経営者のひとりとして、ここの学生を採用したいし、ひとりの親として、子供をこの大学に入学させたい。
自分のことはすっかり棚に上げているが、素直にそう感じたのであった。
(叶わない夢だろうけど・・・)
僕の大学生活は、ほとんど授業に出ず、成績も最低ランクで、クラブとバイトに明け暮れた日々だった。それが自分にとっては貴重であり充実した時間であったのは間違いないが、卒業して10年くらい経った時に、もっと学生時代に勉強すればよかったと後悔したのも事実であった。
(その思いを持ってタイムスリップしたところで、本当に勉強するかは不明だが・・・)
そんな思いを持つようになってからは、何故だか自主的に勉強するようにもなり、キャリアカウンセラーの資格を取ったり、ビジネススクールにも通うようになった。
勉強の必要性に気づくのが遅かったのだ。だから、このレベルなんだけど・・・。
今、メディアで取り上げられることが多くなった国際教養大学ではあるが、その理由はこの本書を読めば明確だ。就職率100%という実績も、それを目的にしていたわけではなく、日本人が目指すべき方向性を導いたから出た結果に過ぎない。
それは今後の大学のあり方だけでなく、今後、日本人がグローバル社会の中でどう戦っていけばいいのかも示唆している。
主体性や自主性を期待する前に必要なのは強制力であり、その強制力の中で鍛えられた後、真の主体性が芽生えるのかもしれない。
24時間365日開放されている図書館は、気軽さや自由さを表すのではなく、学生にとっては逆にプレッシャーを与えているとも言える。
著者である学長の理想を追求した姿には大いに感銘を受けた。
いつかこの大学に訪問し、実際の学生の学習態度、職員の働きぶりを覗き、その素晴らしさを実感してみたい。
比較的、仕事が早く終わった平日にぶらりと立ち寄ったジュンク堂書店。三省堂テルミナ店が閉店になってからは、ここに寄る事が多くなった。
圧倒的にビジネス書関連のコーナーで物色するケースが高いが、気持ちが疲れた時は雑誌コーナーでパラパラと立ち読みする事も多い。
今週は精神的に重かった事もあり、それを引きずるようなコーナーには行かず、スポーツ雑誌、ファッション雑誌コーナーで立ち読みをしていた。
(立ち読みばかりでなく、ちゃんと購入もしますよ。誤解なく・・・。)
そこで衝動買いしたのが、Number。実に久しぶりである。
金子達仁氏が中田英寿について書いていた時はよく買っていたな。
特集が「カズに学べ」
以前にもブログでカズの著書については書いたこともあるが、同級生カズである。
ついついそのタイトルに惹かれ買ってしまった。その超ポジティブな生き方は、うらやましく思うと共に元気を与えてくれる。
ちょっと気持ちが塞いでいた時でもあったので、いいカンフル材料にもなった。
その中で、大笑いしてしまったコメントだけを紹介。カズ先生への44の質問という内容の回答を・・・。
日本代表の松井選手からの質問
Q.体がしんどい時、どうやって自分を奮い立たせているのでしょうか?
A.そういう時、僕の場合は数々のお姉さま方にお世話になり、モチベーションを上げてまいりました。ただ、松井選手にそうしろというわけではありません。
なでしこジャパンの澤選手からの質問
Q.今後の人生設計をどのように描いていますか?
