これからも前向きに 名大社会長ブログ

鋭い眼光

グランパスの連勝もストップ。
ドラゴンズもスタートは良かったものの、3連敗もあったり・・・。
昨日も残念な負け方。
それでも両チームとも昨年までとは異なり、期待ができるシーズンとなりそう。

2010年のようにアベック優勝してくれると名古屋も盛り上がるだろうなあ~。
グランパスもドラゴンズも最近の選手は分からずファンとして怪しい面もあるが、
地元チームは応援したい。

昨年は一度もスタジアムにお邪魔することなく一年を終えた。
豊スタは遠いので難しいかもしれないが、名前の変わったドームは一度くらいは顔を出したい。
その時にぜひ拝みたいのが、昨年の最優秀中継ぎ投手。
テレビでは「眼光ビーム」と紹介される祖父江大輔投手。

(写真は一昨日のCBC中継から)

一昨日までのドラゴンズの4勝全てに祖父江投手のセーブがついている。
チーム事情もあり今年はストッパーでの登板だが、きっちり成績を収めている。
頼りになる守護神。
昨日は不運もあり負け投手になってしまったが・・・。

写真にあるようにTVで見る祖父江投手の目つきは鋭い。
というより恐ろしい。
ドラマや映画で悪役を張れる風貌。

それが話題となり「眼光ビーム」と名付けられるのだが、
直接、お会いするとギャップに驚く。
ファンの間では有名だが、ドラゴンズを代表するイケメン。

それだけじゃない。
とても礼儀正しい好青年。
これは一昨年の北谷でのキャンプ。

母校の後輩でもあるため、職権乱用でキャンプ地に表敬訪問。
コロナ騒ぎのギリ前で差し入れを持参できた。
この時も好感度はグーンとアップした。
それからの最優秀中継ぎ賞。

今年は最多セーブ投手になれるのかな・・・。
母校出身で活躍するプロ選手はほとんどいない。
そもそもどのスポーツも強くない。

その中で球界のレジェンド岩瀬仁紀投手や祖父江投手の存在は大きい。
母校の誇り。

岩瀬氏はドラゴンズの永久欠番クラスの伝説。
祖父江投手にもドラゴンズの歴史にも名を残してもらいたい。
そのためには今年の活躍とチームの優勝が不可欠。

まだまだ先は長いが期待していきたい。
鋭い眼光で相手打者もビビらせながらね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その174

昨年のこの時期、食べ物ブログは週2回の掲載でした。
少しでも伏見のお店を応援するために敢えて数を増やしたのです。
そして中旬からはテイクアウトシリーズに変わりました。

名大社も非常事態宣言を受け在宅勤務。
伏見界隈の飲食店も休業が増え、お持ち帰りメインになったのです。
そこまでしなくてもよかったな・・・と今では思いますが、
昨年は自粛ムードが日本全体を覆っていました。

その間、閉店したお店もあります。
反対に状況を見てオープンしたお店もありました。
その勇気にエールを送ると共に貢献もせねばなりません。

錦通りを北に向かったところにある「まぜそば鳳」さんに行ってきました。

地下は「えんそば」さん、2軒隣は「ラーメン大」さん。
人気店がひしめき合っています。
そんな場所にあえて出店。
その勇気には再度エールです。

名古屋のまぜそばといえば、「台湾まぜそば」が有名。
人気食べ物ブロガーもちょくちょく頂きます。
こちらはまぜそば専門店ですが、かなりの種類が揃っています。

柚子香る海苔塩まぜそば、ベーコンカルボまぜそば、しらすぺペロンまぜそば、
チーズカレーまぜそば、他にも個性的なまぜそばが並びます。
迷うところですが、ここは王道を。
屋号にもなっている「鳳まぜそば」を注文しました。

