これからも前向きに 名大社会長ブログ

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怒るな社長!

昨日、一昨日は20卒学生の最終面接。
ガチンコで一人あたりみっちりと1時間。
面接というよりも面談なので堅苦しい感じはないが、
それでも立て続けに学生さんと向き合うと結構疲れる。
学生さんの方が緊張しているから疲労度は大きいと思いつつ、
みんなリラックスしていたんじゃないかな。

あれこれ質問するが、異口同音に言われるのが
「名大社は社内の人間関係がいい」ということ。
「そう思わせてるだけかもよ・・・」と返すが、そんな雰囲気が漂っているようだ。
確かに変なピリピリとした緊張感がないため、そう感じさせるのだろう。
たまにもっと緊張感を持たせようと思ったりはするけど(笑)。

それは僕なりに気をつけていることでもある。
そして、気がつけばめっきり怒らなくなった。
感情のコントロールができる面もあるが、考え方によるところも大きい。

そんな時に読んだ日経トップリーダーの特集。

ここに挙げられている「怒らずに済む6つの考え方」も近い。
指導専門のパートを雇って間接的に叱るは全く考えていないけど(笑)。

この特集を読む限り、世の中の社長は良い叱り方をかなり模索している。
性別や年代別だけでも手法は異なるので、個別対応は必要だが、
叱るべきところは思いきり叱ることも重要。
そんなふうにも思う。

20代、30代の頃はよく社長や役員に叱られた。
それも救いのないような叱られ方。
当時から「叱る」と「怒る」は違うと言われていたが、どうみても怒られている感じだった。
この特集にもその違いが書かれている。

怒る=もとになるのは感情で、不安や不満がある。
原因は自分の無知や感情の欠如なのに、相手の能力の低さなどに罪をなすりつける。

叱る=もとになるのは理性で、相手の成長のために最善を尽くす行為。
自分の利害は横に置く。伝えるときは、社員の目線に合わせる。

まるで違うのだ。
そのまま解釈すると、あの当時、僕は叱られていた。
きっと・・・。

頭で分かっているつもりでも、つい体が先に出てしまう場合もあるので、
ここは意識的に気をつけなければならない。
特にこの先、イマドキの若者を育てていくならば、より意識せねばならない。

そして、同時に褒めることも意識的にしなければならない。
僕自身、気持ちはあっても照れくさいのであまりしていないのが実情。
「もっと褒めてください」とよく指摘もされる。
確かにね。
自分でも分かっていますよ。

叱ると褒める。
それだけで会社の業績が伸びるとは思わないが、これからの時代はより求められるだろう。
コミュニケーションが最も重要なんだろうけど・・・。

平成に、感謝

今日で平成という時代が終わる。
新聞やテレビでは連日のように特集を組み、この30年を綴っている。
いろんな捉え方があると思う。

バブルがはじけ、ITバブルに踊らされ、リーマンショックが訪れ、東日本大震災が襲った。
どちらかといえば暗い話題の方が多かった時代かもしれない。
しかし、天皇陛下の行動やお考えを知る限り、とてもいい時代だったようにも思える。
これだけ平和な時代もなかったはず。
まずは感謝しなければならない。

そして、何よりこの平成という時代は僕の仕事人生を作ってきた。
平成元年に大学を卒業して名大社に入社。
それと同時に実家を離れた。

先日、実家からの見た風景は30年前とさほど変わらないが、
この30年で多くの経験をさせてもらった。

入社当初はバブルのど真ん中。
仕事も大してできないくせに結構派手な生活を送っていた。
2年目にはダブルのスーツも着ていた。
そんな浮ついた時代は瞬く間に去り、厳しい時代が続いた。

