これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「名古屋を知る 街を歩く」の記事一覧:

食べ物のはなし 伏見シリーズ その184

緊急事態宣言は解除されました。
とはいえ手放しで喜ぶわけにはいきません。
マンボウとやらに移行し活動は制限されます。

この界隈でもアルコールの提供が行われるようですが、時間は19時まで。
短期決戦の日が続きます。
もしくは昼間から勝負に挑む。

そんなことをトップが言うとあちこちからお叱りを受けます。
行動もそうですが発言も注意しましょう。
まずは7月11日まで踏ん張り、少しでも感染者を減らしていきましょう。

夜の活動は別としてお昼は感染対策を十分に行いながら、引き続きこの伏見地区を盛り上げます。
そうはいっても開拓すべきお店が減っているのも事実。
そろそろネタに困り始めた人気食べ物ブロガーなのです。

「今日はどこへ行けばいいんだ。う~ん、困ったな」
普段笑顔を絶やさない人気食べ物ブロガーですが、心中は穏やかではありません。
会社を出て、北か南かどちらに向かうか迷います。

「う~ん、困ったな。」
同じ言葉を連発しましたが、正面を見るとあるではありませんか。
これぞ灯台下暗し。
名古屋広小路ビルヂングの隣にある「太閤本店伏見店」さんです。

こちらは新入社員が入社した日、幹部研修会の懇親会、
ちょっとした贅沢をする際に利用していた名古屋の老舗お肉屋さん。
そういえば「最近お肉がないな・・・」と天の声も届いていました。
確かに最近はお肉らしいお肉は紹介していません。

そして、この太閤本店さん。
伏見に移転し間もなく5年を迎えるというのに紹介していませんでした。
ちょっと遅すぎましたね。
申し訳ございません。
お詫びにしるしに豪華に攻めるべきでしょう。

豊富なランチメニューから選んだのはこちら。
ランチしゃぶ 1958円

どうですか?豪華でしょう?
伏見シリーズ200回記念にすべきだったかもしれません。
お肉はこんな感じ。

あえて明るくする必要はなかったかもしれません。
刺身や茶わん蒸しの他にデザートもつきます。

しゃぶしゃぶした写真もアップしましたが、必要ありませんね。
こちらはご飯も赤だしもお替り自由。
最近は気を付けて我慢をしていましたが、
しゃぶしゃぶとご飯の相性の良さに負けて頼んでしまいました。

たまには贅沢なランチもいいですね。
ごちそうさまでした。
次回は夜に無制限に食べたいですね。

ロケ地ツアーに行ってきた

映画コラムニストを名乗ってかれこれ8年。
それくらいかな?
映画を観て、評論をブログに書くだけでは片手落ち。

もう少し活動の幅を広げないと先々の活躍が危ぶまれる。
よしっ、幅は広げよう。
そんなわけで今回参加したのが映画のロケ地ツアー。

それも地元名古屋で撮影が行われ、
愛知県では大ヒットロングラン上映中の「名も無い日」
これは大袈裟ではなく名古屋市内の映画館は満員御礼も多いという。
嬉しい事実。

一つは日比監督の地道な販促活動とそれを支える仲間の存在。
もう一つが作品の出来栄え。
いくら宣伝が上手くでも駄作は結局見抜かれる。
この作品が継続して観客を呼ぶのは作品のクオリティーがイコールである証拠。

僕もこんなブログを書いた
ブログの影響もあるよね。

今日のブログは本作のロケ地ツアーの紹介。
僕はこの企画「未来チケット」に昨年11月に申し込んでいた。
その時は作品の知名度も名古屋での展開も確かなものではなかった。
先見の明があったわけね。

ロケ地ツアーは日比監督と一緒に回り、直接その背景を語る。
6月某日、そのロケ地ツアーに参加した。
僕が参加した回はこれまでの最少人数の6名。
しかし、わざわざ九州・熊本県から参加された方も一緒だった。

名鉄神宮駅前に集合し、まずは近くの飲食街。

今はコロナの影響もあり、そうでなくても静かな存在だが、
映画を観た方なら主役の同級生が切り盛りする居酒屋は印象的なシーンなはず。
あの親子関係もジワッとくるよね。