A.まったく描いておりません。お先真っ暗です。
大笑いしてしまった。
他の回答には涙がこぼれそうな感動的なコメントもあるのだが、これも変な気取り方はしないカズらしさの表れでもあった。
やはり、学ぶべき点は多い。今シーズンも活躍を期待したい。
今週は雨が続いた週だった。3日間連続の雨って、振り返ってみると今年では初めてではないだろうか。
そんな雨も一段落した本日から、名大社の企業展&転職フェア同日開催のイベントが開催される。
大震災後、雇用環境は少なからず、この東海地区にも影響を与えていると思う。それもマイナスの影響を・・・。
現状では新卒環境は大きく変化があるとはいえない。ただ就職戦線後半にかけて採用意欲が増す事を考えていた状況を思うとマイナス要素と捉えるべきだろう。就職環境が改善されないため、依然として学生の置かれる立場は厳しい。
そして、目に見えて分かるのが中途環境である。昨年の夏以降、中途採用の求人件数は右肩上がりに増えてきたわけだが、3月以降はそれが止まってしまったかのように思える。
自動車産業依存の高いこの地域では、自動車メーカーが生産調整に入るだけで、雇用環境が大きく変わるのだ。自動車が生産されなければ、地元の部品メーカーはモノが流通せず、売上は立たない。本来、掲げる売上計画を修正せざるを得ない。それは雇用に直結する。
即戦力を求める中途市場では、それが顕著に表れるわけだ。
それで迎える今回のイベントである。今回のイベントも昨年同時期よりは大きく参加企業数を伸ばしているものの、その現状を見極めれば楽観的な見方は禁物。
それでも我々は、少しでもより多い機会を提供しなければならない。
そんな時期だからこそ、使命を果たさねばならないと思うのだ。
今回の参加頂く企業の傾向を見れば、その時勢がよく理解できる。時代を映す鏡が求人とも言える。
本日、明日行われるイベントでも、我々が提供すべき最大限の”キッカケ”を作っていきたい。
このDVDを見終わった後、こう思った。
自分は正々堂々とした死に方ができるだろうかと・・・。
迷いのある人生は仕方ないし、それが当然だと思う。
この映画の主人公ウォルトも同様だ。変える事のできない自分の固定概念があり、それを否定しようとも生理的にも受付けない面がある。
しかし、自らの死と向き合う事と新たな目的を見出す事で、少しずつ変化が生じる。
それは自分の近い存在ではない。心が通う存在と出会うのはほんの偶然に過ぎないのかもしれない。
映画評を読むと”クリント・イーストウッドの最高傑作”と大絶賛の声が多いこの作品。
「硫黄島からの手紙」や「インビクタス」も同じような評価はされているとは思うけど・・・。
「ダーティーハリー」や「ペイルライダー」の頃のクリント・イーストウッドは(随分開きはあるが)、僕は正直あまり好きではなかった。しかし、何故か最近の作品は好んで見るようになってしまった。
僕には最高傑作かどうかはわからないが、これからまだ40年近くあるであろう人生とどう向き合っていくべきかを考えさせられる作品ではあった。
(ちょっと大げさだが・・・)
最初は全く意味を知らなかった映画のタイトル「グラン・トリノ」
映画を見終わって、深く理解した。
若年者だけを対象に絞り込んだ学術書(この表現は誤っているかな?)は存在しただろうか。
その点にフォーカスされている分、その対極の存在となる中高年の就業が批判的に捉えられる面もある。
しかし、それは納得する面も多い。代表することとして、
例えば、若者がかじることのできるくらい中高年の脛が太いのは、若者の犠牲のもとに中高年の雇用が保障されてきた面があるという論議について、それを『置き換え効果』として、研究内容を公表している。中高年の雇用環境が若者の与える影響度の大きさを物語っている。
著者の太田氏は1964年生まれという僕と近い世代であり、中高年と若年者との狭間に立つ存在。どちらかと言えば若年者の味方として発せられるのかもしれないが、そこには感情的な面は一切なく、あくまでもデータ分析に基づいた論文なのだ。
僕自身が普段の仕事生活の中で感覚的に実感していることがまんざら間違いでないと、この難しい数式から判明する分析結果から分かっただけでも、本書を読んだ甲斐はあったかと思うが、全く知識として持っていなかったことも吸収できたのも良かった。
フリーターの定義が時代によって分かれていたなんて、恥ずかしいが知らなかった。
簡単に紹介すると、1991年の定義では、15歳から34歳に限定され、現在の就業がアルバイトまたはパートという呼称で、男性は継続就業経験が5年未満の者、女性は未婚と限定されていた。それが微修正を繰り返し、今では該当年齢も継続就業経験もなくなっている。
就職していない若年者を総称してフリーターと呼んでしまうこともあるが、それも十分注意しないといけない。
景気動向によって新卒時に採用環境は大きく変わるが、それがその後のキャリアに及ぼす影響も思った以上に大きく、その背景には先述に中高年の働き方の関連性が強い。
中高年の方が元気でいつまでも現役だということも手放しでは喜べなくなるのだ。
また、都心部と地方での就業意識の違いの項目にも、感心させられた。名古屋はどちらに分類されるだろうか?
