これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「名古屋を知る 街を歩く」の記事一覧:

食べ物のはなし 伏見シリーズ その14

時々、ガッツリとお肉を食べたくなることがあります。
誰の目も気にすることなく、黙々とひたすら肉を食らう。
日々の仕事に追われるとそんな至福の時を体が求めてくるのです。

伏見の本町通りを南に入ったワシントンホテルプラザ1階にある
「あさくま 栄店」さんに行ってきました。

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伏見にこのお店があるのをつい最近まで全く知りませんでした。
一時期は名古屋を代表するステーキハウスとして一世を風靡しました。
苦しい状況もあったようですが、今は安定した経営を行われているようです。

学生時代にあさくまと言えば「学生ステーキ」。
思い出せば、これがステーキなのかと疑問を持ちたくもなりますが(笑)。
当時はこの学生ステーキとライスだけ注文し、何杯もご飯をお替りしていました。

営業の頃はハンバーグランチ(たしか700円)を注文。
またまたご飯をお替りし、コーヒーを飲みながら原稿を書いていました。
会計を済ませるとハッカの飴がもらえました。
そんな懐かしいお店が伏見にあるのです。

僕も立派な社会人に成長しました。
学生ステーキやハンバーグで満足する年でもありません。
ここはその成長ぶりをお店にも理解してもらう必要があります。

「すいません。週替わりステーキランチをください。
ご飯は大盛じゃなく、お替りもしませんよ。普通でお願いします。」
とキッパリと注文します。これも成長した姿なんでしょう。

週替わりステーキランチ 1780円

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なかなか食べごたえがありそうです。じっと眺めます。

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おっと井之頭さんがひょっこり顔を出します。
「そうそう、この肉ってかんじがいいんだよ。」
ここは男らしく黙ったままひたすら肉を食らいます。
もう少しご飯を食べたい気持ちも芽生えましたが、ここは我慢、我慢です。

人は成長するために禁欲にならねばならないようです。
たまにはお店とのショットも必要です。

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ごちそうさまでした。

「AERA」に掲載されたのだ。

今月のブログも何とかノルマを達成。
途中に5日間も休むとその後が大変なのを改めて痛感。
一年365日毎日書いている人をしみじみ尊敬した。

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2月最終日を飾るネタは昨日発売の「AERA」の記事のこと。
特集が「大名古屋経済圏の低力。名古屋イズムの秘密を探る」。

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これまで週刊誌が取り上げる名古屋ネタは名古屋人にとってマイナスな記事が多い。
昨年、ブログにも書いた「週刊ポスト」の記事もそう。
結構、名古屋人をバカにしている。

今回は硬派な週刊誌なだけにそんははずはないだろうと読んでみた。
そう、名古屋の力を認識させる内容だった。
その特集になんと僕のコメントが掲載されている。

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1月に行った親子セミナーの場で取材頂き、今回このような形で掲載されたのだ。
名古屋に関係ある方も、全く関係ない方も是非、購入して読んでもらいたい。
自分勝手に”名古屋の名物 名大社”と言い続けてきた効果がこんな形で表れたわけだ。

僕はエコノミストでもないので、難しいことを語っているわけではない。
人気食べ物ブロガーではあるが名古屋めしのことを聞かれたわけでもない。
あくまでも就職における地域性についてのコメント。
意外とマジメに語っている(笑)。

僕も学生向けの講演では東海地区の強みを語っているが、
改めてそんなデータを見比べてみるとその強さが際立ってくる。
単にトヨタ効果で経済が強いだけではなく、住みやすい街としても名古屋の特徴が描かれている。

地元出身者の郷土愛は当たり前かもしれないが、
僕の周りでは名古屋を第二の故郷、第三の故郷として愛する人も多い。
長年住むことで愛着が増してくる土地柄でもあるのだ。
ほどよい都会、ほどよい田舎というバランスがいいのだろう。

この特集では喫茶店文化や名古屋弁、名古屋めしについても書かれている。
これを読むと名古屋に引越ししたくなるんじゃないのかな(笑)。
それはそれで歓迎しようじゃないか。

そして言おうじゃないか。
「住むにはあんきだで。」

今週発売の「AERA」を是非、買ってくださいね。

食べ物のはなし 番外編 酸辣湯

嬉しいことに「食べ物のはなし 伏見シリーズ」も浸透してきました。
人気食べ物ブロガーとして読者の期待に応えるのが最大のミッション。
仕事を放り投げ伏見界隈を歩き、お店を開拓せねばなりません。

