名古屋も一段と寒くなってきました。
先週末もかなりの雪でした。
こういった時は温かいものを体が欲します。
すぐ思い浮かぶのが味噌煮込みうどん。
名古屋らしい食べ物です。
しかし、この「食べ物のはなし」でも何度も登場しています。
人気食べ物ブロガーとしてはいくら寒くても安易に行動するわけにはいきません。
「あまり時間もないし、今日はどうしたものか・・・」
と迷っていると一つの看板が目に入ってきました。
「お~、いいじゃないか。」
とひとり頷き、「奥志摩 伏見店」さんに入りました。
伏見駅すぐの広小路通り沿いにあり、昨年11月にオープンしたばかりの炉端焼きのお店です。
「いりゃっしゃいませ~!!」やたら威勢のいい挨拶です。
「どうぞ、どうぞ、こちらへどうぞ!」と元気よく案内してくれます。
周りを見渡すと多くのお客さんが鶏の唐揚げ定食か豚のしょうが焼き定食を注文しています。
「え~っと、さばの味噌煮定食をください。」
ここは初志貫徹です。
味噌と決めたら味噌にするんです。
ここで初めて自分が味噌に拘っていることに気がつきました。
それにこれまで贅沢三昧の生活でした。
もう少し日本人らしい質素な食事(そうでもないな・・・笑)をしたくなったのです。
「おまちどうさまです~。ご飯と味噌汁はお替り自由です。ジャンジャンお替りしてください~!」
と元気よく声を掛けてくれます。
「そのサービス精神、なかなか、いいじゃないか!」
さばの味噌煮定食 750円
「そうそう、今日はこんな気分。こんな昼メシにしたかったんだ・・・」
といつものようにスマホで写真を撮ります。
相席で向かいに座っていた若いサラリーマンが冷めた視線を送ってきます。
「いやいや、これがオレの仕事なんだよ。」
視線を送り返しますが、相変わらず冷たい視線です。
どうやら理解はしてもらえそうにありません。
それは仕方ないと判断して、ワシワシと食べ続けます。
身が引き締まりながらも柔らかい鯖が口の中で広がります。
なかなかの食べごたえです。
これはお替りコースだな体は勝手に反応し始めましたが、
この年末年始に3キロほど体重が増えたのを思い出しました。
脳がサインを出します。
「今日はやめとけ、今日はやめとけ。」
素直にその指示に従うことにしました。
フッと息をつくタイミングで目を上げます。
なんと向かいのお兄ちゃんは食べながらスマホゲームをやっています。
「それはダメだろ~」
と冷たい視線を送りましたが、気づく様子はありませんでした。
お互い様かもしれませんが、僕はあくまで仕事なのです・・・。
微妙な感情が沸々と沸いてきます。
「まあ、こんな日もあるわな・・・」
と少し暗い気持ちを抱えながらも割り切ってレジに向かいます。
「ごちそうさまでした。」
「ちょうど750円、ぴったしですね。ジャストミーーーートで~す。
ありがとうございます!!。いってらっしゃい!!」
とすこぶる元気な挨拶です。
こんな挨拶で暗い気分はすっかりと消えてなくなりました。
寒さにも耐えられそうです。
さて、次回はどこへ繰り出しましょうか。
仕事においては正月気分は抜けましたが、
人気食べ物ブロガーとしてはまだまだ抜け切れていないようです。
簡単には日常に戻れません。
ついついご馳走を食べてしまいたくなるようです。
そうです。今回もご馳走なんです。
名古屋駅前、名古屋クロスタワービル地下1階にある「和食 竜むら」さんに行ってきました。
こちらにはミッドランドスクエアの地下を抜けて行きます。
最近は寒いので、ウインクあいちに行く時もこのルートを使ってしまいます。
「さて、今日はどんなご馳走にするかな?」
とメニューを眺めるとこんな文字が飛び込んできました。
「名古屋名物だと?これ、うちの会社のことじゃないか!」と自分勝手に頷きます。
同じ名古屋の名物として、これを無視するわけにはいきません。
本丸御膳を頼もうかと思いましたが、そこまでしゃしゃり出てはいけません。
その下にある若鯱御膳を注文しました。
グランパスは1年でJ1に復帰してくれるのでしょうか?
