昨日の午後は、午前中からの流れでHRプロ主催のパネルディスカッションに参加した。
テーマは「企業と学生のミスマッチを引き起こす根源と対策提言」。パネラーは普段お世話になっているパフの釘崎社長と「就活格差」の著者 常見氏、HRプロの寺澤社長の熱い3名。
大学進学率が50%を超え、ゆとり教育の影響もあり、学生の取り巻く環境は以前に比べ、大きく変わっている。この環境をどうしても否定的な見方で捉えてしまうケースが多いが、これを必ずしも学生や教育の責任に擦り付けるのではなく、それを受け入れる我々も意識や行動も変えなければならないというのがパネルディスカッションの前提であろう。
確かに主体性が足りないとか、携帯文化の発達でリアルなコミュニケーション力が不足しているという問題もある。
しかし、本質的な人としてのあり方は以前とは大きくは変わらないし、ITリテラシーなんかは向上しているといういい面もある。
企業全般に余裕がなくなったため、もしかしたら必要以上に学生に対し即戦力化を求め、期待しすぎる事が学生を苦しめてしまっていることもあるだろう。そのため学生も就職活動にがんじがらめになり、型にはまってしまう傾向があり、就活をネガティブな行動としか考えられないように仕向けてしまっているのかもしれない。
その責任の一端は就職情報を提供する我々にもあり、釘崎さんが仰られた学生に対し「懺悔しなければならない」という言葉はそれを物語っている。もっと前向きに学生を理解する必要もあるだろう。
不況が続き買い手市場になると、一般的に「就職氷河期」と表現されることは多い。最近の各メディアが発信する情報もそうだし、我々が現状況を言い表すにはわかりやすいキーワードだ。しかし、それは必ずしも当てはまらないのだという。
今回のパネルディスカッションでは、
「就職活断層」
と表現されていた。
学生と企業のずれ、大学と企業のずれ、時代とのずれ、このずれが現在の学生を生み出しているというのだ。決して求人倍率は低くなく、採用する側も苦戦しているケースも多いのも関わらず。
となると「就職活断層」という表現は正しいのかもしれない。学生が真面目に就職活動を行う事が前提なら、我々はもっと正直に情報を伝え、よりよい機会を提供して、ずれを修正しなければならない。
この日は、夕方から老舗広告会社に勤める大学時代の先輩を訪ね、名古屋へ帰るまでの時間を共にした。銀座のガード下にある寿司屋に連れていただいて・・・。
既に25年ほどの付き合いになるが、何等変わることなく続く関係は、僕にとってもありがたいことだ。尊敬できる先輩はいつまでもそのような存在であって欲しいし、いくら年齢を重ねようがその接し方は変わることはない。その前の晩に続く楽しい銀座の夜だった。
東京での2日間の行動を珍しくブログに3日間に分けて書いた。それだけ価値のある時間だったのだ。
2010年6月9日
「就職活断層」って、何だ!
2010年6月8日
新卒採用戦線 中間総括
本日も引き続き、東京。簡単な用件を済まし、HRプロ主催のイベント会場に向かった。
第一講演のテーマは「2011年度新卒採用戦線中間総括」。HRプロの代表の寺澤さんの講演である。
(その寺澤さんを就職エージェントの社長に講演後、紹介いただいた。昨晩ご一緒した大手就職情報会社の役員もその寺澤さんとは飲み友達という。つくづく世間は狭い。)
まず、中間総括というのは正しい表現だと思う。一部では既に本年の総括を行っている他社もあるらしいが、学生の内定率が50%を大きく下回っている現状を考えれば、とても総括することは難しいと思う。名大社でお手伝いさせていただいているクライアントも採用活動真っ最中のところが多い。全てを振り返るのはあまりにも早すぎる。
また、首都圏と東海圏を比較した場合でも、時期的なずれは生じるはずだ。
今回の講演の特徴は、就職情報会社が発信する情報ではなく、より客観的で中立な立場の方が話されることにある。就職情報会社の総括が悪いわけでもないが、どうしても自社のデータを活用しながらの報告となるので、偏った情報があることは否めない。これは名大社が仮にやったとしても同じことは言えるだろう。
そういう意味においては、客観的事実に沿うこの講演は自分にとっても価値のあるものだ。
定性的に考えていた僕自身今年の採用戦線は、寺澤氏の発表と概ね近いもので、学生間の二極化の格差がより広がった年である。5月を過ぎて、あれだけ母集団を形成していた企業の内定辞退が予想以上に多いのは、内定獲得の格差が拡大したひとつの理由だろう。また、ネット全盛時代にあって、人と人のコミュニケーションの重要性もより明確になってきた。