この日は西に向かい歩いていました。
「いや、今日はこんな気分じゃない・・・。」
「たまにはガッツリと昼メシを食いたいぞ・・・。」
井之頭さんのように一人ブツブツ言いながらあちこちを回ります。

15分ほど歩いてくると一軒の中華料理屋さんの前に立ちました。
最近、有名なお店です。
担々麺が美味しいと評判です。

業界内で僕は担々麵好きとして認められた存在。
ここはしっかりと食しレポートせねばなりません。
担々麺を食べる気持ち満々で、「FARO 花楼 」さんに入りました。

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午後1時を大きく回っていたため、店内は意外と空いていました。
やはり食事はゆっくりと味わいたいものです。
誰にも邪魔されず自分だけの世界を作りたいのです。
いよいよ井之頭さんの世界に入ってきました。

体は徐々に舞い上がってきます。
高ぶる気持ちを抑えつつ注文します。
「すいません、酸辣湯をお願いします。」
あれっ?
気持ちが高ぶっていたせいか、予期しない注文を自らしてしまいました。

酸辣湯って、その文字も読めないくせに、何故かその時ばかりは
「サンラ~タン、く~ださ~い。」と言ってしまったようです。
人気食べ物ブロガーはほとんど酸辣湯を食べた経験がありません。

美味しい基準を設けることができていません。
そこは一発勝負なのです。
ランチタイムはご飯が食べ放題です。

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ついでにザーサイも食べ放題です。
まずはご飯をザーサイで一杯食べて体を整えます。

酸辣湯 900円

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全く麺が見えない状態が美しいです。
箸でグルグルとかき混ぜます。
麺がスープに引っ張られもの凄い圧力が指にのしかかります。

「これが酸辣湯なのか・・・」
その力強さに驚かされつつも必死に麺に食らいつきます。
その酸味が体を刺激し、気持ちも高揚します。
「なかなか、やるじゃないか。」
いつものセリフもつい出てしまいます。
とても美味しく頂きました。

お店を出て周りを見渡すと、ここは明らかに伏見ではありません。
柳橋になります。
「ハハハッ、たまにはこんなこともあるさ~」
と頭を搔きながら、会社に戻ります。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その13

伏見界隈は居酒屋が多いです。
以前、オフィスがあった丸の内に比べ断然多いです。
その居酒屋は大きな割合で昼間の時間にランチを提供しています。
ランチでお客さんを満足させ、夜の来店に繋げるという分かりやすい戦略です。
最近、気づきましたが、伏見のランチは圧倒的に「ご飯大盛無料」「ご飯お替り自由」が多いのです。
いかに腹ペコビジネスマンが多いということと、
他店に負けないサービスを提供するために必死の努力をされているようです。

会社から少し東方面に向かった「炙り場」さんに行ってきました。

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名古屋城を思わせるように金シャチが看板に並んでいます。
夜は名古屋めしが中心の居酒屋さんのようです。
ランチメニューを眺めます。
年度末の忙しいシーズンを迎え体力を作っておく必要があります。
そうなるとこんなコンビネーションに体が反応します。

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「すいません、唐あげ&ビーフカレーをください。」と男らしく注文します。
「大盛無料ですが、どうですか?」
悪魔の誘惑のようなささやきが耳元に届きます。
10秒くらい考えた末に
「少しだけ大盛にしてもらっていいですか?」
と何とも男らしくない返事をします。
「全然問題ありません。大丈夫です。」
お客さんの要望はすべて叶えてくれるようです。

唐あげ&ビーフカレー 880円

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僕はてっきりカレーの上に唐揚げがトッピングされるものと勝手に想像していました。
これではカレーと唐あげを別々に注文しているようなものです。
またまた10秒くらい考えます。
唐あげ&ビーフカレーだからこれで問題ないのか・・・。
と間違いがないことに気づきます。
このカレーはなんと牛タンも入っているようです。
ビーフ、牛タン、唐揚げ・・・。

「肉のオンパレードだぎゃ~。」
普段ではぜったい言わないようなセリフが出ます。
最初は唐揚げとカレーを別々に食べます。
スプーンと箸を使い分け食べていくのですが、次第に面倒臭くなります。
「え~い!これでどうだ!!」
と唐揚げカレーにしてしまいました。

