オープニングとエンドロールが韓国映画っぽくないなと思い、
観賞後、確認したら本作はアメリカ映画。
「『パラサイト 半地下の家族』に続き、韓国映画は面白いぞ!」
と言おうとしたら違うじゃないか。
韓国語のセリフが大半だからという理由で外国映画賞はちょっと違うと思うが、
アカデミー賞選考委員会では(そんな会がある?)当然の認識なんだろうか。
まあ、それはさておき今話題の作品。
昨年話題となった「パラサイト 半地下の家族」に比べれば地味でオーソドックス。
人を殺したり、とんでもない悪人が跋扈するわけではない。
登場人物は基本的にみんな善人。
真っすぐ一生懸命に生きている。
ドデカいアメリカンドリームを求めるのではなく、小さな成功を求めるに過ぎない。
だが、小さな成功も本人にとっては人生を賭けたチャレンジ。
それが家族の理解を生むかは別問題。
僕は韓国系移民ジェイコブにえらく共感する。
旦那に反対する奥さんモニカの気持ちもよく分かる。
仕事中心なのか、家族中心なのか・・・。
それは万国共通。
今、立っている場所や環境の違いはあるにせよ、
また、どんな時代でもいえることではないだろうか。
映画を観ながら、僕はジェイコブとオーバーラップさせ、自分の身勝手さを痛感。
世界は違えども同じような価値観で家族に向き合っていたと・・・。
自分が成功するのは家族のためと大義名分を語り、家族の面倒は奥さんに任せきりにしてきた。
子供が大変な状況の時も仕事中心だったかもしれない。
親としての責任の足りなさを映画の途中で反省していた。
自分に向き合える良質な作品といえよう。
当たり前だが、それが本作の狙いではない。
ひたむきに生きる家族にとって何が大切なのか・・・。
それを全編を通し考えさせてくれる。
病気を患う息子であり、脳卒中で倒れた祖母であり、
その存在が家族を支え、本当に大切なことを気づかせてくれる。
なかなか、いいね、韓国映画。
いや、アメリカ映画だった。
絶望に向かうのではなく、絶望がキッカケとなり希望へと導く。
今更だが、僕ももっと家族と向き合うようにしよう。
えっ、手遅れ?
それを大いに感じさせてくれた映画だった。
今日から4月。
新年度のスタートである。
その最初のブログがなんとランニング報告ブログとは・・・。
まあ、たまにはいいじゃないか。
今年は新人の入社もなく臨時朝礼もなく静かなスタートだし・・・。
といっても、やっぱ寂しいけどね。
だからこそ少しでも景気よくいきたい。
まずは結果から報告しておこう。
3月のランニング距離は105km。
5ヶ月連続の目標達成。
お見事!パチパチ。
なんだか目標達成が当たり前になってきたので、通の読者は面白くないかもしれない。
恒例の言い訳もないしね。
それもこの3月は計算し尽くされたかのようなランニング。
1週間にきっちり25km。
25km×4週+あと1日5km=105km。
これだけ平均的に毎週走ったのは初めてのことじゃないかな。
大体週3~4日をコンスタントに走り続けた。
だから何?
と問われるかもしれないが、これを繰り返せば何の苦労もなく目標達成はできる。
当たり前の話。
しかし、これがそんなに簡単ではない。
あらかじめの計画が必要だし、想定しない出来事により予定が崩れることもあるし。
ランニングの場合は天候くらいだけどね。
これはランニングに限らず全てのことにいえる。
どんなことでもコンスタントに続けることが大事だが、案外難しい。
分かっていても途中で途絶えるケースが多い。
特に仕事は継続力が必要だったり。
やり続けた結果見えてくるものもあるだろう。
今のところランニングでは何も見えてはいないが(笑)。
先週末は戸田川緑地公園をRUN。
例年より桜の開花が早く、すでに満開に近かった。
桜の下を走るだけでも気持ちは明るくなる。
春という季節も感じることができる。
前向きに一歩踏み出す季節なのだ。
さて、この4月は2年ぶりの大会。
ぎふ清流ハーフマラソンが僕を待っている。
まだハーフを走りきる自信はないが、大会までに距離を稼ぐ練習もしておかないと。
ランナーにとっては気持ちのいい季節。
この4月もコンスタントに目標を達成できるといいね。
3月の最終日、年度末の最終日は食べ物のはなしとなりました。
これも何か大きな意味があるのでしょう。
伏見界隈に限らず全国の飲食店がコロナに振り回された一年でした。
僕もどうでしょうか。
ランチはほぼ変わらないとしても夜は例年の半分、いや1/5程度でしょう。
これではどの飲食店も経営が苦しくなるのは間違いありません。
えっ、そんなに貢献していないだろ?
