たまには昼から肉をガッツリ食べたいものです。
焼肉もいいですが臭いが気になります。
それよりもビールを我慢できないような気がします。
いや、我慢できません。
ステーキもいいですが、一人でステーキはどうも寂しいです。
唐揚げは男らしさが足りません。
そうです。
そうなると豚カツです。
男は豚カツで勝負しなければならないのです。
それも分厚い豚カツでなければなりません。
「グ~ッ~」という腹が鳴るのを待って、
オフィスビルの南側に店を構える「豚八堂」さんに行ってきました。
八丁味噌おでんも魅力的ですが、ここはあくまで豚カツで勝負です。
カウンターの向こうにはこんなふうに熟成された豚がぶら下がっています。
食欲が湧いてきます。
「ロースカツもヒレカツもメンチカツもいいなあ~。ここは贅沢にドーンと勝負するか!」
この日はなにかと勝負モードです。
「すいません、3種盛り合わせをください!!」
男らしく注文します。
テーブルの前には5種類の調味料が並びます。
左の奥から、甘味噌だれ、特製とんかつソース。
左の手前は唐辛子、炭塩、からし。
それ以外にしょう油もあります。
しかし、こちらのお店はまずは何も付けずに食べることを勧めています。
人気食べ物ブロガーは素直に従うのです。
「おまちどうさまでした。3種盛りです。ごはん、キャベツはお替りできますよ。」
3種盛り 1800円
左からヒレカツ、真ん中がロースカツ、右にまん丸がメンチカツです。
この分厚さ。中心がほんのり赤いのが食欲をそそります。
「さて、どこから攻めるかな!」
少し迷いましたが、ここは男らしく直球ど真ん中勝負です。
いきなりロースカツの中央を箸で掴みます。
そして、何も付けずにガブリと思い切りかぶりつきます。
「甘い、そして、程よく塩っ気がある・・・」
何もソースをつけなくても肉の美味さが伝わってきます。
「お~、これか・・・。なかなか、やるじゃないか。」
つい、いつものセリフが出てしまいます。
そのまま食べ続けてもいいのですが、いろんな食べ方をせねばなりません。
特製ソースも甘味噌だれも美味しいです。
個人的なおススメはからししょう油です。
炭塩も美味しいです。
ヒレカツもメンチカツも美味しいです。
なんだ、何でも美味しいって言ってるだけじゃないか・・・(笑)。
ご飯をお替りしようと思いましたが、
お肉だけでお腹いっぱいになったので、キャベツだけお替りを頂きました。
これでしばらくお肉は必要なさそうです。
ごちそうさまでした。
この日は前日の冷酒攻撃が響き二日酔いでした。
こんな日はかつ丼とか焼肉定食ではなく、麺類が食べたくなります。
たまたま師匠のブログを見ると「味噌煮込みうどん」を美味しそうに食べていました。
「よっし!今日はアツアツの味噌煮込みにするぞ!」
気持ちが高まってきます。
いい具合に二日酔いの影響が出て、少々、頭痛もしています。
「よしよし、これは効果てきめんになるぞ!」
舞台は整ってきました。
さて、肝心のお店が決まっていません。
どこにすべきか迷います。
この日は名古屋駅周辺をうろついていました。
有名店が頭に浮かびますが、同時に行列も頭に浮かびます。
穴場と思われるお店を目指しましたが、お休みでした。
「こんな日にオレはどうすればいいんだ・・・」。
先ほどの勢いは消え、人気食べ物ブロガーらしくない弱気な心が体を覆います。
彷徨っているうちに大名古屋ビルヂングの前に辿り着きました。
オープンしてちょうど一年が経過。
話題になったお店も落ち着いているはずです。
「ここはちょっと気分を変えてみるか。」
人気食べ物ブロガーは臨機応変に対応せねばなりません。
あっさりと最初の意志を捨て、新たな目標を見つけるのです。
いつもは行列ができている人気ラーメン店は
まだ時間が早いこともあり、並んでいません。
地下1階にある「けいすけ」さんに入りました。
正式名称は「ニュー オールド スタイル 肉そば けいすけ 大名古屋ビルヂング店」。
長くてとても言えません。
自販機を眺めます。
