新年早々の日経トップリーダーの特集は、『「次の30年」を生き抜く経営 理念を貫き、変化し続ける』。
「次の30年か・・・。さっぱりイメージできない」というのが情けないけど僕の素直な感想。現在、名大社は創業44年。いまから30年前、現在の状況がイメージできていたかと言えば、間違いなくゼロだろう。イメージを持っていたといっても今の姿になっているとは誰も分からなかったはずだ。
変化の早い昨今であれば、それは更にいえること。5年後すら予測できないのに、ましてや30年後なんてわかるわけはない。当然の話。しかし、今回の特集はそんなことを言いたいわけではない。
大切なのは理念。そこに基づいて、どう日々自分たちを変化させ、成長していくか。表現は悪いが、中小企業はどう生き抜く、生き残っていくかだ。うちの会社も同様。
僕が30年後、経営に関わることはないと思うが、まずは存続させること、そして、新たな市場を切り開くことはやっていかねばならない。その積み重ねが30年後という近くて遠い未来に繋がっていく。そのためにはまず今年、どんなアクションを起こすかが重要なわけだ。
本誌30年を振り返り、名経営者がそれぞれの時期に貴重な言葉を残している。
「全ては経営者に責任がある」(松下幸之助 86年10月号)
「競争しなければ進歩はない」(本田総一郎 90年1月号)
「サービスは先、利益は後」(小倉昌男 95年11月号)
これらの言葉は不変だ。今、この瞬間でも自分の身に置かなければならない。
今月号は堀場製作所最高顧問 堀場雅夫氏とリブセンス社長 村上太一氏の対談も掲載されていた。62歳差のあるこの対談、思わず笑ってしまった。
堀場氏はPPK(ピチピチコロリ)運動を推進しているという。老人は皆、夜な夜な若い女性とお酒を飲んで、ピチピチ元気に暮らしてもらう。そうやってはしゃいでたら、コロリと逝く確率が高まる。それは家族も喜ぶし、国も助かる。年寄りに無理をさせたらあかんという人は国賊だとのこと。
それは素晴らしい。理想的な生き方かもしれない(笑)。
その前にやらねばならないことが山ほどあるわけだけど・・・。
2014年1月2日
「次の30年」を生き抜く経営
2014年1月1日
謹賀新年2014
新年あけましておめでとうございます。
本年も一年がスタートしました。みなさんにとって、私たちにとって素晴らしい一年になるように精進してまいります。
毎年、行っている元旦早朝ランニング。ここ数年は初日の出が見られる気持ちのいいランニングだったが、今年はあいにくの天気。庄内川の風景もどんよりと少し寂しい。途中にポツポツと雨も降ってきた。
しかし、これは逆にラッキーと考えるべき。この一年はいいことばかりではない。きっと厳しい局面も訪れる。日々気を引き締めて臨め!と天から言われているようなもの。
自分への戒めとして解釈したい。
なんと今年は年男。僕の周りには尊敬すべき年男が多い。決して勝負をするわけではないが、意識をしながら刺激を受けながら接していきたい。
そして、気を引き締めながらも果敢にチャレンジしていきたい。新たな取り組みも行っていく。
「組織はリーダーの器で決まる」という。
その言葉を信じるならば、全ては僕の行動にかかっている。この一年、楽しみになってきた。全員の力で盛り上げていこう!
どうぞお付き合いくださいますよう、よろしくお願い申し上げます!
