これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「会社を想う 仕事を思う」の記事一覧:

台風の中の転職フェア

昨日、本日は名大社のイベント転職フェアを開催。
じれったい台風12号が日本列島を横断する中でのイベントであった。今回ほどイベント開催前にハラハラするイベントはなかった。考えさせられることも多かった。正直なところ、イベント中止も考えた。
今、こうして終了して感じることは、中止にせず開催して良かったということ。
参加頂いたクライアントの担当者のみなさま、そして来場者の方々に感謝。台風の中、本当にありがとうございました。
2日間で900名以上の来場者があったにせよ、参加頂いたクライアントに満足を提供できたとは言えない。やはり台風の影響は大きく、通常回よりも動員数を下回ったのは事実。ご期待に沿えなかった面は多い。
実際に中止にした方がいいとの意見も頂いた。安全面を考慮すれば確かにその通りである。
しかし、大げさに言えば、このイベントで一生が決まる人もいる。そのチャンスを提供するのも私たちの仕事だ。
本日来場した方には、台風は承知の上で県外から足を運んでいただいた方も多い。このイベントに参加することで、今後の人生の方向性を見極める人もある。これまでの仕事における棚卸しの重要性に気づく人もいる。
僕が面談した中にも、自分の可能性や適性を改めて認識する人もあった。そんなことがあっただけでも、このイベントを行った価値があると勝手に解釈したい。
とはいえ、できるだけ参加頂くクライアント、来場者の方に満足を提供するのが仕事。反省もせねば・・・。
この台風の中、ご参加頂いたクライアントのみなさま、そして、来場者の方々、大変お世話になりました。
ありがとうございました。

ようこそ!インターン生

本日より名大社では、インターンシップの学生を受け入れている。
毎年、夏休みの時期に2週間のインターンシップを経験してもらうのだ。例年は男子学生1名、女子学生1名なのだが、本年は男子学生2名の構成。う~ん、ちょっと寂しい。(失礼!!)
これからの2週間で、人材ビジネスの特徴から、開催するイベント運営に関わるサポート、営業同行と我々が普段行っている事業をカッコつけることなく体験してもらう。
一般的に学生さんのバイトは、店舗であったり、塾であったりとBtoCが中心のため、我々のようなBtoBの世界を経験することは滅多にないはず。
そんな経験を通して、この後行う就職活動に役立ててもらいたい。それは世間を知るということだけでなく、社会の厳しさを知るということであり、だからこそ働くことは素晴らしいんだぞ!と伝えていきたいのだ。
昨年、当社でインターンシップを経験した女子学生は、当初は事務希望で、営業については否定的であった。それがインターンシップを経験することで、彼女は営業を志し、結果的にそちらの道で内定を獲得した。もし、その経験がなければ、彼女の場合、営業の仕事を就職活動でも避けて通ったのかもしれない。
だからといってそんな魅力の場を見せたわけではない。若手社員との営業同行では、飛び込み営業も一緒に行い、門前払いを当たり前のように経験している。それもこの暑い時期に。それでも、彼女が営業を志望するようになったのは、何らかの理由があったはず。
名大社の若手社員と同行したことで、これくらいなら私にもできると変な安心感を与えてしまった。それが理由なら、褒められる行為ではないが(本当はそうだったりして・・・)、別にあるはずだ。
営業という職種は、どうしてもモノを売りつける、ノルマに追われるイメージがつきまとう。しかし、そうではなく、人と人との信頼関係の構築が明確にわかる仕事なのだ。時に喜ばれ、時に叱られる。
そんな経験を目の前で一緒に体感することになる。体が凍りつくシーンもあるかもしれないが、そこが重要なのだ。
そのオフィスを失礼した時に、その若手社員がインターン生に何を伝えるかがカギ。その伝え方如何で、その仕事のヤリガイや喜びは大きく変わってくるものだと思う。影響力が強いのだ。
そう考えるとうちの若手社員も捨てたもんじゃないな。
(もしかしたら本当に大したことないと思われてるかもしれないが・・・)
本日は僕も2時間ばかりワークを行った。
なぜ働くのかを落とし込み、その先にある価値を考えてもらったのだ。本日1日でどう感じ取ったかは不明だが、この2週間で働くことの意味を十分学んでもらいたいと思う。
ようこそ!インターン生。
明日からもよろしく!

