これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「人について考える」の記事一覧:

ステキな火曜日

今日のことではない。
先週の話。
約1年半ほどスッポリ抜けていたリアルの会がようやく戻ってきた。
それも朝も夜も・・・。

この日の朝はクラブ愛知40周年記念特別例会。

出身大学の経済人で構成される同窓会グループが今年で40周年を迎えた。
本来であれば記念懇親会の予定だったが、コロナ禍であるため特別例会に変更。
大学の歴史を学び、現学長から今後のビジョンを伺う場となった。

大学は今年で75周年を迎える。
それ以前の歴史的背景もあるが知る機会はなかった。
軽く伺う場はあったが、しっかり学んだのは初めて。
学長による中期ビジョンも参考になった。
大学時代はサボってばっかりで最低の成績だったが、母校に改めて誇りを持つことができた。

夜は西川塾の例会及び忘年会。
今月より活動を再開。
真面目に勉強会を行い、
(今までも真面目にやってたけどね)
毎月塾生が自らの経験や今後を語っていくことになった。

ちなみに僕の発表は来年1月。
昔、名大社にも勤務していためんどくさい女社長と一緒に発表する。
元々部下だが、僕がスライドを作ることになった。
うむ。
そんな話はどうでもいい。

初回の先週は株式会社アド・ライブ遠藤隆一郎社長。
彼とは10年ほどの付き合い。
学生時代にイベントサークルを立上げ、そのまま起業し30年が経過。
就職経験はなく社長経験しかない。

それだけでも感動ものだが、彼の生き様を改めて知って大いに勇気付けられた。
知り合った時からナイスガイ。
広告会社らしい身の軽さでべらぼうに話も上手い。
西川塾では硬めの挨拶は山田、柔らかめは遠藤と役割も決まっていた。

そんな彼だが1年半前にレーベル病で視力を失った。
今は全く目が見えない。
詳細を書くのは控えるが、いざ、自分が同じ目に遭ったらと想像するだけでも・・・。

遠藤さんは起業から今に至るまでを明るく楽しそうに1時間語り続けた。
もちろん台本もない。
あっても読めない。
パワポもない。
30分に1回、時間を分からせるためにBGMが鳴るだけ。

泣いた日々も続いたが、それを跳ね返す精神力。
鼻から下は元気いっぱいとユーモアたっぷりで語る姿。
以前の遠藤さんと何ら変わらない。

僕ら塾生仲間は笑いながらも感動するしかなかった。
こんな仲間が近くにいて最高と思える瞬間だった。

遠藤さんが強く言っていたのが「言葉」の大切さ。
今は心の中に刻むことしかできないという。
そして、彼が大切していることをみんなに配ってくれた。

そうだよね。
今、やってることが20年後に表れるんだ・・・。

例会終了後は忘年会。
必要以上のソーシャルディスタンスだったが、こちらも楽しい会だった。
そして、定番のナモ締め。

塾生は100%理解しているので、寸分狂わずの手拍子。
久々にまとまったナモ締め。

もっと遠藤さんの話は知ってもらいたいが、ここは仲間だけということで・・・。
ステキな火曜日。

ありがとうございました。

スライド作成と講演と

12月に入り、慌ただしい日が続く。
予定もかなり立て込んでいる。
とはいえ僕の場合、夜の予定ばかりが埋まっていき、日中はさほどでもない。
じっくり社内で時間を取れることも多い。

そんな中の仕事として挙げられるのが、スライドの作成。
今月は大学から頂いた学生向けの講演も多い。
明日も明後日も・・・。

内容が同じなら一本作って、使いまわせばいいがそうはいかない。
対象が大学3年生向けであったり、
1~2年向けであったり、
また1年生のキャリアの授業であったり。
重なる面はあるが、基本的に伝える内容が異なるため、使いまわしは利かない。

テーマも中小企業の魅力であったり、
インターンシップの活用法であったり、
働き方の基本であったり。

例年、同じテーマで話をするケースも多いので、
前年準拠と言いたいが、この1年で世の中の環境は大きく変わった。
当初は昨年作成したスライドを使用しようとも考えたが、それは無理。
新たな情報を盛り込まなければならない。
最近はそんな作業をせっせとしていた。

