これは恋愛映画だろうか、エロ映画だろうか、反戦映画だろうか。
すっかり感性を失くしてしまった僕にはこの映画のジャンルを分けることができない。
どこのポイントに置けばいいのか迷ってしまうのだ。
昭和30~40年代の製作を思い起こさせる映像と台詞回し。そして、長回しの撮影。
主役二階堂ふみさんの汗、ラストシーンのアップになるストップモーション。
「スティング」じゃないんだし・・・。
エンディングロールのセリフは今も耳から離れない。
他に印象的なのは、長谷川博己の舌。工藤夕貴の腋毛。
これだけ見れば、エロティックでしかない。
静かに流れる映画の中にドキッとさせるシーンが数々と含まれる。
観客を隠微な世界に誘うのだ。
もちろん戦争に悲惨さも伝わってはくる。
これはおススメすべきがそうでないか迷ってしまう。
奥深い女性のいやらしさ、恐ろしさを描かせたら脚本家荒井晴彦氏は突出しているのか。
久しぶり荒井作品を観たが、以前の作品でも女性を特徴的に描く映画が多い。
薬師丸ひろ子の「Wの悲劇」は傑作だと思うが、あとは男が翻弄される映画ばかり。
「遠雷」「恋人たちの時刻」「ヴァイブレータ」・・・。
男性脚本家だからこそ、男に過ちを犯してしまうような台詞を吐かせてしまうのだろう。
つくづく女性は怖い。
その象徴が二階堂ふみさんの表情。愛が深まるとともに恐ろしさが増していくようで・・・。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」での淀殿役も嫌われる女性として存在感があった。
決して美人とは言えないが(スミマセン)、将来楽しみな女優さんだ。
それにしても僕が若いころ好きだった「さびしんぼう」の富田靖子(昔、握手会に行った)も
「台風クラブ」の工藤夕貴(そう好きでもないか・・・)も年を取った。
昔のアイドルさは全く感じさせない演技。
これもまたいいのだろう。
結局、このブログを読んだところで、何ひとつ参考にならないが、
終戦記念日を迎える前日としては相応しいブログ。
この作品のストーリーは8月14日で終了しているし。
さて、その翌日までを描いた「日本のいちばん長い日」を観に行ってくるかな・・・。
ハゲタカフリークのお肉屋さんが言った。
「芝野健夫は全く仕事をしていない。西乃屋も支援しなかったし、
入札も途中で投げ出したし、大空電機でも時間をくれと言っただけ。
何にもしていない。酷いヤツだ!」
こんな表現だったかは忘れたが、ドラマ「ハゲタカ」上映会をやっていた頃、
このような非難を口癖のように言っていた。
これはNHKのドラマの話。
ドラマを知らない方は全く意味不明だろうが、確かに納得できる面は多い。
柴田恭平氏が演じた芝野健夫は重要な場面に絡んで、いつも正論を吐いていたが、
結局、主人公の鷲津政彦に責任を負わせるばかりで、本人はいてもいなくても情勢は変わらなかった。
ちょっと言い過ぎか・・・。
あくまでもお肉屋さんの表現を借りればである。
そんな会話が著者である真山仁氏に伝わったかどうかは不明だが、本書の主役は芝野健夫。
きっと痛烈な批判に対し、対抗するために本書を書きあげたといってもウソではないだろう。
いや完全なウソか・・・(笑)。
ここでは芝野氏失くしてはストーリーが成り立たない。
完全な主役として体を張り活躍をしている。
タイトルを見ただけで、中味を全く確認せず購入し、
読み進めていくうちにようやく理解したのだが、
これまでのハゲタカシリーズの主人公であった鷲津政彦はほとんど登場しない。
大好きな女優さんが友情出演で瞬間的に映画に出ているようなもの。
予告編ではいかにも重要な役どころとして期待させるが、本編ではほんの一瞬しか登場しない。
大袈裟な表現だが、そんな感じじゃないかな・・・。
本書では姑息で卑しい銀行員が肝心な役割を担うので、
読んでいるうちに池井戸作品をイメージさせてしまう。
半沢直樹が登場してくるんじゃないかと思わせてしまう。
町工場が舞台なのもその理由かも・・・。
前作「グリード」をほとんど忘れてしまったので(苦笑)、
僕の中でドラマの構成が上手く結びつかなかったが、
同じタイミングで読むとこの小説をより楽しめるだろう。
逆に鷲津ファンや反芝野派には物足りないかもしれない。
反芝野派はお肉屋さん以外にいるのかな?