夏季休暇を終えて・・・。

名大社では8月13日~16日までの4日間は一斉の夏季休暇。
昨年までは4日間の夏季休暇+土日+特別休暇で9連休という社会復帰するのに苦労を要するような長期の休暇を設けていたが、本年は考え方を変えた。
4日間ある夏季休暇は、盆の期間を一般的な風習を踏まえ4連休とし、残り2日間を7月~9月の期間に自由に取れるように組み直した。
ピーク時を外した旅行やレジャーの計画も立てられることから、概ね好評だったと思う。僕も早々に休暇を使い家族旅行に行ってきた。
これから休暇を取得する社員もあるが(ちょっとうらやましい)、明日から通常通りの仕事である。
8月前半は、比較的余裕のある仕事をさせてもらったので、明日からは全開モードで取り組んでいこう。
昨年よりは会社の状況も上向いているものの、我々人材ビジネスの置かれる環境は厳しいといっていい。また、2013年卒の新卒採用の環境が本年までと大きく変わるため、自社の取り組む企画も大きく軌道修正を求められている。同業他社との争いもより激しさを増す。
円高の影響が雇用に与えるマイナス要素を考えると先々の読みも非常に難しい。そんな環境下で、名大社として、どんな方向性を打ち出し、どんな取組みをしていくのかは熟慮が必要。昨年と同じでは通用しないのだ。
特に営業スタイルについては、これまでのやり方を大きく変化させる必要性を感じている。それは、これまでのスタイルを否定しているのではない。
長年培ってきたスタイルを見直しのは勇気のいる行為だし、その先に成功が訪れる保証は全くない。それでもチャレンジすることが重要であるし、それがより強い会社に近づく方法でもある。
信じて前に進むしかないのだ。
明日は真っ黒に日焼けした、旅行でエンジョイした、実家に帰省した、のんびり過ごした社員が出社する。このメンバー全員とで全力で取り組んでいく。今週は過密なスケジュールでハードな週となりそうだ。
この休暇明けが楽しみである。

結局は「お酒」のことだった。

先日のブログでも書いたように、昨日は社員に対して「若手社員に伝えたい!私の武勇伝」と称してプレゼンを行った。
そのタイトルは「お酒の席で学んだこと」。
プレゼンは真剣な場なのでと言いながら、結局はお酒の場で起きた出来事を話しただけである。
しかし、今までの自分を振り返ってみても、このお酒の場で学んだことは実に多かった。
酔い潰れ立ち上がれなくなったこともあれば、上司と大喧嘩になったこともあれば、キツイ一発を浴びたこともあった(パンチではなく言葉で・・・)。
そんな場を経験したからこそ、今の僕が出来上がっているのは事実であり、有り難くこのようなポジションで仕事をさせてもらっているのは本当の話だ。
(飲んでいれば社長になれるという誤解は与えてはいけないと思うが。きっとそう思うな・・・。それだけではないですからね!)
大切なのはグデングデンになる事ではなく、その現場で起きている本音の会話である。
外国人と違って、日本人は本音と建前を使い分け、飲みニケーションの場で本音を語ることが多いという。
僕は決してそれが悪い行為だとは思わない。お互いグチばかり出てくるような飲み会は勘弁してほしいし、くだを巻くような飲み会には出席したくない。
あくまでも前向きな議論、熱い会話をする飲み会のこと。それは大いに結構だと思うのだ。
僕自身、正直に自分の意見を言い、完全否定されへこたれ、叱責を受ける。その繰り返しだったように思う。しかし、そんな完全否定の意見でも、その姿勢は汲み取ってもらえたし、その後の新たな意見へと結びついている。
飲みすぎて記憶にないことも多々あるが、相手に想いを伝える最高の場でもあるのだ。時に誤解を招くような発言をし、溝を深めてしまうこともあるのだが・・・。
大人の飲み方というのは、そんな事を積み重ねることで出来上がってくるものではないだろうか。単にスマートにカッコよく飲むことではないはずだ。
昨日は大人の飲み方の話をしたわけではなく、飲んできた変遷を語ったまでだが、そんな中でも何か感じてもらえたら幸いだ。
もしかしたら、誰も僕とは飲みに行きたくないと思うかもしれないけど。

