これからも前向きに 名大社会長ブログ

カテゴリ「会社を想う 仕事を思う」の記事一覧:

M&Aを学ぶ

先週の那古野塾は、中小企業のM&Aについて学んだ。
講師は名大社のクライアントでもある株式会社Bricks&UKの梶浦社長。名古屋では広範囲で活躍される税理士事務所。市場がシュリンクしている税理士業界で、シェアを伸ばしているのはそれだけでも実力がある証。
その梶浦社長から講義を受ける機会を頂いた。
正直なところ、僕は企業の買収も譲渡も考えていないので、特に関心のある分野ではない。しかし、関心がないと言って済まされる時代でもないとは認識している。マスメディアや小説ぐらいしか触れたことのないM&Aについて、最低限の基礎知識は持ち合わせないといけない。
企業の辿る先は4つしか選択肢がないという。
①事業継承 ②M&A ③IPO ④廃業。これがその4つ。一般的な企業の存続を中心に考えた場合、③や④の選択はかなりレアなケースとなるだろう。株式を公開してパブリックな会社になるという選択は余程の事がない限りできない。
また廃業についても、雇用する社員の事を考えれば簡単にできることではない。ましてや多額の借金があれば廃業したくてもできない状況となる。
そうなるとM&Aという選択は、無視できる存在ではないのだ。
昨今の不安定な時代になれば、中小企業にとっても視野に入れなければならない。実際、今回講座ではM&Aを検討中の経営者も結構多く参加されていた。
同業者を買収し事業の拡大を行う水平統合や、川下の会社が川中の会社を吸収する垂直統合で事業を優位に進めるなどメリットもある。コスト面で考えた場合でも、M&Aの方がリスクが少ないケースが多いようだ。
だが、自分たちの思惑は簡単ではなく、理想とする買収先は宝くじを買うような確率でしかないらしい。
地方銀行と言えども、M&A情報を持っている銀行は少なく、融資まで含めて提案ができるのはほんの限られた銀行だけのようだ。やはり小説のようにはいかないのだ。
そして、買収先のデュー・ディリジェンスが肝で、人事や財務は特に重要だという。この調査が徹底されないと買収後、とんでもないトラブルに巻き込まれることもあるようだ。
その他にもいくつかポイントとなる項目を教えて頂いたが、全体的に仕組みを理解できただけでも十分価値があった。
この事務所では、できるだけM&Aがスムーズに行えるように多くの買収や売却案件を出している。もちろん法に触れない形で・・・。
MA
少しだけサンプルを見せてもらったが、これが社会の縮図だともいえる。僕の身近な会社でもないとは言い切れない。
いずれにせよ、あらゆる角度から事業を見て、あらゆる想定をしなければならない。とても難しいことだけど・・・。
いい勉強をさせてもらいました!

チャンスも多かったぞ!「なごや就職応援フェア」

昨日は「なごや就職応援フェア」。
名古屋市と名古屋商工会議所が主催するイベントを名大社が運営委託を受け開催した。来春卒の大学生を中心に650名ほどが来場。スタート前から多くの学生が列をなしていた。
10月に入っても懸命に活動する学生は多く、就職戦線終盤と言ってしまうのは語弊を感じるくらい。
真剣にパンフレットを見つめ、面談先の企業を探す学生。
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まずはブースに行きなさい!と思わなくもないが、この地区の学生はかなり慎重。もっと背中を押したい気持ちになる。頑張って回れ!
このイベントは名古屋市に勤務地があることが企業の参加条件だが、業種や規模は多岐に亘る。初めて名古屋地区のイベントに参加する企業も目立っていた。
78社の企業ブース以外にも、就職応援コーナーとして学生をサポート。
TV局の取材の入ったイベント前の基調講演や
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キャリアカウンセラー候補の名大社女子が初めて取り組んだ面接ロープレ
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僕のCDA仲間による「地元就職を失敗しない企業の見方」講座など、盛りだくさん。
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10名のキャリアカウンセラーに協力頂いた就職相談コーナーもあり、かなり手厚いフォローも・・・。
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公務員落ちでこれから民間に向かう学生、内定が全く取れずに悩む学生、どんな仕事が合うかわからなくなってしまった学生など、深刻な相談も多い。
全てを解決することはできないが、一歩前へ踏み出す力を与えることは可能。この場で元気や勇気をもらった学生も多かったのではないだろうか。
大手就職情報会社はこの時期にイベントを開催することはまずないと思うが、我々はこの後半の時期もこだわって開催していきたい。
11月30日、12月1日にも13卒向けのイベントを開催する。まだまだ、そこには可能性があるから・・・。
今回の「なごや就職応援フェア」でも、新たな発見はあったはず。
このチャンスを是非、活かしてもらいたい。

