これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「本を読む 映画を観る」の記事一覧:

直球勝負の会社

直球勝負の会社 直球勝負の会社
(2013/03/04)
出口 治明

商品詳細を見る

1冊で3度おいしい書籍である。起業することの大変さを学べる、生命保険の仕組みについて学べる(あまり理解していないけど・・・)、出口氏に生き様について学べる。
そして、理想の会社とは何かを考えさせてくれる。そこも含めれば4度おいしいということになる。
出口氏はいろんなメディアへの露出や時間さえあればどこへでも講演に行かれる行動力でその存在はよく知っていた。名古屋へもちょくちょく講演にも来られているようだが、タイミングが合わず参加できずにいた。しかし、いい情報は願っていれば舞い込んでくるもの。
盟友である櫻山さんが中心となって運営する中部経営塾の勉強会で講師として登壇されるのだ。
来年の2月22日(土)。都合よく空いている。もしかしたら、マラソンがあるかもしれないがこちらを優先。すぐに櫻山さんに参加の旨を伝えた。毎回毎回、素晴らしい方を招かれて尊敬します(リップサービスじゃないですぞ・・・)。
参加するからには著書は読んでおかないと失礼にあたる。また、あわよくば当日サインもしてもらいたいので、本くらい持っていないいけない(笑)。本書を勧められていたこともあり、名古屋駅前の書店に行くも在庫なし。
発行は4年以上前だから仕方ないかもと思いつつ、Amazonで注文。発行されていたことすら知らないのはアンテナが立っていない証拠だな。
起業家としての力強さもあるのだが、僕はむしろ出口氏の人間味あふれる自然体の生き方に共感した。元来、頭脳明晰で他の人と比べればずば抜けた能力を持っておられるのだろうが、その立ち振る舞いや正しいと思ったことを迷わず実行する真摯さが胸を打つ。時にそのストレートさがユーモアであったり・・・。
学生時代、「弁護士になるつもりだが、滑り止めにどこかの会社を受けておこうと思ってここにきた。」そのようなことを入社する日本生命に言ったらしい。
今の時代なら張り倒されると思うし、おおらかな時代背景があったかもしれないが、出口氏が持つ人間性が好感を持たれたのかもしれない。それも面白いエピソードのひとつ。
目の前の仕事に熱心に取り組み、どんな人でも真剣に付き合う。そこから多くのことを吸収していく。その繰り返しの経験が更に人間を磨いていく。過去の経験を全て頭の中に収めていく。
あとがきを読むと手帳も時計も持たない生活の中で、本書で書かれている過去の事実も記憶から引っ張てきただけのようだ。格が違いますね・・・。
人生の先輩として勉強をさせてもらったが、年明けの講演もますます楽しみになってきた。
もう一冊くらい読んでおかないといけないな・・・。