グデングデンを日記で振り返る。

名大社では、毎月月初の月曜日に早朝会議を行っている。
そこでは前月の収支の報告から今月の具体的な取り組み、各個人の目標設定に対しての進捗具合の話をするわけだが、それとは別に毎回一人ずつのプレゼンタイムを設けている。
プレゼンテーマは社員の経験年数で異なる。若手であれば「自分プレゼン」と称し、自己の強みや仕事での成功体験を語ってもらい、ベテランであれば「若手社員に伝えたい!私の武勇伝」として、これまでの名大社人生の中の武勇伝を語ってもらう。
若手社員はパワーポイント必須だが、ベテランはオールフリー。
ルールは15分という制限時間があるだけ。既に10名の社員にプレゼンが終了した。そこにはそれぞれ個性があり、ドラマがあり、愉快な場面があり、苦労があり、教えがある。我ながらいい企画を立てたと自画自賛状態だ。
そして、来月7月はいよいよ僕の番だ。
今更感がないわけでもないが、これは平等の機会。立場が偉かろうが関係ないのだ。
そこで、若かりし頃を振り返るために30歳の時から書いている日記を引っ張り出し、読み返してみた。
人間って、やはり忘れる動物だ。書いてある内容がさっぱり記憶にない出来事も多い。しかし、読み返すことにより、その当時のシーンが思い出されることも多い。
勘弁してもらいたい出来事もあれば、とてもブログでは書けない出来事もある。それを含め、振り返ってみるのは随分と楽しい作業だ。かなり疲れるけど・・・。
その日記に中から、いくつかの強烈なインパクトのあった会話の中味を引き出し、今回のプレゼンでは話すことに決めた。乞うご期待!。
日記を読みながら、改めて痛感するのは、自分は飲んでばっかりの人生だなということ。よくもまあ、飽きもせず、飲んでばっかりいるもんだ。3日に1回はビールという単語が出てくるのではないのかな。
情けない気もするが、それもまた僕が辿ってきた人生である。もちろん、真面目なこともたまには書いてはいるが、圧倒的に酒ネタが多い。
プレゼンは真剣な場なので、あまりくだらない話は避けるつもりだが、機会があれば、そんなグデングデン話をしてもいいのかなとも思う。
これも日々、へこたれず日記をつけているおかげだろう。
話は飛ぶが、次回は日記とブログの違いについても書いてみたい。

揺れる?株主総会

全国的に株主総会が開催される本日、某インフラ企業の株主総会に出席した。(どこかはすぐ分かってしまうかもしれない。)
目的は二つ。
一つは毎日のように報道されている原子力発電の問題に対し、株主の問題意識や発言はどんなものなのかということ。
そして、もう一つは、同じ株主総会を運営する者として(ちょっとレベルが違いすぎるけど・・・)、経営陣がどんな対応をしていくか確認したいということ。
10時開催の15分前に会場に着いたのだが、既に受付は長蛇の列。会場内の席も満席で、待合席に並べられた席に座り、モニターを見ながら話を聞くことになった。
例年、これくらいの株主が参加されているかわからないが、話題の中心である企業でもあるため、その出席者の多さには驚いた。
モニターを見ながらの議事進行は臨場感がなく物足りない。ついウツラウツラしてしまった。内容は事業報告など一般的な説明が中心である。
その後、設けられた株主からの質問。待合室からの発言は当然のように認められておらず、この場面もモニターを見るしかなかったが、迫力のあるシーンの連続であった。
社会派ドラマを見ているような錯覚に陥るほど、株主の質問は熱く激しい。そして、話が終わらない。所々に挟まれるヤジもいとも簡単に蹴散らし、自分の主義主張を話す。
時に論理性を欠くために、全く意図が分からない質問もあったが、自分たちの想いを一株主としてぶつけまくっていた。それを運営側は冷静に受け止め、坦々と答えていく。対照的である。
スルリと厳しい質問を回避し、場合によっては答えず、何事もないように進行していく。感情的になることは一切ない。
(なるほどね。立派な会社ほど、こんな風に進めるんだと感心)
基本的に質問者は1度の質問の機会しか与えられず、そこには議論の場もないため、ほぼ一方的な回答で終わってしまうことがほとんど。
それでも「社長を辞めろ」「会長を辞めろ」など株主からの厳しい要求もあり、公開企業が行わなければならない株主総会の恐ろしさを知ることとなった。(公開してなくてもあるだろうが・・・)
昨年、出席した株主総会がいかに平穏無事だったか・・・。甘くないな。
それでもある株主が「昨年よりも挙手が少ない。もっと荒れる総会になると予測していた。」と自分とは相反する感想を語られていた。
これでも平和なんだ。株主を納得させるのは余程の事がない限り難しいと痛感。
結局、2時間経過しても終了する気配がなかったため、途中で退席したが、その後の議案事項で激しいやり取りがあったのかもしれない。
株主としては当然の意見を言うし、経営陣もある種、当然の回答を行う。最終的には、多数決で持って解決するのだが、その過程というのは一筋縄ではいかない。
特に今回の株主総会は、大げさに言えば、今後の日本を占う要素が多かった。
簡単に結論が見つかるわけでもないし、どの立場が正解なのか軽はずみには言えない。しかし、お互いの立場がよく分かるのも事実。
会社側の説明に誠実さが欠けるように思えたが、会社側としてはそれしか言いようがないだろう。
(書いてる事は意味不明かな・・・)
会社を客観視する意味合いにおいても、株主総会に参加する意義はあったと思う。

