これからも前向きに 名大社会長ブログ

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人事制度エキスパートからの学び

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先週水曜日はグロービス名古屋新春セミナーに参加。
カゴメ株式会社の執行役員有沢正人氏による講演
「グローバルで勝ち続けるための人事制度の構築」を拝聴した。

有沢氏はりそな銀行出身でHOYA、AIU保険を経て現在はカゴメの人事部門を任されている。
この経歴だけ読むと非常に堅そうな人物をイメージされるかもしれないが、そうではない。
ざっくばらんな方で趣味の話をさせればそれだけで講演が終わってしまいそうだ。
ちなみに趣味はドラマ鑑賞、アニメ鑑賞(他にもあるが・・・)。
ちょっと首を傾げてしまいそうになるが(笑)、
これにも人事ならではの理由があり、大いに納得した。

現在のカゴメの海外比率は10%程度。
それを将来的には30~40%にまで持っていきたいという。
そのためには海外の現地法人を含め人事制度の改革が必要。
グローバル人事制度を構築するために有沢氏が3年前カゴメに招かれたとのこと。
プロパー主体の企業がいきなり人事部門の責任者に登用されるのはトップの覚悟の表れ。
社長が自社の人事制度に危機感を持たれていたようだ。

今回のテーマはグローバル人事の話なので、ローカルに生きる自分たちにとっては無縁の世界。
しかし、知っているのと知らないでは大きく違う。
その制度を取り入れる必要はなくても、
今、先端の企業がどんな取り組みをしようとしているかは理解した方がいい。
そんな意味では今回の講演は大きな学び。

詳細は割愛するが(すいません)、有沢氏が描くトップの理想的な在り方もとても参考になった。
”人事は経営”という言葉も印象的であった。

うちのような小さな会社は社長も人事の責任者も同じ。
小さな組織が故に人事の重要性は僕自身が理解している。
但し、正しい人事制度を組んでいるかは別問題(苦笑)。
自分では正しいと思っていても、それが本当かどうかはわからない。
だからこそ、このようなテーマを聞く必要はあるのだろう。

組織がいくらグローバルになろうとも大切なのはシンプルな制度。
そして、人とのコミュニケーション。
徹底的に話し合うこと、もしくは飲んで語り合うことでお互い納得し合える。
共通の価値観が生まれるのだ。

素晴らしい制度を作ってもそこに魂を注入しないと機能しない。
それを有沢氏は自らの行動で証明されている。
机上だけでは進まないようだ。
そんな話を伺って少しだけ安心した。
僕ができることと言えば、飲んで語り合うことくらいだから・・・(笑)。

ありがとうございました。

女性経営者のいい話

今週火曜日は日経トップリーダー経営セミナーに参加させてもらった。
講師は最近、いろんな場で登壇されているダイヤ精機株式会社の諏訪貴子社長。
テーマは「中小企業の経営改革と人材確保・育成」という興味深い内容。
このセミナーが案内された時に速攻で申し込んだ(笑)。

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会場には中小企業の経営者らしき方が220名ほど出席されていた。
このような場では必ず知り合いに会うのだが、今回は誰にも会わず。
普段、僕が付き合っている層とは違うのかな・・・。

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講演を拝聴しながら、まず最初に感じたのは話し方がとてもなめらかで上手いということ。
自己紹介の中で披露宴の司会を仕事にしていたというから腑に落ちた。
こんな経歴もあるんですね。
しかし、それは二代目社長を意識する前。

その生い立ちもなるほど!と感心してしまった。
3人兄妹(姉、兄)のと一番下して生まれた諏訪社長。
本来は兄が跡取りになるはずが不幸にも幼少の頃、死去。
その事もあり、諏訪社長は男子誕生を期待され生まれたようだ。

そのため小さい頃から男の子ように育てられた。
3人娘の末っ子が後継者になることが多いのとよく似ている。
一般の方は素通りする話だと思うが、
ファミリービジネスを学んだ者はなるほど!と感心してしまうのだ(笑)。

理系の大学に進み、就職先も自動車メーカーのエンジニア。
それも父親に役員秘書の仕事だと半ば騙されて就職したとのこと。
その後、家業を手伝うことを頼まれて入社したものの、
リストラを提案したら自分がリストラに合ってしまう。
その経験を2度されたという。