東海地区初かもしれないイベントはまずまずで・・・。

先週6日(土)に開催した「エンジニア就職・転職フェア」は、300名近い方に来場頂き、無事終了した。
まずは参加企業の皆様、そして来場者の皆様、名大社スタッフ含め関係者の方に感謝!
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当初の来場予定数通りの参加があり、何よりホッとしたのがイベント終了時の素直な感想。
何しろ初めての試みであり、正直不安な面も多かった。多くのクライアントから満足の評価も頂いたのはうれしいが、完全ではない。改善すべき課題もある。甘えは禁物。反省会は早速、今週にも行いたい。
今回のイベントは技術者の特化したこともあり、告知方法からイベントのオペレーションまで、これまでのイベントとは大きく変えた。詳細は企業秘密だが、これまで当然としていたTVCMを流さなかったのは大きな賭けでもあった。
このような企業PRボードを設けたり、
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イベント開始前に企業によるメッセージタイムを設けたりと、
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少しでも参加する技術者に仕事や会社に興味を持ってもらえるような場を提供。期待以上にお役に立てたようだ。
企業ブースでの面談も積極的に行われた。
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最終的な評価は今週以降行われる企業の選考結果次第となるが、東海地区でこの手のイベントのニーズがあるのも明らか。きっと同業他社も同様の企画を仕掛けてくるだろう。偵察もあったようだし・・・(笑)。
ブラッシュアップをして、更にいい企画を考えていきたい。
本日は「なごや就職応援フェア」。
こちらも昨年までとは異なる趣向でイベントを開催。先週の勢いのまま、来場者も参加企業も満足できる場となることを祈りたい!

上半期を終え、下半期へ!

本日で上半期が終了し、明日から下半期がスタートする。
今週は主任以上の社員に集まってもらい、半日以上、会議を実施。上半期の会社全体と個人の振り返りと下半期の目標設定や展望について共有したのだ。
反省すべき点は反省し、認め合う点は認め合いながら、各個人の会社への想いが伝わる熱い時間。結局、大幅に終了時間をオーバーしてしまった・・・。
僕が会社を任され今期で3年目を迎えるが、この上半期は高い目標をクリアするカタチで終了(これまでが悪いだけだけど・・・)。
それは僕が経営者として有能という事ではなく、一人一人のメンバーが自らの目標に向かい懸命に努力した結果が表れただけ。大層な理想だけを語り、あまり根拠を持たない僕のビジョンにも真剣に向き合ってくれたのだ。本当にありがたい話である。
この会議では役職に関係なく、何でも言い合うようにしている。社歴も年齢も上だろうが遠慮はしない。それが逆に風通しを良くして、本当に何が会社に必要かを導いてくれる。後腐れは一切なし。それがいい人間関係を生み、ほどよい緊張感にも繋がる。
会社は安心を与えなければならないが、安住の場ではいけない。「健全な飢餓感」を持って(どっかで聞いた言葉だな・・)、過ごす場所が会社なのだ。
今回は振り返りや目標だけでなく、会社の諸々の制度についても議論した。こんなにも出るのかと思うくらい課題は浮き彫りに・・・。
課題の多さに唸ってしまうが(涙)、前向きな議論ができたのは有意義であった。今後の制度作りの参考にもなったし・・・。
ホッと一息つくのは本日限り。明日から始まる下半期に気持ちを切り替えて臨まなければならない。
さあ、全員で下半期も乗り越えて行くのだ!