特製もあります。
写真を見ると200円アップで具材も2倍のような気配です。

そして、量も選べます。

せこさ100倍で勝負したいところですが、来月には55歳となる身。
GOGOと勢いよく行けという外野の声は無視して、中盛をお願いしました。

鳳まぜそば 830円

それでもかなりの迫力。
グイグイとかき混ぜます。
えびの香りが漂ってくるのが特徴でしょうか。
ここはダイナミックにいくしかありません。

グワシグワシと食べ続けます。
体が味の変化を欲します。

このニンニクの存在も重要。
思い切って乗せます。

匂いがしないマスクをすれば問題ありません。
ガッツリと美味しく頂きました。
食べ終わった瞬間、「ふ~っ」とため息をつくのもまぜそばらしさ。

隣の若者は当然のように大盛を注文していました。
次回はブタトロねぎわさびまぜそばにチャレンジしてみましょうか。

ごちそうさまでした。

自分の頭で考える日本の論点

出口さんほどあらゆる分野に造詣が深い人はいないんじゃないかと思う。
その教養と深い思考はどこから生まれてくるのだろうか。
生まれながらの能力の違いもあるが、それを言っちゃあ、身も蓋もない。

たゆまぬ努力を繰り返されているが、そんな必死な感じはしない。
普段の過ごし方に大きな差が生まれるのだ。
それは本書の付録に著されている。

付録なのでバラしても問題ないだろうし、
他の作品でも書かれているんじゃないのかな。
ここは自分のために押さえておこう。

自分の頭で考えるための10のヒント
①タテ・ヨコで考える。
②算数、すなわち数字・ファクト・ロジックで考える
③外付けハードディスクを利用する
④問題を分類する「自分の箱」をいくつか持つ
⑤武器を持った「考える葦」になる
⑥自分の半径1メートル圏内での行動で世界は変えられると知る
⑦「人はみんな違って当たり前」だと考える
⑧人の真贋は言行一致か否かで見極める
⑨好き嫌いや全肯定・全否定で評価しない
⑩常識は徹底的に疑う

と並べられたところで、で、どうするの?も思われるかもしれない。
その時は買って読んでください。

本書は22の論点に対し、出口さんの考えを述べている。
中には専門分野ではないテーマもあるだろうが、そこにも持論を持たれる。
僕のように「なるほどね~、まあ、それでいいんじゃない~」
なんて一ミリも思考停止になったりはしない。
必ず自分なりの解を導かせながら。

想像力を働かせるだけでなく、タテ、ヨコ、算数で考えられているのだ。
ちなみにタテは時間軸で、ヨコは空間軸だけどね。
それができるには歴史と世界を知らなきゃいけない。

常々言われる「人・本・旅」で脳を活性化させないと。
これは論点「日本人は働き方を変えるべきか」で出口さんが述べられている。
「メシ・フロ・ネル」を実行してきたわけではないが、
もう少し自分自身の働き方を見直す時かもね。
今更遅いか(笑)。

本書を読みながら考える以前に知識の浅さを痛感。
アウトプットのためにインプットももっと行わないと・・・。
若い人たちがもっとこれに気づくといいよね。

そういえば従姪がこの春、立命館アジア太平洋大学に入学した。
どんな大学生活を送るのだろうか。
それを聞くために一度お邪魔するのもいいかもね。

その際はよろしくお願いします。
えっ、何を?(笑)

新年度は盛り上げていきたいね

2021年度がスタートして早や5日。
組織再編に限らず席替えをしたので、否応なくその変化を感じるはず。
年度末の社員総会では前期を振り返ると共にいくつかの重要な話をした。

例年であればセミナールームに集合し開くのだが、
少しでも密を避けるためオフィス内で実施。
毎週月曜の朝礼が長くなっただけのよう(笑)。

年度末恒例のの記念写真も今年はなかった。
それくらい撮っとけばよかったかな・・・。

その場では昇格人事も発表。
このブログで少しだけ紹介すると取締役のタカイが取締役副社長に、G5のシゲノがG6に。
G5ってなに?と思われるだろうが、これは名大社の役職のグレードを示すもの。
分かりやすくいうと課長から部長への昇格。

名大社もいよいよ女性が先頭に立つ会社になってきた。
各部門も一部再編。
組織図を見る限り、女性中心の会社といっても大袈裟ではない。
政府が目標とした女性管理職30%は軽くクリアといえよう。