会社も大きく変わっていた。
3名いた同期は気づけば僕一人になり、それだけでなく先輩、後輩も多くは入れ替わっていった。
それが不思議でない会社だった。

そんな中でも少なからずの野望と希望を抱いていた。
細かいことを語るとブログが終わりそうにないので省く。

結婚もし子供も2人生まれた。
父親としては役立たずだったが、
子供たちは誰にも迷惑を掛けず健やかに育ってくれた。
豪邸とはいえないが書斎もある一軒家を持つことができた。

こんな生活が維持できるのも安定した仕事と収入があったからこそ。
その仕事はかなり浮き沈みがあった。
活躍を絶賛された時期もどん底を味わった時期もあった。
会社の行く末が危ぶまれる経験もさせてもらった。

気づけば一つの会社を任されるポジションになっていた。
そこそこの借金とそこそこの貯蓄。
本当に安定してきたのは最近のことだと思うが、この経験はすべて平成の時代にさせてもらった。

多くの方がこの平成の時代に様々な経験をされていると思う。
嬉しいこと辛いこと、楽しいこと悲しいことがあっただろう。
この平成を振り返れば、まぎれもなく想像以上の経験をさせてもらった。
何事にも代えがたい経験をさせてもらった。

家族や会社、そして付き合ってくれる仲間や友人、
全てがかけがえのない財産となった。
今、こうして毎日何の不自由もなく生活できるのも僕を支えてくれる方のおかげ。
つくづく恵まれた幸せな人生を歩んでると思う。
出来すぎといってもおかしくない。
それが、この平成だった。

この現実を受け止めながら今日も一日が過ぎていく。
改めて平成という時代に感謝。

ありがとうございました。

改めてリーダーシップを学ぶ

先週金曜日は中部経営塾4月例会。
毎年この時期に開催され、講師も定番の鬼澤慎人氏。
最近は名大社のセミナールームで開催するのも定番になってきた(笑)。
ちなみに昨年と一昨年もブログで報告している。

「シンギュラリティに備えるリーダーシップ」とは
新時代に求められるリーダーシップ

偶然だがこの日は鬼澤氏の誕生日。
気づいた方は少ないが、こんな看板にしてみた。

誕生日おめでとうございます。

当日は約40名の方が参加。
僕はドタバタで、若干遅刻しての参加。
名大社からはカミヤ、ケンジ、シゲノ、ニシダが参加したが、
こちらも当日イベントで一部メンバーは若干遅刻。
ご迷惑お掛けしました。

鬼澤氏のテーマは基本的にリーダーシップ。
毎年バージョンアップされているので、新たな気づきも多い。
例年同じことを継続的に仰られていることもあるが、悲しいかな忘れてしまっていることも多い。
いかに学んだ気になっているか。
実践を伴わなければ意味はない。
う~ん、反省は尽きない・・・。

特に今年は「場づくり」に対して時間を割かれることが多かった。
健全な組織にはいい空気が流れ、お互い何でも言い合える環境がある。
それは僕がいつも意識していることであり、あながち間違ってはいない。
そんな雰囲気もあるだろう。

ただまだまだ出来ていないことも多い。
ひとつは「声掛け」。
どれだけ公平に全体的に出来ているかといえば、全然だ。
「社長にランチをたかる日」をやっているとはいえ、
順番が回ってくるのはせいぜい3か月に1回なので、話す機会はもっと設けてもいいだろう。

スタッフブログをやっているおかげで趣味は理解しているし、家族のことはある程度は把握はしている。
誕生日はそもそもあまり関心がないため、1月18日の3人組くらいしかはっきり言えない。
それも一日間違えていたけど(笑)。
そこに関してももっと関心を持たねばならない。