東海経営者フォーラム2012

昨日は西川塾二期生会 設立10周年の記念事業である「東海経営者フォーラム2012」に参加した。
会場はウェスティンナゴヤキャッスル。このホテルには毎週顔を出しているので、今週は2回目。案外不便な場所にある(失礼!)。
東海経営1
最寄りの交通機関からも距離があるため、僕は毎回徒歩で通っている。大体20分程度。いい散歩状態とも言える。ようやく過ごしやすい季節になってきたので、今は気持ちよく歩ける。昨日は雲一つない晴天であった。
この西川塾を僕は最近まで全く知らなかった。ユニーの創業者である西川俊男氏が、経営者の育成や自己啓発、相互啓発を目的に創設され、月1回勉強会を開催されているという。現在は50名の経営者が自己研鑽の場として活動されているようだ。今回のフォーラムには500名の経営者が参加。会場内には知った顔の仲間もいたり、名古屋という街のサイズを実感させてくれた。
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第一部は基調講演として、カレーハウスCoCo壱番屋創業者の宗次徳二氏とスギ薬局副社長の杉浦昭子氏が登壇された。お二人とも愛知県を代表する経営者。それぞれ別のテーマで講演されたのだが、お二人の共通点は多いと感じた。
創業は個人の店舗として立ち上げられたこと、夫婦2人での創業であること、元々経営視点はゼロに近いこと、地域貢献に積極的なこと、上場されたこと、圧倒的な努力をされていること、一歩ずつの歩みで目標達成されたこと、等々・・・。
宗次氏は以前にも講演を拝聴したことはあったが、今回は違う切り口であったため、前回とは異なる点で参考になる事は多かった。以前よりも講演が上手くなっているなと。場を積み重ねているからだろうか。
(生意気言ってスイマセン)。
スギ薬局副社長の杉浦氏の講演もユニークでありフランクであり、その生き様が伝わってくる素晴らしい内容であった。
事業を成功させるには特別なノウハウがあるわけではなく、立てた目標に対して、どう真面目に取り組み続けることが重要。取組み続けるのである。
苦しい時をものともせず、その目の前にある目標に向かって、自分を信じてチャレンジし続ける。それが最終的に事業を成功させる要素は強い。経営戦略やマーケティング、ファイナンス、マネジメントなど経営に感じて重要なテーマはいくつもあるが、一番肝心なのはそのようなこと。経営者が何を持たなければならないかを改めて教えて頂いた。
第二部は講演のお二人と塾主の西川氏とのパネルディスカッション。
「平成の危機と経営者の勇気」をテーマに熱く語って頂いた。西川氏は「歴史に学べ、先人に学べ。」と繰り返し強調されていた。この厳しい時代を乗り切るヒントはそこにあると・・・。
予定時間を超えるフォーラムは盛大な拍手と共に終了。その後、西川塾の入塾説明がブースで行われたようだが、僕は夕方からの会議に出席のため退席。できれば話を伺いたかったな・・・。
今回の話を活かせるかどうかは僕自身の問題。素晴らしい経営者には到底及ばないが、少しでも吸収できるところは吸収していきたい。

暗黙知の経営とは?

