして・・・。

これからの日本経済は90年代終わりから2000年代初めに
渋谷あたりで跋扈していた一部の人たちが引っ張っていくかもしれない。
そこを更に強くしないとGAFAに全て持ってかれてしまうわけだし・・・。
うちもLINEの活用は肝になる予感もあり、そこはしっかりと見定めなきゃね。

こう考えるとホリエモンの影響力は大きい。
彼は今やPCすら使わないというし。

PCもなくなっちゃうのかね・・・。
う~む、どんな時代になるんだろう。

事業承継対策から学ぶこと

先週24日(水)は名古屋ファミリービジネス研究会特別セミナー。
今期はコロナの影響で通常の研究会を中止にしセミナーを開催。
先週が第3回目。
今回は事務局メンバーでもあるグロースリンク税理士法人代表の鶴田幸久氏の講演。

今期は全てハイブリットとなり、リアルとオンラインでの開催。
設営担当の新人マツモトのレベルも格段に向上し、順調に配信することができた。
いろんなやり方を試行錯誤繰り返すことで確実にノウハウが身に付いてくる。
今後、会社の他の企画でも十分に活かせるだろう。

いつものように僕が最初の10分で挨拶と近況を報告。
その後、鶴田さんに繋いでいく。
毎回ネタをどうしようか迷うが、今回は他の勉強会で使ったネタを引用。
ラクができてありがたかった。
(そんなことじゃないか・・・笑)
どちらにしても僕は前座で鶴田さんへのつなぎ役。

本番のテーマは「事業承継対策とM&A」。
今、かなりホットな話題といえよう。
鶴田さんの事務所もM&Aのお手伝いをしているが、それを必ずしも勧めるものではない。
現状を把握し、どんな選択肢がベストかを考えるのがこの場。
途中途中にテーブルごとでのディスカッションを行ったが、課題感が強いのかかなり盛り上がっていた。

結局のところ、事業承継は親族内承継か、役員・従業員承継か、第三者承継(M&A等)。
僕のような優秀な従業員がいれば2番目の選択は間違いないが、
(うそです・・・)
そう簡単なことではない。

親族内承継が難しい場合、第三者へ譲渡があり、最近は特に増えてきた。
コロナの影響を考えると今後、さらに増えていくだろう。
鶴田さんはそれぞれの承継方法のメリット、デメリットを伝え、
そのために何をやっていくべきかを分かりやすく解説。

少なからず勉強している僕でも参考になる点は多かった。
M&Aでの正当な価格は株価の算出も大事だが、
コストアプローチという評価対象の資産と負債の差額をみるのも大切。
また、相続対策として持株会社や資産管理会社の活用も必要になっていくだろう。

鶴田さんはご自身が顧客で経験した成功事例だけでなく、想定外の事例も共有。
自分とは縁がないと思っている複雑な事情も目と鼻の先にあることも十分考えられる。
経営者中心に25名程の方に参加頂いたが、今後のいいキッカケになったのではないだろうか。

鶴田さん、ありがとうございました。

こうして今期の名古屋ファミリービジネス研究会は終了。
来期は新たに企画を見直し、開催の予定。
個人的には7月からリアルで行いたいが、まずは事務局での振り返りから。

このような場でトップ同士のいい関係がつくれるのもこの会の財産。
これからもいい場を提供していきたい。

お疲れ様でした。

Clubhouseをやってみた

先週の初めにはこの存在を知らなかった。
先週の半ばだっただろうか。
facebook上でClubhouseというワードが跋扈し始めた。

「一体何??」と思っているうちに周りの仲間が増殖していく。
自ずと情報は入ってきて音声のSNSだと判明。
facebookやtwitterのように誰でも登録できるのではなく招待制という。
それも招待できるのは一人2名。

あこぎなねずみ講ではなく、巧みな戦略を感じさせる手法。
徐々にしか広がらないし、「招待して、招待して」という投稿が人の欲望を掻き立てる。

運よく招待してもらい参加。
アーリーアダプターでありたいと願う50代半ばのオッサンはそれで喜ぶ。
登録を進めるが表現はすべて英語。
それでも感覚的に無事登録。

しかし、使い方は全く分からない。
知り合いに聞いても、ほとんどが1週間以内登録の初心者。
どうだろうか、Clubhouse登録者の8割は使い方が分からないんじゃないか。
いや、それは僕の周りのオッサンばかりか・・・。
(あくまでも先週の段階。この1週間で相当スキルは上がったかと。)

