これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「会社を想う 仕事を思う」の記事一覧:

経営革新塾に学ぶ。

10月下旬から5週連続で、名古屋商工会議所が主催する「経営革新塾」に参加した。
経営革新計画書の作成を目的とした講座で、そのために必要な事業計画書や決算書、経営戦略・マーケティングの作成方法、読み解き方を学ぶことを基本においている。
時間的な余裕があったこと(そうでもないかな)とリーズナブルな価格が理由で、深く考えずに申し込みをした。
経営者対象としながらも、実際は個人事業主もしくは管理職を中心にした受講内容であると感じた。かなり基礎的な内容であったため、その「経営革新塾」というタイトルのイメージから異なってしまったが、自分自身の振り返りの学習としてはいい学びであった。
本日は、最後の講座でテーマは「人財活用術」。
経営者として求められる人間性を通して、どうやって社員を育成していくかが主な内容であった。この講座自体をあるコンサルティング会社が請け負っている事もあり、「社員育成には外部ブレーンを活用する」なんていうやや自社PRの面もあったが、それを差し引いても、かなり納得させられる事が多かった。そして、ラストは事業継承でまとめられたが、最後の最後にインパクトが残った話があった。
経営者がリタイアするまでに個人金融資産を最低1億は貯めないとその先の生活は難しいということ。僕にとってリタイアは全く見えない未来の話であるが、そんな事を準備するのも経営者として行う重要な事項かと新鮮だったと共に、考えもつかない中味であった。
個人のことを考える前に目の前の課題に取り組んでいくのが最優先であるが、同時にそのことも行う経営者が企業も個人も成功させるのかもしれない。そう思うと当然の事ながら、未熟である。しかし、意味合いにおいてはまだまだ未熟で十分だろう。
5回の講座を通して、自分自身の反省と課題は、税務・財務の知識や使えるスキルを身に付けること。どうしても細かい数字には逃げ腰になってしまうが、そんな事はいってられない。
個人的な課題を再発見できただけでも、今回は価値のある講座であった。

無事終了! 「就活」研究フェア

昨日、今日の2日間、2012年卒向けのイベント「就活」研究フェアを開催した。
(考えるまでもなく、今週のブログは、学生向けのイベントの事ばかりだ。)
就職活動をスタートさせたばかりの学生さんに多く集まってもらった。企業の話聞くこと自体、初めての学生さんが多いため、その姿も熱心そのものであった。
「就活」研究フェア4
また、講演ブースでは、各テーマによる講演のプログラムを組み、今後の就職活動に役に立つ情報を提供。
昨日の若手社員によるパネルディスカッションでは、コーディネーター役を務め、僕自身もいい経験をさせてもらった。
そこでは、先輩の就職活動を通して、これからの学生さんが起こすべき行動について話を進めたのだが、協力していただいた5社の若手社員の熱く真摯な話しぶりもあり、予定の1時間があっという間に過ぎてしまった。
少しでも何かを感じてもらうことがあれば、やった甲斐もある。
「就活」研究フェア3
他のプログラムも学生にとっては、役に立つものばかりであったと自負している。
4年生向け2日間、3年生向け2日間、併せて4日間連続のイベントを終了した今、心地よい疲れが体を覆っている。
反省点ももちろん多く、反省会も行わねばならないが、今日一日はゆっくりしたいと思う。