今回の講演でも言われていたのが、5月あたりで就職活動に疲弊し、活動自体を止めてしまう学生が多いということ。そして、就業意識が下がったまま卒業を迎え、未就業者として社会に出ることとなる。
2010年卒に起きた現実が今年も既に出始めているのかもしれない。求人倍率だけ捉えれば、まだまだチャンスがあるにも関わらず・・・。
何とか諦めずに頑張ってほしいという願いは、今回の講演でも十分に感じられた。
本来、人事担当者向けや経営者向けに行われた講演ではあるが、就活生も話を聞けば今後の活動の参考には十分なり得る。
変なマニュアルよりも余程タメになる講演だと感じた。
2010年6月7日
本日の出来事~東京にて~
本日と明日は、東京へ出張。各方面への挨拶と情報収集を行った。
まずは、グループ会社の社長へ挨拶。グループ会社とはいえ、現状の名大社と事業ドメインは大きく異なる会社だ。
新聞広告を中心として取り扱う広告代理店のため、現在の首都圏のマーケットについて話を伺った。
多少の景況感の戻しはあるとはいえ、取り巻く環境はまだまだ厳しい様子。ただ自分よりも年齢も20年も先輩にあたる社長である。これまでも、いろんな局面を乗り越えてきたため、現状に一喜一憂しない態度に余裕も感じた。
その後、高橋俊介氏の講演に参加。HRプロが主催するイベントの目玉講演の一つで、人気も高いようだ。実際、申し込んだものの抽選に漏れてしまったが、せっかく東京に出向いたこともあり、キャンセル待ちの状態で会場へ飛び込み、何とか拝聴することができた。
テーマは「人が育つ会社をつくるためにすべきこと」。
人材育成の低下の背景を分析した上で、今後、人材を育成するにあたって取り組まなければならないポイントをわかりやすく説明いただいた。
OJTによる限界をどうOffJTでカバーしていくかが今後の人材育成のカギとなる。これまで高橋氏の著書はいくつか読ませていただいたが、直接話を伺うのは初めてのことであり、その明快でスピーディーな話し方含め、大いに勉強になった。
夜は大手就職情報会社の役員の方と会食。初めて行く銀座のお店であった。銀座で食事をすること自体、初めての経験である。せいぜい栄の錦くらいしか知らない自分にとっては、その街の佇まいだけを感じるだけでもいい経験であった。
その方とは、以前から懇意にさせて頂いていることもあり、本音ベースでいろんな会話をすることができる。
お互いに取り組まなければならないミッションを熱く語り合った。美味しい酒も手伝って、話も弾み、気持よく酔うことができた。
当たり前の話だが、名古屋に比べ東京は広い。人も多い。多くの情報が詰まっている。街を見て、人の話を聞き、刺激を受けることも山ほどある。
観光気分が全くないわけではないが、時には上京にて、キョロキョロしながら街を歩き感じることも大切である。
2010年6月5日
天国と地獄
社長・溝畑宏の天国と地獄 ~大分トリニータの15年 (2010/05/25) 木村 元彦 |
前大分トリニ―タ社長の半生を描いた著書である。
昨年末、チームのJ2降格と共に社長を辞任した。その前の年は、ナビスコカップを制し、念願の日本一を達成している。タイトルどおり、「天国と地獄」を1年の間に経験しているのだ。
それでも、無責任な言い方だが、素晴らしい人生だと思う。
一時期はチームの広告塔として、多くのメディアに登場していた。資金力も乏しい弱小のローカルチームを日本一まで引き上げたために、一気に脚光を浴びたのだ。シャムスカ監督の手腕と共にJリーグでも話題をさらっていた。
ところが話は上手く進展しない。全ては09年のJリーグ開幕のグランパス戦での敗戦から躓き始めたと言っていいだろう。
(僕としては、ダビィと玉田のゴールを単純に喜んでいたのだが・・・)
途中、成績不振でシャムスカ監督の更迭もあり、結果としてJ2降格。元々、財務体質は脆弱だったが、スポンサー離れや観客数の減少などが重なり、にっちもさっちもいかなくなってしまった。Jリーグの支援がなければ、チームの存続も困難となり、その責任を取って、社長も辞任となった。
しかし、チームが弱いからこうなったという単純な話ではない。
この著書を読んで、初めて知らされることも多かった。行政と民間、市民の関わり方と多くの人を取り巻くそのしがらみ。スポンサー獲得の難しさ。信頼されるために必要となる行動。など・・・。
特にチームに多額の資金を支援するスポンサーの獲得は重要になる。地方の一チームが、何億もの金額の支援を仰ごうと思えば、相当の苦労があるだろう。