一昨日の月曜日はトーマツ中京ブロックによる「お客様のつどい2012」。会場となる名古屋マリオットアソシアホテルには500名程の中堅・中小企業の経営者が出席し、賑わいを見せていた。僕の知り合いの経営者も結構参加していた。
第一部は多摩大学大学院教授 田坂広志氏による講演。
タイトルは『なぜ、マネジメントが壁に突き当たるのかー「暗黙知の経営」を求めて』。
興味津々の講演内容だが、どんな展開になるのかは全く想像できず。終わってみれば、80分もの講演は非常に価値の高く勉強になる内容であった。
暗黙知
まず話の掴みが上手い。
聞き手を惹きつけさせる要領を得ていて、こちら側は思わずのめり込んでしまう。参加者を持ち上げ、いい気持ちにさせるのだ。
それだけでも講演の学びだが、より学びになったのはその中味。「暗黙知」は「英知」であり、「暗黙知」がマネジメントには重要ということ。
この表現では理解できないと思うが、優れた企業は沈黙の時間が有効的に働いているという。「知識」だけでは何の役にも立たず、本当の「智恵」が必要というのも沈黙に繋がるのだ。
(これではサッパリわからんな・・・。)
論理的思考を鍛えることは最低限必要だが、それが解決に結びつくことにはならず、最終的には「直観力」や「洞察力」が重要。論理の上に、それが立たなければならない。
人は感情で動く動物である以上、論理的に正解であっても、異なった解を導くことは多い。以前からそれを感じる場面は多かったが、田坂氏の納得感のある話で、より腹落ちしたのだった。
本来は12の暗黙知について話されるはずだったが、話題があちこちに飛んだことにより、予定の半分も満たないまま終了。
しかし、不満の声は一切なく、ほとんどの方が満足する貴重な講演だった。参加者のほとんどが経営者という事もあり、共感、賛同と共に今後の経営に繋がる面は多かったのではないのだろうか・・・。
第二部の懇親会でも盛り上がり、そのまま懇意にする経営者と二次会に流れてしまった。3日連続だ・・・。
今回のトーマツさんの大盤振舞いには感謝。ありがとうございました!
田坂氏の著書も読まないと・・・。

お疲れさ~ん!インターン学生

昨日、本日行われた企業展&転職フェアも無事終了。ご協力頂いたみなさま、ありがとうございました。多くの方にご来場いただき、感謝です!
そして、本日を持って3名を迎えたインターンシップ期間も終了した。
どんな就業経験をしてもらうかは前回のブログで紹介したが(かなりアバウトに・・・)、実際にこの2週間は、かなり貴重で学びの多い体験ができたのだと思う。(やっぱ自画自賛)。
本年は従来の営業同行やイベント運営の他に、学生には名大社の14卒向け新卒採用を提案してもらうと共に、新卒ナビの原稿を取材・撮影・作成まで一貫して行ってもらった。
インターン121
また、営業同行した3人の社員を質問攻めにし、仕事の魅力ややりがいを語ってもらい、学生が一番魅力に感じた社員を先輩社員ページに反映させた。
同行した若手社員は他の社員とのライバル意識と共に、学生に対してカッコいい社会人像を見せねばならず、普段よりも営業のモチベーションがアップ。社員教育としても良い場となったのだ。
2週間の期間の中で、全てをぶち込む作業(汚ない表現ですみません)は、学生も大変だったと思うが、こちらも企画書の書き方からプレゼンの仕方、原稿の作成方法、写真撮影のポイントなど教えることは膨大。
会社の中で一番ヒマな僕は、企画書の書き方やプレゼンの方法、トップインタビューなどを担当。忘れかけていた仕事も思い出させてもらった。
そして、30日(木)に企画内容のプレゼンと新卒ナビの原稿を発表。
インターン122
いやあ~、感動した。
突っ込みどころ満載だが、それぞれの学生が自分の想いを真摯に伝えてくれた。
このわずかな期間に新卒採用動向を的確に把握した点も良かったし、何より名大社に対しての溢れるばかりの愛情を感じさせてくれた。どうすれば会社の魅力を学生に伝えられるかが、プレゼンを聞く僕たちに熱く伝わった。
一番高い評価をした学生にはそのご褒美として、作成した原稿を本番のナビに反映するという約束をしている。本人はあまりうれしくないかもしれないが、それが取り組みの正当な評価。多少のリライトは必要だが、多くの学生に披露したい。
プレゼン後のみんなの表情。いいね!肩の荷が下りたのかな・・・。
インターン123
この2週間、本当にお疲れ様でした。
これからの活動に少しでも役立てくれれば、こちらもうれしい。
そして、何かあれば助けてね(笑)。