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これでこそ男らしい食べ方ができるのです。
そして、再び食べ始めます。

「へえ、うまいねぇ」
普段では口にしないセリフがつい出てしまいました。
自分自身も新しい発見になったようです。
こうして伏見のランチ事情にまたひとつ詳しくなった人気食べ物ブロガーでした。

なんとなく出来がイマイチような気がします(苦笑)。
ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その12

伏見駅から西に向かった角にある「ソルティーシュガー」さんに行ってきました。

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80年代を感じさせる店名です。
多分、僕が入社する前から営業していたと思います。
駆け出しの頃、この周辺も積極的に営業活動していました。
20代前半の時、偶然、会った女性の先輩とここでお茶したことを覚えています。

「山田くん、ここにはよく来るの?」
「いいえ、初めてです。」
「私はここで結構、ランチ食べるのよ。」
「へ~、そうなんですか・・・」

バリバリ仕事ができる憧れの女性でした。
(今はすっかりオバサンです。当たり前ですが・・・笑)
それからちょくちょくここでランチを食べたり、時間が空いた時に休憩もしていましたが、
その先輩と会うことはありませんでした。

つい当時のことを思い出しながらお店に入ります。
かれこれ10年以上、ご無沙汰ではないでしょうか。

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「今日の日替わりはチキンの竜田揚げと玉子とほうれん草のスパグラタンか。ふ~ん。」
書いてあることをそのまま読み上げます。
店内の雰囲気は当時と全く変わっていません。

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13時を回っていましたが、ほどよくお客さんは入っています。
「こうゆうお店だから、長生きするんだな・・・」
と少し感動を覚えながら、日替わりランチを注文します。

店内を見渡すと全て女性客です。
それも全員一人で食事をしています。
とても静かです。
一切の会話は聞こえていません。

隣の席の女性は凛とした姿で食事をしています。
その品の良さがこちらまで伝わってきます。
「おまちどうさまでした。」ランチが運ばれてきました。

日替わりランチ 850円

この雰囲気で写真を撮る勇気がありません。
どうしようかとしどろもどろになっています。
無音カメラで撮影すればよかったのですが、テンパってるため存在を忘れています。

「まあ、いいや、今日は写真はなしだ・・・」
狼狽した頭で開き直ります。

食べ物ブログなのに食べ物の写真がないという初の試み。
初の試みというと聞こえはいいですが、ただ勇気がなかったに過ぎません。

女性を意識したランチの割には食べごたえがあり、男性客でも十分に満足できます。
と、一応、お決まりの美味しさを伝えます。

「人気食べ物ブロガーだって、こんな日もあるさ。」
とまたまた開き直り、お店を出ます。
そこでオッと気がつきます。
ランチのサンプルとして飾られていました。
写真でもなく食品サンプルでもなく本物です。

これがランチです。ふ~っ。
かなりの時間が経過しているのはご勘弁を・・・。

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ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その11

2月に入りました。
「今日も元気だ、さぶい、さぶい。今日も元気だ、さぶい、さぶい。」
呪文のように唱えながら会社を出ます。
いくら寒くても天気が良ければ、外でランチを頂くのが人気食べ物ブロガーとしての使命です。

出来立てホヤホヤが感じられる温かい食べ物がいいなとジワジワと気持ちが沸いてきます。
会社から伏見駅に向かい雑居ビルの地下にあるお店に辿り着きました。
「天ぷらと日本酒 明日源」さんです。

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昼間から日本酒をチビチビやりながら天ぷらを食らう。
そんなシーンが頭に浮かびます。
「いいぞ、いいぞ、こんなシアワセないじゃないか。」
もう気持ちを抑えることができなくなっています。

この日は平日の昼間。
みんな真面目に働いています。
僕も午後にいくつか大切な約束も入っています。
大物経営者、いや、ここでは大物食べ物ブロガーであれば、
そんな午後の約束を反故して自分の意志を貫くでしょう。
しかし、ここは庶民派を通す経営者、いや、食べ物ブロガーです。
あっさりと自分の意志を捨て、午後の約束も守るのです。

「すいません、天ぷら定食をください。日本酒は要りません。」
ここは強い意志をお店側にも伝えます。
「本当によろしいですか?我慢してませんか?」
「いや、大丈夫です。」
そんな会話はありませんでしたが、
わずかなやり取りの間にそんな雰囲気が芽生えていました。