これまで、大分トリニータを支えたスポンサーは、朝日ソーラーであり、ペイントハウスであり、マルハンである。
時代の寵児となって、一世を風靡した企業もあるが、その反面、一般ユーザーに対し、全てが肯定的に受け入れられていたわけではない。
その企業がいいとか悪いかではなく、それくらいプロサッカーチームをバックアップすることは難しい。スポンサーとしての見返りを期待するのが困難という証である。
その中で、溝畑氏は駆けずり回って営業し、熱い想いを伝え、そこで賛同を得て、何億もの資金を獲得した事は、著者が言うのと同様に評価されてもいい。
(そう思うと我が名古屋グランパスは相当、恵まれたチームである。)
パフォーマンスの度合いが強すぎるとか、宴会ですぐ尻を出すとか、賛否も多い。一方で見方を増やすことは、一方で敵も作ることとなる。全ての方にいい顔を見せる事はできないのだろう。
また、この著書を読むことによって、Jリーグ全体が抱える課題も見えてきた。
それでも思う。
溝畑氏の大分トリニータにかける情熱。家庭を捨て、私財をも犠牲にした生き方。果たして自分にはそこまでの情熱や勇気があるのだろうか。
無責任な言い方だが、素晴らしい人生だと思う。
2010年6月4日
藤巻幸夫氏に突撃!
最近のニュースで藤巻幸夫氏が参議院選出馬のニュースが出ていた。そういえば、今年の2月名古屋で行われた藤巻氏の講演に参加した。その時のことを改めて報告し、感じた事を書く。
タイトルは「フジマキ流ブランドプロデュース」。
藤巻さんがこれまで経験されてきたブランディングに対する思い入れが十分伝わる講演内容であった。
ブランドを作る上で重要なことは、
・ストーリー
・ヒストリー(歴史)
・哲学(企業理念)
だという。ストーリーもヒストリーも哲学も全てが繋がっており、簡単に言えば、ブランドは一朝一夕では創り上げられないということだ。歴史があったとしても、それをしっかりと考え込んで作業することが重要なのだ。
この講演も今後の自分にとって、大変参考になる内容だったが、この日の感動は、その後、突然、訪れた!
講演終了後、主催会社の展示会を回り、帰社するためにエレベーターに乗ったところ、偶然にも講演を終えられた藤巻氏が、エレベーターに乗り込まれたのだ。
「これはチャンスだ!」と思い、1階のエントランスで勇気を出して声をかけ、挨拶をさせて頂いた。
お忙しいところでもあり、背後からいきなり声をかけられた事もあり、あっさり断られるかと思ったが、ありがたいことに名刺交換をさせて頂いた。そして、調子に乗って聞いてみた。
「就職情報を提供する会社ですが、うちの会社のロゴマーク、どう思われますか?」
「ダサいですね」
と正直言われるのではないかとビクビクしたが、返ってきた言葉は、
「ぱっと目を引くじゃないですか。いいですよ!」
といううれしいお言葉だった。もちろんリップサービスが入っているにせよ、大変感激した瞬間であった。
元々、藤巻氏のコメントや考え方は好きだったが、最近はブログをチェックするまでになった。
この日は収穫の多い満足できる講演であった。そして、大いに感じたこと。
やっぱりどんな事でも勇気を出して行動する。大切なことである。
2010年6月2日
世間は狭い。だから、いい。
昨日、ある広告代理店の社長が来社された。
以前は大手就職情報会社に勤められていて、その当時に名大社の担当として、関わりのあった方だ。僕は初めて挨拶させていただいたのだが、当社の媒体担当が懇意にしていたこともあり、名大社が代理店をしていた昔話から現状のリクルーティング業界まで話は尽きることなく盛り上がっていた。
ふと話が途切れた瞬間、その社長が鞄の中から一通の手紙を取り出し、僕に差し出した。見覚えのある書体で、封書の裏を見ると旧姓で懐かしい名前が書かれていた。
今から10年以上も前になるが、一緒に働いていた名大社の先輩女性の名前だった。
先輩と言っても堅苦しい関係ではなく、一緒に飲みに行ったり、スキーに行ったりする仲のいい仲間であった。
名大社を退職した後、別の会社で名古屋の所長を任される活躍をし、その後、結婚された。最近は全く音沙汰がなかったが、子ども産み幸せな生活を送っていると噂では聞いていた。その彼女が、昨日初めてお会いした社長の会社で働いているのだ。
こんな偶然はめったにないと思う。また、世間は狭いと痛感した。しかし、これは名古屋という程よいマーケットだからこそ、起き得る話だとも思う。首都圏であれば、僕自身のネットワークが無限大に広がっていない限りはあり得ない話だろう。
