これからも前向きに 名大社会長ブログ

リストラと新卒採用

これは昨日掲載されていた日経新聞の記事。

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何気ない記事である。
季節柄、新卒採用ネタが多いのも当然。
僕も職業柄、こういった記事は注意深く読んでいる。

昨日のシャープの記事については個人的にとても違和感を感じた。
言い訳っぽく予め言っておくが、
これは大企業の実情を知らない中小企業経営者の戯言。

一方でリストラを行い、一方で新卒採用を行うことに対して抵抗を感じた。
それぞれの事情があるのは確か。
他人がどうのこうの言う問題ではない。
決してリストラを否定しているわけでもない。
だが、僕としてはあるべき姿とは理解し難い。
シャープのリストラは40歳以上が対象で昨年3200名の方が退職された。
不本意に退職された方も多いだろう。

不採算事業や高い人件費、職域など多くの問題を抱えていると思うが、
退職者が新卒採用の記事を読んだら、どんなことを感じるのだろうか。
仕方ないと思うのか、若手を採用するのが企業が生き残る道と思うのか・・・。
合理的に考えるのは難しいと思う。
感情的になるのが一般的ではないだろうか。
実際、辞めずに働いている人はどう受け止めるのだろうか。
新入社員を歓迎するのだろうか。

もちろん入社するであろう新入社員は何の罪もない。
僕はどうしてもその流れに違和感を感じてしまう。
会社に対するロイヤリティを論理的に示すのは難しいと思う。
感情論が先に立つものではないだろうか。
それは僕のレベルが低いだけかもしれないけど・・・。

現時点でいえば(これも言い訳っぽい・・・苦笑)、
僕はどんなに会社が悪くなろうともリストラはしないつもり。
会社が潰れてしまったら元も子もないので、多く我慢を強いることはお願いする。
大幅な給与もカットするし賞与も支給しないかもしれない。
会社の資産を切り崩しながらも全員で我慢していくことが大切。
それに賛同できない方は退職に繋がるが、それはリストラにはならないだろう。
新人を迎えることは感情的にもできない・・・。

これも中小企業経営者の戯言にすぎず、大手企業の論理には噛み合わないとは思うが、
僕はそうすることが働く者にとっての安心材料ではないかと考える。
甘いかな・・・。

昨日の記事にはそんなことを感じてしまった。

映画「家族はつらいよ」

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山田洋次監督はいつも変わらない。
いつまで経っても昭和の香りがする。
妻夫木聡くんも蒼井優ちゃんも今風の格好はしているものの昭和を感じさせる。
そのセリフ回し、玄関で必ず誰かがズッコケる、
壁にかけてある額縁が傾く、兄貴が弟にちょっかいを出す・・・。
典型的なパターン。
絶対と言っていいほど家族を描く山田作品には盛り込まれている。

それが観る者に安心感を与えるのかもしれない。
メチャクチャ笑えるわけでも、メチャクチャ泣けるわけでもない。
少しだけ笑えて、少しだけ泣ける。

寅さんにしたって、そんな映画だった。
ノスタルジックな雰囲気が僕らを昭和に戻していく。
今の中高生が観たら、ちょっと昔の映画だと思ってしまうだろう。

これもユーモアなのかもしれないが、映画の所々に山田作品が顔を出す。
東京家族のポスターであったり、寅さんのDVDであったり・・・。
ストーリーとは全く関係ないので、詳細を語っていもいいのだけれど、
それは止めておくことにしたい(笑)。
ユーモア以外の意味はあるのだろうか・・・。

多くの人が言ってるように本作は3年前の「東京家族」とほぼ同じキャスト。
夫婦設定も恋人関係も一緒。
蒼井優ちゃんはいつも自転車に乗っている。
その姿は凛々しくも可愛らしい。
とここまで、いろいろ書いてきたが、映画の内容には一切触れていない。

いつもの全く参考にならない映評ブログになってしまいそうなので、少しだけ触れておこう。
橋爪功さん扮するオヤジさんは昔よくあった家では何もしない父親。
「これじゃあ、捨てられるわ」と無責任に観ていたが、僕の遠い存在ではない。
いつも酔っぱらって帰ってくるし、服も脱ぎっぱなし。
さすがに靴下は裏返しで脱がないが、いや、たまにあるかな・・・
メチャ近い存在かもしれない。

