今年は韓国映画を観る機会が多い。
本作で5本目。
先日まで公開していた「キングメーカー 大統領を作った男」も観たかったが、タイミングを逃した。
ロッキーよりこっちだったか(笑)。
「モガディシュ 脱出までの14日間」を観た時に日本映画は韓国映画に勝てないんじゃないか
とブログに書いたが、総じてレベルが高いのは事実。
観た5本の中でハズレ作品はない。
社会性が強いのか娯楽性が強いのかは作品に寄るが、どれも個性がありクオリティが高い。
本作もそう。
特に目新しさがあるわけではないが、
最初から最後まで緊張感を維持しながら楽しく観ることができた。
本作は「ただ悪より救いたまえ」「新しき世界」などで知られる韓国の俳優ファン・ジョンミンが
実名で主演を務め、誘拐・監禁されたトップスターの決死の脱出劇を描いたサスペンス。
この一文は完全なコピペ。
お許しください(笑)。
調べてみると同様の映画は中国にあるし、実名で登場する映画は他にも存在する。
そんな意味で目新しさはないということ。
僕は韓国俳優には疎く、ファン・ジョンミンは「ただ悪より救いたまえ」で知ったにすぎないが、
きっと彼の魅力が存分に発揮されていたと容易に想像できる。
それも苦労してトップスターの座を射止め、演技力やアクションで評価を上げたことも理解できる。
韓国人にとってはより共感度が高いかもね。
ストーリーは至って単純。
上記のコピペの通り。
ろくでもない連中と優秀かどうかよく分からない警察が誘拐事件を基にドンパチやる。
「ベイビー・ブローカー」でも思ったが、韓国警察は女性が前線で引っ張るケースが多い。
本作も女性刑事の方が強かったり・・・。
映画で海外を学ぶことができるね。
俳優が俳優として迫真の演技を魅せる。
これも本作の重要ポイント。
観ている人は分かっていながらも、もしやと思ってしまう。
実際にアクションもやれるから喧嘩も強いのかな?。
そんなどうでもいい事を考えながら映画を楽しむのもひとつ。
日本映画でも十分成り立ちそうな気はするが、そこは犯罪の違いか。
韓国の方が誘拐事件は多いだろうし。
それも今年観た作品からの想像に過ぎないけど。
さあ、対抗できる日本映画は何か。
「ヘルドックス」は期待できるか。
アクションスター岡田准一に頑張ってもらうしかないね。
楠木氏も何となく著書を手に取ってしまう作家の一人。
作家というより学者だが、その語り口や表現に魅力を感じる。
本書のキッカケはNewsPicksの日本特殊陶業社長との対談じゃなかったかな。
今や大学の先生というより強面のタレントといってもおかしくない。
低音で冗談とも本音とも受け取れる絶妙な表現はまさにタレント。
叱られてしまうかな。
表紙には「心配するな、きっとうまくいかないから」
といきなり身も蓋もないことを書かれている。
第1章なんて、否定的なことばかり。
仕事である以上、絶対に自分思い通りにはならないと僕は割り切っています。
「世の中は甘くない」「物事は自分の都合のいいようにならない」、
もっと言えば「うまくいくことなんてひとつもない」ーこれが絶対悲観主義です。
と言い切る。
どうやら「絶対」がポイントのようだ。
こんな感じで読み始めれば読む気が失せてしまうと思うが、
不思議とうんうんと頷きながら肯定的に受け止めてしまう。
これまで僕はどちらかといえば、努力は裏切らない、
頑張り続ければ成功する。
そんな気合いと根性で仕事をしてきた。
確かにその面はあった。
努力が報われ評価もされた。
しかし、それは10のうち2か3で、多くは静かに気づかれず去っていった。
落ち込むことも多かった。
それでも今、こうして何とかなっているのは、
「まあ、しゃあない」
と開き直る面が強いから。
それが「絶対悲観主義」に近く素直に受け止められたのかもしれない。