「リクルートの正体」を読んで・・・

今週の東洋経済の特集は「リクルートの正体」。
来年の株式上場を睨んで、今回の特集が組まれたようだ。相手がどう思っているかはわからないが(というよりも、全く気にしていない?)、うちの会社にとっては競合である。
売上も規模も抱えるリソースも比較にはならず、対抗できるとすれば営業の根性くらいかもしれないが(笑)、常に意識しておかねばならないのも事実。こういった特集はいい勉強材料になるのだ。
個人的には上場という道を選択せず、自分たちの方向性を自分たちの力だけで突き進んでいって欲しかったが、時代の流れを汲み取れば正しい判断になるのだろう。
この特集では僕が知らない事もあったため、参考になった点は多い。自分たちの方向性を確認する上においても、貴重な情報であった。
特集で感心したのが「個性派を生んだ人材輩出企業」という相関図。
リクルート正体1
「上場社長から逮捕者まで・・・」とあるキャッチはいかがなものかと思うが、その人脈相関図は面白い。
僕の周りにも元リクと言われる方が数多く存在するが、残念なことに仲のいい方は一人も登場していない。僕が凄い!凄い!と尊敬する人が誰も出ていないという事は、輩出した人材が世の中で数多く活躍している証明でもある。
今回の特集記事にもあったようにリクルートと電通が比較されることは多い。名大社も元々は広告代理店なので、ビジネスモデルは電通と同じだった。しかし、電通のように圧倒的な業界内でのシェアを獲得しているわけではなく、小さいマーケットの中で消耗戦のような戦いを繰り広げていただけで、決して健全ではなかった。
あるタイミングからリクルートを目指したことにより今のポジションがあると言っていい。それが特集のフロー図でもよく分かる。会社にとっては正しい選択であった。
これからの事業戦略において、リクルートを参考にするかどうかは何とも言えないが、その動向からトレンドを把握していくには素晴らしいロールモデル。
グローバルな展開を横目で見ながら、我々が主戦場とするローカルエリアの参考に落とし込んでいく。どうぞよろしくお願いします!
今年4月に就任された峰岸社長は「株式市場で世界一を目指す」と明言されている。舵取りの方向はこれまでとは全く異なる分、そのプレッシャーも半端ないものだろう。しかし、その眼差しには力強さを感じた。
また、今回は元USEN社長の宇野康秀氏を久々に拝見。
めっきりメディアへの登場が無くなったような気がするが、今は何をやられているのだろうか?ふと、気になってしまった。

キックオフ、研修、そして納涼会の日

昨日は午後からバタバタした時間を過ごす。
まずは2014年卒新卒向け企画のキックオフ。全体で本年の新卒企画の結果を振り返りながら(と言ってもまだまだ13卒は進行中)、次年度の新卒向け商品の説明と販売戦略について共有した。
企画自体が大幅に変更になるわけではないが、毎年毎年商品のリニューアルは行わなければならない。特にネット媒体は環境の変化が早いので、それに合わせた商品を提供しないと時代に乗り遅れてしまう。
そして、イベントも新たな試みを実施する。一般的なリリースは今月末のなるが、「へえ~っ」というような組織とのコラボレーション。少しでも地域を活性化できればうれしい。
キックオフの後は、そのまま全員で研修を実施。
新卒企画の目標をベースに、アクションプランを立て、その行動をITで見える化し習慣化するもの。研修講師を招き、そのセッションを行ったのだが、社員も今まで経験したことのない新たな試みなので、戸惑いも大きかったと思う。
普段の日報や報告ベースとは異なった切り口でもあるため、違う脳ミソを使わなければならない。右脳派が多い営業部隊には、かなり刺激になったのではないだろうか。
現在の取り組み姿勢を否定するのではなく、現状に何を付加していくかが本人たちの成長に結びつく。このモデルがベストではないだろうが、常に新しいものを吸収する姿勢が必要なのだ。
研修後は、疲れた頭を癒す納涼会。
契約社員も含め全員で飲み会を行った。先週末は比較的涼しかったが、今週に入り暑さがぶり返してきた。ビールが手放せない時期になってしまったのだ。
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ピッチャーをジョッキ代わりに飲む愚か者もいるが(笑)、それもたまにはいいだろう。
縦とか横とか関係なく、社内の会話ではなくオープンな会話が時には大切。あちらこちらで笑いが起き、仕事からグルメ、旅行、恋愛ネタまで取り留めのない会話がより関係性を強くしていく。それが僕にとってもシアワセな時間。
前の日も飲み会で遅かったため、一軒で帰ろうかと思ったが、ついつい二軒目へ・・・。
納涼2
相変わらずお酒が入ると意志が無抵抗状態になってしまう。
そんな7月の熱い一日。
全員でこの暑さを乗り越えていくのだ。お疲れ様でした。

