これからも前向きに 名大社会長ブログ

食べ物のはなし 伏見シリーズ その108

伏見界隈をふらふら歩いていると思いがけないお店を見つけたりします。
このあたりはビジネス街であるためランチを提供する飲食店は多数存在します。
居酒屋さんがランチタイムで客層を広げ、夜へ導くことも当たり前です。

人気食べ物ブロガーもそれをきっかけに飲みに行くケースもまあまああったり、
その単純な行動はお店にとっても有効な打ち手。

気づいている方も多いとは思いますが、伏見には意外とBARも多いのです。
老舗のBARもあちこちにあります。
最近は新規開拓が億劫になっているのか、そもそも2次会の機会が減っているのか、
新たなBARには行っていません。
同じお店ばかりに行ってるような・・・。

少しは視野を広げなければなりません。
TPOに応じてBARも使い分けなければなりません。
本当にそんな必要があるかどうかは分かりませんが、
オッサンなのか、麗しい女性なのか、単なる妙齢女子なのか、使い分けが必要です。

話が逸れていきそうです。
そうそう、伏見界隈をふらふら歩くことから始まります。

ふと看板が目に入ります。

会社から伏見駅方面に向かったすぐのところにある「salon f 2114」さんに行ってきました。
なんと読むのでしょう。
「サロン エフ ニイチイチヨン」といえばいいのでしょうか。

ビルの地下にお店はあります。
なぜかBARは地下が多いですね。
こちらはカウンター中心のこじんまりとしたお店。

あまり統一感はないですが、ボトルがずらりと並んでいます。

どうやら昼も夜もカレーがウリのようです。
そのカレーも日替わりなのか、週替わりなのか、メニューが変わっていきます。

こういったお店にくると無性に食べたくなるのがキーマカレー。
the キーマカレーの「the」が気になります。

the キーマカレー 800円

大盛無料ですが、我慢します。
いくらでも食べれそうですが我慢します。
たっぷりとルーがかかっているため、やはり大盛がお得でしょう。

辛いもの好きの人気食べ物ブロガーにはこの辛さがグッときます。
これくらいの辛さが気持ちよく、ほんのりと汗をかきます。
個人的には好きなカレーの類です。
あっという間に平らげてしまいました。

肝心のBARですが、結構若いお兄ちゃんが経営しています。
僕から見ると若いですが、30代でしょうか。
お客さんのターゲットも比較的若手?そんな雰囲気です。

「ちょっとオジサンには向かないかな・・・」
若い女性を連れていくにはいいかもしれません。

ごちそうさまでした。
ランチはちょくちょく利用したいですね。

ファミリービジネスのブランディングとは

先週水曜日は「第3回名古屋ファミリービジネス研究会day5」(略称NFB)。
早いものでもう5日目。

今回は毎年恒例の株式会社サンコー櫻山社長による「ファミリービジネスのブランディング」。
前年までは3時間コースだったが、今年より5時間コース。
当然のことだが内容もアップデート。
昨年まで以上に濃い学びを提供してもらった。

この研究会ではスタートの30分は僕がファミリービジネスのことを喋らせてもらう。
大体の場合、時間オーバーで講師に迷惑を掛けるのだが、今回はキッチリ30分で終わった(笑)。
たまたま前日に西川塾の研修があったので、そのことも一部披露。
西川塾のテーマは「事業継承」。
本当は「事業承継」が正しい。

僕はファシリテーターを務めパネルディスカッションを行ったのだが、
最初に持ち出したのが「事業承継と事業継承の違い」。
かなり盛り上がったので、このNFBでもネタにさせてもらった。
その違いは調べてもらえればと思うが(笑)、意外と認識されていない。
そのこと自体にどこまで価値があるかは別に考え方は知っておいた方がいいだろう。

ブランディングと聞くとどうしても有名ブランドをイメージしてしまうが必ずしもそうではない。
当然、名大社も中小企業なりにブランディングをしなければいけないが、
それは参加されているメンバーの会社も同様。
BtoBを主体とした製造業の方も多く、それほど必要性がないとも受け取られがちだがそうではない。