九州・博多で多くを学んだ2日間

昨日、本日は九州へ出張。初めて乗り込んだ博多である。
ふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の拡大幹事会が、加盟会社の1社であるネオ倶楽部さんで行われたのだ。
午後の時間帯は各社の現状の報告から来期に向けた共同事業、大学へのプロモーションなど内容の濃い会議が行われた。参加するたびに感じることだが、加盟会社の取組みや経営者の姿勢には多くの刺激を受ける。
毎回、学ぶべき点が多いのだ。
そして、夜は懇親会。九州料理を堪能する。カラオケBOXで軽く流した後、知る人ぞ知る長渕剛のそっくりさんの店「勇次」へ。そっくりさんのオーナーがしばらく不在であったため、Fネットのミュージシャンが続々と登場。
九州1
先日もライブを行ったパフの釘崎社長を始め、店のギターを奪い取り、熱唱タイムが始まった。その後、そっくりさんオーナーも駆けつけ、長渕剛オンパレード。熱い時間が過ぎていった。
最後はとんこつラーメンではなくラーソーメンでしめ、初日を終えた。
二日目の本日は、パートナー会社と共に今後の事業についての打ち合わせ。二日酔いも感じさせることなく、お互いのメリットについて共有する。
昼食は中州の「河太郎」でイカ三昧。
九州3
生簀から生きたイカをそのまま調理。贅沢な時間を過ごさせてもらう。その後は中州から博多駅周辺を観光。
半径5キロくらいの徒歩での観光だが、博多の魅力を大いに知る事になった。
途中で訪れた櫛田神社も博多祇園山笠で有名である。
九州2
その後は、パートナー会社の社長と共に実に真面目な話し合い。社是、経営理念、組織、リーダーシップ論に至るまで、先輩経営者が持つ考えをじっくりと聞かせて頂いた。
実体験から話させるその姿勢には納得させられる面があり、かなり勉強になった。こういった話は若輩経営者の自分としては、本当にありがたい。全てが勉強になるのだ。
結果的にはアルコール量も多い2日間であったが、それを上回る量の学びを頂き、充実した2日間であった。
博多の街も魅力的で雰囲気も良かった。この博多を次回訪れる時は未定だが、次の機会が早く来るのを願うばかりだ。

中期経営計画の必要性

昨日、仕事を終えて、あるコンサルティング会社のセミナーに参加した。
テーマは「社長のための経営課題解決シリーズ~中期経営計画~」。
これまで会社の全体像や年度の経営計画(売上目標、利益目標、政策媒体)についてはまとめてきたが、中期経営計画のことは僕自身があまり触れてこなかった。
今回、このセミナーに参加しその必要性を感じると共に、これだけ不透明な時代になると短期的なビジョンを明確化することが会社にとっても重要である改めて認識することとなった。
少人数で開催されたセミナーであったが、偶然、隣の席の方が以前から知り合いの経営者。年齢は僕とほとんど変わらないのだが、創業して既に10年の実績を持つ社長である。
ワークの中で、お互いに共通のテーマで話し合う時間もあったのだが、立場は同じでも置かれている環境が異なるせいか、その場で議論する内容は全く違う。
一方が、売上高、利益率、社員数というような数字を基本に置けば、もう一方は理想像、行動指針、価値観といったビジョンにつながることが基本になったりする。
中期的な経営計画といっても、その捉え方一つで随分とアウトプットは変わってくるのだ。あるべき姿は、その両面を上手く導き出す計画書の存在だろう。
普段の生活の中で経営者と接する場はあっても、このような視点で会話をする事は少ない。お互いが抱える課題について共有できた事は、気持ち的にも随分と楽になった。
一般的に中期経営計画書を作成するには2ヶ月くらいは要するという。その中の基本戦略を練り上げるのに大半の時間を使い、社長の覚悟を具体化させるのが一番重要とのこと。
なるほど・・・。中小企業の経営は、結局、そこにかかっているのだろう。
目の前の業務に忙殺されると見えにくくなってしまうが、経営者として最も重要で果たさなければならないのが、この仕事とも言えるだろう。

