これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「名古屋を知る 街を歩く」の記事一覧:

食べ物のはなし 番外編 長芋のバター焼き

今回は円頓寺を離れます。
それでも夜シリーズにしなければなりません。
人気食べ物ブロガーの宿命のようです。

理由は不明ですが、東別院にある「あいきたや」さんに行ってきました。
東別院で飲むのは初めてじゃないでしょうか・・・。
普段の僕の生活パターンからすれば無縁のエリアです。
しかし、名古屋を牛耳る女帝の命令です。指示に従わなければなりません。
それも、どうやらご馳走してくれるというのです。

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いつものようにお店の前で棒立ち状態です。
女帝は準備運動らしいです。さすがです・・・。
こちらの鉄板焼屋さんは隠れた名店なんでしょうか。
すぐに満席になってしまいました。
人気食べ物ブロガーとはいえ、行動範囲は非常に狭いので、広い名古屋をカバーすることはできません。

まずは玉子焼き。

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その作り方も見事です。
そして、この厚さ。

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「お~、なかなか、やるじゃないか・・・」
ついいつものセリフが出てしまいます。

黒板にはおススメのメニューが書かれています。
どれも美味そうで悩んでしまいます。

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悩んだ時は、お店の特徴が一番表れやすいメニューをオーダーしなければなりません。
となると、分かりやすいのは長芋のバター焼きです。
それを食べれば、お店の特徴が分かるのです。

長芋のバター焼き 480円

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白ワインも合います。
香りも良くシャキシャキ感も冴えています。
あと一年で50歳となるオヤジですが、ボリュームのある品をどんどん注文します。

オムそば、だったかな・・・。

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鉄板ハンバーグ。
再び生ビールに戻ります。

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これは何だっけ?なんの焼うどんだったかな・・・。
この頃はあまり覚えていません。

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怪しい写真もたくさん撮りましたが、ここではアップできません。
当たり前ですね(笑)。

こちらはボリュームと美味しさの割にとてもリーズナブルです。
女帝の分厚い財布も全く厚さが変わりません。
すっかりご馳走になってしまいました。
少しだけ次回が怖いです。

来週はホームタウン、円頓寺に戻る予定です。
ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その20

円頓寺シリーズも20回を迎えました。
ここまで続くのも全国30万人の読者のおかげです。
改めて感謝致します。人気食べ物ブロガーとしてとても光栄です。
今回は記念ということもあり、おめでたいブログにしたいと思います。

この日は会社の”20代女子一人暮らし”の誕生日でした。
「おっ、誕生日おめでとう!今日は誰かとご馳走でも食べるのか?」と聞くと、
「家でカップラーメンを食べる予定です・・・。」という返事が返ってきました。
「そうか、それはよかったな。ハハハッ。」
と済ませたいところですが、その寂しい現実を見過ごすわけにはいきません。
「う~む、これは困ったな。このまま放っておくと、どうなるかわからんな・・・」
と不安になってきました。

”20代女子一人暮らし”の先輩にあたる”20代太目男子子持ち”を誘い、円頓寺に出掛けました。
円頓寺商店街の東にある「くりさん」さんへ行ってきました。

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民家を改装したオシャレなお店です。
「酔いつぶれるまで飲みなさい。」というメッセージを込めて、飲み放題にします。

飲み放題コース 4200円
最初はやっぱり枝豆。

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そして、カルパッチョ。創作料理が次から次へとでてきます。

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トマトです。何かが入っています。

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え~と、これは何だったかな・・・。

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え~と、この魚は何だったかな・・・。
ビールからハイボールの変わります。

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確かこれは牛肉のガーリック焼き、だったかな・・・。

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いつの間にか赤ワインになりました。

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「酔いつぶれるまで飲みなさい。」と言ったものの、いちばん飲んでいるのはどうやら僕のようです。
「たんじょーび?。そんなもんはどうでもいい。仕事というのはだな~。
そもそもお前ら、な~んも分かっていないんだな~。」
とどこかの社長がクドクドと話し始めます。
”20代女子一人暮らし”と”20代太目男子子持ち”が迷惑そうな顔をしています。
帰りたいオーラが出ています。
しかし、そんな態度は、酔ってしまえば一切気になりません。
話を終えようという気持ちもありません。