その手紙には、社長就任のお祝いと激励の言葉が並べられていた。簡単ではあったが、とてもうれしいありがたい手紙であった。
人と人は何処でどう繋がっているかはわからない。ただ、間違いなくどこかで繋がっているのだ。そして、一つ一つの繋がりがあって、今の僕自身が成り立っている。
些細なことではあるが、うれしい一日であった。
2010年6月1日
「働く理由」から
先日、この「働く理由」の著者の戸田智弘氏にお会いし、話をする機会を頂いた。ご本人がかなりの書物を読み、そこに書かれている意味を考え、自問自答されて現在に至ったことがその話の内容から伺えた。その本人に影響を与えた歴史上の人物からTVドラマのセリフまで、99の名言がここに書かれている。
働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。 (2007/07/12) 戸田 智弘 |
また、戸田氏はキャリアカウンセラーとしても活躍されている。
そういった意味では、自分自身が働くことを考える要素と働くにあたりどんな事が大切なのかを示唆する要素との2つが僕が読者として求められることと勝手に考えた。
戸田氏は著書の中で、「苦労も多い。めんどくさい。だけど、自分はこれをやらずにいられない」と語っている。まさに、本音だと思う。
働くことで多くのことが得られるのは間違いないが、得るためには、苦労やめんどくさいがほとんどでもあると思うからだ。
しかし、その中から自分にとって価値あることを見出すしかない。
また、戦国武将の織田信長も
「仕事は探してやるものだ。自分が創り出すものだ。与えられた仕事をやるだけは雑兵だ。」と述べている。いつの時代も仕事の本質的な捉え方は変わらないのかもしれない。
こんなことも書かれている。
「自分のまわりをどういう人間で固めるか、言い換えればどういう人間と一緒に仕事するのかは非常に重要だ」と。
確かにその通りである。
先週もかつて直属の部下で今は転職をして全く別の仕事をしている後輩と飲むこととなった。名大社での直接の上司部下の関係は、短い期間であったが、仕事に対してまっすぐで熱い気持ちのいい男で、個人的にも好きな人物である。仕事への価値観も近いものがある。
今の自分自身の立場が、かなり変わったことで、いろんな人と付き合うのも制限がある。ましてや会社を辞めた者と時間を共にするのは、正直面倒に感じることもある。
だが、それはやはり相手がどういう人間かが重要であるのだ。いくら時間に余裕があっても付き合わない人とは付き合わないわけだし、いくら忙しくても付き合いたいと思えば、付き合うのだ。
少し観点は違うのかもしれないが、仕事を通して人と付き合うというのはそうゆうことだと思う。
働く理由なんて、一つなんてことはない。いろんな要素があって、なんとなく働く理由と自分の方向性が見えてくるものではないだろうか。
今回の戸田氏の著書は、これまでの自分の仕事を振り返るにもいいキッカケとなった。
そして、仕事に対して迷っている、何が大切かわからない人にも読んでほしいと思う。
素敵な名言がちりばめられている。大いに参考になると思う。
2010年5月30日
「ハカる考動学」著者 三谷氏に学ぶ。
本日は、友人が主催する講演会に小学校3年の息子を連れて参加した。
テーマは「発想の考動学」。大学院で教授を務め、子供や親向けにも発想力を鍛えるための教育を行う三谷宏治氏の講演だ。小学校3年の息子には難解なテーマかとも思ったが、その内容は非常に分かりやすく年齢や経験に関係なく楽しめるものだった。
例えば色。赤い画面の上に置かれた黄色と薄い黄色(レモン色)の画面の上に置かれた黄色を並べる。
この2つの黄色は全く同じ色なのだが、別の色を配置させる事で、色の濃さの錯覚が起きる。これまでの経験値が自分の中で判断するのだ。そういった現象は、日常生活の中で意外と多い。実際に色の比較をするにしても、じっと見比べるだけでなく、しっかりと手にとってはめてみたり図ってみたりすることが重要。
そういった実験的な行為をいくつか行い、改めて自分の凝り固まった思考力を認識した。
その講演で言われていた内容に「知識・経験・常識が身を滅ぼす事」になるということがあった。確かにその通りである。今回の僅かな体験時間でもそれを痛感した。
どうしても年齢を重ねれば重ねるほど現状の環境の中からしか発想できなくなっている。
それでは、発展的な議論や新たな企画を生み出す事は難しいだろう。
ここで言われる「考動学」とは、座って悩まず、動いて考えるということ。
