これは僕がただの政治音痴である証明になってしまうが、
著者の嶋聡氏は元民主党の国会議員であることは知らなかった。
それも愛知県第13区の選出で以前は愛知県知事である大村秀章氏と争っていた。
出身は岐阜県。それだけで親しみが湧いてしまうのは愚かだが、
そんな方がソフトバンクの社長室長を務めていたなんて全然知らなかった。
政治音痴だけじゃなく、経済音痴でもあるじゃないか・・・(苦笑)。
本書は社長室室長を務めた3000日の行動が克明に描かれている。
ソフトバンク社長孫正義氏の一挙手一投足を最も間近な存在として描いているのだ。
ある意味、主観的な思いで書かれているので、
客観的に見た場合にどこまで信頼性があるのかはわからない。
本書だけ理解すれば民主党は素晴らしい政党であり、鳩山氏も菅氏も一流人物であるし。
(すいません、否定しているのではありません・・・)
最も感じたのはよりスケールの大きい仕事を成し遂げようと思うと政治の力が必要だということ。
なぜ、嶋氏が孫氏の参謀を務める理由があったかは、本書を読めば一目瞭然。
なるほど、こんな時に政治家とのパイプが必要なのかと納得させてくれる。
政治の世界とは無縁の地方の中小企業経営者では知る由もない世界。
それを知っただけでも本書を読んだ価値があるということ。
企業献金がなぜ必要なのかも何となく分かってきた(笑)。
僕が無知なだけか・・・。
それにしても孫正義氏のパワーは凄い。
今更そんなことを言っても仕方ないが、ニュースに表れる表面だけでなく、
ここ数年の行動をより詳細に読み取ることでそのパワーをより感じるところ。
今の僕の年齢の時にボーダーフォンを1兆7500億円で買収している。
2億円の買収で悩んでいる自分とは比べ物にならない。
(ウソです・・・)。
比較する時点で大きな誤りだが、その大きなビジョンの差に愕然とする。
まあ、当たり前のことだけど。
孫氏も嶋氏のような方が参謀でついていてくれるとしたら心強いだろう。
相当、歴史も勉強し、策士として明晰さも兼ね備えている。
孫氏は数々の名言を残しているだろうが、ボーダフォン買収の際の言葉もいい。
「そば屋は何万軒もある。携帯電話会社はNTTドコモ、KDDI、ボーダフォンの三社しかない。
何万軒もある市場と三社しかない市場で、トップを取るのはどっちが楽だと思う?
三社しかないところに決まっているじゃないか」
そんなことをサラリと言いきってしまうのは今の日本の経営者では他に誰がいるだろう。
僕はいくら酔っ払っても言いません(笑)。
それが人物の大きさであり、トップを狙うという意志の表れだ。
ビジネス小説を読んでいるような展開。
今後、孫氏はどうなっていくのか。
また、社長室室長を退いた嶋氏はどんな活躍をしていくのか。
無責任極まりないが楽しみである。
今日で49歳。
東京のホテルで一人寂しく朝を迎えることとなった。
この歳になると特に何かが変わるわけではない。
しかし、40代もあと1年かと思うと急に自分の中で危機感が芽生えたりする。
果たして相応しい年齢を積み重ねているのか、その行動は正しいのか。
朝になると昨晩の愚かな行動を思い出したり・・・(笑)。
出張した初日も
2日目も
3日目も・・・。
飲むために出張しに来てるのかと誤解されてもおかしくはない。
否定はしないが、それがメインではない。
皇居を走るために上京してきているわけでもない。
既に言い訳モードに入りつつあるが、今週の4日間は「学び」に来ているのである。
あくまでもメインはこれ。
日本の人事部主催の「HRカンファレンス」。
インプットもアウトプットも重要。
今後の事業を考えていくとインプットに集中し、これから自分たちに何ができるのか、
僕の経営者としてのやり方に間違いはないのか等、多くの方の話を伺いながら考える必要はある。
そんな意味では充実した4日間であり、東京には多くの情報が集中していることを改めて実感した。
詳細はここでは語れないが、今後の新卒採用のあり方、若手人材を育成するために重要な要素、
経営と人事の関わり、変革の時代に求められるリーダーシップなど。
そんな話を吸収し、今、僕が置かれている状況の中で正しいことと
変えていかなければならないことを学んだのだ。