これまでいろんな経験をさせてもらい、
うまくいくこともそうでないことも、
自分で何とかなることも、自分では何ともならないことも分かってきた。
そんな経験は面の皮を厚くし鈍感にさせる。
「そんなちっぽけなことで悩むな」と人の話を聞いて、
そう感じるのは「絶対悲観主義」とイコールなのかも・・・。
「なるようにしかならないが、なるようにはなる」
という楠木氏の結論に大きく共感する。
僕が思っているのもまさにその通り。
立派な方の発言に安心してしまうのはいかがなものかとも思うが、
少しの無理をしながらも自然体でやるのが自分らしいということ。
これからの人生はそんな動きだろうか。
高峰秀子さんの言葉も響く。
「引退です、なんていうのはおこがましい。
そのうち誰からも必要とされなくなるんだから、
そうしたら煙のように消えてなくなればいいじゃない」
僕もそんなふうに仕事人生を終えられたら理想的。
ギリギリでもがくかもしれないけど(笑)。
前向きに悲観的になれる一冊でした。
100人いたら95人は気づかないと思う。
映画の存在ではない。
本作はヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作であり、
最近話題作が続く深田晃司監督作品。
何かといえば、ポスターの右横白文字のキャッチコピー。
上のポスターは「孤独を抱いて自由になる」。
しかし、劇場に設置してあるチラシは「痛かった、全部。」。
あえて違うコピーにしたのか、
たまたま校正のタイミングが異なり印刷物によって違うのか、
理由は分からない。
共通点の見出せないコピー。
なんのこっちゃ、と思うだろうが、
映画を観た人なら「なるほど・・・」と唸るだろう。
だが、これに気づく人はほとんどいない。
100人いたらせいぜい5人。
本作は観る人によって評価は大きく分かれる。
上辺だけで映画を観れば、
表面的な人間の自分勝手なストーリーと捉えるかもしれない。
それほど面白くもないだろう。
一方で観る人によっては、
かなり深刻な気持ちになり重く受け止めるはずだ。
本音を隠し程よい距離感で、
当たり障りのない人付き合いをするのが日本人の特徴。
それが功を奏する場合も多い。
相手を傷つけることなく平穏を保つ。
それにより安定的な関係性が維持できる。
しかし、ある事件によって、その本音が露になりお互いが苦しくなる。
本作でいえば子供の溺死。
それによって夫婦の歯車が大きく狂う。
お互い許し合っていた負の側面が行動として表れる。
そこで価値観の違いを理解し、分かり合えない相手にいら立つ。
なんて、つらつらと自分の感じたことを書いたが、
事実かどうかは分からない。
あくまでも観る者に映画の中の人物像を委ねているだけ。
主役は木村文乃さん。
僕は今までキムラアヤノと思っていた。
すみません・・・。
これまでの印象でいえば、映画「BLUEブルー」のボクサーの彼女役や
大河ドラマ「麒麟が来る」の明智光秀の奥さん役。
気立てのいい優しい女性のイメージが強い。
本作はいい意味で裏切る。
今まで見たことのない表情が映し出される。
それだけでも観る価値はあるといえよう。
ロングショットの長いワンシーンや、
ここに出すかというタイトルクレジットも観る者にいろんな考えを抱かせる。
そして、ラジオから流れる矢野顕子の「LOVE LIFE」。
この歌詞が全てを物語っているかもしれない。
エンドクレジットでも流れるしね・・・。
本作は自称映画コラムニスト仲間との鑑賞。
おかげでその後の飲み会では熱く語り合うことができた。
そんな意味でも作品には感謝。
深田監督の作品はこれからも楽しみにしたい。
ミリオン座で予告編を何度となく観た。
35年前の映画を今更公開する必要があるのか?
