ここ最近、硬い本ばかり読んできた。
そのため真剣に人生に向き合い、これからの生き方、
自分の存在価値について頭を悩ませる日々を送っている。
僕の人生に価値はあったのか・・・。
考えれば考えるほど迷い、苦しみ、もがく日々。
酒浸りになり、家人を傷つけ、物を壊し、自らを制御できない。
そんな時間を過ごしている・・・。
そんなわけないか。
硬い本ばかり読んで哲学チックになっているが、それも寝たら全部忘れている。
所詮、そんな程度。
しかし、硬い本ばかりでは自分自身が窮屈になるのも事実。
もっとお気楽に考えることも必要。
そんな時に手に取ったのが本書。
書籍広告だったか書評か忘れたが、ノリでkindleでダウンロード。
文庫版はこの5月に出版だが、内容は2010年に行われた2人の対談。
なんというか「SPA的」。
SPAという雑誌をほとんど読んだことはないが、
実にくだらないことを真面目に語っている。
逆かな?
真面目なテーマをおちゃらけに語っている。
「人生」「人間関係」「仕事」「生と死」にまつわることを、
更に深掘りしながら二人で語り合っているのだ。
テーマだけ見れば哲学的。
深みにはまり、救いようがなくなることもある。
だが、そんなふうにはならない。
ここは達観した2人。
それも自分を守るものを捨て、全てをさらけ出す生き方。
怖いものは何もないように思える。
怖いものというのは自己保身とか恥ずかしさとかプライド的なこと。
タテマエ的な表現はバッサリと捨て去り、本音で、
それも居酒屋で酔って語る本音で勝負している。
その潔さが心地よく、そしてこちらの生き方もラクになる。
いいじゃないか。
こんなもんで・・・。
どんなに一生懸命生きたって、どうせ死ぬわけだし。
それが諦めではなく真っ当な生き方として語られる。
そのほとんどは下半身に結びつく話だが、それも正直で好感が持てたり。
リリーフランキーさんの出演作なんて見ると平気で変態や犯罪者、ろくでなしを演じる。
自分を覆い隠すものがないせいもあるだろう。
どう見られようがヘッチャラだし、いい人に思われようなんて微塵も感じない。
そのぶっ飛び方に憧れを抱く。
一歩間違えれば迷惑がられるだけだが、これが好かれる要因になるとは。
誰に気を遣うことなく、
(実際は使っているんだろうけど)
正直に思うがままストレートに表現し続ける生き方。
これも天才肌だからできるんだろうね。
多くの挫折を繰り返しているからできるんだろうね。
そんなふうに思う。
軽い。実に軽い。
そんな2人の対談だが、かなり哲学的でもある。
その塩梅がいいのかも。
読書も自分の中のジャンルを広げるべきだろうね。
明日より公開される映画「名も無い日」。
この作品のことは以前のブログでも紹介している。
できるだけ早めに観て、このブログでも紹介したい。
なぜ、そこまで応援するか?
単純に日比遊一監督が名古屋出身でこの作品も名古屋でロケをしたから。
永瀬正敏もオダギリジョーも名古屋弁を喋っとるらしいがね。
はよ観なかんわ。
とその前に紹介するのが本作「健さん」。
2014年に逝去された高倉健を題材にしたドキュメンタリー。
この作品を知ったのも日比監督に出会ってからのこと。
先週、「名も無い日」公開記念イベントとして開催された上映会に参加。
世間の狭さを感じるのか、知り合いが多かった。
みなさん、応援しているわけね。
高倉健といえば日本を代表する俳優。
映画史上名作といわれる作品にも数多く出演されている。
僕はさほど意識をしたこともなく、多くの作品を観ているわけではない。
特に1950年~60年代のヤクザ映画は皆無。
この頃はハンパない活躍で年間10本ほど出演されている。
当時のヤクザ映画も紹介されていたが、20代の高倉健は男が見ても惚れ惚れする体。
あんな筋肉質の立派な肉体の持ち主とは知らなかった。
本作では当時の活躍から幼少期、晩年期まで本人を追っかけている。
