先日の経営塾「壺中の会」はリアル参加が早々に定員に達したので、オンラインで出席。
その会で江口克彦先生が「李登輝さんを学ぶならこの1冊で十分!」と本書を勧められた。
ここは感即動。
塾の最中にAmazonで注文するのはいかがかと思うが、その場でポチっと・・・。
積読状態ではあるが、ここは優先し本書を読み終えた。
江口先生が仰る意味が分かったような気がしたし、
あとがきを読むと李登輝元総裁と江口先生の関係の深さが理解できた。
その点にも感動してしまった。
僕は台湾に行ったことはない。
歴史もよく知らない。
なんとなく日本と親しい関係と思っているだけ。
やはり無知は罪。
もっと歴史も学ばねばならない。
そんな点では本書は最適な1冊。
李登輝元総裁と台湾の歴史を知るには本書があれば十分なのかもしれない。
それだけではない。
日本人が失くしかけた日本人らしさとリーダーとしてのあるべき姿も学ぶことができる。
最近、自分の無力さに自信を失くす場が多いが、
それがいかにくだらないかも痛感させられた。
比較論は無意味だが、あえて自分をその立場に持ち込むと人間としての小ささが露呈される。
説教めいたことは一切書かれていないが、僕はシンプルに叱責を受けていた。
一人の存在が国を変え、国民を豊かにし幸せにした。
情熱と行動力だけではなく、したたかな戦略も併せ持つ。
自分の信念を貫き通す姿勢も・・・。
そして本書には書かれている。
「自分が権力を放棄することによって、国家や会社に対する貢献はより大きくなるのではないか」
いさぎよく権力を放棄することもリーダーとしての「資質」であると・・・。
ゴーンさんは外国人で別格だが、そんな人たちがいかに多いか。
それを嘆くのではなく、希望として捉えるべき。
帯にある「日本人への最後のメッセージ」にもなるのかな・・・。
本書を読んだ今の状況は必然といえる。
他にも僕に響く言葉はいくつも存在。
「いかに自然体のまま人生を肯定していくか」
そんなふうに生きられたなら理想だ。
現実はまだまだ遠い未来だが、その方が吸収すべき意欲も湧くというもの。
そのためには、もっともっと人間力を磨かねばならないね。