これからも前向きに 名大社会長ブログ

若手が地域を盛り上げる

先週は僕が会長を務めるFネット(ふるさと就職応援ネットワーク)の例会及び若手研修。
研修は17(水)日にオンライン、19(金)、20(金)日はリアルで開催。
北は北海道から南は九州博多まで約30名近い若手社員が集合した。

僕はいずれも立ち会い、最初にそれっぽく挨拶した後は、研修風景を眺めていた。
ジ~っと見つめていると嫌がれるので、適度に席を外して。
講師は毎年お願いしている研修工房の曽山さん。
多くの実績を持つ曽山さんだが、
Fネットの研修は参加者の意識も高くコミュ力もあるのでやり易いという。
お世辞もあるだろうが、ある意味、人材業界の特徴かもね。

17日のオンライン研修は7社13名。
名大社からは2名参加し、積極的にグループワークでも発言していた。
最近、僕自身がそんな機会も減っているので、新鮮に映ったり、頼もしく感じたり・・・。

19、20日のリアル研修は東京のUZUZさんのオフィスを借り5社13名。
姫路からもわざわざ参加頂いた。

オンラインもリアルもそうだが、講師が一方的に話すのではなくワークが中心。

それぞれの課題に向き合い、自分の考えや仕事ぶりを披露していく。
入社1年未満なのにレベルの高い意見をいう若手も多く、こちらがハッとさせられる。
お互いの刺激になるのは間違いない。

会社にどっぷり浸かった我々とは異なる。
いい意味で未熟で、いい意味で悩みを抱える。
この場ですべて解決することはないが、
お互いに自己開示し共有することで強みも弱みも理解できる。
翌日から少なからず仕事への向き合い方が変わるだろう。

Fネットの若手研修は2018年から実施しているので、今年で7年目。
過去、研修に参加したメンバーで加盟会社のリーダーに育っている者も多い。
今回の研修でもリーダーズインタビューに4名の先輩に協力してもらった。
以前は頼りなかった者がこう成長していくのか・・・。

そんな姿を見るだけでも嬉しくなってしまう。
5年後、リーダーズインタビューに先輩社員としてこの場に来てほしい
と研修終了後にも挨拶させてもらった。

19日は隣の会場で例会を行っていたので、
懇親会は経営者&若手、ゲスト、講師合同開催。
いつものようにムチャブリもあり、こちらも大変盛り上がった。
わずかな活動ではあるが、こんな場がいずれ地域を盛り上がる若者を育てていく。

これからに期待したいね。

そうそう、日本酒は飲んでたよね。

前回書いた家飲み日本酒ブログで次回のアップは11月といっていた。
もう1月下旬。
仕事をサボっていたわけじゃないが、すっかり時間は経過。

2023年は忘年会も完全復活で、飲み会も多かった。
それが原因ではないと思うが、風邪も引いてしまった。
珍しく2日間連続で休肝日にしたり・・・。

それでも飲みに行かない日は家飲みがほぼ毎日。
記録を残すことは自身と日本酒好きの読者の参考になる。
そんな自分勝手な想いで10月から12月までの家で飲んだ日本酒を紹介しておこう。
1月以降は3月あたりにアップのつもり。
忘れないようにしないと・・・。

京の秋
息子が内定式のために帰省した時のお土産。
京都駅で購入するので招徳酒造が定番。

ほしいずみ純米吟醸ひやおろし
秋らしい日本酒を頂く。

森嶋純米吟醸
外飲みで美味しかったので、初めて購入。

純米吟醸於大
愛知県の地酒。
「どうする家康」効果で売れたのかな?
あまり売っていないと思うけど。

よこやまsilver7
ふるさと納税返礼品。
長崎県壱岐島のお酒だが、僕好みのフルーティーな味。

kamosumori純米吟醸
これは女性好み。
家人も喜んで飲みますね。

久保田千寿
少し寒くなってきたので、ぬる燗で頂く。
家人の友達から頂いた。
感謝!

