これからも前向きに 名大社会長ブログ

経営幹部、後継者向け無料セミナーを開催します!

3月も中旬に入るが、ブログを振り返ると映画と食べ物ばかり。
あとは飲んだとか走ったとか・・・。
これも仕事といえば仕事だが世間的にはあまり認められない。

たまにはちゃんと仕事をしているところを見せておく。
宣伝っぽくなるが、4月に行うセミナーを紹介したい。

現在、いくつかの肩書を頂いている。
名大社の会長もそうだし、株式会社パフの社外取締役もそうだし、
ブライトプラネットワークス株式会社の顧問もそう。
映画コラムニストや人気食べ物ブロガーともいわれているが、他に重要な役割も。

今はFBAA(日本ファミリービジネスアドバイザー協会)の執行役員も務めている。
これでも東海地区初のファミリービジネスアドバイザーなのだ。

名大社のクライアントは東海地区の中小企業がメイン。
そのほとんどは同族企業。
会社規模も知名度も小さいが、魅力的な会社は多い。
経営者も従業員のことを第一に考え、事業に真剣に取り組んでいる。

そんな会社は応援したい。
しかし、意外と自社の魅力に気づいていないし、同族経営をネガティブに捉えている。
昨年はビックモーターやジャニーズ事務所の報道で同族企業のイメージはよくない。
確かにそんな会社もある。

だが、そうではない会社が多いのが実態。
やるべきことをしっかりとやり続ける。
そんなこともセミナーで伝えられたらと思う。

経営者が後継者を育て、後継者は何を守るかを経営者から学ぶ。
今回のセミナーでは昨年、名古屋ファミリービジネス研究会に参加頂いた50代の経営者と
40代の後継者に登壇頂き、その取り組みを語ってもらう。
一部の講演とファシリテーターを僕が務める。

時間のある経営者、経営幹部、後継者の方は参加頂きたい。

無料オンラインセミナー
~魅力ある同族企業にするために大切なこと~
日時/4月12日(金) 16:00~17:00
<スケジュール>
1.魅力ある同族企業にするために大切なこと
2.トークセッション
(同族企業の価値、事業継続の課題と取組み、名古屋ファミリービジネス研究会の活かし方)
ゲスト/川畑工業株式会社 代表取締役 西 薫貴氏
株式会社コンテック 取締役 掛端 慎一氏
3.質疑応答
▼セミナーの詳細・お申し込みはこちらから

6月からは「第8回名古屋ファミリービジネス研究会」もスタート。
ありがたく高い評価を頂き、今年で8年目を迎える。
こちらは改めて詳細をお知せしたい。

まずはオンラインセミナーにご参加ください。

映画「コットンテール」

夫婦役はリリーフランキーと木村多江。
どこかで見た風景だと映画を観ながら思い出した。
2008年に公開された「ぐるりのひと」。

映画コラムニストを語る前なのでブログは書いていないが、当時、DVDで鑑賞。
壊れゆく夫婦の再生を2人が演じたステキな作品。
誰も気づかないことを思い出すなんて、さすが映画コラムニスト!と自画自賛していたら、
映画サイトにインタビュー記事が当たり前のように掲載されていた。
みんな分かってたのね(汗)

ちょっとだらしない役を演じさせたら天才的なリリーフランキーと
神経質な役は抜群の木村多江とのコンビは本作でも魅力を発揮。
こんな姿が本当にありそうに気がしてならない。

タイトルの「コットンテール」とは野兎のこと。
本作でもウサギがカギになるが、あくまでもラビット。
ラの発音に注意しなければならない。
ラビットが若かりし二人を近づけ大切な存在になっていく。

シンプルに説明すれば、明子(木村多江)に先立たれた兼三郎(リリーフランキー)が
遺言状に従ってイギリスのウィンダミア湖に遺灰を撒くまでの話。
それ以外は何もない。
家族との関係性が描かれるだけ。

兼三郎はわがままで情けない。
傍からみれば叱り飛ばしたくなる。
でも、きっと叱れない。
せつなく、悲しく、寂しい表情に気持ちを持っていかれる。
世代が近いせいもあるが、自分と重ねてしまう。

