これからも前向きに 名大社会長ブログ

食べ物のはなし 伏見シリーズ その252

5月は気持ちよい季節です。
晴れた日には伏見周辺を何も考えずフラフラと歩いてみたいものです。
この日は御園座周辺を散策します。

夜のこの界隈も魅力的ですが、昼間の少しのんびりとした雰囲気も好きです。
御園通り沿いにある「御園天丼下の一色」さんに行ってきました。

美人すぎる魚屋さんで有名な森朝奈さんが役員を務める寿商店の系列店。
もう立派な後継者であり、タレントさんですね。
先日もたまたTVをつけたらバラエティー番組に出演されていました。
今や全国的ご活躍のようです。

名古屋ファミリービジネス研究会のセミナーにご登壇頂いたのはもう4年前のこと。
その時のブログはこちら
もう人気食べ物ブロガーのことはお忘れかもしれません。
懇親会も盛り上がりましたが・・・。
そうそう、先日、コメ兵の石原社長ともお食事をさせて頂きました。
感謝!

こちらは天ぷらをメインにした丼の専門店。
いろんなメニューが並びますが、今回は定番中の定番を注文しました。

ランチ天丼セット 960円

味噌汁と温泉たまごがついてきます。
天丼をアップにしてみましょう。

左からかどうかは分かりませんが、
竹輪、茄子、イカゲソ、南瓜、海老が所狭しと丼の上に乗っています。
少々、甘めにタレに上手く絡み、グワシグワシと豪快に頂きます。
ご飯は大盛もできますが、ここはあえて普通盛にしました。

半分ほど食べたところに温泉たまごを投入します。
ちょっとした味変になり飽きることがありません。
温玉入りマイルド天丼の完成です。
最後まで美味しく頂くことができました。

こちらはカウンターのみですが若い女性のお客さんが多いのも特徴です。
美人すぎる魚屋さんの影響があるのかもしれません。

この日は早めのランチ。
お店を出たのがちょうど12時。

「からくり人形白浪五人男」が開演を始めました。
1日5回の開演で、時間は10、12、13、15、17時になります。
こんな場に遭遇するのも気持ちよく歩いていたからこそ。
やはりこのあたりをブラブラするのもいいですね。

ごちそうさまでした。

映画「銀河鉄道の父」

宮沢賢治のことは知っているようで知らない。
作品も読んでいるようで読んでいない。
教科書には必ず登場するし、日本文学の作家としてChatGPTでも紹介されていた。

本作は彼の生きざまを父親目線で理解することができる。
賢治の苦悩する状況を父親らしい愛情で感じることができる。
親子の愛情に飢えた人や家族のふれあいで涙したい人はおススメの映画。

監督は成島出氏。
今年1月に「ファミリア」が公開されたばかり。
この作品も主役は役所広司。
よほどお気に入りなのか。
使いやすいのか。
出演してもらいたいのか(笑)。
1年に2本同じ主役も珍しいと思う。

成島監督は今、コンスタントに安定した作品を撮ることができる数少ない監督。
大学は映画研究会で「ぴあフィルムフェスティバル」に入選した実績もある。
そんな点は個人的に好感度が高い。
そこから映画人生がスタートしたわけね。
映研出身者でぴあ入選。
エースですね・・・。

宮沢賢治が物語を書くシーンは意外と少ない。
それまでの過程や人間模様が中心だが、
人工宝石や宗教にあんなにハマっていたなんで知らなかった。
危うさは紙一重。
そんな背景が巧みにストーリーに絡んでいく。

こういった人間ドラマを描く場合、役者陣の演技力が作品を左右する。
そんな意味では配役はベストであろう。
主役の二人はもちろん、妹トシ役の森七菜も母親イチ役の坂井真紀もよかった。

森七菜は妹として強さとはかなさ。
父親への誘導や祖父を抱きしめるシーンは秀逸。

坂井真紀は母親としてやさしさと芯の強さを見事に演じていた。
普段は明治の女性らしい控えめな姿勢だが、やはり母親だった。
「ロストケア」を観た時にも書いたが、
今後、坂井真紀は母親役で引っ張りだこになるんじゃないか。

