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「第5回名古屋ファミリービジネス研究会」スタート!

先週火曜日は「第5回名古屋ファミリービジネス研究会」

5年目となる名古屋ファミリービジネス研究会がスタートした。
昨年はコロナの影響で単発セミナーに移行したが、おかげさまで5年目を迎えることができた。

まずはこれまで開催できたことに感謝。
改めてご参加頂いた方、充実の講師陣にお礼をいいたい。
ありがとうございます。

今回もリピーターの方半数、新たな方半数と理想的なカタチで始めることができた。
落ち着いた雰囲気と緊張感漂う雰囲気が混ざり合いいい空気を生む。
お互いの信頼関係を醸成するには理想的な構成。
勝手にそう思っている。
自分に都合がいいね。

今年はコンテンツも見直した。
学びを自社に活かすために例年よりも課題を増やし発表の場も設けた。
間違いなくハードルは上がった。
最終的にそれが喜ばれるかは不明だが、
少しでも各社の未来にプラスを与えたい。
投げ出さないでくださいね(笑)。

Day1はいつものように僕の挨拶からスタート。

参加者も順番にテーマを持って自己紹介。
アピール好きが多いので、放っておけばずっと喋る。
強制的に2分で区切った。
それでも当初の予定より時間オーバー。
やっぱり僕が喋りすぎたか・・・。

今回の研究会のテーマは中小企業(ファミリービジネス)のブランディング。
ずっと事務局を一緒に行う株式会社サンコー櫻山社長が初回。

これまでは最終回が多かったが、今年は見方を変えてスタート時。
昨年出版した「ブランディングは中小企業を救う!」も増刷され絶好調。
今回も分かりやすくブランディングについて語ってもらった。
有難いことに終了後のアンケートは全員が5(満足)。

テーブルごとのワークも活発。
若い後継者の積極的な参加が増えたのもよかった。
宿題も多いが、少しでも役に立てば嬉しい。

研究会終了後は懇親会。
事前に抗原検査を行ったこともあり、全員が安心して参加。
この場ではお互いの悩みを共有したりと関係性を深めた。
最後は何故か名古屋ナモ締め。
1年半以上振りの披露のため、すっかり忘れていた。
まあ、何とかまとまったけど・・・。

こうして初回の名古屋ファミリービジネス研究会はいい流れで終了。
濃密な学びとお互いの信頼関係を提供できたんじゃないかな。
いい滑り出しだと自画自賛。

次回も楽しみ。
今年もお互いにとって有意義な場にしていきましょう。

大雨の熱海合宿

今回、熱海市を襲った土砂災害で被害に遭われた方に対し、
心からお見舞い申し上げます。

・・・・・
 
先週金曜、土曜は株式会社パフの取締役が集まり合宿を行った。
向かった先は熱海市。
思い起こしても過去、熱海に訪れたことはない。
せいぜい伊豆までだったと思う。

初めて訪れる場所に期待感も高まるが、今回は遊びではない。
合宿なのだ。

パフは6月が期末。
この7月より第26期がスタートした。
1年の振り返りと今期、また今後の経営について語り合う場。

吉川社長はこの合宿のためにホテルの予約から会議場所の選定、
食事のお店まで綿密な計画を立てて臨んでくれた。
海が見え全員のモチベーションが上がる絶景スポットを考えて。

