著者の高橋俊介氏は「人材マネジメント論」を読んで以来、ファンというレベルではないが、ちょくちょく作品を拝読している方。
自分の仕事に対して向き合う時や仕事の価値観について考える時など、参考にさせてもらうことが多い。
今回の著書も自分自身の勉強にもなった。また、学生や若年者にキャリアの捉え方を話す場合にも役立ちそうである。
以前、拝聴した講演でも同じような話があったのだが、キャリアアップしていく段階で、無駄のない合理的なキャリア形成などないということをここでも強調されていた。
キャリアは目標で作られるものでなく、習慣で作られるのいう考えにも賛成だ。人との出会いや世界経済の動向など、様々な要素が複雑に影響し合って、作られるのがキャリアだという。
自分を例に例えるならば、まさにその通り。今の自分がこのような場で存在するのも、日々の習慣であり、多くの人との出会いであり、目の前の景気・不景気を経験してきたからこそだ。
それが正しいかどうかはともかく、スキルアップ=未来への目標設定=キャリアという多くの方が抱く考えに違う観点を入れなければならない。
特に就職活動における学生にはそのような点が見られがちだし、やりたいことを決めないといけない強迫観念が、学生を縛りつけているのかもしれない。
著者が書かれているように、やりたいことを絞るのではなく、やりたくないことを減らし、いろいろと経験しながらやりたいことはこれだったのかと気づくのが、理想的なキャリアの築き方なのだろう。
そんなことを今の学生や若年層に伝えていくのも僕らの仕事になるのであろう。
今回の「自分らしいキャリアの作り方」は、BOOKOFFで購入した。暇があるとぶらっと立ち寄るのだ。
また、これまで自分が新刊で購入した本をBOOKOFFに売ることも多い。中には、赤線を引きまくった本も多く、それは現金化できない悲しい取り扱いを受けていた。(当たり前だが・・・)
今回の著書、なんとページのある部分が所どころきれいに裁断されていた。見た目には全くわからない。きっと検品する担当も気づかなかったのだろう。
「やられた~」という思いと同時に、どんないいことが書いてあるのだろうと気になって仕方がない。
勉強にはなったが、中途半端な思いも残った1冊であった。
前社長に紹介いただいた書籍である。この手の書籍は誰かの紹介なり、推薦がないと手に取ることがないだろう。現実の僕の視野の範囲では、中々入ってこない。
まだまだ未熟な面が多いということだ。
知的財産法という言葉は聞いたことがあっても、普段の生活の中では馴染みがないのが事実ではないだろうか。しかし、馴染みがないからといって放っておけないのが、この知財法になるのではないだろうか。
知財法の範囲は、特許法、商標法・不正競争防止法、意匠法、著作権法であり、主に企業のテクノロジーやブランド、デザインなどの保護するための法律である。
名大社のような中小企業では、世の中を驚かせるような技術的な製品やサービスを生み出すことは考えにくいが、仮にそんなことが偶然の交通事故にでもあったのならば、すぐにこの知財法を意識せねばならないだろう。
世の中を驚かさなくとも、我々が提供するサービスには、常に著作権が付いて回ることもあり、最低限の知識も身につける必要は重々承知している。
この著書は、基本的な考え方を含め、それについての事例が分かりやすく書かれている。
しかし、定量的な物の見方のように、○×で簡単に判断できる内容ではないため、実際に何らかの事例が起こらないとその適応の範囲も難しいのではないだろうか。
幸いにして、これまで著作権を始め商標権に関するトラブルはないが、だから安心というわけでもなく、Webがどんどん進化すると、過去の事例さえも全く参考にならないということも多くなるだろう。
入門書とはいえ、1度読んだだけでは全てを理解するのは難しい。
この手の分野は眠たくはなってしまうが、色んなタイミングで広げる必要のある著書である。
最近、就職活動に関わるニュースが飛び交う事が多い。
現4年生の就職事情、新卒一括採用、大手商社の採用選考時期の変更など・・・。どちらかといえば、ネガティブな情報が多い。そんな状況を察してか、今回の常見氏の著書は、現状の就職戦線の問題点をクローズアップさせながら、その対策方法について書かれている。