映画館入場時にポストカードを頂いた。
本作は岐阜県恵那市で撮影され、現在、ロケ地巡りが行われている。
まあまあ近いので、行ってみるか。
家人は付き合ってくれるだろうか・・・。

誰もが安心して楽しめる映画。
こんな作品も必要だよね。

ありがとがんす。

映画「不思議の国の数学者」

実に韓国映画らしい作品。
ここ最近、韓国映画を観る機会が増え、その傾向性が分かってきた。
ストーリーの構成、人間の機微、ちょくちょく起こるどんでん返し等、
なんとなくだが観る者を飽きさせない作りを徹底している。
そのあたりが世界中に広まりつつある韓国映画の面白さなのかもしれない。

そんな意味では本作も十分に楽しめた作品。
ネタバレしない程度に簡単に説明すると、
名門高校に通う落ちこぼれ学生が脱北した警備員(実は天才数学者)に数学を教えてもらい、
人生そのものが変わっていくサクセスストーリー。

ありがちなテーマ設定だが、背景にある韓国の実情がうまく絡み合い、
人として何が大切かを教えてくれる。
韓国と北朝鮮の問題は日本とはまた別の角度になるので、映画の肝だがここは割愛。
もう一点、韓国は日本以上に受験戦争が激しく、上へ上への意識が強い。
昨年観た「はちどり」でもそれを感じたが、今は更にエスカレートしているのだろう。
手段は関係なくとにかく優秀な成績を収め、有名大学に進学する。

本質よりもテクニック。
真の学問の意味なんて不要・・・。
それを痛切に感じる。
まあ、僕は大した頭を持ち合わせていないが、勉強の目的は僕らの頃もさほど変わらないけど。

その中で数学者は落ちこぼれ生徒に数学の面白さだけでなく、学ぶ意味を教えていく。
黒板に書かれる、いや映し出される数式がとても美しく絵を描いているよう。
芸術の世界。
ちなみに僕はその数式はまるで分らない。
二等辺三角形は分かるけど・・・。

僕も含め誰しもそうだが、すぐに答えを求めたがる。
大切なのは答えではなく、その問い。
映画でもそれを教えてくれるが、それがすべて数字とは。
定性的な面は問いが大切と思っていたが、定量的な面も問いが大切なわけね。
今更、数学を学ぼうとは思わないが勉強になりました(笑)。

警備員演じるチェ・ミンシクも高校生演じるキム・ドンフィもいいが、
僕がよかったのは2人を支える女子高生役のチョ・ユンソ。
めちゃくちゃ美人とは思いわないが、チャーミングでいい雰囲気を出していた。
調べてみたら、なんと30歳。
う~ん、高校1年生をまだ平気で演じれるんだ。
さすが!

娯楽要素の強い中に社会性や人の尊厳も盛り込む何でもありの韓国映画。
気軽に楽しめるのもいいね。

映画「セールス・ガールの考現学」

モンゴル映画を初めて観た。
過去、どれくらいのモンゴル作品が日本で公開されているのだろう。
年間何本くらい制作されているのだろう。
これまで縁がないことに不思議さを感じつつ、新鮮な感覚で映画を堪能。

多くの人がモンゴルというと広い草原のイメージだと思う。
しかし、当然ながられっきとした都会は存在する。
高級住宅もオンボロアパートも存在する。
街並みだけでも新鮮。
中国よりもむしろロシアに近いか。
僕が知らないだけなのかな・・・。

映画の舞台はアダルトグッズショップ。
日本でもそんな舞台の映画はない。
売っているグッズが日本と同じかは分からないが、
陳列されている商品は勉強になった。
なるほどね、そんなに種類があるんだ・・・。。

いやいや、そんなことをブログで書きたいわけではない。
本作は一人の女子大生の大人への階段を描く。
ひょんなことからアダルトグッズショップでバイトを始める。
普通、そんなバイトを頼まれてもやらないと思うが・・・。

モンゴルの国民性もあるが、
その大人への道のりは万国共通ともいえるだろう。
将来に向けた不安、自身へのジレンマ、富裕層に対しての不信感、性への興味関心・・・。

女子大生サロールを演じるのはバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルという
オーディションで選ばれた新人女優。
絶対に名前を覚えることはできない(笑)。
ちなみに監督名も覚えられない。

