これからも前向きに 名大社会長ブログ

食べ物のはなし 出張編 朝食ブッフェ

年明けから忙しい日々が続きます。
伏見シリーズに相応しいお店に行けない状態です。

今回は東京出張。
人気食べ物ブロガーも月1回程度、あちらこちらに出張します。
そのほとんどは東京ですが、ホテルでのんびりすることはあまりありません。
大体は前日飲んだくれ、翌日は余裕もなくホテルを出ることが多いのです。

しかし、ここは名古屋で名を馳せた人気食べ物ブロガー。
優雅な朝を楽しまなけれなりません。
一人の時間を誰にも邪魔されず、好きなものを好きなだけ食べる。
そんな時間を過ごしたいものです。
そうなればホテルの豪華なバイキングがいいでしょう。

朝食ブッフェが充実した飯田橋にある「ホテルメトロポリタン エドモント」さんに行ってきました。
まずは席に案内され、コーヒーを注文します。

あとはお任せ。
自分勝手に動けばいいのです。

サラダコーナーもドリンクコーナーも充実しています。
ミネラルウォーターも炭酸水もいくつかの種類があります。

ここには見慣れない飲み物が・・・。

パワードリンク。
その言葉だけで引き寄せられます。
小松菜、ホウレン草、ライム果汁、リンゴジュース。
これだけで栄養満点な気がします。

サラダだけを準備し、さてと・・・
体を動かし、何を食べるべきか吟味します。
ご飯をベースに焼魚、納豆などの和食で攻めるか、
それともベーコンエッグにパンケーキあたりの洋食で攻めるか、
それともいきなり朝カレーで攻めるのか、迷います。

好きなものは好きなだけ・・・というのは案外困るのです。
そうこうするうちにこんなプレートになってしまいました。

あまり美しくないですね。
こちらは稲庭うどんもありますが、フォーもあります。
ここはベトナム料理好きらしくフォー。
それを中心にそれに合うおかずを選びました。

「うんうん、なかなか、いいぞ、このチョイス。」
きっと誰も理解してくれないでしょう。
それでいいのです。
しかし、なぜか周りの視線が気になり、あっという間に平らげてしまいました。

お替りもできる食欲旺盛な人気食べ物ブロガーですが、ここは食い意地を張ってはいけません。
余裕を見せる必要があるのです。

ヨーグルトとヤクルトで我慢するのも好感度を上げるための地道な努力です。
「これでオレも一皮むけたブロガーかな・・・」
独り言を呟いてみます。
自己満足は大切ですね。

翌日は和食で攻めてみました。

外を眺めながら、「今日もいい仕事ができたな。」
朝なのにそんな気分に浸ります。

ごちそうさまでした。
そろそろ伏見シリーズに戻ります。

全国の若手に期待

先週の金曜、土曜はふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の若手社員研修。
北は北海道から南は福岡までの加盟会社の若手が20名参加し、
まるっと2日間研修を行った。

土曜はFネット例会があったため、僕は夕方からの合同懇親会で合流。

経営陣と若手社員、そして会場をご提供頂いたディスコさん含め関係者での懇親会。
お酒を酌み交わしながらの情報交換と親睦。

途中、ゲストのスピーチなどいくつかの企画が・・・。
その一つとして何故か僕はAKB48のヘビロテを踊らされた。

これは一昨年の暮れにパフ20周年イベントでやったFnet48としての出し物。

この中にあるサプライズが・・・。
Fネット若手でいろんな場でイベントを支えてくれたエムジョイの宍戸さんのお祝い。
先日入籍をされたので、本人に気づかれないように垂れ幕を用意し、お祝いしたのだ。

この時、僕はすでに踊り疲れていたので、どんな挨拶があったかは覚えておらず(笑)。
いい演出だったんじゃないかな。

土曜日は僕も研修に立ち会い、受講者の様子を窺っていた。

全員真剣な姿で臨んでいた。
名大社から参加したヤスダもコノシマも積極的に発言しながら学びを共有していた。
なかなか、やるじゃないか・・・。

このような場はありそうでないのが現実。
社内での研修は社内、社外は異業種。
そんなケースが通常。
同業の同世代が同時に学ぶケースは意外と少ない。

自分たちの課題を披露しながら、お互いの意見やアイデアを聞くだけでも参考になる点は多いはず。
そして、何よりも刺激になる。
小さいエリアで仕事をしていると井の中の蛙になりがちだが、
そこから解き放たれるだけでも価値がある。
それを丸二日過ごすことで信頼関係も芽生え、お互いの事業にも役立つ。

