これからも前向きに 名大社会長ブログ

琥珀の夢

サントリーを表現する言葉としてよく知られているのが「やってみなはれ」。
本書の中にも何度となく出てくる。
その言葉自体は、単純明快で分かりやすく感動めいたものがあるわけではない。

ところが下巻の最終章あたりで鳥井信治郎が息子・佐治敬三に投げかける言葉で何故か涙が出た。
しごく普通の場面である。
しかし、その言葉が会社を全面的に任せ、
息子に全幅の信頼を置いた言葉のように刺さり、思わず涙が出てしまった。
著者である伊集院静氏にそんな意図があったかどうかは分からないが、
僕の中では最も感動するシーンであった。

本書は日本経済新聞にも連載されたサントリー創業者鳥井信治郎氏の生涯を描いた小説。
新聞紙面は気になっていたものの読まずに終わってしまった。
著者の伊集院静氏も何の疑いも持っていなかったが、
読み終えてからその関係性についてハッと気づいた。
成人式や入社式の日には必ずサントリーの広告があり、
送る言葉を書いているのが伊集院氏。

今年はこんな感じだった。
なかなか、いい。
娘にも送ったしね。

以前でいえば佐治敬三と開高健の関係に近いのではないか。
サントリー宣伝部的な役割。
執筆の背景にそれがあるとしたら、とても美しい話。

鳥井氏の生涯はどんな経営者が読んでも夢やロマンに溢れ憧れる存在。
僕のようなちっぽけな凡人は参考にすることもできず、
ただただその行動力を唖然としながら見ているだけ。
自分に置き換えて考えてみることはできようもない。
人間的度量の大きさや描く未来は壮大。
だからこそ日本を代表する洋酒メーカー、
いや飲料メーカーを創り上げることができた。

普段、エラそうに17年物のウイスキーを飲み、
何のためにもならないウンチクを語っている身が恥ずかしくなった(笑)。
当たり前の話だが、初めてウイスキーを作る場合、先行投資以外何もない。
回収できるのは数年後で、それまでは全て投資。
恐ろしく博打に近い。
それを笑顔でやってしまう。
今さらながら凄い人物ですね。

そして、ファミリービジネスとしてもお手本のような企業。
亡くなってしまったが長男・吉太郎、次男・佐治敬三。
(本書は佐治家のことは一切触れていない。このあたりのことはこちらですね・・・笑)
また、その息子たち。
有能な後継者を続々と育て、その伝統や理念をきっちりと継承している。
企業と同時に同族企業としてのロールモデルであるのも間違いない。
いい勉強になりました。

本書を読み終えるとウイスキーが飲みくなる。
早速、会社の地下のBARに行って、飲んでくるかな。
いかん、置いてあるボトルは余市じゃないか。
まあ、竹鶴氏も登場することだし、それもいいかな(笑)。

食べ物のはなし 番外編 ニラモヤシラーメン

寒い日が続きます。
こんな日が続くとどうしても温かい麺類を食べたくなります。
休日に一人でふらりと出掛けてしまうのも人気食べ物ブロガーの習性です。
自宅から車で5分ほど走った七宝町の南にある
「とんちんかん」さんに行ってきました。

こちらはこの地区では珍しい尾道ラーメンを食べさせてくれるお店。
嫁さんの実家が七宝町のため独身時代にお邪魔した記憶がかすかに残っています。
あの頃はまだ優しかったと思います。
月日の経過で随分と変化はしていくものです。
あっ、ラーメンの味ではありません(笑)。

結構な人気店でランチ時には行列ができることもあり、
店内には名古屋で活躍するローカルスターのサインも飾られています。
以前であれば、何もためらうことなく炒飯セットや天津飯セットなど
ラーメンとのセットを注文していました。
人気食べ物ブロガーとして少しは成長したようです。
量より質を選ぶのです。