地味でさえない表情であまり可愛らしさを感じない。
最初はこれがヒロイン?と思ったが、
アダルトショップの女性オーナーとの行動でみるみるキレイになっていく。
エンディングでは広瀬すずと見間違えるほど。
今後、観る機会があるか不明だが将来が楽しみ。

本作が日本で公開されたのはニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバルでグランプリに輝いたのも理由だろう。
映画を観たことのない国はまだまだ多い。
こんな機会もありがたい。

それにしても途中途中で現れる歌手。
あれは誰?
どんな意味?
誰か教えて欲しい。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その251

伏見シリーズも251回に突入。
次は300回を目指してこのエリアのお店を紹介していきます。
そろそろ伏見商店街振興組合から表彰してもらいたいですね。
そんな組合を一度も聞いたことはありませんが・・・。

ランチで比較的多くいただくのが中華。
ラーメンはもちろんのこと、チャーハン、天津飯のご飯ものから定食まで幅広く頂きます。
ランチに困ったら中華を選ぶのが無難。
価格も700~800円とお値打ちなので、ついつい足を運んでしまいます。

今回、お邪魔した中華はレアケース。
結構、贅沢な中華になります。
会社から南に向かい本町通にある「スイクウ カントニーズ キュイジーヌ 1977 」さんに行ってきました。

暖簾には「翠宮」と書かれていますが、正式な店名は先の名称です。
全て読み上げるのは難しいですね。
料理長であるオーナーが横浜中華街で修業を始めた1977年が店名の由来のようです。
思いが込められていますね。

今回、お願いしたのはSUIKUランチ(3850円)になります。
伏見シリーズでは高価格帯のお店。
ほぼ一週間分のランチ代をここに費やしたわけです。

前菜

これはいきなりお酒が欲しくなります。
この日はプーアル茶で我慢しました。

蒸し物三種盛り合わせ

これまたお酒が欲しくなります。

ショーロンポウ

アツアツを頂きます。
一口で頂かないと肉汁が飛び出ます。
案の定、向かいの仲間に迷惑をかけました。

海老のシャチホコ揚げ マンゴーソース

これがメインですね。
写真では分かりずらいですが、名古屋らしくしゃちほこ型になっています。
黄色いマンゴーソースに絡めて頂きます。
そろそろ飲んでもいいでしょうか?

本日の点心

え~っと、これは何だったかな?。
美味しかったです・・・。

冷やし担々麺だったかな?

優しいお味でした。

デザート

これは定番ですね・・・。

こちらは個室をご用意いただけるので密会には最適かもしれません。
伏見の繁華街から少し離れていることもあり、人に見つかることも少ないでしょう。
人気ブロガーがそうしたわけではありません。

ごちそうさまでした。
しばらくランチは節約モードに入ります。

葛西敬之氏を読む

対照的な2冊。
先に出版されたのは「国商 最後のフィクサー葛西敬之」だが、
僕は「日本のリーダー達へ 私の履歴書」から読み始めた。

参加する経営塾で勧められたのがキッカケ。
経営塾の先輩には葛西氏にお世話になった方も多く、
常に日本の先々を考えられていたという。
確かな話だろう。

これは僕の穿った見方でしかないし、もしかしたらそんな情報は溢れているかもしれないが、
「国商」が出版され、急きょ「日本のリーダー達へ」が出版されたのではないかと・・・。

「国商」は捉え方によっては葛西氏の功績を裏側から抉った要素がある。
悪意があるとは思わないが、否定的に捉えさせる面もなくはない。

それを更に否定する流れが「日本のリーダー達へ」のように思えてしまう。
本書は日本経済新聞の「私の履歴書」やコラムやエッセーをまとめたもの。
タイトルは後づけにすぎない。
リーダー達へのメッセージはその内容から読み取るしかないが、
葛西氏の功績を正当化させるものだ。