講師は株式会社研修工房の曽山さん。
その進行の上手さで全くだれることなく、
眠くなることもなくあっという間に時間が過ぎていった。

最後は参加者の直属の上司からの手紙が渡される。
ウスイ、シゲノと一緒に僕も書いた。
どう伝わったかは分からないが、少しでもプラスになればと思う。

どの加盟会社も若手が頑張ることで会社が盛り上がる。
それは名大社も同様。
彼らの成長が会社の成長に繋がる。

そんな場になっていれば主催者としては本望。

Fネットの行動指針のひとつ。
「各社の社員間の交流及び研修を通し自己研鑽の場を作り、それぞれの成長に繋げます。」
まさにこの言葉通り。

これからの行動に期待している。
第二領域を大切にしようね(笑)。

地域の人材業界を盛り上げていくのだ

珍しく東京の高級ホテルでブログを書いている。
なんだか売れっ子作家のようだ。
高級というのは僕にとって高級というだけで、一般的には普通のホテル。

いつもの出張であればホテルは酔って寝るだけの場所だが、
今回は体調がイマイチということもあり、いつもより過ごす時間が長い。
従ってブログを書く余裕もあるわけだ。
せっかくの出張なのに・・・(笑)。

木曜の午後から今日までみっちりと東京で仕事。
一昨日は僕が社外取締役を務める株式会社パフの打ち合わせ及び役員会。
釘崎社長の昨日のブログにもあったが、役員会の後に人事評価を行ったのだ。

愚か者名誉本部長も(釘崎さんのことね…)、
愚か者本部長も(僕のことね…)、愚か者を封印しその仕事に没頭していた。
とはいえ僕は評価をする立場でもなく、他の役員さんの意見に耳を傾けていただけ。
こんなに真剣にやっているんだと感心してしまった。
今後の事業方針も含め密度の濃い時間だった。

終了後は近くの隠れ家的イタリアンで会食。
美味しいワインも飲ませてもらった。

いつもなら日本酒中心の酒場なのに・・・。
何かやましいことでもあったのかな?。
体調はすぐれないものついつい飲んでしまった。

翌日はふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の幹事会、委員会、例会。
と3本柱。午前中からみっちり。
夜には懇親会もあったので、それを含めれば会長として4度も挨拶をさせられた(笑)。

Fネットの例会では加盟各社の現状の取り組みを全体共有。
地域的な差はあるとはいえ、新卒事業の課題感は近い。
売り手市場の中で我々が苦労する点は一致する。
そんな共有も参考になる。

ゲストは人材研究所の曽和利光社長。
少し前にブログで紹介した「人事と採用のセオリー」の著者でこの分野では第一人者。
曽和さんらしい分かりやすくも鋭い切り口で新卒採用について語ってもらった。

タイトルは「首都圏企業に負けない地方採用の奥の手」。
気持ちをそそるタイトルだが、これは釘崎さんが勝手につけたようだ。
参考になる点は多かったので、どこかで喋る機会があれば使わせてもらおう(笑)。

例会終了後は別会場で開催されている若手社員研修との合同懇親会。
この懇親会と研修の件は改めて書きたいと思う。
今日はこの後研修会場に顔を出しに行くわけだし・・・。

今、僕らの人材業界は変革期の差し掛かっているのかもしれない。
昨日、一昨日を通してそんなことを感じた。

地域代表としてそこを盛り上げてく存在にならないといけない。
まずは今日研修に取り組む若手に期待するけどね(笑)

2019年の中小企業の経営

定期購読している日経トップリーダー。
これには毎月、CDがセットされている。
そのCDを僕は運転する車の中で常に聞くようにしている。
1回だけでは頭に入らないので何度も何度も聴く。
それでも忘れてしまう頭の構造はいかがと思うが(汗)、少しでも自分の中に落とし込んいく。

先月号は株式会社コメ兵の石原社長の講演が収録されていた。
懇意にしてる方がこういった場で活躍されているのは素直に誇らしいし喜ばしい。
そして、何より刺激となる。
自分ももっと頑張らねばとポジティブな気持ちにさせてくれる。
一年の締めとしては良かった。