「あの~、そろそろラストオーダーです・・・」
お店のスタッフが助け舟を出してくれたようです。
こっそりサインを出していたのでしょうか・・・。

こうして幸せな誕生日祝いが過ぎていきました。
幸せなひと時だったかどうかはもちろん聞いていません。
「なかなか、やるじゃないか・・・。」のセリフも今回は忘れてしまいました。

こちらのお店、これだけの料理の割にはかなりお値打ちかと思います。
他にも何品か提供いただきました。
ごちそうさまでした。

果たして夜シリーズは続くのでしょうか。
かなり心配です・・・。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その19

やはり期待した通り先週の食べものブログは大好評でした。
「美味しさが伝わってきたぞー!さすが、人気食べ物ブロガー!」と絶賛の嵐。
そんなような気がしますが、夢を見ているだけかもしれません。

気をよくして、今回も夜シリーズです。
円頓寺商店街アーケード街の少し外れにある「円頓寺もんじゃ関山」さんに行ってきました。
新人2人を連れて、「お~、今日はとびきり美味いもんを食わせてやるぞ!」と自慢げにお店に入ります。

そうはいってもあまり贅沢はさせてはいけません。
何事も順番があるのです。
いきなり懐石料理とかイタリアンとか飛騨牛焼肉とか、
僕が毎日のように食べているものを食べさせてはいけません。

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「キミたち、もっと偉くなったらもっと高いお店に連れてってあげるよ。ハハハッ。」
「もんじゃ大好きです。ありがとうございます!」
「私は初めて食べます。一度、食べたかったんです。ありがとうございます!」
どうやら教育はしっかりされているようです。
僕の浮ついた言葉にも正しい反応をします。

こういうお店は飲まなければなりません。
まずは枝豆、キュウリをつまみに出番を待ちます。

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ほうれん草サラダは新人女子が取り分けしてくれます。

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赤ウインナー。なかなか、懐かしいじゃないか・・・。

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とんぺい焼。鉄板焼きには必須です。

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その頃には僕はハイボール。
サッポロのハイボールって何だろう?とふと疑問は沸きますが、美味ければ何の問題もありません。

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そして、いよいよ登場です。
一番人気のもんじゃ焼きを注文しました。
スタッフの女性が手際よくもんじゃを作ってくれます。

こうして、

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あ~して、

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チーズをかけて、はい出来上がり!

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生姜ミルクもんじゃ 1180円

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これが一番のおススメもんじゃでTVにも取り上げられたようです。
「なかなか、やるじゃないか!」
ついいつものセリフが出てしまいます。
新人の前だとちょっと恥ずかしかったりします。

生姜の香りが効き、またホワイトソースが絶妙にマッチします。
(おっ、今回も人気食べ物ブロガーらしいぞ・・・)

ヘラでつつき合い一緒に食べるのもいいものです。
しかし、もんじゃだけではお腹は満たされません。
次に海鮮もんじゃを食べ、最後に塩焼きそばで〆てこの日は終わりとなりました。
新人2人に面倒くさいことを沢山言ったかと思いますが、もんじゃ焼きなので許されるでしょう。

円頓寺には珍しい業態ですが、お店を出ることは満席でした。
近くのこのようなお店があるのもいいですね。
ごちそうさまでした。
大好評のため、次回も夜シリーズです。
あくまでも予定です・・・。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その18

円頓寺シリーズも間もなく20回を迎えようとしています。
大好評だと巷ではもっぱらの噂ですが、本当に大好評かどうかはさっぱり分かりません。
「食べ物の話なのに美味しさが伝わってこないじゃないか?」とか、
「お店の気持ちが全然わかっていない!」とか、
「中トロって、中途ロ採用と自社のビジネスとかけてるだろ!」とか、
半ばクレームに近いコメントを多く頂きます。これではいけません。

人気食べ物ブロガーの一人として、この現状を放っておくわけにはいかないのです。
そこで今回は食べ物ブロガーらしい、美味しさが目一杯伝わる内容にします。
渾身の力を込めた作品なのであります。

四間道の「那古野 みつ林」さんに行ってきました。

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オープンしてちょうど1年経った和食割烹のお店ですが、
かなりの人気で相当前に予約をしないと押さえることができません。
店主は10年以上京都で修業され名古屋に戻り、ここにお店をオープンされました。
カウンターにこだわる小さな料理店を目指していたようです。
僕の仲のいい友人が店主と元々知り合いという事もあり、ご縁を頂き、
その友人と先日こちらで一献を設けました。
(お~、ここまでは正統派路線じゃないか。なかなかいいぞ・・・)