2013年12月31日
懲りずに今年も大晦日に振り返り
昨年の大晦日のブログを読み返してみた。情けない話だが、全く進歩していないような気がしてならない。同じことを結局、繰り返しているだけだろうか・・・。
自ら宣言しながら達成できず、再度宣言し直す。会社の方はみんなのガンバリで毎年成果が上がっているが、自分自身は一体どうなのだろう。
一歩進んで一歩下がる。「365歩のマーチ」にもならない。
ここで書くのも少々恥ずかしいが、恥をかくのも自分の仕事。割り切って振り返りたいと思う。定性的と定量的、知力と精神力と体力、そんな観点から今年は6つの個人の目標を立てた(そんな偉そうでもないけど・・・)。
その6つについて振り返りたい。
1.相応しいトップになる、ブランド力の向上を常に意識し行動する
⇒これはあまりにも漠然としすぎて自分の中では答えが出ない。常に意識し行動はしていた。しかし、ブランド力向上に寄与できたかどうかはわからない。一流の経営者からみればハナタレ程度しかない。ほんのわずかだが会社をイメージしてもらえるようにはなった。
2.積極的に外部と関わる
⇒新たなアライアンスやパートナーとのお付き合いを含め外部との関わりが増えたのは事実。これまで接点のなかった団体や組織からお声がかかるケースも増えた。しかし、個人的には納得はしていない。まだ社内にいる時間が長いように思う。トップがどこまで会社にいるべきなのかは難しい判断だが、僕はもっと外に出ていいと思っている。社員に使われる数もまだ少ない。
3.経営リテラシーを向上させる
⇒きっとこの目標は永遠に続き、永遠に達成することはないだろう。西川塾の入塾やグロービスのエグゼクティブクラスなど、これまでとは違う学びの場にも参加はした。多くの尊敬できる経営者と懇意にさせて頂く機会も増えた。自分自身の財産は間違いなく増えている。これは感謝すべき。ただどこまで自社の経営に生きているか。まだまだ道は遠いと言わざるを得ない。
4.読書年間60冊
⇒ここからの目標はわかりやすい。出来たか出来なかったかしかない。年間で46冊。マイナス14冊で未達成。新たな課題であった歴史関連は増えたが、全くダメ。特に後半は失速。勉強が忙しかったは言い訳にならない。
5.フルマラソン挑戦、目標タイム4時間30分、月間100キロRUN
⇒フルマラソンは挑戦し、一応完走はした。しかし、目標タイムは全然届かず、1時間遅れのタイム。ハーフマラソンとの違いをまざまざと見せつけられた。月間100キロをクリアしたのもわずか3回。1月、3月、11月しかない。フルを走った12月でさえ、今朝のランニングを含め89キロ。これでは目標タイムに届くわけがない。タフな肉体を作るにはまだまだ時間がかかりそうだ。
6.ゴルフスコア100切り
⇒これくらいはできるだろうと予想していたのだが、こちらも未達成。最高のスコアは会社の沖縄旅行でラウンドした101。あと一歩のところだが目標には届かず。もっと真剣に取り組まないとこのままズルズルといってしまいそうだ。今年のラウンド数を数えていない時点で問題だと思うが、確か11回か12回。もっと回数を重ねないとどうしようもないかもしれない。いや、才能がないだけかもしれない・・・。
これが目標の結果。どうぞ笑ってください(涙)。
昨年から継続した目標は一年経っても達成することはできなかった。達成した目標は難易度を上げているので、今年は何一つできていないことになる。
何かできたことがあるのかと言えばせいぜいこのブログくらい(笑)。年間通じて253本書いたことになる。内容はさておき、見られていることを常に意識していた分、続けることができた。でも、これは目標ではなく日課だし・・・。
そんなわけでお粗末な今年最後のブログになってしまいました。きっと来年も同じような目標になるでしょう(笑)。それでも一度も体調を崩すことなく健康に過ごせてよかった。
一年間、ありがとうございました。
明日からもどうぞよろしくお願いします!
