ショックだった。
完全にやられたと感じた。
それは何か。
韓国映画の威力をまざまざと見せつけられた。
比べる必要はない。
しかし、どうしても日本映画と比較してしまう。
「ベイビー・ブローカー」はその作品の質において違いを感じたが、
本作についてはそれをさらに上回る。
エンターテイメント性、社会性、アクション、ロケーション、
舞台設定において全て持っていかれた感じ。
残念ながら日本映画は韓国映画の後塵を拝してしまった。
そう言わざるを得ない。
先日、是枝監督のインタビュー記事が中日新聞に掲載されていた。
韓国映画は日本の数倍の製作費を掛けている。
製作段階から世界レベルを目指しているという。
国内需要に重きを置く日本映画とはその時点で異なる。
その結果、俳優も世界で通用するレベルに育ち、国際的な認知度も上がる。
そんな内容だった。
それが莫大な予算を掛けただけの駄作なら、笑っていられる。
しかし、本作を見せつけられると愕然となる。
圧倒的な面白さ。
ハリウッド映画を凌ぐ迫力。
ショックだった。
こんなすごい作品を韓国は作ってしまうんだ・・・。
本作は1990年、ソマリア内戦で巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員の脱出劇を映画化。
当時の事件を描いている。
その事実を知らない自分の無知は置いておくとして、
政治的背景が色濃く残る状況で描かれる双方の人間模様はとても興味深い。
対立しながらも互いを理解する姿は上質な社会派映画といっていい。
途上国の内戦はこんなに過激で恐ろしいものかとこちらにグッと押し迫る。
そこからどう脱出するか・・・。
見ごたえも十分。
世界レベルの俳優が育つという記事も納得できる。
魅力的な役者が多く出演していたが、
目立ったのが韓国大使館参事官役のチョ・インソン。
日本人で同じような俳優を思い浮かべてみたが浮かばない。
今後、世界でも活躍するんじゃないかな・・・。
そんなことも感じたり。
ちょっとべた褒め状態になってしまったが、僕は生粋の日本映画ファン。
本作に刺激を受けながら、素晴らしい日本映画を製作してもらいたい。
迫力ある作品もお願いしますよ。
今でもお会いすると緊張する方が何名か存在する。
その一人が著者である谷会長。
多くの経営者とお付き合いさせてもらい、ほとんど緊張することが無くなった昨今だが、
谷会長は今でも挨拶する時は身構え緊張してしまう。
業界の重鎮で貫禄も迫力もある。
フレンドリーな方だが、谷会長の前ではまだまだ自分が小僧に思えてしまうのだ。
本書は6月下旬に発行。
最初に中日新聞の書籍広告で見つけた時には「お~っ」と唸ってしまった。
表紙の写真が目の中に飛び込んできた。
瞬間的に「これは読まないとヤバいな・・・」と脳が勝手に反応。
何がヤバいかは不明だが、読むことが必然のように思えた。
本書は自伝でもあり、経営論でもある。
エッセイ的な要素も強い。
幼少時代から80歳を超えた今までの生き様を何も隠すことなく披露されている。
僕はご子息であり共同PR社長の谷鉄也氏と懇意にさせてもらっているので、
ある程度、会社のことは知っているつもり。
新東通信さんの精力的な活動も理解はしているが、それはうわべに過ぎないことを痛感。
もちろん谷会長のことも・・・。
それにしても豪快。
誰もそれについては違和感は感じないはずだが、その豪快さは想像以上。
酔っ払い運転で事故を起こしたり、逮捕されたり(これは誤解で不起訴)、
そんな事実を面白おかしく表現。
「何かおもろいことないか」という経営理念は自己表現においても貫かれている。
だからこそファンも多く、各業界に幅広い人脈を持っておられる。
本書冒頭の解説は岸田首相だし・・・。
頼まれると断れないんだろうね。
信頼の証なのは間違いない。
本書には僕がお世話になった方もちょくちょく紹介されている。