創業社長は社員を守ることを第一優先と考えていたようだ。
このあたりは理想的なファミリービジネスかもしれない。
しかし、突然、死を迎えることになり、夫、社員という選択肢ではなく
末娘である諏訪氏が社長を引き継ぐことに。
これもファミリービジネスではよくあるケース。

何の準備も何の帝王学も学ぶことなく、いきなり後継者となる。
僕も同じようなものだが(苦笑)、突然大きな決断を求められる。
父親の死を悲しむ暇はなかったようだ。
会社の状況が良ければまだいいが、業績は悪化している。

ダイヤ精機は東京都大田区にある町工場。
32歳の女性に会社の経営は務まるだろうかと本人も周りも不安はつきまとう。
ベテラン社員の扱い方も難しく、反発も多い。

そんな中で1年かけ経営理念を作り、多能工集団という経営方針もまとめられた。
社員さんが納得するリストラも敢行し、会社全体の意識改革も行う。
人材募集を行っても一人の応募者もなかったが、
いろんなアイデアを出すことで今では人気企業になっているという。

これもやり方次第。人が来ないと嘆くのではなく、
社内の意識改革が重要なことは多くの聴講者も参考になったのではないか・・・。
偉そうな言い方ですね。スミマセン・・・。

現在では溌剌と働く職場をつくり、全員で社員旅行を楽しんでいる。
みんなが楽しそう。いい光景だ。

もちろん経験や能力は必要だが、もっと大切なのは勇気や行動。
結局、人を動かすのも動かさないのも人。
こちらが本気で熱意を持って接すれば変わることはできるはず。

素晴らしいお話を聞けました。
感謝!

さて、うちの社員旅行はどこにするかな(笑)。
札幌ススキノで飲むのもいいなあ~。
博多中洲で飲むのもいいなあ~。

社長元気で留守がいい!

尊敬する先輩経営者である株式会社パフの釘崎社長が
「社長元気で留守がいい」と仰られる。
本人がどこまでお元気なのかはよく分からないが(笑)、
僕も実践しなければと考えたりする。

そうは言っても簡単には実現しないのだが、
今週は不思議とそんな毎日を送っている。
誤解してほしくはないが、会社に居たくないと思っているわけではない。

月曜日は通常通りの一日を過ごしたが、
翌日からは午後から外出し、そのまま戻らない日が続く。
火曜日は夕方、某社で打合せの後、那古野塾へ。実に一年振り・・・。
今年の経済見通し。う~ん、難しい・・・。
終了後は流れで懇親会に参加。新たな出会いにも感謝!

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水曜は午後から母校で予定があり(これは凡ミスをしたが・・)、
ノー残業デーのため会社には戻らず。

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夜はジオコスさんのラジオ番組「就活中ing」に1年ぶりに出演させてもらった。
現役学生と話ができるのも楽しいこと。距離感がないのでホンネを知れるのがいい。
そして、流れに任せて飲み会。

昨日は午後から中部学就連の「新春交歓の集い」に出席。
地元大学のキャリア担当や人事担当の方とお酒を酌み交わしながら情報交換をさせて頂いた。
その後は別の流れで飲み会。初めての丙午会。

そして今日は何故か京都に出向くことに。
経営の勉強会に参加させてもらうのだ。
目的はあくまでも勉強会だが、その後に懇親会もあるので、
流れでそちらも参加し、そのまま京都に宿泊することにした。
流れだからやむを得ない(笑)。
そんな行動で1週間を終える。

結局、営業のメンバーとは朝、顔を合わせるだけになってしまった。
夕方、営業が会社に戻ってくると既にもぬけの殻状態。
「あのボンクラ社長は一体何をやってるの?」と思っている連中は多いだろうが、
外でそれなりに忙しいのだ。

言い訳がましいが、「社長元気で留守がいい」の状態が会社的には健全といえる。
僕が社内で難しい顔で座っても仕事は楽しくないだろう。
電話かけまくっているのも変だ。
そんなわけで今週はほとんどいませんでした。

その分、来週はかなりの時間、社内にいます。
余計に嫌われるかもしれないが、温かく見守ってくださいな(笑)。

2015年も全速力でいきましょう~!