すべては経営理念、経営戦略に基づいているもの。
誰が顧客なのかを考え続けること。
となると業種業態、企業規模は選ばない。
すべての企業が対象となる。
しかし、一般的にはカッコいいデザインやネーミング、
その製品、そればかりがクローズアップされてしまう。

櫻山さんは仕事の中で「とにかく見栄えのいいホームページを作ってくれ」
というオーダーは丁重にお断りされる。
そもそも考え方が反映されないとブランド化は難しいということ。
僕自身も分かっているつもりではいるが、気をつけないと目先に走ってしまうこともある。
いい気づきとなりました。

数回の演習を含め、参加者には自社で取り組むべき課題が見つかっただろう。
そんな時間の過ごし方をするとあっという間に5時間は終了。

激しく頭を使った後は、お酒で頭をクールダウン。
意味不明か・・・。
会社近くの「どてマニア」さんを貸し切って懇親会。
ここでもビジネスの話を中心にいろんな話題で盛り上がった。

そして、全体での記念撮影。

みなさん、いい笑顔。
この名古屋ファミリービジネス研究会も残すところあと1回。
最後は「ファミリービジネスの採用と育成」。
あっ、担当はオレか(笑)。

最後までみなさんで盛り上げていきましょう。
お疲れ様でした。

おかげさまで本日、会社設立50年を迎えました。

2019年11月17日。
本日で株式会社名大社は設立50年を迎えることができました。

これまで会社を支えて頂いたクライアント、ユーザーはじめ、
パートナー、関係者、そして社員、またその家族、すべてのみなさまに感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。

一般的に企業の寿命が30年といわれる中で、
50年継続できたということは周囲の支援があったからこそ。
また、なんとか世の中のニーズに答えてきたからこそ、と考えます。

今日のこの一日はあっという間に過ぎてしまいますし、特別な行事があるわけでもありません。
ただ記念すべき一日であるのは間違いありません。
改めて感謝いたします。

11月29日には名古屋観光ホテルで「設立50周年記念祝賀会」を開催します。
派手なパーティーではなく、活躍されたOBや関係者を招き過去と未来を繋ぐささやかな会。
どんな展開になる僕も楽しみにしていきたいですね。

元々、名大社は大阪の広告代理店大有社の子会社。
親会社であった大有社は1999年に倒産し、その連鎖で他の子会社も倒産。
名大社は当時の社長の才覚で資本を切り分け、倒産の影響を受けることなく存続。
今、こうして会社が存続するのもその時の判断があったから。
世の中的にかなり稀な会社といえるでしょう。

僕が名大社に入社したのが1989年。会社設立20年。
僕が代表に就任したのが2009年。会社設立40年。
振り返ると節目の年に自分が絡んでいますが、つい最近までこんなことに全く気づきませんでした。
親会社の倒産は1999年ですし・・・。

すべては偶然。
この50年を迎えた年に代表を務めているのも偶然。
たまたまに過ぎません。

しかし、このたまたまが僕の人生においても重要な出来事で貴重な経験。
体が丈夫でお酒が強いくらいしか取り柄がない僕を周りのメンバーが支えてくれたため、
こうした貴重な経験ができるのです。
僕自身が光栄に思わなければなりません。

現在、実行委員会を作り記念祝賀会に向け着々と準備をしています。
懐かしいCMや過去の写真を引っ張り出し映像も制作中。
これまでの取り組みを多くの方に見てもらえることになるでしょう。

そして、大切なのは過去からの学びを未来に活かしていくこと。
50年継続した企業が次に目指すのは100年。
当然、僕は存在していませんが、名大社はあり続けなければならない。

この50年を振り返っても、コア事業は大きく変化しています。
10年後を見据えても全く違う会社になっていることも考えられます。
そのために今、そしてこれからやるべきこと。
それを全員で作り上げなければなりません。
よりいいサービスを提供し、名大社の存在価値を高めていきます。