2013年12月30日
映画「永遠の0」
昨日もTVの報道番組では今後の戦争の可能性について報じていた。日本を取り巻く様々な状況もあるが、全世界で自国の正当性を主張し、相容れない相手国への非難をぶちまける姿が散見される昨今。
この映画が外国人に受け入れられることは少ないと思うが、日本では戦争の愚かさを感じる一本であってほしい。
公開されてまだ1週間足らずだが、既に僕の周りにも映画を観た方は多い。それも同世代が目立つように感じる。
僕のように原作の流れで観た者もいれば、単純にサザンのファンもいる。岡田准一ファンは少ないかもしれないが(あくまでも我々の世代、演技は良かった!)、山崎監督のファンはそこそこだったり。
ただそんなことよりも戦争が身近でなくなっている自分たち世代の危機感が足を向けさせている面もあるのでないだろうか。このまま今の在り方を放置しておくとまずい方向に向かってしまうのではないかという危機感が・・・。
そんな大層な考え方をするとこの時期に公開されたこの映画の価値は高いのかもしれない。
僕個人としてはお涙頂戴的なシーンはもっと避けて製作された方が映画の重みはでたのではないかと思う。何気ない主人公のセリフに涙が出そうになったし、感情的あるいは朴訥と喋るベテラン陣に心を揺れ動かされるシーンも多かった。
東宝の力の入れ具合や大ヒット作を生みたい想いはよく理解できるが、もうちょっと地味な作りでもよかった。まあ、無理かもしれないけど・・・。
映評では原作に遠く及ばないと書かれているのが目立つが、売れた原作の映画化がことごとく失敗する日本映画では高いレベルのあると思うし、配役も良かった。風吹ジュンさんはどうしても「八重の桜」や「そして父になる」がダブってしまうけど(笑)。
まだまだこの手の映画に興味を示さない子供たちだが、もう少し成長したら一緒に観るのもいいのかも・・・。
2013年12月28日
一年間お疲れ様でした。
名大社では昨日が仕事納め。
本日から1月5日(日)まで年末年始休暇となる。今年は9連休。土曜日始まりの日曜日終わりの分かりやすい日程。1月5日にアスリート系のイベントを開催し、一部のメンバーには協力してもらうので、実際は8連休かもしれないが・・・。
同じスケジュールで休みを組まれる企業が圧倒的に多いのが今年の特徴だろう。
↑日が落ちる前の僕のデスクから見える景色
ようやくホッと一息つける時間がきたわけだ。
ブログを読まれている方の中には、「いつもホッしていると思いますけど!」とか、「毎日休みみたいな生活してるじゃん!」といったご意見も多数あろうかと思うが(笑)、安堵に包まれていることも事実。それなりに気を遣い、それなりに体を酷使し、それなりにお酒を飲む一年だったのである。
ただこうして一年無事に終われることができたのは、嬉しい限り。懸命に頑張ってくれた会社の仲間には感謝してもしきれないし、名大社を信頼してお付き合い頂いたクライアントやユーザーの方にも感謝の言葉しかない。
まだまだ未熟な点が多いのは百も承知。たとえ改善を重ねても完璧はあり得ない。無形のサービスを提供する以上、どこまでいってもゴールはない。だから毎日刺激的で面白いのだろうけど・・・。
個人的に振り返りは大晦日にキッチリと行い、来年に向けた準備をしよう。個人的な反省は多々ありすぎて書ききれないかもしれないが、それも行わなければ次の年を迎えることはできない。
昨日は社員総会の後、全員で大掃除。
新築ビルに移転して綺麗なつもりでいても、3年以上たてばさすがに垢も出てくる。細かいところも磨いて、スッキリした気持ちで新しい年を迎えよう。
一年間お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
2013年12月26日
直球勝負の会社
直球勝負の会社 (2013/03/04) 出口 治明 |