名大社では今日が仕事始め。
キリのいい今日がスタートの会社は全国的にも多いだろう。
スタッフブログの初っ端はオガワ
気合が入っているのか手抜きなのかイマイチわからない(笑)。
まあ、ともかく一年の健闘を祈りたい。

今日は早めに出社し全体会議の準備。
挨拶のあと、標語から目標の共有、全体の方針について発表を行う。
メンバーにも今年の抱負を一人ひとり語ってもらうので、
午前中はそれだけで終わってしまうのかな・・・。
年賀状の整理や挨拶回りで今日一日は終わってしまいそうだ。

例年であればあまり約束を入れず余裕を持たせているのだが、今年はそうはいかない。
ドタバタとした一週間となる。
今週は東京出張も控えている。
9日(金)にはふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の例会も開催される。
全国の同業者の景気のいい話が聞けるかもしれない。楽しみだ。

翌日10日(土)は学生向けイベント「就活応援フェスタ2016」を開催する。

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今年3月から就職活動をスタートさせる学生を中心に全大学生を対象としたイベントだ。
3月スタートの段階で慌てふためかないために今やるべきことを学生らに知ってもらうイベント。
いくつかのクライアントにも協力頂きながら、仕事や業界の事を理解してもらうのだ。
すでに多くの予約も入っているが、まだまだ受付は可能なようだ。

ここでは珍しく僕も講演を担当する。
「就職情報会社のトップがこっそり教えるジモト優良企業の見つけ方」という
やたらタイトルの長いもったいぶった講演を行うのだ。
今の予約状況も確認すると意外と人気かも・・・(笑)。
どんな事を話すかは当日の蓋を開けてみないと分からない。
ホンマかいな・・・。

この就活応援フェスタ2016の詳細はこちら
<日時>2015年1月10日(土)
     11:00~17:00
<会場>ウインクあいち 8階展示場
    名古屋駅徒歩すぐ
※講演は要予約。それ以外は入退場自由。

翌週には転職フェアも控えており、今年も慌ただしい一年になりそうだ。
全員の力で駆け抜けていきましょう~。

年男も本日で終了。大いに反省します。

2014年も本日で終了。
無事に一年を終えることができたといいたいが、そうでもないようだ。
一昨日、インフルエンザに罹り、この年末年始は安静状態。

それでも運がいいと捉えるべきなのかもしれない。
一昨日は既にほとんどの病院が休診になっていた。
唯一、繋がった近所の病院で診察してもらうことができた。
月曜の午前のみ受付していたのだ。
これがなければ年末年始はもっと酷い状態であり、周りに迷惑を掛けていただろう。
後でも先でもなかった。

今年は入社以来、初めて会社を休んだこともあり、体調管理の甘さを痛感する年だった。
健康には自信があったが、これまで蓄積されたハードな生活と
年齢の積み重ねで自分の思う通りの生活はできなくなってるのだろう。
来年は健康管理も一つの目標にしなければならない。

さて、毎年行っているように今年の目標に対しての振り返りを行わなければならない。
何とも恥ずかしいが、ここはきっちりと反省を・・・。
今年は以下の通り6つの目標を立てた。3つはルーティンに近いけど・・・。

・経営者としての品格を備える
⇒随分、漠然とした目標である。
自分の中での品格とは自然体な行動の中で、志、知識、品性、礼儀が伴うことを規定している。
都合のいい解釈で言えば自分なりの品格を持ち合わせたともいえる。
しかし、一段高い視座でいえば、未熟としかいいようがない。

経営者としての品格とは自分で決めるものではなく、接する方が判断することに相違ない。
全ての方に認めてもらうことは無理。
ある方は「山田さん、経営者として貫禄も出てきましたね。」とか
「社員との一体感もありいい会社ですね。」と言ってもらえることもある。
一方で「まだまだ認識が甘いんじゃないか。」とか
「相変わらず愚かな行動ですね。」と言われることもある。
全て正しいと思う。

ここは自分なりの理想像を作っていくしかない。
ある意味で経営者としてカッコつけることを止めた。
飲んで騒いで品格のかけれもない点もあれば、だらしのない面もある。
しかし、個人の行動=会社のコンプライアンスということは意識している。
全て自分の責任であることも日々感じている。

それをプレッシャーと捉えるだけでなく、自然体の行動、自然体の自分で表現する。
自然体のレベルを常に上げる意識をする。
そうでなければ自分が窮屈すぎてやっていけなくなり、
結果的に会社に悪循環をもたらすことも考えられる。
となることこの目標に終わりはないのかな。言い訳・・・(笑)。