新書の帯には「これを読めば、納得する、内定が取れる」と大げさに表現されているが、この著書は単に学生やその親を読者の対象としているのではなく、就職に関わる全ての者が対象となるだろう。
それは、就職情報会社と呼ばれる我々も含まれ、その我々の業界に対しても、ストレートに厳しい意見も述べられている。反省すべき点は真摯に反省する。しかし、それでも我々がやらなければならない事、地域に特化した名大社がやるべき事も大いにあると、改めて痛感したのも事実だ。
今回の著書では、6月に拝聴したHRプロのセミナーから引用されている面もあり、いい振り返りと同時に、その時の3氏の熱い想いを思い出した。
いくつかのテーマに沿って構成されている著書の中に「こんな学生は要らない」と6つの要素が書かれている。
1.社会貢献志向、エコ大好き人間
2.単なるファン
3.福利厚生をやたらと気にする人
4.安定を期待する学生
5.配属先や部署や勤務地に異常にこだわる学生
6.研修制度についてしつこく聞く学生
これを読んでうなずく採用担当者は多いだろう。僕自身も同感だ。
学生はこの6つの要素を参考にすべきだが、気をつけなければならないのは、この文章の言葉じりを単純に受け止めるのではなく、そこに隠されている本質をしっかりと掴んでほしい。
この言葉通りに行動するだけでは、ただのマニュアル人間にすぎず、もっと先にある大切なものは見えてこない。
これ以外にも、これから就職活動を行う学生が参考にするべき内容が多く表現されているが、僕自身が常見氏が学生に対して本当に送りたかったのは、
「就活だけで人生のゴールは決まらない。環境の変化を意識しつつ、人生のゴールも考えつつ、眼の前の事に没頭しながらも、息抜きしながら生き抜くことが大切である。」
というメッセージではないだろうかと感じた。あくまでも個人的な感じ方ではあるが・・・。
就職活動は確かに重要である。今後の人生を左右する面も大きいかもしれない。でも、この行動は、将来においてのステップに過ぎないとも思うのだ。
そして、最後のあとがきには、パフの釘崎氏の他にも、キーカンパニーの下薗氏が感謝する人の名前で紹介されていた。普段、接している方が紹介されているのは、なぜか自分のことのようにうれしかった。
普段、小説を読むことはほとんどない。
最近で言えば、「レッドゾーン」(真山仁著)以来である。それも「ハゲタカ」好きの流れで読んだまでの話だ。
リアルな世界ではそれほど話題になっていないように思えるが、インターネット上ではかなりの話題になっていたため、手に取ったこの著書。それも堀江氏らしいのかもしれない。
一人のフリーターがオッサンと呼ばれる出資者と出会い、ゲーム事業を成功させ、株式上場、M&Aを繰り返し、時価総額を上げ、プロ野球球団買収、TV局へのTOBと自らの行動とオーバーラップさせるよなストーリーが展開していく。
フィクションとノンフィクションとの狭間で、実在の人物をイメージさせながら、痛烈にメディアを批判する姿は、堀江氏のしたたかさと強さを感じさせた。決して権力に屈しない底力も持っているのだろう。
著者が第一線で活躍している頃に「100億稼ぐ仕事術」を読んだ時は、意外なほどの堅実さを感じたため、おそらく実情とは異なる姿をメディアは映していたのだろう。それに対しての復讐とも思えなくはない。
この著書を読んで、なぜか10年以上前に読んだ「アイドル、冴木洋子の生涯」(松野大介著)を思い出した。その理由はわからない。多分、フィクションの中にリアルを感じさせる面が共通していたのだと思う。
ブログやtwitterを通して、堀江氏は自らの考えを堂々と語っている。メディアの力を利用するのではなく、より自分を正しく伝えてくれる媒体を活用しながら、今後も情報を発信していくのではないか。
いずれにせよ、自分とはかけ離れた能力を持つ人物には違いない。彼の今後の発言や行動も気になってしまう。ただの野次馬なのかもしれないが・・・
この著書のアマゾンの書評を読むと賛否両論の意見が飛び交っている。若い読者からは、時代が違うとか、その働き方は古臭いとか否定的な意見が多かったように思う。
僕は、この著書の内容に基本的には賛成だ。
「まずはアリのように泥まみれに働け!」などの過激な言葉が、ワークライフバランスが叫ばれる昨今では、反発を招くのだろう。
しかし、若者が社会人として一人前になる過程においては、それくらいの気概が必要だろうと思う。結果的に無駄に思えることもガムシャラに取り組む時期がある期間あってもいいのではないだろうか。