たかちよグリーン
しぼりたて生原酒だが、ラベルの色の違いは分からない(汗)。

AKABU純米吟醸
以前は一番好きだったかも。

八海山
定番の日本酒。
11月は燗酒も増えてきた。

シン・タカチヨ
これが2023年のベストかも。
無濾過生原酒。
メチャ美味かったが、もう買えないのかな。

いい徳利が欲しくて、やきもの市で備前焼の酒器を購入。
燗酒が美味くなった気がする。

賀茂鶴本醸造上等酒
コスパはいいですね。

KISS of FIRE
北陸旅行の際、鹿野酒造さんの酒蔵で購入。
いろんな賞を獲得しているお酒。

手取川大吟醸hoshi
旅館で飲むために買ったが、家でも・・・。

手取川しぼりたて純米生原酒
加賀温泉界で飲んで美味しかったので、近くの酒屋で購入。
家でも美味い。

常きげん山廃仕込純米酒
こちらも酒蔵で購入。
くせはあるが冷やでもぬる燗でもOK。

楽器fp
久々に頂く楽器。
ピンクのラベル、このイラストは初めて。
年末に相応しい。

紀土純米大吟醸。
一年の締めはこれ。
大みそかに頂いたふるさと納税返礼品。
毎年お願いしてますね。

昨年も多くの日本酒を頂いた。
いろんな銘柄を購入することで家人の好みも分かってきた。
このあたりを飲ませておけば機嫌がいいというのも予想がつく。
上手く利用していかないと・・・。

正月はほぼ毎日、日本酒を飲んでいたので、次回はかなりの本数が並ぶかも。
まとめるのも大変なので、忘れないようにしたい。

今年もいい日本酒LIFEを送っていきたいね。

映画「コンクリート・ユートピア」

タイトルが秀逸。
そんな言葉も名称も映画には出てこない。
しかし、誰もがそれがどこなのか容易に想像できる。
唯一残されたアパート(韓国ではマンションをアパートと呼ぶの?)がコンクリート・ユートピア。

能登半島地震直後に公開された大災害に関係する作品なので、観ることを憚れた。
ただここは割り切りも必要。
本作の大災害はきっかけに過ぎず、人間のエゴや環境によって変化する人格を描くのがメイン。
今回の地震とは似ても似つかないことは予め理解した方がいい。

ネタバレしない程度に説明すると、廃墟となったソウルで崩落しなかった唯一のマンションに
多くの人が押し寄せ、不法侵入をしたため、それを住民が排除し守っていく。
それが住民に安心を与えユートピア化していくストーリー。

それだけでも日本映画にするのは難しい。
さらに難しいのは描かれる人間模様。
人はいざという時にどんな行動を起こすかは分からない。
自分の生活を維持するのが精一杯なのに他人を救えるか。

極端に言えば自分や家族を守るために、人殺しができるか。
そんなことを問われる。
映画を観る限り、日本より韓国の方が過激。
あえて過剰な演出をしているかもしれないが、日本ならこうはならない。
(と思いたい・・・)

非常事態に陥った時に冷静な判断ができるか、
誤った行動があたかも正しい行動として受け止めることはないか。
それは今、世界中で起きている戦争に近い。

自己防衛のためなら相手を傷つけてもいいという愚かな行動に対して、
全く違う切り口で批判しているのではないか。
ラストシーンから愚かな国や人たちへのメッセージとして僕は受け止めた。

そんな意味では強烈な社会派映画にもなるが、
別の見方をすればホラー映画としても成立する。
ゾンビになっていないだけで、実際はゾンビと同じ。
姿かたちは人間だが、やっていることはゾンビ。
そんなふうにも見えてしまう。

そんな両極端な作品を思わせる韓国映画はやはり面白い。
こんな作品を日本では作ってほしくはないけど(笑)。

主演はイ・ビョンホン。
いつもはクールな二枚目が多いように思う。
本作はとても醜くカッコ悪い。
それだけ光っていたということか。

年明け早々、インパクトの強い映画を見せてもらった。

小説「トヨトミの世襲」

前作「トヨトミの逆襲」を読んだ時に次作は「トヨトミの帰還」か「トヨトミの覚醒」と書いた。
全く違ったが、「トヨトミの帰還」はやや近いか(笑)。
「トヨトミの野望」から続いたシリーズの完結編。

ここまできたら読まざるを得ない。
地元で事業を行う身としては、どんな展開になるのか気になるのは当然。
描かれている世界はまさに今。
本書の単行本の帯には「99%実話の噂」と書かれている。
さすがにそれはないと思うが、T会長の顔をイメージしながら読み進めてしまうのは著者の思う壺。