一昨年までは対面だったので大学に出向いて話していたが、今年は全てオンライン。
移動時間がないのは効率的だが、僕にはそんな効率は必要ない。
大学に出向いて学生と会話したり顔色を見たり、
また、キャリアセンターの方とくだらない会話も含め情報交換する時間がよかった。

それだけではない。
講演後、必ず立ち寄るラーメン屋さんがあり、楽しみの一つだったが、それもなくなった。
わざわざ郊外のラーメン屋さんまで行けないしね・・・。

オンラインの講演は基本的に一方通行。
終了後、質疑応答があったりするが、ビデオオフ状態なので相手の顔は見えない。
90分近く喋りっぱなしの状態。
脱線具合も自分で調整するしかなく、ウケているがドン引きかもわからない。
ドン引きでも寒さを感じないのはいいかもしれないけどね。

オンラインでの講演に慣れてきたとはいえ、僕はやはり対面の方がやり易い。
決して手は抜きませんが・・・。

今日は朝から経営者の集まりがあり、その後も打ち合わせがあるが、
午後は時間もあるので、残ったスライドを一気にまとめてしまいたい。

来年はあそこの四川ラーメンを食べたいな。
そんなふうに思う火曜の朝でした。

ステキな親子関係を作りたいね

先週木曜日は第5回名古屋ファミリービジネス研究会のday2。
先月のday1ですっかり参加者同士打ち解け、信頼関係は十分。
この場では安心・安全な場所を掲げていることもあり、
始まる段階で和やかな雰囲気ができていた。

この関係性は事務局としても有難い。
お互いが気兼ねなく話し合える場が勝手に作られているのだ。

今回のメインテーマは「ファミリーの関係性と対話の進め方」
初の試みのとして受講者は関係の深い同伴者と一緒に参加。
父親、妹、息子、番頭さんとそれぞれ異なる身近な方を同伴。

一番の若手は大学2年生。
なんと僕の息子と一緒。
一般的に20歳前後の息子はそんな場を嫌がるだろう。
しかし、そんな感じは一切しない。
親子で参加するその姿勢は素直に感動した。

20歳から60歳過ぎと幅広い方が揃ったわけだが、違和感はない。
会場内は不思議と温かい雰囲気に包まれていた。
研究会の冒頭は僕の役割。

いつものようにアイスブレイク的に話を進める。
今回の研究会はてんこ盛り。

第一部は株式会社フェリタスジャパン丸山祥子代表による「ファミリーの関係性と対話の進め方」
第二部は親子によるトークセッション「アトツギはどう家業を継ぐか」。
そのため僕の持ち時間は普段より短め。
計算上は30分掛らない内容にまとめたつもり。

メインの丸山さんに
「今日は早く分かるから大丈夫」と自信満々に話したが、結果、5分程オーバー。
この日は珍しく参加者の集まりが早く、定時前にスタートのに何がいけなかったのか。
まだまだタイムマネジメントができません。

第一部の丸山さんはご自身の後継者の経験を踏まえ、
個人と家族と会社の関係について優しく語られた。

ワークを絡ませながら、ビジネスとファミリーの境界について分かり易く解説。
帽子を使っての説明で理解を深めた参加者も多かった。

ファミリーガバナンスもこれから重要になるだろう。

第2部はトークセッション。

ファミリビジネスアドバイザー講座で一緒に学んだ末松パパと
その翌年講座を受講した末松ジュニア。
詳細はジュニアである末松仁彦社長の株式会社バーテックのHPを確認してもらいたい。

二代目から三代目に継ぐ過程にはお互いかなり葛藤があるはず。
末松親子はある意味、理想的な承継だが、
その時の感情や行動を熱く語ってもらった。
父親の背中の見せ方や母親との会話内容は参加した方だけのメリット。

僕は家族内での曖昧な態度を反省しながら、羨望の眼差しで眺めていた。
参加者も自分に照らし合わせながら、感じる面や吸収する面は多かったと思う。
絶えない質問を聞きながら参加者の高い満足度を感じた。

本来は終了後、懇親会で更に親睦を図るが、まん延防止等重点措置のため中止。
その分、交流会とし対話の機会を設けた。

今回も事務局としては嬉しい研究会を提供できた。
自分たちで主催しながらつくづくいい会と思ってみたり・・・。

丸山さん、末松パパ&ジュニア、お疲れさまでした。
そして、貴重な話をありがとうございました。

職域接種に行ってきた!