ここはやはり定番の尾道ラーメンを食べるべきでしょう。
このように解説も丁寧にされています。

改めてメニューをじっくり眺めます。
「う~ん、どうしようか。尾道ラーメンの他には、
え~っと、いろいろあるな。
カレーラーメンか、ピリ辛ラーメンも捨てがたい。
よっし、決めた。ここは・・・。」
と独り言を並べたところで、
「すみません。ニラモヤシラーメンをお願いします。」

この寒い時期にはベストチョイスと勝手に納得します。
「なかなか、やるじゃないか」
たまには自分を褒めてみます。

ニラモヤシラーメン 950円

チャーシューメンや五目ラーメンよりも高いのです。
麺類では一番、高価。
「これはとんちんかんの王様だな・・・。」
と何とも微妙な独り言を発し、食べ始めます。

なかなかの食感です。
ニンニクも効いており、ピリッとした辛さに体が火照ってきます。
自然と汗をかいてきます。

「いいじゃないか。この辛さ。体が温まっていくぞ!」
どんどん食べ続けます。
ふと、メニューを思い出します。

「ピリ辛ラーメンとは何が違うんだろ?」
素直に疑問が湧いてきます。
こちらはベトコンラーメンに近い味です。
となると台湾ラーメンに近いのかな?
さすが、とんちんかん。
一人で大きくウンと頷いてしまいました。

「体も温まったことだし、満足、満足。」
とお店を出ます。
その時にハッと気づかされました。
こちらは尾道ラーメンのお店。

う~ん、とんちんかんか・・・。
ごちそうさまでした。

雨の成人式

昨日は娘の成人式。
全国で123万人が成人の日を迎えたという。
娘は4月生まれなのでピンとこないのだが、
これでようやく大人の階段を登り始めたのだろう。

まずは、おめでとう!
これからは大人として責任感を持って日々過ごしてもらいたい。

そんなエラそうなことを言いつつ、僕はあまり父親らしいこともしていない。
子育てはほとんど嫁さん任せで、子供の入学式や卒業式は一度も行ったことがない。
時折、思いついたように厳しいことを言うくらい。

罪滅ぼし的に小学生の頃は毎年、夏には沖縄、冬には温泉に連れて行った程度。
それも高校になる頃には家族で出掛けることはすっかりなくなった。
進学の際も聞かれるまではアドバイスすらしたことがない。
いい意味かどうか不明だが、自立していたのかもしれない。

それが理由ではないが、
昨日は一日スケジュールを空けて、何でも手伝えるようにした。
とはいえ、できたことと言えば、
早朝の着付けのための送迎と成人式会場へ送ったのみ。
ここでも大した役には立たなかった。
それも生憎の雨のため役割を与えられたにすぎない。

あとは伊集院静氏がコピーを書いたサントリーの広告をメールで送っただけ。
本人もそれで十分だろう。
今さら変に関わってもおかしな話だし・・・。

娘が成人の日を迎え、どんな心境かは分からない。
単なる儀式と捉えているだけかもしれないし、秘めた決意があるのかもしれない。
着実に自分の道を歩んでいけばいい。

この春休みにはインドに行くという。
カンボジア、スリランカに続き、今度はインド。
敢えてその国を選ぶには何らかの理由があるのだろう。
心配な面は多いが、学生時代により多くの経験をして欲しい。
それこそ昨日のサントリーの広告だ(笑)。

今までも順調なことばかりではなかったけど、それもいい経験。
今が一番何でもできる時期。
とことんチャレンジして欲しい。
これからもがくことも多いと思うがそれも重要。

それにしてもあっという間の20年。
あんな小さかった娘がいつの間にか大人になった。
今でも壁に飾ってある七五三の写真。

今思えば懐かしい。

これからの人生を楽しみにしている。
二十歳の旅人に乾杯!
(パクリだね・・・笑)

これが実力・・・。みのかも日本昭和村ハーフマラソン

昨日は今年初のマラソン大会となる「みのかも日本昭和村ハーフマラソン」。
実に4年ぶり。
4年前のブログを振り返ると今よりも随分力があったことが分かる。
当時はもっと記録は伸びると思っていたが、どんどん落ちてきたのが現実。
記録を残すのは怖いですね。