本書にはうちの会社がオフィスを構える「伏見」も頻繁に登場する。
その度にどのあたりか?どこの店か?なんて考えてしまう。
また、ディーラーも実在するあそこの社長と弟?と思ってしまう。
確か奥さんって・・・。
知った名称はより現実に近づけるので、少々、恐ろしかったり。

今回、新たに登場するのが「織田電子」。
あきらかにニデック(旧日本電産)を指している。
それは僕が語らなくても読者の99%が「織田会長は永守会長ね」と頭に浮かべるだろう。
確かに噂に聞く面と同じ点があったりと、内容も事実と思わせる。

ご子息のこともネットで調べてしまった。
フィクションであるのは間違いないが、社長室に飾ってある絵は本当かもと思ってしまった。
そのあたりはとても巧妙な展開で想像力を働かせる。

本書はタイトルにあるようトヨトミ家の世襲問題がメイン。
ファミリービジネスを学ぶ者としては否定的に表現される世襲はいかがか?と思ってしまう。
その点に関しては正直な感想だが、世間一般的には共感されるのだろう。
それだけ世襲に対してマイナスイメージを与えるニュースが多いし・・・。

中身については触れないが、前2作と比べるとプライベートが描かれる面が多い。
それもスキャンダラスな場面が多いので、ビジネス小説の枠を超えた印象も。
それは僕だけが感じているかもしれないので、読んだ方の感想を伺いたい。

どちらにしても目まぐるしい展開は読み物としては面白い。
解説には「その“衝撃のラスト”を見逃すな!」と書かれているが、
これが事実だとしたらほんと衝撃。

楽しめたエンターテイメント小説だが、EV市場の動向も学びことができた。
完結篇といっているが、5年後、続編が出たりしてね。

食べ物のはなし 特別編 季節のおまかせコース

今回も特別編。
最近、伏見シリーズのアップがないです・・・。
新規開拓が足りないのでしょうか。
間もなく復活させますので、あと一週、お持ちください。

特別編だからといって遠征ではありません。
今回は近場。
それも名古屋駅前になります。

本来であれば特別編には該当しません。
どうしても特別編にしたい理由があったのです。

向かったのはミッドランドスクエア。
4階のレストラン街にある「築地寿司清 名古屋店」さんに家族で行ってきました。
(ミッドランドスクエアのHPより)

こちらは娘が学生時代にアルバイトをしていました。
それがキッカケで東京の築地のお店にお邪魔したことがありました。
その時のブログがこちら

バイトを卒業して4年近くになるにも関わらず、
ちょくちょく顔を出しているようです。
とてもいい店長さんで今もお店を切り盛りされています。

今回お願いしたのは「季節のおまかせコース」。
値段によって品数が異なりますので、その品数から値段を判断してください。
娘の顔を立ててサービスをしてもらったようです。
嬉しくもありますが、申し訳ない気もします。

まずはエビスビールで乾杯。

前菜。
お酒のアテには最高です。

刺身の盛り合わせ。
イワシとブリが最高でした。

そして焼き物。
お寿司屋さんにしては珍しい和風タルタルソース。
これが絶妙なバランスです。

そうなると白ワイン。
こちらは一点勝負。

あん肝と白子。
体はどうなっても構いません。

あまりにもイワシが美味しかったので、息子が光物盛り合わせを注文しました。

どんどんお酒が進んでしまいます。
これならいくらでも頂けます。

そして鯛の唐揚げ。
甘くもありながら程よい塩味。
これもヤバいです・・・。

茶碗蒸しで体を再度整えます。

お寿司の盛り合わせ。

娘のおススメはとろたくですが、どれも美味しい。
これだけでも一人前はあり、いくら寿司好きでもこれ以上は食べれません。
息子はここぞとばかり注文する気満々でしたが、断念しました。