おかげさまで50年。
これからもどうぞよろしくお願いします。

映画「ひとよ」

時代は白石和彌なのか。
先行きの見えずらい時代はこの映画監督が一番輝くのだろうか。
ここ最近の活躍は目覚ましく、僕の心が揺れ動かされる作品ばかり。

感動して幸せになるストーリーなんて一つもない。
どうしようもない生活から一歩前に進んだ程度のもの。
一歩前進的な意味からすれば幸せなのかもしれないが、
それは最悪の環境から少し抜け出しただけのこと。

平凡な生活がいかに幸せなことを教えてくれるだけ。
それだけ描かれる世界は暗くて重い。
ここ最近見た白石監督の作品はすべてそう。

映画「凪待ち」
映画「止められるか、俺たちを」
映画「孤狼の血」
映画「日本で一番悪い奴ら」

ここ最近、公開された作品もすべてそう。
数本観ていない映画はあるが、その類であるのは間違いない。
その中で年数本の作品を手掛ける。
2019年は既に3本の映画が公開されている。

昭和30年代の映画監督じゃないんだから、
これだけ精力的に動く監督もいないだろう。

そして、何故か僕は引き寄せられ観てしまう。
本作も予告編を観た段階で観ることを決めた。
先日の「マチネの終わりに」とは反対。
仮に評判が悪かったとしても観てしまっただろう。

そして、本作も見事に期待を裏切らない。
どうにもならない世界をある意味、後ろ向きに、
ある意味、若干の前向きさで生きている。

全てが犠牲者であり、それが故に誰に対しても責めきれない。
誰しもそれを理解している悲しい事実。
観ている側の方が辛くなってくる。
それを感情むき出しに描くのだから、映画は重くなる。
白石監督の得意分野なのだろう。

田中裕子さんはじめ出演する役者陣も全てはまり役。
松岡茉優さんのアバズレ感も良かった(笑)。
それにしても白石作品には音尾琢真さんが必ず出演している。
それも脇役ではあるが重要な役どころで。
欠かせないや役者さんなのかな・・・。

本作「ひとよ」は「一夜」だったり「人よ」だったり。
映画を観て、「否と世」「人世」「非豊」そんな受け取り方もできる。
単なる当て字だけど(笑)。

白石作品も観ると必ず思う。
まっとうな生き方をしようと・・・。
それを教えてくれる数少ない映画監督。

それも貴重。
観るべき一本ですね。

役員会、幹事会、例会、総会、懇親会

昨日は「第3回名古屋ファミリービジネス研究会」。
今回は立ち上げから事務局を一緒に行う株式会社サンコー櫻山社長の研究会。
テーマは「ファミリービジネスのブランディング」。

愚か者副本部長のポジションでありながら全然愚かじゃなかった(笑)。
たいへん参考になる内容。
この研究会については改めて書きたい。
懇親会も有意義でつい飲み過ぎてしまった。

今日からは3日間は出張。
午前中、社内で打ち合わせはあるが午後からは東京へ。

僕が社外取締役を務める株式会社パフの役員会。
普段は釘崎社長とオチャラケのやり取りばかりだが、ここは真剣に議論をしていく場。
終了後は懇親会を行い、1日目は終了。

2日目はふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)三昧。
朝から幹事会、共通カード委員会、午後から例会と一日を通してFネットの行事。
大半のテーマは新卒環境とビジネスの方向性になってくるだろう。
21卒対応が本格的になる中で各社の取り組みをお互いに参考にしたいところ。
終了後は恒例の懇親会。

いつもならこれで名古屋へ帰るのだがこの日はもう一泊。
3日目の土曜日は日本ファミリービジネスアドバイザー協会(FBAA)の総会が行われる。
僕は2期生フェローであり名ばかり幹事。
たまにはきちっと会にも出席せねばならない。

地味ながらファミリービジネスアドバイザーとしても活動し、
先日はTVのコメンテーターも務めさせてもらった。

この日は第1部として通常総会、
第2部として7期生の方の資格認定証授与式、
第3部として日経トップリーダー編集長の北方雅人氏による記念講演。
この講演も楽しみの一つ。
そして、終了後は懇親会。