ユニー創業者の故西川俊男氏も谷会長の手腕を認めていた一人。
そこから「名古屋ナモ締め」も生まれた。
その一番の推進役が谷会長になられるわけだが、
少なからず僕もあちこちで披露していることは評価してもらいたい。
まだまだ足りんと叱られそうだけど・・・。
こういった方の存在が地方を強くする。
10年後も20年後も現役である気がしてならない。
不可能だが、少しでも近づく努力はしないといけない。
いい機会を頂き、ありがとうございました。
「今日はどうしようか・・・」
何を食べるか決めていない日もあります。
時間的余裕もあるし、本でも読みながらゆっくりするかと
よくお邪魔するカフェに向かいます。
そこでランチを頂きコーヒーを飲む。
そんな寛ぐ時間も必要。
いつものように会社の裏から出て、カフェのあるヴィア白川に向かいます。
2階に向かうエスカレーターの手前にこんな看板が設置されています。
「コスパ最強ランチ? こんな店知らんぞ・・・」
このビルには地下に飲食店が数店入っています。
そこは夜のお店が中心。
気になっているお店もありますが、一度もお邪魔したことがありません。
「よしっ!ここは人気食べ物ブロガーとして挑戦だ!」
決して大きな挑戦ではありませんが、地下に向かいます。
店舗の前にもこんな看板が・・・。
少し入りにくさを感じながらも、「絆」さんに入りました。
こちらは定額制のスナック。
この類のお店はとんとご無沙汰です。
ランチは1種類。
しかも、毎週水・木曜のみの営業です。
「すいません、ランチをお願いします。」
ママと思わしき高齢の女性は話を伺くとそうではなく、パートさんらしき方。
お店の情報を探ります。
なるほど、なるほど、明朗会計のスナックなんですね。
ママのおいしいパスタランチ 600円
まずはスープとサラダ。
そしてパスタが登場します。
豚肉がドーンと乗っています。
「これはナニパスタ?」
食べながらもよく分かりませんが、美味しいです。
結構、パンチのある味わい。夏向きのパスタです。
インスタで調べてみると週替りのパスタで、この週はBPPP。
それはブラックペッパーポークパスタ。
初めて頂くパスタ。
最後にはコーヒーも出されます。
「これで600円?。安すぎじゃないの?」
思わず心配してしまいます。
コスパ最強ランチという看板は偽りはありません。
これは通ってしまいそうな感じ。
毎週水曜のルーティンになったりして・・・。
入店した時にお客さんはいませんでしたが、出る時には満席。
早めの時間にお邪魔した方がよさそうです。
ちなみに現金での支払いはお釣りのない方のみです。
キャッシュレス決済がいいようです。
ごちそうさまでした。
再びコロナ感染者が増えてきて、他にもざわつく事件も起き、
落ち着かない日々だが、行動は止めてはならない。
僕の日常もいい意味で時間に追われている。
それはそれで有難いこと。
そんな中でにわかに夜の活動が活発になってきた。
それは単純に愚か者活動が増えただけではない。
とてもいいご縁を頂く機会も多い。
人によってはどうでもいい事かもしれないが僕にとっては重要。
先週を振り返ってもいいご縁を頂いた。
月曜の夜は大学の授業でゲスト講師として招くビジネスマン。
毎年のようにキャリアを変えながらも自分のやりたいことを貫く。
授業を一緒に進めるニシダと共に久々に親交を深めた。
自分の専門性を生かしながら、新しい仕事にチャレンジする姿は刺激を受ける。
火曜の夜は岐阜。
玉宮町の「おせん」さんというおばんざいのお店に出向く。
ここでは数年ぶりに会う「ふくおか食べる通信」を運営するカジさんと一献。
こちらの女将さんと仕事を通じたご縁で初めてお邪魔したとのこと。
そこに僕も加わった。
「おせん」さんは岐阜の食材を使い、岐阜の郷土料理やお酒を振舞う。
本当は人気食べ物ブロガーとしてお店を紹介したかったが、なぜか写真はピンボケばかり。
いつものように撮っていたのになぜ?