実際、同じ状況なら僕はどうするだろうか。
わがままで情けない兼三郎と変わらないんじゃないか。
イギリスの広大な自然がより気持ちを駆り立てる。

順風満帆な夫婦関係ではないだろう。
ちょっとしたトラブルも絶えなかっただろう。
そんなことをイメージさせる。

でも、お互いに想う気持ちは出会った時と同じ。
一番大切な存在には変わらない。
親子のわだかまりも時間や環境が解決してくれる。
どこまでいっても家族は家族。
何かを失うことでそのありがたみや大切さを理解する。

わざとらしいセリフはない。
感動させようとするシーンもない。
きわめて普通であり日常。
舞台がイギリスなだけ。
そこがいい。
愛しさが伝わってくる。

「落下の解剖学」は夫婦で観ない方がいいと書いたが、本作は一緒に観た方がいい。
僕は恥ずかしいから行かないけど。

やっぱり自分が先に逝きたいと感じた作品だった。

映画「落下の解剖学」

原題はAnatomie d’une chute。
そのまま翻訳したタイトルが「落下の解剖学」。
あまりヒットしそうにない。
玄人好みの映画のように思えてしまう。

しかし、どうだろう。
カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したせいか、映画館は結構賑わっていた。
むしろ正々堂々と勝負した方がいいということか。
そして、映画を観終わってから、本タイトルの正しさを理解。
なるほど、解剖したわけですな・・・。

本作も最近、よく観るフランス映画。
やはり今年も注目すべきか。
素晴らしい作品を連発しそうな予感。
国としての施策もあるのだろうか。

正直なところ前半は眠かった。
高評価の作品なのに眠くなるとはどういうことか。
自分の目が節穴なのか、よほど疲れていたのか。

ちょっとまずいなと思ったあたりから、グイグイと引き込まれていった。
眠気は吹っ飛び、繰り広げられる舌戦に巻き込まれていった。
法廷劇をメインとしたヒューマンサスペンスだが、こういった作品は緊張感が全て。
裁判所のピリピリとした空気感がこちらまで伝わってくる。

スキャンダラスな事件を知りたいだけの野次馬的な傍聴者も激しいやり取りに表情が変わる。
そして、追及により明かされる知られざる真実。
夫婦のいざこざをできれば子供には見せたくはない。
仮に見せるなら当事者の口から知らせるのが本来の姿だろう。

それが検察官の追及や調査から丸裸にされたなら、その場に立ち会う子供はどれだけ辛いか。
容赦ない言動に苛立ちながらも、それが正義なら正しい行動として受け入れるしかない。
そのシーンが英語とフランス語で展開される。
もし、僕が両方とも理解できたら、もっと映画を楽しめた。
よりリアルなシーンとして感じることができた。

外国語がまるで分からない自分の無能力さを痛感。
映画を観ながら後悔もしてしまった。
一体、フランスで英語を話せる人はどれだけいるのか?
そんなことも思ってしまった。

間もなくアカデミー賞も発表される。
本作が作品賞を受賞したら、さらに注目もされる。
ただ夫婦で観るのはおススメしない。

夫婦喧嘩はしない方がいいが、仮に喧嘩しても録音はしてはいけない。
その場ですべて終わらせよう。
そんなことも教えてくれた作品。

いい勉強になりました。
違うか(笑)。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その278

連続で伏見シリーズを投稿しています。
最近はオープンしたお店ばかりをアップしていましたが、長くは続きません。
ネタが尽きてきた感もありますが、人気シリーズの維持を最優先に考えなきゃいけません。

困った時は歩く。
人気ブロガーは悩んだり困った時は歩いたり、走ったりすることが多いです。
そうすると意外とアイデアが思い浮かんだり、モヤモヤが晴れたりするものです。

この日もそうでした。
普段、行くことのない通りを歩くと思わず出会いもあるのです。
ヒルトンホテルの前を南に向かい、三蔵通を越えたところにある「きなが」さんです。

狭い通りなので素通りしそうになりますが、続々とお客さんが入るので目に留まりました。
玄関に掲げてあるメニューを眺め、
「こりゃ人気も出るわな・・・」と独り言を呟き入店しました。