完全に見落としているがこの看板と今井美樹の関係性も。

この映画の撮影は約1ヶ月。
監督曰く、撮影が1日に延びれば300万ほどコストが増えるという。
そこをしっかり計算するのも監督の仕事。
拘り尽くす黒澤明監督の時代とは異なる。

神宮駅前の商店街を散策し、バスで移動。
これは流石に驚いた。

映画で使用された兄弟の家は日比監督の自宅。
映画はフィクションの要素はあるものの、ほぼ事実。
それも忠実に自宅を撮影場所として使用している。

さすがにショックを受けた。

しかし、ここも日比監督のこだわり。
ここでは語らないが一つ一つにシーンに大きな意味が込められている。
いくつかの話は伺ったが、その繋がりは一度観ただけは分からない。
いくら原体験といえ、自宅を撮影場所に使うとは・・・。

そして、ラストシーンや兄弟のやりとりとして重要なシーンを描いた七里の渡し付近。
ここでも監督の想いを聞くことができた。
この作品を熱田区で撮ろうとした監督の気持ちは手に取るように理解できた。
最後に参加者で記念撮影をしたがアップは止めておこう。

これがロケ地ツアーのお土産。

まあまあ名古屋らしい。
お茶やシュークリームを見てね。

撮影の苦労話や周りの方の協力も知ることができた。
これも貴重な体験。
しかし、いいツアーでした!と終わるわけにはいかなさそう。
もう一度、映画を観て、その意味を追求しないと・・・。

いい機会をありがとうございました。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その183

緊急事態宣言解除まであと11日。
これ以上延長されないことを望むばかりです。
それは人気食べ物ブロガーが願うだけでなく、ほぼすべての方の願いではないでしょうか。

特に飲食業界の方の願いは切実だと察します。
大した貢献もできませんが、少しでも応援しようと過ごす毎日です。

会社から北に向かい桜通り手前まで歩きます。
これもギリギリ伏見シリーズ範囲といえるでしょう。
「魚屋の台所 下の一色 ニシキ店」さんに行ってきました。

後継者である森常務は積極的にYouTubeも活用され、業界全体を盛り上げています。
その華やかさからファンも多いでしょう。
2年前の今の時期に名大社のセミナールームで講演もしてもらいました。

その時のブログがこちらです。
「これからのファミリービジネスの発展のために…」
懇親会も盛り上がり、名物の鯨も頂きました。
こんな懇親会もぜひやりたいですね。

今回はランチです。
ランチメニューはかなり豊富。

何にしようか迷うところですが、なぜか頭の中にアジが泳いでいます。
理由は分かりません。
偶然にも本日のフライ定食はアジフライ。
そうなると鯨でもなく丼でもなく攻めなければなりません。

本日のフライ定食 998円

ド~ンと構えるアジフライですが、その周りを数多くのおかずが並びます。
「お~、いいぞ、さてさて、なにから食べるかな・・・」
まずはうどんです。次にサラダ。
そしてかぼちゃの煮物と比較的正統派の行動をします。

体を整えたところで刺身へ突入。
カツオ、マグロ、サーモンと流れのまま進みます。
時折、ご飯を食べ、みそ汁をすすり胃の中を温めていきます。

そして真打の登場。

かなり大ぶりなアジフライ。
ご飯のお供に最適です。
いけません、唐揚げの存在を忘れていました。
交互に頂きながら満足感を得ていきます。

これだけ並ぶと幸せな気持ちになりますね。
「ふ~、美味かった」
55歳のオッサンらしくお腹をポンと叩きます。

食後のコーヒーはセルフサービスで無料。
ちなみにご飯大盛も無料。
これだけのおかずがあればご飯大盛りは問題ないですが、
ここはぐっと堪えて、コーヒーだけを頂きました。

夜はしばらく我慢を強いられるかと思います。
また、ワイワイガヤガヤと楽しめる日を心待ちにしています。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その182

愛知県の緊急事態宣言も延長となりました。
6月の夜の予定もどうやらリスケとなります。
しばらく我慢が続きます。
コロナ感染以上に「外で飲みたい病」に罹らないように注意せねばなりません。
体調管理をきちんと行っていきましょう。

