これからも前向きに 名大社会長ブログ

やっぱり、慌ただしいぞ、12月

今日から12月。残すところ今年もあと1ヶ月。
この時期になると口を揃えて
「一年って早いですね。どんどん一年が早くなっていきますね・・・」
なんて言う。ちなみに僕もあちこちで言っている。
ありきたりなのだ(笑)。

そんな12月だが、ありがたいことに今年も慌ただしい。
スタートの今日は2本の講演をさせてもらう。
講演の仕事自体、それほど多くないのだが、
今日は懇意にさせて頂く大学と初めてオファーを頂いた金融機関。
就職関連とファミリービジネス関連と全く異なるジャンル。
一体僕は何者なのだろうか・・・。
そんな依頼があるだけでも幸せに思わなければならない。

明日からは全社員との個人面談もスタート。
「オマエさ~、ほんとにヤル気あるんかよ~。ちゃんとせんか、こらっ!」
なんて、一人ひとりに対して賞与の査定をネチネチしながら、イヤらしく話をしていく(笑)。
これも年末ならではの仕事。
今頃、会社のメンバーは戦々恐々としているだろう。
そんなことはないか。まあ、覚悟して待ってなさい。

そして、この12月の夜も忙しい。
今月に限らず、夜は結構忙しいのだが、12月は拍車がかかる。
平日に関して言えば、2日しか空いていない。1日はクリスマスイブだけど・・・。
他の日はキャンセルがない限り、おかげさまで予定がいっぱい。

数少ない空いた日は映画を観るか、スポーツジムに通うかにしたい。
そうでもしないと体のバランスも保てない。
土日も徐々に浸食しそうな気配もあるので、家族からも心配を通り越し、
冷たい視線を浴びることになる。
従って、新規の飲み会の予定は入りませんので、ご了承ください。
年明けにしてくださいね(笑)。

そんなこんなで慌ただしい12月。
いくら二日酔いになろうが、昼間ウトウトしようが、
悔いのない1ヶ月を過ごせるように持っていきたい。
さあ、今日から気合を入れ直し、この12月を乗り越えていきましょう!

「新しい道徳」を読む

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もしかしたら物事の本質をついているのかもしれない。
普段、何げなく生活し良し悪しを考えずに過ごすことも多い。
それはいい事、悪い事を考えないのではなく、
これまでの常識に沿った行動をしているだけで、自分なりの正解は持っている。
それは過去から植えつけられた価値観でもあるかもしれない。

自分自身でも自分の中にある価値観が古いと感じたり、他人と異なると思うことは、しばしば。
今のところ、それを押し付けるような行為はしないし、否定するような発言もしない。
厳密にいえば、酔っぱらって議論する時は引っ張られている気はする。
それで何度かケンカしたのも事実だし・・・。
やっぱ、ありますね(苦笑)。
そこも含めて道徳と言えるのかもしれない。

本書を読んで改めて思ったのは、「道徳」と「良心」はどう違うか、
「道徳」と「倫理」はどう違うかということ。
「良心」や「倫理」は道徳に当てはまるかもしれないが逆はどうだろうか。
道徳には個人差はないように思われるが、良心や倫理は個人に委ねることは大きいように思う。
だとしたら、どちらを大切にしていけばいいのだろうか。
日常ではそんなことを考える機会はまるでないが、本書のおかげでそれを意識することができた。

やはり北野武氏は天才なのか。
デジタルやインターネットに対する考え方には奥の深さを感じた。
ネットは個人を自由にするものではなく、国全体や地球規模で管理されること、
ネットで手軽に知識を得てもそれは手軽な知識でしかないということ。
ウィキペディアで簡単に調べるが、すぐに忘れてしまう僕自身もそう。
深さがない。反省である。

結局は自分自身の考え、自分自身で正しい答えを出していかないと
最後の最後に自己を確立することはできない。
本書でそんなことを教えてもらったような気がした。

「福祉村」に感動!