言っておくが政府の目標に合わせて女性管理職が増えたのではない。
能力ある者を登用した結果、そうなっただけのこと。
僕の趣味も関係ない。
男女差がある会社ではないので、どっちが相応しいということもない。
至極全うな人事。

こうして2021年度がスタート。
前期はコロナの影響もあり大きく業績を落とした。
今期はかなり高い目標を立て動き始めた。
高いといっても前年比での目標の高さは大したことはない。

それは総意。
綿密な予算計画の下、その計画に向かって走っていくだけ。
当然、走りながら考える場ばかりだが、やるべきことは明確。

先週末は「ジモト就職フェア」を開催。
就職活動も第2クールに入ったのか、積極的に動き回る就活生が目立った。

参加頂いたクライアントの満足度も高かった。
新年度が幸先がよくひと安心。
これでさらに勢いがつくといいね。

高井が副社長になってお祝いも届いた。
パートナーである株式会社パフの経営陣から笑えるメッセージも。
メッセージは内緒にしてあげよう。

写真では2年目マツモトへの贈り物にしか見えない。
会社の目立つところに飾るべきだが、照れ屋の彼は早々に片づけてしまった。
どこに隠したのだろう(笑)。
かなり嬉しそうだったけど。

こんなサプライズも感謝!

こうして始まった2021年度。
全員の力で盛り上げていきたいね。

久しぶりの東山動物園

先日、ロータリークラブの会合がガーデンテラス東山で行われたため、のこのこと出掛けた。
ガーデンテラス東山は東山動植物園内にあるレストラン。
結婚式にもよく使われる。

例年、この時期は多忙極まるので欠席していたが、今年は立場上そんなわけにもいかない。
随分前からスケジュールを調整しこの日を迎えた。

集合時間は決まっていたが、基本的に自由行動で動植物園内を散策することに。
ちょうど桜の季節。
2年前にも植樹事業のイベントでお邪魔し、えさこらと下働きをした覚えがある。

植樹した桜はまだまだ花を咲かせないが、園内は桜が満開。
晴天ならもっと美しく写真も撮れただろう。

本来なら桜の品種を確認しながら眺めるのが妥当だろうが、
そこまでの関心もなく、ただ心地よい風に吹かれながらボーっと眺めるだけ。
それで気持ちが癒されるのであれば、間違いではない。

植物園内だけでは時間を持て余したので、動物園にも向かった。
東山動物園って、いつぶりだろう。
確か息子が幼稚園くらいじゃないだろうか。

15年以上も昔の話。
当時はコアラが人気で行列をなしていた。
今はそうでもないみたい。
見学時間がずれていたかもしれないが、コアラ館には人はおらず。

もう珍しい存在ではないのか・・・。
遠足とか社会見学で名古屋市民はもう友達という認識なのか。

そこで行列をなしていたのがレッサーパンダ。
レッサーパンダ舎がオープンしたのはこの3月。
僕はそんなニュースすら知らなかった。
ミーハー的に並び、15分ほど待って入館。

コロナ禍のため舎内は15名定員の時間入れ替え。
滞在時間は1分間。
この1ヶ月でレッサーパンダは人に飽きてしまったのか。
カメラを向けても全く反応しない。

こちらを見ることもなく避けている様子。
正面からの写真は撮れなかった。

目立ったのはキッチンカー。
広々とした施設で食事ができるのも魅力。
久々に東山動物園にお邪魔して新鮮だった。
スーツを着たオジサンたちがブラブラしていたのは異様な光景だと思うが・・・。

ここがガーデンテラス東山。

東山動植物園の園長さんのありがたい話を伺った。
最後は噴水ショー。

僕がもっと若くデートで来てたら盛り上がったかも・・・。

とりとめもなく内容も薄いブログになってしまった。
小学生の作文のよう(笑)。
桜が綺麗でレッサーパンダは人気ということが伝わればいい。

お疲れ様でした。

映画「ミナリ」

オープニングとエンドロールが韓国映画っぽくないなと思い、
観賞後、確認したら本作はアメリカ映画。

『パラサイト 半地下の家族』に続き、韓国映画は面白いぞ!」
と言おうとしたら違うじゃないか。
韓国語のセリフが大半だからという理由で外国映画賞はちょっと違うと思うが、
アカデミー賞選考委員会では(そんな会がある?)当然の認識なんだろうか。