かなり心配です。
すみません、話題が逸れました。
しばらく待っていると上品な仲居さんが「おまちどうさまです。」を運んできてくれました。
そして「ひつまぶしの食べ方はご存知ですか?」と聞いてきます。
「えっ、このオバサン、何を言ってるんだ。オレも名古屋の名物だぞ。知らないわけないだろ!」
と憤りを感じつつ、
「大丈夫ですよ。」とここは大人の態度をとります。
取り乱してはいけません。
珍しい山椒を見ながら心を落ち着かせます。
若鯱 御膳 3200円
ミニうなぎ櫃まぶしと大海老フライ、名古屋コーチン卵プリンのセットです。
いかにも名古屋らしいセットメニューです。
「たまにはいいぞ、この感じ。」
と呟きながら、櫃まぶしを茶碗によそいます。
大海老フライもしっかり身が詰まっています。
「いいぞ、いいぞ、これぞ名古屋だ。」と食べ続けます。
あっという間に櫃まぶしがなくなります。
最後のお茶漬けもほんの少しです。
「しまった。この量ではお腹は満腹にならない。普通の櫃まぶしにすればよかった・・・」
と後悔します。
「別に大海老フライがどうしても食べたいわけでもなかったのに・・・」
名古屋の名物は急に弱気になってしまいます。
ここでようやく仲居さんの言葉の意味が分かりました。
この名古屋名物を食べるのは名古屋の名物ではなく、名古屋に観光に来られる方なのです。
そうなると櫃まぶしの食べ方を教えるのは正しいサービスと言えます。
「オレは名古屋の名物として、まだまだ未熟だな・・・。」
と反省しながら頭を掻きます。
来週からは普段通りの食事にしようと心に誓いお店を出ました。
ごちそうさまでした。
2017年第一弾の食べ物ブログ。
今年も人気食べ物ブロガーとして邁進して参りますので、どうぞよろしくお願いします。
正月早々なので、この伏見シリーズも豪華に攻めたいところです。
昨年の9月にオープンした「焼肉スギモト HOUSeN(ほうせん)」さんに行ってきました。
広小路通り沿いにある松坂牛を中心とした焼肉屋さんです。
松坂牛という響きだけで豪華さが伝わってきます。
普段滅多に頂くことはできません。
何かの記念日かお祝いでないと食べることはできません。
しかし、この日は記念日でもお祝いでもありませんでした。
お金に余裕があるわけでもありません。
日頃の活動に共感してくれる方の存在があるようです。
店内も豪華な雰囲気が伝わってきます。
「山ちゃん、コースでいいかな?」
「はい、お任せします。」
とても大人しい人気食べ物ブロガーになってしまいました。
これが焼肉のコース?と思わせるスタートです。
「(なんだこれ?)あっ、とても美味しいです。」
たどたどしい会話になってしまいます。
牛タンワイン煮込み。
「えっ、これ焼肉のコース?」
と気づかれないように再び心の中で呟きます。
フレンチと錯覚してしまいます。
フレンチなんて、つい、口から出てしまう・・・。
日々の生活がバレそうですね(笑)。
そして、ローストビーフのサラダ。
これも松坂牛です。
これがメイン料理でも十分です。
しかし、ここからが本格的なコースのスタートです。
アルコールはビールから赤ワインに変わります。
なんとも豪勢です。
ワインのうんちくを語りたいですが、次回に回します。
そして、いよいよ登場です。
松坂牛カルビと松坂牛赤身です。
じっと見つめます。とことん見つめます。
気がつくと井之頭さんに変身していました。
「お~、いいぞ、これぞお肉の王様。なかなか、やるじゃないか。」
飛騨牛を扱う食べ物ブログの師匠に叱られそうですが、
つい本音が出てしまいました。
お肉の最後は松坂牛ホルモンMIXです。
気づけばワインも2本目に突入していました。
松坂牛テールおじやとデザートで〆ます。
とても優雅で美味しい食事を頂きました。
この日はなぜか「日本一面倒くさい女」と言われる知り合いも同席でした。
あちこち勝手に顔を出してきます。
いつもであれば必ず殴り合いになりますが、この日は楽しく平和に過ごすことができました。
松坂牛の力は凄いですね。
ごちそうさまでした。
来週からは通常モードでお送りします。
たまには名古屋駅周辺をうろちょろします。
今年完成したビルの一つにシンフォニー豊田ビルがあります。
こちらはオフィス以外にホテルや映画館も入っています。
映画館のミッドランドスクエアシネマ2は最近のお気に入りです。