と思いながら、当初、観るつもりはなかった。
しかし、尊敬する先輩経営者が劇場に足を運び、その感想を述べていた。
感想や作品のレビューは思いのほか高評価。
詳しく調べると本作には42分の未公開シーンがあるという。
映画が40分ほど長くなったと思ったが、上映時間は94分とほぼ変わらない。
要は40分ほど、映像が入れ替わったということ。
そこで俄然興味が沸いてきた。
一体どこが変わったのか・・・。
これが2~3年前の映画なら記憶に留まっているだろう。
僕が観たのは36年の大学時代。
要所要所は覚えているが、大半は忘れている。
違いなんて一部のシーンしか分からないのが正直なところ。
ラストの肝心なシーンはしっかりと把握してますよ(笑)。
一番いいのはDVDあたりでロッキー4を観てから、本作に臨むこと。
そうすればはっきりと違いが分かるはずだ。
トップガンといい、最近は新手の手法で映画を観させる作戦が続いているね(笑)。
よほどファンじゃない限り、そんな観方はしない。
僕は基本的にボクシング映画は好きだ。
それもちょっと陰のある暗い作品を好む。
日本映画はその傾向が強い。
ロッキーも一作目や二作目はその匂いがしたが、段々とエンターテイメント性が強くなった。
より派手な演出がされるようになってきたと思う。
そんな中の今回の作品。
シルベスター・スタローンが本当に伝えたかったことと大袈裟に謳っているが、それは何だろうか?
正直、僕にはよく分からない。
トランプ的なのか、世界平和なのか、
アポロと同じように過去の栄光にすがっていたいのか、解釈は人それぞれ。
ぜひ、映画館に足を運んで確認してもらいたい。
それにしても香るのは80年代バリバリの映画。
音楽の使い方、大袈裟な演出、そして当時のソ連・・・。
あればゴルバチョフさんだよね。
なんだかとてもタイムリー。
そんなことも感じたり。
それにしても全く別の映像を保管していたんだ。
それは凄い。
スタローンなりの葛藤があったのかな。
その後に続く「クリード チャンプを継ぐ男」も観た方がいいかもね。
沢木氏のエッセイを読むとその生き方につくづく憧れる。
ご本人の苦労を置いておいて、理想的な生き方だと思わせてくれる。
僕も映画コラムニストとして、
人気食べ物ブロガーとして自由気ままに生きられないだろうか。
そんなことを言ってしまうと周りからも沢木氏からもこっぴどく叱られそうだ。
叱られるというよりは「悪くはないと思うが、いいとも思わないよ」と諭されるかも・・・。
本書はJR東日本の車内誌「トランヴェール」に連載されるエッセイ。
ここには35編がまとめられているが、現在も連載中なので続編も期待できる。
東北新幹線に乗ることがないので車内誌を読む機会はないが、
一度だけ尊敬する仙台の先輩経営者に雑誌を送ってもらったことがあった。
移動で得られる有益な時間。
この車内誌を目的に旅に出るのもいいかもしれない。
目的も決めず、雑誌を読み終え目に留まった駅で下車する。
そんな気ままさな旅をこのエッセイを読んでいると無性にしたくなる。
今月、家人と一緒に九州旅行に出掛ける。
ほぼ一週間を共に旅するのは新婚旅行以来。
苦労を掛けた身としてはそんな時間も大切だが、
できれば一週間くらい一人でのんびり泊まる場所も決めずにぶらりと出掛けたい。
さすがに年内は無理なので、来年あたりに・・・。
世界のことなんてまるで知らないが、国内も知らない場所は多い。
未踏の地を時に強風に煽られ、震えながら歩くのもいい。
そうなると気候のいい時期より冬か。
場末の居酒屋に入り、熱燗で体を温めながら、どうでもいい会話を女将や常連さんとして。
翌日に向かう場所はそこで教えてもらった土地に出向く。
「しまった」と思う経験もするだろうが、それも楽しかったり。
本書にも書かれているが、
「学んでから旅に出る」のではなく、「旅に出てから学ぶ」。
いい年齢になったからこそ、そんな経験をしたい。
いつまでも若いと思っていた沢木氏ももう75歳。