僕自身もそんな期間を過ごしてきたからこそ、今があることも否定できないし、著者も自らの経験から学んだ成果を、今の若者に対してメッセージとして発していると言えるからだ。
そして、人は仕事して磨かれると同時に読書でも磨かれると書かれている。僕は、最近でこそ、コンスタントにいろんなジャンルの本を読むようにしているが、若い頃は小説かノンフィクションくらいであった。
それは今となっては大きな反省となっている。どこまで吸収できるかは別として、もっと多くのジャンルの書物を読んでいれば、今よりはもっとマシな大人になっていたのではないかと思う。
自戒を込めて、著者同様、読書もお勧めしたい。
著者の丹羽氏は名古屋市出身。それも中川区。現在、僕の住まいからから車で5分程度の場所だ。もちろん実家にお邪魔したこともなければ、知り合いでもない。
それが理由でもないが、尊敬する経営者の一人でもある。その歯に衣着せぬ発言は、聞いていて気持ちがいい。それも、自分自身の軸がぶれていないので、違和感もない。
いつか機会があれば、握手くらいさせて頂きたいと願っている。
それはともかく、これから立派な社会人を目指す方には、精神論な要素も含め、読んで欲しい。就職活動中もしくは終えた学生も社会へのイメージも抱ける著書だとと思う。
飛躍し将来が約束されたかに思える企業も、いつの日か衰退の時が訪れる。それを分析に基づいて教えてくれる良書だ。
著者は企業の衰退の実態を調査し、調査結果として五段階の枠組みで表現している。
1.成功から生まれる傲慢
2.規律なき拡大路線
3.リスクと問題の否認
4.一発逆転策の追及
5.屈服と凡庸な企業への転落か消滅
衰退の道はどんな企業にも共通する一定の順序があるようだ。
今回の著書では、世界的有名企業でありながら衰退し、今は存在すらなくなってしまった企業から何とか回復の兆しが見え始めている企業までを取り上げ、その衰退の過程における問題点をクローズアップしている。
世界でも名を馳せた経営者であり、時代の寵児として取り上げらた方が、衰退の一途を辿る時には、同じようなプロセスでバットサイクルを繰り返す実態を目にすると一つ一つのジャッジの難しさやメンタリティの維持の大変さを痛感する。
そして、どんな優秀な人物でも過去の成功体験を捨てる事は、自己を否定とつながり、その個人的な見解を優先してしまう現実がある。気がつくと企業として致命的なダメージを受ける事も多いようだ。
積極的な拡大は、時にはメディアにも賞賛され、コンサルタントは成長戦略を描き提案し、企業としては正しい選択として認識するのだろうが、後にそれが無理な拡大での失敗とわかり、大きな損失を抱える時には手のひらを返したように非難の対象となる。当然のようにメディアやコンサルは責任は取ってくれない。
偉大なる経営者と称えられた人物は、いとも簡単に解任される。
ここに描かれる企業の多くは欧米中心のため、ドラスチックな人事は当たり前なのかもしれないが、一つの失敗で簡単に切り捨てられる背景があるとすると、ここに書かれている一発逆転策の追求をより求めてしまうのかもしれないとこの著書を読みながら感じた。
ただここに書かれている内容は他人事として捉えるのではなく、自分自身の事と置き換えて考える事も必要である。
そして、全体を通して、ドラッカーの著書に書かれている企業のあり方に近いのではないかと感じた。いつの時代も企業のあるべき本質は変わらないのかもしれない。
この著書の締めくくりには、こんな事が書かれてあった。
永続する偉大な組織は、基本的な部分で二面性を持っている。
時代を超える基本的価値観と基本的な存在理由を持ち、この基本理念は変わらない。
他方では、変化と進歩を常に求めており、創造性を発揮したいという強い欲求がときにBHAG(組織の命運を賭けた大胆な目標)の形であらわれている。
偉大な組織は、基本的価値観(組織にとって不変の主義)と戦略や慣行(世界の変化に対応して絶えず変えていくもの)とはっきり区別している。
これは世界的な大企業であろうと名古屋のちっぽけな企業であろうと何ら変わらない。
そう思うと、この締めくくりの文章は、その時々の自分の置かれた状況でつぶやく必要がありそうだ。