そんなことはありません。
尾張名古屋は城で持つです。
訳の分からないコメントで誤魔化します。
それでも伏見地区のお店が元気になるのを望むばかりです。
それを象徴するようなお店に行ってきました。
伏見駅からすぐ、広小路通沿いにある「広小路キッチン マツヤ」さんです。
この悲痛な叫びを全面的に表現する勇気は大したもの。
少し前も地元TV番組の特集で取り上げられていました。
「よ~し、オレは最善を尽くすぞ!」
地元を代表する人気食べ物ブロガーとして意地を見せねばなりません。
「広小路キッチン マツヤ」さんは2階。
1階は系列店の「酒天童子」さんです。
諦めない気持ちは一緒です。
困った時はお互い様。
ここは攻めるのみです。
まずは体を慣らすために1階から。
「酒天童子」さんで超ロングセラーのメニューをオーダーします。
カルロ 900円
あんかけ焼きそばではありません。
珍しくリフトアップをします。
そうです、こちらはパスタ。
具材を分析します。
玉ねぎ、にんじん、コーン、しめじ、たけのこ、にら、ほうれん草、
もやし、豚肉、いか、あさり、白菜、キャベツ。
これだけの具材です。
その証がカルロなんでしょう。
想像以上に重いですが、最後まで諦めません。
食べ終わると共に2階の「広小路キッチン マツヤ」さんに向かいます。
老舗の洋食屋さんですが、コロナ前は結構飲みにも行きました。
置いてあるワインボトルを全部飲んでしまい、迷惑も掛けました。
いやいや、売上貢献は十分なはず。
「よ~し、最善を尽くすぞ!」
まずオーダーしたのが国産豚の味噌かつ。
残念ながら売り切れでした。
悩んだ末に注文したのがこちら。
若鶏の味噌かつランチ 880円
写真では分かりにくいですが、若鶏は2枚。
それだけでも相当な迫力。
グッとお腹にきます。
それでも諦めるわけにはいきません。
人気食べ物ブロガーとして名古屋の魅力も発信し続けます。
味噌かつを紹介するのは必然。
1階も2階もとても美味しく頂くことができました。
さすがに身動きはとれません。
かなり盛った展開になりましたが、ご了承ください。
こちらの2店は以前に紹介してますが、そのあたりもご理解を・・・。
2021年度は名古屋全体が元気になってもらいたいですね。
ごちそうさまでした。
2020年度も残すところあと3日。
今日が幹部研修会、明後日が社員総会で一年を締め括ることになる。
先週はそのための資料作成や報告をまとめるために費やす時間が多かった。
正直言えば今年度ほど一年を振り返りたくない年度はない。
コロナに翻弄され、大した手が打てないまま終わったといっていい。
トップを任され11年が経過するが、今年ほど力不足を感じる一年はなかった。
その都度、対処はしてきたが、実績らしい実績は残せなかった。
じっと耐えるのも戦略かもしれないし、
耐えるための貯えを危機に備えて確保するのも重要だろう。
そのおかげで苦しい現状を耐えうる体力は持ってはいるが、
それは経営の本質とは少し違う。
それは慎ましい生活をすれば安定した家庭が築けるのと同じ。
間違いを犯さず健全さを継続すれば会社維持はさほど難しくはない。
身の丈にあった生活をするだけのこと。
それすらできない経営者がいるかもしれないが、それは経営能力以前の問題。
どんな環境下でもしっかりと実績を出すのが真の経営者。
外部環境の影響があるのはどんな業界でもいえること。
その中でも勝ち組、負け組は存在する。
常に勝ち組に入らないと結局は生き残っていけないのか。
生き残りだけを求めれば、身を切ってでも、
他人の血を流してでも戦う判断となるだろう。
それとも勝ってもいないが、負けてもいない状態をつくれるか。
こんな時だからこそ、無理な戦いを放棄し、ギリギリ負けない場だけ作っておく。