今週25日(水)に豊橋にある「福祉村」にお邪魔した。
「福祉村」とは医療法人さわらび会さんが運営する医療・福祉施設で病院、老人ホーム、
身体障がい、知的障がい、保育園、クリーニング工場、社宅、公園、
お寺が一つの村として成立している。

その壮大な施設をできれば空から写したいが、
それはできないのでパンフレットの写真でイメージしてもらいたい。

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今回の視察は西川塾班会議の一環。
元F1レーサーである山本左近さんが僕らと同じ塾生である共にさわらび会の副理事長を務められている。
その関係で今回の視察に至った。

これもありがたいご縁。
山本左近さんはレースの世界では超有名人。
6歳からF1レーサーになることを志し、その夢を実現された。
世界に20名しか存在しないF1ドライバーとなり、いろんな国で参戦されてきた。
丸の内でも20番までに入れない僕としては、
塾生仲間という特権がなければ普通に会うことはできない方(笑)。
ミーハー的にいえば、それだけでも大いに自慢できる。
どうだ!凄いでしょ。

書きたいことはそんなことではない。
肝心な「福祉村」のこと。

この壮大な施設は話を伺うまではわからなかったが、実際にすべての施設を回り、
担当の方からの説明を聞き、肌で感じて、この施設の意味をはじめて理解することができた。

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最初に受付を済ます段階からそう。
スタッフ一人一人のおもてなしや仕事に対する真摯な姿勢は、
この「福祉村」ならではのことだと感じた。

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座学の時に山本さんが僕らに聞いた。
「福祉って、なんですか?」
福祉という言葉は普段の生活の中でよく耳にはするが、深く意味を考えたことはなかった。

福祉=幸せ、豊かさ
これが答えだという。
福祉村=しあわせ村。

企業理念でもある「みんなの力でみんなの幸せを」。
まさにこの「福祉村」が、その象徴であり、それを実践している。

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知的障がいの方の支援施設だけでなく、その方が少しでも自立ができるよう、
また働く目的が見いだせるように、村内にはクリーニング工場があり、働く場を提供している。

働くスタッフの方がより安心して仕事ができるよう村内で保育園を運営する。
老人ホームに対しての考え方も同様で、この村すべてがひとつに繋がっている。
それが「みんなの力でみんなの幸せを」と結びついている。
施設を2時間近く見学させてもらったが、僕を含め塾生は感動に浸っていた。

経営者目線で見れば、これでいくらの投資が必要なんだろうと考えてしまうが、それは理想が低い。
そんな視点ではこの事業を取り組むことができない。
自分の小ささを反省しながらも、これから山本さんが叶えようとする理想にも感動を覚えた。

これからオープンする老人ホームで記念撮影。

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ひとり2m40cmの巨人がいるが(笑)、全員でこの「福祉村」から学びを頂いた。
そのあとの懇親会も楽しかった。

左近さん、ありがとうございました。

任せたくても任せられない症候群

ようやく読めた今月の「日経トップリーダー」。

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特集は「できる社長ほど陥りやすい、任せたくても任せられない症候群」。
最近は激しい環境変化で「任せる経営」を放棄する社長が増えているという。
特に実力がある社長ほどその傾向が強いようだ。
その時点で僕は対象外。
大して実力がないのを自覚しているので、安心して現場は社員に任せている(笑)。

現場上がりの立場としては、全てを任せることで自分自身に不安を覚えることはある。
しかし、一方でいつまでも自分がそこに関与していたら、
現場で懸命に頑張っているメンバーが迷惑するだろうと思う。
迷惑とは一つは社長に顔色を窺う行為に繋がること。
もう一つは本人の成長。

責任ある仕事をさせようとすれば、任せることが一番だと思うのだが、
どうやらそれは一般的ではないらしい。

「任せられない社長」が増えている理由は4つ。
理由1.短期的な収益を狙う社長が増えた。
理由2.事業の拡大スピードが遅くなった。
理由3.トップと社員の意識の差が広がっている。
理由4.リーダーシップのあり方を勘違いしている。