先日、タカイがこんなブログをアップした。
「職域接種が始まった!」
名大社のクライアントでもあるイワタツールさん、トライエンジニアリングさん 、
ユキ技研さん、日進機工さんと5社連合で7月8日より職域接種を始めた。

スタートさせるまでの準備もそうだが、実際、始まってからもかなりの苦労があったと思う。
僕は報告を聞くくらいで何も協力していない。
まずもってこうした機会を作り、実施したことに感謝。
本当にありがとうございます!

すでにほとんどのメンバーが第1回目のワクチン接種を完了。
僕は最終日に近い先週の土曜日に家族と守山区の日進機工さんに出向いた。
各社の受付を済ませ、しばらくその場で待機。

受付もミズタニが全日通して対応してくれた。
彼にも感謝ですね。

名大社からは社員とその家族、また関係の深い取引先が接種を受けた。
僕自身は先週頭に名古屋市からクーポン券が届いたが、接種となると随分先。
嫁さんや子供はさらに先のスケジュールとなる。
それを含め、この職域接種はありがたかった。

接種会場は受付会場から徒歩5分のユキ技研さん。

順番に並び接種を受ける。
その段取りも完璧。
効率性を重視する製造業の発想といい流れを作るためのサービス業の発想が相まって、
オペレーションも素晴らしかった。
ちなみに製造業が今回の4社で、サービス業がうちのことね・・・。

あっという間に接種完了。
しばらくは待機して状態をみる。
しっかりと時間を計りながら。

あと5分22秒。
偶然だが0522は僕の誕生日(笑)。
ほんと偶然です・・・。

最後は書類を渡し解散。
最初の待ち時間はやむを得ない。
あとはスムーズに進行し、何の問題もなく終了。

当日の夜はアルコールも我慢をして翌日を迎えた。
副反応が気になるところだが、ほぼなし。
左腕を上げると若干痛みはあるが生活には支障がない。
発熱や気分の悪さもない。
普段と変わらない1日を過ごすことができた。

当初は珍しくゴルフの予定を入れていたが、周りからの冷たい視線もあり日程を変更。
左腕に気を遣うので、むしろいいスコアが出たかもしれない。
まあ、それはないか・・・。
おかげでオリンピックを楽しむことができた。
水泳もスケボーも柔道もサッカーも卓球も素晴らしかった。

2回目の接種は8月下旬。
まだまだ緊張を強いられる日は続くが、一日も早く日常が戻るといいね。

改めてみなさんのご協力に感謝。
ありがとうございました。

今年も授業をやってま~す!

4年目となる南山大学経済学部の授業が先週からスタート。
科目は「自己とキャリアの形成」。
毎週月曜・木曜の週2回全14回。
回数が1回減った分、1回あたり100分の授業。

当初は受講数によって対面かオンラインか決まる予定だったが、
緊急事態宣言もあり人数に関係なくオンラインでの実施。
昨年同様、会社からオンラインで配信することになった。

授業は今年もテツ&チカのコンビで学生と向き合う。
最近はポジションをニムラに奪われ、コンビ解散の危機が叫ばれたが、
肝心な場面でニムラは役不足のようだ(笑)。

2人の希望としては対面授業だったが、
結果的に132名の学生が選択したため必然的にオンライン対応。

僕もニシダもこんな感じで進めている。

初回は僕がZoomに入れず悪戦苦闘している写真。
笑顔だけは忘れないんだけど・・・。

今日で3回目を迎えるわけだが、この2回の感想でいえば学生の真剣度がハンパない。
過去3年も受けた学生は真面目だったが、今年はさらにその上をいく。
それはニシダも同じ感想。

授業中はビデオオフが前提のためその雰囲気は掴めない。
そのため1回目終了時は少々不安だった。
久々のコンビ復活で掛け合いも本調子ではなかったし・・・。

しかし、振り返りシートを読んで驚いた。
どの項目にもびっしり書かれている。

ボカした画像は特別ではなく、ほとんどの学生がしっかりと書き込んでいる。
それも配布資料の適当な引用ではなく、
自分の言葉で学んだことや感じたことを書いているのだ。
講師の気持ちがそれに左右されては失格だが、俄然、やる気が出てきたのも事実。