最後はデザート。

息子も大学を3月に卒業、娘も東京での生活にも慣れ、
山田家も変化の大きい一年になりそうです。

こうして半年に一度くらい家族で贅沢な食事を頂くのも大切。
今回は大変お世話になり、ありがとうございました。。

ごちそうさまでした。

映画「ブルーバック あの海を見ていた」

いい映画だ。
素直な気持ちになれるいい映画だ。
それは映し出される広大で美しい海であり、
海底を自由に泳ぐ魚群であり、それを見守る人たちのこと。
そこに懸ける想いがヒシヒシと伝わってきた。

自然と共生する大切さを改めて教えてもらったような気がしてならない。
過度な環境保護を訴えるわけではない。
環境問題に痛切なメッセージを発しているわけではない。
ごく自然に自分たちが大切にすべきことを当然と捉え動くだけ。

より快適で楽な生活ばかりを求める自分がちっぽけで情けない人間に思える。
真っすぐ生きるとはこういったことなんだろう。
もっと大切なことは何か。
映画に感動しながら、こっそりと反省をしてしまった。

本作の舞台は西オーストラリアの海辺。
父を海の事故で亡くした母と娘が海と共存した生活を送る。
環境活動家の母はアワビも獲るが、あくまでも最小限。
生態系は傷つけない。

娘は海で鍛えられ、海の奥深くまで潜っていくこともできる。
そこで出会ったブルーバックと名付けられた巨大な青い魚と心を通わせる。
そのシーンは果てしなく美しい。
そして感動的。

誰しもがそんな海を荒らしたくないと思う。
それは無責任に映画を楽しんでいるからか・・・。

ここにビジネスチャンスがあるなら、どうだろうか。
浅はかな僕は揺らぐ。
本当の姿を見ることはせず、表面的な姿だけ捉えようとするだろう。
きっと世界中でこの手の問題は起きているはず。

本作は現在と過去を織り交ぜながら、何が大切なのかを教えてくれる。
そこに説教臭さも、必要以上の演出もない。
自然体に近い。
ドキュメンタリーを見ている錯覚にも陥る。

主演の娘アビーは幼少期、青年期から大人へと描かれる。
母親ドラは晩年期まで。
2人の役柄を5人の役者が演じる。
違和感はなく、むしろ心地いい。

オーストラリア映画って、なかなかいいじゃないか。
マイナー作品だが、素直な気持ちでおススメしたい。

そして、もう一度、オーストラリアにも行ってみたくなった。
1回しか行ったことはないけど・・・。

映画「女優は泣かない」

僕はこういった小さな日本映画が好きだ。
超豪華な俳優陣を並べず、テーマ設定も地味で低予算で仕上げた作品。
メジャー公開もされないし、大ヒットもしない。
(すみません・・・)

しかし、作り手のこだわりや役者陣の懸命さが伝わる。
そこに大きな魅力を感じる。
そんな日本映画が好きで大切にしたいし、応援もしたい。
本作はまさにそれ。

舞台は熊本県荒尾市。
一昨年、熊本に旅行も行ったが、どのあたりかも知らない。
調べてみたら熊本市よりずいぶん北で有明海沿い。
有働監督の出身地だという。
そのあたりも作品に込める愛着もあるのだろう。

映し出される風景や熊本弁がストーリーと融合し、こちらの気持ちも引っ張られる。
物語はスキャンダルで仕事を失った崖っぷち女優と
評価が上がらない女性ディレクターの人生模様を描くだけ。
(ちょっと失礼な表現かな・・・)

大げさな人間ドラマはない。
新鮮なテーマともいえない。
だが、僕はストレートに感情を持っていかれた。

娘と父の問題が余計に僕を感情的にさせたのかもしれないが、それだけじゃない。
笑うシーンでは笑い、泣くシーンでは泣く。
オーソドックスでありながら、小気味よい演出が感動を生む。

象徴的なシーンで父親が娘に焼き飯を振舞うシーンがある。
その焼き飯がいいじゃないか。
チャーハンじゃなく焼き飯。
きっと美味いはず。
そう思ってしまう。

父と娘の絆は言葉はなくでも、関係性が悪くても太く繋がっている。
どんな娘であろうと父親は応援するし、
どんな冷たい父親だろうと娘はきっと信じている。

主演は蓮佛美沙子と伊藤万里華。
このキャスティングも素晴らしい。
崖っぷち女優とイマイチな女性ディレクターを上手く演じている。

伊藤万理華は「サマーフィルムにのって」のまんまな気もしたけど。
あれがキャラか、演技が同じようになってしまうのか。
まあ、それはそれでよしとしよう(笑)。

女優は泣かない。
泣かないし泣けない。
それもプロ。

素直に感じたい作品だよね。

なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか

最近、Z世代の採用をテーマにした講演依頼を頂くことが増えた。
「Z世代評論家」なんてテキトーなことを言っているせいもあるが、
特別な見識があるわけではない。
評論するのは勝手で資格があるわけではないし(笑)。