この4つの理由を理解できないわけではないが、自分としてはほとんど該当しない。
それが本当かどうかは疑問で、
現場のメンバーからすれば「あんたも同じだ!」と思われるかもしれないが、
僕自身の考えや行動としてはそうではない。

社長がどんな場合でも目立っていては、本来のヤル気は出ないと思う。
最終的に責任は社長が取ればいいが、
その仕事や組織において任せる環境を作らないと満足感や達成感には繋がらないはずだ。
但し、誰にでもやみくもに任せばいいということではない。
その実力を見極めた上で判断しなければならないが、
それがクリアされれば、あとは信頼関係で十分だ。
僕はそんな風に考える。

きっと世の中のできる社長は自分の事を一番信頼しているのだろう。
よかった、できない社長で・・・(苦笑)。
それは自分の事を卑下するのではなく、
常に自分が正しいと思うことに対して否定的な視線を持つことをいう。
社長であれば会社では一番の権力者であり、
わがままを通そうと思えばそれができるポジション。

しかし、それを押し通した時点で会社全体の求心力は落ちてしまうのではないだろうか。
カリスマ経営者が牽引する時代はとっくに終わっているような気もするし・・・。
だとしたら、驕ることなく毎日を過ごさねばならない。
あまり頼りない社長ではダメなんだけど・・・。

今回の特集ではタイプ別に任せる方法も掲載されている。
広島県のあるエブリイさんの実施例。

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なるほど。
頭で何となく理解していることをこういった2軸4タイプに分けるのも分かりやすい。

僕の役割は、どんどん任せられる社員を育てていくこと。
自分の実力は棚に上げても、それはやっていかなければならない。
ちょっと都合よく書きすぎたかな・・・(笑)。

食べ物のはなし 番外編 飛騨牛コロッケ

岐阜県中津川市にある「肉の熊崎」さんにお邪魔しました。

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「肉のくまざき」と平仮名表示もありますが、どちらが正しいのかは分かりません。
聞くことも忘れてしまいました。

この「肉のくまざき」の熊崎社長は知る人ぞ知る存在。
僕の食べ物ブログの師匠にあたる方で、
いつも「食べ物のはなし」というブログを書いています。
僕は一定期間修業をし、のれん分けの状態で毎週水曜日にこのブログを書いているという訳です。

そして、これまでも厳しく僕を育ててくれます。
「お前は店主の気持ちを全然理解していない。」とか、
「なぜ、そのメニューを注文しないんだ!」とか、
「10点!」と辛い点数を付けられることも多いのです。

今、僕が人気食べ物ブロガーの地位を確保できているのも師匠あってのことです。
そんな師匠と弟子の関係でありながら、随分と無礼をしていました。
こちらのお店に一度も足を運んだことがなかったのです。

2年前から「顔を出します!」「今度行きます!」と言いながら、
約束を反故にする日々を送っていたのです。
今回、すべての予定をキャンセルし、ようやく訪れる日がやってきました。
2年間の悶々とした想いが解き放たれたのでした。

到着30分前に師匠に連絡をし、弟子として慌てさせないような気遣いは当然の行為です。
お店に着くと師匠はわざとらしく焼豚を店の外で焼いていました。

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弟子には凛とした姿を常に見せなければなりません。
さすがです。
お邪魔した日は創業記念セールで多くのお客さんが来店されていました。
しかし、そんな忙しい時でも師匠は温かく迎えてくれます。

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みんなの前で握手をし、記念撮影をさせてもらいました。
これで少しは恩返しができたようです。

師匠のお店は飛騨牛が売りです。
「う~む、ここで飛騨牛のしゃぶしゃぶを食べるわけにはいかないな・・」
と迷っていると、こんな文字が目に飛び込んできました。

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「そうそう、名物のコロッケもあったんだ。これはいいぞ!」
師匠がコロッケ屋のオジサンであることも思い出しました。