ところがである。
この週末は日本中、雨。
特に静岡県は大雨。
熱海駅に集合した時点で出鼻をくじかれ予定を変更せざるをなかった。

まずは海の見えるカフェで取締役会。
今は人気のスポットだが、昔は自殺の名所だったという。

吉川社長は素晴らしい業績で社長一年目を終えた。
釘崎会長と僕は素直に彼女の功績を称えるのみ。

あとは現状の課題について話し合う。
スイーツが有名なカフェだが、そんなものに目をくれることなくひたすら熱い議論。

その後、ホテルにチェックイン。
しばらく温泉に浸かり疲れを癒し夕食へ。
さすがに夕食時は仕事以外の話も。
でも、大方、仕事がらみの話であった。

このクジラというクラフトビールは美味かった。

食事が終わった後は部屋に戻り、二次会。
ここでは”ヨシカワのお悩み相談”として、
吉川社長の普段の何気ない悩みに僕ら二人が相談に乗る時間。

彼女は従業員の立場から社長に昇格した僕と同じ立場。
カリスマ創業者釘崎会長とは違う視点が求められる。
あーだこーだと静岡の地酒を飲みながら語った。

僕は喜平を気に入り、お土産として購入。
両方、美味かったけどね。
それを飲み干し、それでも話足りず、ホテルのBarへ移動。

営業時間が終わるまで飲み、それでも足らず、再び部屋に戻って語り合った。
もうお酒は何も残ってなかった。

最後はどうでもいいことで、
(僕からすれば)
釘崎会長と吉川社長は言い争っていた。
僕はそこには関わらないようにしよう。

本来であれば翌日は3人で海沿いをランニングする予定だったが、朝起きると凄い雨。
ニュースを見ると新幹線は運休だという。
チェックアウト後、しばらく時間があったので來宮神社に向かった。

激しい雨は続く。

参拝と大楠の前での記念撮影を終え、
隣接するカフェでくつろいでいるといきなりスマホから大きなアラートが・・・。

熱海市内で土砂崩れが起きたと。
この段階ではあの惨状を予想していない。

在来線も運休、タクシーもいない。
バスに乗り込むも大渋滞で、
電車であれば2分で到着する熱海駅まで45分以上掛かってしまった。

予定していたランチのお店はお休み。
第二候補もお休みだった。
これも後になればいい思い出。

昼過ぎには新幹線も3時間の遅れはあったものの無事に動き始めた。
熱海駅で取締役会メンバーは解散。
僕が乗ったこだまは遅れを取り戻すために猛スピードで走行。
のぞみ並の時間で名古屋に到着。

ちょっとしたハプニングはあったが、
初めて行った合宿は実りある場となった。

吉川社長、釘崎会長、お疲れ様でした。
これからも盛り上げていきましょう。

同族企業をどう盛り上げるか

最近、時間を見つけてはクライアントに訪問している。
僕が直接担当しているクライアントはゼロなので、
営業を通して同行したり一人でお邪魔したり。
大きな目的は「名古屋ファミリービジネス研究会」の説明だが、
クライアントの職場環境を伺い情報交換し、営業の後方支援も大切な目的。

ついつい話し込んでしまい、いつの間にか2時間経過もざら。
クライアントとの関係ができているとはいえ、話が弾むことが多い。
外でお客さんと接することが楽しいとつくづく感じる。
やはり営業マンの方が向いているのかもしれない(笑)。

基本的にトップもしくはそれに近い方と話をする機会が多いため、
話す中身は経営ド真ん中なこと。
なぜか僕のことを立派な経営者と誤解されるので、
いいように利用させてもらっている。

ほとんどが中小企業で2代目、3代目に当たる方が中心。
10社あれば10社、100社あれば100社の課題があるのは当然だが、
そんな話を伺いながら情報交換するだけでも十分価値があるように思う。
僕自身も勉強になるし、適切かどうかはともかく僕の話も参考になっているようだ。
おかげで営業数字も上がったり(笑)。

採用支援が会社の本業であるのは間違いないので、
僕としてはもう少し経営者に寄り添いながらバックアップしたい。

僕も会社の代表を任され既に12年目。
業績もアップしたりダウンしたり、気持ちも盛り上がったり盛り下がったり。
外部環境の変化に翻弄されながらも適切な解を見出すしかない。

そんな経験を伝えることで参考にして頂けることもあるはず。
特に最近はファミリービジネス(同族企業)に対して向き合う機会が多い。
学んだことを伝えていくのも大きな使命。