2019年1月号は「2019年の中小企業経営」として、北方編集長と編集委員の田村賢司氏の対談。
自分にとっては身が引き締まるような内容だった。
ここでは2018年末に話題となったRAIZAPグループ社長の瀬戸氏と
日産自動車元会長のカルロスゴーン氏を中心にトップとしての資質について語られていた。
企業規模もその成り立ちも異なる2人だがトップとして失くしてはならない点を指摘していた。

RAIZAPグループについては昨年の赤字転落の顛末について、詳細を知ることになった。
M&Aを繰り返し業務を拡大し成長してきたRAIZAPグループだが、
その実態は上手く会計処理をしたもの。
負ののれん代を利益として計上することで、
見た目の営業利益は確保できていたわけだが、実際はご覧の通り。
負ののれん代という言葉にイマイチピンときてなかったが、この対談で腹落ちした。

瀬戸氏と松本氏でこれから巻き返しを図ることを期待しながらも、
トップとして不足する点を田村氏はバッサリと斬っていた。
瀬戸氏はコア事業であるRAIZAPに関しては現場を回り、社員との意思疎通を図り、
自分の考えを浸透させているようだが、グループ会社にはほとんどタッチしていないという。
これでは描くべきシナジーも生み出すことはできない。
そんなような話だ。
身の丈を大事にしなければならない。

ゴーン氏は毎日ニュースが出ているので今さら何か意見を述べることもないが、
大きくいえるのは長すぎる在任期間は危険。
モノが言えない文化が蔓延し、公私混同を起こしやすい。

2人が共通しているのは倫理観の欠如。
そして、どんな目的で会社を経営していくかを常に自分に向けているかということ。
その象徴的な出来事が昨年末に起きたわけだが、
これは2人だけが対象ではなく、すべての経営者に問われていること。

株価が乱高下し、景気の先行きも明るかったり暗かったりと読みずらい中で
僕らのような中小企業の経営者がどんな立ち振る舞いをしていくかが今問われている。
このようなニュースを他人事ではなく自分事として捉え、改めて身を引き締めなければならない。

今回のCDを聴き、背筋がゾッとした。
それは自分にも警鐘を鳴らすということ。

愚か者であっても、道は外してはならない。
そんなことを感じたCDだった。

食べ物のはなし 哀愁編 あんかけスパ

一昨日は中日ビルのことを書きました。
人気食べ物ブロガーの原点はもしかしたらここにあるのかもしれません。
このビルにはいろんな飲食店が入店しています。

僕が過ごした20年間でも新しいお店が入る一方で退店していくお店もありました。
何が流行り、何が廃り、どういったオペレーションが好まれるのかを
知らず知らずのうちに学んでいたのです。
その中でも常に人気があり繁盛しているお店があります。

中日ビル地下2階にある「ciao」さんに行ってきました。

こちらは名古屋では有名なあんかけスパゲティ専門店。
名古屋市内を中心に展開しています。
名古屋人であれば、あんかけスパゲティを無性に食べたくなる時はあるはず。

人気食べ物ブロガーもその一人。
計算するとこちらの中日ビル店に一番多く通っていたかと思います。
メニューを眺めます。

謝肉祭と称して特別なメニューも提供されています。
この中日ビル店は27年間の営業で幕を閉じます。
そんなに長い間営業されていたとは知りませんでした。

オープンした当時は斬新なデザインだった店内も若干の古びた感を漂わせ、
ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
この日は相方がいたので、2種類のあんかけスパをお見せできます。

肉足しミラカン R:920円

バイキング R:860円

こちらでは何故かバイキングを食べたくなってしまうのです。
思い切り粉チーズとコショウ、そしてタバスコをかけます。
普段、あまり美味しいとは思えない赤ウインナーがこのあんかけスパとなると絶妙な味わいをみせます。
白身魚フライもこのあんかけソースとの相性は抜群です。

「そうなんだ、あんかけの基本はバイキングなんだ。」
ミラカンに豚肉が加わった肉足しミラカンも魅力的ですが、ここは自分のバイキングに専念します。

値段のところに書いてあるRはレギュラー。
サイズが選べるのもあんかけスパゲティの特徴。
Sはスナック、Jはジャンボです。

若い頃は質よりも量。
レギュラーではもの足りずジャンボを食べていました。
その代りお金がないため、一番安価なスペシャルばかりだったような気がします。
(スペシャルのトッピングはウインナーとコーン)