「飛騨牛コロッケを下さい!」
行列のレジに並び元気よく声を張り上げます。

飛騨牛コロッケ 100円

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正式には飛騨牛いっぱいコロッケなのかもしれません。
「お~、これこれ。このコロッケも食べたかったんだ。」
パクッと思い切りコロッケにかぶりつきます。

「いいじゃないか、いいじゃないか。これはコロッケ界のマシンガンパンチだ!」
と覚えたての言葉もつい出てしまいます。
ホクホクしてほんのり甘い。

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飛騨牛がどこまでたっぷりかはわかりませんが(笑)、お肉のいい香りと味が弟子の舌を唸らせます。
「これは美味い!」
あっという間にコロッケは消費されてしまいました。
何個でも食べられそうです。
お土産に買って帰ろうかと思いましたが、その時は既に売り切れでした。

師匠、わずかでしたが、素晴らしい時間を過ごさせてもらいありがとうございました。
来週はそろそろ円頓寺に戻ります。
ごちそうさまでした。

ウイスキーを学び愉しむ

最近は1日の出来事を数回のブログに分けて書くという姑息な手段を使うことが多くなった。
我ながら小ズルいとは思うが、忙しい日々を懸命にやりくりしているとご理解頂きたい(笑)。
一昨日、「伊那経営フォーラム」に伺った後に信州マルス蒸留所に立ち寄った。

ウイスキーの醸造を見学させてもらったのだ。
自宅でウイスキーを飲む時はもっぱらジャパニーズウイスキー。
竹鶴だったり知多だったりとモルトやブレンデッドを好むことが多くなった。
ブームに流された単純な理由もあるが、
以前好んで飲んでいたバーボンよりも明らかに飲む回数は増えた。

それが理由ではないが、せっかく信州方面に来たので、その製造現場を見学させてもらった。
綺麗なお姉さんが案内してくれるのかと想像していたが、それは大手の場合。

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こちらの本坊酒造さんはこじんまりとした蒸留所。
簡単な手続きはあるものの、基本的には勝手に醸造過程を見学する。

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まずは樽熟成を見て、醸造工程を眺め、

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試飲、売店への流れ。
とてもシンプルにウイスキーの製造工程を感じることができる。

このマルスウイスキーは一般的な認知度は高くはないが、玄人はよく知る存在(多分・・・)。
ドラマでも話題になった竹鶴政孝氏はもともとマルスウイスキーの生みの親岩井喜一郎氏の部下。
岩井氏が竹鶴氏を英国へ送り出したとのこと。
マルスウイスキーはそんな歴史ある蒸留所。

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そのことを実感したかはともかく無料の試飲を頂き、
150円支払いウイスキーをストレートで楽しませてもらった。

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香りもよくウイスキーのほろ苦い強さも感じることができた。

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地ビール工場も併設されており、こちらも有料で飲ませてくれるのだが、
この日の本来の目的を忘れそうだったので、グッと我慢。

その代りではないが、岩井氏の名を冠したウイスキーを一本購入。

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ちょうど飲んでいた知多が無くなったのでいいタイミング。
お酒を造る場所には必ずと言っていいほど、きれいな川が流れている。

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この場所もそう。
こんなところに佇んでいると家には帰りたくなくなる。
自然豊かな環境でお酒を飲めるなんて、シアワセじゃないか。
きっといいことばかりではないはずだけど・・・。

今までほとんど飲んだことのなかったマルスウイスキー。
しばらくは夜のお供になりそうだ。

「伊那経営フォーラム」での学び

3連休の初日の昨日は同級生経営者の櫻山さんにお誘いを受け、長野県伊那市へ。
名大社のミズタニ、ウスイと一緒に「第11回 伊那経営フォーラム」に参加してきた。
かなり渋滞することを予測し、6:40に名古屋駅に集合し出発。