ということは、いずれ僕も嫁さんに捨てられる時が来るかもしれない。
少しだけドキッとした。
僕の周りは同じような親父たちばかりだと思うけど。
あっ、仲間を増やそうとしているな・・・。

超大作でも社会派ドラマでもない。
ドラマのスケールもはっきり言って小さい。
それでもつい観てしまうのは、僕にまだ人間らしさが残っていて、
ホッとする瞬間を求めているのかもしれない。
やっぱりこれでは映画の参考にはならないな(笑)。
松竹ぽくっていいけど・・・。

それにしても山田洋次監督、以前より増して映画を撮っていると思う。
いつまでも精力的に活動してもらいたい。

10年目の卒業式

昨日は年度末の懇親会及び送別会。
懇親会と送別会をセットにしてしまうのが、いまいちセコイ(笑)。
無事に2015年度を終えられそうな感じなので、
「四間道レストランMATSUURA」さんを貸し切ってゴージャスな食事を頂いた。

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まずは自慢げに披露。

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まるで水曜の食べ物ブログじゃないか。
いいぞ、いいぞ、なかなかやるじゃないか・・・。

この日のメインは10年間勤めてくれたサヤカと女子ミズタニ、
そして40年間(?)貢献してくれたモリタさんを送り出すこと。
今日のスタッフブログでオクダが書いているので、詳細はそちらを読んでもらえればと思う。

サヤカ、女子ミズタニは新卒で入社し、10年間頑張ってくれた。
モリタさんはもっとですね(笑)。
ここ数年は安定しているものの、激動の10年間だった。
かなり苦しく辛い時期もあったが、文句も言わずコツコツと仕事に取り組んでくれた。
今、こうして名大社が無事にいられるのも彼女らが頑張ってくれたおかげ。
本当に感謝である。

サヤカは結婚し妊娠し、三重県の田舎で暮らすことになる。
女子ミズタニは旦那の家業を手伝いながら岐阜の田舎で暮らす。
田舎者出身が多い名大社社員は結局田舎に戻るのか・・・。
それはともかく、それぞれの事情があり、名大社を離れることになった。
僕としては寂しい反面、彼女らの未来については明るいこと。
気持ちよく送り出すのも僕らの役目。
そんなわけで昨日は卒業式にもなるわけだ。

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みんなでワイワイやりながら、美味しい食事とワインを楽しませてもらった。
せっかくなので、サヤカとツーショット。

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女子ミズタニともツーショット。

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モリタさんとは撮らなかったので(苦笑)、挨拶の写真。

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途中、いつものようにバカをするヤツがいるのも名大社らしさ。

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そうかと思えば急に泣き出してみたり・・・。

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まあ、よくわかりませんね。

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最後にスピーチしたタカイもいいことを言っていた。
そして、最近、やたらとしゃしゃり出るオクダが名古屋ナモ締めでお開きに・・・。

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この10年が彼女らにとって価値のある時間なら嬉しいこと。
きっとこれからの生活にも役に立っていくはず。
僕はそう思っていたいし、そうなってもらいたい。
名大社を卒業し、次のステージに進んでいくわけだ。
まあ、頑張ってくれたまえ!

10年間、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その35

私は調子に乗っていたのだと思う。
人気食べ物ブロガーとおだてられ、
「山田さん、私の店も書いてください」等と言われ、明らかに調子に乗っていたと思う。

私のスタイルは名前を明かさず、存在を隠し、店をルポするもの。
ありのままの事実を誰にも干渉されず書くことを大切にしてきた。
それが私の数少ないこだわりと言っていいだろう。
しかし、脚光を浴びるうちに自らを見失っていたのも否定できない。
間違いなく私は驕っていた。
そんな態度が知らず知らずのうちに伝わっていたのだろう。

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こともあろうに私のルポの姿を読者の一人に撮られてしまったのだ。
眼鏡を外し、服装も変え、誰にも気づかれないはずなのに・・・。
だが、私の驕った態度が読者に見抜かれ、偶然ではあるがその姿を撮られてしまった。

私は動揺していた。
それは隠し撮りされた事実ではなく、私自身の現状の浅はかな振る舞いに動揺していた。
わずかな時間であったが、私は食べ物ブロガーとしての立場を捨て、以前の姿に戻ろうかと迷った。
しかし、それは今の自分だけでなく、これまで積み上げてきた私自身を否定することを意味する。
その勇気はまだ持ち合わせていなかった。