探ってみると感度の高い知り合いがいっぱい。
そして、イノベーター的な著名人がroomを開いている。
ようやくそこでClubhouseの利用法を理解。

それでもどう使いこなすか分からない。
英語が苦手な者には高いハードル。
単にターゲットにされていないだけかも・・・。

ググって理解度は進むわけだが、理解度を高めるには自らやってみること。
ここに招待してくれた櫻山さんがホストとなり、
一緒にファミリービジネスのroomを開くことにした。

それが今週月曜。
企画を決めたのは前日の日曜。
何の準備もせず知識も持たずやってみることに。

今の時代に大切なのは、まずは試すこと。
そしてそれを回すこと。
経験を重ねるのが上達への一歩。

確かにそれは間違っていない。
まずはやってみる。
予定の1時間も喋れるかと思ったが、意外と時間の経過は早い。

最初4人だったroomは知り合いも全く知らない人も出入りがあり、
あれこれと会話が進みあっという間に予定時間終了。
肝心なファミリービジネスの話は10分程度でほぼ雑談だったが、楽しい時間。

人が恋しい寂しい人にはとても役立つSNSになるのかも。
それも家に籠るコロナ時代には合うのかも・・・。
ここからマネタイズさせるのは大変かと思うが、新たな情報発信ツールとしては有効的。
もう少し企画を練って定期的にroomを開くのもいいだろう。

使い始めてようやく1週間。
多分、全体の3割も理解していないが、しばらくはあれやこれやで試してみたい。

ぜひ、フォローもしてください(笑)

2月もとってもためになるセミナーです!

なんともザクッとしたブログタイトル(笑)

今期は単発の特別セミナーに切り替えた名古屋ファミリービジネス研究会。
来月2月は最後となる第3回。

テーマは「事業承継対策とM&A」。
グロースリンク税理士法人の鶴田幸久代表に登壇してもらう。
鶴田さんには一昨年からこの事務局に加わってもらっている。
名古屋地区でも最も伸びている税理士法人を率いる方で、その成長戦略は見習うばかり。

僕と鶴田さんの付き合いはまだ2年程度。
出会う以前からその存在は知っていた。
僕よりも9歳年下でまだまだ若手と呼べるとは思うが、その経歴や実績はなかなかなもの。
学ぶ点も多く、先日もいろいろと情報交換もさせてもらった。

個人事業主からスタートし、今や70名の社員さんを抱え、いくつかのグループ企業を持つ。
その時点で尊敬の眼差しだが、必ずしも順風満帆でここまで辿り着いたのではない。
優秀な方だからこそ生じる苦労もあり、ここまでやってこられた。

約10年前の動画だが、それを表してしているんじゃないかな・・・。
ジーンとくる。

いかん、いかん、鶴田さんのPRになってしまった。

あくまでも今日のブログは2月のセミナーの宣伝。
詳細はこちら

<名古屋ファミリービジネス研究会 特別セミナー>
事業承継対策とM&A
第1部 承継方法の概要 (ご自身の承継、経営幹部の承継、M&A による承継の比較など)
第2部 相続の基礎知識(相続税の概要、持株会社・資産管理会社の活用など)
第3部 事例紹介

日程/2月24日(水)
時間/16:00~18:00<受付時間15:30~>
※終了後、懇親会も計画します。(状況により中止の場合もあります。)
会場/名大社 セミナールーム
名古屋市中区栄2-3-1 名古屋広小路ビルヂング16階 ※地下鉄 伏見駅4番出口より徒歩約5分
会費/リアル2,000円
オンライン2,000円  ※ZOOM参加URLは前日にご案内します。
申し込みはpeatixのこちらのページから

仮に緊急事態宣言が延長になっても、イベントルールに従いセミナーは開催。
万全の態勢で運営。
今回もハイブリットの開催なので、オンライン参加も歓迎します。

ご希望の方はぜひ!