映画コラムニストとして仕事をする場合、
こちらの施設を利用するケースが増えています。
今年は人気食べ物ブロガーだけでなく映画コラムニストとしても活躍しました。
溢れる才能を抑えるのに苦労する毎日です(笑)。
地下にはレストランが構えています。
この日はモーレツにメシを食べたい気分でした。
「博多もつ鍋 やまや」さんに行ってきました。
こちらのランチは4種類あります。
忘年会が続くと体は魚を欲します。
先週の食べ物のはなしと同じです。
この日の日替わり定食は身が引き締まったさんまです。
何て呼ぶかは忘れました。
レジで食券を購入し、カウンターに案内されます。
しばらくすると
「おまたせしました。日替わり定食です。明太子と高菜とご飯は食べ放題です。」
と優しく声を掛けてくれます。
日替わり定食 1000円(税込み)
「お~、そうそう、こうゆうメシが食いたいんだ。今日はガッツリいくぞ!」
と気合を入れます。
まずは普通に味噌汁、白飯、さんまの順序で食べていきます。
「おお~、いいぞ、なんだかメシを食ってる感じ。こんな昼メシを食いたかったんだ。」
いつもに比べ品のないセリフが勝手に出てきます。
ちょうど一杯目のご飯がなくなりました。
さんまは1/3程度、残っています。
いよいよ投入です。
「すいません。ご飯のお替りをください。」
目の前にある器の蓋を開けるとてんこ盛りの明太子と高菜が顔を出します。
「お~、なかなか、やるじゃないか。」
明太子をグワシと箸で掴み、どんぶり、いや茶碗にド~ンと乗せます。
「お~、いいぞ、いいぞ、これが正しい日本のメシだ。」
一人で頷きながら食べ続けます。
続いて高菜も投入します。
どんどん米粒が消えていきます。
「すいません、ご飯、お替り!」
言葉も端折ります。
たまにはこんなガッツリと食べなければなりません。
2016年の人気食べ物ブロガーの仕事もこれで終わりです。
思う存分、力を出さねばなりません。
「ふ~っ、食った、食った。もう腹いっぱいだ。」
と一息ついたところで隣を見ます。
お隣さんの唐揚げ定食が運ばれてきました。
「うわっ・・・」
思わず唸ってしまいました。
凄いボリュームです。
唐揚げだけで確実に2杯のご飯はいきます。
そうなると4杯は食べられる計算になります。
「ご飯3杯で喜んでいるオレはまだまだだな・・・」
未熟さを痛感します。
人気食べ物ブロガーの戦いは終わりそうにありません。
どうやら来年も食べ物ブログは続きそうです。
今年一年、お世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
12月の忘年会もようやく落ち着いてきました。
いや、そうでもないですね。
今日も明日も予定があります。
来週も仕事納めの日まで毎日予定が入っています。
ありがたい日々を過ごしているのは事実です。
美味しいものを頂いているのも事実です。
しかし、こう毎日ご馳走が続くと
「もうしゃぶしゃぶも寿司もステーキも要らねえや~」
なんて思ってしまいます。
本当は全然思っていませんが、少し見栄を張ってしまいます。
そして、オーソドックスな定食を体が欲してきます。
広小路桑名町交差点を南に入ったところにある「芋かず」さんに行ってきました。
夜は炉端焼きを中心とした居酒屋です。
昼は居酒屋さんらしいランチを提供しています。
ほのぼのした階段は家庭的な雰囲気を生み出しています。
そんな時はそれに相応しい定食を注文しなければなりません。
「すいません、塩サバ定食をお願いします。」
謙虚に注文することも大切です。
注文が入ると網に火が通り焼かれます。
写真では分かりずらいと思いますが、こういった手作り感に好感が持てます。
さばの塩焼き定食 700円
「お~、こんな定食が食べたかったんだ。なかなか、やるじゃないか。」
と心の中で呟きます。
カウンターに置かれた定食をまざまざと眺めていると
「玉子は付けられますか?」と女性スタッフに聞かれます。
ここは生卵が無料なのです。
ご飯のお替わりも無料です。
瞬間的に悩みましたが、
「昨日はすき焼きで何個も生卵を割ったな・・・」
冴えた頭で思い出します。
「いいえ、結構です。」
と謙虚に答え食べ始めます。
連日の宴会続きのため、ご飯のお替わりも我慢します。
「この塩は勝手に使っていいのかな。
しらすせんべいは勝手に食べていいのかな。」