少しでも役立つ内容を提供したいと強く思えた。
想いが強すぎたのか、2回目は喋りすぎて時間オーバーとなりニシダに迷惑を掛けた。

驚いたことに学生は僕が一方的に話す些細な言葉もしっかりと拾っている。
迂闊な発言や脱線話を強みとする僕としてはとても難しい判断だが、
そんな内容がなぜか響いたりする。
本来、迂闊な発言は素通りしてもらわないとまずいけどね(汗)。

この授業では就活のノウハウやテクニックは一切なく、
あくまでも変化に対応できる人材を目指すために必要なことを学ぶ。
そこには正解はなく、自分の頭で考え、自分で選択をする。
自分なりの考えを持つことが大切で、人と違っても問題はない。

そのため僕とニシダという180度異なるキャリアを惜しみなく開示。
ガイダンスではそんな人の歴史から(大した歴史じゃないが・・・)学んでもらう。
それを参考に自分の可能性を見出していく。

たった2か月間だが、少しでも自分の未来に繋げてもらえれば幸いだ。
時には熱く真面目に、時には掛け合い漫才のように、僕らも楽しみながら授業を進めたい。

お互いいい時間を創っていけるといいね。

伝統的な寺を大改革した元銀行マン

先週は時間を見つけて「日経トップリーダー プラチナフォーラム2021」に参加。
例年であればリアルでの開催だが、昨年、今年はオンライン。
品川プリンスホテルのあの雰囲気も好きだったが、このコロナ禍の中ではやむを得ない。

今年は日経トップリーダーの北方編集長と築地本願寺の安永雄玄代表役員の講演を拝聴。
北方編集長の「失敗の法則」は2年前のFBAAの記念講演会での内容と近い。
改めて「成功はアート、失敗はサイエンス」を認識。
失敗については再現性が高く、企業が潰れる理由も共通する点が多い。
やりきれないから失敗する・・・。

肝に銘じなければいけない。

今日のブログネタは築地本願寺の安永氏の講演。
こちらが思いのほか面白く、かつ勉強になった。

「伝統的な寺を大改革した元銀行マン」
ブログタイトル、そのまんま(笑)。
安永氏は都市銀行に長く勤務された後、コンサルタントを経て住職になられた異色の方。
話しぶりも住職というより経営者が登壇されているよう。

宗教界の環境変化に伴った新たなマーケティング戦略はとても新鮮。
そもそも僕の中にお寺の経営改革なんて発想がなかった。

僕の実家でも檀家はあり、法事などではお世話になっている。
父親の死去の際は随分と勉強もさせてもらった。
僕らのような資本の社会とは別で需要は減少しているとはいえ、
守られている世界だと思い込んでいた。

しかし、よく考えれば実情は理解できるはず。
急激な人口減少や葬儀に対する意識の変化により、お寺を必要とするニーズは減る一方。
僕は田舎育ちで関係性もあるが、一般的には檀家がない家庭もあるだろう。

宗教界で代表役員は聖と俗に分かれ、聖は教えを説く責任者、俗は法人の経営の責任者。
学校でいえば学長と理事長にあたるのか。
宗教法人は公益法人であり、公益的役割が求められる。

全く違う見方をすればサービス業とも受け取れる。
しかし、世間とのギャップは大きく、宗教団体の信頼度は低い。
上から目線で顧客視点がないのも大きな理由。
今までお寺に対し、そんな捉え方をしていなかったが、
当たり前といえば当たり前。

そこに危機感を感じた安永氏は様々な改革を行った。
反発は当然ついてはくるが、少しずつ成果を出すことで築地本願寺の住職からも支持を得ていった。
それは企業の生き残りをかけた改革に近い。

お洒落なカフェを本願寺内にオープンしたり、ヨガやセミナーを提供する銀座サロン、
寺婚という結婚相談所も運営されているという。
古い考えの持ち主であれば違和感しかないが、これがお寺におけるイノベーション。