とはいえあまり無責任なことは言えないので、
それなりに調べたり、経験したりしている。
その中で参考になるのは大学での授業や若手社員の動向、
子供たちの価値観だったりする。

残念ながら正解はない。
はっきり言ってしまえばマチマチ。
よく表現されるようなデジタルネイティブとか、
本質に価値基準を置くとかは周知の事実。
目新しさはない。

価値観も多様。
今の学生は大人しいというが、それは以前から。
昔は大学の授業に出ていなかったので、見えなかっただけ。
今は学生がしっかりと授業に出席するので、そんなふうに見える。

安定志向が多いというが、それも昔から大差ない。
フルコミで勝負したいという学生も少なからずいる。
みんながみんな同じ考えではない。

それに説得力を持たせてくれるのが本書。
著者の古屋さんとは2度ほどご一緒したが、僕が感じていたことを具現化してくれる。
「ゆるい職場」でもなるほどと感心したが、
(おかげで講演にも生きてます・・・)
本書もふんだんにデータを活用し、その中で持論を展開されるので納得感は高い。

僕のように感覚で勝負している者とは明らかに違う。
本書でも言及されているが、若手を育てるのが難しいのは、
世代感よりは働き方が変わったことが大きい。

現状や自社に当てはめてみればより明確。
以前、ブラック企業という言葉があちこちで使われていた。
長時間残業や休日出勤など、過酷な働き方で自殺者が多いというような・・・。
もちろんゼロではなく、問題を抱える企業も多いだろう。

しかし、明らかに減ったはず。
僕らが若い頃当たり前だった残業なんて今や考えられないのが一般的。
それに合わせたマネジメントや育成方法が求められるが、
管理者側が追いついていないのが現状じゃないか。

僕がエラそうにいって、完璧にこなせるかといえばそうではない。
今の考え方は理解しているが、錆びついた価値観が頭の隅に残っているのも事実。
これが邪魔するケースもある。
一言でいえば「古い」のだが、くだらない成功体験が足を引っ張る。

一方で本質的な面もあるので、その境目は難しい。
だからゆるくて辞める社員が出るのも当然。
まずは職場環境の変化を前向きに受け止めることが大切。
転職も普通だし、副業、兼業も当たり前の時代になるのだろう。
どんな時代も若者が変わる前に自分が変わることが必要かも。

離職者が多いのは「きつい職場」と「ゆるい職場」という。
その中間なら大丈夫なのか?という疑問があるかもしれないが、
もしかしたらそれがヒントなのかもね。

いつの時代も若者を育てるのは難しい。
僕が若い頃、新人類といわれ、それに手を焼いた上の世代も多い。
昔は精神論で押し通せただけ。

不満が充満して、みんな飲み屋でグチっていた。
今の若者はそれがない。
そう思うと自分たちの方がダサかったり。

Z世代が特別ではない。
今も昔もさほど変わらない。
若者に変化を求めると同時に僕らも企業も変化していかなくちゃね。
本書を読んで改めてそう感じた。

ありがとうございました。

食べ物のはなし 特別編 蟹グラタン

能登半島地震で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

今回も特別編。
ご紹介するのは北陸旅行の際にお邪魔した金沢のお店。
「長八 片町店」さんにお邪魔してきました。

金沢は駅前は繁盛していますが、片町周辺も(特に夜の街としては)賑わっています。
金沢で人材サービスを行う先輩経営者に
「お値打ちでお寿司も美味しいお店」と尋ねたところ、こちらを教えて頂きました。

調べてもみるとかなりの人気店。
ホテルから徒歩3分も掛からない便利な場所。
さすが、金沢の人材業界を牛耳る先輩。
改めて感謝します。

予約したカウンターに通してもらい、メニューを眺めます。
目の前の水槽には大きな蟹が泳いでいました。

活加能がにで一杯(600g超サイズ)が22,000円、一杯(900g超サイズ)が33,000円します。
迷いましたが、相方が蟹に興味を示さないので、オーダーしないことにしました。
まずはビールで乾杯。

スプリングバレーは三口でなくなってしまいました。

え~っと、何だったけ?