もう一度、自分を取り戻すために円頓寺にある隠し撮りされた系列店にお邪魔した。
1か月前にオープンしたばかりの「えんそば 円頓寺店」。

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新店特有の爽やかな空気が幾分、私の気持ちを楽にさせた。
もう一度原点に戻ろう。
私は強い意思を抱え、注文した。

中かけそば(冷) 490円

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値段の割にはコシの強い蕎麦が私に元気を与えてくれた。
「もっと、真っすぐ生きろ。」と蕎麦が語りかけてくれるように感じた。
短い時間で私はころそばを平らげた。
多分、自分に向き合う行為をしていたのだと思う。

私は円頓寺にある系列店にお邪魔したおかげで自分を取り戻すことができたようだ。
感謝をしなければならない。
「この値段では申し訳ないな。」

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私は棚を眺めながら、ここに並んでいる酒なら感謝に値するだろうと考えた。
いつか恩返しすることを誓い、私は店を去った。

もうひとつのプロ野球

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書籍を購入する際に選ぶ基準は、好きな作家かどうか、書籍広告のコピー、
知人・友人のおススメ、書店で感覚的に選ぶ、そんなところ。
加えればもう一つ。
毎週に日曜日に掲載されている中日新聞や日経新聞の書評。
こちらも結構参考にしている。

本書は確か中日新聞の書評欄に取り上げられていた。
もし、その紙面を読んでいなければ、この本の存在に気付かなかったし、
購入はしなかっただろう。

元々、スポーツノンフィクションは好きなジャンルである。
最近はめっきりご無沙汰だが、Numberをよく読んでいた頃、その類の書籍を好んで買っていた。
沢木耕太郎氏の影響が強いかと思うが、スポーツノンフィクションの世界にハマった時期があった。
金子達仁、小松成美、戸塚啓あたりも読んでいた。
今でも「中田英寿 鼓動」(小松成美著)は名著だと思う。
息子に読め!読め!と言っても、なかなか読まないけど・・・(苦笑)。

本書もジャンルとしてはスポーツノンフィクションにあたるだろう。
しかし、僕がこれまで読んできた類とは全然異なる。
まずワクワクも興奮もしない。感動もしない。
少しやるせない気持ちになる。これが正直な感想。
こんなことを書いてしまうと読み手のヤル気を失くさせてしまうし、
退屈な書籍と捉えられてしまうだろう。
決してそうではない。
読む価値はある。
無駄に広がった野球の世界を含め、若者の行動特性を含め、学ぶべき点は多い。

スポーツ紙も読まないので実態はサッパリ知らないが、
本書には独立リーグの現状がガッカリするほど克明に書かれている。
それは球団の置かれた環境とその配下にある選手の生き様が描かれている。
こんな世界があるとは想像もしていなかった。
厳密にいえば、想像しようとも思わなかった。
しかし、そこには自らの全てを賭けて戦う選手の姿があった。
こう表現すると聞こえはいいとは思うが、実際のところ、かなり中途半端。
物凄く失礼な言い方になってしまうが(申し訳ありません)、短絡的な行動も多い。

月収3万円でも稼いでいればプロとして認められるのだろうが、自己満足に過ぎない面もある。
国内であろうが海外であろうが関係ない。
そのチャレンジ精神には敬服するが、「努力は裏切らない」とはちょっと異なる。
本書は野球界を取り上げているが、きっとサッカー界でも芸能界でもアートの分野でも
同様のことが言えるだろうし、同じような人たちがどんな世界にもたむろはしているのだろう。

本書では、野球ができる環境を求めて彷徨う人たちを”ノマドリーガー”と呼んでいるが、
そんな人が社会で通用しないかといえば、そうではない。
きちんと自らの方向性と覚悟さえ決めれば、それを受け止めてくれる企業や社会は存在する。
人生の落伍者でもないし、下層社会への転落でもない。
その精神性をうまく生かせば求められる人物像にもなり得る。
そのあたりでは著者の考えとは異なるが、それはあくまでも一般論の話。
著者が間近で見てきた世界の方が説得力はあるだろう。

う~ん、なんだろうな、この切ない感覚。
沢木耕太郎氏の「敗れざる者たち」のちょっと頼りない平成版といったところか・・・。

ナベよ、シアワセになりなさい!