「ホテルモントレ グラスミア大阪」での学び

今週も新幹線でブログを書いている。それもほろ酔い気分で・・・。なんだか売れっ子ブロガ―のようだ。ありえない、ありえない(笑)。
今日は、いつも懇意にさせて頂いているマーケティング講師に紹介いただいた、大阪のコンサル会社の営業研修にオブザーバーとして参加させてもらった。
大阪1
ホテルモントレ グラスミア大阪で開催される株式会社ニューエアの中村社長が主宰する営業研修ZERO1である。この研修では1年をかけて、若手営業マンから管理職の営業まで、プロの営業の養成を目的としている。
今後の事業戦略の参考にできればと考え、第4回目にあたる今日のクラスに参加させて頂いたが、結果的に見れば、一受講生として学んだ一日であった。
研修時間は10:00~17:00までのフルタイム。
ファシリテーターと中村社長との現状の世の中の動きの話から始まり、受講生の目標達成の報告、前回(アポイント力)の振り返りとMVP発表、ペアを作ってのロープレの実施と目まぐるしく、その日の取り組むべき課題に突き進んでいった。20歳代を中心とする営業のプロを目指す受講生は真剣そのもの。講師が熱ければ、自ずと受講生も熱くなるのだろう。
推測するに、中村社長は普段からプロフェショナルとアマチュアの違いを語るのだと思う。「結果で評価するのがプロ、努力で評価するのがアマチュア。プロになれ!」と口を酸っぱく話されていた。
そして、営業たるもの1件でも多く回れと・・・。
基本はうちの会社の考え方と一緒である。共感!
特に最近は効率、効率と叫ばれる事が多いが、大切なのはいかに無駄を積み重ねて自分の物にするかどうかである。精神論的にいえば、汗を流した数が結局は営業としての結果につながると思うのだ。
年12回行われるこの研修の今回のテーマは「傾聴力」。
いかに聞き取る力があるか、お客様との面談の中でどこが足りず、どう改善すべきかをロープレを中心に行われた。
午後の時間帯もロープレを主体で進行し、その後、ゲストとして招かれたソニー生命のトップ営業マンと中村社長とのセッションが行れた。
このソニー生命のトップ営業の方とは、昼食時挨拶させていただいたのだが、とても僕よりも年下には思えないたたずまい。その物腰の柔らかさと同時に漂う自信、貫禄は社員4000名のトップに立つ者の証だろう。
しかし、それは努力を積み重ねた結果であり、アマチュア時代を乗り越え、今のプロの世界があるのだ。
このセッションを通して、プロの営業として必要なのは、考え方、執着心、目線の違いということ。
このことは単に営業だけのものではなく、経営全般にも他の業務にも通ずる面がある。
ほろ酔いの頭では、学びを忠実に表現する事は難しいが、明日にも振り返りを行いたいと思う。そして、せっかくの学びを社員にも共有したいと思う。
研修終了後は、ホテルモントレ グラスミア大阪の22階で軽く乾杯!
その後、心斎橋でお好み焼きと一緒に再び乾杯!
熱い大阪。大いに学び、堪能した一日であった。

Fネットでの素晴らしい出会い。

珍しく新幹線の中で書くブログである。それも少々酔っぱらっている。それでも無性に書きたくなった。
本日は名大社も加盟する「ふるさと就職応援ネットワーク」の臨時幹事会が東京・表参道で行われた。
いよいよ本格的にネットワークでの共同事業もスタートする。地域の就職情報会社の熱い想いが一つになれば、多くのブレーンを巻き込んで面白い企画を取り組めることが良く理解できる。
一つ一つの組織が小さくても、同じ価値観を共有する力があれば、相当強い一体感が湧き溢れてくるのだ。楽しみが更に広まってくる。
そんな会合を行った後、ゲストとして二人の経営者の話を伺った。
一人は採用代行や学生向けの研修を行う方、もう一人は親から引き継いだ事業を行いながら、社員教育のセミナーを行う方。
このお二方の話がかなり勉強になり、面白かった。今後の事業ドメインの参考として、話を伺ったわけだが、そんじょそこらのセミナーに出席しお金を払うより、価値のある講演だった。
今回は後者の方の話を紹介させていただくが、一緒にこの話を拝聴したメンバーの共通認識として、経営者向きでも、管理職向きでも、新入社員向きでも、学生向けでも、どんなターゲットにおいても通用する内容であった。
その内容というのは、結局、社会で成功する人は「運を持っている人」、「ツキを持っている人」だということ。松下幸之助も斎藤一人も、基本的な考え方は同じで、運がある人は最終的には成功するらしい。
運がある人には基本原則があるらしい。それも実にシンプルだ。
1.早寝早起きをする。
2.トイレ掃除をする。
3.TVを見ない。
4.日の出を見る。
5.ウォーキングをする。
この5つの基本原則を見ると大層な話でもなんでなく、場合にとってはくだらないと思えなくもない。
この短絡的な表現(僕の・・・)ではチープな捉え方しかできないかもしれない。(その深い意味合いについてはいずれ・・・。)しかし、そこにこの話の有難味が隠されているのだ。
そして、もっとも大切なことは「肯定的な言葉」を常に意識して発し続けること。人間というのは、発した言葉に対して、脳が追いつこうとするし、その理由を見つけようと動くらしいからだ。
なるほど・・・。自分自身の前向きな言葉が、最終的には運を呼び込むというわけだ。
この酔いながら書いている表現では、伝わらない面が多いと思うが、僕としては今回の講演は大きな学びになったし、同様に話を拝聴したFネットの経営者に与えた刺激も実に大きいものであった。
新潟からわざわざお越しいただいた方であるが、機会があれば、名大社のイベントでも是非講演をお願いしたいと思う。
これまでのモチベーションアップ的なセミナーとは異なる大きな学びがあると感じた。