そして、常に感謝の気持ちを持つこと。
一日の始まりは希望で始まり、一日の終わりは感謝で終わる。

この言葉は僕だけではなく、名大社の全リーダーが意識せねばならない。
今年もいい学びをありがとうございました。

例会終了後はいつものように懇親会。
この場でも新たな出会いもあり、有意義な時間を過ごさせてもらった。
そして、なぜか最後は名古屋ナモ締め。

僕は中部経営塾の幹事でも事務局でもない。
一参加者に過ぎない。
なんとなく流れでやってしまうのだが、果たしていかがなものか(笑)。

まあ、盛り上がればいいのかな?
あの締めが盛り上がるのかは定かではないけど・・・。

それでも今年も貴重な学びの時間でした。
ありがとうございました。

個人面談も重要ですね。

先週からスタートした年度末の個人面談。
以前は一人1時間で対応していたが、人も増え、とてもその時間を確保できなくなった。
今は一人あたり30分がいいところ。
そのため先週から今週はほとんど外出せず、社内で過ごしている。

今週で今期も終わるため、社員総会や幹部研修会の準備もあり、
普段はボーっとしている僕も慌ただしい期間。
ただこの季節だからこそ、感じ取ることもあり、とても大切な時期でもある。
一年を振り返るには重要なのだ。

この個人面談では今期を振り返り、成長した点や反省点を語ってもらう。
それを踏まえた上で来期の体制を伝える。
来期は組織を一新することもあり、考え方を理解してもらうことも重要。

全員の前で一斉に話をすれば簡単なのだが、一人ひとり正面向いて話すことに意味がある。
受け止め方や感じ方は立場により異なる。

褒められる者もいれば、叱責を受ける者もいる。
達成感を味わう者もいれば、反省しきりの者もいる。
同じような内容でも伝わり方は全員異なる。

顔色を窺うのも僕の大きな仕事。
その顔色で会社への関わり方ややりがい、不満も垣間見えてくる。
この面談は評価ではないため、意外と素直に自分を表現したり・・・。

僕も一人の人間。
時には感情的になることもある。
想いが100%通じないかもしれない。
新たな組織に反発することだってあるだろう。
それをトップダウンで抑えつけるのではなく、理解を促す言葉を持たねばならない。
つくづく難しいと思う。

簡単なのは何も変えないこと、
今のままの状態で来期を迎えること。
多分、それも悪くない。
次年度を今期通りこなすだけなら悪くない。

しかし、求めるところはそこじゃない。
レベル感は正直異なるが、全員に対して変化を求めなければならない。

そんな時間を過ごすうちに昨日はタイミングがずれ、一人飲みをしてしまった(笑)。

その個人面談も今日が最後。
お互いにとって有意義な時間にしていきたい。

そんなに飲んでないので、酒臭くはないはずですよ(笑)。

後援会長のしごと

僕の名刺入れには4種類の名刺が入っている。
会社の名刺、ふるさと就職応援ネットワーク会長の名刺、
株式会社パフ取締役の名刺、そして大学後援会長の名刺。
会社の名刺以外はそれほど出番があるわけではないが、それでも挨拶に使用。

もっとも出番がないのが株式会社パフ取締役の名刺。
なかなか渡す機会がない。
会社の机の中から減っていかない。
誰かもらって頂けないだろうか(笑)。
間もなくもう1種類の名刺が増える予定。
いよいよ優先順位をつけないといけないな・・・。

昨日はそのひとつ。
後援会長のしごと。
大学の交友課の課長からは
「山田さん、何にもやることないですから・・・」
と言われたものの、頻繁に引っ張り出される。
入学式や卒業式はもちろんのこといろんな行事に呼ばれる。
いや、お誘いいただける。

都合の悪い日もあるが、引き受けた以上はできるだけ協力している。
昨日もそんな日。

教育研究支援財団の奨励賞授与式が行われた。
ここでは部活で活躍した学生に対し後援会奨励賞として表彰する。
スポーツが盛んな大学ではないと思っていたが、結構活躍し貢献している学生は多い。
僕が賞状を読み上げ授与する。
10名ほどの学生に賞状を渡した。
おめでとうございます!

