これからも前向きに 名大社会長ブログ

「春よ来いライブ2021」を聴いてみた

ブログネタがなくもだえ苦しんでいた時にふと浮かんだのがこれ。

あ~、よかった。
渋々、金曜日にLIVEを聴いてて・・・。
いいネタが見つかった。

僕が社外取締役を務める株式会社パフの釘崎会長がLIVEを行ったのだ。
昨年9月の引退ライブで卒業かと思ったが甘かった。
懲りずに今回、春よ来いライブ。
会長になりヒマみたいなので、この分で行くと年4回はやるかもね。

一応、付き合いもあるので、できるだけ参加。
いつもはライブ会場に出向くが、
緊急事態宣言中であるため今回はライブ配信にて。

19時スタートに間に合うように帰宅したが、さすがに食事中はNG。
音なしで映像だけ流したが、家族は見向きもせず。
勝負どころが違うので仕方なし。

早々に食事を終え、書斎に入る。
そこからゆっくりと鑑賞。
最初に聴いたのが、ビートルズのヘイジュード。
あれっ、歌詞飛んでない?

それで第1部は終了。
休憩をはさんで第2部。
ここではゲストが登場。
ゲストは大物美人社長。

颯爽と現れ、2曲歌って去っていった。

どんな場でも速攻で物事を決め、物怖じせず堂々と振舞うのが彼女の魅力。
そう、それはパフの吉川新社長。
彼女のリーダーシップのおかげで新生パフは絶好調。
ここまま突っ走ってもらいたい。

ライブは懐かしい曲を中心に進んでいく。
釘崎さんは僕よりも6歳上なので、世代的に少し前に流行った曲が中心。
「なごり雪」も「22歳の別れ」も当時でも一昔前に流行った認識。
でも、そんな曲が好きな友達は多かったな。

懐かしさを感じ感傷的に浸ってもパフのメンバーは容赦ない。
歌っている最中もメッセンジャーグループはコメントの嵐。

内緒で一部だけ公開しておこう。

こうして、ライブは第3部へ。
ここでもゲストを招き演奏。
第3部は美人バイオリニストすみもっちゃん。

素晴らしい~。さすが!
僕は彼女のせいでパフの20周年の懇親会で血だらけになった。
どうしてかは覚えていない(笑)。

今回は3部構成だったが、いつもに比べ喋りの時間が長かった。
その場しのぎでひねりもなかったが、ライブは無事終了。
それでも金曜の夜を楽しむことができた。

そして、釘崎さんの活動は拍車がかかる。
7月あたりにフォークソング居酒屋をオープンさせる。
場所は神保町。
以前は某有名串カツ店。

知り合いのほとんどは冗談だと思っていたが、いやいや本気。
もう少し先ならバイトもできるが、今夏は難しいかもね。

いよいよライフワークのスタートか・・・。。
影ながら応援はしますよ。

ネタ切れを補うブログだったが、案外、しっかり書いてしまった。
これからも楽しみにしたいですね。

映画「ある人質 生還までの398日」

退屈で平凡な毎日がいかに幸せかを感じさせてくれた映画。
また、正義であるのも退屈で平凡なのかもしれない。
コロナ禍で悶々としている自分がひどくつまらなく思えてきた。
まだまだ素晴らしい環境だと肝に銘じなければならない。

本作はデンマーク・スウェーデン・ノルウェーの合作。
最近、北欧製作の映画を観る機会が増えている。
1月に観た「この世界に残されて」はハンガリー映画。
昨年12月の「ニューヨーク 親切なロシア料理店」はデンマーク・スウェーデンの合作。
ほとんどミニシアターでの上映だが、そんな映画館が近くにあるのは嬉しい。

さて、肝心な本作。
2013年に398日間、イスラム国(IS)に人質となった写真家を描いた実話。
映画の内容が事実を詳細に描いているのであれば、そこは凄まじい世界。

街が破壊され、人が銃撃される戦争も悲痛だが、
一人の人質が拷問にあい生死を彷徨う姿はよりリアルで悲痛。
僕らはやはり世界で起きている出来事の上辺しか知らない。

当時、ISによる日本人の人質問題も話題になったが、表面的にしか捉えられていない。
本人、家族、そこに関わる人たちの苦しみを知ってこそ、理解できること。
真の理解は当事者でなければ分からない。
さすがにそれは勘弁してもらいたいが・・・。