初めて学ぶランチェスター

本日、名古屋商工会議所主催のランチェスター経営戦略セミナーに参加した。以前から、その言葉は聞いた事があり興味は持っていたが、詳しく本を読んだり、何かで学ぶことはなかったので、いい勉強の機会を頂いた。
経営戦略自体は、要所要所で学んでいるので、その全体像はおおまかには理解しているつもりではいる。しかし、つもりでしかないため、抜けも多ければ、現場での実践もどこまで整合性があり、強みを生かしきれているかは疑問がある。
そんな意味では戦略と戦術の違いなど、初歩的な振り返りから、経営について講義いただいたのはあり難かった。ランチェスター戦略を一言で言うと、戦わずして勝つ、勝てるフィールドに立つためにはどうすべきかということ。
特に中小企業は、大手企業の強者の戦略とは異なり、弱者の戦略を選択しなければならない。講師が言われるには、強者の戦略を選択できるのは、300万社存在する日本の企業の中で、せいぜい5%だという。ほとんどの企業が弱者の戦略を選択しないと成功することは難しい。
ここで成功するというのは、ある分野でトップシェアを取ること。
小さくても1位になること。できるだけ絞り込んで、小さなマーケットでトップをとる。そのための戦い方を考えるのがランチェスター経営戦略の基本。
それも商品、地域、客層のどこに優先順位を置くかが重要。
売上をアップさせるとか、販売エリアを拡大させるという考え方は全く適さず、その戦略に走ると中小企業の場合、ほとんどが失敗に終わるらしい。
特に安売りを主眼に置いた戦略では、過去の事例からも悲惨な結末を迎えるケースが圧倒なのだそうだ。
確かに急成長した企業が、あるきっかけで気がつけば破綻なんてことは、新聞でもよく目にする。
このランチェスター戦略を自社にどうやって活かすかなんて、すぐに対応できることでもないが、何らかの参考になったのも事実であるし、もっと深く学習する必要性も感じた。
過去30年のトレンドを見ると、ここからの数年、倒産する中小企業が増えるのは確実らしい。その厳しい環境の中で、シェアを確保し勝ち残こる戦略を考えるのが経営者の重要な仕事だ。
勝ち方、知恵、考え方など、外からは見えないものにどれだけ取り組むことができるのか。
本日、初めて接したランチェスター戦略で考えさせられることは多い。