「よっし!ここは贅沢にスペシャルにするか!」
とお札を入れた瞬間に戸惑います。
「えっ、1100円・・・」
ラーメンに1000円以上を払うのはためらいます。
急に弱気になり、慌てて隣のボタンを押してしまいました。
肉そば醤油 味玉入り 880円
肉そばというだけあって、丼に叉焼が敷き詰められています。
「これが二日酔いに効くというのか?」
注文した自分に自問自答します。
しかし、食べ始めるとそんなことはすっかり忘れます。
その迫力を体で感じながら食べ続けます。
「スペシャルじゃなくても十分じゃないか・・・」
自虐的に自分を慰め、お店を出ます。
ごちそうさまでした。
気づいた時には二日酔いは消えていました。
今週末は名古屋シティマラソンです。
少しでも体を軽くして大会に臨みたいところですが、一向にその気配はありません。
日頃の暴飲暴食がたたって、むしろ体重が増えてるような気もします。
食事制限や糖質ダイエットを行おうとたまに頭の中をよぎりますが、
そんな行動に出たことは一度もありません。
きっと、そんな気はまるでないのでしょう。
しかし、痩せたい気持ちだけは持っているのです。
そんな中途半端な状態でランチに出掛けました。
お昼の定番といえばラーメン。
どうしても食べたくなる気持ちは抑えることができません。
錦通を長者町に入る角にある「ラーメン HAMASAKU」さんに行ってきました。
こちらはラーメン専門店です。
一番のおススメは、え~っと、何でしょうか?
よく知りません。
メニューをじっと眺めます。
「濃厚担々麺か、魅力的だなあ~」と本能のまま体が求めます。
「煮卵か、チャーシューか、魅力的だなあ~」
と本能をコントロールをすることはとても難しいのです。
「いかん、いかん、少しでも体に負担の少ないラーメンにせねば・・・」
ここは本能に立ち向かいます。
一番、軽そうなものを注文します。
「すいません、塩ラーメンの葱で、あとご飯は少なめでお願いします。」
こちらはライスは無料でお替り自由です。
そんな誘惑には負けないのです。
イマドキのお姉ちゃんが厨房に通します。
「オーダー入ります。葱塩ラーメンと小ライス頂きました。」
そうか、ご飯少なめは小ライスなんだとその時初めて気がつきました。
塩ラーメン(葱) 780円
とても健康的な感じです。
スープもあっさり、ネギはシャキシャキで軽く、
体に重くのしかかることはありません。
さっぱりと美味しくいただきました。
しかし、結果的には炭水化物×炭水化物です。
体は軽くなりようはありません。
「ここはシンプルにかけラーメンにしときゃよかったな・・・」
でも、そんな姿を誰かに見られたら、名大社の社長はセコイと思われるな。
それに人気食べ物ブロガーとしても失格だな。
自分を正当化させる理由を探します。
結局、こんなことを毎日繰り返してるようです。
ごちそうさまでした。
名古屋シティマラソンはそこそこ頑張ります(笑)。
時々、ガッツリとお肉を食べたくなることがあります。
誰の目も気にすることなく、黙々とひたすら肉を食らう。
日々の仕事に追われるとそんな至福の時を体が求めてくるのです。
伏見の本町通りを南に入ったワシントンホテルプラザ1階にある
「あさくま 栄店」さんに行ってきました。
伏見にこのお店があるのをつい最近まで全く知りませんでした。
一時期は名古屋を代表するステーキハウスとして一世を風靡しました。
苦しい状況もあったようですが、今は安定した経営を行われているようです。
学生時代にあさくまと言えば「学生ステーキ」。
思い出せば、これがステーキなのかと疑問を持ちたくもなりますが(笑)。
当時はこの学生ステーキとライスだけ注文し、何杯もご飯をお替りしていました。
営業の頃はハンバーグランチ(たしか700円)を注文。
またまたご飯をお替りし、コーヒーを飲みながら原稿を書いていました。
会計を済ませるとハッカの飴がもらえました。
そんな懐かしいお店が伏見にあるのです。
僕も立派な社会人に成長しました。