今はレギュラーで十分で、その分トッピングにこだわります。
これも成長した証でしょうか。
きっと大人になった人気食べ物ブロガーを温かく見守ってくれているのでしょう。
感慨深い気持ちになってしまいました。

地下2階もすでに閉店しているお店が多いようです。
気になる方は早めに行かれるのをおススメします。

ごちそうさまでした。

ジモト愛が止まらない。

こちらは昨日の中日新聞の朝刊。
センター面見開きの両面広告。
ご覧になられた方も多いと思う。

「登場しているのは社員さん?」
と僕への問い合わせも頂いた。
れっきとしたモデルです(笑)。

名大社としては年明けから3月まではイベントラッシュ。
土曜も日曜も関係なく、怒涛のスケジュールで提供していく。

先週、金曜土曜は転職フェア。
2日間で1000名を超える方に来場頂いた。
ありがとうございました。

それが今年のイベントスタートで、その後は、

デアイバカンパニーとのコラボイベント
1月26日(土) スカウト型GDイベント「出会いの場」
アスリートプランニングとのコラボイベント
1月27日(日) アスプラ東海リーグ

と続く。

そして、1月31日開催のジモト発見&インターン
共に学生対象でありながら全く分野の異なるイベントを3連発。

一つは事前ワークを義務としたグループディスカッションイベント、
一つは体育会学生限定イベント、
そして、全学生を対象としたイベントだ。

名大社が関わる以上、ジモト愛が止まらない。

売り手市場や人手不足感を反映して、年内の大学3年生の動きは鈍かった。
年も明けようやくエンジンが掛かってきたようだ。
中日新聞の見開きの企業一覧を見て頂くと一般的に馴染みのない企業が並ぶ。
地元の中堅、中小企業に参加頂く割合が高いが、これが名大社の特徴。

売り手市場が継続する中で、
学生の大手志向や知名度の高い企業への志望度が強い傾向も続く。
これはある意味やむを得ないこと。
しかし、名大社としては地元の優良企業をよりフォーカスし、
そことの接点を大切にしていく。

今は社名すら聞いたことのなかった企業もじっくりと企業研究することで、
自分だけのオンリーワンになる可能性もある。
それがお互いにとってハッピーになれば尚更。
そんな場を少しでも自分たちの手で提供していきたい。

対象となる学生さんには是非来場頂きたいし、他の方は温かく見守って欲しい。
今年参加頂けないクライアントには来年度の企画を検討頂きたい(笑)。

昨日までの3日間は珍しく体調が芳しくなかった。
喉が痛く咳が止まらず辛い日を過ごしていた。
昨日は一歩も外に出なかった。

今週も忙しい日が続く。
社内業務だけではなく株式会社パフの役員会や
ふるさと就職応援ネットワークの例会、若手社員研修会と続く。
3日間は東京出張。

体調を整え、ハードな一週間を乗り越えていこう。
ジモト愛が止まらない。
その気持ちを東京へも持ち込みながらね(笑)。

さらば、中日ビル

先日、栄にある中日ビルにお邪魔した。
特に目的があったわけではない。
今一度、ビルを見ておこうと思っただけのこと。
見納めになるだとうと・・・。

そう、今年2019年3月に中日ビルは閉館する。
すでに多くのテナントは退出し、かなり寂しい状態にはなっているが、この1月時点はまだ稼働。
しっかりと見ておきたかったのだ。

2年以上前、こんなブログを書いた。
「さようなら、中日ビル」
今日のブログとさほど違いはないが、より現実味を帯びてくるとやはり感傷的にもなる。

ビルの前にはこんな看板が掲げてある。

そうだったのか・・・。
中日ビルと僕は昭和41年生まれの同級生だったんだ。
52歳で一旦、幕を閉じることになる。

僕は平成元年に名大社に入社し、20年間、この中日ビルで仕事をしてきた。
働き始めた当初はそれほど周りに大きな建物はなかったが、
バブルの絶頂期ということもあり徐々に周辺にも大きなビルが建てられてきた。