来訪者は増え、合同墓や納骨堂に予約される方も多い。
新たなニーズを開拓しているわけだ。
どんな世界でもイノベーションは起きているわけだし、
起こさなければますます厳しい時代になっていく。

そんな話を聞けただけでも十分参考になった。
安永氏はそんなビジネス視点の話だけでなく、宗教家らしい生き方の話も。

その中のひとつに承認欲求を否定し、ありのままの自分を受け容れるというものも。
自らのダークサイドを理解し受け容れる。
それが大切。

これから生きていく上で少なからず気持ちがラクになったような・・・。
うちの檀家のご住職も有難い話は頂けるが、今回も有難い話が伺えた。

たまには普段とは異なる方の話を聞くのも重要。
もう少しこの分野の勉強もしないとね。

とても参考になりました。

祝・10周年 中部経営塾

先週金曜日は「中部経営塾4月例会」。
盟友櫻山さんが代表幹事を務める若手経営者の勉強会グループ。
もう若手とはいえないか・・・笑。

今回で10周年を迎えられた。
パチパチ。
何事も続けることは重要。

毎年4月は鬼澤慎人講師を招いてリーダーシップを学ぶ。
昨年はオンライン開催に切り替わったが、ここ数年は名大社のセミナールームでの開催。
その関係もあり僕も毎年のように参加させてもらっている。

一昨年の例会もそれ以前の例会もブログに書いている。
う~ん、いいこと書いているのに忘れてるね(汗)。

できれば名大社の幹部メンバーも参加させたかったが、20名限定のため諦めることに。
櫻山さんの挨拶から始まりセミナーへ。

「アフターコロナのニューノーマル 激動の2020年代に求められるリーダーシップ」
鬼澤さんは一方的に話されるのではなく、グループでのコミュニケーションが中心。

お互いがお互いの考えや取り組みを披露することで気づきを得る。
僕も何度も体験しているが、リアルな実践を学べる貴重な場。
今回も異業種の経営者との交流で新鮮な取り組みを理解することができた。

リーダーとして能力やスキルを導くことができるか、
メンタルのフォローができるか。
両方できれば問題ないが、
(両方ともできないのは問題だが・・・)
どちらかを積極的に取り組むこともいい仕事。

それも大きな役割。
いずれにしても「感謝の気持ち」が伴わなければお互いが通じることはない。
お互いの健全な関係性を作るためには「聴く」ことが大切。

「聞く」ではなく「聴く」。
分かってはいるんだけどね。
「聴」という字は「聴す」。
何と読むか?

変換でも出てこない。
調べてもらうといい。
あ~、なるほどね。
漢字ってうまい具合に構成されているね。

そして以前にも習ったこと。
学力の定義も変わり、現在の学力とは、
1.知識、技能
2.思考力、判断力、表現力
3.主体性、多様性、協働性

3年前のブログにも書いているのに、半分しか言えないのは・・・。
どれだけいいことを学んでも月日の経過と共に消えていくね。

鬼澤氏はそれを把握された上で話される。
う~ん、まだまだ未熟さを抱えたまま・・・。
僕だけじゃないからね(笑)。

アップデートしては元に戻ってしまうリーダーシップ。
学び続けることは維持することでしかないかも。
「意味づけ」も重要。

今回も勉強になりました。
そして、10周年、おめでとうございます。
これからも楽しみにしています。

ありがとうございました。

偶然の機会を増やせよ

2月26、27日はジモト就職応援フェア。
今期では一番大規模となる学生向けイベントを吹上ホールで行った。

2日に亘り多くの学生さんと120社の企業の担当者に参加頂いた。
名大社メンバーやインターンシップの学生も懸命に対応してくれ、無事にイベントが終了。

改めていい場が提供できたことに感謝。
みなさん、ありがとうございました。

ここ1年で就職環境は様変わり。
売り手市場という言葉も過去のものとなり、危機感を抱く学生は多い。
以前は有名企業や大手企業を目的に参加した学生も多かったが、今年はかなり現実的。
イベント開始前に行う講演も2日間とも満席。

ソーシャルディスタンスに気を配りながらも、席は追加したほど。
両日とも初回はニシダの講演だったが、学生の真剣にメモを取る姿が目立っていた。

僕も久しぶりに自社イベントで講演。
10年ほど前は当たり前に講演やパネルディスカッションを行っていたが、ここ最近は出番なし。
寂しい気持ちを察してくれたのか、久々に喋らせてもらった。