映画を観て自己責任と判断を下すのは簡単。
確かに危険な地に足を踏み入れる行為に責任は伴う。
身代金を要求されても国が関与しないのは合理的な判断。

だが、映画を観ているとそんな合理的な考えはすっ飛び、感情は家族へと傾く。
家族の立場となり心境を察すれば、国が何とかしてほしいと思うのは自然な流れ。
感情的な家族に対し、形式的に物事を進める役人。

その描き方も見事。
間接的に国を批判しているとも受け取れる。
製作者の勇気は素晴らしい。
日本でも同様な硬派な作品は撮れそうだと思うが、簡単じゃないのかな。

生き延びようとする意志を一人で貫くのは難しい。
やはりそこには家族であれ、友人であれ、同じ人質であれ、人という存在が不可欠。
救いようのない世界が小さな力で救われるのが感動的。
ロータリークラブの存在もいいね。

映画は多くのことを教えてくれる。

結局、ホリエモンにつながるのか

3月1日にヤフーとLINEの経営統合のニュースが大々的に報道された。
周知の事実で驚きはないが、今後、いろんなサービスが加速度的に変化するだろう。

報道を見るとAホールディングスの傘下にZホールディングスが入り、
その傘下にYahoo、LINE、ZOZO、アスクル、
一休が入るというから、この分野に疎い人はチンプンカンプンなのかな。
全く関係なく「便利になって問題なし!」と単純に喜ぶだけかもしれないが・・・。

いずれにしろEコマースやスマホ決済の分野でシェア争いがさらに進む。
僕はQRコード決済はPayPayしか使わないので、結局、それで正解みたい。

そんな報道の後、ちょっとした気づきがあった。

一昨日のVoicyのホリエモンチャンネル。
ホリエモンがこの統合の今後を語っていた。
彼が予測する世界に益々向かうのとキャッシュレスの流れが一段と進んでいく。
少し前のニュースであった給与の振り込みが銀行でなくなるのも目の前かも・・・。
キャッシュカードがATMに詰まるなんてしばらく経つと笑い話でしかなかったりして。

今でも現金を使う生活はかなり減っているが、
100%キャッシュレスなんて予想以上に早いかも。
現金しか使えないアオキスーパーはスーパーニッチな存在として一段と価値が高まったり(笑)。
そんなことを想いながら聞いていたが、元をただせば全てはホリエモン。

Yahoo社長の川邊氏は90年代のネット勃興期からホリエモンと絡んでいる。
LINE社長の出澤氏はライブドアの出身。
そもそもライブドアはホリエモンの会社。
その後、買収が繰り返され今の形態になったのだが、結局のところホリエモンに辿りつく。

そのあたりのことは以前読んだ「ネット興亡記 敗れざる者たち」に書かれている。
大袈裟にいえばホリエモンがこの統合の影の立役者。
そんなことも言えるんじゃないかな。
もしかしてそこまで描いていたりして・・・。

これからの日本経済は90年代終わりから2000年代初めに
渋谷あたりで跋扈していた一部の人たちが引っ張っていくかもしれない。
そこを更に強くしないとGAFAに全て持ってかれてしまうわけだし・・・。
うちもLINEの活用は肝になる予感もあり、そこはしっかりと見定めなきゃね。

こう考えるとホリエモンの影響力は大きい。
彼は今やPCすら使わないというし。

PCもなくなっちゃうのかね・・・。
う~む、どんな時代になるんだろう。

えっ、どうなってるの、ランニング日記2102

1月は喜ばしいことに目標達成。
それも3ヶ月連続の目標達成。
マジメなランナーなら驚く数字ではないが、僕にとっては経験のない走りっぷり。

時間的な余裕は否定できないが、事実はひとつしかない。
記録として収めておこう。

さて、2月はどうか。

2月はなんといっても28日しかない。日数が少ない。
そして、寒い。
若干、朝は明るくなったがまだまだ暗い。
間近な大会もない。
3ヶ月達成した安心感もある。

まあ、普通ならそろそろもういいか・・・と思う頃。
それがごく平凡な人の辿る道。
達成しないと殺されるわけでも罰金を支払うわけでもないし・・・。

しかし、これが不思議だ。
今までであれば、コンスタントに走って80kmとか85kmなら仕方ないと思っていた。
昨年2月もそう。
それなりに頑張って85km。
あ~、残念という感じ。