戦わずして勝つではなく、負けない戦いだけする、
ということか。
そんな短絡的な話ではないが、仕掛け方も変えないと。
反省ばかりの今期を振り返りながら、訳の分からないことを考えたり・・・。
それにしても10年ひと昔とはよく言ったもの。
リーマンショック後の大変な時期を過ごし、
会社が右肩上がりに成長し、まあ、こんなもんかと思った瞬間に成長は止まる。
止まるだけならまだしも落ち始める。
その間、10年。
昔はもっと長い期間だと思ったが、やはり10年サイクルなのか。
神様は人が楽をしないように見ているわけね。
もっと別の人を見て欲しいと思うけど(笑)。
いかん、これでは神頼みしていると思われてしまう。
正々堂々と向き合っていかねば。
今年ほど、自分の存在価値ではなく存在意義を考えた年はなかった。
心身とも至って健康ではあるけどね。
コロナ年度は多くの課題を与えてくれた。
これを機に会社もいい方向に変わっていくだろう。
数年後、コロナもよかったと笑える時を楽しみにしたい。
真山仁氏がノンフィクションを書いたというので、何も考えずkindleで購入。
後日、本書が平積みしてあるのを書店で確認。
「げっ・・・」
思わず言葉が漏れてしまった。
メチャクチャ分厚い。
いくら興味を持ったからといって本屋だったら購入しなかった。
あれだけ分厚いを買うのには相当な覚悟がいる。
僕と同じような人はごまんといるんじゃないのかな(笑)。
なんたって600頁近い。
言い換えればそれだけ力の入った渾身の作品。
超弩級ノンフィクションという帯も頷ける。
沢木耕太郎氏のようなノンフィクションライターが小説を書くことと
真山氏のような小説家がノンフィクションを書くことの共通点は何だろうか。
狭い僕の見識でいえば得意分野へのテーマ設定。
沢木氏でいえばボクシング、真山氏でいえば金ということか。
作家の嗅覚がそうさせるかは分からないが・・・。
僕は真山氏の「ハゲタカ」を貪るように読んだ。
12~13年ほど前か。
ドラマ「ハゲタカ」にハマり、そこから小説に移ったわけだがすこぶる面白かった。
確認の意味で本棚を探ってみたが見つからない。
ブックオフに売っちゃったのかな。
当時は財政難だったし・・・。
それをキッカケに真山氏の作品はちょくちょく購入。
kindleには未読の書籍が何冊か入っていたりして・・・。
いかん、ブログタイトルとは関係ない話で随分と行数を稼いでしまった。
まあ、本書に関してはそれでいいだろう。
あまりここで語らないほうがいい。
ロッキード事件当時、僕は小学生。
偉いおじさんが悪いことをしたという認識くらい。
しかし、今の政治スキャンダルと比較してもかなりの大袈裟な報道はされていたので、
かすかな記憶はある。
獲物を襲うハイエナのようなマスコミは今も昔も変わらないわけか。
仮に今同様の事件が起きたらネットの炎上を含め相当酷いことになっただろう。
まだ情報未発達の時代でよかった。
それにしても真山氏のこだわりは凄い。
40年以上昔の事件の取材なんて不可能に近い。
それをやり遂げる執念にはあっぱれを送りたいし、
大物政治家が実名で遠慮なく描かれるのも小気味いい。
死人に口なしとはよく言ったもんだと思う。
真相は藪の中だが、真山氏があぶり出した実態には大きな説得力も。
昭和の政界って、こんな感じで権力争い、派閥争いが行われてたわけね。
今の政治家がどこまでクリーンかは不明だが、色眼鏡で見るためのいい教材。
毎日少しずつ読んでいたので、かなりの時間を要したが読みごたえはあった。
いい学びでもあったしね。
少しずつ春の訪れを感じます。
ランチ時も先日までは外に出るのが億劫でしたが、
これからの季節はできるだけ遠出したくなります。
風の強い日は煽られながらも、スキップをしながら街を駆け巡ります。