注文したのは7000円のコースです。
いままでの700~800円のランチとはスケールが違います。
人気食べ物ブロガーらしくなってきました。
(なかなかいいぞ・・・)

先付 え~っと、鱧とアワビと海ぶどうとなんだったかな・・・。
サッパリとして美味しいです。

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椀物 魚は忘れました。優しい薄口の出汁が沁みます。美味いです。

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向付 お造りは旬の鱧です。なかなかやるじゃないか。あと、なんだっけ?

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強肴? これはなんていったかな。氷が敷き詰められ贅沢です。

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うん、ステーキ。どこのお肉だったかな。わさび醤油でサッパリと頂きます。

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日本酒もガンガンいきます。

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ビールはハートランドです。最初は生を飲み、〆は瓶ビールです。
正しい飲み方です。多分・・・。

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そして、食事は鮎の炊き込みご飯。

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店主がかき混ぜてくれます。

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きっとここに美味しさの秘訣があると人気食べ物ブロガーは判断しました。

この他にもいくつか料理を提供いただきましたが、写真のアップはここまでにしておきます。
なんて美味しさが伝わるブログなんでしょう~。
いやあ~、自画自賛。

「出された素材を覚えておけよ!」とお叱りの声もあろうかとは思いますが、
そんな事は気にしません。
ちなみに店主は三ッ林さん。カタカナのッがポイントです。
会話も弾み楽しい時間を過ごさせてもらいました。

いいなあ~、こんな感じのブログ。
ますます大好評だなあ~。

しばらくは円頓寺の夜を攻めてみたいと思います。
ごちそうさまでした!

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その17

お祭りもお盆も終わると円頓寺商店街も落ち着いてきます。
いつもの静かな雰囲気です。
さて、こんな日は何を食べればいいでしょうか?
頭を悩ませてると前日の夜の記憶が蘇ってきました。

前日の宴席では中トロがテーブルに並びました。
5切れの中トロに6名の仲間が群がります。
僕はカッコつけて「中トロなんて、いつも食べてるからいいよ。」
と見栄を張って遠慮しました。
本当は食べたくて食べたくて仕方がなかったのですが、カッコつけてしまったのです。
「あ~、食べたかったな~」
と思い出しながら歩いていくとお寿司屋さんが視界に入ってきました。

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円頓寺商店街の真ん中あたりにある「よしの寿司」さんに行ってきました。

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いかにも商店街にありそうなお寿司屋さんです。
いかにも歴史があり家族で営んでいそうなお寿司屋さんです。

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「おっ、ランチはちらし寿司か。なかなか、いいじゃないか。」
と呟きながら店内に入りました。
カウンターとテーブル席が2席、座敷1組が座れるこじんまりとしたお店です。
2階には宴会場がありそうなのもいかにもです。

お寿司屋さんらしい威勢のいい掛け声が聞こえてきます。
「え~と、ちらし寿司をください。」
あまり威勢の良くない声で注文します。
こんな場所で対抗してはいけません。静かな客を演じるのです。

ちらし寿司 800円

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いかにも商店街のお寿司屋さんが出しそうなちらしです。
最近はどか~んと海鮮が乗っかっているちらし寿司が多いですが、これが正統派なのです。
キュウリもシイタケもレンコンも入っています。
あまり好きではないですが桜でんぶも入っています。

「さてさて、中トロは入っているのかな?」
とすし桶を回しながら中味を見つめます。
当然ですが、中トロは入っていません。
鮪が一切れだけ堂々と入っているだけです。

「そりゃ、そうだわな。」
と微妙な名古屋弁で自分を納得させます。これで十分なのです。
やはり見栄は張るものではありません。
もっと正直になるべきとモーレツに反省したのでありました。

ごちそうさまでした。
円頓寺シリーズはいつまで続くのでしょうか。
来週も張り切って書くつもりです。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その16

先週は円頓寺七夕まつりでした。

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毎年ブラブラと通りを歩きますが、年々飾り付けが豪華になっているような気がします。
それはとてもいい事です。
少しずつですが円頓寺商店街が元気になっている証です。

これは誰が作ったのでしょうか?