今年は何かが違う。
3ヶ月達成したからいいじゃん。
というのではなく、3ヶ月達成したのだから・・・。
と気持ちが別の方向に向かっていった。

ここで連続達成を終えるのは惜しくなってきたのだ。
一つはこの記録をブログで公開しているせいもある。
もう一つは自分の中で何とかすべきという気持ちが強くなっている。

5km足らなくても、10km足らなくても、走るスピードやスタミナは変わらない。
誰かに迷惑を掛けるわけでもない。

しかし、このまま未達成に戻るのが自分の中で許せない。
そんな心境の変化。

その結果、2月の走行距離は102km。
28日をもってギリギリ達成だが、なんと4ヶ月連続。
パチパチ。
もうライバルには何も言わせない。

少しずつ春の訪れも感じるようになってきた。

2月28日の戸田川緑地公園の河津桜はほぼ満開。
あと半月もすれば長袖シャツ1枚で十分だし、一ヶ月もすれば桜(ソメイヨシノ)も満開に近い。
気持ちのいい季節が訪れる。

えっ、そうなると5ヶ月連続?
その先は1年間連続?
いかん、いかん、自分にプレッシャーを掛けることになってしまう。

どこまでいくかは天候次第、スケジュール次第。
まあ、それは言い訳で自分次第。
まずは1ヶ月、1ヶ月を大切にしていく。

さて、この3月もコンスタントに走っていければいい。
体重が一向に減らないのが不思議で仕方ないけどね。

食べ物のはなし 特別編 うな重

食べ物ブログを振り返ってみると、ずっと伏見シリーズが続いています。
番外編、特別編は昨年12月に書いたのみ。
伏見を応援することは大切ですが、それだけこの界隈から出ていない証。
それはそれで少し寂しいですよね。

たまには遠出したい気持ちもなります。
ここはド~ンと行ってみましょうか。

自宅から北に向かい車で10分。
娘が通う会社のすぐ近くにある「こころ」さんに行ってきました。

通りは津島市の田舎道。
どこが遠出で、どこがド~ンとだと冷笑されそうですが、
緊急事態宣言期間であったため、これで十分なのです。

こちらは地元では人気の鰻屋さん。
時間を外さないとずいぶん待つことになります。
ここは百戦錬磨の人気食べ物ブロガー。
どの時間に入店すればスムーズに座れるか計算します。
さすが、ここは経験値が物語り、ちょうど家族が座れる席に案内されました。

ありがたいことに運転手ではありません。
まずはビールで喉を整え準備に入ります。

マラソンも仕事もそうですが、何よりも準備が大切なのです。
こちらが肝焼き。

なんだか上品に並んでいます。
そして、う巻き。

4等分のところ、3等分にしてもらいました。
家族3人でお邪魔しているので、醜い争いもおきません。
こちらはひつまぶしが有名で多くの方が注文されます。
確かにいろんな味を楽しめるのは魅力ですが、ここは男らしく勝負をしたいところです。

うな重 2800円(税別)

こちらのお店が人気が高いひとつの理由は価格。
今どき2800円でうな重が食べれるお店は少ないのではないでしょうか。

それもしっかりと一尾乗っています。
アップでもお楽しみください。

家族が注文したひつまぶしも同じ。
ランチメニューでもあるので同じ価格でデザートも付きます。
女性にはボリュームがありすぎるかもしれません。

よく考えれば今年初めての鰻。
こんな贅沢は久しぶりのこと。
焼き加減も絶妙、たれもくどくなく美味しく頂けました。
昼間からビールを飲みながら、こんな食事ができるのは最高のシアワセですね。

他のお客さんが待合室的なスペースで待っています。
長居は禁物。
満腹のお腹をさすりながら外に出ました。

駐車場はお店の前と少し離れた場所。
トボトボと歩きながら帰ります。

ごちそうさまでした。

事業承継対策から学ぶこと

先週24日(水)は名古屋ファミリービジネス研究会特別セミナー。
今期はコロナの影響で通常の研究会を中止にしセミナーを開催。
先週が第3回目。
今回は事務局メンバーでもあるグロースリンク税理士法人代表の鶴田幸久氏の講演。