名大社は新聞の求人広告を扱う代理店としてスタートしている。僕が入社した当時もその色が濃かったし、営業としても新聞の枠はかなり販売もしてきた。
ただ言えるのは、そのまま新聞の広告代理店の状態が続いていたら、会社の存在はなかっただろう。
仮に存在したとしても、今、僕がこのようなブログを書いている状況はあり得ないのは間違いない。きっと別の仕事をしているはずだ。
決して新聞の広告代理店を批判しているのではなく、何の媒体との資本関係もなく、特徴を持たない代理店が生き残っていくのは、それだけ厳しいという意味だ。
この業界に20年以上、身を置き(それ自体、稀有かもしれないが・・・)、目まぐるしく変わる現実に接してきた。
中には、一向に変わる事のない平和な方々も見えるだろうが、自力で何かをしなければならない立場では、常に時代を見つめなければならなかった。それでも、スピードは速くはないのが実情であるが・・・。
今回の著書では、新聞やテレビの行く末を危惧していると共に、その業界に身を置く者への変化をも求めている。それは、このマスメディアと呼ばれる大きな媒体だけでなく、それに間接的に接する我々の様な広告に携わる者に対しても、辛辣な言葉で変化する事を求めている。
確かに新聞の求人広告を売っている時は、その媒体の持つ威力(発行部数、販売シェア)とクライアントとの人間関係だけで、売ればよかった。
その広告の効果は、あくまでも結果として判断するものであって、出稿以前の段階では、ほとんど求められなかった。それが、インターネットの登場により、クライアントのニーズも様変わりし、デモグラフィックを求められるようになり、従来の大雑把な営業スタイルでは通用しなくなったのも事実である。
提案段階でその効果に期待する定量的な根拠を示さなくてはならなくなった。これは、単に求人業界という狭い範囲の事でなく、全ての広告においても同様である。
その現実を嘆いても仕方なく、時代が変化したのであれば、その変化に適した対応を行うのが当然の事であろう。
現在も新聞社やテレビ局との取引も多く、その方々と接する事も多い。この著書で書かれている内容が全てではなく、危機感を持ち、内から変化を起こそうとされる方も多い。
そんな方が活躍する限りは、まだまだメディアとしての存在力は示すだろうし、応援もしていきたい。
この著書のタイトル「2011年 新聞・テレビ消滅」。果たして来年の今頃、新聞社、テレビ局、そして当社を含めた広告代理店は一体どうなっているだろうか。
今や岐阜県を代表する企業の一つとなった森松工業。最近、メディアへの露出も多く、その技術力や経営方針も注目を集めている。
こちらの人事担当者には、以前より大変お世話になっていたこともあり、何度も会社をお邪魔し、多くの情報交換をさせて頂いており、現状についても多く教えて頂いた。
岐阜の片田舎にある企業のトップが、先進的な考えで世界を相手に経営を推進していく姿は、尊敬もするし、同じ岐阜県人として誇りでもある。
その社長が、明快なタイトルで、独自の経営論を語った著書である。
この松久社長は、月に2~3日しか出社しないし、これだけの規模の企業になりながら社長室もない。自分のような駆け出し経営者には、もちろん社長室なんて身分不相応だとしても、必要以上に豪華で広大な装いは、本当に必要なのかと疑問に思うこともある。
社員の目標の頂点のあるべき姿が、そこにあるのかもしれないが、どうしても自己顕示欲の表れにようにも思える。誰もいない場所で孤独に考えることの必要性も十分認識しているので、個室を否定しているわけではない。
喫茶店での仕事は、メディアに対するパフォーマンスかとも思っていたが、実際、この著書に書かれている内容から察するに、かなり本人にとって仕事をするべきいい居場所になるのだろう。
効率重視で一切に無駄を省いた経営ともとれるが、著者の松久社長の本音は違う。
「リスクテイクこそが、企業成長のエンジン」であり、
「会社を倒産させないためにするのが設備投資」と、
積極的に攻めることを強調している。
18歳で会社を引継ぎ、苦労を重ねどん底からはい上がってきた姿や一日4時間の睡眠で十分という精神構造は、業界トップまで押し上げたパワーの分かりやすい表し方にすぎない。
一日6時間は睡眠をとり、会社を引継ぎ3ヶ月間でもあちこちと頭を巡らせている自分なんかは、松久社長からすれば、ヒヨコにもならないのかもしれない。