学生ステーキやハンバーグで満足する年でもありません。
ここはその成長ぶりをお店にも理解してもらう必要があります。
「すいません。週替わりステーキランチをください。
ご飯は大盛じゃなく、お替りもしませんよ。普通でお願いします。」
とキッパリと注文します。これも成長した姿なんでしょう。
週替わりステーキランチ 1780円
なかなか食べごたえがありそうです。じっと眺めます。
おっと井之頭さんがひょっこり顔を出します。
「そうそう、この肉ってかんじがいいんだよ。」
ここは男らしく黙ったままひたすら肉を食らいます。
もう少しご飯を食べたい気持ちも芽生えましたが、ここは我慢、我慢です。
人は成長するために禁欲にならねばならないようです。
たまにはお店とのショットも必要です。
ごちそうさまでした。
今月のブログも何とかノルマを達成。
途中に5日間も休むとその後が大変なのを改めて痛感。
一年365日毎日書いている人をしみじみ尊敬した。
2月最終日を飾るネタは昨日発売の「AERA」の記事のこと。
特集が「大名古屋経済圏の低力。名古屋イズムの秘密を探る」。
これまで週刊誌が取り上げる名古屋ネタは名古屋人にとってマイナスな記事が多い。
昨年、ブログにも書いた「週刊ポスト」の記事もそう。
結構、名古屋人をバカにしている。
今回は硬派な週刊誌なだけにそんははずはないだろうと読んでみた。
そう、名古屋の力を認識させる内容だった。
その特集になんと僕のコメントが掲載されている。
1月に行った親子セミナーの場で取材頂き、今回このような形で掲載されたのだ。
名古屋に関係ある方も、全く関係ない方も是非、購入して読んでもらいたい。
自分勝手に”名古屋の名物 名大社”と言い続けてきた効果がこんな形で表れたわけだ。
僕はエコノミストでもないので、難しいことを語っているわけではない。
人気食べ物ブロガーではあるが名古屋めしのことを聞かれたわけでもない。
あくまでも就職における地域性についてのコメント。
意外とマジメに語っている(笑)。
僕も学生向けの講演では東海地区の強みを語っているが、
改めてそんなデータを見比べてみるとその強さが際立ってくる。
単にトヨタ効果で経済が強いだけではなく、住みやすい街としても名古屋の特徴が描かれている。
地元出身者の郷土愛は当たり前かもしれないが、
僕の周りでは名古屋を第二の故郷、第三の故郷として愛する人も多い。
長年住むことで愛着が増してくる土地柄でもあるのだ。
ほどよい都会、ほどよい田舎というバランスがいいのだろう。
この特集では喫茶店文化や名古屋弁、名古屋めしについても書かれている。
これを読むと名古屋に引越ししたくなるんじゃないのかな(笑)。
それはそれで歓迎しようじゃないか。
そして言おうじゃないか。
「住むにはあんきだで。」
今週発売の「AERA」を是非、買ってくださいね。
嬉しいことに「食べ物のはなし 伏見シリーズ」も浸透してきました。
人気食べ物ブロガーとして読者の期待に応えるのが最大のミッション。
仕事を放り投げ伏見界隈を歩き、お店を開拓せねばなりません。
この日は西に向かい歩いていました。
「いや、今日はこんな気分じゃない・・・。」
「たまにはガッツリと昼メシを食いたいぞ・・・。」
井之頭さんのように一人ブツブツ言いながらあちこちを回ります。
15分ほど歩いてくると一軒の中華料理屋さんの前に立ちました。
最近、有名なお店です。
担々麺が美味しいと評判です。
業界内で僕は担々麵好きとして認められた存在。
ここはしっかりと食しレポートせねばなりません。
担々麺を食べる気持ち満々で、「FARO 花楼 」さんに入りました。
午後1時を大きく回っていたため、店内は意外と空いていました。
やはり食事はゆっくりと味わいたいものです。
誰にも邪魔されず自分だけの世界を作りたいのです。
いよいよ井之頭さんの世界に入ってきました。
体は徐々に舞い上がってきます。
高ぶる気持ちを抑えつつ注文します。
「すいません、酸辣湯をお願いします。」
あれっ?