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アーケードの天井から多くのキャラクターがぶら下げられています。
平日ですが、多くの人で賑わっています。

偶然に愚か者副本部長にも遭遇しました。
西アサヒさんで一緒にカレーを食べました。

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しかし、今回の食べものはなしは西アサヒさんではありません。

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家康公もお邪魔したようですが、こちらではありません。
紛らわしくて申し訳ありません。
あくまでも副本部長へのサービスだったのです。

西アサヒさんからもっと西に入った「フルット」さんへ行ってきました。

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「すいませ~ん、フライエッグをください。」
注文した後にBランチがフライエッグであることに気づきました。

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「こっちの方がおかずやライスもついてるし、安いじゃないか・・・」
とブツブツと呟きます。
「しまったな・・・。」と少し後悔しました。
せこい顔が飛び出してきたのです。

あんかけスパゲティ フライエッグ 750円

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「このソースだったら、ライス付きでもよかったかもしれない・・」
どんどん悪いほう、悪いほうへと考えがいってしまいます。
「日替わりのおかずはハンバーグか・・・。いいなあ~。」
せこさはどこまでいっても抜け切りません。
ちょっと落ち込んだままスパゲティを食べきります。

「ごちそうさまでした」
と元気なく会計を済ませます。
「ありがとうございました。700円です!」
「えっ・・・」
そこで早割りサービスを思い出しました。
こちらのお店は11:45までに入店すると食事が50円引きになるのです。

急に得した気分になってきました。
表情も一気に明るくなりました。
人間は単純な生き物です。

屋台の並ぶ商店街を歩きながら会社へ戻ります。

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「う~ん、ビールでも飲みたいな。」
誘惑に駆られてしまいます。
これも気分がよくなったせでしょうか。

ごちそうさまでした。
来週はどうなっているでしょうか・・・。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その15

毎日、暑いです。
そんな日は冷たいものが食べたくなります。
「ざる蕎麦か冷やし中華を食べたいなあ~」
と少し前と全く同じことを考えながら、円頓寺商店街を歩きます。
この日は織田信長公に呼び止められることもありませんでした。

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円頓寺本町にある「こさく亭」さんに行ってきました。
冷やし中華ののぼりも気になります。
ちょうどピークの時間を越えたこともあり、店内は空いたラーメンどんぶりでいっぱいでした。

娘さんらしき女性が「いらっしゃいませ!すぐ片付けますので、そちらにお掛け下さい。」
と元気よく話しかけてきます。
席に座り店内を見渡し、「う~ん、どうしようかなあ~」と悩みます。

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この冷蔵庫のシールはどんな意味があるんだろうと考えていると、
壁に貼ってあるメニューが目に飛び込んできました。
僕は指を指しながら「汁有り冷やし坦々麺をください。」と勢いに任せて注文してしまいました。
坦々麺は汁ありも汁なしも大好きです。
しかし、冷やしは食べたことがありません。

「一体どんなものが出てくるんだろう・・・」と独り言を呟きながら待ちます。
他のメニューも眺めます。

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「おっ、冷やしシリーズか。なかなかやるじゃないか。」
メニューの多さにいつものセリフが出てしまいます。
辛口にすればよかったか、大盛にすればよかったか、
小ライスをセットにすればよかったか、と優柔不断な気持ちが揺れ動きます。
そんな時間を過ごすうちに運ばれてきました。

汁有り冷やし坦々麺 750円

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「思いっ切りかき混ぜて食べてください。」と元気のいい娘さんが話しかけてくれます。
「はい。」と素直に答え、しばし眺めます。
「普通の冷やし中華に見えるな・・・」

言われた通り思い切りかき混ぜます。

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「う~ん、見た目はいいとはいえないな・・・」どんなまぜそばも同じでしょう。
かき混ぜて美しい麺はないでしょう。
ズルズルと勢いよく食べ始めます。
結構なボリュームです。
大盛りにも小ライスセットにもしなくてよかったです。

「いいぞ、いいぞ、美味いぞ。」と機嫌よく食べていましたが、
途中に「あっ!」という悲鳴に近い声を上げてしまいました。

この日は白の麻のシャツに薄い色のパンツ姿でした。
坦々麺の汁が飛びかかったのです。
よくある風景です。
この手の麺類を食べる時を気をつけなければなりませんが、
僕のパンツに赤い斑点がいくつもついています。