振り返ってみたら、今年初めて読む小説。
ビジネス書がほとんどというつまらない選択していた。
話題の芥川賞作品を読むかどうかは別にして、もう少し小説を読む機会を作ってもいいかもしれない。
小説と言ってもビジネス系ばかりになっちゃうだろうが・・・。
うちの会社では「全員参加」というワードをよく使う。
このワードは僕が代表に就任する前からずっと言われてきたこと。
会社のメンバー全員がその業務に取り組み、全員で仕事を仕上げていくことをいう。
新人もベテランも関係なく、全員が主体的に行動することに重きを置く。
「全員参加」という言葉は僕もいろんな場で頻繁に使用するので、自ずと意識が高まらざるを得ない。
本書「全員経営」も言い換えれば、同じようなことに思える。
全員がCEOになり業務に取り組む。そこまで大袈裟ではないが、
その当事者意識は会社にとってプラスに働く。
本書では再建を果たしたJALやヤマト運輸、
セブン&アイ・ホールディングスなどを実例にその必要性を説いている。
このような大手企業の取り組みも十分参考にはなるのだが、
自社に当てはめようと規模感の違いから、どうしてもイメージできない。
それは僕の読解力の問題もあるのだが(苦笑)、
むしろ後半に紹介された中堅・中小企業5社の共通性が参考になった。
伊那食品工業やメガネ21、未来工業などはビジネス誌などで多く紹介されているため、
新鮮さがあるとは言い難いが、各社の共通性やその取り組みは自社への落とし込みも
十分可能ではないかと思わせてくれた。
何が共通感覚かを問うとき、人間としての「生き方」が問われます。
その意味で、コモンセンスの経営は「生き方の経営」「存在論の経営」でもあります。
一方、アングロサクソン型の経営は利益が目的化し、存在論は問いません。
だから、ルールによるコンプライアンスが必要となる。
(略)
コモンセンスの経営はコンプライアンスを必要としない。
一人ひとりの実践知を育成していくためにも、
私たちはもう一度、共通感覚としてのコモンセンスの大切さを認識すべきではないでしょうか。
このくだりが僕には一番印象的であった。
確かにコンプライアンスは重要。今の会社経営の中でそこを無視して業務を進めることはない。
しかし、そこばかり注意しているとどんどん会社がつまらなくなっていく。
遊びの幅も失われてしまう。
それでは働く社員にとっての「いい会社」を作ることは難しい。
自分の給与を上げるためだけに仕事をしているわけではないのだから・・・。
僕がどこまで「型破り」なことができるかはわからない。
むしろ、それほど大層な事はできない。
だが、「いい会社」(この定義は明確にするとして)を作ることを目的として、
全員参加で進めていきたい。
何となくチープな表現になってしまったが、本書を読み、改めてそう感じた。
途中まで観るのが辛かった。
映画館を出たくなってしまった。
ジャンルは違うが、なぜか「闇の子供たち」を思い出してしまった。
子供の描かれ方に共通点を見出してしまったのかもしれない。
しかし、この2本の作品は根が深い問題を抱えていることは一緒だが、根本は全く違う。
本作は手を出す側も被害者と言えるからだ。
どこまでいっても親の責任は重い。
自分の振舞いや生活環境が与える子供への影響力の強さは果てしなく恐ろしい。
子を持つ親としては痛感するだろう。
自分の家庭さえよければいいという短絡的な回答はできないが、
自分の子供の成長を眺めながらつくづく母親の偉大さを感じた。
「亭主元気で留守がいい」を実践する僕が子供に与える影響力は皆無に近い。
父親としては無能。
暴力をふるったり、仕事をせずブラブラしたりしないだけマシなくらい。
天津欄間に育てられた母親は子育てにおいてもプラスの力を発揮している。
今でも中学生の息子を抱きしめる姿を見るとゾッと体が震えてしまうが(笑)、
それはお互いにとっていいこと。
きっと息子はいろんな人に対して優しくなっていくのだろう。
日本ハグ協会のさとちゃんが積極的にハグを推奨していく理由も改めて理解できた。
回りだけでなく自分自身も好きになっていく、元気になっていく。
そんな人が少しでも増えればいい。