鹿、イノシシのジビエ料理も美味しかった。
同級生でもあるカジさんとは仕事の話はもちろんのこと、
若者論やこれからの夫婦のあり方にも意見交換。
カジさんが福岡に帰るタイミングで登場したのが弁護士のニシムラさん。
サシ飲みは初めて。
とても人間味のある優秀な弁護士。
ブログも読んでくれているので会話も弾む。
結局、こちらのお店に5時間近く滞在。
水曜はjazz inn LOVELY。
10何年ぶりだろうか・・・。
この日は大西順子カルテットのLIVE。
盟友櫻山さんに誘ってもらい、経営者仲間であるカワハラさんと参戦。
初めての大西さんのLIVEにも感動したが、ここで大切なのは飲食タイムでの会話。
カワハラさんは名古屋よりも東京、福岡が拠点になりつつある。
新規事業や支援している企業について情報交換。
斬新な発想は大きな刺激。
いやいや、凄い。
こんな日が一週間毎日だとさすがにしんどいが、週3~4日なら十分楽しめる。
ありがたいことにお誘いも多く、
またお誘いすることもあるがしばらくはそんな時間が続く。
ちなみに土曜は昼は母校短大同窓会の総会。
こういった場にも参加が必然となってきた。
これもご縁か・・・。
劇団四季所属の天野陽一さんのパフォーマンスも良かった。
夜はいとこ夫婦との飲み会。
子供の話が中心になってしまうね。
それも大事。
こうしたご縁が続くことは僕にとっては貴重であり有意義な時間。
財布とにらめっこすることもあるが、まあ、何とかなるでしょう。
第7波の心配もあるが、こんな活動は絶やさず自分の糧にもしていきたい。
今週は老舗企業の経営者との懇親からスタート。
ご縁が人と人を繋いでいく。
大切にしていきたいね。
20年後、本作は歴史に残る傑作といわれるかもしれない。
もしくは存在すら忘れ去られる作品になるかもしれない。
そんなことを感じた映画。
それはYouTuberという時代を象徴する職業を描くこともあるが、
人間の感情がYouTubeという媒体を通して上手く表現されているから。
時代性を見事に反映させた作品ではないだろうか。
本作のテーマだけみればそれほど惹かれる要素はなかったが、
最近の吉田恵輔監督の活躍をみると観たくなってしまう。
昨年の「BLUE ブルー」も「空白」も個性溢れる映画。
作品の共通性はないが、2作品とも好きな映画。
これから注目する映画監督なのは間違いない。
そして本作も期待を裏切ることはなかった。
恋愛映画、青春映画のジャンルに入るが、ホラー映画と捉えても違和感はない。
決して気持ちのいい作品ではない。
むしろイヤな気分に陥る。
しかし、それを持っても観るべき作品じゃないだろうか。
主役は最初は心優しい男を演じるムロツヨシとYouTuber役の岸井ゆきの。
この2人の表情が素晴らしい。
心優しい男は豹変するけどね。
ムロツヨシは以前から達者な役者だと思っていたが、まさにその通り。
岸井ゆきのはどこが可愛いの?と思っていたが、
(大変スイマセン)
人気と共に変わっていく表情が抜群。
努力して売れようという姿はすこぶる可愛かったし、
その後、ムロツヨシを避けようとする姿はとても憎たらしい。
それがYouTubeを通した表情と普段の生活の表情のコントラストが凄い。
それだけで観る価値はある。
本作を起伏の激しい男女の話で収めるには勿体ない。
僕の見方に過ぎないが、今の時代への警鐘に思えてならない。
面白ければ何でも許されるという時代の流れに対して、
吉田監督は危機感を持ってメッセージを送っているのではないだろうか。
えっ、それは読みすぎ?