以前も書いてはいるが、この大会がこれまで参加した大会で一番キツイ。
ハードな上り坂が4か所もあり、それを乗り越えるだけでヘトヘトになるのだ。
見方を変えればいい練習ともいえる。
今回は2月の熊本城マラソンの前哨戦と位置づけ、
タイムではなく一定のペースで走る切ることを目的としていた。

会場となる美濃加茂市は自宅から車で1時間ちょっと。

周辺の駐車場はかなり混み合うため、6時前に自宅を出発。
おかげで7時前に会場に到着し、早々に受付は終了。

大学時代の先輩と一緒に走るのだが、
合流するまではヒマなので車で「サンデーモーニング」を見ていた。
このあたりでも気合の入れ方が違う。
本格的なランナーはストレッチはじめ準備に時間を割くはずだ(笑)。

ちなみに日本昭和村は現在リニューアル中で休園。
平成30年から「ぎふ清流里山公園」(仮称)となるらしい。
全然知らんかった。

そして、スタート。
車でゆっくりしすぎたため、最後尾からのスタートになってしまった。
この日決めていたことはキロ6分のペースを維持し、
きちんと2時間6分でゴールすること。
来月のフルマラソンにむけて安定した走りの練習という何とも高尚な計画。
なんと10kmはちょうど60分。
それも60:00という完璧さ。
狙っていたわけでもないが偶然そうなった。

普段よりゆっくりのペースで走っているので、途中は随分と楽だった。
「これがランナーズハイ?」
とこれまで経験がない体も息もラクな状態が一定時間続いた。
そのまま最後まで行けば最高だが現実は甘くない。

15km、18km、20km時点の上り坂で完全にやられてしまった。
かろうじて歩くことはなかったが、ヘロヘロ状態。
ゴール手前700~800メートルあたりでは足も攣ってしまった。
結果、ネット2時間10分4秒。

アップルウオッチでは2時間9分50秒。
4年前より14分も遅い・・・。

何としても2時間10分を切ろうと思い、最後は全速疾走したが間に合わず。
これまで参加したハーフの大会では一番遅いタイムとなってしまった。
しかし、これが現実。今の実力だ。
素直に認めねばならない。
このままではフルマラソンを走り切る力はない。
今月、来月の課題が見つかりましたね(笑)。

表彰式。
Wさんの奥さんは並んでいるのかな。

終了後はビールも飲まずラーメン。

大した成績でもないし、まあ、これで十分でしょう。

今朝は当然のように筋肉痛。
まずはもう少し体を絞ることから始めないと・・・。

お疲れさまでした。
それでも無事に完走できて良かったです。

仕事始めは宣言が大事

名大社では昨日が仕事始め。
初日は契約社員を含め全員がセミナールームへ集合。

前年の振り返りを含め2018年の目標を全員の前で発表し共有する。
もっと景気のいい初日にすべきかもしれないが、
そんな呑気に構えられる身分ではない。
今の置かれた状況を理解しつつ、これから自分がなすべきことを語り合う。

これが全員となる結構な時間。
時間的な余裕があれば別だが、イベント前の慌ただしいスケジュールであり、
かつ今日からまた3連休。
1分たりとも無駄にできない。
そのため一人ひとりの発表もダラダラするわけにはいかない。

8:30にスタートし、28名全員が発表。
総括して11:00には終了する。
与えられた時間は一人3~5分。
中味がなければ容赦なくツッコまれる。
オ~ッと唸るような発表をすれば何事もないように過ぎていく。
そんな時間。

最初は僕が30分程度、
今年の標語から2018年のあるべき方向性について語り、順次発表。
社長がもっとコンパクトに話せば時間に追いまくられはしないのだが、ここは職権乱用。
1年目と20年目、平社員と課長とは課題観は異なる。
当然のこと。
徐々にレベルを上げればいいし、上司の発言を聞いて学べばいい。
それだけのこと。