ジイサンの領域だ。
一体、いつまで旅を続けるのだろうか。
同じような姿勢でいつまでも続けて欲しい。
VISAの広報誌の連載も楽しみだし、こちらも続けて欲しい。
そして、いつまでも憧れの存在であることも願いたい。
昨年のこの時期、こんなブログを書いた。
ドラマ「アキラとあきら」。
約9時間のドラマを一気に観てしまった。
見応えがあり、ファミリービジネスを学ぶ者として参考になったドラマ。
その1年後の映画公開とはなかなかのタイミング。
相変わらず池井戸氏の原作は読んでいないが、観ないという選択肢はない。
次の研究会のネタにもできそうだし。
分かり易くいえば9時間のドラマを2時間で映画化。
相当端折らないとまとめることはできない。
そんな意味では上手くまとめているし、十分楽しめる映画。
が、しかし、何かが足りないと感じたのは僕だけだろうか。
原作を読んでおらず、ドラマをベースに考えるのはいかがかと思うが、
どうしても親族同士の諍いや会社の私物化、
粉飾に向かう企業姿勢は物足りなさを感じる。
血みどろの人間模様があってもよさそうだが、
意外にキレイに映し出される。
企業再生は苦労の連続のはずだが、
優秀な銀行マンはいとも簡単に解決してしまう。
奥深い経済ドラマを期待していた身としては寂しかったが、
エンターテイメント性や男の友情を期待する人にとっては満足度は高いはず。
決して映画を否定しているわけではない。
それは理解してもらいたい。
御曹司階堂彬をドラマでは向井理、映画は横浜流星。
銀行員をドラマでは斎藤工、映画では竹内涼真。
同じ役でも全く異なるキャラクター。
特に向井理と横浜流星では似た要素はない。
敢えてそうさせたのだろうか。
映画とドラマでは異なった人物像で描かれ、それが却って魅力的。
横浜流星がこんなに上手い演技をするとは思わなかった。
失礼しました(笑)。
唯一、東海造船の二代目社長階堂一磨がドラマも映画も石丸幹二。
セレブな雰囲気や知的さがマッチしてるんだろうね。
ドラマ、映画もカギとなるのはダメな伯父たち。
二代目社長の弟2人がボンクラぶりを見事に発揮している。
ユースケ・サンタマリアもアンジャッシュ小島もダメっぷりがいい。
きっとこうなんだろうなあ~という期待を裏切らない。
しかし、ここに存在するのはファミリービジネスとしての課題。
先日の名古屋ファミリービジネス研究会でも学んだが、
ファミリーとビジネスの境界線が大きな問題。
円滑なコミュニケーションがあれば、
誤った事業戦略も起きなかった可能性が高い。
兄弟の確執がビジネスへ悪い影響を与えた典型的な例。
やはりファミリービジネスのドラマとして捉えるべきか・・・。
映画を観た8割は熱い友情が企業を救った人間ドラマと解釈するだろうけど。
しかし、ここは同族企業の弱みを象徴的に晒す映画と解釈したい。
次のネタに使うためにもね。
4年前に観た「十年 Ten Years Japan」。
10年後の日本を描いた短編オムニバス。
当時のブログには自主映画みたいだと失礼なことを書いている。
すみません・・・。
その短編1作目が本作の基となった「PLAN75」。
タイトルも監督も一緒だったとは完全に忘れていた。
あらすじからこれが元である事はカンヌ映画祭の受賞の際に分かったが、
他は全部忘れていたわけね。
人の記憶はあてにならない。
それにしても早川監督はこの4年間、何をされていたのだろうか。
せっかく豊かな才能を持っていても映画を撮る環境は作れない。
機が熟すのを待っていたかもしれないが、
日本映画界の現実ともいえる。
埋もれた才能を発掘する場があれば、
もっと日本映画は盛り上がる。
そんなことを思ったり・・・。
本作は観ていて辛い。
決して遠くない世界であり得なくもない。
遠回しな表現だが、今の日本の大きな問題。
それを社会的弱者や外国人労働者をクローズアップし、
リアルな世界に近づける。
一見、社会問題を解決する道にも思えるが、