そんなふうに思ったり・・・。
ただ、やはり人は人。
最後は大切な場面が残されている。
そこは素直に感じよう。
爽やかな気分で終わるとは言い難いが、観ておきたい映画である。
この書籍を手にした時は、一部の人が映画を早送りで観るのだろう。
わずかな割合だろうと高をくくっていた。
それが本書を読み進めるうちに実態が分かり愕然とした。
しかし、同時に時代がもたらした事実として納得せざるを得なかった。
これが今の標準なんだと・・・。
自称映画コラムニストとして映画は基本映画館で観ることが前提。
そのためには予め予定を組み、
少なくとも2時間は全ての連絡をシャットアウトする必要がある。
メールもLINEも電話も何もかも遮断する必要があるのだ。
暗闇の2時間を確保するのはかなり難しい時代になった。
この時勢において映画館で映画を観ることは最大の贅沢なのかもしれない。
本書を読んでそんなことも感じた。
今の20代全体で49.1%が倍速視聴経験者だという。
大学2~4年生を対象とすれば87.6%がその経験者。
10秒飛ばしを行う学生もほぼ近い数字。
もちろん見る動画コンテンツによってその利用度は異なる。
まだ映画の割合は小さいが、いずれにせよそれが当たり前の時代。
映画を倍速で観るなんてあり得んと嘆くのは僕らのような世代で、
若者からすればそんな嘆き世代は時間の使い方がヘタクソとしか思われない。
拘束される映画館はともかく、
YouTubeでも、ネットフリックスでも、Amazonプライムでも
その倍速機能が標準装備ということは推奨していると捉えても仕方ない。
僕は知らなかったが若者たちは「タイパ」「タムパ」という言葉を使う。
「タイムパフォーマンス」の略で時間のコスパを表す言葉。
これだけ情報が溢れている昨今、どの情報を選ぶかは彼らの中では重要な行為。
少しでも無駄を省きたいと思う。
ファスト映画が象徴するように映画はあらすじが分かればいいし、
観てつまらなければ最大の後悔になるという。
僕もつまらない映画を観た時は時間の勿体なさを感じる時はあるが、
それは作品側に問題があるのではなく、
その作品を選んだ自分に問題があるという認識。
逆にこの作品はどこがつまらなかったかが論点にもなり得る。
いい評価対象にもなるが、そんな話は倍速する連中には通用しない。
僕もVoicyやYouTubeは1.2倍くらいで聞くので大きなことは言えないが・・・。
これもネット中心の世界がもたらした新たなメリットであるのかもしれない。
世代論や時代論としてこの行動は理解できた。
やむを得ないとも思えてきた。
しかし、大切な要素がなくなっていくような寂しさを感じる。
セリフとセリフとの間や空気感、そこに存在する大きな意味。
そんなものが全て無駄として捉えられるのは寂しいし、
大切な何かを失っていくようでならない。
本書を読みながら昨年観た「サマーフィルムにのって」を思い出した。
未来は2時間の作品は消滅しているという内容を含んでいる。
せいぜい5分の作品が中心の世の中になっている。
もしかしたら現実になるかもしれない。
そんな世界は勘弁して欲しいが・・・。
映画館に通える贅沢。
改めて知れたのは良かったが、ツラさを感じた書籍でもあった。
伏見に戻ってきました。
暑いです。
決して避暑地に出向いていたわけではありませんが、
名古屋がとてつもなく暑く感じます。
雨が続くのは嫌ですが、今年はあっという間に梅雨明けしてしまいました。
統計開始以来、最短の13日間。
平年よりも22日も早いそうです。
今年の夏はどうなるのでしょうか。
名古屋でも40度を超える日がくるのでしょうか。
そんな日に備えて、スタミナをつけなければなりません。
冷たい蕎麦や冷やし中華もいいですが、ここは力強くいきましょう。