「ジモト中小企業の魅力と探し方」という定番中の定番で何の工夫もないが、
環境に合わせた伝え方はしているつもり。
今年ならではの話を絡ませるが本質はいつの時代も変わらない。

40名程参加した学生の中で、やりたいことがある学生はゼロ。
挙手をしてもらったが、決まっていない学生が全てだった。
ちなみにClubhouseもゼロ・・・。

その後の反応から、僕が無視されていないのも確かなので、事実、そうなんだろう。
そうだとすれば、今、何をやるべきか。
偶然の機会を増やすこと。
それはリアルでのイベントだからできること。

オンラインでの就活との併用が避けられない昨今、
活動できる範囲は限定的になるのは仕方がない。
数少ない機会を自分のものにする。

偶然の出会いを大切にすることが重要。
プランドハプンスセオリーも語りながら、今、やるべきこと、
中小企業で見るべきポイントを伝えていった。

こんな時にファミリービジネスドバイザーの役割も役に立つが、
あまり深く語れる時間もないので一気にまとめ上げて話しただけ。
2時間の内容を30分にまとめたので、理解度はどうかな・・・。
それでも多くの質問が出たのは有難かった。

ニシダが話をしたように今年はリアル面接とオンライン面接の対策を練らねばならない。
学生にとっての苦労も増える。
昨年は企業も学生も手探りだったが、今年は違う。

昨年を経験した企業は反省を活かせるが、学生は初めて。
やりながら対策を講じるしかない。
ただそれはテクニックを身に付ければ何とかなる。

テクニックで身につかない経験をいかに増やすか。
それを今はやってもらいたい。
参加してくれた学生はイベントを通して、少なからず感じてくれたんじゃないかな。

真剣な学生を名大社はしっかりと応援していきたい。
それを感じさせてくれる2日間。

そうそう、今日から就職活動が解禁になるわけだしね。

今週金曜、土曜は名古屋で転職フェア
日曜は三重で転職フェア

イベント続きにはなるが、サポートしていければいい。
偶然の機会を増やしていこうじゃないか。

晩節を汚したくない

トップの不祥事が相次ぐ。
森元首相の発言もその一つだが、このブログで語りたいことではない。

何かといえば元日本マクドナルド社長の原田氏とアルペン創業者の水野氏のこと。
両氏ともカリスマと呼ばれた名経営者。
原田氏の著書「大きく、しぶとく、考え抜く。」には感銘を受けた。

水野氏は一度しかお会いしたことはないがその迫力に圧倒された。
名古屋本社のアルペンは丸の内に会社を構えていた時に見降ろされていた。
どこからでも見つけられる立派なビル。
もちろん名古屋を代表する企業。

この両氏が晩節を汚したことになろう。
犯罪を犯したことは許されないが、僕は一方的に非難することはできない。
いつ何時、自分も同じ状況に陥るとも限らないからだ。

それは妻に暴力をふるう可能性があるとか、
出会い系カフェで知り合った女性と共にする可能性があるというのではない。
常に過ちは目の前にあるという認識。

思うようにいかないいらだちと、
すべてが思い通りになる過信が犯罪を招いたといえなくもない。
そこには二人しか理解できない世界があるはずだ。

これはあくまでも僕の妄想に過ぎず素通りしてもらえばと思うが、
水野氏の場合、ハニートラップに合った可能性もある。

数年前、リストラを行い希望退職を募った。
今期は最高益を出したわけだが、それを快く思っていない人もいるだろう。
恨んでいる人がいないとは限らない。
そんな中での事件だとそんな穿った見方もしてしまう。

あくまでも妄想・・・。
いずれにしても許されることではないけど。

どんな状況でも強者の論理と弱者の論理は異なる。
どちらが正しいわけではない。
強者は強者として正しい選択をし、弱者は弱者として正しさを追求する。

現実的にお互いが分かち合うことは少ない。
世の中の出来事が起きる度にそんなことを感じる。
時に強者も弱者も見誤る。
どちらもその視点から逃れられない。

強者は権力を持ち合わせているので、少なからず驕りも入る。
強者の方が影響力が強いので社会から叩かれるのは当然。
今回の事件もそんな面はなくはない。
そんなふうに思う。