土曜日は名古屋で「みん就フォーラム」が開催されるが、残念だがこれには顔を出せない。
こうして3日間、慌ただしく、休憩もほとんどなく動くこととなりそうだ。
懇親会ばかりじゃないかという声もあるだろうが、僕にとっては大事な仕事。

せっかくの東京出張なので、久々に皇居も走りたい。
さすがに警備は落ち着いているだろう。
そうでもないかな・・・。

そんなわけで今日からはしばらく会社にいませんが、どうぞよろしくお願いします。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その107

先週は贅沢しすぎました。
ああいった幸せのひと時はたまにあるからいいのです。
あのような生活に慣れてしまうと
(あり得ませんが・・・)
人は堕落します。

その前にお金が持ちません。
そう、反動はすぐにやってくるのです。
ここは質素な生活が求められます。

住吉町に新しいお蕎麦屋さんができました。
「ゆで太郎 名古屋住吉店」さんです。

オープンしたのは最近だと思っていましたが、調べてみたら1年前でした。
随分、時間は経過しているのですね。
人気食べ物ブロガーとしてはリサーチ不足、失格です。

東京を中心としたチェーン店ですが、現在、名古屋市内には2店のお店があります。
それも意外と近い場所に・・・。
これも独自の戦略でしょうか。

東京に出張すると同じような蕎麦屋のチェーン店が多く存在します。
値段も手ごろで時間がない時はサクッと食べられるので重宝します。
名古屋にもこの類のお蕎麦屋さんが欲しいですが、なかなか根付きません。
文化が違うのでしょうか。

この日は無性に蕎麦が食べたい気分。
「よしっ、今日はサクッと蕎麦を食おう。」
と勇んでお店の前にあるチケット販売機を見つめます。

真っ先に目に飛び込んできたのが「天中華」。
蕎麦を食べようと決めていたのに、思わずボタンを押してしまいました。

「あっ・・・」
そんなことって、ありますよね。

呆然としながらお店に入りチケットを渡し、しばらく待ちます。
「●番の天中華、お待たせしました。」
そんなふうな元気な声が聞こえてきました。

天中華 450円

中華そばに海老の天ぷらが乗っています。
ちょっと何かが違います。
しばらく考え、その違いを発見します。

これが正解。

お店の前の写真は海老はこの向きなのです。
最新のテクニックを駆使しました。
「これが大事なんだ・・・」
人気食べ物ブロガーとしてのこだわりも見せてみます。

写真よりも海老が少々小さいことに文句はいいません。
大人であるべきなのです。

ゆで太郎さんに中華そばがあることを初めて知りました。
ご飯とコロッケがセットで550円なので、これもかなりお値打ちです。
「本当は蕎麦を食べようと思ったのにな・・・」
そんなことを呟きながらお店を出ました。

今日はメニューがメニューなだけにあっさりバージョン。
ごちそうさまでした。

次世代のために、今できること

先週末の土日は国際ロータリー第2760地区の地区大会。
1年に1度開催される愛知県内のすべてのロータリークラブを対象とした大きなイベント。
参加者は1000名を超えるんじゃないかな。

この土日で様々な催しが実施されたわけだが、僕は日曜日に参加。
少なくとも半日は出席せねばならない。
日曜日の午後にメインイベントがあり、記念講演は元大阪府知事の橋下徹氏。

さすがにこの場は写真撮影や録音は禁止されていた。
未だにその言動に影響力を持っているんですね(笑)。
僕はTVの情報番組をほとんど見ないので橋下氏があれこれ喋っている姿は知らないが、
その意見に叩かれることも多いようだ。

もの応じせず批判を顧みず持論を語る姿は当然のように敵をつくる。
今回の講演でもそれを面白おかしく揶揄しながら激しく語っていた。
まず最初に感じたのは圧倒的な話のうまさ。
その持論には誤った点もあるとは思うが、疑問を持たせることなく説得力ある話で押し進める。

それだけでも感動してしまった。
政党の党首や知事を任されるにはずば抜けた話術が必要なんだろう。
それも上手いだけではない。
参加者の空気を読んだ上で雰囲気を作っていく。
あっという間の90分だった。