錦通を越え、長者町に入ったすぐにある「葱屋 平吉」さんに行ってきました。
こちらは葱を主役とした創作料理が楽しめる居酒屋ですが、ランチも人気があります。
この日の日替わりはお刺身盛り合わせ定食。
ちょっとインパクトに欠けます。
スタミナもつかないでしょう。
夏はやっぱり豚肉です。
「すいませ~ん、豚の生姜焼き定食をお願いします!」
「ご飯の量はどうされますか?」
「う~ん、やや盛りでお願いします!」
こちらのお店は大盛無料、生卵も食べ放題です。
大盛にしようかと迷いましたが、そこまで腹ペコでもないので、やや盛りにしました。
200%の力を発揮するのなら、
一杯目を普通に平らげ、
二杯目を玉子掛けご飯いするのがベスト。
それはさらに暑くなるであろう来月に回しましょう。
豚の生姜焼き定食 880円
美しい生姜焼きです。
アップにしてみましょう。
眺めるだけで食欲が湧いてきます。
これに合うのは白飯。
やや盛りでご飯を頼みましたが、どうみても大盛。
半分しか見えない写真でも想像できることでしょう。
「ウォオン、ウォオン、オレはまるで人間火力発電所だ!」
久々にこの言葉が出てしまいました。
この発電の力で街全体を涼しくさせたいものです。
生姜焼きだけですっかり発電してしまったので、生卵は止めておきました。
これくらいの味付けがご飯も美味しく食べられいいですね。
脇にあるマヨネーズもいいアクセントになりました。
ごちそうさまでした。
これが日本で制作されたなら、もっとチープに感じたかもしれない。
韓国内でここに描かれる世界が現実なのかどうかは分からないが、
妙にリアルに感じてしまう。
その街並み、その格差、家族の抱える闇がぐっとこちらに迫ってくる。
是枝監督がなぜ韓国で映画を作ったかが理解できたような気がした。
これは僕の勝手な想いだろうか・・・。
最近の韓国映画は日本映画よりも一歩先を捉えているようにも思える。
それは作品のクオリティという面だけでなく、興行的な要素でもそれを感じる。
2018年にカンヌ映画祭を獲った「万引き家族」の監督と、
翌年、「パラサイト 半地下の家族」でカンヌ映画祭を獲った主演男優。
この2人を並べるだけで話題性は高まり、勝手に拡散されていく。
その話題性で映画館に足を運ぶ人も多いと思う。
今でこそ濱口監督の「ドライブ・マイ・カー」は話題だが、
作品が公開された当初はそうでもなかった。
公開から半年で、3.5億円の興行収入。
しかし、それから100日程で10億円の興行収入を上げている。
アカデミー賞作品賞にノミネートされたことも大きいが、
話題が話題を呼び広がった要素も大きいはず。
作品の質でみればもっと早く盛り上がってもよさそうなものだと思うが・・・。
濱口監督の名が一気に世界に広がり、是枝監督のお株を奪ったとすればこれがいい挽回。
お互いにそんな意識はしていないと思うが、そんなことも感じたり・・・。
ブログが作品とは関係ない方向に向かってしまったが、
本作も是枝監督らしい家族の在り方を上手く描いた映画。
本当の幸せはどこにあるのか、非現実な世界から考えさせられることは多い。
どんどん切なくなってくる。
本作でカギとなるのが若い母親役のイ・ジウン。
とてもいい表情をしている。
と同時に僕は彼女が松岡茉優に思えてきた。
かなりダメダメだが、可愛くて憎めない表情がとても似ている。
これが是枝監督の好みと思ってしまうが、穿った見方か・・・。
いや、間違いないな(笑)。
とても許される世界ではない。
しかし、そこでしか大切なものを感じられないとすればそれも大切。
そんなことを思わせてくれる映画だった。
いつの間にか梅雨も明け、モーレツに暑くなってきた。
名古屋の40度も近い???