僕はどっちがよくてどっちが悪いとか、
どっちが正しくてどっちが間違っているなんていうつもりはない。
多分、両方とも事実だろう。

大きな企業を動かそうと考えた場合、正攻法だけで突き進められるとは思わない。
大なり小なり危ない橋を渡らなければならない。
一般的に敵を作らず健全な道を歩んできた僕でも(笑)、
どこかの誰かには恨まれているだろうし、ボロクソにいわれることもある。
組織を動かし、権力を何らかの形で利用する場合はきれいごとだけでは済まない。

しかし、何事もなかったかのように平然としているのが一流の経営者。
それも僕の個人的な考えにすぎない。
読み手により解釈はマチマチだし、片方だけ読めばそのイメージが先行する。

本書には故安倍晋三氏も登場するが、その人物像も人によって異なる。
人を否定することや非難することは簡単。
無責任な人ほどいとも簡単に抹殺すると思う。
その方がウケるわけだし・・・。

なんだか書評でもなく、とりとめのないブログになってしまった。
実績を残す人は称賛されるだけでは終われない。
それが本当の功績なのかもしれない。

そんなことを考えてしまった。

ゴールデンウィークのあれこれ

昨日まで会社は9連休。
十分、休養は取れたと思う。
遠出したメンバーも自宅に籠っていたメンバーもいるだろうが、
休みボケすることなく今日から頑張ってもらいたい。

では、僕はこの9日間、何をしていたか。
誰も興味はないと思うが、備忘録的にも振り返ってみよう。

4月29日は車の一か月点検。
その後、母の日のプレゼント購入のために名駅へ。
やはりかなり混み合っていた。

30日は義母と一緒に昼食。
少し早めの母の日のプレゼントを渡す。

夕方からは「グロービス名古屋ファミリー再会飲み会」。
グロービス名古屋校20年を記念しての懇親会。
初期のメンバーから今年の入学者まで160名が集まった大きなイベント。

僕はMBAホルダーでもないが、お誘い頂いた。
久々に会う仲間もおり、メチャ楽しい会だった。

全体の集合写真。
僕がどこにいるか当てた方にはランチをご馳走しよう(笑)。

5月1日は毎年依頼を受ける岐阜工業高校保護者向けの講演会。
垂れ幕に誤りがあるが、それは些細なこと。
そうでもないかな。

90名の保護者と学校関係者の前で75分。
昨年より15分長いのは先方の要望で時間オーバーしたわけではない(笑)。
終了後に頂いたアンケート内容には嬉しいコメントがずらり。

このようなお言葉を頂くと少しでも貢献したいと素直に感じる。

2日は実家に戻り、母親へ少し早めの母の日のプレゼント。

食欲もあり元気で何より。

3日は大学時代の映研メンバーとの昼飲み会。
そこで信じられないことが・・・。

なんと予約した店が開いていない。
電話しても繋がらないし、店内は真っ暗。
しばらく待つが、一向に変化なし。
他のお客さんも待っていたが、諦めて帰っていった。
あとでかけ直すとようやく出たが、しばらく準備でオープンはできないとのこと。
信じられん・・・。

おかげでしばし昼飲み難民。
ようやく辿り着きそこから3軒ハシゴ。

最後は会社近くのワイン屋さん。
各々置かれている環境は異なるが、楽しい時間を過ごすことができた。

4日と6日は別の仕事。
空いた時に映画コラムニストとして働かねばならない。

4日はカミさん孝行のため晩御飯を担当。
ハナリー島の味には及ばないが、スパイシーチキンカレーを家人は喜んでくれた。

ちょっとヨーグルトを入れすぎたかな。

5日はRCメンバーと珍しくゴルフ。
初めてお邪魔する名門愛知カントリー倶楽部。

楽しくラウンドするが、もう呼ばれることはないかもしれない(汗)。

そして最終日は少しのお出掛け。
花でも見に行こうかと思ったが、かなりの雨。
家人と食事をしてお花屋さんに行ったくらい。

空いた時間はランニングしたり、ブログを書いたり、本を読んだり、お酒を飲んだりと普段通り。
旅行や遠出は一切なかった。
ニュースを見る限り、どこも混んでそうなので却って良かったかもね。
単なるひがみだったりして・・・。
娘も息子も一度も顔を出さなかったが、元気な証か。