今期は全てハイブリットとなり、リアルとオンラインでの開催。
設営担当の新人マツモトのレベルも格段に向上し、順調に配信することができた。
いろんなやり方を試行錯誤繰り返すことで確実にノウハウが身に付いてくる。
今後、会社の他の企画でも十分に活かせるだろう。

いつものように僕が最初の10分で挨拶と近況を報告。
その後、鶴田さんに繋いでいく。
毎回ネタをどうしようか迷うが、今回は他の勉強会で使ったネタを引用。
ラクができてありがたかった。
(そんなことじゃないか・・・笑)
どちらにしても僕は前座で鶴田さんへのつなぎ役。

本番のテーマは「事業承継対策とM&A」。
今、かなりホットな話題といえよう。
鶴田さんの事務所もM&Aのお手伝いをしているが、それを必ずしも勧めるものではない。
現状を把握し、どんな選択肢がベストかを考えるのがこの場。
途中途中にテーブルごとでのディスカッションを行ったが、課題感が強いのかかなり盛り上がっていた。

結局のところ、事業承継は親族内承継か、役員・従業員承継か、第三者承継(M&A等)。
僕のような優秀な従業員がいれば2番目の選択は間違いないが、
(うそです・・・)
そう簡単なことではない。

親族内承継が難しい場合、第三者へ譲渡があり、最近は特に増えてきた。
コロナの影響を考えると今後、さらに増えていくだろう。
鶴田さんはそれぞれの承継方法のメリット、デメリットを伝え、
そのために何をやっていくべきかを分かりやすく解説。

少なからず勉強している僕でも参考になる点は多かった。
M&Aでの正当な価格は株価の算出も大事だが、
コストアプローチという評価対象の資産と負債の差額をみるのも大切。
また、相続対策として持株会社や資産管理会社の活用も必要になっていくだろう。

鶴田さんはご自身が顧客で経験した成功事例だけでなく、想定外の事例も共有。
自分とは縁がないと思っている複雑な事情も目と鼻の先にあることも十分考えられる。
経営者中心に25名程の方に参加頂いたが、今後のいいキッカケになったのではないだろうか。

鶴田さん、ありがとうございました。

こうして今期の名古屋ファミリービジネス研究会は終了。
来期は新たに企画を見直し、開催の予定。
個人的には7月からリアルで行いたいが、まずは事務局での振り返りから。

このような場でトップ同士のいい関係がつくれるのもこの会の財産。
これからもいい場を提供していきたい。

お疲れ様でした。

偶然の機会を増やせよ

2月26、27日はジモト就職応援フェア。
今期では一番大規模となる学生向けイベントを吹上ホールで行った。

2日に亘り多くの学生さんと120社の企業の担当者に参加頂いた。
名大社メンバーやインターンシップの学生も懸命に対応してくれ、無事にイベントが終了。

改めていい場が提供できたことに感謝。
みなさん、ありがとうございました。

ここ1年で就職環境は様変わり。
売り手市場という言葉も過去のものとなり、危機感を抱く学生は多い。
以前は有名企業や大手企業を目的に参加した学生も多かったが、今年はかなり現実的。
イベント開始前に行う講演も2日間とも満席。

ソーシャルディスタンスに気を配りながらも、席は追加したほど。
両日とも初回はニシダの講演だったが、学生の真剣にメモを取る姿が目立っていた。

僕も久しぶりに自社イベントで講演。
10年ほど前は当たり前に講演やパネルディスカッションを行っていたが、ここ最近は出番なし。
寂しい気持ちを察してくれたのか、久々に喋らせてもらった。

「ジモト中小企業の魅力と探し方」という定番中の定番で何の工夫もないが、
環境に合わせた伝え方はしているつもり。
今年ならではの話を絡ませるが本質はいつの時代も変わらない。

40名程参加した学生の中で、やりたいことがある学生はゼロ。
挙手をしてもらったが、決まっていない学生が全てだった。
ちなみにClubhouseもゼロ・・・。

その後の反応から、僕が無視されていないのも確かなので、事実、そうなんだろう。
そうだとすれば、今、何をやるべきか。
偶然の機会を増やすこと。
それはリアルでのイベントだからできること。

