これからも前向きに 名大社会長ブログ

「時間革命」を読む

たまにホリエモンを読むと刺激になる。
全く異なる生き方、考え方の持ち主。
時々それが羨ましくなる。

本書もそんなことを感じさせる1冊。
生き方、考え方が異なると言ったが、本書の主題である時間の考え方は比較的近いと言っていい。
僕は単なる貧乏性なので本質的には異なるかもしれないが、
時間を無駄にしたくないという想いは同じ。

このブログでも書いていることではあるが、電車の中でボーッとしている時間が耐えられない。
寝ている人を見ると勿体なく思ってしまう。
酔っ払って寝過ごすこともあるけどね(笑)。

ホリエモンの言葉でいえば「すきま時間」は「黄金の時間」となるだろう。
ちょっとした5分、10分は誰しも持っているもの。
「すきま時間」を積み足せば相当有益にもなる。

つまらない会議でスマホをいじることも同じようだ。
会議を仕切る者からすれば辛いことだが、それだけ無駄な時間を思わせているということ。
ホリエモンはそれを勧めているし・・・。
あまり叱ることができないね(笑)。

それでもホリエモンは一日7~8時間は睡眠をとる。
僕なんかはせいぜい6時間だから、まだまだ時間の使い方がヘタ。
その分、昼間眠くなって、極端に生産性が低くなることもあるし。
効率の悪さが時間の使い方の悪い証。

もしかしたら電車で寝ている人の方が他での集中力が高く生産性も高いのかもしれない。
結局は独りよがりなのかな。
電車の10分を寝た方が時間の使い方が結果として上手かったり・・・。
そう思うとやはり難しい。

全ての人に平等に与えられているのが時間。
どんなお金持ちでも1日は24時間。
もちろん時間をお金で買う行為はある。
グリーン車も快適な時間という点では時間をお金で買っているといえる。

僕の時間の捉え方はその程度のもの。
ホリエモンのように合理的にはいかない。
悩みもあるし確証もなく継続もする。
それを打ち消す割り切った生き方はできない。

だからこそ大いに刺激になる。
そして、学ぶべきは学ぶ。

「ひとまず」「いったん」「とりあえず」何でもやってみる。
その姿勢が大事だ。
年齢を重ねるとどうしても忘れがちだが、その姿勢は忘れてはいけない。

友人が勧めていた書籍を「ひとまず」「いったん」「とりあえず」読んでみてよかった(笑)。

リアリティショックは若者だけのものか

ちょうど1週間前のこと。
ラーニングエージェンシーさんのセミナーに参加。
講師は神戸大学大学院の服部泰宏准教授。
採用力検定協会の理事でもある方だ。

テーマは「これからの採用戦略のあり方:就活ルール廃止を受けて」。
服部先生の話は以前も伺ったこともあるが、伺う度に納得させられる面が多い。
また、話術も確実に腕を上げられている。
上から目線ですみません(笑)。

この日もそもそも企業はなぜ人材を採用するのかという当たり前すぎて抜け落ちてしまいそうな話から、
南極探検隊の募集広告の話まで多岐に及んだ。

ちなみに100年以上前にロンドンで出された南極探検隊の新聞広告はこれ。

・求む男子。
至難の業。わずかな報酬。
極寒。暗黒の日々。絶えざる危険。
生還の保障は無い。
成功の暁には栄誉と称賛を得る。

この募集広告では5000人を超える応募者があったという。
その広告の意図をグループでディスカッションし、お互いの考えを述べ合った。
多くの意見が出たが、そこに正解、不正解はない。
いろんな捉え方があるだろう。

ただそこでいえるのは、働いた方にリアリティショックは存在しないということ。
実際は少しはあったかもしれないが、
ここまで厳しい条件が提示されれば、相当な覚悟を持って応募するしかない。
秀逸な募集広告といえる。

昨今、あちこちでリアリティショックという言葉を聞く。
組織に加わる前に抱いていた勝手なイメージが、期待と現実のギャップでリアリティショックが生じる。
期待があまりにも大きいと結果的に離職に繋がる。
それを防ぐために企業側も学生や求職者側もRJP(Realistic Job Preview)を心掛ける。
いい情報も悪い情報も正直に伝えることが必要。
それによりリアリティショックを解消する。

そんな手法についても服部先生は分かりやすく伝えられた。
参加者の多くが唸らされたんじゃないかな・・・。

セミナー終了後は講師経験のある方と懇親会。
服部先生の不参加は残念だったが、ここでもいい情報交換ができた。

ここで出た話題の一つがリアリティショック。
セミナーでは採用側の話だったが、最近は企業側にもいえるだろうということ。
若者の考え方に僕ら50代はギャップを感じてしまうことも多い。

あんな軽い名刺をなぜ両手で受け取らなければならないのか、
エレベーターは出口に近い人が先に降りればいいんじゃないか。

「意味が全く分からん」
と新人研修に参加した新入社員が怒って帰ってきたという。
今まで当然のこととして学んだマナーは理解できないらしい。

僕らからすればその発言がリアリティショック(笑)。
確かに行為だけでなく意味を理解させる必要はあるだろうが、ギャップを感じるのは事実。
リアリティショックは企業側だって感じるもの・・・。
そこも含めお互い納得する関係性は作らねばならない。
そんな点も含め考えさせられたセミナーだった。