そのような仕事が後援会長の役割。
入学式での挨拶だったり、表彰だったりと
自分の成績をさておき、エラそうに話をさせてもらう。
学生から見ればただのオッサンなんだけど・・・。

昨日はこれで終わらず、午後からのキャリアアドバイザー団体「Ai-CONNEX」の総会にも出席。

大学と同窓会がキャリアアドバイザー団体を設立し、そこにも絡むことになったのだ。
これは後援会長というよりは同窓生、またキャリアに関わる仕事をする側が近い。
これまでもアドバイザー的にいろんな意見を求められてきた。

大学が卒業生をキャリアアドバイザーとして支援を依頼し、
現役生をサポートするのはとても素晴らしいこと。
中心はこれからの卒業生だが、僕も何らかの形でサポートすることに。

会社の立場としては全学生を応援していくわけだが、
一方で母校の発展のためにもできる限りのことはしていくつもり。
総会の後は懇親会で学生と交流したり、挨拶をさせてもらったり。

まあまあ、休日返上で呼び出しをくらう会長職だが、
それも見方を変えれば名誉なこと。
よほどヒマだと思われているかもしれないが、本当にヒマだけなら呼ばれないと思うし・・・。
しばらくは複数の業務が重なってくるが、やれることはやっていきたい。

以上、後援会長の仕事紹介でした…笑。

社員の心が社長から離れるとき

このタイトルは世の中の社長には耳が痛いのか?。
これをどう捉えるかで大きく変わってくると思う。
全然平気と捉えるか、もしかしたらヤバいかもと捉えるかで・・・。

僕はもしかしたらヤバいかもと思ってしまう。
実際はそうじゃないと願っていたいし、そうならない行動もしているつもり。
しかし、それはあくまでもつもり。

本当のことは自分では分からない。
ただ僕が思うのは、全然平気と思っている方がヤバいはず。
そんな都合よくはいかないし、そんな点も社員はしっかりと見抜いている。

これが今月の日経トップリーダーの特集。

危機を察して、あえて読まない経営者もいるかもしれない(笑)。
世の中知らない方がシアワセなことは山ほどある。
それも一つの方法かもしれないが、その時点で公私混同している。

厳密には公私混同とは言わないが、自分をさらけ出すことができない者は
公私混同と言えるのではなかろうか?
それは単なる僕の持論。
大体のことにおいて社長の耳にはいいいことしか入ってこない。

きっとそれは僕も同じ。
壁を作れば作るほど、耳障りのいいことにか入ってこないと思うのだ。
気づいた時には裸の王様になってしまう。
もしくは組織が機能不全に陥ってしまう。

カルロス・ゴーン氏もそれに近かったのではないだろうか。
心が離れていなければ厳しい提言もあっただろう。
組織が膠着化してしまうのはトップの責任だし、それを生み出しているのもトップ。
気づいた時には手遅れになるケースも・・・。

だからこそ、僕はヤバいと思いながら仕事をする。
本当にそれがいいことかどうかは分からないけど。

この特集には一見目を疑うようなデータや事例が載っている。
池井戸作品のようなフィクションかと勘違いもしてしまう。
しかし、これば紛れもなく真実。
すべてが中小企業であり、そのほとんどが同族企業だ。

中小企業や同族企業のイメージがいつまでも低いのは、経営的不安よりもこちらにあるのかもしれない。
社長の言動は最も重要。
僕も迂闊なことを言ってしまう失言は多いが(苦笑)、それでも言葉は選んでいる。

「部下は機械だと思え」
「代わりはいくらでもいる」
「文句があるなら辞めろ」
なんてことはどんな状況であっては言ってはならない。
それは当事者だけでなく、周りのヤル気も失くす。

アンケート結果にそんなことが書かれているのは実際にそんな言葉が横行している証。
僕もレベルは低いが、それ以上にレベルの低い経営者が多いということ。
来期に向け新たな戦略を考えていくと同時に人としての基本を忘れてはいけない。
社長が偉いわけでもなく、ただの一人の人間なのだから・・・。