自分たちの行動は自分たちで気をつければ問題はありません。
しかし、飲食店はそうもいきません。
売上が望めないため休業を継続せざるを得ないお店も多いでしょう。

会社から西にむ向かい住吉町に入ります。
本来であれば徐々に活気が戻ってきたはずです。

しかし、静かな佇まい。
「5月31日まで休業します」の貼り紙が張り替えられる行為だけかもしれません。
それでも少しでも応援するのが人気食べ物ブロガー。
夜はお邪魔できなくても、お昼の営業時間にしっかりと売上貢献をするのです。
会社の代表であるのも忘れず対策を講じた上で貢献をするのです。

静かなというよりは寂しい通路を通ります。
テナントビルの一角にある「そば処げんき」さんに行ってきました。

自販機をじっくり眺めます。

飲んだ後の〆の一杯でもいいのかもしれません。
今回はランチタイム。
それに相応しいメニューを探します。

こちらは蕎麦だけでなくきしめんも中華そばもあります。
春菊の天ぷらなど季節に応じたメニューもセットメニューも豊富です。
しかし、ここは定番で攻めるべきでしょう。

天ぷらそば(冷やし) 500円

小ぶりではありますが海老が2尾、野菜の天ぷらものっています。
わかめも結構な量です。
そして見えずらいですが刻んだ油揚げも乗っています。

それでこの値段。
ワンコインで満足できる蕎麦が頂けるのです。
レンゲがプラスチックなのも納得です。

「いやあ~、これだとビンボーサラリーマンには喜ぶだろうなあ~。」
お店側の応援する姿勢に感動を覚えます。
「オレも金欠の時に通うとするかな・・・」
すっかり立場が逆転しています。

少しでも飲食店を応援すると言った人気食べ物ブロガーはどこへ行ったのでしょうか。
ここは思い切ってもう一杯食べるべきでしょうが、
この日はそこまでの食欲がありませんでした。
大変申し訳ありません。

次回はもっと腹を空かせて、夜の飲み代くらい食べようと心を熱くします。
それはムリか・・・。

それはさておき、早くこの住吉町も元気になってもらいたいですね。
そのためにできるだけ高価な食事を心掛けたいものです。
来週から頑張ります。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その181

そろそろ地下から出ましょう。
そして、思い切って屋上へ出ましょう。
本来であれば屋上のビアガーデンで夜風を浴びながら、
生ビールをグビグビやりたいとことですが今はそれも叶いません。

残念ながら中途半端に収まるしかないようです。
向かったのは丸栄スカイル。
以前はそう呼んでました。
今はSKYLEとだけ呼びます。

今のコロナ禍を考えると丸栄さんは延命せずに正解だったのかもしれません。
最近はその名前すら聞かなくなってしまいました(涙)。
うむ。

気分を変えて、向かったのは9階のレストラン街。
昔はデパートのレストラン街で食事をするのがとても贅沢に思えました。
サザエさんでは今でも夢の場所ではないでしょうか。
ランチにしては珍しくエレベーターで向かいます。

その中のパスタ専門店に向かいます。
パスタ専門店といえばちょっと豪華な気持ちになりますが、
(そうでもないかな・・・)
伺ったのはあんかけスパゲティのお店。

キャラが際立つ「コモ」さんです。
こちらの可愛らしいイラストは40年前の女将さんではないでしょうか。
今も現役バリバリだと思われますが、面影は髪型くらいでしょうか。

メニューサンプルの隣には日替わりとサービスメニューが並びます。

なんと日替わりスパゲティーは550円。
それもライスとサラダが付いてきます。
栄のど真ん中ではかなりお値打ちといえるでしょう。

「よ~し!」
気合を入れ、店内に入ります。
メニュー表には多くの訳の分からない名称が・・・。

ルシアン?シガツ?コグ?
そして、ドラゴンズの選手のサイン。
こちらを制覇しようと思うと相当な時間は掛かります。

「すいません、ピカタをください!」
ここは見栄を張りサービスメニューをオーダーしました。

まずはサラダの登場。
シンプルな野菜サラダです。

それほど時間が掛からず運ばれます。
ピカタ(ソースとポークの黄金焼) 700円

本来は800円ですが、サービスメニューは100円お値打ちなようです。
正統派なあんかけスパですが、かなりのボリューム。
大盛といってもおかしくはありません。

カウンターの向こうには初老の女性が同じようにピカタを食べています。
「あの婆さん、大丈夫かいな・・・」
と呟きながら、太麺とあんかけと黄金焼を絡ませながら頂きます。