・次世代リーダー、経営幹部候補、自律社員の育成
⇒現場の仕事は現場に任せ、できるだけ関与しないようにしてきた。
これは功を奏し、一定の成果は生まれたものと考える。
次世代のリーダーが自分の役割を最大限認識し、行動を取っている。
それに関しては頼もしいくらいだ。

しかし、経営幹部としての自覚が強いかと言えば、まだまだな面が多い。
自分が経営者として相応しいかともかく、中に入って直接考え方や方向性を提示しなければならない。
来年は任せる面は完全に任せ、リーダーとして共通認識や
全体共有をしなければならないことは関与していきたいと思う。

・新たな事業ドメインを生み出す
⇒今年はソリューション事業部を立ち上げ、新たな取り組みもしてきた。
また、自分自身がファミリービジネスアドバイザーの資格を取得し、
新たなビジネスモデルを創るための準備はした。
しかし、新たな事業ドメインとして収益を生み、会社の柱になっているかと言えば程遠いのが実情。
ネットワーク作りやスキルの習得に時間を割いてきたが、もっとできるはずと自分では自覚する。
その点で言えば道半ば。

以下の目標は昨年からの継続。
しかし、何一つ達成していない愚かさ。あまりにも情けないので、ごくごく簡単に報告。

・読書年間60冊
結局、43冊で終了。マイナス17冊。昨年は46冊なので、更にスピード感は落ちた。

残り二つは報告すること自体、しんどい。

・フルマラソン再チャレンジ、目標タイム4時間30分、月間100キロRUN
フルマラソンはチャレンジしなかった。従って目標タイムも関係なし。
月間100キロRUNも達成した月はなく、最高が3月の87キロ。トホホ・・・。

・ゴルフスコア100切り
昨年よりもスコアが悪かったとのみ報告させてもらう。
残念ですが能力ありません・・・。

こんな感じでかなりお粗末な状態で今年も終えることになる。
年明けも誰にも会わず、静かに過ごすことになりそう。
毎年恒例の元旦ランニングも見送りだ。

そうはいっても今年一年、有難うございました。
来年も引き続き、よろしくお願いします。

仕事納め2014

名大社の本年の業務は本日で終了。
明日から1月4日までの9日間、年末年始休暇に入る。
この休暇を使って優雅に旅行にでも出掛けたい気分だが、
賛同してくれる者は誰もおらず、静かに過ごすことになりそうだ(苦笑)。

昨日は営業向けに夕方まで研修を行った。

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5時間ほどみっちり今後の展開に向け、ワークを中心としたスキルアップを行う。
来年、更に羽ばたいてくれることを期待したい。

夕方からは社員総会。この一年の振り返りを行う。
今年の標語は
「変化を求める、変化を受け入れる。そして、変化を愉しむ。」

会社全体としてどんな取り組みを行ってきたのかを検証した。
いくつか新しい試みも行ってきた。常にチャレンジ。
成果が上がるものもあれば、そうではないものもあり、全てが評価できるわけではない。
変化に乏しい取り組みがあるのも事実。

しかし、そこも含め、この一年、どこまで前を向き仕事をしてきたかを
一年の締めくくりとして振り返らなければならない。
賞賛すべき点と苦言を呈すべき点の両面を再度見つめ直す。
この年末にかけて個々人で更に落とし込んでもらいたい。

それでも、トータルで見れば満足できる一年といえるだろう。
一人も欠けることなく、全員が互いに切磋琢磨し同じ方向を向き仕事をする。
それが実現できただけでも有意義な一年だった。
優秀社員表彰はもう少し若手にも対象になって欲しいのが本音だけど・・・。

今日はいくつかの来客があるののの、あとは年賀状を書き、夕方から全員で掃除をするくらい。
現場はギリギリまで追いまくられるから全然落ち着かないと思うが・・・。
ガンバってね(笑)。

個人的な振り返りはこの年末でじっくりと行いたいと思う。
個人は反省すべき点がありすぎだな(苦笑)。

ちょっとだけ早いけど、今年一年お疲れ様でした。

自分の中の5周年

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12月21日。
この日は僕にとって忘れることのできない日。
2009年12月21日に僕は名大社の社長に就任した。
対外的には翌年5月だが、実務と社業に関わる全責任をこの日から負うことになった。
あれから5年。あっという間に時間が流れていった。