まあ、それはさておき今話題の作品。
昨年話題となった「パラサイト 半地下の家族」に比べれば地味でオーソドックス。
人を殺したり、とんでもない悪人が跋扈するわけではない。

登場人物は基本的にみんな善人。
真っすぐ一生懸命に生きている。
ドデカいアメリカンドリームを求めるのではなく、小さな成功を求めるに過ぎない。

だが、小さな成功も本人にとっては人生を賭けたチャレンジ。
それが家族の理解を生むかは別問題。
僕は韓国系移民ジェイコブにえらく共感する。
旦那に反対する奥さんモニカの気持ちもよく分かる。

仕事中心なのか、家族中心なのか・・・。
それは万国共通。
今、立っている場所や環境の違いはあるにせよ、
また、どんな時代でもいえることではないだろうか。

映画を観ながら、僕はジェイコブとオーバーラップさせ、自分の身勝手さを痛感。
世界は違えども同じような価値観で家族に向き合っていたと・・・。
自分が成功するのは家族のためと大義名分を語り、家族の面倒は奥さんに任せきりにしてきた。
子供が大変な状況の時も仕事中心だったかもしれない。

親としての責任の足りなさを映画の途中で反省していた。
自分に向き合える良質な作品といえよう。

当たり前だが、それが本作の狙いではない。
ひたむきに生きる家族にとって何が大切なのか・・・。
それを全編を通し考えさせてくれる。

病気を患う息子であり、脳卒中で倒れた祖母であり、
その存在が家族を支え、本当に大切なことを気づかせてくれる。
なかなか、いいね、韓国映画。
いや、アメリカ映画だった。

絶望に向かうのではなく、絶望がキッカケとなり希望へと導く。
今更だが、僕ももっと家族と向き合うようにしよう。
えっ、手遅れ?
それを大いに感じさせてくれた映画だった。

コンスタントが大事 ランニング日記2103

今日から4月。
新年度のスタートである。
その最初のブログがなんとランニング報告ブログとは・・・。

まあ、たまにはいいじゃないか。
今年は新人の入社もなく臨時朝礼もなく静かなスタートだし・・・。
といっても、やっぱ寂しいけどね。
だからこそ少しでも景気よくいきたい。

まずは結果から報告しておこう。
3月のランニング距離は105km。
5ヶ月連続の目標達成。

お見事!パチパチ。

なんだか目標達成が当たり前になってきたので、通の読者は面白くないかもしれない。
恒例の言い訳もないしね。

それもこの3月は計算し尽くされたかのようなランニング。
1週間にきっちり25km。
25km×4週+あと1日5km=105km。
これだけ平均的に毎週走ったのは初めてのことじゃないかな。
大体週3~4日をコンスタントに走り続けた。

だから何?
と問われるかもしれないが、これを繰り返せば何の苦労もなく目標達成はできる。
当たり前の話。
しかし、これがそんなに簡単ではない。

あらかじめの計画が必要だし、想定しない出来事により予定が崩れることもあるし。
ランニングの場合は天候くらいだけどね。

これはランニングに限らず全てのことにいえる。
どんなことでもコンスタントに続けることが大事だが、案外難しい。
分かっていても途中で途絶えるケースが多い。

特に仕事は継続力が必要だったり。
やり続けた結果見えてくるものもあるだろう。
今のところランニングでは何も見えてはいないが(笑)。

先週末は戸田川緑地公園をRUN。
例年より桜の開花が早く、すでに満開に近かった。

桜の下を走るだけでも気持ちは明るくなる。
春という季節も感じることができる。
前向きに一歩踏み出す季節なのだ。

さて、この4月は2年ぶりの大会。
ぎふ清流ハーフマラソンが僕を待っている。
まだハーフを走りきる自信はないが、大会までに距離を稼ぐ練習もしておかないと。

ランナーにとっては気持ちのいい季節。
この4月もコンスタントに目標を達成できるといいね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その173