昨日のLIXILグループ副社長八木洋介氏やカルビー代表取締役会長の松本晃氏のセッションは
特に大きな学びだった。
「正しいことを正しくやる。そうすれば勝てる」。
単純に言ってしまえばそんな事にはなるのだが、それを直接伺えたことの説得力と納得感は大きい。
これからの自分に落とし込んで活かさなければならない。
聞いているだけでは意味がないのだから・・・。
とりとめのない話になってしまいそうだが、
今日、僕の言いたいのは「ただの愚か者ではないぞ!」ということ。
毎日、愚かな行動を取っているのも事実ではあるが(笑)、ただの愚か者ではない。
前向きであり、現在と未来を考える愚か者、
正しいことを正しく実践する愚か者でなければならない。
残された40代、最後の一年、真の愚か者として悔いのないような行動をとっていきたい。
訳の分からないブログになってしまった・・・。
この一年もご支援のほど、よろしくお願いします。
円頓寺商店街にある「日喜屋」さんへ行ってきました。
こちらのメインキャラクターはドラえもんのようです。
円頓寺のこのお店の雰囲気にはマッチしています。
許可を取っているかどうかは気にしません(笑)。
「焼きそば、ざるそば、ざるきし。とこれば、よしっ、今日はホルモン丼だな!」
と訳が分かりませんが、意気込みます。
ホルモン丼の値段はなんと400円。信じられないくらいお値打ちです。
「いやっ、ちょっと待てよ。」と頭の中が錯綜し始めます。
「一応、オレって社長だし・・・。400円のホルモン丼を食べたなんてブログに書いたら、
せこい社長だなと思われるなあ~」と頭をかすめます。
可愛い営業が訪問先で「フッ、おたくの社長って、せこいよね。」と苛めれるのは心外です。
それは避けなければなりません。
健康に気を遣う社長だと営業も鼻高々でしょう。
「すいませ~ん、レバーと野菜炒めをください。」
と自分でもホレボレする注文をします。
「これで完璧だ・・・」と呟きます。
レバーと野菜炒め(680円)
かなりのボリュームです。ご飯も大盛りに近いです。
「お~、こうくるか。なかなかやるじゃないか」
といい加減飽きてきたセリフも飛び出ます。
しかし、それは序の口。このボリュームではお客さんは納得しないようです。
店内は100%男性客。
隣の席のお兄ちゃんはそばメシ大盛りを食べています。
その隣の席も全員が大盛りをオーダー。
50歳過ぎのオジサンはお好み焼きを大盛ご飯を食べています。
「うわあ~、これが本当の人間火力発電所かもしれんな・・・」
と呆気にとられます。
お好み焼きと大盛ご飯。どういう順番で食べていくのでしょうか。
次から次へと入店するお客さんも圧倒的な割合で大盛りを注文します。
「ホルモン丼大盛り!」
「しょうが焼き丼大盛りください!」
「こっちは焼きそば大盛ね!」
大盛りのオンパレードです。
普通盛りの僕は何となく肩身が狭くなり、居心地が悪くなってきました。
「これはいかん、退散だ!」
食べ終わるとそそくさをお店を出てしまいました。
それでも十分満足です。ごちそうさまでした。
早いもので5月も下旬に差し掛かる。
22日はなんと僕の49回目の誕生日。いよいよ40代最後の歳になってきた。
そんなことはどうでもいい?
はい、どうでもいいですね・・・。
就職戦線の後ろ倒しで3ヶ月間ずれ込み、選考は8月に入ってからという指針であるが、
実際に守っていないのは少なくないようだ。
(なんとも遠回しな表現・・・笑)
すでに内定が出ているという声もあちこちで聞く。
昨年以上に内定者への拘束も強くなり、あちらこちらでトラブルが起きそうな予感。
守れないルールなら止めてしまった方がいいんだろうが、そう簡単にはいかない。
結局、それで振り回されるのは学生さん。
今年はまだ就職環境がいいので、ネガティブなニュースが話題に出てこないが、
これが超氷河期だったらとんでもないことになっていただろう。
勘違いしている学生もいるようだけれど、いずれシッペ返しはくる。
お互いが誠実な振る舞いをしてくれることを祈るばかりだ。
企業によっては今は説明会真っ盛り。
学生さんの中には志望する企業は全て終わってしまったとの声も聞かれるかもしれない。
だとしたら、今までに見たことも聞いたこともない企業の話を伺ってみるのもいい。
新しい発見もあるはず!