1冊で3度おいしい書籍である。起業することの大変さを学べる、生命保険の仕組みについて学べる(あまり理解していないけど・・・)、出口氏に生き様について学べる。
そして、理想の会社とは何かを考えさせてくれる。そこも含めれば4度おいしいということになる。
出口氏はいろんなメディアへの露出や時間さえあればどこへでも講演に行かれる行動力でその存在はよく知っていた。名古屋へもちょくちょく講演にも来られているようだが、タイミングが合わず参加できずにいた。しかし、いい情報は願っていれば舞い込んでくるもの。
盟友である櫻山さんが中心となって運営する中部経営塾の勉強会で講師として登壇されるのだ。
来年の2月22日(土)。都合よく空いている。もしかしたら、マラソンがあるかもしれないがこちらを優先。すぐに櫻山さんに参加の旨を伝えた。毎回毎回、素晴らしい方を招かれて尊敬します(リップサービスじゃないですぞ・・・)。
参加するからには著書は読んでおかないと失礼にあたる。また、あわよくば当日サインもしてもらいたいので、本くらい持っていないいけない(笑)。本書を勧められていたこともあり、名古屋駅前の書店に行くも在庫なし。
発行は4年以上前だから仕方ないかもと思いつつ、Amazonで注文。発行されていたことすら知らないのはアンテナが立っていない証拠だな。
起業家としての力強さもあるのだが、僕はむしろ出口氏の人間味あふれる自然体の生き方に共感した。元来、頭脳明晰で他の人と比べればずば抜けた能力を持っておられるのだろうが、その立ち振る舞いや正しいと思ったことを迷わず実行する真摯さが胸を打つ。時にそのストレートさがユーモアであったり・・・。
学生時代、「弁護士になるつもりだが、滑り止めにどこかの会社を受けておこうと思ってここにきた。」そのようなことを入社する日本生命に言ったらしい。
今の時代なら張り倒されると思うし、おおらかな時代背景があったかもしれないが、出口氏が持つ人間性が好感を持たれたのかもしれない。それも面白いエピソードのひとつ。
目の前の仕事に熱心に取り組み、どんな人でも真剣に付き合う。そこから多くのことを吸収していく。その繰り返しの経験が更に人間を磨いていく。過去の経験を全て頭の中に収めていく。
あとがきを読むと手帳も時計も持たない生活の中で、本書で書かれている過去の事実も記憶から引っ張てきただけのようだ。格が違いますね・・・。
人生の先輩として勉強をさせてもらったが、年明けの講演もますます楽しみになってきた。
もう一冊くらい読んでおかないといけないな・・・。
2013年12月24日
何気ない繋がりの大切さ
一昨日は前日のブログに書いた通りの「上場企業就職フェア」。仕事終了後はグロービスの忘年会。忙しくも充実した一日であったが、ありがたいご縁を感じる一日でもあった。
イベント終了間近、名大社男子が僕を呼びに来た。
「テツさんに挨拶したいという●●さんという女子学生がいます。」名前を聞いてもさっぱりわからない。何も怪しい事はしていないぞと思いつつ(笑)、「いや、知らないけど・・・。」
「●●さんの父親が○○さんと言うらしいです。」と言われピンときた。僕は出口付近で待っている女子学生のところまで駆け寄っていった。
「お忙しいところ申し訳ありません。山田さんに一言挨拶だけさせてもらおうと思いまして・・・。」と女子学生は丁寧に挨拶をしてきた。
「もしかして××会社の○○さんの娘さん?」「はい、そうです!」。僕が営業時代にお世話になった人事担当者の娘さんだった。
そのお世話になった方はすでに別の仕事をされているが、娘さんにその当時のことを含め、僕の事をいろいろと話をされていたようだ(変な話じゃなきゃいいが・・・)。そのこともあり今回のイベントは朝一番から参加したとこのと。
彼女はオープン前の講演で僕が登場したことにかなり驚いたらしい。事前に僕の名前は告知していなかったため、いきなり山田が現れ面食らったようだ。