そういえば最近は会社から出ることなく、机の前で考えている時間も多い。以前は外を飛び回り、多くのものを見て感じた事も多かった。それが思考を柔軟にしていたかどうかは不明だが、新たな発想を生むためのヒントを外から吸収していたのは事実だろう。やはりもっと外に出よう。
じっとしていても何も悩みは解決しない。
自分にとっての明日からの行動が少しは変化するかもしれない。
もっと外に出よう。そして行動しながら考えよう。より発想力を磨くために。
また、親子で一緒に学ぶ事なんて、これまで全くなかったので、この講演会は父親としてもいい機会であった。
息子も少しは感じてくれたのかな。
2010年5月29日
イベント会場で感じたこと
5月28・29日は企業展・転職フェアの同日開催。
今回も多くの方に来場いただいた。特に新卒向けの企業展には、4月の開催以上に多くの学生さんの来場があった。ゴールデンウィーク前後で選考結果がはっきりした学生が多く、学生間での明暗がはっきりと分かれている。ここにきて学生の危機感も増してきているのかもしれない。
今回のイベントは社長就任後、初めての開催ということもあり、全ての参加企業の担当の方に営業と一緒に挨拶をさせて頂いた。
直接の面識はないものの、これまでもイベント会場で接する機会もあったので、顔を覚えて頂いている方も多い。
僕自身が担当していたクライアントも多いので、懐かしい気分と新鮮な気持ちが入り混じりながら挨拶をした。社長の名刺を差し出した途端、想像以上に頭を下げられる方もみえるので、逆にこちらが恐縮してしまう。
ただ挨拶をして、
「営業の○○さんは、いつもうちのために頑張ってくれる」
「うちの会社も○○君のようなガッツのある営業が欲しい」
「○○さんを本当に頼りにしている」
というありがたい言葉を多く頂いた。自分のことのようにうれしかった。
中には気を使ってもらっているケースがあるかもしれないが、それがあるにしても本当に喜ばしいことである。
名大社の社員の評価の声を直接聞く場面は、決して多くない。お客様からのリップサービスがあるとはいえ、ダイレクトに感謝の言葉をいただくのは、何事にも代え難い名誉である。誇りにも思う。
そして、そう信頼していただけるお客様には、期待される成果をしっかりと出さなければならないと、身が引き締まる思いだ。
まだまだこの東海地区の経済環境は厳しく、採用する企業の活動範囲も制約される。また、企業側にとって、採用しやすい環境だと言っても本当に欲しい人材を確保するのは決して簡単なことではない。
その中でも我々が少しでも多くのキッカケを提供し、お互いにとってよりよい出会いの場を作っていきたい。
普段、当たり前に思っていることではあるが、多くのクライアントの方に挨拶させてもらい、その思いはさらに強くなった。
2010年5月27日
セミナールームを無償で貸出します。
今のオフィスに移転しレイアウトを組む際、実施したいことがあった。
会議室の確保である。それも単に会議を進行するためだけのスペースではなく、研修や自社の説明会を行うことのできる一定のスペースのある会議室だ。
結果として、その確保したスペースは社内の業務を遂行する上では、思った以上に効果を上げている。
しかし、平日の昼間の時間帯は、正直なところ、そのスペースが遊んでいる状態が多い。
使用しても使用しなくても、支払う家賃は一緒なので、もっと有効活用をと考えた時に、他の方に利用してもらえばいいじゃないかと単純な結論に辿り着いた。
そこで当社の会議室、改め、セミナールームを名大社がお世話になっているクライアントに無償で貸出しをすることにした。
名大社がお付き合い頂くクライアントは、東海地区全域に広がるが、名古屋市外の中小企業のクライアントも多い。そういったクライアントが学生向けや社会人向けに自社の説明会を開催する場合、意外と難しいのがその説明会会場の確保である。もちろんお金もかかり、手続きも面倒だ。
そんなクライアントのサポートができれば、喜んでいただける事も増えるだろう。
定員は最大で20名。地下鉄鶴舞線「丸の内」駅から徒歩2分程度だし、新築ビルの最上階なので、見栄えも悪くないと思う。また、ホワイトボード、パソコン、プロジェクターなどの備品も当社所有物を利用いただいても構わない。
遮音性あたり完璧でない面もあるが、少人数の説明会を行うには有効的ではないだろうか。
平日限定で、名大社のメディアを活用頂いているクライアントが、その貸出し対象にはなるが・・・。もし、このブログをご覧なられているクライアントの担当者がいらっしゃれば、気軽に営業に声を掛けていただきたい。
少しでもお役に立つことができれば、幸いである。