映画「ゼロ・グラビティ」

zerogurabith
邦画ファンの僕が年に数回しか観ない洋画の一本。と言っても映画館で観たのは邦画も洋画も大差ない(苦笑)。もっと観ないといけないなと毎年年末になるとそう思う。
全く先入観もなく、ストーリーも知らずに観た本作。いやあ~、びっくり。なんて凄いんだ、今どきの洋画ってヤツは・・・。と思わず唸ってしまった。僕は2Dで観たのだが、これを3Dで観たら劇場内で酔ってしまったかもしれない。
宇宙の神秘な映像も良かったが、リアリティ溢れるストーリーにも巻き込まれてしまった。
なんとこの映画、2人の役者しか登場しない。
既に周知の事実かもしれないが、一般的な映画ではあり得ない。登場するのはサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーだけ。厳密にいえば、死体も登場するがそれだけ。後は全くなし。誰も出てこない。
そしてワンカットが長い。僕は観ながら、もしかしてワンカットしかないのではと錯覚しそうだった。現実的にはあり得ないが、映画の上映時間と映画の中の設定時間と同じだから、そんな錯覚もあるだろう。
意味が分からないと思うので分かりやすく説明すると、この映画は時間的経過が同時進行でしかない。日を跨ぐことも過去を振り返る時間もない。ストーリーの進行時間と上映時間はイコールなのだ。
それがドキュメンタリーっぽく見られる理由だろう。こんなタイプの映画は初めて観た。
この映画を観ると命の大切さを理解できると共に地球がいかに過ごしやすい場所か痛感させられる(表現がおかしいな)。まず宇宙に行くことはないので、そんな心配は無用だが、宇宙飛行士の仕事は命がけだ。無重力が楽しそうなんて、無責任もいいところ(笑)。
個人的には面白い映画だったが、この映画は観る者を選ぶかもしれない。純粋にエンターテイメントを楽しみたいのであれば物足りないかもしれないし、人間ドラマとも言い難い。しかし、あの場面、あの状況だからこそ、人間は本能的にそんな動きをするだろうと推測することもできる。
ストーリーを語らず、映画の感想を書くのは難しい(笑)。
気分だけは宇宙に行った気になった映画だった。

「グリード」を読む

gureed
情けない話だが、本書を読む前に僕はこのグリードという意味を知らなかった。Greedは「強欲」とか「欲」と訳される。
タイトル通り、強欲者のストーリー。小説としての面白さは抜群だが、その強欲さが露呈される度にうんざりしてしまう。フィクションの世界ではあるが、現実の世界も似たり寄ったりではないかと錯覚する。いや錯覚ではなく、実際そうだったと思うのだ。
舞台は2008年のアメリカ。リーマンショック前後を背景に書かれている。半分は真実、半分は架空のストーリーで鷲津政彦率いるサムライキャピタルはアメリカの強欲者を混乱に落とし込んでいく。
先日の映画ハゲタカ鑑賞会の席でも、このグリード=強欲という言葉は話題になっていた。映画「ウォール街」では、Greed is good(欲は善)というセリフがあり、金融ビジネスでは当然の考えと・・・。
これと全く同じセリフが本書の中でも何度も目に飛び込んでくる。きっと原作者の真山氏が意図的に書いたのではと想像してしまうが、それがアメリカの象徴なんだろう。
僕のような貧乏経営者(単に能力がないという話ですが・・・)は、年収何十億を稼ぐ社員がゴロゴロいる会社に疑問を抱く。法を犯していないとはいえ、それが全うなビジネスなのかと疑ってしまうのだ。稼ぐことは重要だが、その利益の源泉はどこにあるかと考えると不思議でたまらない。弱者の遠吠えかなあ~(笑)。
小説の世界が勧善懲悪とはいわないが、僕と同じような悶々とした気持ちを抱く者にとって本書はスッキリする。描く世界がとてつもなくデカくなっていく気はするけど・・・。この続編は一体どこへ向かうのだろうか(笑)。
本書では珍しく新聞記者からの目線からもストーリーが進んでいく。新聞社内での葛藤も描かれている。僕はこれを真山氏の新聞記者時代ことが書かれているのではと勝手に決めつけてしまった。そういった視点で読むのも面白いかも・・・。
真山氏といえば、年明け1月24日に東京グロービスのセミナーに登壇される。
「なぜ、ハゲタカ鑑賞会を行った名古屋じゃないんだ!!」という少数派の意見は無視されるとして、とても魅力的な企画。グリードを持参してサインをしてもらいたいが、そこまで調整するのは難しいかな・・・。
いつものように書評じゃないまま終わってしまい、どんな点が面白いのかさっぱりわからないが、すこしでも気になった方は読んでもらいたい(笑)。

グリード (上)