現在、グロービスでビジネスプレゼンテーションという科目を受講している。プレゼンの目的を明確にして、聞き手の状況を考え、聞き手をどうやって導くかを考えていく一定のプロセスを学んでいる。
当たり前のようだが、その聞き手に対して説得力を持たす言葉や図は想像以上に難しい。今まで僕自身が経験してきたことは、単なる思い込みに過ぎず自己満足の域を超えていないのかもしれない。
そんな思いを抱き、クラスを受講しながら、この著書を読んだ。
スティーブジョブズのプレゼンは、ユーチューブで見ても楽しいし、参考にもなるが、その手法をそのまま自分に持ち込むのは、かなりのリスクになるだろう。学んでいること以上に難しいということだ。
その驚異のプレゼンの18の法則を振り返り含め、書き綴ってみると
1.構想はアナログでまとめる
2.一番大事な問いに答える
3.救世主的な目的意識を持つ
4.ツイッターのようなヘッドラインを作る
5.ロードマップを描く
6.敵役を導入する
7.正義の味方を登場させる
8.禅の心で伝える
9.数字をドレスアップする
10.「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
11.ステージを共有する
12.小道具を上手に使う
13.「うっそー!」な瞬間を演出する
14.存在感の出し方を身につける
15.簡単そうに見せる
16.目的にあった服装をする
17.台本を捨てる
18.楽しむ
最初の方の項目は基本に忠実ではあるが、段々と過激になりジョブズ色が強くなっていく。
プレゼン時もあまり服装にもこだわってなさそうだが、あの服装にもしっかりとしたキメがあり計算されているとの事。ジョブズの定番なのだ。
黒のタートルネックはセントクロイ、ジーンズはリーバイス501、スニーカーはニューバランス。決して有り合わせじゃないのだ。しかし、そう思わせることも一流の演出なのだろう。
そして、アドリブで話している思える内容も練習に練習を積み重ねた努力の賜物だという。やはり天才は陰で努力をしているのだ。
プレゼンというのはどれだけ準備に時間をかけたかが、その評価のポイントになることがこの著書を読んだだけでもよく理解できる。
そして、最後にジョブズは語っている。
「ハングリーであれ。分別くさくなるな。」
昨日までNHKドラマ「ハゲタカ」が再放送されていた。以前録画したハードディスクが壊れ見れなくなってしまい、再度、放送に機会を窺ってはいたが、気づいたのが昨日で録画できたのは5話と6話だけになる。その前から放映してたんだ。残念・・・。
主演の大森南朋は「龍馬伝」の武市半平太役でも主役を凌ぐ輝きを見せていたが、この「ハゲタカ」での存在感も抜群であった。
(映画「ハゲタカ」はそれに比べるとちょっといただけないが・・・)
このドラマは、少なくともNHKのドラマでは、僕の中では一番の好きな作品である。というわけで、早速本日、5話「ホワイトナイト」を見た。
ストーリーは多くの方が既にご存知なので割愛するが、この5話は、全6話の中でも最も目まぐるしく状況が変わり最も盛り上がる。最後のシーンはどうかと思うが・・・。
その舞台となる大空電機の社長の立場はまさにジェットコースターに乗っている状態で、翻弄されっぱなしだ。
ただ、僕はこの大空電機の大杉蓮演じる塚本社長が好きである。
その塚本社長のセリフに印象的な言葉がある。柴田恭平演じる参謀役の芝野氏と役員車の中で、ボロボロになった前社長 大木昇三郎の著書を芝野氏が手に取り、
芝野「こんなになるまで読んでいるのか?」
塚本「ああ、全て暗記してるよ。大空電機には工場の隅に転がるネジ1個まで、大木昇三郎が宿っている。後を継ぐ者は地獄だよ。」
ドラマを知らない人には全く意味不明だと思うが、このセリフは全6話の中でも、一番印象が強い。他にも印象に残るセリフは多いが、どれか選べと言われれば、間違いなくこのセリフを選ぶだろう。
ハードディスクが壊れる前は、何度となくこのドラマを見ていた。それも僕自身にあまり元気がない時に見ていたような気がする。
普段、ドラマをほとんど見ない自分が、何故かこのドラマだけは何度も目にしてしまうのは、そこから感じる事がきっと多いのだろう。
今回、久々に「ハゲタカ」を見て気づいたことがあった。「龍馬伝」に似ていると・・・。調べてみて判明した。音楽担当が二つのドラマとも佐藤直紀氏。
今後、注目である。