たまにモーレツにあんかけスパのピカタを食べたくなるのはなぜでしょうか?
誰か教えて欲しいです。
食の細くない人気食べ物ブロガーですが、食べ終わるとお腹はパンパン。
大盛は食べれません。

ふと向かいの初老の女性を見るときれいサッパリ平らげていました。
「なかなか、やるじゃないか」
と思いつつ、少しだけパンパンな自分が情けなく感じました。

多くのお客さんは日替わりスパゲティーを食べています。
意外とご飯に合いますよね。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その180

またまた地下のお店が続きます。
今回は会社から東に向かった住吉町。
飲み屋街のど真ん中にある「桜びより」さんに行ってきました。

本当は昨日の夜にお邪魔する予定でした。
尊敬する同級生経営者とのサシ飲みの計画でしたが、
緊急事態宣言のため一旦、キャンセルし来月に仕切り直しにしたのです。

この緊急事態宣言中、飲み屋さんの営業は20時まで。
それはなんとか受け入れるとして、どの時間帯もアルコール提供はなし。
さすがにそれはちょっと・・・。

飲んべえの戯言ですが、車でもないのに夜の飲食でお酒なしの人生はあり得ません。
目の前に美味しいうな丼が置かれているのに匂いだけで我慢しろ
と言われているようなものです。
(最近、ラズウェル細木さんの「う」を読んでいます・・・)
これでも忍耐強い方ですが、こればかりは耐えられません。
今月中はじっと我慢するしかありません。

しかし、これは個人が耐えればいいだけのこと。
お店は耐えるだけでは済みません。
事業を継続せなばならないのです。

少しでも力になりたいと思うのが、人気食べ物ブロガーの素直な気持ち。
まわり道をしましたが、緊急事態宣言中はランチ営業をしているので、お邪魔してきました。

こんな控え目な看板では分かりません。
しっかりとブログで宣伝していきましょう。

こちらの女将は少し前のブログで紹介しました。
食べ物のはなしではなく、「80年代音楽の繋がり」
気になる方はご覧ください。

女将さんの作るおばんざいは絶品。
ランチで頂けるのはありがたいこと。
この日のランチは西京焼、どて煮、煮込みハンバーグ、手羽先の唐揚げでした。

ここはキッパリと決めます。
世間話をしながら女将の手さばきを眺めます。

さわらの西京焼ランチ 1000円

小鉢だけでも十分楽しめます。
西京焼きに添えてあるモミジもサービス精神が溢れています。

体が日本酒を欲しますが、ご飯にも合いワシワシと進んでいきます。
気づいた時にはすべてがキレイになくなっていました。

本来であればこんな日本酒とおばんざいを頂くのが理想。
あと12日間の我慢です。
来月には美味しいお酒と食事を楽しむことでできるのです。

今はその期待を裏切らないで欲しいと祈るしかありません。
ごちそうさまでした。
6月が待ち遠しいですね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その179

今日から愛知県も緊急事態宣言の対象となりました。
寂しい気持ちはありますが、しばらく我慢せざるを得ません。
それでも人気食べ物ブロガーの任務を果たすことは変わりません。

これは先週の出来事。
再び伏見地下街に降りてきました。
ふと右側を見ると凄い行列ができています。

人気のハンバーガー屋さんです。
つい最近、TVの情報番組で取り上げられたのでより行列が増えています。
人気食べ物ブロガーはそこに行きたかったわけではありません。
ちょっと様子を見たかっただけです。

目的は左側にあるお店。
「ふつふつや」さんに行ってきました。

こちらは日本酒をお値打ちに飲ませてくれます。
飲み放題メニューを眺めるだけで夕方あたりから体が引っ張られそうです。

作と高千代の繰り返しだけで5回はいけるな・・・
そんな想いを描きながら、日替わりランチを注文します。

ランチが届くまでの時間、壁に貼られたPOPを眺めます。

「お~、いいじゃないか。オレならドリンク2杯の千ベロセットだな」
ひとりニヤニヤしています。

「お客様、どうされました?。」
「いや、最近はやりの妄想病です。日替わりランチをお願いします!」
訳の分からない回答をしてしまいました。

日替わりランチ 780円

この日は海老のかき揚げです。
おつまみに成りかねない小鉢も嬉しいですね、

海老のかき揚げを一つ食べたところで、カウンターにおじさんが座りました。
60歳過ぎに見えますが、ピシッとジャケットを着て仕事中のようです。
「日替わりランチもいいですよ~」と視線を送ります。
その表情から確認したように思えました。