グリード 上 グリード 上
(2013/10/30)
真山 仁

商品詳細を見る

書評は下巻も読んでからにしたいと思う。
だったら紹介するなよと言われるかもしれないが、それには大きな理由がある。そう、今週30日(土)にあの伝説の「ハゲタカ」鑑賞会に続く続編「映画『ハゲタカ』」鑑賞会が実施されるのだ。
映画「ハゲタカ」が上映されたのが2009年。リーマンショックの翌年である。僕はこの映画をワークシェアリングで会社が休みの時に観た。
この「グリード」の前篇にあたる「レッドゾーン」は映画の上映後に読んだ。「レッドゾーン」は購入したのではなく図書館で借りた。給与が大幅に減り、本を買うお金さえも惜しかったからだ。リーマンショック後、一気に不況に陥り、これまで経験した事のない経済下で仕事をしていた。
本書「グリード」はハゲタカシリーズの第四弾として、そのリーマンショック前後の事が書かれている。フィクションとノンフィクションを掛け合わせた作品になるのだが、本書を読みながら、当時の悲惨な状況を思い出していた。まだ4~5年しか経っていないというのは不思議な感覚だな・・・。
ドラマや映画の鷲津政彦と原作の鷲津政彦は全くイメージが異なる。それは「倍返し」でブレイクした半沢直樹に近い。どっちもいい(それはドラマも映画も両方という意味)。そのギャップも面白い。
しかし、その中でもあまりイメージが変わらない人物も存在する。元三葉銀行の頭取でドラマでも圧倒的な存在感を示した飯島亮介。本書でも肝心な場面で登場する。そして、主人公鷲津政彦に対して言う。
「立派やなあ、あまえは。いっつも、立派や。けど、それが仇になるかもしれんぞ」
これに近い名セリフがドラマでもあったぞ。ハッハ~ンと感心するのは3人くらいかと想像するが(笑)、何となく嬉しい。
この「グリード」の話題が出るかどうかは分からないが、下巻同様、今週末も楽しみだ。

普通に働け

futuunihatara
「普通に働け」常見陽平著(イースト出版)
常見さんの勢いが止まらない気がする。今年だけで何冊の本を出されたのだろうか。超ハードすぎて体は大丈夫かな。僕が声を掛けても、もう名古屋で講演はやってくれないだろうな・・・(苦笑)。
と最近の活躍を拝見するとそう思ってしまう。
いいも悪いも著者のホンネがずばりまとめられている。僕らとは本来、目指すべき方向性が異なるため、全てに賛同するわけではないが、共感する箇所は多く、その点は納得感を持って読ませて頂いた。
民間企業で働くことは競争することである。毎日、勝敗を決めているわけではないが、要所要所では勝ち負けが明らかになる。それは点数で証明されることもあれば、表彰とかポジションとか何らかのインセンティブで証明されることもある。
僕はそこも含め、「普通に働く」と思うのだ。
かといって、全員がトップを目指すわけでもなく、ビリが追い出されるわけでもない。組織内の融和や異動によって問題が解消されることもあり、働きにくいと思われがちな日本の企業も案外、心地よかったりする。
そんなことを含め、マジメに働くことが重要で、それが「普通に働く」ことではないだろうか。
世の中はほとんどが普通の人だ。今の立場にいるとそう思われないかもしれないが、僕も普通の人だ。僕をよく知る人のほとんどは僕を平凡すぎてつまらないと思っているだろうし(笑)。
グローバル人材という言葉を必要以上に意識したり、自社がブラック企業じゃないかと疑ってみたり、そんなどうでもいいことを気にしたりする。それが健全な普通の人。
本書にも書かれている通り、世の中は変化していくとはいえ、劇的に物事が変わるわけではない。当たり前にインターネットを活用しているように、余程のことがなければ付いていくことはできる。
となると、まずは目の前をことをちゃんと見ること、取り組むことが重要。書かれている通りだ。
これは自分たちにも責任があるのかもしれないが、メディアに踊らされず、キャリアアップという言葉に騙されず、自分がやるべきことに真剣に向き合い取り組むことが大切だと思う。
「普通に働く」ことは決して間違ってはいない。