オンラインでの就活との併用が避けられない昨今、
活動できる範囲は限定的になるのは仕方がない。
数少ない機会を自分のものにする。

偶然の出会いを大切にすることが重要。
プランドハプンスセオリーも語りながら、今、やるべきこと、
中小企業で見るべきポイントを伝えていった。

こんな時にファミリービジネスドバイザーの役割も役に立つが、
あまり深く語れる時間もないので一気にまとめ上げて話しただけ。
2時間の内容を30分にまとめたので、理解度はどうかな・・・。
それでも多くの質問が出たのは有難かった。

ニシダが話をしたように今年はリアル面接とオンライン面接の対策を練らねばならない。
学生にとっての苦労も増える。
昨年は企業も学生も手探りだったが、今年は違う。

昨年を経験した企業は反省を活かせるが、学生は初めて。
やりながら対策を講じるしかない。
ただそれはテクニックを身に付ければ何とかなる。

テクニックで身につかない経験をいかに増やすか。
それを今はやってもらいたい。
参加してくれた学生はイベントを通して、少なからず感じてくれたんじゃないかな。

真剣な学生を名大社はしっかりと応援していきたい。
それを感じさせてくれる2日間。

そうそう、今日から就職活動が解禁になるわけだしね。

今週金曜、土曜は名古屋で転職フェア
日曜は三重で転職フェア

イベント続きにはなるが、サポートしていければいい。
偶然の機会を増やしていこうじゃないか。

映画「ミッドナイトスワン」

昨年秋に公開され見逃していた作品。
運よく近所の中川コロナで上映されたので鑑賞することができた。

話題作とはいえテーマもテーマで地味な作品。
僕が観た回はお客さんが自分を含め3名。
早々に打ち切られてしまうかと心配になる。

本作はキネマ旬報の2020年ベストテンの中で読者選出部門では2位。
高評価な作品。
以前から評判も聞き、昨年では1番の映画ではないかと方々で言われていた。
「鬼滅の刃」も悪くないが、もう少しお客さんが入ってもいいんじゃないのかな。
理解が徐々に進んだとはいえマイノリティがテーマでもあるし。

ただそれを吹き飛ばす力強さが僕らの心を揺さぶり感動を招く。
なんだろう。
僕はバレエには門外漢だが、舞台のシーン、公園のシーン、練習のシーン、
場末のニューハーフショークラブでのシーンで涙がこぼれそうになった。

その美しさに涙したわけではない。
そのシーンに至る背景が見事にバレエとシンクロし、気持ちが高ぶってしまった。

ちなみにバレエを披露するのは草彅くんではない。
彼女も(彼も)披露するが、それはあくまでもショー。
酔って観るべき程度のもの。

草彅くんが生活を共にすることになった女子中学生のバレエが見事なのだ。
めちゃ上手じゃんとその役作りに感心していたが、
そもそもその役を演じた服部樹咲は将来を嘱望されるバレエダンサー。

むしろ演技が初めてで、本作がデビュー作。
僕なら間違いなく彼女を新人賞にするな。
それぐらいの存在感を発揮していた。

本来相容れるはずのないこの2人の痛々しい関係性が、
今の社会と相まって身近な関係へと繋げる。
あるべき親子の愛情なんて白々しく、ここに本当の愛を感じる。
そこには性別も血も関係ない。
それが監督の描きたかった世界なのかな。
ラストシーンでは誰しもが草彅くんをダブらせたと思う。

それが愛と信頼の証・・・。
なんともチープな表現になってしまったが、
本作が2020年を代表する一本であるのは間違いない。

「半世界」の吾郎ちゃんといい、「凪待ち」の香取くんといい、
元スマップは新境地を作り出してるね。

これからもいい作品に出会うことを期待したい。

愛されるために変わらないこと

いつも変化が大事だと偉そうに喋っている。
それはなにかといえば自分に対しての危機感。
僕をいつも襲うのは今のままじゃダメだという気持ち。

それはあくまで自分のことなので他人に強要するものではない。
しかし、悲しいかな他者にも結構強要している。
それは大きなお世話・・・。
嫌がる人も多いと思う。

これからは他者に強要せず自分に留めておこうと少しだけ反省。
必要だけどね。
不確実な時代だし・・・。

そんなことを思いながらも、変わらないものがあると我が家の玄関先で気がついた。
何かといえばこれ。

嫁さんのスニーカー。
コンバースオールスター。
(もっときれいに写せよ・・・笑)