昨日は昨年12月末まで勤めていたワタナベの結婚式。
今は旦那となった北川クンと滋賀で新婚生活を送っている。
既に主婦状態であるが、どこまで尽くしているかは知らない(笑)。
約3ケ月振りの対面。

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式場となるのは名古屋港にあるリュクスガーデン名古屋。
以前はアルカンシエル名古屋と呼ばれていて僕にとっては感慨深い式場。
僕が伝説的ウルトラスーパー営業マン(?)だった頃、オープン時の採用をすべて任せてもらった。
名古屋のガーデンウェディングでは発祥の地と言っていい。
2回目の出席だが、今もこうしてステキなシーンを演出しているのは嬉しい限り。

チャペルでの挙式。結構いい感じ。

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そしてフラワーシャワー。

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昨日は晴天で暖かかったこともあり、このような場面はとても栄える。
披露宴の前にはガーデンでいくつかの振る舞いも・・・。

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急きょ、新郎の北川クンはビール販売のアルバイトを始めた。

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いや、違う、来賓におもてなし。
こんな演出も面白い。

今回の披露宴では僕は何も役割はない。
ここ最近は必ずスピーチをしていたが、今回は無責任に飲むだけでいい。
しかし、昨日の披露宴で会社からは出席者は2人だけ。

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間違いなく一番ヒマそうな僕と一番忙しそうなフリをしている元上司ニムラ。
今年度最後の転職フェアと重なり、2人しか出席することができなかった。
申し訳ない半面、時々、空気を読めないナベらしい一面(笑)。
本人から言わせれば、結婚式の日取りより転職フェアの日程が決まったのが遅い
と言われそうだけど・・・。

テーブルには嬉しいコメントが置かれたいたので、まあ、それはよしとしよう。

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アイドル並みの写真撮影もあり、

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少ない名大社チームとの写真撮影もあり、

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美味しい料理を沢山いただき、

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ビールも白ワインも赤ワインもたらふく飲んだ。

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二人の幸せそうな姿を見ると応援をしたくなる。
ナベについてはもっと名大社で頑張ってほしかったのが本音だが、
本人の幸せそうな姿を見ていると自分勝手なこともあまり言えない。
可愛いじゃないか・・・。

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元上司ニムラもロウソクに必要以上の火をつけてくれた。

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そして、最後のナベの挨拶。

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泣き虫女子なので、絶対泣くだろうと期待していたが、期待を裏切り泣かなかった。
なんだ、盛り上がらないじゃないか・・・(笑)。

新郎の北川クンの名は哲也。僕と同じ。
それだけで将来は明るい。
僕のように家族を顧みない生活がいいとは思わないが、
十分な満足をもたらすことは間違いないだろう(笑)。
12月に3人で飲んだ時にかなり厳しいことを言ったのは許してね(苦笑)。

ナベよ、シアワセになりなさい。
そして、また、元気な姿で会社に遊びに来なさい。

改めてリーダーシップについて考える

2日目の中部マーケティング会議もいくつかのプログラムに出席。
午前中はエステー社長の鈴木貴子氏と丹羽宇一郎氏の講演。
鈴木社長には「消臭力」をはじめとするエステー商品のブランド価値について語って頂いた。
この講演でも学びは多かったが、今日のブログは丹羽氏の話。

丹羽氏の講演は2度目の参加で、著書も何冊かは読まさせてもらっている。
結構好きな方だ。
ちなみに前回の講演はこちら
最近読んだ著書はこちら

テーマは「今、求められるリーダーシップ~情熱と気力+倫理」。
いかにも丹羽氏らしいテーマ。
いつものように歯に衣着せぬ語りで、現状についての嘆きとあるべき将来を話された。
最近の企業の不祥事の原因はリーダーシップの欠落で、
自己保身に走ったためガバナンスが機能していないという。
東芝のケースはまさにこれ。

会社や経営者(リーダー)は「人は最大の資産」と考えなければならないはずなのに、
人を大切にしていない。
本当に人の事を想い、精神と体に栄養を与えているか、それが正しい教育であるといわれる。
その通りだろう。

僕がどこまで出来ているかはともかく(すみません・・・)、
うちの会社は人しかいないわけなので、そこしか大切なものはないといえる。
だから、年度末になると次年度の人事や組織改編に大きく悩む。
社内にも次年度の人事が気になって仕方ない連中がいるようだが、しばらく待っていなさい(笑)。
僕なりに本人の能力を最大限発揮できる場を考えているのだ。
そこも含めてリーダーシップだし、どう社員を鍛えていくかにも繋がっていくはず。

丹羽氏は人を磨くには3つの方法があるという。
人は仕事で磨かれる。
人は読書で磨かれる。
人は人で磨かれる。

この3つを徹底的に行うことで、体や心(精神)を鍛え、知識も習得できていく。
もちろん、持続性を持ちながら・・・。
僕が毎月開催している「若手勉強会」もまんざら間違ってはいないな(笑)。

もしかしたら「社長元気で留守がいい」も立派はリーダーシップかもしれない。
自分に都合のいいように解釈しているだけ?