(株)貧困大国アメリカ

(株)貧困大国アメリカ (岩波新書) (株)貧困大国アメリカ (岩波新書)
(2013/06/28)
堤 未果

商品詳細を見る

本書を初めて手に取った方は、まず間違いなく「なぜ、(株)?」と思うのではなかろうか。しかし、本書を読み進めていくうちに疑問は晴れ、これほど適切なタイトルはないのではと納得するだろう。
その納得は僕らに気持ちよさを与えてくれるかは別問題。むしろ納得してしまう事実が恐ろしかったりする。アメリカが辿った道を日本も進むのだろうか。人種や価値観の違いからそこまで極端なことはないと思うが、最近、世間一般に報道されるニュースを見ると危機感を覚えることもある。
僕個人として資本主義には賛成であり、生きていく世界において勝ち負けが存在し、その結果が正当な評価であるべきとずっと考えてきた。基本的には今もそれは変わらない。
自分がもしくは会社が淘汰されることがあれば、それは自分の実力不足であり、その責任を負うのは当たり前の話。誰かを非難することではない。
だが、本書の内容や最近の行き過ぎた競争を見る度に果たしてそれが正しいのかと迷ってしまうこともある。家電量販店が過激な値引きをすることで消費者は満足するだろうが、作り手であるメーカーは疲弊し、その挙句、その量販店も赤字に転落してしまう。
このサイクルによって僕も恩恵を受けているわけだが、でもそれって本当にシアワセかとも思ってしまう。マーケットインの発想は大切だが、ユーザーはどんな商品であろうと安ければいいと思うのが一般的な考え。でも、その値段の付け方に根拠はないはず。
話はそれたが、本書が取り上げている素晴らしきアメリカの自由がもたらした結果もそれに繋がるのだろう。寡占化が進み、規模の経済を発揮し市場を制覇する。強い者は更に強くなり、弱い者は居場所すらなくなる。それが資本主義が求める結果なのだろうか。
ここに書かれている内容を他人事として捉えて本を閉じてしまうのはあまりにもノーテンキ。近い将来、自分たちの現実にも襲い掛かることは想定しなければならない。
しかし、毎日、戦々恐々として暮らすのはあまりにも不健康。かといって、緊張感のない生活も身を滅ぼすとも思う。適度な緊張感を維持しながら、健康的な生活を心掛ける。
まあ、マラソンと一緒で一定の練習量を積まなければ、いいタイムで完走することはできないし、過度な練習は体力的にも精神的にも負担が多い。練習をしなければ完走すらできない。
マラソンくらいにしか例えることができない想像力やボキャブラリーのなさは勘弁してもらうとして、まずは最低でも自分自身を鍛えることが必要。
我々にとって、何がシアワセなのか、真剣に向き合う時なのかもしれない。