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比較的順調に走り、開演1時間前には到着。
いくつかのプログラムのある中、僕らの目的は伊那食品工業株式会社の塚越寛会長の講演。

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これまでご子息である専務の話を伺ったり、著書を読んだことはあったが、
本人の話を伺ったことはなかった。
直接本人より経営についての話を伺う機会を探っていたが、今回ようやくその時が来た。
今回のテーマは「おもてなしとファンづくり」。

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塚越会長が普段話されたり、書かれたりする内容であったが、
改めて共感すると共に多くの事を学ばせてもらった。
僕はより利益を求め拡大する経営よりも塚越会長が志す人づくり、
みんなが幸せになる経営を支持するし、そちらを目指したい。

経営者として虚栄心がゼロとはいえないが、
自分の瞬間的な実績よりも会社が長く繁栄し存続することほうが価値があると考える。
そのためには、会社を好きになってもらうファンをより多く作ることが大切。
それは会社で働く社員が中心ではあるが、取引先も同様。
いかにも優等生的な発言かもしれないが、それが塚越会長の話されるおもてなしの経営。

実際はまだまだ未熟だが、今回の講演に参加し、末広がりの幸せ、
利他の幸せの大切さを改めて認識した。
そのためには経営者としてもっと人間的勉強をしなければならない。
最近はちょっとサボっているかも・・・(笑)。

今回の講演では、お金を使うことが人を幸せしにし、コストダウンが人を不幸することにも納得。
コストダウン全てが人を不幸にするのではなく、
相手(取引先)の犠牲によりコストを下げるのは本来のコストを下げることにはならないということ。
単純に言えば景気後退させる原因でしかない。
とりとめないことだが、今回の講演で2年に1回の社員旅行を毎年実施に変えていこうと真面目に考えた。
まずは景気に左右されない盤石な経営をすることが大切だけど・・・。

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講演終了後は伊那食品さんが運営する施設「かんてんぱぱガーデン」にお邪魔した。
レストランでは名物であるソースかつ丼を頂いた。

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その時、運転しないメンバーで冷酒を飲んでいたのだが、
一人のグラスがほんのわずかだがガラスが欠けていた。
お酒を注いだ後に気づき、そのことをスタッフに告げると
丁重なお詫びと共に冷酒を一本まるっと持ってこられた。
この行為だけ見ればよくあるサービスかもしれないが、それだけで終わらなかった。

帰りがけにそのスタッフが改めてお詫びをしてきた。
驚いたことに精算を済ませる際にもレジのスタッフが
「グラスの件ではお客様にご迷惑をお掛けしました。」とお詫びをしてきた。
そのおもてなしは徹底されている。
恐縮するのと同時に感動してしまった。
これではファンにならないわけがない。
塚越会長は理想を語るではなく、行動としても実践されていることを肌で感じた時間だった。

施設内のトイレにはこんな張り紙もしてある。

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これも伊那食品さんの目指す経営のひとつだ。
こういった光景を目の当たりにしただけでも伊那市まで出向いたことには十分価値があった。

ありがとうございました。
都合がつけば来年もお邪魔したいですね。

明日の就職戦線を語ってきます。

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今日は午後から愛知県経営者協会主催の「採用力向上セミナー」に講師として登壇する。
今年で3年連続。
今回のオファーを頂いた時も「昨年の山田社長の講演が好評でしたので、今年もお願いします!」
とリップサービスありありな感じだったが、悪い気はしないので快く受けさせてもらった(笑)。

多分、担当の方は名大社の社長はおだてれば何でもやるだろう
と計算ずくだったと思うが、図星なので何の反論もできない。
安易に引き受けたはいいが、よく考えてみればかなり難解なテーマ。

ご存知のように今年の就職戦線はモーレツに非難された。
就職活動の後ろ倒しの取り組みは明らかに失敗に終わり、企業側も学生側も疲弊したともいえる。
もちろんその中で順調に採用活動や就職活動を終えた企業も学生も多いわけだが、
全体で見れば課題を残す一年であった。