来月から開催する「第5回名古屋ファミリービジネス研究会」もそう。
詳しくはこちらから

研究会自体は多彩な講師陣に任せて、
僕はコーディネーター役として参加者同士、講師陣の関係性をより豊かなものにしていきたい。
あくまでもリアルにこだわって。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、感染対策は万全にして研究会を提供していく。

まだ参加者も受付中なので興味のある方は純粋な問い合わせもOK。
こんな環境下でも同族企業を盛り上げていきたい。
それも僕の大きなミッションですね。

アフターコロナを生き抜く~ピンチをチャンスに変える企業~

中部経済同友会の5月度会員懇談会もWeb形式。
もう1年半以上、あの緊張感のある場にお邪魔していない。
先月は総会が行われ、同じ場所にいたにも関わらず、
都合がつかず参加できなかった。

今回のWeb講演会は株式会社minitts代表の中村朱美氏。
経済人であれば知られた存在。
ビジネス誌でも頻繁に紹介されているし、
以前の日経トップリーダーのCDにも講演の模様が収録されていた。

しかし、僕が知るのはコロナ以前の活躍の姿。
この一年の活動は存じ上げなかった。

1日限定100食という飲食店を経営し話題となったが、
コロナの影響は受けないわけがない。
どんな状況に追い込まれたか無責任に知りたかったが、
圧倒的な行動力と決断力にはさすがというしかない。

中部経済同友会が三顧の礼を尽くして迎えられたのも納得できる。
本当に尽くしたかどうかは知らないが(笑)。

中村社長が多くのメディアに取り上げられるのはそのビジュアルもあるだろう。
それは僕の偏見で大変失礼にあたるかもしれないが、
そんな点はあると思う。

若くて美しく話す姿はアナウンサーのよう。
実際、今回の講演を拝見した時に以前のCDの講演より格段に上達したと感じた。
本人が年間100回以上の講演をされるというからその腕もメキメキと上昇。

年間30本の講演を頂いても、全く上達しない僕とは大違い(汗)。
それは講演者として実力が上がるだけでなく経営者としての実力も上がる。
一つ一つを学びに変えているのだ。

質疑応答の場でも読書量の多さと写真記憶について語られていた。
中村氏は本に書かれた内容を写真を撮ったように記憶できるという。
「マジ?」と思ったが、あそこまで明るく堂々と言われると真実なんだろう。

その事実だけでも尊敬。
天は二物を与えずというが、それは嘘だね。
もちろん人一倍の努力はされているが、根本の違いを感じてしまった。
う~む・・・。

そろそろブログのまとめに入ろうと思ったが、
肝心の講演内容は何一つ触れていない。
たまにはそんなブログもいいが、タイトルで判断すれば明らかに詐欺。

う~ん、困った。
多分、ググればどこかで引っ掛かると思うけど・・・。
それじゃダメですね。

叱られない程度に簡単に紹介しておこう。
コロナにより4店舗展開していたお店が打撃を受けたのは事実。
その中で最も来客数が減少した繁華街の2店を1か月で閉店。
それも解雇される社員さんからの後押しもあり決断。

既存店もテイクアウト対応を緻密に考え、結果的に1か月で黒字化。
今は過去よりも業績がいいという。
ちょっと簡単に書きすぎてるな・・・。

詳細の披露は割愛するが、
それも中村氏が作ってきた信頼関係とリーダーシップによるところ。
簡単に言えないことが沢山あるのが大前提だが。
中部経済同友会のお偉方からすれば娘のような存在だが学ぶ点は多かったみたい。
優秀な経営者はみなさん素直ですね。

またまた中身の薄いブログになったが、お許しを。
貴重な講演をありがとうございました。

新年度は盛り上げていきたいね

2021年度がスタートして早や5日。
組織再編に限らず席替えをしたので、否応なくその変化を感じるはず。
年度末の社員総会では前期を振り返ると共にいくつかの重要な話をした。