「すいません。千ベロセット。ドリンク2杯で!」
こちらを嘲笑うかのようにはっきりとした口調でおじさんは注文します。
「えっ・・・」
ちょうど12時になろうという時間です。

人気食べ物ブロガーは明らかに狼狽しています。
おじさんは生ビールを美味しそうに飲みながら小鉢をつまみます。
こちらに顔を向けはしませんが、勝ち誇った表情のように思えます。

負けました。
完全に敗北です。
ただランチに来ただけなのに、これだけ屈辱を味わったのは初めてかもしれません。

ごちそうさまでした。
せっかくの美味しい料理でしたが、肩を落としてお店を出ました。

緊急事態宣言が解除されたらリベンジします。
早くそんな日が訪れるのを待つばかりです。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その178

今日はゴールデンウイーク最終日。
そして「こどもの日」です。
水曜恒例の食べ物のはなしも特別編でお送りしたいところですが、
明日から頑張るビジネスマンを第一優先にさせて頂きます。

そのため特別編ではなくいつもの伏見シリーズ。
ゴールデンウイークに貧相な食事しかしてないわけではありません。
そこは誤解して欲しくありません。
あくまでも全国30万人の働く読者のためなのです。
はい、ファンを大切にする人気食べ物ブロガーなのです。

向かったのは伏見通沿いのビルの地下にある飲食店街。
5店ほどが並びますが、残念ながら閉まっている店舗もあります。

その中で抜群の元気さを誇る「みそかつの店けんと」さんに行ってきました。
屋号にみそかつと付けるくらいですから名物はソースとんかつではなくみそかつなんでしょう。
余分な一行となりました。

ジ~っとメニューボードを眺めながら店内に入ります。
何の迷いもなく「すいません、日替わり弁当をお願いします!」と注文。
カウンターで料理人の手さばきを観察しながらしばらく待ちます。
さほど時間は掛からず運ばれてきました。

日替わり弁当 700円

この日はハンバーグステーキ、イカフリッター、唐揚げにこんぶ豆、ひとくち豆腐、ミックスサラダ。
ご飯もボリュームがあります。
明日から仕事を頑張るビジネスマンの笑顔が浮かんできます。

こちらはテーブルのあちこちに置いてある漬物も食べ放題。
これだけのおかずとご飯でお腹は十分に満たされます。

圧倒的な男性比率の店内でほぼ9割のお客さんが日替わり弁当を注文します。
残りの1割が若鶏の唐揚げ弁当と白身魚のフライ弁当。
人気食べ物ブロガーとして気になるのは看板メニューのみそかつ定食(1200円)。
周りを見渡しても誰も食べていません。

「店名を馬鹿にしてるのか、誰か頼めよ!」
心の中で叫びます。
次から次に入ってくるお客さんが注文するのも日替わり弁当。

「ふざけるな!いい加減にしろよ!」
怒り心頭で思わず声が出てしまいそうになりました。
それを気にすることなく、料理人は忙しくも楽しそうに働いています。

「いかん、いかん、ボクはただみそかつ定食の姿を見たかっただけなんだ・・・」
言い訳しながらも大人げない態度を反省します。

天からごもっともな声が届きます。
「キミが注文しなさい!」
まだまだ精神的には子供のようです。

ごちそうさまでした。
次回は奮発してみそかつ定食を注文します。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その177

先週に続き伏見地下街です。
最近は長者町横丁なんて呼ばれているんですね。
モニターに映っている美しい外国人女性は見たことはありません。

先週はレトロな喫茶店「び~んず」さんにお邪魔しました。
そのお店に向かう途中で、ほのかなソースの香りが漂ってきました。
気持ちを引き摺り数日が経過しましたが、どうしてもその香りが気になりお店に向かいました。
「広島的鉄板酒場 鉄輝努」さんです。