魚か肉かカレーうどんか迷いましたが、選んだのは迷う必要もない日替わりランチ。
まずはここから勝負でしょう。
オーダーと共に支払いをします。

現金一本勝負。
PayPayもIDもICもありません。
スタッフのおばちゃんのエプロンがレジ。
小銭がいっぱい入っていました。

日替わりリンチ 700円

この日はとんかつ玉子とじでした。
豚ロースはアップにするとこんな感じ。

この値段にしては十分厚みがあります。
ちなみに隣のオジサンはさば塩焼きを注文しましたが、かなりデカいさばが運ばれてきました。

これはご飯に合います。
アツアツのかつとご飯をハフハフといいながら頂きます。
あんかけの玉子とじも結構な量です。

このまま食べ進めると確実に玉子とじが残ります。
百戦錬磨の人気ブロガーは簡単に引き下がりません。
かつを二切れ残し玉子とじと一緒にご飯の上に乗せます。

ジャーン、ミニかつ丼の出来上がり!

「孤独のグルメ」のラストスパートのように頭の中でBGMを流しながら、イッキにかき込みます。
玉子とじもご飯もきれいになくなりました。

ランチはALL700円で大変お値打ち。
早い時間でしたが食べ終わるころには満席。
多くのお客さんが断られていました。
サラリーマンに人気なのも納得です。

やはり街を歩くことは大切。
次回もどこか探しましょう。

ごちそうさまでした。

ついにきたか、ランニング日記2402

寒い日が続いた2月。
一瞬、暖かい日があったが2日程度。
ランナーにとっては厳しい日が続く。

厳密にいえばなんちゃってランナーには厳しい日。
本格派ランナーならこの寒さの方がむしろ走りやすいのかも。
違いが出ますね(汗)。

そんな2月だが前半は順調。
15日の時点で50kmをクリアしていた。
目標達成は継続かと思いながらも不安はあった。

土日に予定が入っており走れない日も。
そして追い打ちをかけたのが天候。
19日の週はほとんど雨だった。

予報が雨だが起床時は降っていないので走れなくもなかったが、気持ちは萎えていた。
京都で宿泊したが、雨の予報だったのでランニングシューズは持参しなかった。
結果的には両方とも朝降っていないので、走ることはできた。
朝、ホテル周辺を散歩したので証拠の写真をアップしておこう。

言い訳がましくなっているが、そんな状況だったので2月は距離が伸びず。

結果、2月のランニング距離は87.1km。
う~ん、残念・・・。
2年連続で目標達成、ついでにいえば30ヶ月連続の目標達成も先月で途絶えた。

いつかは来ること。
残念な気持ちはなくはないが、意外とあっさりとした気分。
先月のブログにも書いた通り、今年は無理しないと宣言したので結果が表れただけ。
まあ、気持ちの問題が強いのだろうと。

そんな2月なので、あまりお見せする内容もない。
1年以上使用したランニングシューズを変えたこと。

戸田川沿いを走りながら朝日を眺めたこと。

戸田川緑地公園の河津桜が満開になったことくらい。

すべて同じ日なんだけどね。
さて、久々に目標未達成の月だったが、3月はどうするか。

名古屋シティマラソンは申し込みを忘れたが、月末の穂の国豊橋ハーフマラソンはエントリー。
10km以上の練習は全然していないので、そろそろ開始の予定。
それだけでも目標達成は十分、狙える。

多分、3月は目標をクリアするだろう。
それが無理なら今年はずっと未達成。
諦めた方がいい。

今月は一年の中でもハイシーズン。
頑張りますよ!

京都で昼飲み、一人飲み

ちょくちょく京都にはお邪魔している。
仕事の場合もあるがほとんどはプライベート。
1月まで息子が下宿していたので家人と一緒に出掛け一緒に食事をしたり、観光したり。

それはそれでいい。
そんな時間も大切。
しかし、それだけでは物足りない。
もっと自由にもっと気ままに過ごしたい。
誰にも邪魔されず、一人の時間の持ちたいのだ。

神社仏閣を巡るのもいいが、それより優先したいこともある。
そう、それは京都で昼から飲むこと。
それも一人で飲むこと。

それがここ数年の目標。
叶えたい夢。
(そんなくだらない目標を立てているのか・・・)

先月末にようやくその時が訪れた。
京都通の経営者仲間や地元が京都の友人から情報を仕入れ、準備は万全。
驚くことに2人が教えてくれたお店は同じ。
星の数ほどお店があるというのに。
僕の好みを理解してくれたのだろう。
さすが!