休憩を挟まず2時間半ぶっ通しで緊張感が溢れる中、
(若干、笑いもあるけど・・・)
行うので終了段階ではかなり僕はくたびれる。
しかし、その時間が会社にとっては大切。

時に期待され、時に叱責を受けることもある。
それを誰に隠すことなく全員の前で行う。
これが今の会社では健全な行為。
同じ方向をぶれずに向くためには多少面倒でもそんな事をしなければならない。

今年から各自の目標はグーグルドキュメントにもアップし全体共有を始めた。
これは発表のためだけではない。
常に確認できる状態におかねばならない。
年初の想いが継続できているかどうか、言葉だけで終わっていないか、
忘れないように常に確認するのだ。

ちなみに今年の標語はこれ。

自分で作ってケチをつけるのもおかしいが、気の利いたことは何も言っていない。
しかし、今の会社にはこれが重要だと僕自身は考える。

そして、僕の個人的な目標の一つ。

常に酔っ払い状態になる。
そんな発言はしていないが、意味としては近い。

「くどくなる」ということ。
同じことを何度も繰り返し言うイヤな人間になることを目標とした。
果たしてどんな行動になっていくのかな・・・。

さて、今日から3連休。
休み明けは怒涛の土日を含めた連続出勤となるが、
ちょっと休みが多すぎのような気もする。
それを言うだけでもイヤは人ですね(笑)。

あ~、惜しい・・・。ランニング日記1712

2017年のランニング日記も今回で終了。
結論から先に言おう。
2017年は月間100kmRUNの目標を一度も達成できずに終了。
ただ恥を晒すだけの日記になってしまった。
箱根駅伝を見てると勇気づけられるんだけど・・・。

こんな報告なら止めてもいいのかもしれないが、そういうわけにはいかない。
3人のライバルがやたら気にしているし、
僕自身も備忘録として残しておく必要がある。
どれだけ不甲斐ない成績であろうと結果報告することで
自身の現実を晒さなければいけない。

では、12月はどうだったのか。
95kmのランニング。
目標にわずか5km届かず。
う~ん、惜しい・・・。

昨年では一番走った距離だが結局は目標未達成。
でも、今年を期待させる終わり方で良かったのではないだろうか。

目標まであと少しの12月を振り返ってみよう。
珍しいことに2回も皇居マラソンを行った。

2度の出張がいずれも前夜の飲みが遅くなかったことから、
朝、走ることができた。
これは気持ちがいい。

そして、安城シティマラソン。

10kmと短い距離だが楽しく走ることができた。
しかし、順調なのはここまでで、

忘年会続きで中盤は失速。
走れない日が続いた。
それを取り戻すべく最終週はスパートをかけた。

26日は経営者仲間と名城公園を8.47kmRUN。
29日は朝一で17.19km、
31日は8.4kmを走った。
一週間の距離は34km。
これを毎週こなせば楽々で100kmを超える。
とっても分かりやすい目標への道だが、現実はそんなに甘くない。
歳を取れば取るほど難しくなる。
まあ、それは自分が納得しているのでいいだろう。

言い訳はともかく、今年は昨年よりもしっかりしないと・・・。
そう、今年はマラソン大会が目白押し。
今週末は日本一過酷と思うみのかも日本昭和村マラソン。
2月はマラソンライバルであるパフ釘崎社長と熊本城マラソン。
3月は名古屋シティマラソン、穂の国豊橋ハーフマラソンと続く。
近年まれに見る出場数。

そのためには目標をないがしろにしてはいけない。
12月が95kmということは、1月は・・・。
期待したい1月。

みのかもは相当不安だけど・・・。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その43

2018年も毎週水曜日は「食べ物のはなし」。
ピークを過ぎた人気食べ物ブロガーですが、
かつての栄光を取り戻すために全精力をこちらに注いでいきます。
そのためにも僕に会ったら「美味しさが伝わるステキなブログだよ。」と
温かいお言葉を掛けてくださるようよろしくお願いします。

昨年の新春第一弾は豪華焼肉スギモトでした。
今年もその調子で景気よく松坂牛しゃぶしゃぶあたりで攻めたいところですが、
それでは好感度が下がります。
「エラそうにするな!」という声なき声も届いてきます。