それはともかく、僕の使命は次のリーダーを育てること。
そのためのリーダ―シップは発揮していかねばならない。
今回の丹羽氏の講演は改めてそんなことを学ばせてもらった。

何かと観光ホテル

今週は何かと慌ただしい。
一昨日の火曜日は朝一番から名古屋観光ホテル。

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出身大学OBの経済人で構成される「クラブ愛知」の例会に出席。
在籍して5年近くになると思うが、気づいた時には副会長という役職を与えられていた(笑)。
とはいっても、大して役に立つこともなく、重鎮の方に囲まれ、言われるがままに動くだけ。

この例会では毎回、ゲストを招き講演をしてもらうのだが、今回はプロのジャズドラマー倉田大輔氏。

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ニューヨークでも活躍された後、今は地元愛知県を中心に幅広く活動されている。
同じ大学出身者が多方面で活躍されているケースは多いが、音楽業界は初めて聞く。
それもプロのミュージシャンとして存在は稀有だろう。
このような方が活躍されるのは嬉しい限り。
苦労話も含め興味深い話を聞かせてもらった。
今日は活躍という単語が多いな(笑)。ボキャブラリーが少ない・・・。

3月19日に名古屋能楽堂でLIVEも行われるので、興味のある方は是非!

この日と昨日は中部マーケティング会議が開催されたため、夕方にも再び名古屋観光ホテルに向かった。
中部マーケティング会議とは中部マーケティング協会が毎年主催する一大イベントで
大物ゲストが登壇され講演や交流会を行う。
名古屋財界の主たる企業のトップも参加される。
僕はおまけに過ぎないが、時間のある時に参加させて頂く。

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夕方の講演は三重県知事である鈴木英敬氏。
今、三重県と言えば伊勢志摩サミットで何かと話題となっており、世界から注目も浴びている。
鈴木知事はその話題性を上手く活用し、三重県の価値を高めていく考えだ。
今回のテーマも「美し国三重県の価値創造~伊勢志摩サミットに向けて~」。

鈴木知事の話は初めて聞いたが、
それはまるで株式会社三重県の代表で自社のPRもバッチリこなす広報マンのよう。
あんなにくだけてユーモアもある知事のプレゼンは初めて聞いた。
単純に楽しめた講演だった。
こう鈴木知事の話を伺うと三重県はとても魅力的。
しかし、いまいち伝わっていない面も多いとも思う。

東海三県での就職・転職を支援するうちの会社としても満足なサービスが出来ているとは言い難い。
僕自身も反省する点は多い。
会社のある名古屋市をメインに愛知県が中心になるのは当然だが、2番目はどうしても岐阜県になる。
僕が岐阜出身ということも少なからず影響はしていると思うが、
求人倍率や産業構造から比較しても岐阜県を愛知県の次に語ることがほとんど。
そのあたりはもうちょっと平等に扱わなければならないと反省(苦笑)。

今期でいえば、鈴鹿市のバックアップもしてきたわけだし、
初めて三重県で転職フェアも開催したわけだし・・・。
鈴木知事の自治体とは思えない戦略的不平等の考えも共感できる。
歴史、自然、観光を含め三重県の魅力を改めて認識させてもらった。

この日はこの講演で終了したが、翌日も名古屋観光ホテルで中部マーケティング会議。
明日のブログで翌日のことも書いてみたいと思う。
元気があれば・・・(笑)。

食べ物のはなし 番外編 塩台湾ラーメン

私が暮らす名古屋市郊外から車で5分くらいの閑静な住宅街。
閑静というにはいささか語弊があるかもしれないが、懐かしさとのどかさを感じる場所。

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とても商売に向いている環境ではない。
人通りはほとんどなく、地元住民以外の方はまず通ることはない。