NFB半年間、ありがとうございました。

今年の7月から月1回開催してきた
「第2回 名古屋ファミリービジネス研究会(NFB)」が今週水曜日で終了。
今回は20名の方の参加頂き、ファミリービジネスについて学んでもらった。
まずはお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。

毎回3時間、机に向かい学び合い、終了後は欠かさず懇親会を実施。
参加者同士の親睦も進み、回を追うごとに一体感を増してきた。
今回は新規の方が17名。再度受講された方が3名。
3名の方は同じ内容にも関わらず積極的に参加され、全体の盛り上げ役までやってもらった。
こちらも感謝ですね。

最終回の講師は株式会社サンコーの櫻山社長。
テーマは「中小企業のブランディング」。
どの回もスタートは僕のテキトーな話から始まる。
ファミリービジネスネタから近況まで一貫性はなく、思ったことを話すだけ。

一昨日は最近読んだ書籍について。

この写真で何を話をしたかは想像頂けるだろう(笑)。
持ち時間は15分だが、大体の場合長引いて講師に迷惑を掛けてしまう。
だが、意外と評判がいい。
と勝手に思ってみたり・・・。

櫻山さんは事業のメインとしているブランディングについて分かりやすく説明。
受講者は中小企業の代表が中心で、またBtoBの企業が多いため
ブランディングに関してはこれまで取り組んでこなかったケースがほとんど。
しかし、この時代はどんな企業であってもブランディングは必要。
自社のポジショニングを明確にし確実にターゲットに訴求せねばならない。

それはファミリービジネスでも同じで、
歴史が作ってきた老舗ブランドであったも変えるものは変え、守るものは守り、
ブランドを作っていかねばならない。
ワークや意見交換を含め大いに参考になったのではないだろうか。

会の終了には記念撮影。

今まで、散々記念写真を撮ると言いながら最後の回になってしまった。
こうやって改めて眺めると全員男性。
う~ん、第1回の時は女性が3名いたんだけどね・・・。

懇親会、いや忘年会、いや打ち上げは会社の裏にある焼き鳥屋さんを貸し切って開催。
手間暇かけた料理と飲み放題とは思えない日本酒の種類の多さですっかり堪能してしまった。

ここでの話題は第3回目の名古屋ファミリービジネス研究会があるのかどうかということ。
もっと上級コースで開催して欲しいとか、
もっと時間を長くしてほしいとか、
テーマも多岐に及んでほしいとか多くの意見を頂いた。

「次回開催したら、また参加してくれるの?」と単純に期待してしまうが、
概ね前向きな意見が多かった。
これも主催者としては嬉しい限り。
クレームじゃなくてよかった(笑)。

次回以降どうしていくかはまた事務局での話し合いだが、最終的には僕の判断になってくるのだろう。
どこまで仕事を増やしていくかな・・・。

ただこうして好評のうちに終了できたのは事務局であり講師であった仲間のおかげ。
櫻山さん、斎田さん、西やん、ありがとうございました。
そして、お疲れさまでした。

「勉強しなさい!」では勉強しない

今年の夏に中部経済同友会に入会。
これ以上、経営者の会に入ってどうするという話もあるが、
尊敬する先輩経営者が「ここは絶対入った方がいい」
と推薦状も書いていただいたので、入会に至った。

数多くの講演会や勉強会があるが忙しく参加できるのはわずか。
まだ数回しか出席できていない。

講演会の場では最初に円卓で昼食を頂く。
この席には中部財界の立派な方が当たり前のように座っておられ、
その隣で情報交換をしながら食事をする。
先日は地方銀行の元頭取。
そんな場に自分がいていいのかと首をかしげてしまうが、
普通にお声を掛けて頂けるから度量の大きさを感じる。
それがこの会にルールでもあるのだろう。