靴紐のないスニーカーは昔はなかったかもしれないが、
ハイカットは僕が高校生の頃から存在していた。
実際はもっと前から巷には溢れていたと思うが、僕が初めて知ったのは高校時。
今から37.38年前のことだ。

当時、僕にはハイカットを買うお金はなかった。
初めてハイカットを買ったのは確か大学1~2年の頃。
高校のちょっとイケてる友人が履いていたのを羨ましく眺めていただけ。
僕の小遣いを遥かに越える金額だったので手に届かなかった。

今の値段を調べてみると7000円程。
当時とほぼ変わらない値段じゃないかな。
買えるようになった大学時はコンバースやプロケッズをカッコつけて履いていた。
まあまあ面倒なので、そのうちローカットしか履かなくなったが当時を思い出す。

なんで今頃嫁さんが履くのかと思うが、意外とオバサンに人気。
少しばかりデザインや品質の変化はあるかもしれないが、基本的には何ら変わらない。
値段も当時とほぼ同じ。

変化するものと変化しないもの。
定番は強いということか。
学生時代に流行ったスタンスミスなんて未だに量販店でもセレクトショップでも売っているし・・・。

それに影響を受けたわけではないが、僕も最近コンバースオールスターを一足購入。

イマドキの経営者っぽくカジュアルなスーツにスニーカーで颯爽と動き回ってみようかと。
これが当たり前になるとリーガルが希望退職を募るのもやむを得ないか・・・。
僕も1年以上ビジネスシューズは買っていないし。

流行り廃りに左右されず常に愛される商品であり続けられるのが理想。
変化対応しながらどう変化しないか。

ふとスニーカーを見ながらそんなことを感じた。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その169

夜のお店を応援したい気持ちが続きます。
先週は錦三丁目でした。
こちらは名古屋を代表する繁華街ですが、
会社から西に向かった納屋橋もシブくて魅力的です。

数年前に「納屋橋かりんとう」さんを紹介しました。
女性だけで経営するおばんざいを中心とした居酒屋。
名古屋駅でもなく栄でもなくこだわりのあるお客さんが贔屓にしています。

その向かいにある姉妹店「かりんとう はなれ」さんに行ってきました。

本当に本店の向かいにあるお店で通りを挟んでいるだけ。
昨年3月までは夜に前を通っていましたが、賑やかな店内が人気を表していました。
今はどうなんでしょうか・・・。

美味しい料理と日本酒を提供するお店が時短なのは寂しさを感じます。
それもあと少しの我慢だと思いたいですね。
こちらも女性だけで切り盛りされているお店ですし。

以前は夜だけの営業と思いますが、今はランチもやっています。
見方を変えればありがたいですね。
8種類あるランチを眺めながらも直感的に注文します。

井之頭さんのように手を挙げて、
「すいません、鰯フライ定食をお願いします。」
こちらはいわしでもなくイワシでもなく鰯。
魚編に弱いと書かれるのは本望ではないかもしれませんが、
鰯という漢字が人気食べ物ブロガーの気持ちを揺さぶるのです。
それだけでいい鰯が提供されそうです。

鰯フライ定食 800円

こちらは先にご飯と味噌汁が出されます。

そしてこちらがテーブルに置かれます。
このプレートだけ見れば完全なおツマミですが、この時は完全なおかずです。

テーブルには3種類のソースも並びます。
それぞれ地域が異なるソースをどう使い分ければいいでしょうか。

鰯フライの姿は想像とは随分違いました。
想像では大ぶりな鰯フライが2枚並べられた状態ですが、こちらは一尾を切っただけ。
鰯フライ定食と呼ぶには寂しさを感じます。

しかし、そこは周りの仲間がフォローしてくれるようです。
小鉢しかり、茶碗蒸ししかり、タルタルソースしかり。
タルタルソースはどうみても手作り。
これだけでもおかずになります。

鰯のボリュームが少なくても十分満足できる食事。
やはり素材にこだわった手作りの料理はおいしいですね。

こんなランチを頂けるだけでも幸せな気分。
ごちそうさまでした。

やはり次回は夜お邪魔したいですね。