高倉健と関係のあった映画人も数多くインタビューに答えている。
降旗康男監督、山田洋次監督や親交の深い役者陣。
それぞれが思い出を語り人物像を明かす。
それだけではない。
マイケル・ダグラス、マーティン・スコセッシ、ポール・シュレイダー、
ヤン・デ・ポンら海外の役者、監督も高倉健を熱く語る。
それも「健さん」と呼びながら・・・。
それだけで人柄か理解できるが、何より世界メジャー級からラブコールを送られること。
役者としての魅力的な人物であったのだろう。
普段は寡黙だが、映画への向かい方は饒舌。
饒舌という表現は正しくないし、そんな姿は見せない。
しかし、その真摯な姿はそんな表現でも許されるだろう。
本作には妹さんが母親との関係性について語るシーンがある。
ここも高倉健という人物を象徴するかのようなエピソード。
グッとくる。
インタビューは映画関係者以外も多く登場する。
元付き人であったり、通う飲食店の店主だったり・・・。
個人的にいえばそこに沢木耕太郎を呼んで欲しかった。
オファーを断った可能性もあるが、
沢木氏の作品を読むと結構、高倉健との親交が描かれている。
そこでも人となりが理解でき、僕はなぜかオーバーラップさせながら観ていた。
インタビュアーである沢木氏はどうインタビューに答えただろうか。
興味津々。
あと「野生の証明」で共演した薬師丸ひろ子にも・・・。
僕は意外とチャラい作品しか観ていない。
「ミスターベースボール」とか(笑)。
今、1970年代の映画に注目している身としてはその頃の作品を観てみるかな。
まずは「名も無い日」だけどね。
そろそろ地下から出ましょう。
そして、思い切って屋上へ出ましょう。
本来であれば屋上のビアガーデンで夜風を浴びながら、
生ビールをグビグビやりたいとことですが今はそれも叶いません。
残念ながら中途半端に収まるしかないようです。
向かったのは丸栄スカイル。
以前はそう呼んでました。
今はSKYLEとだけ呼びます。
今のコロナ禍を考えると丸栄さんは延命せずに正解だったのかもしれません。
最近はその名前すら聞かなくなってしまいました(涙)。
うむ。
気分を変えて、向かったのは9階のレストラン街。
昔はデパートのレストラン街で食事をするのがとても贅沢に思えました。
サザエさんでは今でも夢の場所ではないでしょうか。
ランチにしては珍しくエレベーターで向かいます。
その中のパスタ専門店に向かいます。
パスタ専門店といえばちょっと豪華な気持ちになりますが、
(そうでもないかな・・・)
伺ったのはあんかけスパゲティのお店。
キャラが際立つ「コモ」さんです。
こちらの可愛らしいイラストは40年前の女将さんではないでしょうか。
今も現役バリバリだと思われますが、面影は髪型くらいでしょうか。
メニューサンプルの隣には日替わりとサービスメニューが並びます。
なんと日替わりスパゲティーは550円。
それもライスとサラダが付いてきます。
栄のど真ん中ではかなりお値打ちといえるでしょう。
「よ~し!」
気合を入れ、店内に入ります。
メニュー表には多くの訳の分からない名称が・・・。
ルシアン?シガツ?コグ?
そして、ドラゴンズの選手のサイン。
こちらを制覇しようと思うと相当な時間は掛かります。
「すいません、ピカタをください!」
ここは見栄を張りサービスメニューをオーダーしました。
まずはサラダの登場。
シンプルな野菜サラダです。
それほど時間が掛からず運ばれます。
ピカタ(ソースとポークの黄金焼) 700円
本来は800円ですが、サービスメニューは100円お値打ちなようです。
正統派なあんかけスパですが、かなりのボリューム。
大盛といってもおかしくはありません。
カウンターの向こうには初老の女性が同じようにピカタを食べています。
「あの婆さん、大丈夫かいな・・・」
と呟きながら、太麺とあんかけと黄金焼を絡ませながら頂きます。
たまにモーレツにあんかけスパのピカタを食べたくなるのはなぜでしょうか?