前社長が冗談交じりでよく喋っていた。
「天井は低いが家賃は高い中日ビル」

確かに天井は低かったが、立地は抜群。
今は名駅に抑えられている栄だが当時は全盛。
地下鉄から雨に濡れることなく出社できたのもよかった。

僕が会社を引き継ぐことになり、中日ビルからの移転は固定費の見直しが大きな理由と考えれば、
あまり冗談とは言い切れなかったのかもしれない。

ビルの1階から、天井を仰げば有名なモザイク壁画。
昔はここで待ち合わせとした人も多かった。

何よりも仕事にイロハを学んだのはこのビルだった。
終電ギリギリで会社を閉め守衛室から帰ることも多かった。
地下1階にあるらーめん亭や八百膳でそそくさとランチを済ませ仕事に戻ることも多かった。
経営陣にボロカスに叩かれたことも多かった。
どれも今思えばいい思い出だ。

この中日ビルは2024年に新生中日ビルとして生まれ変わる。
地上31階、高さ170mの高層ビルになる予定。
再び栄が栄えるためのシンボルになるだろう。

そんな時に戻ってこれたなら、恩返しにもなるのかな・・・。

さらば、中日ビル。
また、会いましょう。

ありがとうございました。

映画「家(うち)へ帰ろう」

会社帰りにぶらりと映画館に寄る。
近くにあるミリオン座は玄人好みの作品を上映することが多い。
そんな劇場が会社の近くのあるのはとても喜ばしい。

この3月で今の場所から移転し新たな劇場としてオープンするが、
そこも大して変わらない距離なので嬉しい。
できればネット予約ができると有難いんだけど。
どうなるのかな?。

今年も日本映画が中心で観ようと思っていたが、2019年の第一発目はこれ。
とっても地味な洋画を選んでしまった。
これは普段それほど映画を観ない愚か者副本部長こと櫻山さんがベタ褒めしていたため。
つい引き寄せられてしまった。

本作はスペインとアルゼンチンの合作。
ということはスペイン語か?
当たり前ですね(笑)。
当然のことながら何を喋っているのか分からないのだけれど、
主人公の爺さんはある程度英語が話せるので、それはそれで凄い。

社会派ドラマなのかとイメージしながらも、何の知識もなく見始めた。
観ている途中に社会派ではないな、いや社会派かな?と思いながらも、
これはロードムービーじゃないかと感じたら案の定、ロードムービー。
当然のように解説されていた。
自分だけの発見ではなかった(笑)。

ネタバレしない程度に話をすると、主人公である88歳の爺さんが一人で旅に出て、
アルゼンチン・ブエノスアイレスからポーランドに向かう。
その過程で起きた出来事を描いている。

偏屈なただの老いぼれ爺さんである。
絶対、子供や孫からは嫌われている。

しかし、いずれ爺さんになる男どもはきっと思うはず。
この爺さんが羨ましいと・・・。
そして、男はスーツを着るべきだと・・・。
よしっ、いいスーツを仕立てようと・・・。
何だかステキなのだ。
そして、いくつになってもモテたいと思うのだ。

ただ映画の目的はそこではない。
もっと別のメッセージがある。
また、これがいい。
そこに余分な会話なんて必要ない。
お互いを想う気持ちさえあればいいのだ。

年明け第一弾としては相応しいステキな映画を観ることができた。

あっ、そうそう、看護婦役で登場するオルガ・ポラズさんという女優がとても魅力的。
それも主役の老いぼれ爺さんを羨ましいと思った大きな理由(笑)。

ユーチューバーが消滅する未来

確か日経新聞の書評欄で紹介されていたのだと思う。
著者の岡田氏はTVでちらっと見た程度で、どんな人物か知らないもよく知らない。
きっとある分野にモーレツに詳しいと思っていたくらい。

妄想が膨らみ、引き寄せられついつい購入してしまった。
それもkindle。
このような新書は電子版が相応しい。
そんなふうに勝手に感じたが、実際読み終えればそれは正しい。

これからの世界観はこのタブレットの中で作られていく。
このタブレットさえあれば、大体のことは用事が済む。
まあ、スマホでいいのか・・・。
インターネットに繋がればどんなことでも情報収集できる。
facebookもインスタも一体化。
本書も気になる点を線引きだけしておけば、その箇所をすぐあぶり出すことが可能。