先週火曜は都合がついたので参加。
講師は慶応義塾大学准教授の中室牧子氏。
どこかで聞いたことあるなと思っていたら、ちょっと前にこんな書籍を購入していた。

すいません、まだ、読んでいません・・・。
書棚に眠っている状態なので、早めに読まないとね。

中室さんの専門分野は教育経済学。
教育を科学的な根拠で分析をしている。

その一つの例が親が子供に対して「勉強しなさい」という言葉。
母親が娘に言うのか、父親が息子に言うのかでも数字は異なるが、
データ上あまり意味をなさない。
かえって逆効果の方が多いようだ。
特に母親が娘にいうと勉強時間はむしろ減る。
勉強時間を決めさせたり、勉強を見ている方が時間は伸びるという。

これも科学的根拠というわけだ。
また、成績を伸ばすのに必要なのは「双曲割引」の提示。
目の前のちょっとした得をとるか、
少し先の大きな得をとるかということ。

一般的には目の前のちょっとした得をとってしまう人の方が多い。
先の方がいいとは分かっていても・・・。
だとしたら、目の前にニンジンをぶら下げてやらせる方が効果的。
すこし先は頭で理解しても体が動かないというのが実情。

表現は良くないが、
「今回テストよかったら1000円お小遣いをあげる。」の方が
「テストの結果が良かったらお年玉を1万円あげる」より効果が出るようだ。
なんとなく分かるような気がする(笑)。

また、認知能力と非認知能力。
自尊心とか自制心とかの非認知能力は幼少期に育てた方が、
将来伸びる可能性は高いという。
う~ん、もっと早く知りたかった(笑)。

どちらにしても僕は子供に「勉強しなさい!」とはほとんど言ったことはない。
子育てに関わっていないだけだろ!と言われると身も蓋もないが、実際そう。
効果的なインセンティブも与えていない。
せいぜい「後悔しないようにしろ!」というくらい。
まあ、そんなもんでいいだろう。

このブログだけではこの講演の面白さは伝わらないかもしれないが、とても新鮮だった。
著書も早く読まないといけないね(汗)。

頑張ってる学生は美しいね

本当は昨日のブログで紹介しようと思っていたが、
急きょ、グランバスネタにしろという命令があったので今日になった。
そんな命令はないんだけど・・・(笑)。

何かといえば一昨日行われた母校の秋季全国父母教育懇談会。
僕は後援会長の立場でもある。

メインは保護者向け就職ガイダンスと内定者パネルディスカッション。
就職ネタは親御さんの関心が高く1600名を超える方の予約があった。
僕は後援会長として開会の挨拶をせねばならない。

一応、就職に関しては僕もプロである。
あちこちから講演依頼も頂く。
せっかくなら挨拶だけでなく30分位は喋りたいが、
そんなわけもいかず5分程度の挨拶で終了。
もしかしたらもうちょっと喋ったかもしれない。
時間が押していたなら、すみません・・・。

キャリア支援センター課長による
保護者向け就職ガイダンスも参考になったが、
面白かったのは4名の内定者によるパネルディスカッション。
2年前は僕もファシリテーターで参加させてもらったが、
今年は完全キャリア支援センターオリジナル。

これがとても良かった。
僕が挨拶時に登場する学生はエリートなので、
みなさんのお子さんと同じにしない方がいいと失礼な発言をしたが、確かにそう。
優秀な学生だった。

ただ超絶スーパーエリートではないので、
彼ら彼女らのもがく苦労のシーンも垣間見え僕もいい勉強になった。
今回、選ばれた学生の就職活動の質的な違いも面白い。

20社しかエントリーをせず内々定1社の学生から、
180社にエントリーをし12社の内々定を獲得したとんでもない学生、
ごく平均的な学生と様々。
選択のセンスは光るものがあった。