何かをしても、しなくても時間は勝手に過ぎていく。
今年の過ごし方はこれで正解。

さて、今週はなぜかバタバタ。
緊張感を取り戻し、臨んでいきたいね。
前向きに仕事に励んでいきましょう~。

映画「家族ゲーム」

初めて観たのは高校3年生の頃。
当時の国語の教師がTV放映されることを教えてくれ、
しきりに作品を勧めていた。

TVで放送された本作は肝心のラストの夕食のシーンはカットされていた。
その時はその事実を知らなかったが、森田芳光監督の強い意志が働いていた。
一番いいシーンをTVでは流さなかった。

それから数年後、大学時代にリバイバルで観たのが2回目だったと思う。
かすかな記憶だが・・・。

今、思い返すと国語の教師は家庭崩壊の映画をなぜ勧めたのだろう。
受験戦争に巻き込まれることなく、
自分の意志を示せとでも言いたかったのだろうか。
昭和の家庭像の過ちを間接的に教えたかったのだろうか。
その真相は分からない。

1983年のキネマ旬報ベストテンでは堂々の1位。
「戦場のメリークリスマス」よりも圧倒的に高い評価。
森田芳光監督が一躍脚光を浴びるようになった。
その年はピンク映画も撮っていたし・・・。

そんな作品をつい最近、Amazonプライムで観たわけだが、
今観ても色褪せることはなくとても面白かった。
時代感のズレはあるものの本質は何も変わっていないとも感じた。

今は亡き松田優作も伊丹十三も若かった。
責任感があるように見せて無責任なお父さんはとても良かった。
昔は思わなかったが、お母さん役の由紀さおりもどこか色っぽくて魅力的に感じた。

その空虚な家庭像を描くドラマは笑いの対象になるのだが、
振り返るとつい恐ろしくなることも。
僕と伊丹十三とどこが違うのか。
明らかに異なると思いながらも、随所に近しい点も感じてしまったり・・・。
う~ん、身につまされるなあ~。

この頃、森田監督は様々なジャンルの作品を送り出している。
一般的に映画監督は特徴があるとは思うが、
アイドル映画から芸術作品まで幅広く、こだわりがないようにも思える。
それが監督の特徴なのか。
もう一度、「それから」も観てみたいが、今は機会がなさそう。

そして、本作の製作・配給はATG(日本アート・シアター・ギルド)。
昔はカッコつけてその芸術性を追いかけていた。
これもまた懐かしい。

これからも時間を見つけながら80年代の作品を観るのもいい。
当時では感じ得なかった新しい発見もあるだろう。

キネマ旬報95回全史 パート5

前回のブログで1980年代は5年刻みにすると書いたが、それは止めておく。
5年刻みだとあと8回も書かなきゃいけない。
週1回のアップでも終了するのは6月下旬。

さすがに飽きる。
読者の方ではなく、僕が・・・。
他の書籍もアップしたいし。

1980年代は僕の人生で一番映画を観た期間。
特に大学生になった80年代後半は相当数。
85年~89年で400本以上は観ているんじゃないかな。

しかし、当時の作品を思い出せないことも多い。
タイトルすら忘れている。
映画を観ることが目的で、その中身をしっかり留めておくことはなかった。
昔はブログもなかったしね。

この頃からキネマ旬報もちょくちょく購入するようになった。
高校時代は邦画よりも洋画を好んでいたので、「ロードショー」を毎月買っていた。
「E.T.」(82年1位)は満席で通路に座って映画を観た。
当時は座席指定も入れ替え制もなく、人気の映画は長蛇の列。

「ストリート・オブ・ファイヤー」(84年7位)も超カッコいい作品。
大学時代にオープニングシーンを真似て映画も作った。
ただのコメディになってしまったが。

日本映画では宣伝力にまんまと乗っかり、角川映画にハマった。
若かりし薬師丸ひろ子が好きだった。
「翔んだカップル」(80年11位)、「セーラー服と機関銃」(81年18位)、
「探偵物語」(83年25位)、「里見八犬伝」(83年50位)、「Wの悲劇」(84年2位)
あたりは映画で観て、ビデオでも観たんじゃないかな。
相米慎二、根岸吉太郎、沢井信一郎らの監督も好きになっていった。

