これからも前向きに 名大社会長ブログ

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入学式

本日7日は、長女の中学校の入学式。
そして、今週末で13歳の誕生日を迎える。月日の経つのは本当に早い。
自分ではぜんぜん変わらないつもりでいても、
子どもの成長を見れば、年を取ることがどうゆう事かが良く理解できる。
13歳の誕生日には、話題の「13歳の進路」を贈ることにした。
本人は全く関心はないと思うが、少しでも将来に向けたヒントになればという親心と就職に関わる仕事をする者としての関心からプレゼントすることにした。

13歳の進路 13歳の進路
(2010/03/25)
村上龍

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娘が中学校に進学するにあたり、一時期考えたことがあった。
私立にするか、公立にするか迷ったのだ。
私立に入学させれば、高校、大学へはエスカレートで上がり、受験への心配がなくなる。
親として余計な心配をしなくてすむ。
地元の公立中学であれば、高校受験、大学受験とそのステップごとの対策が必要となる。
また、最近の公立校の状況を考えれば、学業以外の悩みを抱えることも多くなるだろう。
小学校のうちに苦労をしておけば、その後は安泰(決して
そんなことはないと思うが・・・)で平穏な学校生活が待っている
というのも私立を選択する理由のひとつになるだろう。
最終的には本人が地元の中学校を選んだので、私立中学を受験する
事はなかったのだが、この判断は間違っていなかったとも思う。
やがて訪れる高校受験、大学受験を通して辛さ、苦しさを経験して欲しい。
高校も公立を目指し、受験して欲しい。
仕事で懇意にしている学習塾の社長が言われるには、
愛知県の公立の進学校は全国的にも先生のレベルも高く、
教育に対しても熱心であるらしい。
そういった場で切磋琢磨して、多くの経験を積めば、本人の成長にとっても一番いいのではないか。
加えて「競争」することの意味も学んで欲しいとも思っている。
最近のゆとり教育の影響であるとか、学生の就業観で判断してしまうのは乱暴かもしれないが、どうしても「競争力」が足りないと感じてしまうのだ。
勝つ経験も負ける経験も含めて、競争をしてもらいたい。
もちろん親としてサポートは万全でなかればならないが・・・。
どんな大人になるのかは、結果的には本人が責任を取るべきだとは思うが、そのために協力できること、見守ることは惜しまずにしていきたい。
と将来のことは、もう少し先に語るとして、
今日からの中学生活を大いに楽しみ、多くの経験をしてもらいたい。

チャンスをもっと生かして欲しい。

先日、懇意にしている採用コンサル主催の学生と企業の懇親会
に出席した。
パーティースペースを貸切で行われる立食形式のざっくばらんの懇親会だ。
その会の目的は、就活生が企業のトップや採用担当と直接会話することにより、企業の実態や採用、会社の考えを自分の中に吸収して、今後の就職活動に役立てるということ。
学生は100名以上、社会人は20~30名参加していただろうか。
そのため社会人と学生はマンツーマンで話すわけではなく、
1対3~5で話をするパターンが多くなる。
実際に僕も10名ちょっとの学生と就職活動に関する多くの話をさせてもらった。
中には、しっかりと名刺を差し出し、礼儀正しく、自己紹介をする学生もいれば、友達にくっついて、一緒に話を聞ければいいなあ~くらいの学生もいた。
それでも、自分から勇気を出して、社会人と接して、
何かを掴んで帰ろうという学生は見ていて気持ちがいい。
残念なのは、社会人とは全く関わろうとせず、
学生間だけで飲み食いしている学生が意外と多いことだ。
せっかくお金を払って参加している訳だから、
本来の目的を達成しなければ、非常にもったいない。
学生だけでの飲み会であればいつでもできるだろうと思ってしまう。
自ら声を掛ける。
この一歩二歩の行動があるかないかで、
今後の就職活動に大きな影響を与える事になるのではないか。
社会人からの、それも企業のトップや採用担当者からのアドバイスは、
何事にも変え難い財産になると思うからだ。
場に参加したことだけに満足せず、
一つの機会を大切なチャンスとして捉えて欲しい。
そうは言っても、この懇親会ではずっと学生や関係者と話をして終わる事となった。
結局、食事にも全くありつけなかった。
懇親会終了後、同じように全く食事を口にできなかった主催者のMさんと飲み直し、今、ここで書いたような思いをお互いに語り合った。
現在の学生の象徴的な姿を感じた夜であった。
29日放映の「カンブリア宮殿」とは、随分と違ったかな。