今年も地域を盛り上げる

先週金曜日はFネット(ふるさと就職応援ネットワーク)の1月例会。
オンラインでの例会は昨年3月からなので、間もなく1年を迎える。
昨年までは全国から東京に集まり、情報交換しつつ社長同士の親睦を深めていた。
お互いの悩みや成功事例を共有しながらワイワイやっていた時期が随分昔のよう。

オンラインの場合、距離的なハンディがなくなるため気軽に参加はできる。
それはそれでメリット。
ただ膝を突き合わせて話ができるかといえばそうでもない。

オンラインのメリットを感じるが寂しさも覚える。
まだまだ時代に適合できてないのかな・・・。

全国から集まるため、地元では分からない現実をリアルで感じることができた。
緊急事態宣言も地域によって感じ方は異なる。
北陸から上越地方の積雪は僕らはニュースでしか観ることができない。

新潟の会社は今月3連休の降雪で駐車場がハンパない状況になり会社を臨時休業に。
それは僕らには想像できないこと。
それでも事業を行う姿に力強さも感じる。

コロナ禍での事業は多かれ少なかれマイナスの影響を与える。
それでも事業継続のためには様々な努力を行い、地域への貢献を行う。
それぞれ地域特性はあるが、周りの動きを参考にしながらも地元にとっての在り方を探る。

今回はバージョンアップしたブレイクアウトルームを活用しながら、各分野の情報を流通。
これも信頼できる仲間だからできること。
僕は単なる会長だが、このような場を全国の同業社長とできるのは本当に嬉しく思う。

いくつかのスケジュールをこなした後、最後は株式会社パフ田代氏の講演。
「オンライン時代ならではの採用設計」として最近の提案事例を共有してもらった。

さすが、今やハイパーメディアクリエイターと田代氏。
豊富な実績例を惜しむことなく披露してくれた。
彼とは6~7年前に愛知県経営者協会で一緒に講演の仕事もした。

その時も才能を十分発揮していたが、更にパワーアップ。
コロナ禍の環境は彼の能力を更に向上させたようだ。
加盟会社各社もかなり参考になったことだろう。
ニムラよ、しっかり反映させてくれ!

コロナの影響で地域の就職情報会社は厳しい状況が続く。
(名大社もね・・・汗)
それでも懸命に自社の使命に向き合う。
その姿勢を感じ取るだけでも僕にとっては貴重な場。
刺激と勇気をもらうことにもなる。

可能であれば膝を突き合わせながら、とことん語り合いたいがしばらくは我慢。
それも酒を酌み交わしながら・・・。
そんな日が再び訪れるのを楽しみにしていよう。

この例会の裏側では若手の研修を実施。
Fネット各社の若手が集まり合同で研修を行った。
名大社からはクマガイ、イサジが参加。
かなり満足度も高かったようだ。

今週も同様の研修があり、こちらにはクボタ、マツモトの新人が参加。
大いに学んでもらいたい。

Fネットとしても2021年がスタート。
お互いの力を合わせ地域を盛り上げていきましょう。

ハゲタカ再来!?

昨日の日経新聞を読んでいたら気になる記事が掲載されていた。
要約すると
国内投資ファンドのニューホライズンキャピタルが金融機関から不良債権を買い取って対象企業の再建を支援するファンドを設立。
地銀などから経営不振企業向け債権を時価で買い取り、企業に余剰資産や非中核事業の売却を促すほか、収益力改善を支援する

というもの。1月14日(木)日本経済新聞より。

もしやこれって、僕がドラマ史上最も影響を受けたハゲタカと同じ?
2007年放映のNHKドラマ「ハゲタカ」の第一話「日本を買い叩け!」に登場するシーンに似ている。

ブログでもハゲタカのことは何度も取り上げているので、記憶にある方も多いと思うが、
何度観ても飽きることなく、名セリフが僕の頭の中で飛び交う。
そのドラマの主人公である鷲津政彦が代表を務めるのが外資ファンドホライズンの日本法人。

なんと社名も同じじゃないか・・・。
多分、この記事を読んで、おや、これは?と思ったハゲタカフリークも多いのではないか。

ドラマではバルクセールと称し、銀行の不良債権をまとめてホライズンが買い叩き、
その債権を同業他社に売却し利益を得る。
その1社が西乃屋という老舗旅館。
結果的に西乃屋のオーナーは不慮の事故で亡くなり、
その息子西野治が恨みを果たすがために鷲津に仕掛けていくのがこのドラマ。
詳細を語りだすと終わりが見えなくなるのでここで止めておくが、
今回の記事ってそれに近いっていうこと?