誰か教えて欲しいです。
食の細くない人気食べ物ブロガーですが、食べ終わるとお腹はパンパン。
大盛は食べれません。
ふと向かいの初老の女性を見るときれいサッパリ平らげていました。
「なかなか、やるじゃないか」
と思いつつ、少しだけパンパンな自分が情けなく感じました。
多くのお客さんは日替わりスパゲティーを食べています。
意外とご飯に合いますよね。
ごちそうさまでした。
先週もオンラインでの業務、打ち合わせ、勉強会と続いた週。
Zoomは仕事、勉強会にも欠かせない毎日のツール。
僕はGWから顎ひげを生やしているが、社内では誰も知らない。
オンラインでやりとりするメンバーだけが知っている。
それも変な話と思いながら、それが当たり前の時代(笑)。
月曜日はFネット(ふるさと就職応援ネットワーク)による
Uターンセミナーが東京女子大学で開催された。
全国の加盟会社及び自治体参加のイベントで、これはオンラインだから可能。
名大社からはシバサキが参加し、東海地区出身の学生の相談。
北海道、沖縄の加盟会社も参加し、Uターン学生にとっては価値のあるセミナーとなった。
講演担当の広報しえん(新潟)の野瀬山さん、ありがとうございました。
Fネット流れでいえば、金曜日は隔月で行われる例会。
この5月は当初、名大社で行う予定だった。
久々に全国から集まり、膝を突き合わせてのリアル開催だったが、日増しに状況は悪くなり断念。
それどころではなくなった。
北海道も沖縄も岡山も加盟するエリアのほとんどがアレの対象になってしまったし。
そうであればオンラインで充実した例会を開くのみ。
ゲストスピーカーの講演、全社情報共有と定番を進めながら、
事前アンケートを反映させ、ブレークアウトルームでディスカッションも活発に行った。
ゲストはラーニングエージェンシーの名古屋支社長の藤井さん。
以前から僕が懇意にする方で、教育研修について語ってもらった。
ブレークアウトルームも毎回やり方を見直しながら実施。
前回までは議論が盛り上がってきた時に時間切れになるケースが多かった。
若干、消化不良な面もあったため、今回はとことん議論が尽くせるよう設定。
話があちこちに飛ぶ我々らしい面もあったが、大きな気づきも得たようだ。
Fネット全体として新たなサービスも生まれるかもしれない。
今回も内容の濃い例会だったが、できれば次はリアルでやりたい。
次回はオリンピック終了後の8月。
7月にFネット事務局長であるパフ会長の釘崎さんがハナリー島というお店をオープンさせる。
例会はなぜかそこでの懇親会もセット。
コロナ禍でのオープンをみんなで応援することに。
本当にやれることを期待したい。
その前に今週25.26日はジモト就職フェア。
就活生も第2クールに突入したといえるだろう。
感染対策をバッチリ行いながら、少しでも役に立つ場を提供していく。
オンラインをうまく活用しながら、リアルの場も大切にしたい。
乗り越えるべき壁は大きいが、そこに向かって日々力を発揮するのみ。
来る日を早く迎えたいですね。
昨日は55歳の誕生日。
多くの方からお祝いのメッセージをいただいた。
この年齢になっても嬉しいコメントを頂けるのはありがたいこと。
本当に感謝。
ありがとうございました。
金曜日は娘が会社帰りの近くの有名店で買ってきてくれた。
普段は冷たいが、さりげない対応に感謝。
誕生日といってもいつもの休日と何ら変わらない。
5時過ぎに起床しブログをアップ。
10kmのランニングをして、自転車で映画館に行き、まったりと読書をし、夜は晩酌。
いつもよりはちょっと豪華な食事。
そんな一日。
変わるとすれば自転車か自動車かの違いだけ。
まあ、平和な一日。
そんな一日に感謝すると共にそれでいいのかとも思ったりもする。
元々、貧乏性。
何かをしていないと気が済まない。
そんな人生を過ごしてきた。
しかし、これからはもっとゆっくりでいい。
最近はそんなふうにも考えたり。
昨年はコロナ禍で自分に向き合う時間が残念ながら多かったので、今後を考える時間も増えた。
ミッションステートメントも作った。
僕は人生を75年で描いている。
昨日で55歳。
逆算すればあと20年の人生。
この20年をどう生きていくか。
自分なりのプランは作った。
詳細はここで披露しないが、ひとまず設計。
見直しは常に必要。
一歩進んで、一歩下がるの繰り返し。
ある程度満足しても、後悔も悔いも残るのだろう。
もっとこうできたはずだと。
この一年を振り返ってもそう。