例年であればセミナールームに集合し開くのだが、
少しでも密を避けるためオフィス内で実施。
毎週月曜の朝礼が長くなっただけのよう(笑)。

年度末恒例のの記念写真も今年はなかった。
それくらい撮っとけばよかったかな・・・。

その場では昇格人事も発表。
このブログで少しだけ紹介すると取締役のタカイが取締役副社長に、G5のシゲノがG6に。
G5ってなに?と思われるだろうが、これは名大社の役職のグレードを示すもの。
分かりやすくいうと課長から部長への昇格。

名大社もいよいよ女性が先頭に立つ会社になってきた。
各部門も一部再編。
組織図を見る限り、女性中心の会社といっても大袈裟ではない。
政府が目標とした女性管理職30%は軽くクリアといえよう。

言っておくが政府の目標に合わせて女性管理職が増えたのではない。
能力ある者を登用した結果、そうなっただけのこと。
僕の趣味も関係ない。
男女差がある会社ではないので、どっちが相応しいということもない。
至極全うな人事。

こうして2021年度がスタート。
前期はコロナの影響もあり大きく業績を落とした。
今期はかなり高い目標を立て動き始めた。
高いといっても前年比での目標の高さは大したことはない。

それは総意。
綿密な予算計画の下、その計画に向かって走っていくだけ。
当然、走りながら考える場ばかりだが、やるべきことは明確。

先週末は「ジモト就職フェア」を開催。
就職活動も第2クールに入ったのか、積極的に動き回る就活生が目立った。

参加頂いたクライアントの満足度も高かった。
新年度が幸先がよくひと安心。
これでさらに勢いがつくといいね。

高井が副社長になってお祝いも届いた。
パートナーである株式会社パフの経営陣から笑えるメッセージも。
メッセージは内緒にしてあげよう。

写真では2年目マツモトへの贈り物にしか見えない。
会社の目立つところに飾るべきだが、照れ屋の彼は早々に片づけてしまった。
どこに隠したのだろう(笑)。
かなり嬉しそうだったけど。

こんなサプライズも感謝!

こうして始まった2021年度。
全員の力で盛り上げていきたいね。

コロナ年度が終わる

2020年度も残すところあと3日。
今日が幹部研修会、明後日が社員総会で一年を締め括ることになる。
先週はそのための資料作成や報告をまとめるために費やす時間が多かった。

正直言えば今年度ほど一年を振り返りたくない年度はない。
コロナに翻弄され、大した手が打てないまま終わったといっていい。
トップを任され11年が経過するが、今年ほど力不足を感じる一年はなかった。
その都度、対処はしてきたが、実績らしい実績は残せなかった。

じっと耐えるのも戦略かもしれないし、
耐えるための貯えを危機に備えて確保するのも重要だろう。
そのおかげで苦しい現状を耐えうる体力は持ってはいるが、
それは経営の本質とは少し違う。

それは慎ましい生活をすれば安定した家庭が築けるのと同じ。
間違いを犯さず健全さを継続すれば会社維持はさほど難しくはない。
身の丈にあった生活をするだけのこと。
それすらできない経営者がいるかもしれないが、それは経営能力以前の問題。

どんな環境下でもしっかりと実績を出すのが真の経営者。
外部環境の影響があるのはどんな業界でもいえること。
その中でも勝ち組、負け組は存在する。

常に勝ち組に入らないと結局は生き残っていけないのか。
生き残りだけを求めれば、身を切ってでも、
他人の血を流してでも戦う判断となるだろう。
それとも勝ってもいないが、負けてもいない状態をつくれるか。

こんな時だからこそ、無理な戦いを放棄し、ギリギリ負けない場だけ作っておく。
戦わずして勝つではなく、負けない戦いだけする、
ということか。
そんな短絡的な話ではないが、仕掛け方も変えないと。
反省ばかりの今期を振り返りながら、訳の分からないことを考えたり・・・。

それにしても10年ひと昔とはよく言ったもの。
リーマンショック後の大変な時期を過ごし、
会社が右肩上がりに成長し、まあ、こんなもんかと思った瞬間に成長は止まる。
止まるだけならまだしも落ち始める。