「これはヤバい。」
おしぼりを水にぬらし、パンツを拭きます。
「う~ん、困ったな・・・」
午後からの予定を思い出し、恥ずかしい姿を見せねばならないことを後悔します。
「まだまだ子供だな・・・。」
と自分に言い聞かせ、お店を出ることにしました。
向かいに座っていたお客さんは黒っぽい格好をしていました。
さすが、大人です。

ごちそうさまでした。
来週は服装も考えて食事をしようと思います。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その14

この日は暑い日でした。おまけに前日のお酒も少々残っていました。
「こういう日はざる蕎麦か冷やし中華だな」
と独り言をつぶやきながら、円頓寺商店街を歩いていました。

どっちにしようか迷いながら、交差点に差し掛かる時、金色の織田信長像が僕に話しかけてきます。
「男がそんな食べ物でいいのか!勝負しろ!」
はっきりとした声が僕の耳元まで届いてきます。

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そういえば少し前にも信長公とやり合ったことを思い出しました。
先輩の忠告は聞かなければなりません。
そんな姿勢で臨まないと世の中で生き残ることは難しいんだと自分に言い聞かせ、
気持ちを切り替えるのです。そう、男らしくです。

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円頓寺本町の北側になる「ぼっち」さんに行ってきました。
このお店のランチは天ぷら丼と天盛弁当の2種類。

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他のメニューは一切ありません。
このシンプルさがいかにも男らしい。
「お~、なかなかやるじゃないか。」とつい水曜定番セリフが出てしまいます。
「天盛弁当をください!」
男らしいのは天ぷら丼と思わせておきながら、弁当を注文しました。
奇襲は必要です。相手の裏をかかなければ戦いに勝つことはできないのです。

天盛弁当(600円)

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「これで600円かあ~、なかなかやるじゃないか。」
プリプリのえびも2尾入っています。
かぼちゃ、さつまいも、なすなど野菜も一通りはいっています。
また、四角く盛り付けたご飯も男らしくでいいじゃないですか。
「これはいいぞ~。」とつぶやきながら男らしく掻き込みます。

お店はカウンターとテーブル2つしかなく12名くらいしかはいりません。
職人っぽいオヤジさんが一人でお店を切り盛りしています。
慌ただしく調理をしていますが、接客もきちんとした対応です。

「こんな店で夜一杯やるものいいなあ~」と思いを巡らせますが、お酒が置いてある気配がしません。
時折、開く冷蔵庫を覗き込みますが、350mmの缶ビールしか入っていません。
「ここは一体・・・?」と疑問を持ちながらお店を出ました。

入る時には気づきませんでしたが、こんな張り紙が貼ってあります。

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「昼だけの営業なのか。あのオヤジさんは夜は遊んでいるのか。う~ん、男らしい。」
と言葉を漏らしてしまいます。
僕もそんな生活になりたいものです。

ちょっと気になったことがありました。
もう一つのメニューの天ぷら丼は何が乗っているんだろうと気になってしまいました。
「もしかしたらえびが3尾乗っているのか、いや、イカが盛られているんじゃないか。」
と考え込んでしまいした。

「天ぷら丼の方がお得じゃないか、そっちにすればよかったかな。」
まったく男らしくない卑しい自分が出てしまいました。
もっと男らしい生き方をしなければなりません。
反省です。
ごちそうさまでした。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その13

ついにやってきました。
今、円頓寺商店街で一番話題となっているお店にやってきたのです。
「もうそろそろ来る頃だろ!」と敏感な読者は予測していたと思います。
人気食べ物ブロガーは期待を裏切らないのです(笑)。
きっと師匠も喜んでいるに違いないと思うのです。

そうです。あの「西アサヒ」さんにやってきました。

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西アサヒといえば、有名なタマゴサンド。
はい、写真はこんな感じ。

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友達が以前アップしたものです。
もちろん僕も食べたことはあります。当たり前なはなしです。
しかし、ランチに食べるようなことは人気食べ物ブロガーはしないのです。
お酒の肴として食べるのです。

オープン以降、何度かこちらにはお邪魔していますが、
いつも酔っ払い状態であれやこれやと注文し、バンバンお酒も飲んでいました。
そのアテがタマゴサンドだったのです。