映画「そして父になる」

sositeboku
映画を観ながら思った。僕も父親としては失格だなと・・・。
映画の中で父親らしいのは福山雅治よりはリリーフランキー。生活ぶりはともかく父親としての愛情の注ぎ方は理想なのかもしれない。
しかし、僕はやはり福山雅治型の父親像なのかもしれない。あんな立派なマンションもレクサスも学歴もないので比較対象ではないが、求める方向としてはそれに近い。背中を見せ、正論を述べることが大切だと思っているのだから・・・。
だが、その行為は不幸をもたらす原因にもなる。映画を観ながら感じたことだ。
映画に対して感情移入するのはどうかとは思うが、実際、自分が福山の立場ならどう振る舞うだろうか?これまで育んできた愛情を選ぶか、血を選ぶか、多分、自分自身を客観視するのは相当酷な行為だと思う。
結論は感情が優先するだろうが、その感情はどっちかはわからない。福山が見せた涙が答えでもあるし、自己への問いでもある。
僕はこのような小粒だが考えさせる人間ドラマを観る度に日本映画の素晴らしさを感じるのだが、一般の方はどうなんだろう。
いくら海外の映画祭で評価されても暗くて重いのは拭い去れないし、スッキリとした気分になれるわけではない。興行成績でトップになることもない。
それでも「映画の日」に観たこの映画は混雑していたし、あらゆる世代の男女が熱い眼差しを送っていた。僕の隣に座っていたキャリアウーマン風の女性からも嗚咽が聞こえてきたような気がした(笑)。ただの福山ファンかもしれないけど・・・。
全く映評になっていないので、この作品がいいかどうかなんてさっぱりわからないと思うが、もし時間に余裕があるのなら観るべきだ。
子育てを奥さん任せにしている男性諸氏は反省するだろうし、子供の気持ちを無視して自分たちの考えを押し付けようとする親もきっと反省するだろう。いつでも子供は純粋なのだ。
大人になりどうでもいいことを吸収するうちに親はダメになっていく。それを感じさせてくれるだけでも価値があるというものだ。
朝アップするブログだが、このブログはワインを飲みながら酔っ払い状態で書いている(笑)。
しどろもどろ、支離滅裂な内容かもしれないが、日本映画の素敵さはこんな映画をいう。僕はこのような映画がある以上、日本映画を愛し続ける。
みんなで感受性を高めようじゃないか・・・。

空飛ぶタイヤ

sorotobu
う~ん、またまた読んでしまった。池井戸潤氏。
一度読み始めたら止まらない。あっという間に上下巻を読破してしまった。小難しい書籍もそれだけの集中力とスピードで読めればいいが、どうしても他ごとを考えたり、頭に入らなかったりすることが多々ある。読書って難しいねえ~。
本書の評判は耳にしていた。でも、他にも読むべき書籍があるので迷っていた。半沢直樹人気も伴って著者の書籍は書店で平積みされているので、それに便乗するのもどうかと思ったり・・・。
一連のシリーズはずっと前に読んでいるぞ・・・(笑)。
追い打ちをかけたのが、ジオコス伊藤社長のブログ。大絶賛されていた。これは読まないと前に進めない。人として信念を貫く生き方はできない。と都合よく解釈し、読むことにした。
僕が知る池井戸氏の小説は一定のパターンがあるのではないか。正義を通す人、圧力に飲み込まれる人、権力を最大限に利用する人、保身に走る人など、どの作品も共通点が多いように思える。
しかし、それが読み手の気持ちを煽り、主人公に共感したり、組織のトップに反発したりする。そして、自分はどちらの立場に居続けることが出来るかを思い巡らせる。
自分の中の結論は決まっているのだが、本当にその意思を貫くことができるかは別問題。そこまで強く堂々と立ち振る舞えるかも別問題。どこまで自分を客観的に見れるかはその状況に陥らないと分からないだろう。
本書を読んでいる時に行われた西川塾。僕の愚問で、仲間を多く作ることの必要性とそのリスクについて塾主の意見を仰ぐこととなった。
塾主は多くの仲間を作ることは大切だが、裏切られることやだまされることもあると自らの経験を踏まえ、きっぱりと言われた。あれだけ経営者として成功された方でも多く痛い目にあったというのだ。
しかし、そこで強く言われたのが、数多くだまされたが、自分が人をだますよりは絶対いいと・・・。だまされても取り戻すことはできるが、だましたらきっと後悔しか残らない。だとしたら、だまされる人生の方がいいと・・・。
僕はこの「空飛ぶタイヤ」の主人公赤松氏の行動と塾主の話をシンクロさせながら、自分の頭の中に落とし込んでいた。
人としてあるべき姿。それも中小企業の経営者としてあるべき姿。
フィクションの世界ではあるが、それを再認識させてもらったのは間違いない。