とカウンターの上に並べられたものを眺めながらぼんやりと食べ続けます。
「あっ、すき焼きは先週だった・・・」
と急に記憶が蘇ってきました。
「ふっ、だったら、生卵をもらえばよかったじゃないか・・・」
皮肉っぽく笑みを浮かべながら無言で食べ続けます。
シンプルに定食は美味しかったです。
次回は生卵にもご飯お代わりにもチャレンジします。
ごちそうさまでした。
12月も半ばに入り、より一層、寒くなってきました。
天気が良ければ外に出るのもまだ気持ちはいいですが、
昨日のように雨だったり、
風が強かったりすると一気に外に出る気が失せてきます。
その昔、トップ営業マンだったとは思えない発言(笑)。
毎日、外を出歩く営業からクレームが起きそうな発言です。
しかし、それはやむを得ないこと。
新オフィスの居心地が良すぎるのです。
そんな環境を作ってしまったのです。
伏見界隈には魅力的なお店がいっぱいありますが、
いつでも出歩きたいわけではありません。
この日は、あまり外に出たくない日でした。
いや、きっぱりと言っておきます。
外に出たい気持ちはいっぱいでしたが、
あまりにも忙しく外に出れなかったのです。
雨だとか風だとかが理由ではありません。
たまにはオフィスでランチを食べることもあるのです。
このビルは何かといいこともあります。
「ほっともっと」を展開するプレナスさんの中部オフィスがこのビルに入っています。
そこで特典が生まれるのです。
なんとほっともっとのホカ弁を無料で宅配してくれるのです。
それも一個の注文から宅配をしてくれるのです。
290円ののり弁が何の苦労もせず、優雅な気持ちで食べることができるのです。
いやあ~、このビルのメリット、ありますね。
この日はすかさずホカ弁の注文します。
9:30までにFAXすれば12時近くに届けてくれるのです。
2個しか注文しないことに気が引けて、ちょっと豪華な弁当を注文しました。
せこい社長と思われるのも心外です。
このビルのそんな噂が広がると会社に迷惑をかけてしまうことになります。
ここは器の大きさを見せつけなければならないのです。
幕ノ内弁当 540円+豚汁 100円
はいこの豪華な感じ。
この豚汁があることで、よりホカ弁が際立ちます。
贅沢してる感がいっぱいです。
周りの視線が気になりますが、セミナールームで昼食を摂っているのは僕だけでした。
「こんな雰囲気もなかなか、いいじゃないか・・・」
自分に向けて呟いてみます。
僕と一緒にホカ弁を食べたい方、早めに言ってくれればご馳走しますよ。
ごちそうさまでした。
来週は晴れるといいですね・・・。
伏見に移転し一ケ月か経過。徐々にこの街並みにも慣れてきました。
新たにスタートした伏見シリーズもすこぶる評判がいいのですが、
「円頓寺シリーズと比較して、心を動かす情緒が感じられない。」
なんて声も聴こえたりします。
時代は移り変わっていくのです。
今、この瞬間を大切にしていくことが重要なのです。
批判の声は気にせず、自分の力を信じて邁進していくのみです。
力強くそう思いながら、どこのお店に行きべきか考えます。
肝心なことを忘れていたのに気づきました。
もしかしたら、情緒が感じられないと言われたことは、これが原因だったのかもしれません。
入居する名古屋広小路ビルヂング(三菱系だからビルヂングなんですね)には
1店舗だけ飲食店が入っています。
同じビルの仲間がお店を構えるのに、本来ならそこを真っ先に紹介すべきなのに、
抜け漏れていました。
きっとこれが情緒がない原因だったのです。
ビルの地下1階にある「インド・キッチン」さんに行ってきました。
多分、このビルがオープンした時から入っているインド料理のお店です。
ランチは毎日変わり3種類あります。ナンは食べ放題です。
コスパは高いと思われます。
火曜日のこの日はチキンドピアザ、シーフードミックス、ミックスベジタブルから選べます。
その中でも一番コスパの高そうなシーフードミックスを注文しました。
スタッフはもちろんインド人です。
本当にインド人かは分かりませんが、そちら方面の方であるのは間違いありません。
独特のイントネーションで「おまちどうさま~」と運ばれました。
Sランチ(日替わり)850円
思ったよりも辛いです。
刺激があります。ナンが進みます。
ひたすらカレーにナンをつけ食べ続けます。
