昨日まで3泊5日でベトナム視察兼研修及兼観光旅行に西川塾の仲間と行ってきた。
「視察?研修?本当はただの遊びでしょ?」
と誤解されている方も多いと思うので、今日はマジメな報告をしたい(少しだけ・・・)。
中部国際空港から向かったのはホーチミンのタンソンニャット国際空港。
到着してまず驚いたのが、その人の多さと入り乱れる車の数。
瞬間的に熱気が伝わってくる。
英語とベトナム語が飛び交い、空港はとても騒がしい。
僕は英語もベトナム語も話せないので、一人でこの地を訪れるのは難しい。
本当は英語は話せるんだけど、ブロークンなので多分通用しない(笑)。
しかし、僕以外のメンバーは英語が堪能なので、僕は安心して後ろをついていった。
到着後は今回アテンドしてくれたダイキョウーオータの太田社長が
現地の社員さんと一緒に送迎してくれる。
その後、エヌ.アイ.シ―.ディ(株)のユン社長と合流。
ユン社長の会社は日本とベトナムの会社を橋渡しする企業で、
日系企業の生産拠点や情報拠点の確保をお手伝いされている。
日本との親交も深く、財界人を始め政府の要職者とも懇意にされている地元では名誉ある方。
そのユン社長が所有する旅行会社が今回、僕らの視察を計画してくれた。
2日目の夜、ユン社長の会社に訪問し、これまでの事業や今後の果たすべき役割、
日本の企業にとって必要となる海外展開の要素、マーケティング戦略を学んだ。
まず驚いたのが、その会社の広さ。
どれくらいの面積かは忘れてしまったが(笑)、まるで大きな施設。
オフィスを構える以外に研修所、宿泊施設(ホテル並み・・・)、
子供の遊び場(これは教育施設だな・・・)、日本製品・ベトナム雑貨の展示室、
レストラン(2日目はこちらでベトナム料理を頂く)などありとあらゆる施設が揃っている。
会議室も大型のスクリーンが常設されていて、ここで会議や研修を始め、
海外の方への情報交流の場としても使用されてしまう。
日本とベトナムの交流をサポートする方の取り組みを直に学ばせてもらった。
ユン社長、ありがとうございました。
空港からユン社長の会社に訪問する際、ホーチミン市のメインストリートを通った。
これは衝撃的。
バイクの数は半端ない。
日本のように一列に並んでとか、クルマの後ろをマナーに従って走るなんて、全く関係ない。
我先にとバイクが他人をまるで気にすることなく走り続ける。
2人乗りは当たり前で、3人、家族4人でバイクに乗っている姿も目にする。
信号もほとんどないので、あちこちの方向から割り込んでくる。
しかし、不思議と事故はない。
全くないとは言えないだろうが、
あんな走り方をしていても車とバイクの接触は一度も見ることはなかった。
途上国の成長度合いを目の当たりにした一番の光景だった。
そして、最終日にはダイキョウーオータのベトナム工場に訪問。
西川塾の仲間であり、名大社のクライアントでもあるため、ここはしっかりと視察しなければならない。
まずは太田社長と工場長からの会社紹介。
普段、あまり耳にすることのないこれまでの苦労話やこれからのビジョンについて話を伺った。
日本の中小企業、それも製造業がどう勝ち残っていくかが
ダイキョーオータの現在の事業展開にある。
あまりブログで公開することはできないが、
これからのグローバル社会の中でいかにニッチな領域でシェアを高めてくか、
その大きなヒントがこの工場にあるような気がした。
基本は事業ドメインの中心である帽子の製造からアパレル製品の縫製加工となるわけだか、
その品質へのこだわりは工場を見学させてもらい、素人の僕でも十分理解できた。
写真公開のお許しをもらっているので、少しだけ紹介。
一気通貫で行われている。
下町ロケットの佃製作所のような品質管理を徹底しながら、手作業に拘る面も多い。
事業特性上、若い女性が働いている。
商売柄、求人の方法を聞くと、ワーカーに関しては工業団地敷地内の求人ポスターが有効らしい。
近くの工場から転職してくるケースも多いという。
日本では考えにくいが、これも途上国ならではの方法かもしれない。
給与面、待遇面で条件が揃わない企業が多い中、
ダイキョーオータが提示する従業員に優しい制度が競争優位性を保つ上でも重要といえそうだ。
こちらでも大いに学ばせてもらった。
話を聞く、ネットで調べるも重要だが、実際、自分の目で理解し、肌で感じることはもっと重要。
それだけでも今回のベトナム視察は十分な価値。
太田社長、ありがとうございました。
空いた時間は少しだけベトナムを楽しませてもらったので、明日、紹介したいと思う。
少しだけだったかな・・・(笑)。