僕が線を引いた箇所はこんなことが書かれていた。

価値観の変化は次の3つ
①第一印象至上主義
②考えるより探す
③中間はいらない

そして、主要メディアとして見方も完全に変わった。
岡田氏がこんなことも言われる。

ブログ、ツイッター、ユーチューブ。
この3種類のネットメディアが揃ったことで、メディアの需要はほぼ満たされたと言えます。
新聞、ラジオ、テレビという、
20世紀型オールドメディアが「終わった」というのは言い過ぎですが、
完全に古いものになってしまいました。

そんなふうに感じている日々を過ごしているものの、
こうキッパリと言われると狭間に立つ人間としてはたじろいでしまう。
確かにテレビは目的の番組以外見なくなってるし、年末年始もあまり魅力を感じなかった。
新聞もある意味、強制的に読んでいるようなものだ。
親和性でいえば、僕もネットやSNSの方が高い。
このブログに費やす時間も多いし・・・(笑)。

50歳過ぎたオッサンがそんな状態であれば、今の若い連中はもっと加速度的に進むはず。
会社の若手もユーチューブしか見ないというし、高校生の息子も同じようなもの。

大手スーパーが商店街を潰したように、今度は大手ネット通販が流通を壊す。
それが不思議じゃない時代。
ユーチューバーがもてはやされる時代もあっという間に終わる。

その中で僕たちはどう立ち振る舞っていくかを考えなければならないが、
より人間らしくあればそれは可能なんじゃないかとも思う。
中途半端じゃダメなんだろうけど・・・。

分かりやすく考えさせてくれる良書でした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その76

ようやく伏見に戻ってきました。
今年も伏見シリーズは健在。
引き続きどうぞよろしくお願いします。

年末年始は暴飲暴食で過ごした方は多いことでしょう。
ご多分に漏れず人気食べ物ブロガーも飲み食いに明け暮れた日々を過ごしていました。
牛肉もお寿司も少しも興味はありません。
ビールも日本酒もワインもウイスキーも興味はありません。

十分堪能しました。
2~3日は魅力を感じることはありません。
まだまだ健全な人気食べ物ブロガーなのです。

それでも腹は減ります。
大晦日の井之頭さんも事あるごとに言っていました。
「あ~、腹が減った・・・。」
急いで伏見のお店を探します。

お肉や脂っこい食べ物は要りません。
ラーメン好きですがそれも要りません。
シンプルとすっきりと腹を満たしたいのです。

会社から南に向かい本町通沿いのある「本町ひもの食堂」さんに行ってきました。

こちらは昨年4月にオープンした比較的新しいお店で干物の専門店。
以前は確かカフェが入っていた場所でした。
そんな面影はありません。

魚が並び勢いを感じさせます。

さて、何を注文するかな?。
じっとメニューを眺めます。

普段は庶民派を気どった人気食べ物ブロガーです。
さばやあじ、さんまで迷うところですが、正月は贅沢三昧でした。
そのクセがつい出てしまいます。

「うん、そうだね、縞ほっけ開き定食だね。」
一番高い定食を注文してしまいました。
「お待たせしました。ご飯、味噌汁はお替り自由です。」
「何を言ってるんだ。美食家はお替りなんて必要ないんだぞ。」
心の中で呟きます。

縞ほっけ開き定食 1450円

このほっけのサイズはいかがでしょうか?。
ご飯と味噌汁を並べてもほぼ同じサイズです。
こちらのご飯はかまど炊きの自慢の白米。
井之頭さんであれば泣いて喜ぶはず。

ワシワシと食べ始めます。
干物であるにも関わらず肉厚。
ほどよい塩加減にご飯が進みます。

ほっけを半分くらい食べたあたりでご飯がなくなります。
このほっけのサイズでご飯一杯で済まそうとすること自体が間違いです。
ほいほいとかまど炊きご飯が置かれた場所に向かいます。
ついでに味噌汁と漬物もお替りします。

美食家風の人気食べ物ブロガーはあっという間に消え去り、
従来のただの卑しいブロガーに戻ります。
「う~ん、今日もお腹いっぱい。あ~、美味かった。ご馳走様でした。」

井之頭さんと同じでお腹一杯でお店を出たのでした。
人気食べ物ブロガーは今年も頑張ります。