気持ちが高ぶっていたせいか、予期しない注文を自らしてしまいました。
酸辣湯って、その文字も読めないくせに、何故かその時ばかりは
「サンラ~タン、く~ださ~い。」と言ってしまったようです。
人気食べ物ブロガーはほとんど酸辣湯を食べた経験がありません。
美味しい基準を設けることができていません。
そこは一発勝負なのです。
ランチタイムはご飯が食べ放題です。
ついでにザーサイも食べ放題です。
まずはご飯をザーサイで一杯食べて体を整えます。
酸辣湯 900円
全く麺が見えない状態が美しいです。
箸でグルグルとかき混ぜます。
麺がスープに引っ張られもの凄い圧力が指にのしかかります。
「これが酸辣湯なのか・・・」
その力強さに驚かされつつも必死に麺に食らいつきます。
その酸味が体を刺激し、気持ちも高揚します。
「なかなか、やるじゃないか。」
いつものセリフもつい出てしまいます。
とても美味しく頂きました。
お店を出て周りを見渡すと、ここは明らかに伏見ではありません。
柳橋になります。
「ハハハッ、たまにはこんなこともあるさ~」
と頭を搔きながら、会社に戻ります。
ごちそうさまでした。
伏見界隈は居酒屋が多いです。
以前、オフィスがあった丸の内に比べ断然多いです。
その居酒屋は大きな割合で昼間の時間にランチを提供しています。
ランチでお客さんを満足させ、夜の来店に繋げるという分かりやすい戦略です。
最近、気づきましたが、伏見のランチは圧倒的に「ご飯大盛無料」「ご飯お替り自由」が多いのです。
いかに腹ペコビジネスマンが多いということと、
他店に負けないサービスを提供するために必死の努力をされているようです。
会社から少し東方面に向かった「炙り場」さんに行ってきました。
名古屋城を思わせるように金シャチが看板に並んでいます。
夜は名古屋めしが中心の居酒屋さんのようです。
ランチメニューを眺めます。
年度末の忙しいシーズンを迎え体力を作っておく必要があります。
そうなるとこんなコンビネーションに体が反応します。
「すいません、唐あげ&ビーフカレーをください。」と男らしく注文します。
「大盛無料ですが、どうですか?」
悪魔の誘惑のようなささやきが耳元に届きます。
10秒くらい考えた末に
「少しだけ大盛にしてもらっていいですか?」
と何とも男らしくない返事をします。
「全然問題ありません。大丈夫です。」
お客さんの要望はすべて叶えてくれるようです。
唐あげ&ビーフカレー 880円
僕はてっきりカレーの上に唐揚げがトッピングされるものと勝手に想像していました。
これではカレーと唐あげを別々に注文しているようなものです。
またまた10秒くらい考えます。
唐あげ&ビーフカレーだからこれで問題ないのか・・・。
と間違いがないことに気づきます。
このカレーはなんと牛タンも入っているようです。
ビーフ、牛タン、唐揚げ・・・。
「肉のオンパレードだぎゃ~。」
普段ではぜったい言わないようなセリフが出ます。
最初は唐揚げとカレーを別々に食べます。
スプーンと箸を使い分け食べていくのですが、次第に面倒臭くなります。
「え~い!これでどうだ!!」
と唐揚げカレーにしてしまいました。
これでこそ男らしい食べ方ができるのです。
そして、再び食べ始めます。
「へえ、うまいねぇ」
普段では口にしないセリフがつい出てしまいました。
自分自身も新しい発見になったようです。
こうして伏見のランチ事情にまたひとつ詳しくなった人気食べ物ブロガーでした。
なんとなく出来がイマイチような気がします(苦笑)。
ごちそうさまでした。
伏見駅から西に向かった角にある「ソルティーシュガー」さんに行ってきました。
80年代を感じさせる店名です。
多分、僕が入社する前から営業していたと思います。
駆け出しの頃、この周辺も積極的に営業活動していました。