面白いことに「翔んだカップル」は80年公開時にベストテンにも入っていないが、
80年代を代表するベスト30では28位。
「マルサの女」(87年1位)が80年代の30位なので、
評論家の評価もあまり当てにはならない(笑)。
時代と共に作品の評価も変わってくるだろう。

森田芳光監督の「家族ゲーム」(83年1位)が80年代の4位なのは納得できるが、
「の・ようなもの」(81年14位)が19位なのはいかがなものか。
そんなことを感じたり・・・。

80年代はメディアの力が映画の興行収入に大きな影響を与えた。
先述の角川作品もそうだが、フジテレビが圧倒的な力を持っていた。
当時の歴代配収のトップスリーが「南極物語」「子猫物語」「ビルマの竪琴」(85年7位)。

上位2作品はあまり評価は高くはない。
僕も3作品とも観ているが「子猫物語」は残念ながら何の記憶もない。

とりとめなく当時のことを書いているが、まだまだ終わりそうにない。
もう少し80年代のことは書きたくなってきた。
5年刻みではないが、もう1回振り返ってみたい。

続く・・・。

楽しく学べたけど、メチャ悔しい

京都に出掛けた際、時間があったのでお邪魔したのがこちら。

サントリー<天然水のビール工場>の工場見学。
長岡京駅からシャトルバスで向かうのが一般的だが、こちらは車で近くから電話して予約。
それでも親切に対応してくれた。
受付を済まし記念撮影。

工場見学スタートまではサントリーの歴史を学ぶ。
「琥珀の夢」を思い出してしまった。

ガイドの女性は気さくで工場内を面白おかしく伝えてくれる。
同行するベテランの社員さんもどんな質問にも丁寧に答えてくれた。
ビール好きのオヤジとして、あれこれと聞きまくった。

仕込みから発酵、貯酒、ろ過からパッケージングと工場内を案内してもらう。
工場内はほとんど人はいない。
仕事の現場も気になるので、その点も聞いてみたが、
見えないところで働いているみたい。

工場内はしっかりと見学ルートができており、ビールの製造工程で必要なことを教えてくれる。
プロジェクトマッピングでの演出も盛り上がっていた。

こんな感じでビールが出来上がる。

工場見学をした後は楽しみな試飲。
僕は運転手なので飲むことはできない。
そのあたりは厳格な案内があり、首から下げるホルダーはピンクで一目瞭然。
「泡をなめてもダメ」とこちらがやりそうなことを先回りして話される。

この試飲はビール好きには最高。
できたてのプレミアムモルツを抜群の注ぎかたで提供してくれる。

試飲はそれだけだと思っていた。
このあたりから僕の気持ちが段々揺れ動き始める。
その後、プレモル、プレモル香るエール、マスターズドリームの飲み比べ。

テイスティンググラスでそれぞれを味わう。
一人で参加しているオジサンたちを最初は寂しい人と捉えていたが、
途中から羨ましい人になってきた。

3種類のテイスティング後、最後に一番のお気に入りをもう一杯飲ませてくれる。
それも大きなグラスで・・・。
家人はマスターズドリームをもらい、グビグビと飲んでいた。

昼から計5杯のビール。
それも全て無料。

その間、運転手の僕はオールフリー。
僕があまりにも羨ましそうな顔をしているので、案内してくれた女性が同情してくれた。
家人に言わせれば僕が飲むんじゃないかと目を光らせていたようだ。
ビールの匂いを嗅いでいる時は凝視していたみたい。

こんなツアーだと知っていれば車でお邪魔するんじゃなかった。
悔しくて悔しくて仕方なかった。
満足そうに飲み干すオジサンへの冷たい視線は気づかれず。
最後にアプリ登録をしてプレモルを1缶もらい終了。

いい勉強になったが悔しい思いをした70分。
次回は絶対にシャトルバスでお邪魔したい。

<追伸>
あまりにも悔しかったので、その場でビールひと箱を購入。
それぞれ6缶ずつ入る優れもの。

まんまとサントリーの戦略にはまったという話ですが(笑)。