この日はあえて目的のお店を設けず。
三蔵通りを西に向かい歩き続けます。
素直に自分の気持ちに従い、嗅覚を信じるのみです。
「さて、どこにしようか・・・」
と考えた瞬間、モーレツに空腹感が体を襲います。
そんな時に目に飛び込んできたのが、こちらのお店。
「中国料理 茗華楼」さんです。
全国の腹ペコ諸君が求めるのがセットもの。
それも麺とご飯のセットがテッパンです。
いくつかの定食が並ぶ中で迷うことなく選ぶのはラーメンセット。
メニューをじ~っと眺めながらどの組み合わせがいいかイメージします。
醤油ラーメンと炒飯は普通すぎる。
台湾ラーメンと麻婆飯は匂いが気になる。
う~ん、そうだな・・・。
「すいません、担々麺と高菜炒飯のセットで!」
ラーメンセットで一番コスパがよさそうなセットを注文しました。
さすがの人気食べ物ブロガーなのか、
せこい人気食べ物ブロガーなのか、票は分かれるところでしょう。
ラーメンセット 820円
この類のお店はセットメニューもハンパ感はありません。
担々麺も高菜炒飯もしっかり一人前ずつあります。
テーブルに並べられた時に少しだけ後悔します。
「本能の赴くままに食べる歳でもないな」
いつも同じことを繰り返しているような気がします。
反省してもすぐ忘れてしまうようです。
しかし、食べ始めれば関係ありません。
「いいぞ、いいぞ、なかなかやるじゃないか。」
後悔なんて過去の話です。
担々麺と高菜炒飯とのセットは相性がいいことが分かりました。
担々麺の辛さを高菜炒飯が意外と抑えてくれるのです。
それでもお腹はパンパン。
「ゆっくり歩いて会社に戻るか」
お腹をさすりながらお店を出ます。
御園座のタワーマンションが眩しく見えます。
あのマンションを買える時が来るのかな?
どうでもいいことを考えながら会社に戻りました。
ごちそうさまでした。
今年発売されるべく発売された書籍といえるだろう。
著者は株式会社ビジネスリサーチラボ代表の伊達洋駆氏。
ご存じない方は検索してもらえればと思うが、この業界では珍しいイケメン。
いや、そうではなく「採用学」の服部泰宏氏といい、
神戸大出身の先生はイケメンが多いのかも・・・。
息子が受かっていたら違う世界が待っていたかもしれないな。
イケメン繋がりとして(笑)
ありがたいことに僕は何度かお会いし、人材領域に関する知見を頂いた。
一昨年は僕が社外取締役を務める株式会社パフ釘崎会長との共著も出版。
『「最高の人材」が入社する採用の絶対ルール』でも勉強させてもらったし、
それを講演ネタとしても使わせてもらった。
2年前に執筆された内容は今、かなりスタンダードになってきたのではないか。
その流れからの本書とも読み取れる。
タイトルのように昨年から急激に増えたオンラインでの人材採用を書かれているが、
それに限定したことではない。
オンラインにシフトしたことで、
これまで隠れていた事象や誤魔化しが効いた表層的な事が明らかとなった。
それは「まあまあ、いいじゃないの」と済んたことが済まなくなったということ。
オンライン採用はひとつの手段。
それを通して本来の目的がより明確になった。
本書はオンライン採用の傾向性に留まらず、
これからの選考の在り方やこれからの雇用の在り方にも言及している。
それは日本の雇用システムであったり、ジョブ型雇用であったり、AIの活用であったり。
少なくともAIは万能ではなく、バイアスがかかることも多い。
先日、曽和利光さんが書いた「曖昧耐性」にも必要な面があるんだろうね。
直接、本書とは関係ないが、必ずしも見える化しない「心理的事実」もあるだろうし。
オンライン採用に悩んでいる担当者はもちろん、
オンライン採用はまだまだ先と捉えている担当者や経営層も読むべきだろう。
「なんとなく」をどう言語化するかが僕の課題かな・・・。