お世話になった社長への挨拶

今週は比較的時間の余裕があったことから、以前よりお世話になっていたクライアントへ挨拶回りを行った。
社長に就任したにも関わらず、まだまだ挨拶をさせて頂いてないクライアントも多く、時間を見つけてはお邪魔させていただいているのだ。
7社ほどお伺いしたのだが、そのほとんどが社長との面談であった。
右も左もわからない新米社長の自分としては、同じ社長とはいえ、経験も実績も比較にならない社長とお話しさせていただくことは、世間話をするだけでも勉強になる。
長年積み上げてきた生き方、考え方がその何気ない話でも十分に感じることができる。
お邪魔したクライアントの1社に、僕と同様、今年の6月から新たに就任されたシステム開発会社の社長がいらっしゃる。
その方とは、実に20年近いお付き合いになる。
まだ僕が入社2年目あたりで、毎日のように飛び込み営業で汗を流していたころに出会った方である。僕はもちろん平社員、その方は確か主任か係長だったかと思う。
今は会長になられた当時の社長と共に懇意にして頂いて、かなり長い期間のお付き合いだ。初めてお付き合いをさせて頂いた頃は、50名を満たない会社だったが、今は300名を超える名古屋でも有数のシステム開発会社に成長された。自分自身がどこまで貢献できたかは定かでないが、そのような企業と今もお付き合いできることは本当に喜ばしい。
ましてやその当時、担当をされていた方が社長として辣腕を振るわれている姿を拝見するのは、実に感慨深い。
お互いに現状の仕事や経営についての考え方など、情報交換をさせて頂いた。お互いに営業を長くやってきたこともあり、就任前は外出し客先への訪問が、ある意味仕事の大半を占めていた。しかし、トップとなり会社の中での業務が中心となったことで、外の出ないもどかしさを感じている。
お互い生粋の営業であることが抜けきらない体質も共通しており、苦笑したりもした。そして、社長として最も重要な仕事。それは「明確なビジョン」を示すこと。それも共通した考えであった。
大変失礼なこととは思うが、同じような時期に社長に就任し、同じような価値観で仕事を進める方が近くに存在することは、参考にさせて頂く面が多く有難い。
結局、このクライアントでは、その後、会長も交えて人材教育から政府の政策まで、幅広く話をさせてもらい、2時間半もの時間、滞在することとなった。
挨拶が大きな目的にも関わらず、それだけ長居させてもらえるのは、信用の証なのかもしれない。感謝である。
この日は、別のクライアントの社長とも多くの話をさせて頂き、人と人とのつながりの大切さを改めて痛感した一日であった。
やはり外に出ないといけない。外に出て、人と話をしないといけない。そこで、お互いの想いを語らないといけない。
これからも、機会を見つけて、いろんな方と話をしていきたい。

感謝!障がい者のための就職・転職面談会

本日8月28日は、名古屋国際会議場で「障がい者のための就職・転職面談会」を開催した。先日のブログでも紹介したとおり、名大社として初めての取組みのイベントである。
何度も当日のシュミレーションを行い、準備したイベントではあるが、当然不安要素も多かった。こちらがこれまで学習してきた障がい者に対する知識でどこまで対応できるかという不安であった。
しかし、結果的に見ればそれは杞憂に終わった事になる。
多くの関係者、支援していただいた方があって、無事に満足できるイベントで終了したのだ。
スタートは北京パラリンピック金メダリストの車イスランナー伊藤氏による講演。100名用意した席はほぼ満席状態で、熱い講演が40分程度行われた。
「障がい者にしかできないことはある」「堂々と生きろ」「自分にウソをつくな」といった本当に熱い熱い内容の話であった。さすが金メダリスト。メンタリティが比較にならないと素直に感じた。
こういった有り難い話は、ぜひ、今の就活生にも聴いてもらいたいとも同時に感じたりもした。
講演後、企業との面談がスタートしたが、参加いただいた企業も障がい者の方も真剣そのものであった。このお互いの真剣さがいいきっかけとなり、新たな道が生まれれば幸いである。
参加いただいた200名の方全ての仕事を見出すのは、正直なところ、難しい。満足頂いた企業も多いが、求める人材像との接点が少なかった企業があるのも事実だ。
ただ、こういった地道な作業を繰り返すことで、少しでも前に進むことになれば、何よりだとも思う。
そして、今回のイベントを通して感じた事。
今回のイベントは、名大社の力だけでなく、多くの支援があって成功したということ。
名古屋市の支援施設の方、手話通訳者、要約筆記者、キャリアカウンセラー、朝日新聞社の方など、多くの関係者に支えられ、成功したイベントであった。
我々としては、本当に感謝すべきであるのに、その関係者の方から、逆に感謝のお言葉も頂いた。こういったイベントの場を作った事に対して、感謝の言葉を頂いたのだ。
やはり人と人とはリアルに繋がらなければいけない。リアルの場で接し、お互いの想いが通じるからこそ、感謝の言葉が生まれるからだ。
成功とは言ったものの、反省点や課題も多い。来週にでも反省会を行い、今後の対策を練る必要性はあるが、こういったイベントの重要性を、1日を通し十分に感じる事ができた。
我々のやれることは、まだまだ小さいかもしれない。ただ、多くの方の力を借りて実施する事で、その小ささはカバーできるのかもしれない。
それを学んだだけでも、本日は感謝すべき一日であった。