そこで最後に挨拶をしようと思ったとこのと。ありがたい事に彼女は10時から18時までずっとイベント会場にいてくれた。
僕が講演で話をした通り、多くの企業ブースを回り企業研究を懸命に行ったという。
「今日は本当に勉強になりました。ありがとうございました。」「こちらこそありがとう。お父さんによろしくね!」と言って別れたが、とても清々しい気分だった。
その丁寧な対応も気持ちよかったが、そんな風に以前にお世話になった方が僕や会社の事を伝えてくれて、その娘さんが会場に足を運んでくれることに感激した。
その方に特別なにかできたわけではない。しつこいだけの営業マンだったと思う。だが、そんな繋がりを持てることは僕にとっては喜ばしい。
そして、この日はもう一つの出来事があった。グロービスの忘年会(二次会)に参加するといきなり僕に挨拶をしてくる若者がいた。
「山田さん、ご無沙汰しております。△△です!」「お~、△△くん、ひさしぶり!あれ~、グロービスの通っているの?」「はい、単科ですが今年から受けてます。山田さんに会えるかもしれないと楽しみにしていましたが、お会いできて嬉しいです!」と明るい表情で話かけてくれた。
彼は大学時代、名大社のモニターとアルバイトをしてくれていた。今から7~8年前のこと。
その当時、僕は学生モニターと一緒に座談会を行ったり、イベントのお手伝いをしてもらうグループの責任者をやっていた(今思うと何でもやってますね・・・笑)。彼はその中でも優秀で且つ気が利く学生だった。僕も何かと頼りにしていた。
就職してから一度だけ仕事の相談を受けたことはあるが、会うのは実に久しぶり。こんな場で再会できるとは、こちらも感激だ。
立て続けにこんなことが起きると人の縁って不思議だなと思う。何気ない付き合いをしているだけだが、こういった繋がりが人にとって、いや僕にとって大切だと感じる。いい一日だった。
もしかしたら、それがあったから深夜遅くまで騒いでいたのかもしれない。
言いわけ、言いわけ・・・(笑)。
2013年12月23日
ガンバレ就活生!「上場企業就職フェア」無事終了
3連休のど真ん中の昨日、名大社では名古屋証券取引所とのコラボイベント「上場企業就職フェア」を開催した。
うちのイベントの前後に大手同業他社のイベントもあり、動員についての不安もあったが結果からみれば2500名近い来場と満足できる内容だった。
僕はイベント開催前のプレ講演で15分だけ学生さんを前に話をさせてもらったが、その態度や表情は好感が持てた。元気のいい爽やかな挨拶で始まったのも良かったし、僕のチョー巻きの入った早口な話にも真剣な眼差しと笑顔のあるうなずきで応えてくれた。
開始前にはズラッと学生さんの長蛇の列。
会場はそうでもないが外は寒いので、学生さんには使い捨てカイロを渡す。喜んでもらえたようだ。
早期のイベントは開始早々が一番活気がある。企業講演会場もおかげさまで満席。
各企業ブースも多くの学生さんが真剣な表情で話を聞きメモを取っていた。企業側も真剣そのもの。
パワポあり、ムービーあり、色んな手法で自社の魅力を発信していく。もちろんそれを行うのは人。人が相手を見て熱心に話をするから価値がある。大切なものが伝わる。
昨日はマスコミからの取材も結構あった。TV局、新聞社の記者から僕も多くの質問を受けた。夕方のニュースにも流れたようだ。いい宣伝にもなりますね(笑)。
求人数も増え就職環境は改善してはいるものの、やはり学生さんは不安がつきまとうようだ。初めての就職活動だから、当然だろう。
だからいいと僕は思っている。不安があるからこそ、人は行動し努力する。それにより成長する。就職活動は内定が目的ではなく、大人への成長が目的なのかもしれない。
昨日もキラキラ目を輝かせながら、あちこちと回る学生さんを見ながら、こちらも元気が出てきた。
ガンバレ!就活生!キミたちを応援しているぞ!