このような大学で使用する教科書のような本書は、本来苦手な分野で遠慮したい気もあるが、自分のような立場の者は読んでおく必要があるだろう。
これまで自宅で使用していたプリンターが遂に白旗を上げた。
随分前から調子が悪く悲鳴を上げていたのだが、だましだまし使ってきたが限界のようだ。インクカートリッジが新品でいくつか残っているのでもったいないが、買い換えることにした。
(それにしてもインクはどうしてバランスよく減らないのだろうか・・・。EPSON32が欲しい方は差し上げます。一部の色ですが・・・。)
最初は懇意にしている家電量販店に行こうとも考えたが、面倒な事もあり、GW中に「価格.com」で調べて、ネットで購入する事にした。
それで届いたのが、こちら。
brotherのMyMioである。
これまでは大手2社のプリンターを交互に使ってきたのだが、今回は名古屋を代表する企業 ブラザー工業のプリンターである。
(もっと早い段階から使用すべきだが、量販ではあまり進めないんだよね。)
購入理由は口コミの評判も高かったことと何と言っても値段である。
予備のインクカートリッジをセットで購入しても12,000円程度だった。本体のみだと8000円台なのだ。安い!
もちろんコピーやスキャンもできる。(今や当然なんだろうが・・・)
一般的にbrotherの家庭用プリンターは、マイナーな存在。家庭用プリンターの市場は大手2社が圧倒的なシェアを握っているため、目立つ存在ではないが、コストパフォーマンスを考えれば、十分なのだ。きっと・・・。
意外とかかるランニングコストも無視できず、インクカートリッジを全色購入しようと思うと、大手2社とは2000円ほど差がでるのではないか。
そう考えると今回の購入は正解だと思う。
まだまだ使いこなしていない段階なので、最終評価はしばらく先になる。今の満足度が今後も続くかどうか。
年末の年賀状大量印刷の時期に、本当の評価が下されるであろう。
そうそう、今はプリンターって言わないんだ。インクジェット複合機って言うんだ。
この本書を読んで、素直に反省。
自分の想いは全然足りないと痛感した。
ここで紹介される企業は25社。創業社長を中心に事業を引き継いだ二代目、三代目の会社の製品やパッケージデザイン、社名ロゴへの熱いこだわりが表現されている。
顧客ニーズにとことんこだわったマーケットインの考え方もあれば、全く逆のプロダクトアウトの考え方もある。共通しているのは、何れにおいても軸がぶれていないということ。
自分が目指す、会社が目指すデザインの方向性に一本筋が通っている。何を訴えかけたいかが明確になっているのだ。
それは製品やサービスの売上で上げるという基本中の基本から、社員のモチベーションを上げるという組織論にまで及ぶ。
社員が誇りを持って働く環境を求めるのであれば、デザインはより重要になるだろう。そして、それを決めるのは経営者の役割、責任なのだ。部門に任すなんて一見、聞こえのいいエンパワーメントは責任回避に過ぎないのである。
経営戦略においても切っても切り離せないのだろう。
本書に書かれている象徴的なのが、パーク・コーポレーションの井上社長の言葉だ。
「企業には5つの要素がある。まずぶれない核である社長がいて、そこにはパートナー、つまり従業員が集まってくる。その従業員がいい店を作り、そこにお客が集まる。利益はこれらが適切に形成された結果として生まれる。だから、デザインへの投資も半分はお客様のためだが、残りの半分は従業員のためにする。従業員が誇りを持っていれば、それはお客様へのよりよいサービスという形で生きてくるはず。」
42年の歴史を有する名大社。
これまでの文化や伝統を踏襲しながらも、今後のデザインを決めていくのが僕の重要な仕事であるのは間違いない。
まずは公式サイトが笑える。