「お~、この辛さ、なかなか、いいぞ。」
当たり前ですが、ずっと同じ味です。
少しずつ飽きてきます。
ナンをお代わりしようかと思いましたが、さすがにもう一枚は多いです。
半分くらいがちょうどいいボリュームです。
少しばかり後悔しました。
「ここは一人で来る店じゃないな。グループで来た方がいいな。」
グループであればカレーもシェアできます。
いろんな味を楽しむことができます。
3人でナンを2枚お代わりすれば、いい感じでお腹がいっぱいになります。
人気食べ物ブロガーとして、また一つ賢くなったようです。
ごちそうさまでした。
次回は会社のメンバーと一緒に来ます。
伏見シリーズがスタートしはや3回。
こんな声が聞こえてきました。
「へっ、伏見に移転して偉そうにしやがって。
円頓寺シリーズは600~700円ばかりだったのに、こっちにきたら1000円以上じゃねえか。
いつからそんなに偉くなったんだ!」
これは誤解だと思うのです。
シリーズが始まり、仲間にご一緒させてもらっただけのことです。
いつも1000円以上のランチを食べているわけではありません。
ここは男らしくキッパリと否定したいところです。
どうしたらいいものかを悩みながら三蔵通を歩きます。
伏見通りの手前にこんな看板を見つけました。
このままだと世間の声に伏見シリーズは潰されてしまう。
なんとかしなければならない。
すがる気持ちを抑えつつ「男前パスタ」さんに入りました。
いかにも男前メニューが並んでいます。
看板メニューである「男前ハンバーグプレート」は
あんかけスパ、ハンバーグ、ライス、サラダと超ストレート。
男前になるにはこれで勝負かとためらいましたが、
50歳にしてテカテカの男前になるわけにはなりません。
グッと堪えランチプレートを自販機で購入します。
こちらはライスの代わりにスープのセットです。
パスタの量は「男前ハンバーグプレート」より多く感じます。
実際は経験値が浅いためよく分かりません。
まわりをキョロキョロながめながら待ちます。
しばらくすると「お待ちどうさま」と運ばれてきました。
ハンバーグランチプレート 950円
これでもかなりのボリュームです。
ハンバーグの自己主張はパスタ屋さんとは思えないほどです。
あんかけはどうでしょうか?
チャオやヨコイとは明らかに違います。
男前な感じです。
ここは力強く食べるのみです。
「この手のあんかけもなかなかいいじゃないか・・・。」
とひとり呟きます。
ライスはなくて正解でした。
キョロキョロした時にこんなポスターが目に入ってきました。
男前KINGか・・・。
カズは食べたことがあるのかな?
と一瞬思いましたが、ただのKING違いです。
カラアゲ・ハンバーグ・目玉焼き・パスタ・ライス・サラダ。
これは一体どうなるのだろうか。
たじろいでしまいます。
この先ご縁があるかどうかも予測できません。
本当に困った時には男前の力を借りる必要がありそうです。
さらにパワーアップした男前極(2000円)もあります。
流石にこれでは体が持ちません。
どんな男前になるのか見たいものです。
そんなことを考えているうちに、なぜこの店を選んだかは忘れてしまいました。
ごちそうさまでした。
また、来週もよろしくお願いします。
まだまだ伏見の街には馴れません。
円頓寺シリーズを書いていた頃、お店を探すのが結構大変でした。
個性的な飲食店はありますが、それほど数が多いわけではありません。
次に行くお店を決めるのに相当に時間を費やし、
一日を棒に振ることもしばしばでした。
そう思うとこの伏見界隈はかなりの飲食店が並びます。
一つのビルを攻めれば2か月は十分持ちます。
しかし、そんな短絡的な行動はしません。
ひとつひとつ肌で感じ嗅覚に頼ることが必要なのです。
時間的余裕がある時にこの界隈を歩くと、あることに気づきます。
お肉関係の飲食店が多いのです。
熟成肉、ニクバル、ローストビーフ、鉄板、とんてき、しゃぶしゃぶ・・・。
種類は違えどもお肉関係の店が多いようです。
スギモト本店さんの影響でしょうか。
いずれご招待頂いた時があれば紹介します(笑)。
その流れだからというわけではありませんが、
会社のビルの裏手にある「京都 勝牛」さんに行ってきました。
こちらも今ブームになっている牛カツ。
人気食べ物ブロガーになり数年が経過しますが、