目の前で職人さんが天ぷらを揚げています。
「おまちどうさまです。天ぷらは2回に分けて出しますからね。」

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天ぷら定食 880円

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「そうそう、今日は出来立てホヤホヤがいいんだ。なかなか、やるじゃないか。」
いつものようなセリフが出てきます。

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最初に出されたのが、かしわ、たまねぎ、ピーマン。
ご飯、赤だしはお替りOKです。
前回、お替りを我慢したところ、食べ物ブログの師匠に
「お前はお店の気持ちが分かっていない!」とお叱りを受けました。

体重は全く落ちていませんが、お店の期待を裏切るわけにはいきません。
それに計算もしやすいです。
一皿目の天ぷらでご飯1杯。二皿目の天ぷらでご飯2杯目。

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2度目に出されたのはエビ×2、きす、かぼちゃ。
これでばっちりご飯は食べ切ることができます。

やはり出来立てホヤホヤは美味しいですね。
お腹も気持ちもすっかりいっぱいになりました。

次回は夜に思う存分チビチビやりたいですね。
ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その10

「最近、ブログに定番の麺類が登場していないな・・・。」
ふと、そんな思いが頭をよぎりました。
最近の傾向を振り返り、どこに行こうか頭を巡らせます。
「よし!あそこに行ってみるかな。」とひとり頷き、目的地に向かいます。

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こんな看板が見えます。
「本州初上陸って、えらく大袈裟じゃないか。よ~し!」とまたまた頷きます。
こちらの建物は以前「世界の山ちゃん」でした。
「ほ~、世界の山ちゃんを押しのけてやってくるとは、これはお手並み拝見ですな。」
名古屋の山ちゃんは少し上から目線で新参者に向き合います。

少し前にオープンした「井手ちゃんぽん」さんに入りました。

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本店は佐賀にあり、60年以上の歴史があるようです。
長崎のちゃんぽんと佐賀のちゃんぽんがどう違うかは知りません。
名古屋の台湾ラーメンと岐阜の台湾ラーメンがさほど差がないのと同じかもしれません。

「さて、どれどれ。」
自販機を眺めながら、何を注文しようか考えます。
考えたところであまり選択肢はありません。
普通と特製、普通盛と大盛くらいの種類しかありません。
「お~、いいじゃないか。この一本勝負みたいな感じ。
さてさて、お手並み拝見といこうじゃないか。」
ここはまず基本路線にして、普通のちゃんぽん普通盛を注文します。

11時半過ぎというのに店内はほぼ満席。
カウンターに通され、しばらく待ちます。
店内をぐるっと見渡します。
スタッフさんもまだあまり慣れていないようです。

「大盛、おまちどうさまです。」
「いや、大盛なんて頼んでないよ。」
向かいのカウンターから声が聞こえてきます。
「名古屋は新参者には厳しいんだよ。」
と心の中で呟きながら、待ち続けます。

しばらくすると「おまちどうさまでした。」
とちゃんぽんが運ばれてきました。
てっきり隣のオジサンに運ばれたかと思いましたが、それは僕の席でした。
あきらかに隣のオジサンの方が先に入店しています。
隣のオジサンの動揺は隠せません。怪訝そうな顔でスタッフを見つめています。
何か言った方がいいのかなと思いながらも、食欲には勝てません。
知らないふりをして頂くことにしました。

ちゃんぽん 830円

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まずはスープを飲みます。
「なるほど。」と一言呟き、野菜を掻きませながら食べ始めます。
野菜はそこそこのボリュームです。
麺は一般的なちゃんぽんほど太くはありません。

少し食べたころ、「お待たせしました。」と隣のオジサンにちゃんぽんが運ばれました。
「玉子入りちゃんぽんです。」
覗き込むとどんぶりの中央に生卵がずど~んと乗っかっています。
「あっ、そうか。これに手間が掛かったんだな。」と都合よく解釈し食べ続けます。
胡椒をかけ、酢をかけ、ラー油をかけ、いろんな味わい方にチャレンジします。
これも人気食べ物ブロガーの鉄則です。

勢いよく食べ、「ふ~っ」と息を漏らし終了です。
お店は混雑しています。食べ終わればそそくさとお店を出なければなりません。
外には行列が出来ています。

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次回は玉子入りを頼んでみるかな。もっとスピードアップして欲しいな。
とちょっと嫌味な人間になってしまいました(笑)。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その9