と前置きはこれくらいにして・・・。(長いっすね)
そうです。
今週21日、22日は企業展パート2を開催。
年間通した就職活動の時期でいえば、中途半端なタイミングかもしれないが、
自分自身の適性を振り返るには逆にいいタイミングではないのかな・・・。
今回の企業展では62社の企業が参加。
ローカルを歩く名大社らしく、
「JA関連企業特集」「ジモトのいいメーカー企業特集」を併設。
(表現謝ると叱られるな・・・笑)。
また、お金が掛かる就職活動をすこしでもサポートしようと
事前予約のが学生さんにはクオカードをもれなく進呈。
スタンプラリーで面談社数によっても特典が付く。
交通費や時間調整の足しにしてもらいたい。
まだまだ続く就職活動。ガンバル学生さんを名大社は応援します。
詳しいイベントの案内はこちらから・・・。
<日時>2015年5月21(水)、22(木)日
11:00~17:00
<会場>ウインクあいち 8階展示場
名古屋駅徒歩すぐ
あいにく僕は2日間とも不在。
その分、元気なスタッフがイベントを盛り上げる。
(まあ、会場にいても何も役に立ってはいないけど・・・)
どうぞよろしくお願いします!
昨日は「第5回 高橋尚子杯 ぎふ清流ハーフマラソン」(正式名称はこれ)。
3年ぶりに参加した。
前回、走った時はあまりの暑さでフラフラになり、もう出場することはないと思っていたが、
酔った勢いでポチっと押してしまった。
送迎バスの発着となるJR岐阜駅は人、人、人。
黄金の織田信長像が声援しているかどうかは不明だが、
温かい眼差しを頂き整列し会場となる岐阜メモリアルセンターまで出向く。
バスの中で放送されている天気予報の最高気温は29度。
「おいおい、夏じゃないか・・・」と突っ込みたくなる。
会場もすこぶるいい天気。これが3月だときっと最高なんだと思う(笑)。
記念写真を撮っているうちはまだよかった。
グランドに出て、思わず出た言葉は「暑っ!」。
スタート前から汗ばむ状態。不安がどんどん募っていく。
当初は1km5分30秒のペースで走ろうかと考えていたが、それでは必ずバテる。
1km6分のペースで走ることに目標を置き換えた。
大会の挨拶は岐阜の偉い方が一通り話をされる。
だが、最もハートを掴むのは高橋尚子さん。
ランナーの心境を上手に表現し、遠方から来られた方への感謝も忘れない。さすが!
彼女がもたらした岐阜県への経済効果はどれほどのものになるだろうか・・・。
もっと評価すべき。
いつもの大会に比べゆっくりとしたペースで走る。
そのためが思ったほど、暑さが苦にならない。
岐阜駅前を抜け、古い町並みの川原町を通り、岐阜城を拝みながら長良川の堤防沿いを走る。
沿道沿いの声援も温かく、施設の給水所や差し入れも多数あった。
新緑の景色を眺めながら、我が故郷、岐阜は改めていい場所だと感じる。
熱中症対策のため通常の大会よりも給水所の設置も多い。
必ず立ち寄り2杯くらいの水を飲み、イチゴ(濃姫)やキュウリも食べながら体調管理をしながら走る。
そうはいっても暑さは体を襲ってくる。
途中で倒れて救護が駆けつけるランナーを何人も見た。
僕が通り抜ける時に見たわけだから、実力は僕より上。
となると僕の後ろに走るランナーも相当数が救護の力を借りることなる。
暑さは怖いね・・・。
僕はペースを維持した分、後半バテバテになることもなくゴール。
とはいえ、タイムは大したことなく、ネットで2時間4分20秒。
ビミョーなタイム(笑)。
それでも11,446人が走ったうちの3372位だから、まあまあの成績だろう。
(男子の順位だから正確じゃないけど・・・笑)
終了後は一緒に走った先輩と半分仕事で応援に来ていた先輩と岐阜駅アクティブGで乾杯。
3年前は疲労で全然ビールが美味しくなかったが、昨日はとても美味しく飲むことができた。
ついつい飲み過ぎてしまった。
やはり何事も実力を見極めた戦略を立てることが必要ですね(笑)。
今シーズンのマラソン大会はこれで終了。
次回は10月くらいかな・・・。
お疲れ様でした。
僕らのようなビジネスをしていると大学生を始め若者との接することは多い。
クライアントからは「最近の若者は・・・」と厳しいお言葉を頂くこともある。