伊達さん、ありがとうございました。
先週金曜日はFネット(ふるさと就職応援ネットワーク)の3月例会。
昨年3月がハイブリット開催。
オンライン対応から1年が経過した。
ほとんどのメンバーとこの1年間リアルでは会っていない。
画面を通して情報共有するのみの時間だった。
慣れてきたとはいえ少々寂しい。
そろそろお互いがひざを突き合わせて語り合いたいところ。
5月は再開のタイミングかな・・・。
そんな環境下での例会だが、今回も有意義な情報交換ができた。
各社の置かれた状況や課題は異なるが、
徐々にコロナのマイナス影響から脱し始めた。
前年を超える加盟会社も出てきた。
それは喜ばしいこと。
うちも負けてはいられないね。
オンラインだからできるFネットの取り組みも・・・。
今回の例会も3部構成。
各社情報共有、ブレイクアウトルームでのディスカッション、講演。
ブレイクアウトルームのディスカッションも修正点を加えた。
事務局長、副事務局長の段取り力もあるが、回を追うごとにスムーズになってきた。
テーマはコロナ禍の人事評価や求められる人材会社についてなど。
白熱した議論が繰り返された。
各社の取り組みは参考になる。
そして今回の講演は・・・。
担当は僕で「事業承継と中継ぎ経営」というテーマで話をさせてもらった。
Fネット加盟会社は創業経営者が多い。
10年未満の社歴の浅い会社から30年以上の会社まで幅広い。
ほぼ同族企業。
例外な会社は名大社を含め数社。
事業承継が間近に迫っている会社も多い。
対策はマチマチだが、真剣に向き合う時期でもある。
特に60代の経営者の会社はそう思う。
勝手にすいません・・・。
事業承継は親族内承継、従業員等の承継、第三者承継の3種類しかなく、
以前は親族内承継がほとんどだったが、最近は従業員等、第三者承継が増えている。
その中で僕の持論を交えながら話させてもらった。
厚かましい内容もあったかもしれないが、参考になっただろうか。
かなり転換期にきてるのは事実だと思うけど。
少しでも役に立ったのなら、嬉しいこと。
こうして13時半にスタートした例会は18時までみっちり。
心地よい疲れが体を覆った。
通常であれば懇親会が待ち構えているが、それはなし。
次回の楽しみにとっておこう。
ほんとリアルでやりたいですね。
お疲れ様でした。
引き続き盛り上げていきましょう。
当初は「奥様は、取り扱い注意」を観ようかと思っていた。
TVドラマには興味はないが、予告編の綾瀬はるかの立ち振る舞いに惹かれた。
彼女の魅力はアクションでの姿勢。
メチャ決まっている。
そんな女優はそうそういないと思うがどうだろうか。
カッコいいと思うんだけど。
といいつつ、同じ時間に上映していた本作を選んだ。
まだまだ身近にはびこる格差が気になった。
実際、僕が格差を感じることはしばしば。
周りには優秀な経営者仲間が多いが、その中には由緒正しすぎる人も多い。
出自もそうだが育ちが違い過ぎるというか・・・。
田舎者のコンプレックスをたまに感じるが、むしろ有り難い経験だったり。
それはともかく本作は格差を描く作品。
言い方は悪いが底辺を描くのではない。
実際存在するであろう特別な上流階級。
僕がコンプレックスを感じるさらに上の世界。
それが映画で描かれる。
そんな表現をすると嫌らしい世界と思われるがそうではない。
その世界で生活する者同士とある種、冷めた視線を送る外部者の喜怒哀楽がたまらない。
どの世界に生きようとも苦悩はついて回る。
金持ちが幸せで貧乏が不幸というのは短絡的。
格差社会では否応なく感じる面はあるだろうが、当事者が感じるかは別。
生きる世界が半径5キロであれば、自分の周りはすべて「普通」。
自分にとっての「普通」が基準となる。