その日の日記にはこんなことを書いていた。

本日より名大社の社長になった。昨日付で小野社長が辞任したのに伴い、自分が昇格したわけだ。
しかし、実感は全く沸かない。不安でいっぱいであるが、精神的に参っているわけではない。
いずれ他社や他者がとやかく言うであろう。その経験不足を指摘する者もいるだろう。
いずれにしろ、すでに道は開いてしまったのだ。走るしかないだろう。

当時を振り返ってみると当たり前の話だが、とても夢や希望を語る状況ではなかった。
自分の中に明確なビジョンもなかった。
そこまでの経緯については半年ほど前のブログに書いているので、
気になる方があれば読んでいただければと思うが、とにかく前に進むしかなかった。

あれからもう5年。
このボンクラでも何とかなるものである。
いや、それは正しい表現ではない。
その当時から一緒にやってきた仲間が会社を支えてくれたのだ。
ありがたいことに僕が引き継いだ時からその時のメンバーは誰も辞めていない。
正式に言えば、嘱託や委託社員の方は任期も含め抜けられたが、正社員については誰一人欠けていない。
このことが原動力であり、今の会社を維持する上でとてつもなく大きい。

もし、何名かでも抜けているようであれば、今期までの業績を残すことは難しかっただろう。
一人ひとりの力が会社を支えてくれているのだ。

多分、今日の日のことは、誰も気づかないと思う。
遠い過去のことと記憶されていると思う。
しかし、たった5年しか経っていない。
だが、もう5年にもなるのだ。
今日は僕にとって5周年。

5年前の僕は今日の僕を見て、ガッカリしているだろう。
何も成長していないのか・・・。
こんなに愚かなのか・・・。

それでも何とか元気にやっている。それでいいじゃないか。
と自分を慰めるとしよう。
あと5年したら、もう少しマシになっているよ。

多分・・・。

ボーナス

今日は会社の賞与支給日。

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「どうだ!棒とナスでボーナスだ!ガハハッ!」
なんてひんしゅくを買うようなことはしない。
きちっとしたカタチで支給する。当然のことだ(笑)。

今から12~13年ほど前まで賞与は現金支給だった。
支給日当日までいくらもらえるかは分からなかったので、上司から頂いた時は、
まずその厚さを確認し妄想した。
その日に限っては飲みに行くことはなく、まっすぐ家に帰った。
優秀な営業マン時代は鞄を両手で大事そうに抱え、キョロキョロしながら家路に急いだ。

どういう点が査定され評価されているのかは全く分からなかった。
どこまで根拠があるか知る由もなかった。
まあ、それも懐かしい時代。
振り返ってみるとそんな昔でもないんだな・・・。

僕が代表を務めるようになって、査定や評価のポイントを明確にした。
一人ひとり個人面談を行い、その内容を伝え金額を提示した。
当日の楽しみや驚きはなくなったかもしれないが、それも僕にとって大事な仕事。
僕のお金ではないが、立場として僕から渡さなければならない。

原資の考え方や評価のポイントをここで明かすわけにはいかないが(苦笑)、
自分としては健全に公平に行っている。

メンバーと面談し、満足気に席を立つ瞬間が僕にとっては一番の喜びかもしれない。
全員の力で作り上げた原資なので、自分のお金ではない。
もちろん勘違いはしないが、そんな場を提供できることが何よりもシアワセだ。
羨ましいなあ~と思うことも多々あるが(笑)、みんなの笑顔を見れるのはうれしいこと。
いろんな計算をしているんだろうな。

今年の仕事はあと2週間。
やらなければならないことは山のようにあるが、僕の重要な仕事は終えてしまったような気もする。
小さい人間だ・・・。

いい一年を締めくくる、素晴らしい年を迎える。そのための時間が今。
今日は特別に感謝をする日。
今年もあと少し。全員で盛り上げていきましょう。

講師ヤマダは大丈夫なのか・・・。

ありがたい話だが、ちょくちょく講演の依頼を頂く。
今週も某国立大学で業界セミナーの講演とパネルディスカッションのファシリテーター、
愛知県経営者協会でテーマ別研究会「優秀な人材確保」の講演と
グループワークのファシリテーターを務めさせてもらった。

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来月もいくつかの大学で臨時講師と就職ガイダンスでの講師を行う。
全て分野は異なるがこのような機会は貴重だ。自分の勉強にもなる。