名古屋も一段と寒くなってきました。
先週末もかなりの雪でした。
こういった時は温かいものを体が欲します。
すぐ思い浮かぶのが味噌煮込みうどん。
名古屋らしい食べ物です。

しかし、この「食べ物のはなし」でも何度も登場しています。
人気食べ物ブロガーとしてはいくら寒くても安易に行動するわけにはいきません。

「あまり時間もないし、今日はどうしたものか・・・」
と迷っていると一つの看板が目に入ってきました。

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「お~、いいじゃないか。」
とひとり頷き、「奥志摩 伏見店」さんに入りました。

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伏見駅すぐの広小路通り沿いにあり、昨年11月にオープンしたばかりの炉端焼きのお店です。
「いりゃっしゃいませ~!!」やたら威勢のいい挨拶です。
「どうぞ、どうぞ、こちらへどうぞ!」と元気よく案内してくれます。

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周りを見渡すと多くのお客さんが鶏の唐揚げ定食か豚のしょうが焼き定食を注文しています。

「え~っと、さばの味噌煮定食をください。」
ここは初志貫徹です。
味噌と決めたら味噌にするんです。
ここで初めて自分が味噌に拘っていることに気がつきました。

それにこれまで贅沢三昧の生活でした。
もう少し日本人らしい質素な食事(そうでもないな・・・笑)をしたくなったのです。
「おまちどうさまです~。ご飯と味噌汁はお替り自由です。ジャンジャンお替りしてください~!」
と元気よく声を掛けてくれます。
「そのサービス精神、なかなか、いいじゃないか!」

さばの味噌煮定食 750円

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「そうそう、今日はこんな気分。こんな昼メシにしたかったんだ・・・」
といつものようにスマホで写真を撮ります。
相席で向かいに座っていた若いサラリーマンが冷めた視線を送ってきます。
「いやいや、これがオレの仕事なんだよ。」
視線を送り返しますが、相変わらず冷たい視線です。
どうやら理解はしてもらえそうにありません。

それは仕方ないと判断して、ワシワシと食べ続けます。
身が引き締まりながらも柔らかい鯖が口の中で広がります。
なかなかの食べごたえです。
これはお替りコースだな体は勝手に反応し始めましたが、
この年末年始に3キロほど体重が増えたのを思い出しました。

脳がサインを出します。
「今日はやめとけ、今日はやめとけ。」
素直にその指示に従うことにしました。

フッと息をつくタイミングで目を上げます。
なんと向かいのお兄ちゃんは食べながらスマホゲームをやっています。
「それはダメだろ~」
と冷たい視線を送りましたが、気づく様子はありませんでした。

お互い様かもしれませんが、僕はあくまで仕事なのです・・・。
微妙な感情が沸々と沸いてきます。
「まあ、こんな日もあるわな・・・」
と少し暗い気持ちを抱えながらも割り切ってレジに向かいます。

「ごちそうさまでした。」
「ちょうど750円、ぴったしですね。ジャストミーーーートで~す。
ありがとうございます!!。いってらっしゃい!!」
とすこぶる元気な挨拶です。

こんな挨拶で暗い気分はすっかりと消えてなくなりました。
寒さにも耐えられそうです。

さて、次回はどこへ繰り出しましょうか。

食べ物のはなし 特別編 若鯱御膳

仕事においては正月気分は抜けましたが、
人気食べ物ブロガーとしてはまだまだ抜け切れていないようです。
簡単には日常に戻れません。
ついついご馳走を食べてしまいたくなるようです。
そうです。今回もご馳走なんです。

名古屋駅前、名古屋クロスタワービル地下1階にある「和食 竜むら」さんに行ってきました。

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こちらにはミッドランドスクエアの地下を抜けて行きます。
最近は寒いので、ウインクあいちに行く時もこのルートを使ってしまいます。

「さて、今日はどんなご馳走にするかな?」
とメニューを眺めるとこんな文字が飛び込んできました。

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「名古屋名物だと?これ、うちの会社のことじゃないか!」と自分勝手に頷きます。
同じ名古屋の名物として、これを無視するわけにはいきません。
本丸御膳を頼もうかと思いましたが、そこまでしゃしゃり出てはいけません。
その下にある若鯱御膳を注文しました。