「普通」の世界で留まっているだけなら、それなりの幸せな人生を送れるが、
そんな純粋培養的な閉ざされた社会は過去の話。
スマホで全世界を知れる社会で価値観が広がることが常識といえよう。
あのビンタが正しい行為なのか、
異常な行為なのかで、その人の価値観が理解できるのかも。
ここまで書いたところで映画の内容はさっぱり分からないはず。
それでいい。
映画を通して自分の立ち位置とどう振舞うかを知ればいいだけのこと。
ポスターにあるように本作は門脇麦と水原希子がメイン。
一般的には水原希子の方がお嬢様役に相応しいと思うのではないか。
僕が「麒麟がくる」や「止められるか、俺たちを」から門脇麦を
貧相な役柄が似合うと思っているだけかもしれないが・・・。
実際は門脇麦が見事にお嬢様を演じている。
素晴らしい。揺れ動く心模様も・・・。
それだけでも本作を観る価値はある。
世界平和を問うわけでも日本の未来を案ずるわけでもない小さな関係性。
たまにはそこにどっぷり浸かる映画もいいかもしれない。
随分前に日経新聞を読んでいるとある広告に目が付いた。
「ITトレンドEXPO」というオンラインイベント。
時間を合わせ申し込んだ。
僕が目を引いたのは中田英寿氏のスペシャルトーク。
「伝統のその先へ」というテーマで話をされた。
インタビュアーは元テレビ東京アナウンサーの鷲見玲奈さん。
現在はフリーアナウンサーとして活躍されている。
当時は全く知らなかった。
なんと岐阜県出身。
インスタあたりを見るとグラビアアイドルっぽいため、
聞き手が納得するインタビューができるのかと思っていたが、予想以上。
大変失礼しました。
これからは応援します!
書きたいのはそんなことではなく、中田英寿氏の取り組み。
現役時代から彼のことは好きで金子氏や小松氏の作品もよく読んだ。
引退後の活躍も理解していたし、「に・ほ・ん・も・の」もブログに取り上げた。
しかし、インタビューに答える姿は久しぶり。
それも45分、みっちり。
環境は人を変えるのか。
なんと丸くなったことか・・・。
ツッコみたくなる質問にも笑顔で答えていた。
好きなことをやりたい。
それを覚悟として取り組んでいるのが日本の伝統産業。
てっきり蔵元や農家を回り、広報的な役割を担っていると思ったが、それだけではなかった。
ファンや通の間では当然かもしれないが、Sakenomyというサイトも初めて知った。
早速アプリをダウンロードし、試しに日本酒を購入してしまった。
感即動ですね(笑)。
届いたのがこちら。
管理の行き届くクール便。
中田氏はれっきとした経営者。
それも芸能人が好きなジャンルのお店を趣味的に経営するのではなく、ビジネスモデルも明確。
仕事歴32年、社長歴11年の僕も感心するばかり。
その視座の高さ、問題解決能力は大いに尊敬。
頭のよさは知っていたが、そんなビジネスセンスも持ち合わせているとは・・・。
ビジネスセンスなんて失礼だな。
彼は自分の利益を考えるのではなく、全体の利益を考えるのが第一。
sakenomyも日本の伝統でもある日本酒をいかに有益な情報として伝え、
信用のおける物流を作るかを基本にしている。
配送料は少々高いがその姿勢に共感し、つい買ってしまったのも、感即動のひとつ。
中田氏に言わせれば日本の伝統は衰退ではなく、よく知らないだけだという。
そのためのプラットフォームさえ構築すれば、伝統は衰退しない。
好きなことをやっているだけとお気軽に言われるが、
日本人として世界に伝統を発信するのも責任感の表れ。
素直に感動。
中田氏はGOALは設定しないという。
どんなものでも終わりはない。
GOALを決めた瞬間、何かが終わってしまうのだろう。
常にGOALを描こうとする僕は愚かか・・・。
やはり一流の言葉は違う。
20年前も今も尊敬すべき人物は変わらない。