それには共感できることとできないことがある。
例えば、約束を守らないなんていう基本的な行動特性でいえば、
若者を一緒くたに扱うのは誤っていると思う。
だらしがないヤツはそれまでの教育や生活環境が影響するのであって、世代の問題ではない。
現に僕の世代(世にいうバブル世代)は新人類と呼ばれ特別視されていたが、
50歳近くもなると年上の方とは何ら変わることはない。
世代で一つのことをくくってしまうのはとても難しいことだと思う。
ただ、本書に書かれていることはなるほどと感心する面は多く、
その価値観を理解する必要性は強く感じる。
特に自分たちがこれから展開するビジネスを捉えれば、
そこを無視することはナンセンスであり、自分たちの価値観を押し付けるのも間違った話。
何の意味もない。
かといって迎合するわけでもない。
それが今の時代として認識するだけのことだ。
僕は今の若者は優秀だと思う。マジメな連中も多い。
いいこととは言い切れないが僕の子供なんかも友達と大喧嘩をして帰ってくることはない。
相手に気を遣うコミュニケーションが備わっている世代だ。
著者の定義でいえば、「つくし世代」とは、
仲間たちの喜びのために奉仕し、尽くそうとすることが、
より日常的な行動原理、消費の原理にもなっている若者たちのこと。
人とのつながりを大切にすることと、
一人カラオケに象徴されるつながりからの解放を求めることとを上手く両立させている。
スマホを巧みに操るように、他人との関係性も上手に作り上げている。
確かに世代間におけるコミュニケーション不足を感じないわけではないが、
それは場数を踏めば何とでもなること。
うちの新人連中を見ても同じことはいえる。
明らかに僕が新人だった頃より、バランス感覚に優れ、自分たちがどうすべきなのかを理解している。
その点は大人たちが気づき、さらに伸ばす努力をしていく必要があるだろう。
ハングリー精神がたりないとかお金に対して貪欲でないことは感じることだが、それは仕方のないこと。
むしろその責任はこちら側にある。
環境が人を作るとすれば、いずれそんな機会は訪れるだろうから、
黙って見ておく程度でいいのかもしれない。
それにしても知らない言葉は多すぎる。
「よっとも」「いつめん」「にこいち」「BFF」
なんて友達に使う言葉も一つも知らない。
最近は「KY」なんて言わないみたいだし・・・(笑)。
情報の伝達手段は理解しているようでしていない面もあり、随分と勉強になった。
広告が響かないなんて当然。
この世代のことを知っておかないと自分たちの首を絞めることになる。
そんな意味では十分参考になった一冊であった。
食べ物のはなしブログを書き始めて以来、初めてのことじゃないでしょうか。
2週連続で同じお店を紹介するのは・・・。
ネタに困っているのも事実ですが、それが理由ではありません。
先週のブログをアップし、一息ついて満足感に浸っていると、
食べ物ブログの師匠からお叱りのコメントが送られてきました。
要約すると
「お前は食べものブログを全くわかっていない。
なぜ、人気商品であるかさねざるを注文しない。
女将の気持ちを考えたことがあるのか。
どれだけお前に注文して欲しいかを理解しているのか。
食べ物ブログの書き手としては失格だ!」
と200%のダメ出しをくらいました。
自分の目線でしかブログを書けない未熟さを痛感すると共に
師匠のお店への思いやりを感じたのでした。
ただ牛肉コロッケや串カツを揚げたり、どて煮を作っている呑気な経営者ではありません。
飛騨牛の良し悪しを見抜き、もっとも美味しい状態でお肉を提供する職人経営者だったのです。
そんな経営者だからこそ、お店への配慮や気持ちが分かっていたのでしょう。
大いに反省せねばなりません。すぐに行動に出ねばなりません。
再び、「浅田屋」さんに行ってきました。
「いらっしゃいませ~。今日はどうします?」
「かさねざるをください。」
その瞬間、女将の目が輝いたような気がしました。
「山田さん、あなたの気持ちは受け止めましたよ。」
と言葉には出ませんでしたが、その視線が僕に訴えかけてきます。