まだ牛カツを食べた経験はありません。
これでは世間から認められません。
即座に行動しなければならないのです。
早速注文します。
「牛ロースカツ膳をください」
あっという間に出てきます。
「食べ方はご存知ですか?」
「知ってますが、教えてください。」
と見栄を張ります。本当は知りません。
「タレは4種類あり、これはこうして、ああして~。」
と丁寧に説明してくれます。
この時、僕は
「このブログの出だしはどうすべきか。どの写真を撮ろうか。」
と他ごとを考えており、全く話を聞いてませんでした。
「お分かりになりました?では、ごゆっくり!」
「あっ、すいません。このタレはどうするんですか?」
瞬間的にお店の方がイラッとした表情をしました。
申し訳ありません・・・。
牛ロースカツ膳 1280円
これは全体的風景。
グ~ッとカメラを寄せるとこんな感じ。
「お~、これはどこから見ても完璧な牛カツだぜ~。」
思わずスギちゃんっぽくなってしまいます。
理由は分かりません。
タレ(ソース)は4種類あります。
僕はわさびをたっぷりと乗せ
しょうゆベースのソースにつけるのが一番美味しかったです。
若者にはカレーソースもいいかもしれません。
「お~、これが牛カツか・・。イメージと味はちょっと違うな・・・。」
ステーキをイメージすると随分感覚はことなります。
しかし、これも美味しい出会いです。
今回もいい勉強になりました。
ごちそうさまでした。
移転をするととてもいいことがあります。
以前も写真をアップしましたが、たくさんのお祝いを頂きました。
それ以外にも嬉しいことが続きます。
伏見にオフィスを構える業界の先輩社長がご馳走してくれるのです。
食べ物ブロガーは何の遠慮もなしにホイホイと付いていくだけです。
この界隈のお店にも詳しいので、ありがたい限りです。
この日はオフィスから少し南に入ったヴィア白川に向かいました。
ホテルとオフィスが一体となった珍しいビルです。
その2階にある「ローズルーム名古屋」さんにお邪魔しました。
お店の存在も初めて知りました。
なんとも豪華で、一人ではまず来ることはありません。
オープンの11:30前にはすでに何名かのおばさまたちが意気揚揚に並んでいました。
気が利く先輩は予約されています。
特等席はカウンターなのです。
「哲さん、ここはカウンターで食べるのがいいんですよ。」
カウンターで食べたいおばさまが並ぶ理由がよく分かりました。
どんどん期待が膨らんできます。
もしかしてこれを食べさせてくれるのかな。
斜め45度に並ぶ食材を眺めます。
あからさまに「これを食べさせてくれるんですか?」
なんて失礼なことを先輩に聞くことはできません。
期待に胸を膨らませるだけです。
「ステーキの焼き加減はどうされますか?」
「レアで、やっぱりミディアムレアで・・」
と先輩は平然と答えます。
僕は「同じで・・・」と言いながら、心の中で叫びます。
「ヤッター、今日はステーキだぞ!!」
向かいのカウンターに座っているおばさまがどうやら僕のにやけた表情に気づいたようです。
怪訝な顔を一瞬見せましたが、おばさまも同じようににやけていました。
目の前の鉄板でシェフがクルクルと包丁のデカいのを
(なんて言うんだろう・・・)
回しながら、焼いてくれます。
「これはなかなかのなかなかだぞ・・・」
つい、今まで発した事のないような言葉が出てしまいます。
先輩とは健全にお互いの会社の話をします。
ワインを飲みたい衝動に駆られましたが、ここは健全な大人の振る舞いなのです。
次から次へと食事が提供されます。
全ての写真を上げると嫌味になってしまうので、ここは我慢して数点に絞ります。
ステーキコース 価格不明
そして、いよいよステーキです。
これも目の前で焼かれます。
肉の塊が
「もう私を好きにして~、どうにでもして~」
と悶えているようにも思えます。
見事な手さばきでカットされたステーキが出されました。
「お~、これはいいぞ、なかなかのなかなかじゃないか。」
呟いていることはだんだん分からなくなってきます。
とっても美味しく頂くことができました。
お昼からこんなご馳走に巡り合えるとは感謝の一言に尽きます。
伏見に移転して本当によかった。
ごちそうさまでした。
次は誰がご馳走してくれるのでしょうか。
いやいや、そんなことは考えていません。
次はどんなお店と出会えるのでしょうか。