やっぱ広告も面白い!

先週は名広協クリエイティブ研究会に参加した。
ご存知のない方もあるかもしれないが、名大社は広告会社である(笑)。広告代理店の機能はほんの少しだが、愛知県広告業協会にも加盟しているのだ。その関係で今回の研究会に出席したわけだが、予想した以上に勉強になり、かつ新しい発見があった。
「私から見た、広告の今とこれから」というテーマで、クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞を受賞したクリエイティブディレクターによる講演が行われたのだ。
大賞はJR九州の開通を記念したCM。YouTubeでも爆発的なPVで感動を呼び込んだ180秒CM。僕もグッときてしまった。その方の講演もとても素晴らしかったが、今回のブログは別のクリエイターの講演内容。クノールカップスープのCMを制作されたクリエイターの話。
クノール
つい半年前くらいまで北川景子と三浦春馬のCMはよく流れていた。
実際に娘も息子も冬の期間はコーンスープにパンを浸して朝食として食べていた。この「つけパン」「ひたパン」の制作の背景にはマーケティングにとって非常に重要な要素はいくつも含まれていた。
僕が言うまでもなくクノールのカップスープは既にブランド化されており、この分野では定番中の定番。ブランドも確立された商品である。しかし、確立されたブランとはいえ売上が堅調に上がるわけではない。以前は「朝ごはん飲んでる?」というような表現で市場を開拓したようだが、今までは完全に浸透しきっており市場が拡大しない。「スープで体が暖まる」。そんなキャッチもインパクトは持たない。
そんなマーケットが飽和したかのように思われる環境の中に出てきたのが、この「つけパン」「ひたパン」。
リサーチすると朝食メニューとしてパンはスープの7倍。パンを食するユーザーがスープも一緒に飲めば、自ずとスープの需要はアップする。パンとスープの新しい食べ方を提案すれば、スープの消費量も拡大するわけだ。
新しい食習慣の誘発装置として生まれたのが、この「つけパン」「ひたパン」。
このネーミングがまた大きな役割を担う。当初は「スープディップ」というオシャレそうなネーミングだったそうだが、その言葉をとても中学生や高校生が学校で話題にするとは思えない。だから大切なのはネーミング。そして、「つけパン」と「ひたパン」をTVCMの後、Webで対決させたことで、より話題となり爆発的にヒットしたという。
他にもいくつかの要素はあるのだが、TVCMが広告手段として効かない、響かないと言われる時代において、TVCMが消費者に行動を起こさせた一つの成功例になる。
僕はこのケースをマーケティングの手法として聞いていたわけだが、今後、広告会社のクリエイターもより全体感を見込んだ上で制作物を創っていかないと難しいのだろう。そんなことは僕が言うまでもないが、今回の講演を伺って、今後、クリエイターに求められる能力を感じたのだった。
その他にも売上拡大に導いたTVCMの成功例の紹介がいくつもあった。消費者のハートをいかに掴み喜ばせ、面白いコンテンツを提供することの必要性をまざまざと見せてもらった。
最近、TVを見ることも少なくなってしまったが、こんな話を聞くともっとCMを含めた広告をしっかりと見ないといけないなと反省してしまう。
広告が効かないと言われる時代でも、いい広告は必要なのだ。そして、面白い広告も・・・。