3月の最終日、年度末の最終日は食べ物のはなしとなりました。
これも何か大きな意味があるのでしょう。

伏見界隈に限らず全国の飲食店がコロナに振り回された一年でした。
僕もどうでしょうか。
ランチはほぼ変わらないとしても夜は例年の半分、いや1/5程度でしょう。
これではどの飲食店も経営が苦しくなるのは間違いありません。

えっ、そんなに貢献していないだろ?
そんなことはありません。
尾張名古屋は城で持つです。
訳の分からないコメントで誤魔化します。

それでも伏見地区のお店が元気になるのを望むばかりです。
それを象徴するようなお店に行ってきました。
伏見駅からすぐ、広小路通沿いにある「広小路キッチン マツヤ」さんです。

この悲痛な叫びを全面的に表現する勇気は大したもの。
少し前も地元TV番組の特集で取り上げられていました。

「よ~し、オレは最善を尽くすぞ!」
地元を代表する人気食べ物ブロガーとして意地を見せねばなりません。

「広小路キッチン マツヤ」さんは2階。
1階は系列店の「酒天童子」さんです。
諦めない気持ちは一緒です。

困った時はお互い様。
ここは攻めるのみです。
まずは体を慣らすために1階から。
「酒天童子」さんで超ロングセラーのメニューをオーダーします。

カルロ 900円

あんかけ焼きそばではありません。
珍しくリフトアップをします。

そうです、こちらはパスタ。
具材を分析します。
玉ねぎ、にんじん、コーン、しめじ、たけのこ、にら、ほうれん草、
もやし、豚肉、いか、あさり、白菜、キャベツ。
これだけの具材です。
その証がカルロなんでしょう。

想像以上に重いですが、最後まで諦めません。
食べ終わると共に2階の「広小路キッチン マツヤ」さんに向かいます。
老舗の洋食屋さんですが、コロナ前は結構飲みにも行きました。
置いてあるワインボトルを全部飲んでしまい、迷惑も掛けました。
いやいや、売上貢献は十分なはず。

「よ~し、最善を尽くすぞ!」
まずオーダーしたのが国産豚の味噌かつ。
残念ながら売り切れでした。
悩んだ末に注文したのがこちら。

若鶏の味噌かつランチ 880円

写真では分かりにくいですが、若鶏は2枚。
それだけでも相当な迫力。
グッとお腹にきます。

それでも諦めるわけにはいきません。
人気食べ物ブロガーとして名古屋の魅力も発信し続けます。
味噌かつを紹介するのは必然。

1階も2階もとても美味しく頂くことができました。
さすがに身動きはとれません。

かなり盛った展開になりましたが、ご了承ください。
こちらの2店は以前に紹介してますが、そのあたりもご理解を・・・。

2021年度は名古屋全体が元気になってもらいたいですね。
ごちそうさまでした。

コロナ年度が終わる

2020年度も残すところあと3日。
今日が幹部研修会、明後日が社員総会で一年を締め括ることになる。
先週はそのための資料作成や報告をまとめるために費やす時間が多かった。

正直言えば今年度ほど一年を振り返りたくない年度はない。
コロナに翻弄され、大した手が打てないまま終わったといっていい。
トップを任され11年が経過するが、今年ほど力不足を感じる一年はなかった。
その都度、対処はしてきたが、実績らしい実績は残せなかった。

じっと耐えるのも戦略かもしれないし、
耐えるための貯えを危機に備えて確保するのも重要だろう。
そのおかげで苦しい現状を耐えうる体力は持ってはいるが、
それは経営の本質とは少し違う。

それは慎ましい生活をすれば安定した家庭が築けるのと同じ。
間違いを犯さず健全さを継続すれば会社維持はさほど難しくはない。
身の丈にあった生活をするだけのこと。
それすらできない経営者がいるかもしれないが、それは経営能力以前の問題。