池脇千鶴さん扮するお母さんが、主役の尾野真千子さんを抱きしめながら
「自分のこと嫌いでしょ?」と慰めるシーンは象徴的。
人に優しくするためには、自分自身を抱きしめることも必要。
そういえば、この映画、池脇千鶴さんと高橋和也さんがいい味を出している。
この二人は多分、夫婦役。
それが証明する場面はひとつもなかったが、観客はそうイメージする。
呉監督の前作『そこのみにて光輝く』では愛人関係にあり、役柄は180度違う。
彼女の作品には欠かせない俳優として、いずれ呉組なんて呼ばれてしまうのではないか(笑)。
本作は瞬間的にドキュメンタリーを思わせるシーンがあった。
全編通して丁寧な演出で作られている映画だが、
子供たちが先生から出された宿題を回答するシーンは演出がなく、そのまま撮影したように思える。
それは抱きしめられて、どう感じたかを答えるシーン。
子供たちが感じたありのままを映したように思えた。
みんないい笑顔だった。
賛否が分かれる映画だと思うが、僕ら大人は見ておく必要があるかもしれない。
それは社会を知ることと同時に自分を知ることでもある。
最近、抱きしめることも抱きしめられることもしていない僕はどんどん冷めてしまうかもしれない。
誰か抱きしめてくれないかな・・・(笑)。
前作「就活エリートの迷走」は理想と現実のギャップを描いた読み応えのある作品だった。
時代は当時から4年以上経過。
一見、何も変わらないように思えるが、
外部環境と共に少しずつ形を変えながらも変化している。
大雑把な若手の捉え方をすれば、今も4年前も変わらないという認識になるとは思うが・・・・。
現実は目に見えない変化であり、変化していない現実であったり。
何かとネガティブに捉えられる現代の若者だが、
著者は最も特異な傾向を示しているのはバブル世代という。
そう、僕の世代のことだ。
上司や先輩などに対して最も批判的なのも、愛社精神がもっとも低いのも、
職場での飲み会への参加意向がもっとも低いのも、バブル世代。
本書では、こう書かれている。
自分だけ捉えてみれば対象外だとは思うが、総じてその傾向があるのだろう。
事実、否定することもできない(笑)。
そのバブル世代が今の企業の中心にいるのも事実。
実際は蚊帳の外にいる連中も多いとは思うが、
40代後半から50代前半の企業人は一般的にみれば会社の中では一番責任が重くなる年齢だ。
ということは、イマドキの若者が育たないのは僕ら世代のせい?
これは少なからず言えることでもあるだろう。
しかし、今回はそこを言及するのではない。
責任逃れをするつもりはありませんので、ご安心を!
タイトルにある「若手社員が育たない。」とは僕は思わない。
どちらかと言えば「若手社員を育てられない。」の方が正しいのではないか。
日本が成熟期に入り、若者に貪欲さが減少しているのは事実。
しかし、それは彼らのせいではない。本書にも書かれているように
教育の変容による姿勢の変化がベースにあり、そこに社会への諦観、不信感、
リスク回避志向などが折り重なる形で、
まじめでおとなしい若手というニュータイプが生まれたのではないか。
就活生が大手指向であるのもこれが原因の一つと考えられる。
若手を育てようと思えば、そこを前提に考えねばならない。
これまでのマネジメントスタイルを上司が変えなければ何ともならない。
それができずに従来の方法に拘っていれば、結局、若者は育たないという結論に導かれる。
そして、本書のあとがきにも書かれていた通り、今後、求められるのは「人の温かなまなざし」。
できればそれを会社内で実施するのが理想。
それは若手を甘やかすことでも迎合することでもない。
厳しいことは厳しく、責任を問う時は責任を問う。
それを温かいまなざしで行うのだ。
少し前のスタッフブログで高井が「あったかい組織」について書いた。
それ以降、他のメンバーも「あったかい組織」について触れているが、
大きく端折って言えばそういうこと。
問題は常にこちら側と考えなければならない。
僕がどれだけできているかは問わないとして(苦笑)、それを心掛けながら若手を育成する。
それも直接、間接、関係なく全員で・・・。