直接、保護者の前で模擬面接を行ったのも印象的。
頑張った学生さんは素直に称えたいが、
その流れを上手く組み立てたキャリア支援センターにも拍手を送りたい。
多くの保護者の前で緊張した面持ちであったが、
自然体で自分の言葉で話をしていた4人に
後援会長としてもOBとしても好感が持てた。

いつもであれば終了後、デパ地下弁当を食べ解散になるのだが、この日が別の役割も・・・。
奨学金授与式での挨拶と表彰の仕事が待っていたのだ。

後援会として成績優秀な学生には奨学金を授与している。
僕も子供も優秀な成績には無縁だが(笑)、
本当に一生懸命、勉強を頑張った学生には支援をする。
約90名の学生が出席し、代表者に表彰状を手渡した。

僕は最初の挨拶だけでお役御免と思っていたが、
「山田会長より表彰状の授与を行います。山田会長、前へ。」
といきなり呼ばれた。
呑気に構えていたのでビックリ。
粗相はなかったと思うが、ちゃんと準備はしておかないといけない。

こうして一昨日は母校で学生さんと触れ合ったわけだが、
やっぱり頑張っている学生は美しいね。

これからもオジサンは応援していきますよ(笑)。

非常勤講師を終えて

先週の木曜日で南山大学の授業「キャリアと自己の形成」が終了。
毎週月・木の全15回。
あっという間の2か月間だったが、かなりハードな期間でもあった。

一緒に授業を担当したニシダはもっと大変だっただろう。
スライドはじめ配布資料の作成を全て彼女に任せてしまったので・・・。
お疲れ様でございました。
ペコリ。

当初は50名ほどを想定していたクラスだったが、
蓋を開けてみたら219名の学生が受講。
それも2年生が150名と圧倒的。
ワーク中心、双方向の授業という当初の目論見はあっさりと崩れ、
講義方式で進めるしかなかった。
ワークをもっと取り入れた方が学びは大きいと思うので、
それは反省点でもあるがやむを得ない。

全15回のうちゲスト講師を招いたのが4回。
関戸さん、山本さん、後藤さん、
そして、名大社のヤスダ、ナベ、ありがとうございました。
学生にとっていい機会となったと実感しています。

まだ最終回の振り返りシートを読んでいないのと課題のレポート提出もこれからなので、
総括はもう少し先になるが、今回、初めて大学の授業を担当し、
教える僕らもいい勉強になった。
ニシダとの毎回の擦り合わせは時間調整も含め苦労したが、
その分、やり甲斐があったのも事実。

それは学生らが毎回提出する振り返りシートを読むことで熱く感じることができた。
確かに寝ている学生もいるが、多くの学生は真剣に受講していた。
そして、当日の学びや気づきをびっしりと書いてきた。
それが僕らの励みにもなった。

中には「山田さんと西田さんの掛け合いが絶妙で面白いです。」
なんていうのもあった。
「おいおい、オレたちは漫才コンビじゃないんだ・・・」
と言いながら、笑いながら読んでいた。

果たして学生に僕らが語ったことがどこまで伝わったかは
最終的に課題レポートを読まないと分からない。

「答え」を教えない授業に戸惑いを覚える学生も少なくないだろうが、
キャリアの答えなんて自分しか持っていない。
極論をいえば、そのことだけ伝わればいい。
この15回でそのことを吸収してくれたと信じたい。

先週金曜、経営塾の勉強会で塾生仲間の大学教授とこの件で情報交換を行った。
今後の参考になる意見も頂いたのだが、その教授曰く、
「山田さん、200名の学生のレポートを読んで、
成績をつけるとなると最低一週間はかかるよ。」
「えっ、マジですか・・・」

ニシダと想定していたのは丸2日。
う~む。

おい、ニシダ、どうする?
スケジュール見直しだぞ・・・。

授業を終えて、満足をしてはいけない。
これから大変な仕事が待っている。
この結果についてもレポートしたい。

ガンバリマス。
まずは、授業を終え、お疲れ様でした。