今年は読者の目を気にしながら、
気遣い抜群の好感度ナンバー1の食べ物ブロガーを目指すのです。

さて、そんな時にどんなお店に行けばいいのか、新年早々、迷います。
あまり高いものでもダメ。
しかし、インパクトがないのもダメ。
チェーン店などありふれたお店もダメ。
かなりの制約を強いられることになります。

ここで諦めないのが名古屋を代表する人気食べ物ブロガー。
アイデアを絞り出します。
伏見から北東に向かった錦3丁目にある「肉料理まつざか」さんに行ってきました。

松坂牛じゃなくてまつざか。
牛肉じゃなくて豚肉。
このシャレた感じがたまりません。
読者の「お~っ」という感嘆の声が聞こえてきそうです。

こちらはビルの1階。
階上はクラブ、ラウンジ、スナックがひしめき合っています。
その分、お昼は随分と静かな雰囲気を醸し出しています。
それでも人気店。
12時前でもすでに満席。並んで待つこととなりました。

並んでいる間に注文を取ってくれます。
「肉大盛り定食の更に肉大盛りをお願いします。」
注文も完璧です。
席が空き、カウンターに通してもらいました。
しばらくすると「おまちどうさまでした。」と定食が出されました。

「お~、いいぞ、この感じ。インスタ映えもばっちりだ。」

ここ最近、写真がイマイチな注文ばかりしていたので、
ここで一気に挽回しました。

肉大盛り定食の更に肉大盛り 1280円

どうですか?この迫力。
どうですか?このインスタファンも喜ぶ絵面。
全体を引いてアップもします。

炭火焼の香ばしい匂いが届いてくるようです。
好感度もグーンとアップした香りは僕に届いてきそうです。
わっしわっしと肉を頬張ると、どんどんご飯も進みます。
思わずお替りもしたくなりましたが、ここはグッと我慢。
これで益々好感度も上がるのです。
いやあ~、美味しく頂きました。

今年は人気食べ物ブロガーとしてもいい年になりそうです。
ごちそうさまでした。

映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」

きっと友人映画評論家ヤブさんの映評がなければ観なかった作品。
山崎監督は好きな監督の一人だが、ファンタジーの類はあまり得意ではない。
ふだんはカッコつけて社会派映画を気どって観るタイプだし・・・(笑)。

結果的には観ておくべき映画だった。
全編通して、とても不思議な感覚に襲われ、僕自身が別の世界に引き込まれていく。
これも不思議な感覚なのだが、
映画を観ながら大林監督の名作「さびしんぼう」を思い出してしまった。
高畑充希さん演じる亜希子役と富田靖子さん演じる「さびしんぼう」がダブってしまったのだ。

「さびしんぼう」は僕が大学時代に観た映画で大林作品では一番好きな映画。
これまで観た日本映画の中でもトップ5に入るだろう。
感化され尾道のロケ地にも行ってしまったほどだ。

そのさびしんぼうと亜希子の泣いて去るシーンがなぜかダブってしまい、
ぐらりと体を揺さぶられてしまった。

正直言って、高畑充希さんはこれまであまりカワイイとは思わなかったが、
(すいません)
この映画で一気に好きになってしまった。
映画の与える影響は大きいですな(笑)。

ネタばれになるので多くは語らないが、
この作品には貧乏神やら死神に加え、多くの魔物や幽霊が登場する。
安藤サクラの死神なんてやたら軽い。
「~っすよね~」という語り口調。
しかし、そのコミカルさが上質なエンターテイメント作品に仕上げている。

映像もさすが山崎映画と思わせる世界。
亜希子が連れ去られる「黄泉の国」は宮崎映画で見たような気もするが、創造性溢れる世界だ。

チープな恋愛映画はこの歳になると観る気になれないが、
この作品は胸がときめき、
忘れかけた若い頃の感覚を思い出させてくれる。
ジャンルは異なるが大人が楽しめる恋愛映画といってもいい。