どうせ行うならもっと大胆に行うべき。
75歳以上の希望者といわず、75歳以上全員にした方がいい。
高額所得者や富裕層の反発を無視して実行すれば、
お金はもっとグルグル回るし、雇用も活性化するし、
オレオレ詐欺もなくなる。
中途半端にするから悲しい出来事に映る。
思い切って行えばコメディになるのだ。
チャップリンなら作ってくれるかもしれないし、
皮肉として社会に与えるインパクトは大きい。
まあ、非現実な話だけど・・・。
もし、自分がその立場ならどうするだろうか。
頭で理解できても、最後は感情が解を出すのは誰しも同じかもしれない。
本作の間の多さが、そんなことを考えさせる余裕も持たせてしまう。
それにしても倍賞千恵子さんも歳を取った。
寅さんの一作目あたりを見るととても可愛らしい女性。
アイドルといってもいい。
もう53年も前の話だから当然といえば当然。
いまでも可愛らしい女性だが、時代の流れを痛切に感じさせる。
いつ何が起きてもおかしくない。
そんなことだけは常に意識していたい。
どこかで観たことのあるような懐かしさを感じさせる作品。
それが心地よくいい時間が流れていった。
本作の舞台は1986年の長崎。
小学5年生の夏休みの友情を描いている。
思い出してみると当時、僕は大学2年生。
青春を謳歌していた。
頭の中はろくでもないことばかり考えていて、
バイトとサークルと飲み会(合コン)に明け暮れていた。
ちょうどバブルに向かう頃。
親から譲り受けたオンボロ車を走らせ、いろんな場所に出向いた。
確か映画は「ビーバップハイスクール」が流行っていて、
本作に登場するようなヤンキーも全盛の時代じゃないかな。
長崎に比べれば名古屋は都会だったけど、
昭和を感じさせる人懐っこさが時代を象徴していた。
主人公の久ちゃんが憧れる斉藤由貴は僕と同じ1966年生まれ。
この頃、相米慎二監督や大森一樹監督のアイドル映画っぽくない作品に主演していた。
結構、夢中になって観ていた。
久ちゃんみたいな幼稚な行動はしていないが・・・。
小学5年生といえば多感になる時期。
助けてくれた女子高生の胸元をずっと見るのも仕方ない。
AIWAのラジカセも中流家庭の生活感があっていい。
育った環境は違うとはいえ、時代的な共感もノスタルジックにさせるのかも・・・。
ある意味、この作品は期待通りに物語が進む。
どんでん返しがあるわけでもなく、予想外の展開があるわけでもない。
ラストシーンだって想像できてしまうかもしれない。
しかし、それが本作の心地よさ。
笑うところで笑い、泣くところで泣く。
僕は映画館で大声で笑ったり、泣いたりはしないが、
前席のお客さんはとても分かりやすかった。
それがすこぶる健全。
痛烈に社会的なメッセージを発する作品もいい。
至極難解な芸術作品もいい。
ただ時には誰もが安心して感動できるハートフルな作品が必要。
健康的で自然体に向き合う姿を本能的に求めてしまう。
そんなことが大切だと教えてくれた映画。
タイトルにもなっているサバカン。
一つの味が永遠に記憶に残る。
味と共にその情景が浮かび上がる。
そして、思う。
サバ缶の寿司はそんなに美味いのかと・・・。
どこかで一度試してみようか。
草彅くんのナレーションはブラタモリを思い起こさせるのもいい。
夏休みの思い出を語るに相応しい映画。
またね~。
話題の時期は過ぎたかもしれない。
次回は来年の「キングダム3」だね。
一体、このシリーズはいつまで続くのだろうか。
原作を読んでいれば、映画がどこまで進んでいるか追えるが、
一切知らない身としてはひたすら後追いするしかない。
このあたりはコミック本を全巻持っている息子に聞いた方が早いな。
そもそも第一弾が公開された時は気持ちが動かなかった。
大ヒットした事実や長澤まさみの麗しい姿は知っていたが、
その程度で作品を観るまでには至らなかった。
そして、この夏の第2弾。
盆前に息子や娘に聞いても既に観たという。
そんなに面白いのか?