このお店はなんと読むのでしょうか。
”テツキド”と読みます。
そのまんまといえばそのまんま。
しかし、漢字の変換は難しい。
そのあたりも計算ずくで名付けられたのかもしれませんし、
広島では親しみのある言葉なのかもしれません。

夜は鉄板居酒屋の顔が中心ですが、
お昼は広島風お好み焼きととん平焼きの2種類のランチ。
広島風お好み焼きはそばかうどんを選択します。
ここは迷わずそばを選びます。

広島出身のオーナーが見事な手さばきで作り始めます。

そばはそば、てんこ盛りのキャベツとは別に焼きます。
この距離感に職人の巧みさを感じます。
まだお客さんが誰もいなかったので、そう感じただけかもしれません。

しばらくすると鉄板に乗せられ手元に置かれました。
広島風お好み焼き 850円

絵になる美しさ。
インスタ映えも間違いありません。
ここで素人くさく箸で食べるわけにはいきません。

知った顔で小さなコテを使います。
家でお好み焼きをする時は当然のように箸で頂きますが、
ここは知った顔風にしなければなりません。

コテで小さくカットし、ふうふうと言いながら口に運びます。
「お~、いいぞ、こんな広島焼が食べたかったんだ・・・」
数年前、広島駅の有名店で食べたことを思い出します。
違いは分かりません・・・。

目を横に向けるとマヨネーズとオタフクソースが並びます。

マヨネーズはお好み焼き仕様。
半分近く食べたところで思い切りマヨネーズを掛けます。
思い切りというほどではないかもしれません。

これくらいが程よい感じでいいのでしょう。

ランチタイムですが無性に体がビールを欲します。
これは食事なのか、酒の肴なのか、自分の中での戦いは収まりません。
なんとか正義の自分が勝り、体にビールを浸みこませることなく食べ終えることができました。
少しだけ人間的に成長を感じた瞬間でした。

ごちそうさまでした。
次回は夜お邪魔して、浴びるようにビールを飲みたいですね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その176

外に出ると雨が降り出しました。
「しまった、ビルの地下の店にすればよかったかな・・・」
と思いつつ、もう錦通を越えていました。

たまには伏見地下街にも顔を出しましょう。

10年前はシャッター街に近い状態でしたが、
最近は飲み屋さんが増え、活気を取り戻してきました。
コロナの影響はどこまであるのでしょうか?

お店の境と通りの境がないため密は避けられるでしょうが、
それなりの大人しい状態が予測されます。
安いお店を梯子しながらワイワイやりたいところですが、あと少しの我慢ですね。

その通りの途中にある「びーんず」さんに行ってきました。

昔ながらの喫茶店。
入った瞬間懐かしさを感じます。

年齢の割にやたら若い格好をしたスナックのママ風の女将さんが出迎えてくれます。
これもお店のウリの一つでしょう。
名古屋の喫茶店らしいメニューが並びます。

ふと耳を澄ますと店内には80年代の曲がBGM。
「大人の階段の~ぼる、君はまだシンデレラさ~」
H2Oの「想い出がいっぱいが」が流れています。

高校時代大好きだった「みゆき」を思い出します。
「オレは鹿島みゆきの方が良かったな・・・」
と感傷に浸りながら、スナックのママ風の女将さんに注文します。

正統派の喫茶店らしくスプーンとフォークがナプキンに包まれます。

おすすめランチ 850円

こちらのお店は鉄板イタリアンや鉄板インディアンが有名ですが、
やはりオススメで攻めるべきでしょう。

正統派な喫茶店らしくミートスパゲティとピラフのセット。
若者は大喜びでしょう。
しかし、ここは来月55歳を迎えるオジサン。
これだけの量は結構しんどいですが、80年代を思い浮かべ頑張りました。

味も昭和を感じさせる素朴さ。
しっかりと完食しました。

コーヒーとデザートがつくのも嬉しいですね。
デザートはヨーグルトにフルーツポンチ。

これだけでもホッとしますね。

会計はもちろん現金のみ。
PayPayもIDも何とかも使えません。

ごちそうさまでした。
いつもでも昭和な雰囲気を残してもらいたいですね。