その間、10年。
昔はもっと長い期間だと思ったが、やはり10年サイクルなのか。

神様は人が楽をしないように見ているわけね。
もっと別の人を見て欲しいと思うけど(笑)。
いかん、これでは神頼みしていると思われてしまう。

正々堂々と向き合っていかねば。
今年ほど、自分の存在価値ではなく存在意義を考えた年はなかった。
心身とも至って健康ではあるけどね。

コロナ年度は多くの課題を与えてくれた。
これを機に会社もいい方向に変わっていくだろう。
数年後、コロナもよかったと笑える時を楽しみにしたい。

そろそろリアルでやりたいね

先週金曜日はFネット(ふるさと就職応援ネットワーク)の3月例会。
昨年3月がハイブリット開催。
オンライン対応から1年が経過した。
ほとんどのメンバーとこの1年間リアルでは会っていない。
画面を通して情報共有するのみの時間だった。

慣れてきたとはいえ少々寂しい。
そろそろお互いがひざを突き合わせて語り合いたいところ。
5月は再開のタイミングかな・・・。

そんな環境下での例会だが、今回も有意義な情報交換ができた。
各社の置かれた状況や課題は異なるが、
徐々にコロナのマイナス影響から脱し始めた。
前年を超える加盟会社も出てきた。

それは喜ばしいこと。
うちも負けてはいられないね。
オンラインだからできるFネットの取り組みも・・・。

今回の例会も3部構成。
各社情報共有、ブレイクアウトルームでのディスカッション、講演。
ブレイクアウトルームのディスカッションも修正点を加えた。
事務局長、副事務局長の段取り力もあるが、回を追うごとにスムーズになってきた。
テーマはコロナ禍の人事評価や求められる人材会社についてなど。
白熱した議論が繰り返された。
各社の取り組みは参考になる。

そして今回の講演は・・・。

担当は僕で「事業承継と中継ぎ経営」というテーマで話をさせてもらった。
Fネット加盟会社は創業経営者が多い。
10年未満の社歴の浅い会社から30年以上の会社まで幅広い。
ほぼ同族企業。

例外な会社は名大社を含め数社。
事業承継が間近に迫っている会社も多い。
対策はマチマチだが、真剣に向き合う時期でもある。
特に60代の経営者の会社はそう思う。
勝手にすいません・・・。

事業承継は親族内承継、従業員等の承継、第三者承継の3種類しかなく、
以前は親族内承継がほとんどだったが、最近は従業員等、第三者承継が増えている。
その中で僕の持論を交えながら話させてもらった。
厚かましい内容もあったかもしれないが、参考になっただろうか。
かなり転換期にきてるのは事実だと思うけど。
少しでも役に立ったのなら、嬉しいこと。

こうして13時半にスタートした例会は18時までみっちり。
心地よい疲れが体を覆った。

通常であれば懇親会が待ち構えているが、それはなし。
次回の楽しみにとっておこう。
ほんとリアルでやりたいですね。

お疲れ様でした。
引き続き盛り上げていきましょう。

1・3・5の法則ですね

あれから10年。
東日本大震災から10年が経過した。
毎日のように特集が組まれ、当時や今の状況が報道されている。

人は悲しいかな、どんな辛いことでも時間と共に記憶は薄らぐ。
当時のことはブログにも書いたが、記憶は徐々に曖昧になる。
忘れていけないことは時々見返さなきゃならない。

10年前の今日は転職フェア。
僕は求職者の就職相談にのりながら、目が回る感覚に襲われていた。
その後のことは語るまでもないが、そこからもう今日まで経過。
どこまで自分の中で教訓になったのだろうか・・・。

話は変わり、一昨日のこと。
この日は大学OBの経済人が集う「クラブ愛知」朝会。
2ヶ月に一度の例会は緊急事態宣言も解除され、密状態を避けながら開催された。
ゲスト講師は東海ソフト株式会社の伊藤社長。
大学の先輩である。