ドラッカーの言葉を思い出す

本日は「中小企業における経営戦略のあり方」というテーマのセミナーに参加した。
これまでに学んだ経営戦略やマーケティングの振り返りに近い面もあったが、普段の業務の中で吹っ飛んでいる要素もあるため、いい学びでもあった。
フレームワークを含め、頭に叩き込んだつもりでも使わないとどんどん忘れてしまうので、このようなセミナーで刺激を受けるのも重要なのかもしれない。
タイトルの頭には「ドラッカーも言っている!」と表現されていることもあるように、ドラッカーの名言が所どころに使用されていた。
事業分野規定では
われわれの事業は何か?何になるか?何であるべきか?」
というシンプルな言葉から、戦略計画とは何かでは
未来は望むだけでは起こらない。そのためには、いま意思決定しなければならない。今行動し、リスクを冒さなければならない。必要はものは、長期計画ではなく戦略計画である」
というドラッカーらしい言葉も散りばめられていた。
つくづく思うのは、一度、書籍を読んだだけでは身に入らないし、実践を積み重ねないと本当の意味は理解できないということ。
そんな点で言えば、まだまだ自分は未熟だし、表面的にしか捉えていないと思う。
経営理念を見つめ直し、経営ビジョンを明確にしたとしても、その事業が上手く進むことなんてあり得ない。但し、そこをはっきりさせることで目指すべき道筋が見え、トップから新人まで一体感を作り上げるのは可能だ。
いくら世の中が複雑になり、ビジネスモデルも多様化する中でも、事業の本質は変わらないのだろう。
人は忘れる。自分も忘れる。
大切に思っていても継続させないと忘れてしまうのだ。
何度も何度も言い聞かせることが自分にも組織にも必要なのだ。
分かっているようで、抜けてしまっていること。継続し続けなければならないと再度、実感した本日だった。

できることを真摯に行う。まずは目の前のことを。

3月11日の東北関東大震災の発生時、名大社では合同説明会を開催していた。
その時間帯、僕自身は求職者との面談を行っていたわけだが、目の前がゆっくりと揺れ動いていくので目眩が起きていると錯覚した。
やがて回りが騒然となり、地震と気付き、一時的に関係者も非難させる場面もあった。幸いにも何事もなく、30~40分後には平常通りに戻ったわけだが、震源地の東北地区では想像を絶する状態に陥っていた。
ネットで配信される速報をチェックするたびに、翌日も合同説明会を実施すべきかどうか迷ったが、名古屋地区の被害がない事もあり、予定通り実施し、無事終えることができた。
しかし、開催した事に後ろめたさを感じたのも事実。
被害が直接関係ない地域でもイベントを中止や延期するニュースが伝えられ、13日開催予定の名古屋国際女子マラソンも中止された。地震の影響度に関係なく、被災地に配慮した面も考えられる。
名大社のイベントに非難の声があったわけではないが、「不謹慎」と思われても仕方がないのだろう。
昨日もニュースを観ながら、今週末に行う障がい者向けイベントの開催すべきかどうか考えた。行うことが本当に正しい判断となるのかどうかと・・・。
twitterを中心にネットで配信されるコメントには、被災地の状況を伝えるものもあれば、支援する側の積極的な姿勢、義援金活動や他の地域の方が取り組むべき行動も数多く発信されていた。
本来は被災者の方向けに発せられたコメントがほとんど。だが、その中の多くのコメントが、何故か僕自身に勇気を与えてくれていた。
今、自分達がやらねばならないのはは目の前のことを責任を持って行うこと。目の前の仕事に真面目に取り組むことは「不謹慎」にはならないと。
自分達が行うイベントでも、人の人生が決まることがある。その機会を失くしてはいけない。
できることを真摯に行うことが、自分達の役割でもある。
きれいごとを言っているのかもしれない。ただ、できることを懸命に行うことが、今は大切なのではないだろうか。