20代前半の時、偶然、会った女性の先輩とここでお茶したことを覚えています。
「山田くん、ここにはよく来るの?」
「いいえ、初めてです。」
「私はここで結構、ランチ食べるのよ。」
「へ~、そうなんですか・・・」
バリバリ仕事ができる憧れの女性でした。
(今はすっかりオバサンです。当たり前ですが・・・笑)
それからちょくちょくここでランチを食べたり、時間が空いた時に休憩もしていましたが、
その先輩と会うことはありませんでした。
つい当時のことを思い出しながらお店に入ります。
かれこれ10年以上、ご無沙汰ではないでしょうか。
「今日の日替わりはチキンの竜田揚げと玉子とほうれん草のスパグラタンか。ふ~ん。」
書いてあることをそのまま読み上げます。
店内の雰囲気は当時と全く変わっていません。
13時を回っていましたが、ほどよくお客さんは入っています。
「こうゆうお店だから、長生きするんだな・・・」
と少し感動を覚えながら、日替わりランチを注文します。
店内を見渡すと全て女性客です。
それも全員一人で食事をしています。
とても静かです。
一切の会話は聞こえていません。
隣の席の女性は凛とした姿で食事をしています。
その品の良さがこちらまで伝わってきます。
「おまちどうさまでした。」ランチが運ばれてきました。
日替わりランチ 850円
この雰囲気で写真を撮る勇気がありません。
どうしようかとしどろもどろになっています。
無音カメラで撮影すればよかったのですが、テンパってるため存在を忘れています。
「まあ、いいや、今日は写真はなしだ・・・」
狼狽した頭で開き直ります。
食べ物ブログなのに食べ物の写真がないという初の試み。
初の試みというと聞こえはいいですが、ただ勇気がなかったに過ぎません。
女性を意識したランチの割には食べごたえがあり、男性客でも十分に満足できます。
と、一応、お決まりの美味しさを伝えます。
「人気食べ物ブロガーだって、こんな日もあるさ。」
とまたまた開き直り、お店を出ます。
そこでオッと気がつきます。
ランチのサンプルとして飾られていました。
写真でもなく食品サンプルでもなく本物です。
これがランチです。ふ~っ。
かなりの時間が経過しているのはご勘弁を・・・。
ごちそうさまでした。
2月に入りました。
「今日も元気だ、さぶい、さぶい。今日も元気だ、さぶい、さぶい。」
呪文のように唱えながら会社を出ます。
いくら寒くても天気が良ければ、外でランチを頂くのが人気食べ物ブロガーとしての使命です。
出来立てホヤホヤが感じられる温かい食べ物がいいなとジワジワと気持ちが沸いてきます。
会社から伏見駅に向かい雑居ビルの地下にあるお店に辿り着きました。
「天ぷらと日本酒 明日源」さんです。
昼間から日本酒をチビチビやりながら天ぷらを食らう。
そんなシーンが頭に浮かびます。
「いいぞ、いいぞ、こんなシアワセないじゃないか。」
もう気持ちを抑えることができなくなっています。
この日は平日の昼間。
みんな真面目に働いています。
僕も午後にいくつか大切な約束も入っています。
大物経営者、いや、ここでは大物食べ物ブロガーであれば、
そんな午後の約束を反故して自分の意志を貫くでしょう。
しかし、ここは庶民派を通す経営者、いや、食べ物ブロガーです。
あっさりと自分の意志を捨て、午後の約束も守るのです。
「すいません、天ぷら定食をください。日本酒は要りません。」
ここは強い意志をお店側にも伝えます。
「本当によろしいですか?我慢してませんか?」
「いや、大丈夫です。」
そんな会話はありませんでしたが、
わずかなやり取りの間にそんな雰囲気が芽生えていました。
目の前で職人さんが天ぷらを揚げています。
「おまちどうさまです。天ぷらは2回に分けて出しますからね。」
天ぷら定食 880円
「そうそう、今日は出来立てホヤホヤがいいんだ。なかなか、やるじゃないか。」