これだけ自分の無力さを感じる年はなかった。
頭も体も大して使っていない。
それでも疲れた。
余計に自分の果たすべき役割を考えるようになった。
そもそも~べきが古い価値観。
僕はまだべき論に捕らわれている。
単純に正しいか正しくないか、好きか嫌いかでまとめればいいが、
古い僕は~べきで行動している。
もっと好きなことだけやって生きればとも思う。
そうも言われる。
その好きなことって、何か。
よく分からない。
言えるのは僕が好きなことはさほどなくて、こうすべきだと思うことが好きな方向なんだと。
だからこそミッションステートメントを作り、終わりを思い描くことから始めるのだと・・・。
そんなことを考える55歳。
とうにピークは過ぎた。
目もどんどん見えなくなっている。
それでも老眼鏡は使わない。
ギリギリまで粘るつもり。
おかげさまで食欲も減らなければ、毎日飲んでも倒れることはない。
体も丈夫だ。
これくらいしか誇れるものがない。
しかし、その行動から大きな価値を得てきた。
大切にすることはこれからも変わらない。
まずはこの一年を大切に。
とりとめないブログになってしまったが、これからもよろしくお願いします。
泣ける。
爽やかに泣ける。
いいこの感じ。
55歳の誕生日を迎え、こんな感情に共感できるとは思わなかったが、
まんまと引っ張られてしまった。
そう、今日、僕は誕生日なんです。
本作は2020年キネマ旬報ベストテンの10位の作品。
公開時は全く知らず。
このベストテンの発表で初めて知った。
ただ他の話題作に目が移り、素通りしそうな地味さ。
俳優陣も誰一人ひとり知らない。
しかし、映画コラムニストとしては見落としてはならない。
こんな作品にこそ秀作で、今後日本屈指の映画監督を生み、
有望な役者が活躍の場を広げる。
映画コラムニストとしては外せないポイント。
その点、僕の着目点は間違っていなかった。
さすが!
と言いたいところだが、正直に告白しよう。
映画仲間が提供するBush映画アカデミーで絶賛していたので鑑賞に至った。
う~ん、まだまだですね。
今はAmazonプライムでも有料版だが、ちょっと空いた時間で観て欲しい。
76分なのでサクッと観れる。
先日の「砂の器」のような重たい空気にもならない。
自分の中に爽やかな風が吹く。
お~、なんとも青春っぽい表現。
本作は夏の甲子園に出場した野球部の1回戦を描いている。
しかし、野球のシーンは一切出てこない。
選手が懸命にプレーするシーンはない。
そこに感動はない。
いや、違うな。
間接的に大いに感動を生む。
気がつけばアルプススタンドのはしの方にいる生徒と一緒にスタンドのはしで応援している。
応援する生徒を応援しながら・・・。
一緒になって、ガンバレーと言いたくなる。
グランドに対してもスタンドのはしに対しても。
なんかいい、この感じ。
僕は俳優陣も知らないと書いたが、どうやら演劇界で知られた存在。
文部科学大臣賞を受賞した演劇を映画化した作品。
その舞台に出演する役者陣が本作にもそのまま出演。
だからこそ細かな表現も上手く演じているのだろう。
舞台の設定如く、一試合の3時間程度を描ているのみ。
他の世界はなく、映像もほぼスタンド。
そこで繰り広げられる青春群像。
抱える挫折は小さいが、本人にとっては大きな挫折。
他人の力を借りながらも自分で乗り越えるしかない。
その姿が愛おしく映る。
いいね、若さって。
たまには青春映画も観ないと。
そして、自らの言葉を気をつけよう。
「仕方ない・・・」って、言わないように。
55歳も頑張ります。
中部経済同友会の5月度会員懇談会もWeb形式。
もう1年半以上、あの緊張感のある場にお邪魔していない。
先月は総会が行われ、同じ場所にいたにも関わらず、
都合がつかず参加できなかった。
今回のWeb講演会は株式会社minitts代表の中村朱美氏。
経済人であれば知られた存在。
ビジネス誌でも頻繁に紹介されているし、
以前の日経トップリーダーのCDにも講演の模様が収録されていた。
しかし、僕が知るのはコロナ以前の活躍の姿。
この一年の活動は存じ上げなかった。
1日限定100食という飲食店を経営し話題となったが、
コロナの影響は受けないわけがない。
どんな状況に追い込まれたか無責任に知りたかったが、
圧倒的な行動力と決断力にはさすがというしかない。
中部経済同友会が三顧の礼を尽くして迎えられたのも納得できる。
本当に尽くしたかどうかは知らないが(笑)。