そうすればきっと育つの僕は思うのだが、どうだろうか。
本書には、こんなことが書かれている。
人々から愛されるサービスになるには、偉大な哲学が必要だ。
それは、古今東西すべての企業や商品に共通していえる。
ましてや、グローバルを追求するIT企業は、
世に放つサービスの哲学をより一層問われることになるだろう。
グーグルやフェイスブックが成功した一つの要因には企業としての哲学が備わっているという。
では、LINEはどうなんだろう。
本書の疑問もここにフォーカスされているが、あまり見えてこない。
ベールに包まれていることが多い企業の一つがLINEでもあるのだろう。
僕もLINEを使用するユーザーの一人だが、使っても1日1回程度。
嫁さんに「●●に帰ります(^^)v」と超シンプルなメールを送るくらい。
もしくは入っているグループから飲み会の案内が送られる程度。
積極的に自らメールを打ったり、スタンプを購入することはない。
無料スタンプはたまにダウンロードするが、コインが必要なものは一度も購入したことがない。
やり方も知らない。
ITリテラシーが足りないと言われてしまえばそれまでだが、そこまで重要だと思っていない。
一方、娘や息子はLINEのない生活は考えにくい。
想像するに友達とのやりとりは全てLINE。
部活の情報もLINEで共有されることが多い。
便利なツールであることは間違いないが、あくまでも表面的なやりとりで効果を発揮するツール。
長文は似合わないと思うし・・・。
だから、僕の使い方としてはその程度で十分だが、
利用者が国内だけで5000万人を超えると複雑な問題も生じるのも事実。
企業としての成長スピードが速すぎて、コンプライアンス含め追いつかない面も考えられる。
LINEが与える悪影響について書くつもりもないし、そんな立場でもないので、
不都合な真実を披露することもないが、その実態を知っておいて損はない。
また、反面教師的な意味合いで企業を理解しておくことも大切。
決して悪い見本としているわけではないけど(笑)。
本の帯はちょっと挑発し過ぎだな。もしくは韓国を意識し過ぎだな・・・。
LINEの未来を語る箇所にはこんなことが書かれている。
映画「スパイダーマン」よろしく、「大きな力には大きな責任が伴う」のだ。
これからLINEがユーザーとの信頼関係を継続するためにはまさにここが重要だと思う。
ファンを増やすも減らすも自分たち次第。
それは自分に対しても肝を銘じなけれないけないこと。
その意味でも学びの材料にはなるのかな・・・。
LINEがどんな会社なのかHPを確認してみた。
職業病的でつい採用情報をみてしまう(笑)。
大卒初任給の標準年棒が技術職で460万。
う~ん、高い。すごい。
標準年棒という曖昧な表現なので、実際は同じ新人でもかなり差は出るのだろう。
そういった意味でも先端を走っていることか。
上場しても株を購入することはないと思うけど、その企業姿勢は見ておく必要があるかもしれない。
いきなりドキッとした。映画を観た世の男性はきっと同じはず。
しかし、この映画にとって最初のシーンはどうでもいい。
実際は次女役の長澤まさみさんの性格を表すには重要なシーンとはいえるが、
本作の美しさからすれば、魅力的な太ももは些細なもの(笑)。
しっかり者の長女を凛とした姿で演じる綾瀬はるかさん、
自由奔放な次女役で肝心な時には力を発揮する長澤まさみさん、
二人の姉に可愛がられながらも、いじられキャラの天然な三女役の夏帆さん、
そして、その妹役の広瀬すずさん。
みんなステキだ。
この四人の父親だったら、どれだけ幸せだろうか。
(あり得ないけど・・・)
実際は女性にだらしなくダメ親父でしかないので、この四人が苦労するわけだが・・・。
一度も登場してこなくて本当に良かった(笑)。
この作品で広瀬すずさんの存在は初めて知ったのだが、彼女の眼差し、
表情は将来大女優になることを予感させる。
女性を見る目はある方ではないが(笑)、そう感じずにはいられない。
時折見せるぎこちない笑顔も、同級生には素直になるその雰囲気も、
彼女の存在の大きさが映画により深みを与えていたと思う。