社長の書棚

この写真は応接室に置いてある本棚。
syatyosyodan
3年半前、中日ビルから移転する際、社長室にあった本棚を処分するのは勿体なく持ってきたのだ。(ちなみに今は社長室はありません・・・)
空っぽの状態で持ち込んだ。そこから僕が読んだビジネス関連の書籍をひょっこらひょっこら持参するうちにこの本棚も一杯になってしまった。
自宅の本棚にこれ以上本を置くスペースがないため、その置き場所として使ったのだ。それ以前も自宅に置けない本はブックオフに売っていたのだが、悲しいくらい安値しかならない。
バンバンに赤線が引いてあるものは値段もつかないため、価値はゼロ。寂しい扱いを受けていた。勿体ないという卑しい理由で本の置き場所を確保したのだ。
公私混同と思われるかもしれないが、そうではない。持ち込んでいるのはあくまでもビジネス書。それ以外の書籍はない。できれば会社のメンバーにも読んでもらいたいと思い、持ってきている。従って持ち出し自由。
積極的に利用して欲しいと思うが、活用するのは一部の社員。全く関心のない者もいる。新人には強制的に読ませるという非道な方法も使ったりはするが、少しでも参考になればという考え・・・。
ただ強制的に読ませても意味はない。自らの意志がなければ、読んでも勉強にはならないし、すぐに忘れる。
主体的に読んでもすぐ忘れるわけだから当然。そんな本棚だが、ここも一杯になってきた。重ねておけば、まだまだ並べることはできるので、じばらくは大丈夫だが、いずれ避難先は考えなければならないだろう。
全てにおいて余裕ができれば、ドラマ「半沢直樹」に登場する頭取室くらいの部屋を持つことにしよう(大和田常務の個室でも十分だけど・・・)。そして、思う存分書棚を置くことにしよう。ついでに秘書も3人くらいつけよう。
絶対、あり得ないな・・・(笑)。
大した本はありませんが(著者に失礼ですね。すいません・・・。)、読みたい方にはお貸しします!

日曜の夜の過ごし方

普段、あまりテレビを見る方ではない。ドラマもほとんど見ない。しかし、この数ヵ月だけは別。立て続けにドラマを見ているのだ。
察しが付くことと思うが、「八重の桜」と「半沢直樹」。
僕の世代では、オレも、オレもと共感の声が聞こえてきそうだ。この2つのドラマ、最も佳境なシーンへ差しかかっている。だから、面白い。やめられない。
ただこのドラマを僕は書斎のパソコンで見ている。子供や嫁さんは僕の趣味には全く関心を示さず、テレビの嗜好も大きく異なる。家の中での立場が弱い僕は、リビングで見ることは許されず、一人パソコンを前に見ている。落ち着いて見れるとも言えるが、侘しくもある(苦笑)。
nitiyou139
「八重の桜」はまだ先が長いので批評は後回しにして、今日は「半沢直樹」。
既に原作も読んでるので、どんな展開になるのかは想像できるが、それにしてもあの緊張感はたまらない。主役演じる堺雅人も素晴らしいが、僕は大和田常務こと香川照之の演技がいやらしくていい。
あの人を舐めきった態度が素晴らしい。多分、設定では50代半ば過ぎだと思うが、実年齢は僕と同じ47歳。醸し出すあの貫禄は到底同い年には思えない。
主役を張る映画やドラマは少ないと思うが、脇役としての存在感は際立っている。「龍馬伝」の岩崎弥太郎役も良かったし、個人的には「トウキョウソナタ」の情けないお父さん役も好きだった。
そうか、少し前に見た映画「鍵泥棒のメソッド」では、この2人は共演しているんだ。対照的な役柄だな・・・。
そして、今夜は10分拡大スペシャル。随分と大袈裟な表現だと思うが、どんどん視聴率も上がっていることだし、制作サイドの気持ちは高ぶっているのだろう(笑)。
ドラマの感想なんてほとんど言ってないじゃないか・・・。香川照之について述べているだけじゃないか・・・。と思われた方、ごめんなさい。その通りです。
今月の日曜の夜はテレビ、いやパソコンから目が離せない。