内容はブログのタイトルにある通り。
「次世代のために、今できること」

しかし、その話であったかどうかは定かでない。
広い解釈をすればそうだともいえるが、橋下氏の考え方を伝えただけとも言えなくもない。
大阪府や愛知県の知事と市長の関係性や道州制の話も合ったが、
ブログが長くなるのでそのあたりは割愛。

今の政治や行政の多くの問題はハードとソフトがうまく機能していないことが原因だという。
どんな問題であれ、ソフト面は戦略が中心。
大方議論も尽くされ納得できる中身になっているという。
しかし、それを動かすためにハード面が機能しないため、世の中の大半の問題が解決しない。

そのハードとは何か。
組織であり、責任者(決定者)の存在。
ここの改革が進まないため、本来解決できる問題は何年経過しても一向に進まないという。
待機児童の問題も2000年から始まっているのに未だ解決できないのはハードがダメだから・・・。

他にも興味を引く話をされたが、このブログで披露すべきではないだろう。
今後、橋下氏はどうするのだろう。
政界は引退したわけだが、このままでは勿体ない気もする。
今後の活躍も見ていきたい。

何だか感想で終わってしまった(笑)。

海外人材もLGBTも・・・

先週金曜日は全就研の「第30回 就職フォーラム」。
全就研とは全国私立大学のキャリアセンターと企業、
そして我々のような就職情報会社が情報交換をする場。
東京・品川プリンスホテルで開催された。

今回、僕は名大社代表というよりはふるさと就職応援ネットワーク会長という立場で参加。
首都圏を中心とした大学の担当者にその存在をしっかり理解してもらうのが目的。
そのため名刺もそっちを沢山持参。
ちなみに僕の名刺入れには6種類の名刺があり、状況に応じて中身が変わる(笑)。

この就職フォーラムの第一部は基調講演。
いつもは著名な方が登壇されるが、今回はより採用の現場に近い方の登壇。
一人がフォースバレー・コンシェルジュ株式会社の武田取締役。
もう一人は認定非営利活動法人ReBitの中島マネージャー。

テーマは「海外人材」と「LGBT」。
今後、企業がより注力しなければならないテーマ。
500名以上の参加者も熱心に耳を傾けてた。

名大社としても海外の高度人材をあっせんする業務は行っているが、かなり限定的。
まだまだ幅は小さい。

現在、外国人の就労の増加率は日本が全世界で一番。
ホワイトカラーの受入れも一番。
最も就労ビザが取りやすいのが日本だが、その理解はまだ少ないようだ。
今後、南西アジアを中心にさらに広がる可能性はあるが、言葉の問題も含め課題は多い。
そんな話を武田取締役は分かりやすく説明された。

採用後においても悩みは多い。
ただそれは採用前に伝えるべき内容がほとんど。
コミュニケーション不足が大きな理由。
それは外国人に限らず日本人も同じことが言える。

LGBTの中島さんの話もとても興味深かった。
中島さん本人が性的マイノリティーの存在。
自らをカミングアウトしながら今後の対策を語られたのは大きな説得力を持つ。
シスジェンダー、ヘテロセクシャルなど全く新しい言葉も学ばせてもらった。

海外人材にしてもLGBT にしてもこれからの企業は当たり前の存在になる。
そのためにどう準備し体制を整えるのが、僕らにも求められるところ。

第二部は情報交換会・交流会。
多くの方とご挨拶をさせてもらった。
ここがメインの仕事。
頑張りました。
名大社の代表としてもね。

終了後は品川の場末のもつ焼き屋で二次会。

株式会社パフの取締役会のような状態(笑)。
新幹線までのわずかな時間ではあったが、有意義な時間を過ごさせてもらった。

時代が進化すると共に新たな取り組みが必要となってくる。
それを痛感した今回の就職フォーラム。
いい学びにもなりました。

映画「マチネの終わりに」

当初、本作は僕の鑑賞リストには入っていなかった。
福山雅治さんも石田ゆり子もどちらかといえば好きな役者。
それでもその気にならなかったのは、予告編で観たセリフのくささ。
福山氏の吐くセリフがいかにもチープな恋愛ものに感じてしまったのだ。