この映画の脇を固めるのは山崎作品の常連。
堤真一、薬師丸ひろ子、三浦友和らがいい味を出している。
こんな映画が多いときっと日本もシアワセになる。
年末年始に相応しい映画だろう。

謹賀新年2018

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

元旦の朝は毎年やることは変わらない。
それを確実にこなすことでいい一年が過ごせるような気もしている。
朝一でランニング。

外に出ると路面は濡れている。
夜中に雨が降ったのだろうか。
天気もどんよりしている。
少々不安の中、走り始めた。
するとどうだろう。
徐々に明るくなってきた。

今年も拝むことができた初日の出。
気持ちがいい。

そして、僕は運がいい。
きっと今年もいい年になる。
それを感じさせてくれる瞬間だった。

走りながら考えた。
何を大切にしていくべきか。

優しさと厳しさ。
最近は世の中が優しさに寄っている傾向があるように思う。
それは間違いではない。
しかし、それだけでいいのだろうか。

自分に優しくなければ人には優しくできない。
自分に厳しくなければ人に厳しくはできない。
寛容は大切である。
しかし、それだけでいいのだろうか。
寛容の中にある不寛容。

その基準はあるのか。
多分、ない。
その都度、変化する。
その変化に整合性と自分なりの論理を持てばいい。
そんなことを考えていた。

具体的な目標はこれから。
ただ、今年もいい年にしなければならない。
それが僕の大きな責任。

そんな僕に呆れることなく今年もお付き合いくださいませ。
どうぞよろしくお願いします。

恒例行事なので、今年を振り返ります

毎年、大晦日のブログは個人の目標の振り返りをしている。
会社の目標については年明け初日の全体会議で話をしているので、
ここはあくまでも個人の目標について。
毎年、大体は出来ていないことに対して言い訳のオンパレード。
読まれる方はどんどん腹が立ってくるかと思うので、
遠慮なくスルーしてもらいたい(笑)。
3人くらいの読者が温かい目で最後まで読んでくれればいい。
超個人的なことだし。
今年は以下の4つの目標を立てた。

・自分に厳しく若返りを図る
・コミュニケーションの活性
・ルーティンの継続と徹底
・本当の自分の時間の確保

随分と感覚的で定性的な目標だが、その詳細な目標を⇒で振り返ってみたい。

・自分に厳しく若返りを図る
昨年で50代に突入。第三者はいろんな見方をする。
昨年は50歳としての品格を身に着けるという話をしたが、これは継続。
品格はまだまだだが身に着ける行動は行う。
それとは別に若返る。
経営者は気持ちも体も若くないといけない。
年寄りになってはいけない。
名大社のビジネスユーザーは学生や若年社会人が中心。
その彼らがどんな考えをもって、どんな嗜好を持っているのかは知っておかねばならない。
同じラインに立つことは無理だが、その特性を理解し活かす思考は持たねばならない。
そのためには若者がやることは何でもチャレンジする。
インスタなどのSNSも含め、自分の中に取り入れる。
そして、体力、見かけも若さを維持する。
体力増強は難しいが、現状維持のためのトレーニングは行う。
一定の体重、一定のファッション、見栄えは常に意識する。
思い切って髪型も変える。
ここには健康管理も含まれる。飲みすぎでブヨブヨになるわけにはいかない。

⇒どうだろうか。半分くらいの出来ではないだろうか。
ちょこちょこインスタもやってはいるし、AKBも踊った(笑)。
身の回りにも気をつけている。
経営者仲間のカリスマ美容師にも髪を切ってもらっている。
最初はいいけど、すぐに元の頭に戻ってしまう気もするけど・・・。
後でも述べるが、体力維持のためにランニングも継続。
新たなランニングチームにも加入させてもらった。
ここまではいいが、今年は肺炎を患い、周りに心配をかけてしまった。
また、健康管理という点では相変わらずのアルコール量。
肺炎以降、週1の休肝日を守っている程度。