向かったのは河原町。
まずは町中華。
一人飲みのため気軽さが大切。
高級感は必要ない。

「京都で町中華」でも紹介されている「龍鳳」さん。

昭和の雰囲気が残っている。

開店と同時に入ったため、なんと最初のお客。
気合が入りすぎか(笑)。
まずはビールで息を整える。

キリンラガーを飲むことは少ないが、こういったお店ではよく似合う。
ビールには餃子。

そして京都といえば辛しそば。

こちらではカラシ入りそばと書かれている。
あんと麺を絡ませながら頂く。
ビールとの相性もいい。

気がつけば店内はほぼ満席。
ほとんどのお客さんがカラシ入りそばを注文していた。
はるまきやかしわの玉子焼も食べたかったが、続々とお客さんが入ってくるので、潔く退店。
会計は1900円。

お腹は満たされてきたが、お酒は飲み足りない。

新京極商店街を抜け、次に向かったのは「たつみ」さん。

12時から営業されている昼飲みの聖地。
12時10分頃、お邪魔したがすでにテーブル席は満席。
立ち飲みカウンターのみ空いていた。

あちこちに貼ってある張り紙がメニュー。
これは迷う。
まずはアサヒ黒生マルエフから。

瓶ビールはキリンラガーだけだと思っていたが、サッポロ赤星もアサヒスーパードライもあった。
このあたりは他のお客さんのオーダーを聞いていると理解できる。
ザ~ッとメニューを眺め、ポテトサラダと串カツを注文。

特に理由はない。
あとから煮付けや季節のものにすればよかったと少しだけ後悔。
隣には若い女性もカウンターで一人立ち飲み。
渋い注文をしていた。
混んでくるとスタッフが「少し横にズレてください」と
絶妙に人を動かし、空いたスペースに新しいお客さん。

隣の初老の男性が常連っぽい飲み方をされていた。
「おにいちゃん、熱燗」
「熱燗は黄桜とまつもとですが、どちらにされますか?」
「まつもと」
へ~、まつもとの熱燗があるんだ・・・と横目で見ながら感心。

2杯目はハイボールにしようかと思っていたが、真似してまつもとの熱燗。

特に何をするわけでもなく、チビチビと酒を飲みいい気分に。
適当な時間を過ごし、お店を出た。
会計は1880円。
2軒で4000円弱。
理想的な飲み方。

できれば3軒目はこちらにしたかったが次の予定もあり、今回は見送り。
こうして目標をクリアし、夢を叶えることができた。
(なんて大袈裟な・・・)

家族で出掛けるのもいいが、こうして一人の時間を過ごすのもいい。
次はいつ来れるかな・・・。

映画「コヴェナント 約束の救出」

解説には、「アフガニスタン問題とアフガン人通訳についての
ドキュメンタリーに着想を得て撮りあげた社会派ドラマ」と書かれてあった。
紛争が続く今の時代に批判的な社会性の強い映画と勝手に思い込んでいた。

いい意味で裏切られた。
そんな意味合いもあるが、むしろ男同士の友情を描いた作品で、
エンターテイメント性に富んだアクション映画。
余計な感情は持たずに観た方がいい。

舞台は2018年のアフガニスタン。
米軍とタリバンとの紛争を描いている。
その内容は過度な演出はあるとはいえ、実話に近いという。

アフガニスタン紛争なんて随分前の出来事と思っていたが、米軍が撤退したのは2021年。
まだ最近のこと。
ロシアによるウクライナ侵攻はすでに始まっていたし、
本作で描かれる同様の物語があちこちで存在する。
僕らが知るニュースは表面的に過ぎず、
戦争に駆り出された一人一人の生きざまを捉えれば、それだけでも映画になり得る。