いかん、画像を撮るためにドラマをチェックしたが、明け方に見入ってしまった。

僕は金融業界もファンドビジネスもよく分からないが、
1990年代後半に跋扈したファンドが活発な動きをするのをするのだろうか。
このコロナの影響で多くの企業が経営不振になるのは間違いない。
冷静に周辺を眺める場合ではないが、今後、M&Aが積極的になるのは間違いなさそう。
それもファンドを通じたM&Aや企業再建で・・・。

そうなるとまさにハゲタカの世界。
ドラマはハゲタカファンドの悪役と思われた鷲津政彦が
最終的には企業を救うことになるのだが、これかはどんな動きになっていくのだろうか。

中小企業の経営に関わる者として、多くの企業の先行きはとても気になるところ。
今は緊急時の中でお金も無利息で融資が行われているが、結局、返さなきゃいけないのは同じ。
どこも経営の立て直しを行うための努力はするが、すべて成功するわけではない。

間違いなく淘汰される企業も生まれる。
コロナ禍が長引けばとんでもない数が出てくるのではないか。
それを是とみるが非とみるか。
状況によっては企業再建の下、別資本で経営が行われた方がハッピーになる。
西乃屋もサンデートイズも同様。

ドラマの舞台は僕が経営に関わる前で他人事だったが、その舞台は今や目の前。
間近で繰り広げられることはあるのだろうか。
当事者にならないようにしないとね(笑)。

謹賀新年2021

新年あけましておめでとうございます。
2021年がスタートしました。

昨日の大晦日は名古屋も雪が舞い、静かに家で過ごすにはうってつけ。
熱燗が似合う夜も迎えることができた。
今朝の天気予報は雪。
積雪で毎年恒例の朝RUNも諦めていた。

ところが・・・。
そんな予報はどこへ。

いつもと同じ時間に起き、いつもと同じ朝を迎える。
変わるものと変わらないもの。
昨年のブログでも同じようなことを書いたが、昨年は無理矢理変化を強要された。
自らの意志に関係なく変化させられた。
変化とは自ら起こすものと考えていたが、そうじゃない時は定期的にやってくる。

今から11年前もそれに近い。
そこにはより強い「覚悟」が求められる。
大袈裟にいえば、それは天から与えられた使命。

ボーっと生きてんじゃねえよ!
神様はそんな言い方はしないだろうが、
人の動きを観察しながら、きっちりと試練を与えて頂ける。
とてもありがたいこと。

攻めるばかりじゃいけない。
かといって守るばかりでもいけない。
その両方を繰り返しながら最適な方法を考えていく。
最悪の事態を想定しながらも、明るい未来を描いていく。

昨日の感染者数の報告を受ければ、この2021年があまり楽観視できないもの事実。
しかし、楽観性を持たねば生きてはいけない。
希望は持てない。

自分を信じて、また仲間を信じて、やっていくしかない。

元旦だけはいつもと違うコースを走る。
この風景を見るために。
今年はこの風景は観れないと諦めていた。

これだけ初日の出を見て感動したのは初めて。
思わず涙がこぼれそうになった。

日は昇る。
間違いなく日は昇る。

前向きにいこう。
本年もどうぞよろしくお願いします。

日記は続く・・・

30歳になる年から日記を書き始め24年。
一度、始めたことは継続させようとずっと書き続けている。
最初の数年は日記の存在すら忘れることもあったが、
それ以降は体の一部になり書き忘れはなくなった。

泊りでの出張や旅行の際はまとめて書くこともあるが、基本的には夜、
ベロベロ状態の時は翌朝に書く。

20年前から5年日記を愛用。
この12月で4冊目を終える。

そして、今回購入したのが高橋書店の5年日記。

「また新たな5年が始まる」と身が引き締まり気持ちが新鮮になる。
これまで年初の目標は必ず書いていたが、月ごとの目標や振り返りは一切書かなかった。
単なるその日の出来事のみを書き綴る毎日だが、その役割も少し変化をさせてもいいのかも。

特にブログを始めてからは日記の扱いがぞんざいになってきた。
以前は映画や書籍の感想も日記に書いていたが、そちらはブログに反映。
大切な考え方や学びもブログに移行しているため、この10年くらいは中身が薄い。