・コミュニケーションの活性
自分では距離感がないと思っていても、社員、
それも若手社員との距離感は自然と遠くなっていく。
どんどん年齢が離れていくので、やむを得ない面もあるが、
それではよりフラットな関係性を作るのは難しい。
席替えも一つの方法だが、制度としても取り入れていく。
今月より「社長にランチをたかる日」と称して、
順番に昼のランチをサシで食べることにする。
内勤メンバーからスタート。ベテランは対象外とする。
スケジュールとルールは改めて提示するが、週1回、1人MAX1800円(税込み)とし、
ちょっと豪華なランチを一緒に取る時間を作る。
そこで仕事のことを含め、多くの情報交換を行う。

⇒普段の生活ではまだまだといえる。
12月の個人面談でもコミュニケーション不足を指摘された。
素直に反省。
3か月に1度行う席替えではあえて若手の近くに座るようにしている。
10-12月は居場所自体無くなってしまったが、
オフィスを改装したことで継続は可能。
「社長にランチをたかる会」も相手が忘れない限り実行している。
おかげでプライベートな話もできるようになったし、
ブログネタとなるお店も知れた。

・ルーティンの継続と徹底
昨年もいくつかのルーティンな行動を自分に課した。
できていないことは多かったが、これは継続する。
読書(48冊)、映画(30本)、マラソン(月100km)、ジム(週1回)、ブログ(月21本)、
日記(毎日)と仕事以外(ブログは仕事かも)のことも目標設定を定め、
一定の時間を取りチャレンジしていく。
朝RUNしない日は朝30分の勉強をする。

⇒このすべてを実行するのは意外と難しい。
読書は三国志などの漫画を含め58冊。ちょっとインチキ。
映画は劇場で26本。
マラソンは目標達成の月はなし。
今朝走れば今月が最高で90kmを超えるが、平均すれば70km程度。
ジムは全然行けていない。月1~2回かな・・・。
ブログと日記だけは目標はクリア。
朝の勉強はさっぱり。
口だけ人間になってしまった。
毎年、ここにゴルフ100切りの目標を立てていたが、
ゴルフ熱が冷めたのと目標に届く気配がないため、今年は目標から外した。
回ったラウンドもちょうど10回。
そしたら、なんと初めて100を切った。それも2回も。
目標なんて立てない方がいい成績が出るのかもしれない(笑)。

・本当の自分の時間の確保
これまで公私は関係ないと言ってきた。
オンもオフも関係ない。
夜、友人と飲んでいる場でも名大社のトップという立場であることは変わらない。
日々の毎日の生活をそんなふうに送ることに心掛けてきた。
その姿勢は変わらない。
上記のルーティンもどちらつかずの面は多い。
また、ルーティンを実施するための時間確保も重要。
そこにも該当しない、どう見ても仕事とは関係ないというような時間も
これからは一定時間、確保したい。
家族もないがしろにしてきたが、その時間も含め、自分の時間を確保する。

⇒う~ん、これはどうなんだろう。
家族についてはほとんどない。
子供も成長し手が掛からない分だけ接する時間は少ない。嫁さんも同様。
しかし、今年大きかったのは父親を亡くしたこと。
それにより山田家に関わる時間は当然のことながら増えた。
母親ともいろんな話をするようになったし、兄弟の絆も強くなった。
父親が見かねて仕向けたのかもしれない。
おかげで自分の置かれている立場がより明確になった。
それはよかったのかもしれない。

とこんな感じで一年が終わってしまった。
昨年は皆勤賞だったが、父の死去と肺炎で結構、会社を休んだ。
それも忙しい時期に・・・。
会社には迷惑を掛けたが、それでも何事もなく業務は通常通りに進んでいった。
周りに支えられているという感謝の想いと同時に
いてもいなくても一緒なんだというせつない気持ちにもなった(笑)。

最後まで読んでくれた方はその不甲斐なさに腹立たしく思うかもしれない。
それでも一年、無事に終わりました。
ありがとうございました。

ブログだけは来年もしっかりやっていきます(笑)。
どうぞよろしくお願いします。