中村社長が多くのメディアに取り上げられるのはそのビジュアルもあるだろう。
それは僕の偏見で大変失礼にあたるかもしれないが、
そんな点はあると思う。
若くて美しく話す姿はアナウンサーのよう。
実際、今回の講演を拝見した時に以前のCDの講演より格段に上達したと感じた。
本人が年間100回以上の講演をされるというからその腕もメキメキと上昇。
年間30本の講演を頂いても、全く上達しない僕とは大違い(汗)。
それは講演者として実力が上がるだけでなく経営者としての実力も上がる。
一つ一つを学びに変えているのだ。
質疑応答の場でも読書量の多さと写真記憶について語られていた。
中村氏は本に書かれた内容を写真を撮ったように記憶できるという。
「マジ?」と思ったが、あそこまで明るく堂々と言われると真実なんだろう。
その事実だけでも尊敬。
天は二物を与えずというが、それは嘘だね。
もちろん人一倍の努力はされているが、根本の違いを感じてしまった。
う~む・・・。
そろそろブログのまとめに入ろうと思ったが、
肝心の講演内容は何一つ触れていない。
たまにはそんなブログもいいが、タイトルで判断すれば明らかに詐欺。
う~ん、困った。
多分、ググればどこかで引っ掛かると思うけど・・・。
それじゃダメですね。
叱られない程度に簡単に紹介しておこう。
コロナにより4店舗展開していたお店が打撃を受けたのは事実。
その中で最も来客数が減少した繁華街の2店を1か月で閉店。
それも解雇される社員さんからの後押しもあり決断。
既存店もテイクアウト対応を緻密に考え、結果的に1か月で黒字化。
今は過去よりも業績がいいという。
ちょっと簡単に書きすぎてるな・・・。
詳細の披露は割愛するが、
それも中村氏が作ってきた信頼関係とリーダーシップによるところ。
簡単に言えないことが沢山あるのが大前提だが。
中部経済同友会のお偉方からすれば娘のような存在だが学ぶ点は多かったみたい。
優秀な経営者はみなさん素直ですね。
またまた中身の薄いブログになったが、お許しを。
貴重な講演をありがとうございました。
またまた地下のお店が続きます。
今回は会社から東に向かった住吉町。
飲み屋街のど真ん中にある「桜びより」さんに行ってきました。
本当は昨日の夜にお邪魔する予定でした。
尊敬する同級生経営者とのサシ飲みの計画でしたが、
緊急事態宣言のため一旦、キャンセルし来月に仕切り直しにしたのです。
この緊急事態宣言中、飲み屋さんの営業は20時まで。
それはなんとか受け入れるとして、どの時間帯もアルコール提供はなし。
さすがにそれはちょっと・・・。
飲んべえの戯言ですが、車でもないのに夜の飲食でお酒なしの人生はあり得ません。
目の前に美味しいうな丼が置かれているのに匂いだけで我慢しろ
と言われているようなものです。
(最近、ラズウェル細木さんの「う」を読んでいます・・・)
これでも忍耐強い方ですが、こればかりは耐えられません。
今月中はじっと我慢するしかありません。
しかし、これは個人が耐えればいいだけのこと。
お店は耐えるだけでは済みません。
事業を継続せなばならないのです。
少しでも力になりたいと思うのが、人気食べ物ブロガーの素直な気持ち。
まわり道をしましたが、緊急事態宣言中はランチ営業をしているので、お邪魔してきました。
こんな控え目な看板では分かりません。
しっかりとブログで宣伝していきましょう。
こちらの女将は少し前のブログで紹介しました。
食べ物のはなしではなく、「80年代音楽の繋がり」。
気になる方はご覧ください。
女将さんの作るおばんざいは絶品。
ランチで頂けるのはありがたいこと。
この日のランチは西京焼、どて煮、煮込みハンバーグ、手羽先の唐揚げでした。
ここはキッパリと決めます。
世間話をしながら女将の手さばきを眺めます。
さわらの西京焼ランチ 1000円
小鉢だけでも十分楽しめます。
西京焼きに添えてあるモミジもサービス精神が溢れています。
体が日本酒を欲しますが、ご飯にも合いワシワシと進んでいきます。
気づいた時にはすべてがキレイになくなっていました。
本来であればこんな日本酒とおばんざいを頂くのが理想。
あと12日間の我慢です。
来月には美味しいお酒と食事を楽しむことでできるのです。
今はその期待を裏切らないで欲しいと祈るしかありません。
ごちそうさまでした。
6月が待ち遠しいですね。
今年も開催することとなりました「名古屋ファミリービジネス研究会」。
よっ、5年目、おめでとう!!