そして、つい先週発表されたのが、選考開始時期の変更。
8月から6月へと2か月間の前倒し。
(確定ではないようだけれど・・・)
1年で就職戦線の見直しを図ることって、過去あったかな?
多くは2年の実績を見て変更するケースがほとんどなので、1年での変更は異例。
我々就職情報会社もその間に挟まれ、次年度の企画もいくつか変更を余儀なくされた。
う~むと唸ってしまう(苦笑)。

そんな状況の中で、講演をさせてもらうのだが、どんな話をすればいいのか、結構難しい。
毎年テーマは共通で、ザクッと言えば「今年の振り返りと来年の対策」。
今年の振り返りについては既にあちこちで話されていたり、
マスコミも大々的に報道していたりと多くの方が理解している。
あえて僕が話す必要があるのだろうか?と考えてしまう。

また、来年の対策はこれがまた難しい。
東海地区の中小企業がどうすればいい採用ができるかを話すわけだが、
そんな魔法があれば教えてほしい。
「ジャンジャンお金をかけましょう~。」なんて言うわけにもいかない。
特に来期も厳しい採用戦線が予測される。
その中で「こうすれば間違いないです!」なんて、無責任なことも言えない。

そう考えると今回のこのテーマはかなり厄介なのだ(苦笑)。
まあ、データ分析で定量的な面を見せながらも、
あとは自分が普段考えていることを喋っていくしかできない。
響くかもしれないし、冷たい視線を感じるかもしれない。
パフのタシロくんが僕の後に講演するので、何かあっても彼がフォローしてくれるだろう(笑)。

先が見えずらい2017卒の就職戦線。
それでも明るい明日が拓けるよう、その役割が少しでも担えるよう話してきます。

では!

食べ物のはなし 番外編 スペシャルヌードル

少し前のことですが「孤独のグルメ」を見ていると井之頭さんが訪れたのは台湾の中華料理屋。
「なるほど!こんな展開もあるのか。なかなかやるじゃないか。」
とつい口癖のような言葉を発してしまいました。

海外のお店まで食べ歩くその姿は感動もの。尊敬するしかありません。
早速、真似をすべく行動を取っていました。
今回は「食べ物のはなし」シリーズ史上初めての海外になります。

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ベトナムの中部にあるホイアンに行ってきました。
ホイアンはかつてインドやアラブを結ぶ中継貿易都市として栄え、
16~17世紀には日本人町も作られた町。
最盛期には1000名以上の日本人が住んでいたと言われているようです。

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これは来遠橋(日本橋)とも呼ばれベトナムの観光名所の一つにもなっており、
2万ドン札に印刷もされています。少し日本を感じさせる趣きもあります。

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「いかん、いかん、私は観光ブロガーではなく、人気食べ物ブロガーなんだ・・・。」
危うく観光ブロガーとしての立場を築くところでした。
これでは師匠に叱られます。
どんな国、どんな土地に行っても食べ物ブロガーとしての立場を築かねばなりません。

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ホイアンの真ん中あたりにある「ワンルー」さんに行ってきました。
こちらはホイアン名物を食べさせてくれるお店。
早速、メニューを眺めます。

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「お~、スペシャルヌードル。この響きだけでそそるなあ~。
ホイと麺を投げられ、アンと口を空けて待っているのかな・・」
ととてつもなくくだらないことを考えてみます。

いつものように「すいませ~ん」と声を掛けますが、何の反応もありません。
「あっ、そうか、ここはベトナムだ。ベトナム語で、すみませんってなんて言えばいいのか。」
まったく見当もつきません。
「エクスキューズミー」と片言の英語で呼ぶとおばちゃんらしき人が寄ってきます。
メニューを指し「ディス、プリーズ」と注文します。
一緒に「これもディス、プリーズ」とビールも注文します。