そこに1軒のラーメン店がある。
飲食業を商いとする場合、店舗に相応しい立地条件であるかを判断材料にすることは当然のこと。
交通量の多さ、駐車場への入りやすさなど、どんな立地かが出店する際に重要になるはず。
それが飲食業における常識。
このラーメン店はそんな常識に逆らうかのような店構えである。

人との出会いは偶然性である。
食べ物の出会いも偶然性であるといっていい。
私がこれまでルポしてきた店もたまたま通りかかったという偶然性に負うことが多かった。
しかし、このラーメン店に偶然性は当てはまらない。
明確な目的を持っていなければ発見することすら叶わない。
意図的な行動でしか出会うことができないのだ。

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そのラーメン店は「たご」。
名古屋のラーメン通では言わずと知れた存在。
私は必然性で持ってこの店を利用したことになるのだろうか。

席数はカウンターのみのわずか8席。
店主に効率性を感じることはない。
まるで懐石料理を作るかのように丁寧にラーメンを作る。
恐ろしいほどのこだわりを感じる。
とても商売っ気があるとは思えない。
一途な想いがラーメンを一つの芸術品のように仕上げていく。

私は時間を気にすることなく、その風景を眺める。
このラーメン店に訪れ、私のこだわりは一体何であろうか。
自分に問うてみる。
何故か私はこのラーメン店にお邪魔すると同じものを頼んでしまう。
他にいくつも自慢の品があることを知っていながら・・・。

塩台湾ラーメン 830円

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この写真は以前撮影したもの。
当時若かった私は店主を気にすることなく写真を撮ることが出来た。
そして、
「いいぞ、いいぞ、この感じ。こんなラーメンが食べたかったんだ!なかなか、やるじゃないか。」

そんなセリフをほざいただろう。以前の私なら考えられる軽はずみな言葉。
しかし、ブログの文体が変わった今、
そんな態度は真摯な店主に対して失礼だと感じてしまうのだ。
変わらないのはこの透き通ったラーメンと店主のこだわり。

「大将、今日も美味かったよ。」
感謝を込めて、水の入ったグラスを乾杯するかのように持ち上げた。
店主はかすかに頷いたように見えた。
私はそっとグラスをテーブルに置き、店を後にした。

いやあ~、卓球は面白いぞ!

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この写真は土曜日のイングランド戦。
思わずエース水谷選手を撮ってしまった。
激闘の末の勝利。
2対1でゲームを奪われ、あと1セットでイングランドの選手の勝ちが決まる。
それも6対10であと1点取れば相手が勝つ絶体絶命の場面。
水谷選手は6連続ポイントを取り逆転勝利。
最終セットもその勢いで獲得し、日本代表は決勝へ駒を進めた。
いやあ、痺れた。

その前にナゴヤドームで観ていた侍ジャパンの試合よりも面白かった。
敗れはしたが、第3試合の大島選手も良かった。
まるで映画「ピンポン」を観ているかのような壮絶なラリー。
体が震えた。素晴らしい試合だった。

先週は時間がある時はかなり卓球の試合を観ていた。
これだけ観たのは初めてではないかな。
たまたま観た木曜の女子のドイツ戦から釘付けになった。
美誠ちゃんも凄い。とても15歳の心臓とは思えない・・・。

これまであまり明かしていなかったが、僕は中学、高校の6年間、卓球をやっていた。
高校の部活ではキャプテンも務めた。
全く成績を残せなかったことと非常に地味で暗いスポーツのため、
隠していたわけではないが自ら積極的に語ることはなかった。
スポーツとしての地位も低かったように思う。

しかし、今回の世界卓球で見方が変わった人も多かったのではないだろうか。
あのスピードと球捌き、瞬発力は小さいスペースだからこそ成せる技。
普段関心のない嫁さんも息子もTVから目が離せなくなっていた。

そして、昨日の決勝戦。
男女とも敗れて銀メダルだが、誇らしく思えてならなかった。
特に男子は39年ぶりに決勝へ進んだわけだから、胸を張って帰国すればいい。
代表はイケメンも多いから、かなり人気も出るだろう。

それにしても中国は強すぎ。
男女とも1試合も落としていないなんて、他の競技ではあり得ない。

結局、昨日はずっとTVを観ていたので、本来やろうとしていたことが全くできず。
まあ、たまにはいい。
すごく興奮して楽しませてもらったし・・・。
今、卓球はすごく面白い。