いつものようなセリフが出てきます。
最初に出されたのが、かしわ、たまねぎ、ピーマン。
ご飯、赤だしはお替りOKです。
前回、お替りを我慢したところ、食べ物ブログの師匠に
「お前はお店の気持ちが分かっていない!」とお叱りを受けました。
体重は全く落ちていませんが、お店の期待を裏切るわけにはいきません。
それに計算もしやすいです。
一皿目の天ぷらでご飯1杯。二皿目の天ぷらでご飯2杯目。
2度目に出されたのはエビ×2、きす、かぼちゃ。
これでばっちりご飯は食べ切ることができます。
やはり出来立てホヤホヤは美味しいですね。
お腹も気持ちもすっかりいっぱいになりました。
次回は夜に思う存分チビチビやりたいですね。
ごちそうさまでした。
「最近、ブログに定番の麺類が登場していないな・・・。」
ふと、そんな思いが頭をよぎりました。
最近の傾向を振り返り、どこに行こうか頭を巡らせます。
「よし!あそこに行ってみるかな。」とひとり頷き、目的地に向かいます。
こんな看板が見えます。
「本州初上陸って、えらく大袈裟じゃないか。よ~し!」とまたまた頷きます。
こちらの建物は以前「世界の山ちゃん」でした。
「ほ~、世界の山ちゃんを押しのけてやってくるとは、これはお手並み拝見ですな。」
名古屋の山ちゃんは少し上から目線で新参者に向き合います。
少し前にオープンした「井手ちゃんぽん」さんに入りました。
本店は佐賀にあり、60年以上の歴史があるようです。
長崎のちゃんぽんと佐賀のちゃんぽんがどう違うかは知りません。
名古屋の台湾ラーメンと岐阜の台湾ラーメンがさほど差がないのと同じかもしれません。
「さて、どれどれ。」
自販機を眺めながら、何を注文しようか考えます。
考えたところであまり選択肢はありません。
普通と特製、普通盛と大盛くらいの種類しかありません。
「お~、いいじゃないか。この一本勝負みたいな感じ。
さてさて、お手並み拝見といこうじゃないか。」
ここはまず基本路線にして、普通のちゃんぽん普通盛を注文します。
11時半過ぎというのに店内はほぼ満席。
カウンターに通され、しばらく待ちます。
店内をぐるっと見渡します。
スタッフさんもまだあまり慣れていないようです。
「大盛、おまちどうさまです。」
「いや、大盛なんて頼んでないよ。」
向かいのカウンターから声が聞こえてきます。
「名古屋は新参者には厳しいんだよ。」
と心の中で呟きながら、待ち続けます。
しばらくすると「おまちどうさまでした。」
とちゃんぽんが運ばれてきました。
てっきり隣のオジサンに運ばれたかと思いましたが、それは僕の席でした。
あきらかに隣のオジサンの方が先に入店しています。
隣のオジサンの動揺は隠せません。怪訝そうな顔でスタッフを見つめています。
何か言った方がいいのかなと思いながらも、食欲には勝てません。
知らないふりをして頂くことにしました。
ちゃんぽん 830円
まずはスープを飲みます。
「なるほど。」と一言呟き、野菜を掻きませながら食べ始めます。
野菜はそこそこのボリュームです。
麺は一般的なちゃんぽんほど太くはありません。
少し食べたころ、「お待たせしました。」と隣のオジサンにちゃんぽんが運ばれました。
「玉子入りちゃんぽんです。」
覗き込むとどんぶりの中央に生卵がずど~んと乗っかっています。
「あっ、そうか。これに手間が掛かったんだな。」と都合よく解釈し食べ続けます。
胡椒をかけ、酢をかけ、ラー油をかけ、いろんな味わい方にチャレンジします。
これも人気食べ物ブロガーの鉄則です。
勢いよく食べ、「ふ~っ」と息を漏らし終了です。
お店は混雑しています。食べ終わればそそくさとお店を出なければなりません。
外には行列が出来ています。
次回は玉子入りを頼んでみるかな。もっとスピードアップして欲しいな。
とちょっと嫌味な人間になってしまいました(笑)。
ごちそうさまでした。