共通点といえば新卒入社でトップまで登りつめたこと。
2010年(僕は対外的にだが)に社長に就任したこと。
この2点。

あとは何もかもが異なる。
名大社でも採用支援をする東海ソフトさんは名古屋を代表するソフトウェア会社。
伊藤社長はその会社を2019年に東証・名証に上場させた。
同じ社長歴でもこれだけの差が出るもんですね。
感心してる場合ではないが、ここは素直な心で・・・。

そこには1・3・5の歴史があり、壁があるという。
俗にいう貯蓄の壁、従業員数の壁、年商の壁などなど。
売上を1億、3億、5億の壁を超えるには大きな労力が必要というよくいわれる話。

なるほど、僕に当てはまる面も多い。
壁を超えるにはまずは経営者の強い決心が必要。
安定や現状維持の気持ちを捨て、
またこれまでの成功体験もリセットし挑戦に向かうこと。

伊藤社長は単なる理論ではなく、
自ら歩んできた経験を踏まえ分かりやすく話された。
他社の成功事例ではない。
自社または自らが経験された10億の壁、30億の壁、そして50億の壁。
それを突破するために実践されたことは説得力の塊。

時に自らをおちょくりユーモアを盛り込んだ話しぶりはさすが。
かなりの苦労があったはずなのに、それを全く感じさせない。
これが本当の実力者ということだろう。

同じ大学、同じ新卒プロパー、同じ2010年社長就任でもここまで差が出るか。
少々落胆しながらも、参考になる話を伺えたのはいい時間であった。
身近にそんな先輩の存在も誇らしい。

10年程前にも挨拶をさせてもらったが、記憶頂いていたのも光栄。
ブログでは肝心なポイントは明記しないが、いい勉強。

ありがとうございました。
会社も引き続きよろしくお願いします。

世界の経営学から見る、日本企業イノベーション創出の示唆

先週金曜日は中部経済同友会の2月度会員懇談会。
コロナ前であれば大きな会場に集まり、
地元財界の方と昼食と共に情報交換をするのだが今はオンライン。

隣の席にビックリするような方が当たり前に座るのでかなり緊張感が伴う。
今はそれがないのでお気楽だが、やはりそんな場も必要と感じたり。

今回のゲストは早稲田大学大学院の入山章栄教授。
何度か講演は拝聴しているが、物怖じせず歯切れいい話しぶりはいつ伺っても気持ちがいい。
大手企業や政府の批判も遠慮ない。

固い団体には不向きかと思うが、それを気にせず行う中部経済同友会は懐が深い。
本講演も聞き手によっては腹を立てそうな内容をズバズバ話されていた。
こんな先生の授業だったら間違いなくサボることはないな。

不確実性の高さはコロナ以前からで、今、それがあからさまに出ているだけとのこと。
デジタルの進行度合いの順番で企業も潰れていく。

大手メディアもその傾向が出て、表面化している。
デジタル化に出遅れたM新聞の社員はN新聞に転職するが、
N新聞の社員は更に早いNpicks社に転職するという。
思わず笑ってしまった。
他人ごとではないが・・・汗。

大手企業の役員の多さにも言及し、
それを聞きながら恐れおののく大手企業のトップもあったのではないか。
経路依存症の問題であったり、先日読んだ「両利きの経営」の重要性であったり、
入山氏のスピード感に付いていくのが僕もやっと。
その時点で加速化する社会に後れを取っているのかもしれない。

名大社の場合、良くも悪くも規模が小さいので方向転換も加速も難しくはないはず。
しかし、それは一人ひとりがその自覚と危機感を持たねば実現はできない。
濃密な関係性でなく弱い広がりで繋がる関係性を推進しないとね。