描く側次第で正義でも悪にもなるが、人を殺す行為が人を傷つけることには変わりない。
本作ではタリバンが悪の象徴のように描かれるが、タリバンが描けば米軍が同じ存在。
結局はどこまでいっても自分たちを正当化する。
反省したり、過ちを認めるには相当な時間が必要なんだろう。

それはさておき前述のとおり、本作は男同士の友情作品。
米軍の曹長とその通訳のアフガニスタン人が銃撃戦に巻き込まれながらも、
逃げ切る姿をヒリヒリするような緊張感で描く。
それはそれで十分楽しめる。

ただ、それだけであれば単なるアクション映画。
そこにそれぞれの国の事情が入り現実味を帯びる。
自国を非難する者、裏切った者は許さない。
どこかと同じ。

そんなことを考えると今、公開する意味もあるわけだ。
一応はハッピーエンドだが、その後を考えればそんな単純ではない。
より複雑なような気もする。

本作は米軍側を中心に描いているが、制作はイギリス・スペインの合作。
アメリカはあまり作りたくないのかな・・・。
そんなことも思ってしまった。

それでも観る価値は大いにあると思う。

共感革命 社交する人類の進化と未来

友人の読書のプロが絶賛していたので、予備知識もなく手に取った一冊。
普段の生活ではこのジャンルをまず読むことはない。
基本的には自分の興味関心がある書籍を読む。

それだけではダメだということが本書を読んでつくづく理解。
偶然の出会いは大切だというが、書籍も同じ。
この偶然が僕に新たな気づきを与えてくれた。

本書には全然知らなかった人類の歴史が書かれている。
それも霊長類学者の視点で・・・。
今まで考えもしなかったことや未知の領域が、
次から次へと著されているので驚きの連続。

改めて自分の無知に嫌気がさした(汗)。
そして思った。
今日、明日、来年、再来年のことを気にしている自分がいかに小さいか。
何百万年の歴史からすれば、埃にもならない。

この100年の歴史は人類史の中でも変革の時代とは思うが、
人類史を俯瞰すれば大したことはない。
歴史は繰り返すというし、前の時代に戻っただけなのかもしれない。

ジャングルは「コモンズ」で、誰もが平等に利用できる資産。
多種多様な生物が共存し、調和関係を保って生きてきた。
その生態系を忘れてかけているのが現代人という。

人間社会は3つの自由で作られている。
動く自由、集まる自由、対話する自由。
そこが猿や類人類とは異なり、人間は生きる喜びを得てきた。
それだけであれば幸せなんだろうが、そうわけでもない。

暴力や戦争は人間の本性ではないという。
言葉によって作り上げてしまった虚構。
何かにつけて「言葉」は大切だと言われてきたし、
僕もそう発してきたが、必ずしもそれだけではない。

「言葉」があるから戦争が起き、醜い争いは絶えない。
少なからず宗教もそれに繋がるのだろう。
そんなことは一度も考えたことはなかった。

それだけでも本書の価値はあるが、ちょっとした雑学も身に付いた。
チンパンジーやゴリラの性に関しても初めて知った。
交尾とか射精とか中学生が喜びそうなそんな事実があったとは・・・。
かなり大胆。
人間にもチンパンジーのようなヤツはいるけど(笑)。

それはともかく人が格差もなく平和に暮らしていくには人類史から学ぶ必要はある。
同じところに留まっててはいけない。
それを理解できただけでもいい学び。

感謝!

食べ物のはなし 伏見シリーズ その277

月末のラーメンブログの日がやってきました。
このシリーズを始めて1年が過ぎました。
日増しにファンが増えるのはありがたいことであり、嬉しいこと。

ごく一部の方からは「どうでもいいよ」と厳しいお言葉を頂きますが、
それは愛情表現の裏返し。
まだまだラーメンブログを極めていないと解釈し、日夜努力を続ける所存。
まだアップの数が足りないのでしょうか。
もう少し食べる機会を増やした方がいいのかもしれません。

今回向かったのは御園座から南に向かい三蔵通を抜けた場所。
昨年8月オープンしたばかりの「燕参上」さんに行ってきました。

店構えはラーメン屋さんとは思えません。
知らなければ素通りしそうです。
以前はBarでもやられてたのでしょうか。
SNSで情報を仕入れなければ気づかずに終わっていたのかもしれません。