自転車の二人乗りのシーンは青春映画そのもので可愛さも充満していた。
日本の四季もいい。
普段の生活に追われていると暑いとか寒いとかで季節を判断しているが、
もっと余裕をもって季節を感じなければいけない。
桜が美しく、自転車のシーンで出てくるトンネルシーンも素敵だった。
僕らはもっと季節を感じながら生活をしなければならない。
それが映画の舞台となる鎌倉と絶妙にマッチしていた。
僕の師匠の生活拠点のイメージしかない鎌倉だが、こんな映画を見せられると一度はお邪魔したくなる。
海も山もちんちん電車も小さな船もいい。
できれば前だけ向いて生活したい。
後ろを振り返ることも、人に羨むこともなく、生きていきたい。
しかし、それは不可能なはなし。
いつでも周りに振り回され、自分が犠牲となり、立ち振る舞うことも多い。
嬉しいことも辛いこともそう。人間関係が面倒になることもある。
それを癒してくれるのがこの映画だ。
そのままでいい。無理する自分も無理しない自分も全て正しい。
受け止めていけばいいと・・・。
優しくも温かい映画。
珍しく公開初日に観させてもらった。
僕のこの作品の感想は、「この映画って、アレだよね。」
分かる人なら分かると思う(笑)。
サブタイトルに「最強組織をつくる究極の飲み会」と書かれている。
これは読まねばならないと手に取った一冊(笑)。
偉そうな言い方だが、僕が常に思っていることが著されている。
特別なことは書かれてはいない。
飲み会をすれば、いい会社になるとか、業績が上がるわけではないが、
お互いが信頼関係を築き、会社としての一体感を創り上げるのは間違いないようだ。
ただ常に思っていることを常に実践しているとは限らない。
稲盛氏のコンパほど僕は徹底しているわけではない。
会社全体の飲み会も、少人数の飲み会も、サシ飲みも大切にしている。
しかし、あるテーマを持って激論を交わしているかと言われるとそこまではしていない。
仕事中心の飲み会もあれば、そうでないことも多い。
くだらない話で終わってしまうこともあれば、ほとんど記憶にないことも多い。
メンバーからすれば、ただの酔っ払いだと思われていることも多いと思うし、
羽目を外しすぎ迷惑を掛けることもしばしば。
トップとして愚かな場面を露呈してしまうケースもあるが、本書を読む限り、それも悪くない。
そんな姿が最強組織を作る的なことが書かれているので(勝手な解釈?)、
あながちやってることは間違いではないのだろう。
あくまでも前向きに捉えています(笑)。
しかし、最近は自分の中で遠慮していると思うこともあったり・・・。
若いメンバーが増えたので、何でもかんでも言いたいことを言っているかと言えば、
言葉を選んでいるような気もする。
それは成長かもしれないが、後退かもしれない。
自ら年齢を重ねてきたことに対しての余計な気の使い方が出てきたのかもしれない。
本書を読んで反省した。
今後、そんな遠慮はしない。どんどん好き勝手に飲みながら、話させてもらう。
「もう充分でしょ?」と言われるのも覚悟はしているが、いや、まだまだだ。
「もう勘弁してください。」と言われるまで突撃する方がいい。
ありがたいことに僕が誘うと断るメンバーはいない。
立場がそうさせているだけかもしれないが、今のところ、みんな喜んで着いてくる。
(演技が上手いのかな・・・笑)
そうであるうちはできるだけ数多く、会社のメンバーと席を共にしたい。
そこで真面目な話からどうしようもない話までしていきたい。
稲盛氏の意味づけされる「コンパ」は僕の実施している飲み会とは違うかもしれない。
そのレベルに達していないのかもしれない。
そこは「山田流コンパ」として酒を酌み交わしていくだけ。
そんな偉そうものではないのだけれど、本書を読んでかなり安心したのも事実。
ホッとしました(笑)。
さて、僕は盛和塾に入るべきだろうか・・・。
一年すれば50歳という年齢のせいもあるのだろうか。
涙腺が緩んでしまって、仕方ない(苦笑)。
しっとりと涙してしまった。
本来、泣くシーンではないかもしれない。
樹木希林さん演ずる徳江さんが「楽しかった~。」としみじみ言うセリフに思わず涙してしまった。