どんな環境下でもしっかりと実績を出すのが真の経営者。
外部環境の影響があるのはどんな業界でもいえること。
その中でも勝ち組、負け組は存在する。

常に勝ち組に入らないと結局は生き残っていけないのか。
生き残りだけを求めれば、身を切ってでも、
他人の血を流してでも戦う判断となるだろう。
それとも勝ってもいないが、負けてもいない状態をつくれるか。

こんな時だからこそ、無理な戦いを放棄し、ギリギリ負けない場だけ作っておく。
戦わずして勝つではなく、負けない戦いだけする、
ということか。
そんな短絡的な話ではないが、仕掛け方も変えないと。
反省ばかりの今期を振り返りながら、訳の分からないことを考えたり・・・。

それにしても10年ひと昔とはよく言ったもの。
リーマンショック後の大変な時期を過ごし、
会社が右肩上がりに成長し、まあ、こんなもんかと思った瞬間に成長は止まる。
止まるだけならまだしも落ち始める。

その間、10年。
昔はもっと長い期間だと思ったが、やはり10年サイクルなのか。

神様は人が楽をしないように見ているわけね。
もっと別の人を見て欲しいと思うけど(笑)。
いかん、これでは神頼みしていると思われてしまう。

正々堂々と向き合っていかねば。
今年ほど、自分の存在価値ではなく存在意義を考えた年はなかった。
心身とも至って健康ではあるけどね。

コロナ年度は多くの課題を与えてくれた。
これを機に会社もいい方向に変わっていくだろう。
数年後、コロナもよかったと笑える時を楽しみにしたい。

「ロッキード」を読む

真山仁氏がノンフィクションを書いたというので、何も考えずkindleで購入。
後日、本書が平積みしてあるのを書店で確認。
「げっ・・・」
思わず言葉が漏れてしまった。

メチャクチャ分厚い。
いくら興味を持ったからといって本屋だったら購入しなかった。
あれだけ分厚いを買うのには相当な覚悟がいる。
僕と同じような人はごまんといるんじゃないのかな(笑)。

なんたって600頁近い。
言い換えればそれだけ力の入った渾身の作品。
超弩級ノンフィクションという帯も頷ける。

沢木耕太郎氏のようなノンフィクションライターが小説を書くことと
真山氏のような小説家がノンフィクションを書くことの共通点は何だろうか。
狭い僕の見識でいえば得意分野へのテーマ設定。

沢木氏でいえばボクシング、真山氏でいえば金ということか。
作家の嗅覚がそうさせるかは分からないが・・・。

僕は真山氏の「ハゲタカ」を貪るように読んだ。
12~13年ほど前か。
ドラマ「ハゲタカ」にハマり、そこから小説に移ったわけだがすこぶる面白かった。
確認の意味で本棚を探ってみたが見つからない。
ブックオフに売っちゃったのかな。
当時は財政難だったし・・・。

それをキッカケに真山氏の作品はちょくちょく購入。
kindleには未読の書籍が何冊か入っていたりして・・・。

いかん、ブログタイトルとは関係ない話で随分と行数を稼いでしまった。
まあ、本書に関してはそれでいいだろう。
あまりここで語らないほうがいい。

ロッキード事件当時、僕は小学生。
偉いおじさんが悪いことをしたという認識くらい。
しかし、今の政治スキャンダルと比較してもかなりの大袈裟な報道はされていたので、
かすかな記憶はある。
獲物を襲うハイエナのようなマスコミは今も昔も変わらないわけか。

仮に今同様の事件が起きたらネットの炎上を含め相当酷いことになっただろう。
まだ情報未発達の時代でよかった。

それにしても真山氏のこだわりは凄い。
40年以上昔の事件の取材なんて不可能に近い。
それをやり遂げる執念にはあっぱれを送りたいし、
大物政治家が実名で遠慮なく描かれるのも小気味いい。
死人に口なしとはよく言ったもんだと思う。

真相は藪の中だが、真山氏があぶり出した実態には大きな説得力も。
昭和の政界って、こんな感じで権力争い、派閥争いが行われてたわけね。
今の政治家がどこまでクリーンかは不明だが、色眼鏡で見るためのいい教材。

毎日少しずつ読んでいたので、かなりの時間を要したが読みごたえはあった。
いい学びでもあったしね。