主人公の作った社歌がいい。今どき、毎朝、社歌を歌う会社もそうないかとは思うが、悲壮な思いが込められた社歌を整列して歌うシーンは微笑ましい。
そして、この映画はPFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ作品だ。PFFと言えば、自主映画を制作していた者にとっては特別な存在でもある。大学時代を思い出してしまう。
そういえば、自分が出演した作品も応募していた。残念ながら、入選しなかったけど・・・。青春の1ページだな。
「ぴあ」という雑誌は、僕が学生時代はまだ名古屋では発刊されていなかった。卒業ギリギリか就職して間もなく中部版が発売されたのではないだろうか。当時は喜んで雑誌を手に取り、映画やイベントのスケジュールをチェックしていたものだ。
しかし、その「ぴあ」もつい先日のニュースで休刊の報道がなされていた。時代の移り変わりを現す象徴的な存在になってしまった。
さて、この作品であるが、何が良いかってけだるい感じの主役満島ひかりがいい。きっと本当はすごく美しい女性なのだろうが、中途半端なダメさ加減が美しさを押し殺し、”中の下”の役を見事に演じている。
決して明るいテーマの映画でもないのに、見終わった後は、しみじみと温かくなる。
まあ、人間、頑張れば何とかなるということか・・・。
そして、どこまでいってもマイナー感が漂う。それもいい。
自主映画の香りが残った映画であった。
(映画の感想をほとんど書いてないな・・・)
ゴールデンウィークなんだから、もっとパーッとする映画を見るべきなんだけど・・・。
かなりベタなタイトルであるが、中小企業に当てはめれば事実でもあると思う。(大手も同様かもしれないが)
船井総研の会長がコンサルチックな専門用語ではなく、わかりやすい表現で執筆しているので、とても読みやすい。
経営者の心構えから組織のあるべき姿、お金の考え方、行動姿勢まで幅広く書かれている。僕のような新米経営者にとっては、チェックシートにして落とし込んで、一つ一つの項目をチェックしながら採点していくのもいいのではないかと感じた。
(実際はやらないとは思うが・・・)
日本の企業の場合、全体の98%は中小企業だという。本当に9割が社長次第で会社の行方が決まってしまうがはわからないが、大きなズレはないだろう。組織が小さくなればなるほど・・・。
これまで多くの経営者と仕事をさせてもらいながら、そのビジョンに共感したり、その人間性に惚れたりとトップが与える影響力はまざまざと見させられてきた。
自分には関係のないような傍観者のような表現をしているが、僕自身もまさにその該当者であるのは間違いない。そう思うとその責任の大きさを改めて痛感する。
ある知人との会食の場で「山田さんは会社をどうしていくのか?」と聞かれた時に「社員を守り、会社を潰さないことが自分の役割だ。」と答えたことがあった。
その時は「夢がないね。会社を大きくしていくことを考えないとダメじゃないの?」と言われ、自分の考えが誤っているのではとも考えた。
もちろんビジョンもあれば、どんな戦略で会社を伸ばしていくかの考えも持っている。
(大層な内容ではないが・・・)
ただ、このような経済が不安定な時期であれば、まずは会社を存続させることが重要だと考えているのだ。
それでは経営者失格なのだろうか?と自問自答している時に読んだのは良かったのだろう。この著書では「会社を倒産させない」のが社長の最大テーマと断言しているのだ。
やはり重要なことなのだ。自分の考えに少しだけ安心を覚えた。
どちらにせよ自分自身は未熟であるのは間違いない。毎日もがきながらでも精進していくしかないのだろう。
そして、ここに書かれているように60歳になったら引退するのが理想だろう。それまで頑張らねば・・・。