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グランパスは1年でJ1に復帰してくれるのでしょうか?
かなり心配です。

すみません、話題が逸れました。
しばらく待っていると上品な仲居さんが「おまちどうさまです。」を運んできてくれました。
そして「ひつまぶしの食べ方はご存知ですか?」と聞いてきます。

「えっ、このオバサン、何を言ってるんだ。オレも名古屋の名物だぞ。知らないわけないだろ!」
と憤りを感じつつ、
「大丈夫ですよ。」とここは大人の態度をとります。
取り乱してはいけません。

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珍しい山椒を見ながら心を落ち着かせます。

若鯱 御膳 3200円

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ミニうなぎ櫃まぶしと大海老フライ、名古屋コーチン卵プリンのセットです。
いかにも名古屋らしいセットメニューです。
「たまにはいいぞ、この感じ。」
と呟きながら、櫃まぶしを茶碗によそいます。
大海老フライもしっかり身が詰まっています。
「いいぞ、いいぞ、これぞ名古屋だ。」と食べ続けます。
あっという間に櫃まぶしがなくなります。

最後のお茶漬けもほんの少しです。

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「しまった。この量ではお腹は満腹にならない。普通の櫃まぶしにすればよかった・・・」
と後悔します。
「別に大海老フライがどうしても食べたいわけでもなかったのに・・・」
名古屋の名物は急に弱気になってしまいます。

ここでようやく仲居さんの言葉の意味が分かりました。
この名古屋名物を食べるのは名古屋の名物ではなく、名古屋に観光に来られる方なのです。
そうなると櫃まぶしの食べ方を教えるのは正しいサービスと言えます。

「オレは名古屋の名物として、まだまだ未熟だな・・・。」
と反省しながら頭を掻きます。
来週からは普段通りの食事にしようと心に誓いお店を出ました。

ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その8

2017年第一弾の食べ物ブログ。
今年も人気食べ物ブロガーとして邁進して参りますので、どうぞよろしくお願いします。

正月早々なので、この伏見シリーズも豪華に攻めたいところです。
昨年の9月にオープンした「焼肉スギモト HOUSeN(ほうせん)」さんに行ってきました。

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広小路通り沿いにある松坂牛を中心とした焼肉屋さんです。
松坂牛という響きだけで豪華さが伝わってきます。
普段滅多に頂くことはできません。
何かの記念日かお祝いでないと食べることはできません。
しかし、この日は記念日でもお祝いでもありませんでした。
お金に余裕があるわけでもありません。
日頃の活動に共感してくれる方の存在があるようです。

店内も豪華な雰囲気が伝わってきます。

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「山ちゃん、コースでいいかな?」
「はい、お任せします。」
とても大人しい人気食べ物ブロガーになってしまいました。

これが焼肉のコース?と思わせるスタートです。

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「(なんだこれ?)あっ、とても美味しいです。」
たどたどしい会話になってしまいます。

牛タンワイン煮込み。

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「えっ、これ焼肉のコース?」
と気づかれないように再び心の中で呟きます。
フレンチと錯覚してしまいます。
フレンチなんて、つい、口から出てしまう・・・。
日々の生活がバレそうですね(笑)。

そして、ローストビーフのサラダ。

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これも松坂牛です。
これがメイン料理でも十分です。

しかし、ここからが本格的なコースのスタートです。

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アルコールはビールから赤ワインに変わります。
なんとも豪勢です。
ワインのうんちくを語りたいですが、次回に回します。

そして、いよいよ登場です。
松坂牛カルビと松坂牛赤身です。

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じっと見つめます。とことん見つめます。
気がつくと井之頭さんに変身していました。

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「お~、いいぞ、これぞお肉の王様。なかなか、やるじゃないか。」

飛騨牛を扱う食べ物ブログの師匠に叱られそうですが、
つい本音が出てしまいました。

お肉の最後は松坂牛ホルモンMIXです。

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気づけばワインも2本目に突入していました。
松坂牛テールおじやとデザートで〆ます。
とても優雅で美味しい食事を頂きました。

この日はなぜか「日本一面倒くさい女」と言われる知り合いも同席でした。
あちこち勝手に顔を出してきます。
いつもであれば必ず殴り合いになりますが、この日は楽しく平和に過ごすことができました。
松坂牛の力は凄いですね。

ごちそうさまでした。
来週からは通常モードでお送りします。