そうなるともっとチャラ男やチャラ子の活用が必要。
彼らの方が創造性はあるという。
頭で分かっているつもりでも、行動しなきゃ意味はないわけだし・・・。

3年先の予測ができない今、安易な中期経営計画は無意味。
それには共感するが、やらねばならないのは100年先の未来を死ぬ気で考えること。
きっとスティーブ・ジョブズは失敗を繰り返しながらも、そんな世界を描いていたんだろう。

やはり次の世代に責任を持たせ任せていかないと。
ここでも何度もアピールされていたのが自著「世界標準の経営理論」。
講演の最中にAmazonでポチっと。
こんな行動も今の時代は大切(笑)。

翌日には届いていた。
う~ん、分厚い。
どう使いこなすか・・・。

手元において必要時に読むことを勧められるが、僕にはその前にもっと必要なことも。
いやいや、失敗を恐れずなんでもチャレンジが重要。

まずはセンスメイキング理論から勉強するかな。

ステキな講演をありがとうございました。

結局は誤魔化せないわけか

火曜日に書いた「晩節を汚したくない」は思いのほか反響が大きかった。
映画コラムニストや人気食べ物ブロガーのブログよりも評価が高いみたい。
本業よりもいいなんて、複雑な心境。
(何が本業?)
いやいや、これでも経営者なので、あれも本業といえるけど・・・。

調子に乗るわけではないが、今回もちょっと自分の在り方を書きたい。
それは「日経トップリーダー」の特集について。

今月は以前のブログにも書いたトレタ中村社長のインタビューや
「ミスマッチに泣かない採用戦略」特集など興味深い記事が多かった。
本当は採用に関してが僕の本業なんだけど・・・。

この特集では「本質解明型」と「自己開示型」と中小企業が取るべきアプローチを取り上げている。
どちらもよく理解できるし、中小企業はどちらか有効的な戦略を取るべき。
中小企業の成功事例はクライアントの参考になるはず。
ぜひ、ご覧頂きたい。
もしくは僕に聞いてほしい。

ただ今回触れるのはこの特集ではなく、こちら。
”粉飾に手を染めた経営者の本音”

周りの経営者には誰一人としていないし、ドラマや小説の世界と思っていた。
しかし、実際はかなりのケースがあるよう。

この特集では粉飾に手を染めた経営者の肉声が綴られている。
銀行や取引先を騙そうとした確信犯はなく、ほんの些細なきっかけで、
それも後ろめたさを感じながら行うケースがほとんど。

金融機関の手前、つい誤魔化してしまった場合が多い。
それを後押しする税理士も問題だが、その1回の粉飾が引き金となり泥沼にはまり、
最悪の事態を招く場合が多いようだ。

失礼な言い方をすれば自業自得。
その結果を招いたのも自分。
誰かを責められるものではない。

しゃあないね・・・と思うが、それは僕がそんな状況に追い込まれていないからいえること。
もし、自分が同じ立場であるなら、そこまで意志を貫けるだろうか。
その前にそんな状況にならないことが重要だけど。

本特集にはいくつかの事例が紹介されているが、想像するに登場する社長はみんないい人。
きっと周りから好かれていた人物。
同時にいい格好しいでもあるだろう。

早い段階で「オレって全然ダメじゃんね」と笑い飛ばせるくらいの勇気があれば、
もっと別な展開が待っていたかもしれない。
その場しのぎで終わることはなく、破綻への片道切符でしかない。

所詮、誤魔化しは誤魔化しでいつかはバレる。
もしくはどれだけ恨みを買おうが敵を作ろうが知らん顔する詐欺師になるか。
到底、僕には無理。
だとすれば常に健全な態度でいること。

というのは簡単。
中には数字操作を促す金融機関もあるというし・・・。

本特集ではコロナ後、業績低下が続くと融資を受けにくくなり、
粉飾に手を染める会社が増えるという。
これから1~2年後が勝負ということか。

こんな記事ばかり読んでいると気が滅入るが、目を背けてはいけない。
反面教師とて肝に銘じないと・・・。

最近は暗い話題ばかりだが、この期間限定ネタとして向き合っていきたいね。