これからのシーズン、ランナーにとっては過酷な日々。
特に今年は厳しいシーズンになるかもしれない。
朝走るなら4時台スタートが理想。
6時台でももう汗だくだからね。
とこれからを語るのはいいが、6月の報告をしなきゃいけない。
先月は久々に大変な月だった。
まずは結果を報告しよう。
6月のランニング距離は100km。
ちょうど100km。
ギリギリだが目標は達成。
パチパチ。ふ~、よかった。
毎年6月は苦労する。
祝日がないのと雨が多いのがネックとなり走れない日が多い。
そこを調整しなきゃいけない。
昨年は残り10日で40km残っていたが、今年は45km。
要は20日までで55kmしか走れなかった。
一昨年までならこの時点で諦めていた。
しかし、昨年もクリアしたし、今年は毎月クリアしているので、
ここで諦めるわけにはいかない。
第4週目は6日間35km走った。
雨が一日しか降らなかったのもラッキーだった。
休んだのは1日だけ。
そんな苦労をするなら前半に距離を稼げばいいじゃないか。
ごもっとも、仰る通り!
週末の遠出が多く、走れなかったのが原因だが、それも言い訳。
6月上旬に鎌倉で合宿。
宿泊した朝に走ればよかったと後になって後悔。
走る体力もあったし、何より海沿いを走れる機会があったのだ。
走れるのに走らない、走れない。
こんな一日が後々響くことになる。
ここで5km稼いでおけば、月末の状況はかなり変わった。
そう、せっかくの機会を逃してはいけない。
これを教訓に今月は横浜にランニングシューズを持っていこう。
そんな先月だが、新しいことが一つ。
ランニングシューズを新調した。
これまでアシックスを愛用してきたが、近年、人気のあるHOKAに変えてみた。
まだ10日間程度だが履き心地はとてもいい。
クッション性もあり足全体を包みこむ感じもいい。
初めてのメーカーだが、とても走りやすい。
しばらくはこれで攻めてみるかな。
7月も既にスタート。
暑さとの戦いにはなる。
普段被らないキャップをし塩飴を舐めながら、目標達成に向け臨んでいきたい。
今週は雨との戦いだけど・・・。
予告編を観た回数なら歴代ベスト5に入るじゃないだろうか。
それも2年間にも亘って・・・。
コロナの影響で公開が遅れたということだが、
だとしたら2020年だけでよかったんじゃないか。
少なくとも昨年は映画館は通常営業していたので問題ないと思うが、それは素人の考え?
配給会社、劇場の間で難しい問題でもあるのかな?
その分、期待感を抱いた観客は多いかも。
興行成績を上げるためのいい戦略だったりして(笑)。
実際、撮影は4年前程になると思うが、
役所広司も松たか子も年齢を感じさせないのはさすが。
感動するポイントがズレているが、役者魂を知るのはいい機会。
本作は歴史好き、司馬遼太郎好きには堪らないはず。
その分、原作と比較され出来具合に不満があったり、
描き方が物足りないと非難の対象にもなる。
人気原作の映画化は一定の観客を担保するメリットもあれば、
叩かれる対象にもなりやすい。
むしろリスクの方が大きい。
小泉監督は過去の実績でそんなプレッシャーを吹き飛ばしているのか。
本作も周りの視線を気にすることなく、
我が道を歩む演出をしているように思える。
それは主役である河井継之助の生き方にもダブらせる。
時代に翻弄されながらも自らの生き方を貫き通す。
予告編でよく観たセリフが生き様を語っている。
カッコいいよね。
武士としての美学を感じる。
作品が何を伝えたいかはともかく、
河井継之助の生き様が僕らに与える影響は大きい。
時代の変化が激しい中で僕らに求められるスキルも大きく変わる。
しかし、根本的に変わらない本質があるとすれば、作品から学ぶ面は大きい。
自分の命を落としても守らなきゃいけないものがある。
保身とは180度異なる。
本質的な正しさ、正義を伝えようとしているのではないかと・・・。
昨年観た「燃えよ剣」と比べればエンターテイメント性や盛り上りには欠けるが、
これはこれで今の時代には必要なのかと。
日本のあるべき歴史は承継したほうがいい。
それを感じる作品だった。