これがお酒に合います。
瓶ビールで体を整えた後は日本酒。
能登の酒、竹葉純米吟醸。
一日も早い復興を祈っています。

刺身盛り合わせ

カキフライ

そして、蟹グラタン。

こちらが濃厚。
身がぎっしりと詰まっています。
蟹には興味がないようですが、蟹グラタンは興味を示しました。
ホッと安心(笑)。

職人さんは魚を捌き、料理をこしらえています。

隣に座る年配のご夫婦は職人さんと会話しながら食事を楽しんでいました。
常連さんでしょうか。
そして注文されたのが活加能がに。
あれは600gか900gか・・・。
どちらかは分かりませんが、横目でチラッと眺めながら堪能しました。

こちらはお麩で勝負。

そうなると熱燗を飲みたくなります。

海鮮しゅうまい

海老、帆立、かに、白身の魚介入りのこだわりしゅうまい。
そろそろお寿司でも食べようと思いましたが、お腹もかなりふくれてきました。
それほどの量は必要ありません。

ここは鯖の食べ比べをすることにしました。
炙り〆鯖の棒寿司。

香ばしく炙った〆鯖を大葉、ガリ、ゴマの入った特製シャリで頂きます。
そして、焼鯖の棒寿司。

どちらも美味しかったですが、個人的には炙り〆鯖の棒寿司に軍配。
こちらのお店はコース料理もあり、グループはその方がいいでしょう。
少人数やカウンターでの食事なら、旬のメニューを眺めながら注文するのがいいのではないでしょうか。

2人で16,000円ほどだったような気がします。
地元の方がおススメするお店は間違いがないですね。
満足する夜を送らせてもらいました。

ごちそうさまでした。
少しでも早い復興と賑やかな街に戻ることを祈っています。

映画「ショータイム!」

なんと2024年初の映画はフランス作品。
昨年最後が「ラ・メゾン 小説家と娼婦」だったので、
フランスで終わり、フランスで始まったわけだ。

なんたってパリ五輪もあるし、パリ丼も食べたいしね。
なんも関係ないけど・・・。
ブログも連続。
タイミングと関心が合致した結果の選択だが、テーマも結構面白かったり・・・。

本作は実話を基にしたヒューマンドラマ。
それも2015年頃なのでまだ最近のこと。
経営難に陥った農場を立て直すために納屋にキャバレーを作り繁盛させようという流れ。

なんとなく80年代的。
なんとなくフィクションならあり得る話。
それが近年の実話というから興味が湧く。

日本人の感覚ならこんなアイデアは出ない。
仮にアイデアが出たとしても実現不可能。
誰も賛同しない。
キャバレーという響きもあるが、それが落語や漫才など、
エンターテイメントな劇場でも到底無理だろう。
そのあたりが国民性の違いか。

あながちそうとも言えない。
どこにも頭の固い老人はいて、断固反対。
有無をいわさず拒否する人はいる。
まあ、それも万国共通だったり・・・。
そんなお国柄を眺めているだけでも参考になる。

それが実話を基にした映画のいいところだと思う。
作品自体はとても温かい気持ちになれる幸せな映画。
諦めなければ夢は叶うし、誰かが救いの手を差し伸べる。

新春らしさもあるし、
気分が晴れない時にこんな作品で気分転換するのもいい。

もっといいのはフランス語が分かること。
理解できていれば120%楽しめるんじゃないかな。
きっと日本人では通じないダジャレや言葉遣いがより面白くさせたり。

本作に登場する俳優さんはだれ一人知らない。
サブリナ・ウアザニは魅力的だが、きっと名前は覚えられない。
そのあたりが佳作だけどマイナーな日本映画みたいで好感が持てる。

本作で描かれる舞台は今も農場キャバレーとしてお客さんを集めているという。
現在進行形だとより応援したくもなる。

今年もフランス映画を観てしまうのかな。
着眼点にも注目していきたいね。