なんだ、中年アイドルの恋愛映画かと・・・。
しかし、何人もの知り合いが「観るべき作品」と推していたので観ることにした。

中年のアイドル映画と言ってしまうには勿体ない作品。
僕が10代後半くらいに憧れた欧州の恋愛映画に通ずるものを感じた。
パリやニューヨークの風景がそんな過去にオーバーラップさせていたのだろう。
それだけでも大人のラブストーリー。

50歳を超えると10代、20代を対象とした青春映画には何の魅力も感じない。
ワチャワチャとうるさい映画としか捉えられない。
そこが大人の映画との差。

映画というフィルターがくさいはずのセリフを詩のように奏で文学的になる。
それを福山や石田が発するから観る側はフラフラする。
(ここからは呼び捨て・・・)
言い方を変えればうっとりしてしまうのだ。

そこに福山が奏でるギターや石田の感情を押し殺した表情が僕の気持ちを加速させる。
あり得そうにない大人のラブストーリーに知らず知らずのうちに巻き込まれていく。
気がつくと憧憬と自身の曖昧さが映画の中でシンクロする。
本来愚かであるはずの行動が美しく映る。

そして僕もこの映画を推した人たち同様に魅力を語ってしまう。
そんな世界をみんな求めているわけね・・・。

本作のキーとなるのがマネージャー役の桜井ユキさん。
彼女は悪者として捉えるべきだが、僕は彼女の言動に揺れ動かされる。
つい味方をしてしまう。
きっとそんなおバカな人も多いだろう。

本作をハッピーエンドとするか、しないかは観る者次第。
その終わり方も賛否両論あるだろう。
僕の答えはこうだ。
ハッピーエンドとしてこの映画は正解。

このブログを読み返すと酔って書いたことがよく分かる(笑)。

たまには気持ちいい酔いにさせる恋愛映画もいいですね。

小説「トヨトミの野望」

ビジネス小説は池井戸潤氏か真山仁氏くらいしか読まない。
そもそも小説を読む機会が少ないが、何となく気になり手に取った本書。
いや、何となくではないな。
以前からその題材が気になっており、あえて手に取った本書。
本当は手に取ったわけじゃなくて、ダウンロードしたんだけど。

この愛知県でビジネスを行う者としては気になる書籍であるのは間違いない。
描かれているのはどう見てもトヨタ自動車。
東海地区で仕事をする者としてトヨタ自動車の存在は大きく、
この地区、いや日本を代表する尊敬すべき企業。

悪者として扱う人はほとんどいないはず。
当然、僕もそう。
間接的ではあるがうちが恩恵を受けているのは事実。
地域への貢献度も高いからね・・・。

だからこそ本書の描き方が気になった。
登場人物もトヨタ自動車の歴代の代表を思い浮かべながら読み進めた。
ネットでの感想や投稿を読むとかなり特定されているし、辛辣。

武田剛平=奥田碩氏、御子柴宏=張富士夫氏、豊臣統一=豊田章男氏。
誰しもが想像してしまうだろう。
そして、裏ではこんな事件が起きていたんだ…と勝手に決めつけたり。
あり得ない話だとも思うし。
事実は藪の中で、それを信じたくない面もあるし。

ただ馴染みの場所が頻繁に出るので身近に感じたのも事実。
飲み歩く場所は錦であったり、丸の内であったり。
僕の縄張りじゃないか(笑)。

そして、語られる時代もまさに僕が歩んでいた時期。
リーマンショック前後は今でも鮮明に覚えており、本書のストーリーは当時をオーバーラップさせる。
だから余計に厄介だし、頭の中で妄想が勝手に膨らんでいく。

そんな意味ではこれまで読んだビジネス小説とは一線を画す内容。
ここに描かれているストーリーの真偽はともかく面白く読まさせてもらった。
たまにはノンフィクションを感じさせるフィクションを読んでみるのもいい。

本当にクレームがついたのかな?