と硬い作品一辺倒の映画コラムニストの気持ちが揺さぶられる。
知り合いの大人たちも意外と観ていたりして・・・。
ミーハー的姿勢はいとも簡単に気持ちが崩され、
夏休み中に「キングダム」をAmazonプライムで、
「キングダム2 遥かなる大地へ」を映画館で観てしまった。
中国の歴史を学べるのかという浮ついた知識欲はあっさりと壊され、
何も考えずに楽しむのが映画だと改めて教えてもらった。
一人ひとりの名前を覚える難しさはあるものの、ストーリーはシンプル。
理屈抜きに楽しむことができる。
原作もこんな感じなんだろうか。
映画コラムニストとして評価するより、多くのファンが語っている。
僕が今更2作を語る必要はない。
次作がどんな展開になるのかを期待させる東宝の上手さが目立つ。
興行収入が読めるのは配給会社としてとても大切だね・・・。
これで稼いだお金を次の才能に回してもらいたい。
才能といえば、「キングダム2 遥かなる大地へ」で清野菜名の実力を知った。
彼女は愛知県出身。
かなり苦労した女優人生のようだが、彼女の表情はとてもいい。
元々、アクションで名を上げようとしたようだから、立ち振る舞いも様になっている。
これからのシリーズではカギを握る存在になるのかな・・・。
ほとんど作品の中身には触れていないが、僕も東宝の戦略にまんまと乗りそうな感じ。
大沢たかお演じる王騎のように手のひらの上で転がされるのかも。
何より老若男女が楽しめる日本映画の存在はありがたい。
来年も期待したいね。
お世話になっている方の出版が続く。
本書もそう。
著者は名古屋で保険代理店を経営する(株)ネオライフプランニングの橘社長。
大変魅力的な勢いのある経営者で話を伺うだけで元気が出てくる。
知り合いが出版される度に、自分も!という衝動に駆られるが、瞬間的に終わる。
自分のレベルとの違いに愕然とし落ち込むことがほとんどなのだ。
本書は橘社長の生き様を描いているが、同じ気持ちになってしまった。
僕もそれなりの社会人経験を重ねてきたが、橘社長の経験は比較にならない。
それは自ら起業し、多くの困難を経て会社を成長させただけでも大きな差。
少年時代の経験もハンパない。
ボーっと過ごしてきた僕とは次元が違う。
修羅場経験の数だけ人は強くなれる。
それが手に取るように理解できた。
誤解を恐れずにいえば、同じようなハングリー精神を持った方は多い。
しかし、大半は失敗する。
ここまで成功されるケースは少ない。
エラそうに僕が語るわけではないが、
結局は諦めない精神力と人としての信用力が最後にはモノをいう。
そして、そこから生まれたことが先の100年ビジョンを描く。
きっとこういった方が業界でリーダーシップを発揮していく。
会社を更に伸ばしていきたい方に勉強になるのではないだろうか。
それとは別に勉強になったこと。
外資系の保険会社の構造が理解できた。
そこはやはり厳しい世界。
2年で半分が辞める離職率の高さも改めて知ることができた。
前職で成績を残し、スカウトされた方が、
入社しても結果として会社を去るケースがほとんど。
僕も30代の時に外資系保険会社から執拗に誘われたことがあるが、
もし乗っかっていたら、その後、どんな人生になっていたか。
想像しただけでゾッとする。
意外と上手くやっていたりして(笑)。
そうそう、今週25日は名古屋ファミリービジネス研究会day2。
ゲストとして橘社長と長男の橘専務を招く。
親子でこれからの事業承継を語ってもらう。
それも楽しみ。
最後は宣伝っぽくなってしまったが、勇気をもらった一冊。
多くの方にも読んでもらいたい。