きっとオーナーの田尾さんは「どうしようもない客だな。愚か者だから仕方ないか・・・」
くらい軽蔑の眼差しで見ていたと思います。
嫌われているんじゃないかと思い、なかなか昼の時間に顔を出せませんでした。

それは全くの杞憂でした。
田尾さんは笑顔で僕を迎えてくれました。
はい、この通り。

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距離感のなさが親密さの証です(笑)。

タマゴサンドもいいですが、こちらではカレーを食べなければなりません。
「今日はどっちのカレーがおススメですか?」と少々気取って問いかけます。
「いい具合の辛さでいえばパキスタン風トロトロチキンカレーですね。」
「では、それをお願いします。」
なんというタイミングでしょう。
ちょうどパキスタン風のカレーが食べたかったのです。

パキスタン風トロトロチキンカレー(900円)

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これは前菜です。

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「そうそう、これこれ、こういったカレーが食べたかったんだ。」と勢いよく食べ始めます。
程よい辛さがたまりません。
「やっぱ、インドよりパキスタンだな・・・」
なんて、自分でも予想外の言葉が出来ています。
これがインドカレーだと言われても全く分からない舌しか持ちあわせていませんが、
ついつい、そんな調子のいいことを言ってしまいました。
「う~ん、うまい!」
円頓寺界隈はカレーの美味しいお店も多いですね。

カレーを頂いた後も、コーヒーを飲みながら田尾さんといろんな話をし、お店を出ました。

もっと円頓寺を元気にしてもらいたいな。
そのためにはもっと来なきゃいけないな。
ボソボソと呟きながら会社に戻ったのでした。

ごちそうさまでした。
引き続きよろしくお願いします。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その12

やはり行くべき場所は円頓寺です。
名古屋駅で用事を済ませるとちょうどランチタイムでした。
せっかくであればその周辺で昼食を摂るべきでしょうが、
人気食べ物ブロガーとしては簡単に判断はできません。

常に目的を持って行動すべきなのです。
安易に流されてはいけないのです。

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会社の方角に向かいながらも少し北に歩き円頓寺本町を通ります。
最近はこの商店街を通るサラリーマンも増えているような気がします。

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円頓寺シリーズの効果がようやく見え始めたようです。
僕のブログのおかげと勝手に思っています。
思い込みは大切なのです。

円頓寺本町の東側にある「しゃばらむ」さんに行ってきました。

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普段は避ける12時過ぎにお店に入りました。
「相席になりますがよろしいでしょうか?」と座敷に案内されました。
「すいません・・」と言いながら、同じタイミングで入店したサラリーマンの向かいに座ります。
席に座ると「どうぞ!」と言って向かいのサラリーマンが僕にお茶を注いでくれました。
「あっ、ありがとうございます。」
円頓寺で食事をする人は総じて親切なようです。

「私は鳥南蛮、大盛で!」「僕はネギトロ丼、大盛!」
と向かいのサラリーマンが注文します。
僕よりも年上に見えます。
こちらの日替わりランチは2種類あります。

「なかなか元気じゃないか。」と心の中で呟きながら、
「ネギトロ丼下さい。」と注文します。
ここは魚が評判のお店です。絶対に魚系を頼むべきなのです。
そして、大盛がいくら無料とはいえ、僕は簡単に乗せられたりはしないのです。

「はは~ん、分かっていないな・・」と声には出さずに食事が運ばれるのを待っています。
ほとんど同じタイミングで食事が運ばれてきました。
「おまちどうさま!ネギトロ丼です。」

ネギトロ丼(800円)

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相席なので、写真を撮るのが恥ずかしいです。
気づかれないようにメールを見るふりをして撮ります。
案の定、ボケてしまいました。

分かりづらいので、ネギトロ丼だけも撮ってみます。
これも気づかれないようにします。

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「ちょっと少ないな・・・」
相席のサラリーマンの大盛りはそんなに大盛りには見えません。
普通に食べています。鳥南蛮もかなり美味しそうです。
「しまった・・・」と後悔します。

「分かってないのは、オレじゃないか・・・」。
人気食べ物ブロガーと言われ、調子に乗っていたことを反省します
(本当は誰も言っていませんが・・・)

「まだまだ未熟者じゃないか」とさっさと食べ終え、お店を出ました。
道は果てしなく遠いようです。

一人トボトボと商店街を歩きながら、会社に戻るのでした。
ごちそうさまでした。
それでも来週も円頓寺で頑張ります。