「強み」について考える。

現在、月1回のペースで全社員を対象に経営戦略・マーケティングの勉強会を実施している。外部講師に協力をいただいて、午後の時間帯でみっちりとグループワークを中心に行う。
昨日は8月の実施日。主に外部環境、内部環境を分析するフレームワーク SWOT分析を使い、いくつかのケースで戦略を組み立てた。
その中の一つとして、名大社のSWOT分析を全員でおこなった。外部環境を機会と脅威、内部環境を強みと弱みに分けて分析を行うわけだが、同じ会社で同じ仕事をしていてもそれぞれが考える強み、弱みは異なっていることがよく理解できた。
名大社の強みだけでも、東海地区での認知度が高いから始まって、2000社以上のクライアントがある、大学と信頼関係が強い、意思決定が早い、風通しがいい、結束力が強いなど外に向かっての強みから、内側の強みまで、自分たちが考える名大社の強み(良さ)が幅広く挙げられた。
その中のひとつに「ベテラン社員が多い」という分析もあった。
これは経験や知識が豊富なベテラン社員が若手社員に及ぼすプラスの影響を物語っているのだろう。確かにその通りで、僕自身は会社として大切にしなければならない面でもあると考えている。
我々の業界は、比較的に平均年齢が低く、若手中心で構成されているケースが多い。
そこと比較をすると、50歳代の営業も揃えている名大社は異質といえるのかもしれない。同業他社ではあまり見られないことではないだろうか。ベテラン社員が多いことにより、フットワークが軽くないとか、保守的になるのではないかとか、危惧される面もあるだろうが、喜ばしいことにフットワークも軽いし、保守的でもない。組織の硬直化も今は考えにくい。与える影響は圧倒的にプラスの要素が多いのだ。
強みであることは正しい分析といえる。
今回のSWOT分析は、今更ながら、そのことに対して有難味を感じることができるいい機会であった。感謝である。
もう一方で、弱みについても分析を行った。
こちらも山のようにコメントが挙げられた。
このブログでの公開は割愛するが(ずるっ)、今、抱える課題が改めて認識できたこと、社員全体で共有できたことは、意味のあるワークだったといえる。
「強み」を生かすにしろ、「弱み」を克服するにしろ、やらねばならないことは無限にあるということだろう。