2013年12月22日
映画「ゼロ・グラビティ」
邦画ファンの僕が年に数回しか観ない洋画の一本。と言っても映画館で観たのは邦画も洋画も大差ない(苦笑)。もっと観ないといけないなと毎年年末になるとそう思う。
全く先入観もなく、ストーリーも知らずに観た本作。いやあ~、びっくり。なんて凄いんだ、今どきの洋画ってヤツは・・・。と思わず唸ってしまった。僕は2Dで観たのだが、これを3Dで観たら劇場内で酔ってしまったかもしれない。
宇宙の神秘な映像も良かったが、リアリティ溢れるストーリーにも巻き込まれてしまった。
なんとこの映画、2人の役者しか登場しない。
既に周知の事実かもしれないが、一般的な映画ではあり得ない。登場するのはサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーだけ。厳密にいえば、死体も登場するがそれだけ。後は全くなし。誰も出てこない。
そしてワンカットが長い。僕は観ながら、もしかしてワンカットしかないのではと錯覚しそうだった。現実的にはあり得ないが、映画の上映時間と映画の中の設定時間と同じだから、そんな錯覚もあるだろう。
意味が分からないと思うので分かりやすく説明すると、この映画は時間的経過が同時進行でしかない。日を跨ぐことも過去を振り返る時間もない。ストーリーの進行時間と上映時間はイコールなのだ。
それがドキュメンタリーっぽく見られる理由だろう。こんなタイプの映画は初めて観た。
この映画を観ると命の大切さを理解できると共に地球がいかに過ごしやすい場所か痛感させられる(表現がおかしいな)。まず宇宙に行くことはないので、そんな心配は無用だが、宇宙飛行士の仕事は命がけだ。無重力が楽しそうなんて、無責任もいいところ(笑)。
個人的には面白い映画だったが、この映画は観る者を選ぶかもしれない。純粋にエンターテイメントを楽しみたいのであれば物足りないかもしれないし、人間ドラマとも言い難い。しかし、あの場面、あの状況だからこそ、人間は本能的にそんな動きをするだろうと推測することもできる。
ストーリーを語らず、映画の感想を書くのは難しい(笑)。
気分だけは宇宙に行った気になった映画だった。
2013年12月20日
一人でコーヒーを飲むこと
僕は一人でコーヒーを飲むのが好きだ。会社内での仕事に行き詰まると(何だか人気作家みたいだな)、スタバに出掛けることもちょくちょく。
そんな時はノートパソコンを広げ仕事をするのだが、周りもそんなビジネスマンが多いので、意外と集中することができ仕事がはかどる。天才的なヒラメキもあったりする(ウソです・・・)。
スターバックスカードをおもむろに出し、「カプチーノショートね」と言ったり。カッコつけてるわけではないですぞ・・・。
それも一人の貴重な時間だが、もう少し落ち着きたい時は別の店に行く。
その時はパソコンは持ち込まず、せいぜい読んでいる本を持参する程度。お店の名前は控えさせてもらうが、会社の近くにある珈琲・紅茶の専門店。
食事類は一切なく、飲み物以外はケーキなどの洋菓子があるくらい。僕は一度も注文したことはないけど・・・。
15席くらいの小さな店でママさんが一人で切り盛りをしている。だからちょっと忙しいとお客さんに「用意に時間が掛かってしまうので、ごめんさない」と簡単に断ってしまう。商売っ気はあまり感じない。
僕はその雰囲気と珈琲の美味しさに惹かれ、顔を出すようになった。
昨日お邪魔した時は足元にストーブを点けてくれた。そこで本を読みながら、考え事をしながらまったりと過ごす。一人でゆっくりと時間を過ごすのだ。それも僕にとっては貴重な時間。このような落ち着けるお店が近くにあるのは喜ばしい。
きっとママさんは「友達もいない寂しい人ね・・・」くらいしか思っていないだろうが(笑)、それでいいのだ。最近は暗い照明で本が読みづらくなってきたけど。いよいよ老眼が入ってきたかな・・・。
一人でコーヒーを飲むこと、このお店では珈琲の方が似合うだろうが、そんな至福なひと時を過ごせる時間も大切にしたい。