そして、ふと僕の腕を触り、「かさねざるね、かしこまりました。」と優しい声で囁きました。
そんな姿はこれまで一度もお目にかかったことはありません。
「やっぱ、そうだったのか。ブログの師匠はここまで読んでいたんだ・・・。」
とすっかり感心してしまいました。
いや、感動してしまいました。
「おまちどうさま!」と運ばれてきました。
かさねざる(780円)
「想像通りだな、さてさて・・・」と食べ始めます。
一段の量が×2だとほぼざるそば大盛りになります。
店内でかさねざるを食べているお客さんはありません。
大盛りのお客さんは結構いました。
「なぜ、みんなかさねざるを頼まないんだ!!」
と自分のことは棚に上げて憤りを感じたりします。
1段を食べ終え、2段目に入ります。
「さてと・・・。おっ、これは!」と思わず驚きの声を発してしまいました。
「そうくるか。なかなかやるじゃないか。」
落ち着きを取戻しながらいつものセリフが出てきます。
2段目はざるきしめんだったのです。
「これはいい。」とざるきしを食べ続けます。
ざるそば大盛よりもこちらは2種類楽しめる。値段は同じです。
こちらの方がお値打ちじゃないだろうかと貧乏性の僕は考え込んでしまいました。
「もしかしたら師匠はここまで知っていて、あんな厳しいことを僕に言ったんだな・・・」
師匠の懐の深さを知り、同時に人間の大きさを感じた瞬間でもありました。
食は深いです。
僕はまだ何も見えていません。
それでも続けなければなりません。食べ物のはなしを・・・。
ごちそうさまでした。
さすがにかさねざるの大盛りは頼めなかったな・・・。
季節は春。しかし、外を歩けばもう夏を感じさせる暑さ。
シャツ1枚で十分な日も多かったりする。
そして、いつもより時期が早く台風も迫ってきた。
5月は早すぎるだろうと誰もが思うが、自然の動きを止めることはできない。
今回の台風が週末までは影響しないのが救い。
今週末の15日(金)、16日(土)は第141回転職フェアが開催される。
秋の開催は台風が迫ってくることも多く冷や汗ものだが、
この季節まで冷や汗をかかすのは勘弁してもらいたい。
何とかなりそうで良かった。
ありがたいことにこの東海地区は雇用環境が他地区にくらべ恵まれている。
トヨタ自動車の2兆円を超える営業利益のニュースが象徴するように
国内でも最も元気がいい地域といってもいい。
業績好調で多忙な企業が多い。
裏を返せば人手不足に陥っている企業が多いということ。
求人倍率も相変わらず東海地区はトップクラスだ。
積極的に人材採用を行う企業も自ずと増えている。
今回の転職フェアも約100社の企業に参加頂く大きなイベントとなる。
例年、年度明けの中途採用イベントはもう少し落ち着いた状態で開催されるのだが、
(新卒者が多く入社するのがその理由の一つ)
今年はそうはいかないようだ。
即戦力とはいかないまでも、
人材を揃えて次へのアクションに移したい企業が増えている。
そんな中、ダイレクトに人と接し、
お互いの顔を見合わせて仕事を理解してもらおうという企業も多い。
隣の芝生が青く見えてしまう時代だからこそ、
給与や待遇以外の定性的な面でもっと見つめて欲しいのだ。
いくつもの企業を同時並行で話を聞くことで、
自分の価値観と照らし合わすことも可能だ。
それが合同説明会の魅力でもあるし・・・。
今回も多岐に亘った企業様に参加頂く。
そんなイベントの詳細はこちら
<日時>2015年5月15日(金)・16日(土)
11:00~17:00
<会場>名古屋国際会議場
地下鉄名港線「日比野駅」もしくは名城線「西高蔵駅」より徒歩5分
転職セミナーやキャリアカウンセラーによる就職相談コーナーも充実。
外で遊ぶには格好の季節だが、
新しい仕事に関心のある方は、この週末を有効活用してもらいたい。
今月の日経トップリーダーの特集は、『人から始める地方創生!中小企業の「宝の山」を徹底解剖』。
ちょっと大げさなような気もするが、その取り組みについては興味深く読ませてもらった。
我が愛知県は果たして地方と呼ぶのであろうか・・・。
いやらしくウィキペディアで調べると
・ある国の中のある地域。国内の一部分の土地。
・首都以外の土地・場所。対義語は「中央」。