先輩役員からの学び

昨日、名大社OBであり、現在は食品会社の役員を務める先輩と飲み機会があった。
一緒に働いた期間は入社時から5~6年過ごしただけのため、それ以降の方が長い付き合いになる。年齢が近い事もあり、現在の会社に転職された後も親しくさせていただいてはいるが、お互い忙しいこともあり、最近は会う回数も少なくなってきた。
そのため、久々に会うとお互いの近況報告から、現在の仕事の取り組み方や考え方まで、話が尽きることはなく、遅い時間まで過ごすことが多い。仕事中心の話だが、お互いの目的が合致しているので、その話がつまらないという事はない。
その先輩の勤める会社は、この不況下においても順調に伸びており、東京ミッドタウンへの出店など、最新の施設からのオファーも多いという。全くうらやましい限りだが、その背景には、会社の基本理念が全くぶれることなく継続され、それが会社の信用として確実に築かれていることにある。
昨今、食品業界では偽装問題や消費期限の問題など、マイナス面で取り上げられるケースが多い。そこには、何とか儲けてやろうという強い意志が裏目に出てしまうことが大きな原因にはなるだろうが、この会社では、逆に儲け過ぎることを許さないのだという。
常に適正な価格で、品質の高い製品を供給するという当たり前の事を当たり前に徹底し続けることが、大きな信頼を得る要因といえるだろう。
言葉で表現するのは簡単なことだが、実際の商品開発やオペレーションで実践するのは容易ではないのは想像できる。しかし、そこにこだわる理念があるからこそ、企業の成長もあるのだ。
身近な先輩がそのような会社で役員として組織を動かし、新たな成長戦略を描いている姿を間近で見れるのは実にありがたいし、勉強にもなる。
この日は100%、仕事の話で終始した。趣味や家庭の話は一切なし。先輩経営者の一人として、アドバイスも多く頂いた。会社としての基本理念が重要であることを改めて認識した。
何度もこのブログで書いているのかもしれないが、このような飲み会は本当にうれしい。くだらない話も嫌いではないが、堅い話も大好きである。

第2回Fネット定期総会

昨日は、本年4月から加盟したふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の第2回定期総会に参加した。
会場は同じく加盟する大阪の会社で開催。いつも通り出勤する時間に大阪に向かった。
定期総会では、事業報告から会計報告、新役員の選出など型どおりの議事進行、その後、各社の現状の取り組みや課題についての報告が行われた。
加盟各社の報告を聞きながら、自社の現状と照らし合わせるわけだが、加盟会社のトップの思いや姿勢を伺う度に、自分の力量不足を実感し、学習となっている。また、今後の共同スキームについて持論し合い、戦略を練りあう事となった。
午後からは「お仕事自慢大会」として、加盟各社の若手代表が自分の仕事の成功例を発表する場が持たれた。名大社としては、この「お仕事自慢大会」には参加せず、まずは他者を学ぶという意味で、一人の若手を見学に参加させた。その本人も何の準備もなく傍観者として会場に入った。
ところがである。今回は参加するメンバーが少なかった事もあり、急きょ、発表することになった。
「発表する」というよりも「発表させられる」という方が正解だろう。本人も相当困ったろうが、そこは覚悟を決め、自分の仕事の取り組みについて発表した。
自分の部下がみんなの前で披露されるわけなので、こちらもハラハラしながら聞いていた。しどろもどろになってしまうのではないかを恐れてもいた。しかし見事とは言わないまでも、予想以上に自分の仕事ぶりについて、また、会社への想いについて語ってくれた。
正直、うれしかった。僅かな時間ではあるが、多くのトップの前で堂々と語る姿は、彼の経験してきた事が決して無駄でなかったことを証明したようにも思う。
喜ばしい事に賞金まで頂いてしまった。
その後は、加盟会社のトップが「いい仕事」をテーマに10分程度プレゼンする時間も設けられた。初参加の僕も「いい仕事」のために重要な事を語らせてもらった。どこまで響いたかは分からないが、これも自分を知ってもらうことにおいていい経験になった。
夜は恒例の懇親会。ここでも多くの情報共有ができた。また、名大社の若手も、普段関わりあう事のない他社の社員と酒を酌み交わしながら話し合う事で、いい刺激にもなったと思う。
昨日の総会は、まるっと一日の長丁場であったが、有意義な時間を過ごす事ができた。
改めて、このような場に感謝である。