とはいえ、昨年はコロナの影響により月1回の研究会ではなく、単発のセミナーに切り替えて開催。
セミナーは盛り上がり満足度も高かったが、やり残した感があったのも事実。
第5回となる今年はその分、気合を入れ内容も見直し行うこととした。
現在、絶賛、申込受付中なので、興味ある方はこちらのページを覗いてください。
この名古屋ファミリービジネス研究会も多くの方に支えられ5年目を迎えることとなった。
僕以外の講師陣は素晴らしい方(笑)。
また、これまで受講いただいた方もこの会を大いに盛り上げてくれた。
すでにリピーターの方の申込みもあり、今年も期待できそうな雰囲気がすでに伝わってきている。
同族企業の経営者、後継者、経営幹部の方を対象にした研究会だが、
世代や年齢の違いはあれど同じような環境の方が集まることで一体感も強くなる。
グランドルールを守ることで信頼関係が醸成されるのも要因だが、
毎回開催される懇親会で何でも言い合える関係ができるのも大きなこと。
ここにおいては僕も貢献しているはず。
毎年の場の雰囲気を見れば納得してもらえるだろう。
ただここはいい関係を作る場だけではない。
今後のファミリービジネスに生かす場。
そのため今年は聞いて学ぶだけでなく自ら発信する場も多く設定。
最終的に学びを自社に落とし込んでもらうために発表会も設けた。
新しいコンテンツとしては、
僕が尊敬するファミリビジネスアドバイザーでもある末松さんに親子で登場してもらう。
また、親から承継した破綻寸前の企業を再建させた(株)オーダースーツSADA佐田社長にも登壇してもらう。
詳しくはこちらをご覧ください。
その他にも充実した内容をお届けするので、いつもの僕の緊張感のない話はかなり短くなりそう。
それでも新ネタを披露するつもりだけどね(笑)。
ちなみにDay1は7月13日。
月1回の開催で11月までの全5回。
気になる方はスケジュールを確認頂き、予定を空けてもらいたい。
今年も盛り上げていきますよ。
どうぞよろしくお願いします。
昭和を代表する作品であるのは間違いない。
僕が本作に一番最初に触れたのが中学生の頃。
当時の先生がテレビで放送するので観ることを勧められた。
僕は何故か母親と見始めたが、
島田陽子のベッドシーンで気まずくなり観るのを止めてしまった。
ある意味トラウマがあったわけだが、しっかり観たのは大学時代。
名画座で上映された時に機会をもらった。
かなり衝撃的だった記憶がある。
松本清張の原作を読んだのはその後のはず。
それから35年の時間が経過し再び観ることになった。
Amazonプライムで。
本当は違う映画を観るつもりが本能的に揺り動かされた。
改めて感じた。
昭和を代表する作品だと。
昭和の映画業界は2つにわかれると思う。
一つは全盛期の時代。
そしてもう一つは斜陽の時代。
本作は映画界が低迷していく環境の中であるべき姿を描いたんじゃないかな。
それはあくまでも僕の見方。
この作り手のこだわりが令和の時代になった今でもヒシヒシと伝わる。
今から40年以上前の作品。
描ける世界の限界はあるはず。
しかし、この作品は現代の描ける世界をはるかに凌ぐ。
技術の進歩でいえば遠く及ばない。
だが、そのレベル感は到底及ばない。
今の映画界にはない世界観がこの作品には存在する。
それは現状を否定する短絡的なことではなく、
その時代だからこそ表明しなければならない演出。
野村芳太郎監督と橋本忍、山田洋次脚本の力強さ。
正々堂々と勝負する昭和の映画人の向き合い方を。
本作の上映時間は143分だが、最初の100分は後半の40分のために作られている。
あれこれ語りあれこれ行動するシーンは残りの40分を活かす作業でしかない。
身も蓋もない言い方だが、映画を観た人ならば同じ気持ちになると思う。
35年前に観た時はそんな気持ちを抱いていない。
どうやら僕も美しいも汚いもこの期間に学んだのだろう。
どう世の中を生き抜いていくのかも・・・。
ただそれは本作の当事者である加藤剛の比ではない。
すべてを悟ったようなラストシーンが全ての答え。
映画タイトルである「砂の器」を理解できたような気がした。
結局、砂の器では生活はできない。
しかし、その器を作らなければならない時もある。
とてもせつなく悲しい。
2021年だろうが、映画の舞台となる70年代だろうが、
過去を描く40年代だろうが、変わっているようで変わらない。
もっと70年代の秀作を観るべきだと感じさせてくれた。
感謝しなければならない。