と書かれている。
まあ、地方に該当することにはなるだろうが、
僕も含め特に名古屋市民は自分たちを地方とは思わないであろう。
その印象は田舎町で人口減少が激しい地域を指しているような気がする。
その点でいえば僕の実家である岐阜市のはずれはそれに該当するかもしれない。
名大社の事業エリアは東海3県。
自分たちで東海地区に特化して!と大声で叫んでいるので、僕の田舎もその対象となる。
実態として東海地区の民間企業の採用支援を主たる業務にしているのだが、
ここ最近は民間企業に拘らず、
もっと地域に根差す事業を考えていきべきではないかと思うようになってきた。
極端な言い方をすれば、製造業でモノ作りの仕事に関わるのも、
農業に従事するのも偶然が重なるようなもので、
たまたま選んだ仕事がそっちだったということもあり得る話。
実際はそんな簡単ではないことは承知しているが、仕事選びのポイントとして、
そんな選択の仕方があっても間違ってはいないと思う。
親の仕事を継いでいない僕が言うのは説得力に欠けるが、実家のある岐阜はいまでも農業が盛んで、
そこに大きなニーズがあるが策が練られていないのが現状だ。
やり方次第では新たな雇用を生むだろうし、
僕たちが何かのキッカケで役立てることも考えられるだろう。
具体的な取り組みは何もしていないけど・・・。
今回の特集では、元ニート起業家の大藪崇さんが道後温泉の旅館や今治タオルなど
愛媛県を盛り上げる取り組みが紹介されていたが、これも大きなヒントになり得る。
地元の人だけでは(高齢化の問題も含め)打破できない問題を新しい血を注入することで
起爆剤となり、地域の活性化に繋げる例も多い。
こういった成功例を単に真似るだけでなく、一緒になって考え行動に移していくことも重要。
サブタイトルにもあるように中小企業の「宝の山」もその点をじっくり見つめることで
生まれる価値もあるのではないだろうか。
まだまだ無責任なことしか言えないのが現実だが、
僕たちも何らかの形でこの地方を盛り上げる取り組みを行っていきたい。
恵まれた土地だからこそ、今のうちから真剣に考える必要はありそうだ。
最初から最後まで笑えるコメディ映画だった。
2時間の長さを感じさせない面白さであった。
僕が映画を観に行った劇場もほぼ満員で興行的にも成功だと感じた。
以上の点でいえば、この作品は成功と言えるだろう。
しかし、僕は素直じゃないからか、ふと思った。
映画監督北野武はこの映画で何を言いたかったのだろうと・・・。
ただのコメディ映画を作りたかったのか。
昔の日本は良かったと言いたかったのか。
もっとベテラン役者を活性化させろ!と言いたかったのか。
正直、分からない。
映画監督北野武の何かのメッセージがあると思うが、残念だが僕には読み取れなかった。
全ての作品ではないが僕は北野作品を好んで観ている。
デビュー作「その男、凶暴につき」は衝撃的だった。
「キッズ・リターン」はせつなく、モロ師岡は最高だった。
いくつかある作品の中で僕が一番好きなのは「あの夏、いちばん静かな海」。
多分、北野作品ではマイナーで好きなファンは少ないと思う。
でも、僕はそのセンチメンタルさが監督北野武の最も優れた感性のような気がしていた。
あくまでも勝手な想いです(笑)。
そこを基準に考えると今回の作品には何らかのメッセージが込められているとは思うのだが、
気づかないままだった。
う~ん、僕の力量不足なのか・・・。
主演の藤竜也さんで印象的なのはドラマ「プロハンター」。
高校時代(もしかして中学?)、憧れの存在のように観ていた。
MA-1を颯爽に着こなしていたんじゃないかな。
映画「友よ静かに眠れ」のハードボイルドな雰囲気もカッコ良かった。
鍛え抜かれた体が魅力的だった。
最近はあまり露出度が少ないような気もしたが、いい年齢の重ね方をしていると思う。
あんな歳の取り方ができるのであれば、ジジイも悪くない(笑)。
痛快なラストで気持ちよく見終えることができたが、何故か僕は少しモヤモヤ感も残ったり・・・。
監督北野武は何を訴えたかったのだろうと思ってしまった。
もっと素直に観ればいいだけかな。
全く参考にならない感想で申し訳ありません(苦笑)。