時々、その必要性を感じたりするが、記録が記憶に繋がることも多く、
また、老後の楽しみとしても重要だろう。

今も時々読み返すと、すっかり忘れていたことがその文章から思い出されることも多い。
僕が仮に自叙伝でも書くことがあれば、日記の存在は必要不可欠。
これを基に書くことになるが、飲みネタばかりになるのかもしれない(笑)。

果たして世の中の人は日記をどれだけ続けているのだろうか。
やはり最初が肝心で1年続けば2年続くし、2年続けば5年続く。

それにしても自分の字を読みながら、つくづく下手くそだと感じる。
元々、字は上手くはないが、年々更に下手になっている。
酔って書いているせいもあるが、むしろ圧倒的に書く量が減っているのが要因。
難しい漢字も書けない。

それが理由でもないがリタイヤしたらペン字でも習いたい。
いつの時代も字が上手いだけで賢くみえるだろうし・・・。

昔の日記を読み返してみる。
6年前の今日は仕事納め。当時は丸の内。
会社で納会を行い、近くのレストランバーで飲み、最後は萬珍軒で〆ている。
昨日のような出来事だが、やはり若かった。
時が経つのは早い。
そりゃ歳をとるわけだ・・・。

新しい日記が終える頃、どんな生活をしているのだろうか。
全く想像できない。
できることなら楽しむ毎日を書き綴りたい。
そのためには来年もしっかり付けていかないとね。

外食業界の現状と未来を知る

先週は日経トップリーダー主催オンラインセミナー「社長力アップ講座」に参加。
定期的に開催される本セミナーもすっかりオンラインが定番となった。
セミナー参加を理由に出張していた中小企業の社長さんは寂しいんじゃないだろうか(笑)。

僕が参加する中部経済同友会の講演会もリアルがなくなり、トップ同士の交流がなくなった。
緊張したが中部の財界の方々と対等に話せる場は貴重だったし、
ふとしたキッカケから次に広がる可能性もあるので、その場がなくなるのはやはり寂しい。

今回の社長力アップ講座の講師は株式会社トレタ代表取締役の中村仁氏。
「とんかつ 西麻布 豚組」や「豚組 しゃぶ庵」など話題の飲食店を経営されながら、
飲食店向けの予約や管理システムの構築を行うトレタを創業された。

トレタの存在は以前お世話になった方が、ジョインされたのでその存在は知っていた。
業界に変革をもたらすサービスを提供されている。
話を伺いたい方だったので、今回はとてもいい機会。

テーマは「飲食業界を襲った需要蒸発に立ち向かう」
これがすこぶる面白い講演で、全く異なる業界でありながら、
自社のサービスにおいても参考になる点は多かった。

今更語るまでもなく、外食業界は瀕死状態。
名古屋でいえば錦3丁目も大きな打撃を受けている。
仮にコロナが落ち着いたとしても7割経済は続くという。

業界全体としてはそんなことが言えるが、
(それは外食業界に限らず、我々の業界もかも)
中身を分析してみると勝ち組負け組が明確になるよう。

こんな状況下でも人気のある高級店はいまでも繁盛している。
それも以前より予約がとりにくい状態。
中村氏いわく、そもそもそんなお店は余裕のあるスペースなので、客席を減らす必要もないという。
一方で、中食型のファストフード店も安定は続く。

一定の割合は淘汰されるが、その後危機に陥るのは客単価2000~5000円の店舗。
全体の49.4%を占め、ここが変わらなければ生き残れない領域といわれる。
その大きな割合に対して、どう取り組んでい行くかが中村氏の提案。
そのあたりはトレタのサービスに直結するだろうが、論理的でもあり説得力のある話だった。

自ら運営する店舗も大胆に変革され、顧客動向をリサーチしている。
「顧客体験」の視点をどう持つかがカギのようだ。
それがDXにも繋がる。

極端にいえば50年間変化しなかった外食業界がここで大きく変わるチャンス。
いずれにしても今までの常識が逆転したのが、今目の前の姿。

それを自分たちにも当てはめる視点が必要になるだろう。
アナログという言葉を僕らはいい意味で使っているが、この言葉を言い訳する言葉にしてはならない。
それを把握できただけでも価値は大きい。

ありがとうございました。