人前で話をすることは決して嫌いではない。
数をこなすうちに緊張もしなくなった。
それでも講演で重要なのは事前準備。
同じテーマであればぶっつけ本番で問題ないが、初めて話をする内容だと時間配分も含め、
あれこれ考えなければならない。そこには相当時間をかける。

今回の場合、得意分野ではない領域だったりもするが、
せっかくお声掛けを頂いたこともあり、綿密に調査もする。
そんな事だけ聞くと素晴らしい講師じゃないかと思うかもしれないが、実際は大したことはない(笑)。

途中、かなり脱線する。
話をしている最中はパワポの画面は別として、他の資料は見ないので、
肝心なところを平気で飛ばし、後で戻ったりする。
前半に余計なことを喋ってしまうので、後半がかなり巻きの状態となる。
終了時間をオーバーすることはないが、最後は高速道路を猛スピードで走るようだ(苦笑)。

本業ではないので・・・と言い訳できないわけでもないが、それを言ってはおしまい。
一流、いや二流の講師としても程遠い。
それでも毎年、声を掛けて頂いたり、リップサービスだろうが「また、よろしくお願いします!」と言われるのは素直に嬉しい。

どうすればもっと上手に喋れるだろうかとよく考える。
多くの講演に出掛ける目的は、講演の中味もあるが、講師の話振りや演出を学ぶ点もある。
パクれる部分はパクッたりもする(笑)。上達しようとする意志はあるのだ。
しかし、悲しいかな大概は忘れてしまう。
そもそも能力がないということですね(汗)。

だが、どうすれば上手く喋れるか・・・。
いつも辿り着く結論はひとつ。お酒を飲んで、喋ること。
そうすれば、いつもの倍、いや5倍くらいは面白く話ができるのではないか。
と、とてつもなくどうしようもないことを真剣に考えたりもする。

講師ヤマダは大丈夫か・・・。
来月も頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします!
大丈夫、お酒は飲みません・・・。

伝承される花王Way

先日のFBAAの総会では元花王株式会社取締役の中川俊一氏の講演。
テーマは「創業者の経営理念の伝承と熟成及びWayマネジメントのあり方~花王の事例から~」

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誰もが知る花王の120年継承される理念について興味深く話された。
花王の前身となる「長瀬商店」の創業は1887年。
なんと岐阜県出身者である長瀬富郎氏が高級化粧石けんの製造からスタートさせた。

すでにその時に現在の花王Wayの原点となる理念は形作られていた。
「天祐は常に道を正して待つべし」
その後、時代の変遷と共に具体化されたり、表現が変わったりと進化はしているが、
基本理念は変わらない。

今やファミリービジネスとはいえない存在のグローバル企業花王だが、
その創業の理念は脈々と続いている事となる。
120年を超える歴史の中で全てが順調であったわけではない。戦後、経営危機を迎えた時期もある。
創業者の理念を大切にしながらも、所有と経営を分離させ、同族経営から脱皮させている。
分離した経営状況でも創業家をリスペクトする文化は残り、その時々に社史を編纂している。

今回紹介された分だけ見ても、7回の社史を作られているという。

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これだけでも感動しまうのだが、直近に作成された花王120年史がお金の投入の仕方といいまた壮大だ。
それだけ歴史を大切にしている企業といえる。
それをどの時代の経営者も軽んじることなく敬う姿は、日本企業の理想ではないだろうか。

壁に何となく掲げてある経営理念とは大きく異なり、
全従業員にも浸透させる取り組みも話を伺うだけで企業の重さを感じてしまう。
会社が国内に留まらず海外にも展開する中でその理念を伝えるのは難易度が高い。

訳せる言葉は英語化し、訳しにくい言葉は日本語そのままで浸透させるのも素晴らしいこと。
年間数億円を投じ維持している花王ミュージアム・資料館の存在も驚くばかり。

今回の話を伺って、改めて自社でも社史を作るべきと認識した。
花王の例でいえば、一度、作っておしまいというわけではなく、
その都度その都度、作成することでより歴史を学び全社に浸透させていく。

名大社でいえば創業50年が節目となるだろう。
あと5年後じゃないか・・・。
絵空事ではなく、具体的に進める算段をしなければならない。
僕の仕事も増えそうだ(笑)。

ブログでは伝わらない面も多いかとは思うが、今回も勉強になりました。
ありがとうございました。