それは世間を騒がす事件のため話題になるが、トップの不祥事はそこら中にあるだろう。
超ワンマン経営や会社の私物化が明るみになることはないが、
知らず知らずに自分勝手な強者の論理を当てはめる経営者はきっと多い。

自分は健全だ!と豪語する僕も自分で思っているだけかもしれない。
そこはきっちりと自分を見極める客観性を持たねばならない。
残念ながら原田氏も水野氏もその客観性が足らなかったのかも・・・。
偉そうにすみません。

晩節を汚すようなことはしたくない。
今回の事件をワイドショー的に見るではなく、学びとして捉えたい。

今年最後のセミナーも好評のうちに終了

先週16日は「名古屋ファミリービジネス研究会 特別セミナー」。
今回の講師は株式会社フェリタスジャパン代表の丸山祥子さん。
彼女の紹介はセミナー宣伝ブログに書いているので参考にしてもらいたい。

タイトルは「同族企業における父と娘のファミリー対話~理性と感情のハザマ」
10月のセミナーに引き続き、今回もハイブリットでの開催。
前回はリアルの参加者の方が多かったが、この回はオンライン参加者の方が多かった。

いつも冒頭の挨拶は名ファシリテーターの西やんとアイスブレイク的なワークを行うが、
オンラインの方がヒマになってしまうので止め。
僕が10分だけもらい挨拶をさせてもらった。

これも毎回、時間オーバーで非難を浴びるが、今回はきっちり10分。
完璧なタイムマネジメントだった(笑)。

その時に大塚家具の親子喧嘩を描いた「『理』と『情』の狭間」を紹介させてもらった。
あまりにも丸山さんの講演タイトルが似ていたから。
どちらも父と娘の関係なので絶対に意識していると思ったが、
本人に確認すると全く関係なかった(汗)。
まあ、それでもいい導入だっただろう。

本セミナーは2部構成。
第一部は「会社へ入社から社長就任まで」
第二部は「就任からM&Aを経て現在まで」

彼女の子供の頃からの父親との関係と今に至るまでを細かく話をしてもらった。
僕は彼女のお父さんもお会いしている。

温厚で優しい方。
親子関係は小さい頃から良好かと思っていた。
そうでなくても一緒に働いている時は良好だと思っていた。

しかし、実際は180度異なった。
お互い罵り合うことも多かったよう。
丸山さんのイメージからは想像もつかないが、相当汚い言葉も発したようだ。
同居も耐えられず、一人暮らしを行ったのもその関係性の表れ。
会社を継ぐというのは僕らが思うよりも難しい。
まさにタイトルにある通り。

感情が理性を上回ることも多い。
その中で結果的に良好な関係になったのはよりお互いを理解したため。

「重要な他者」では一番の存在。
一人の人間として親を理解し、関係性を作り直していった。
徐々に会社も上手く回るようになり、結果としてお互いが納得する形でM&Aを成功させた。

そのあたりの詳細をすっ飛ばしているので、
波乱万丈なストーリーは紹介していないが、それは参加者特典と勘弁願いたい。

今回の丸山さんの話は特別なことではなくファミリービジネスではあり得る話。
むしろこれから増えるケースでもあるだろう。
それをファミリービジネスアドバイザーの立場からも分かりやすく伝えてくれた。
それは多くの方に共感を呼んだと思う。

その一方で、共感できない方がいたのも事実。
僕の親しい同族企業の経営者は親族の事業承継があるべき姿と考える。
それを前提に考えれば丸山さんの選択には違和感を感じるはず。

どちらが正しいということではない。
いろんな視点があるべき。
どの選択が自分たちにとって一番幸せであるかどうかということ。

僕も主観と客観と入り混じりながら、全体を眺めていた。
今後、どうすべきかはトップの責任として果たすしかない。
いずれにせよこのセミナーが好評のうちに終了できてよかった。

ご参加頂いたみなさん、ありがとうございました。
また、丸山さんはじめ事務局メンバーもお疲れ様でした。

次回は来年2月。
また、考える場を作ってまいりましょう。