OPEN当初はかなり賑わっていたようです。
行列の写真を何度も目にしました。
新潟のラーメンが珍しいことやオーナーがユニークなことが理由のようですが、
やはり美味しさに叶うことはないようです。

落ち着いた時期を見計らっての訪問です。
食券機でチケットを購入し、カウンターに座ります。
オーナーらしき方がBGMに合わせ口ずさみ、手際よく作業をしています。
これもウリなんでしょう。

新潟燕三条ラーメン 980円

新潟のラーメンは背油が特徴でしょうか。
そこに刻んだ玉ねぎだ大量に入り、煮干し出汁にアクセントを加えています。
濃厚な味わいですが、くどくなくスルスルと麺を啜ってしまいます。

麺は太麺で写真だけみれば味噌煮込みうどんと間違えそうになります。
「そうか、これが人気の理由か・・・」
食べながら頷きます。

落ち着いたとはいえ、続々とお客さんが入ってきます。
体も温まり、満足してお店を出ました。

お店に貼ってあったテープが気になったので、確認するとこんな文字が・・・。

手っ取り早いとは思いますが、求人はそんなに甘くはないですぞ(笑)。

では、今月もそれ以外のラーメンを紹介しましょう。

酸辣湯麵

肉マシマシラーメン

塩はなび

担々麺

魚介豚骨

今月は多すぎず、少なすぎず。
ラーメン好きには喜ばれ、興味のない人にも嫌われないちょうどいい塩梅。
それもバラエティに富んだ理想的な種類でしょう。

いい流れを掴んできました。
来月もこの流れで進めて参ります。
ごちそうさまでした。

映画「渇水」

昨年6月に公開された作品だが、見逃したためAmazonプライムで鑑賞。
この類の作品も観るといつも辛くなる。
育った環境がどこまでも影響し、不幸は不幸を招いてしまう。

親が暴力をふるえば子も暴力をふるう。
親が子供に冷たければ、その子供は親になっても冷たくしかできない。
何度もそんな場面は見てきた。

幸い身近にはいないので、こういった映画やニュースでしか知らないが・・・。
反面教師的に立て直すのは少ない例なんだろう。
つくづく親の責任を感じさせる。

もうネタバレでも構わないと思うが、
本作は水道局員の岩切(生田斗真)が停水を執行された家庭との交流を描く。
原作は1990年に発表されたのでバブル崩壊前。
原作者の河林満氏はすでに亡くなっている。

どこまで原作に忠実か分からないが、当時より今は深刻な問題だと思う。
不変なのはいつの時代も家庭や子供を放り出す親がいるということ。
見捨てられた子供がいるということ。
悲しいかな、それは昭和でも平成でも令和でも変わらない。
連絡手段がスマホになっているだけ。

誰かを救えとか、みんなのために動け、と言っているわけじゃない。
自分の周りだけ何とかしなさいと言っても、どの時代もそうはならない。
心の渇きを水に例えているのは絶妙だが、結局、のどが渇いた状態が続けば心も渇いていく。
繋がっているんだ・・・。

映画は絶望で終わることなく希望が見えてくるのが救いだが、根本的な解決にはなっていない。
母親(門脇麦)の気持ちは分からなくはないが、最終的な行為は許せない。
匂いなんて関係ない。

そう思う僕は間違っているのか?
彼女の実際の気持ちなんて本当は分かっていない。
そんな環境とは無縁なので無責任に正論をかざしているだけ。
だから根本的解決は程遠い。
途中で出てくるお節介なおばさん(柴田理恵)とあまり変わらなかったりして・・・。

それにしてもここにも登場するのが磯村勇斗。
昨年は大車輪の活躍。
案の定、キネマ旬報ベストテンでも助演男優賞を受賞した。
ドラマ「不適切にもほどがある」でも好演。

そして、注目すべきが姉役の山崎七海。
彼女の冷めた表情や優しい表情が映画の重さを担っている。

親から誘うのではなく、子供から誘ってくる環境が健全なんだろうね。
そう思うとエラそうに書いている僕もまだまだみたい。
頑張らねば・・・。

僕の周りでは評価の高い作品だった。