スペシャルヌードル ミー・サオ 50,000ドン

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日本円に直すとざっと270円くらいだと思われます。
「さて、これはどうやって食べればいいのかな?」
と周りを眺めると、どんぶりの中で思い切り箸をグルグルと回しています。
「そうか、これはまぜそばなんだ・・・」
と納得し、思い切りかき混ぜた後、食べ始めます。

「初めて食べるこの感触。なかなか、いいぞ。」
途中でライムを絞り唐辛子も投入します。

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「この刺激。いかにもベトナムに来たって感じじゃないか。」
ついついベトナムビールラリューも進みます。

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「そうか、今、名古屋で流行っているまぜそばのルーツはここにあるんだ。」
と納得し、食べ続けます。
まぜそばというよりは焼きそばに近い感じかもしれませんが、美味しく頂きました。
「ごちそうさまでした。」
ベトナム語も英語もが分かりませんので、いつも通りの言葉です。

食欲も満たされしばらく町を歩きます。
どんな人が買うのか全く想像出来ないお店も並んでいます。

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眩しい日差しを浴びながら
「人気食べ物ブロガーもここまできたか。なかなかやるじゃないか・・・」と自分に酔いしれます。

さて、次はどこへいこうかな・・・。

No.1トヨタ7つの仕事魂

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著者の志賀内さんはやはりトヨタの回し者ではないかと思ってしまう(笑)。
前作「レクサス星が丘の奇跡」もレクサス星が丘店のいい宣伝になっていたし・・・。
あれのせいで僕もお店の前を通る時はかなり気にしているし、
レクサスを買おうかなんて本気で考えたりした。
実際にそんな読者もいたんじゃないだろうか。

本書ではトヨタ・スピリッツともいうべき5章7つのエピソードについて書かれている。
僕らが普段の生活では知る由もない開発の裏側だったり、
新規事業への挑戦だったり、顧客満足を追求する営業手法だったりと、
トヨタの魅力あふれる苦労話があちこちに溢れている。

カーナビが1980年代後半からあったなんて全然知らなかった。
その画像は今から思えばちゃっちくて仕方ないが、
世の中に初めて何かを生み出す瞬間はきっとそんなことだろうと思わせる。

その技術があったからこそ、より便利で使いやすい製品へと進化していく。
同じようなことをドラマ「下町ロケット」で佃社長が裁判所で訴えかけていたような気がするな(笑)。
今話題になっている「MIRAI」にしても超文系人間の僕には理解しがたい面は多いが、
その情熱だけはヒシヒシと伝わってくるし、仕事への魂を感じる。
(タイトルそのまんまですね・・・笑)。

そんな中で僕が一番響いたのはレクサスNo.1セールスマンの章。
営業出身だから共感できる面も多いし、自社へオーバーラップさせることもできる。
ここに書かれてあることを早速社内にも取り入れようとも考えている。
目新しいことが書かれているわけではないが、
「当たり前」のことを徹底して行うことが顧客満足に繋がり、結果として売り上げも伸びていく。
凡事徹底なんだよね。
もっと足元を見て全員が仕事をしていかないといけないことを痛感。
僕がそれだけではダメだけどね(笑)。

僕が本書の中でもう一つ響いたこと。
三年に一度、全社員を海外旅行に連れて行ったんですが、
たまたま、その年にリーマンショックが起きてしまいました。
六割減産です。部長会で「海外旅行は取りやめにしよう」と決まって報告がありました。
でも、私は「行ってきなさい」と言いました。
すると社員は安心するんですね。みんなが不安になっている時、大きく構えること。
これも愛社精神を生むことに繋がります。

経営者は器が大きくなければならない。
いざというとき覚悟をもって、それでも余裕な顔をして臨まなければならない。
僕もそんなことを身につけなければならない。
そんなことを感じた一文。

メイダイシャ・スピリッツを持って、臨んでいこうじゃないか・・・。