過激な演出があるわけではない。
映画を盛り上げるようなイヤらしいシーンは省かれている。
(エッチなシーンのことではありません)
無理やり感動させようとか、涙を流させようというシーンが省かれ、
かなり抑えた演出になっていると思う。
それがこの映画の魅力ではないだろうか。
河瀬直美監督は玄人好みの監督だろう。
国内の評価よりも海外での評価の方が高く、商業的にはイマイチ。
日本映画ファンでの知名度はあったとしても、一般的には知られた存在とは言い難い。
中日ドラゴンズでいえば藤井みたいなものだ。
(この例えはかなり出来が悪いな・・・笑)
僕はカンヌ映画祭の新人賞を受賞した「萌の朱雀」さえ観ていないと思う。
ほとんど記憶がない。
なんとも情けないが、気持ちがあまり乗らなかったのが理由。
しかし、本作品はファーストシーンからグッと引き寄せられた。
美しい桜も印象的。
控え目な登場人物が控え目な演技をしながら、物語は淡々と進む。
粒あんを作る場面は、その香りがこちらまで届きそうなくらい湯気も立ち込めていた。
長瀬氏は相当練習しただろうと思われる生地作り。
その一つ一つのシーンが美しく描かれていた。
そして、何よりも良かったのが樹木希林さんの演技。
その姿に感動した人も多いだろう。
映画のカギとなる噂が噂を呼ぶシーンはひとつもない。
それが原因かと思わせるだけ。
しかし、そこに恐ろしさである。
それはこの映画の恐ろしさというよりも日常の恐ろしさ。
社会的な問題はあるにせよ、何気ない一言が相手を傷つけ、二度と立ち直れない状況へと追い込む。
この映画に限らず、平凡な毎日の中で自分たちが意識をしなければならないことでもある。
それを気づかせてくれる日本映画は娯楽性だけでない社会的意義がある。
(あれっ、変なこと言おうとしてるのか・・・)
満足感に浸っているが、僕はこの映画にお金を払っていない。
TV局の方に招待券を頂いたのだ。本作はメ~テレが製作に関わっている。
ローカル局が映画の製作するのは珍しいと思うが、こういった作品を提供するなんて素敵じゃないか。
改めて、ありがとうございました。
つい3か月前にクリントイーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」を観たばかり。
とても同じ監督が撮っているとは思えない。
これだけジャンルも雰囲気も異なる映画が撮れるものだと感心してしまう。
映画監督としての才能にはつくづく脱帽。
瞬間的に自身を登場させるコミカルさも持ち合わせているし・・・。
同じく自分が登場するクエンティン・タランティーノ監督はここまでできないだろう。
比較対象が違うか・・・(笑)。
本作は2015年度のキネマ旬報洋画ベストテンの1位の作品。
僕はいつ名古屋で公開されていたのかさえ知らない。
全く知識を持ち合わせていなかった。
公開は「アメリカン・スナイパー」の前だが、僕はDVDでつい最近観ただけ。
一方は重く考えさせる作品。もう一方は単純に楽しめる娯楽作品。
気持ち的にはこちらの方が気楽に観ることができる。
しかし、軽いわけではない。栄光と挫折の人間模様も鋭く描いている。
とはいっても、忠実な時代背景、よく耳にした曲、、そして軽快な音楽シーンを楽しむことができる。
この作品が映画館で観るべきだったと少し後悔してしまった。
もっと映画にのめり込み楽しめたと思う。
エンターテイメントの世界もこの監督はとても上手いと思う。
もっとこの手の作品を作ってもいいのかも・・・。
歳を重ねる度に更にいい作品を作っていく監督は彼くらいじゃないだろうか。
エラそうな発言で申し訳ないですが・・・(笑)。
そして、今回久しぶりにクリストファー・ウォーケン氏を観た。
随分と歳を取ったように感じるが、当たり前か・・・。
強烈なインパクトだった「ディアハンター」は今から35年以上前の作品。
やはりちょっと怪しげな役がよく似合う(笑)。
本作の中で知っている役者さんは彼くらいであとは誰も知らない。
それがより伝記とオーバーラップし、現実感が出ていたように思う。
よきアメリカを描いた作品。
ラストシーンもとても良かった。
おススメですね。