ありがとうございました。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その109

先週の伏見界隈は物々しい雰囲気でした。
「G20愛知・名古屋外務大臣会合」が名古屋観光ホテルで開催されていたため、
交通規制も激しく警察官も数多く出動されていました。
車で動く方は不便だったかと思いますが、無事に終わって何よりです。

少しでも名古屋の魅力、伏見の魅力は伝わったのでしょうか。
その期間、その周辺のお店にお邪魔することはありませんでした。
果たして商売としてどんな影響を受けたのでしょうか。

こちらのお店も場所的に影響を受けたのではと勝手に思ってしまいます。
御園座の西側に位置する「肉の杉本 味散歩」さんに行ってきました。

名古屋にはスギモト本店やその系列店が展開しています。
そちらとはどうやら全く違うようです。
こちらの店構えはこじんまりして古びた感じがしますが、中に入ると雰囲気はがらりと変わります。

古風ながら高級感が漂ってきます。
接待需要の多そうなお店ですね。
誰か夜にご招待いただけないでしょうか。

ランチタイムもそれなりの値段です。
一般的なサラリーマンは易々とはお邪魔できないでしょう。
ここは人気食べ物ブロガーとして意地を見せなければなりません。
見栄を張ることも必要なのです。
ドーンと大盤振る舞いしようじゃありませんか。

「え~っと、すいません、しぐれ弁当をお願いします。」
勢いとは裏腹に比較的このお店ではリーズナブルなメニューを選んでしまいました。
どこまでいっても小市民からは抜け出せないようです。
それでも結構な品なのです。
ドンドン!!

しぐれ弁当 1650円

どうですか。
この美しい色具合。
アップにしてみましょう。

均等に卵と牛しぐれが分かれています。
完璧な三角形ともいえるでしょう。
そして、値段に相応しい優しさを感じながらもしっかりとした味付け。
牛肉のうまみも詰まっています。

「なかなかやるじゃないか。」
こちらにはコーヒーがセットされていますが、最後の最後に登場するのが昆布茶。

最初に出されるお茶と食事中に出されるお茶と最後に出されるお茶。
三種類のお茶を楽しむことができます。

こういったお店にさりげなく誰かを、その誰かが重要ですが、
お連れすると喜ばれるのではないでしょうか。

ごちそうさまでした。

パフの旅行に参加した日

僕の週末のカレンダーにはこんな表示がされていた。

パフ研修旅行

実際、どこまで研修が行われたかはともかく、
この土日は僕が社外取締役を務める株式会社パフの旅行に参加。

向かった先は静岡市清水。

パフのメンバーと清水駅で待ち合わせをし昼食を済ませた後、目指したのはIAIスタジアム日本平。
清水エスパルスと大分トリニータとの試合。
パフは清水エスパルスのスポンサーをしており、クライアントの鈴与さんと共にエスパルスを応援。

サポーターもパフメンバーも熱気ムンムン。

しかし、僕とパフの釘崎社長は席も違えば想いも違う。
釘崎さんは出身地であるトリニータを密かに応援。
グランパスファンの僕はどちらかといえば・・・。
今のグランパスとエスパルスの順位をみればどちらを応援したかは想像がつくでしょう(笑)。

前半ギリギリで失点したエスパルスは後半ギリギリで追いついた。
スタジアムは大盛り上り。

結果ドローで終了。
サッカー専用スタジアムはより間近で試合を見ることができる。
一体感も生まれやすいと感じた。

終了後、ついでにパフの看板を探す。
見つかって嬉しそうな釘崎社長。

駐車場に集合し、大渋滞をくぐり抜けて、
(くぐり抜けてないけど)
向かったのは懇親会会場、興津駅近くにある「桐林もつ焼き」さん。
地元常連客で賑わう名店。

ここでありとあらゆうるもつ系の食材を頂いた。
病み上がりの僕はアルコールは超控えめ。
多分、超控えめだったはず・・・。

18時過ぎに始まったのに23時ごろまでワイワイやっていたんじゃないかな。

ここではパフの幹部、若手、鈴与の社員さんが入り混じり、
まったくまとまりようのない話で盛り上がった(笑)。

興津駅でちょっとしたハプニングはあったが、無事にホテルにチェックイン。
すでに深夜0時近かった。
そのまま倒れ込むように寝て、翌朝は釘崎さんと朝RUN。
サボっていない証として釘崎さんの写真をアップしておこう。

ちなみに宿泊先はこちら。

スーパー銭湯にホテルがくっついたようなところ。
朝からサウナにもお世話になった。

虹もきれい。

基本的にパフ旅行はここで解散。
一部のメンバーはまたどこか遠くへ行ってしまったが、僕と釘崎さんは世界遺産三保の松原へ向かった。

世界的にも有名な景色を写真に収めたかったが、残念ながら富士山は現れず。

しばらくお店で時間を潰し、しばらく待ったが結局富士山を拝むことはできなかった。
さすがの釘崎さんは時間を無駄にしない。

待つ間も校正の仕事をされていた。
素晴らしいですね~(笑)。

しばらくブラブラして、清水駅に向かう。
タクシーの運転手さんに教えてもらった魚市場食堂へ。
こちらで海鮮丼を美味しく頂いた。

2日目はパフのメンバーとは誰とも会うことなく、釘崎さんと二人で行動したことになる。
これも社員旅行?。
静岡駅で解散し、今回の旅行はおしまい。

研修らしい研修は何もなかったが、まあ、楽しい時間を過ごさせてもらった。
エスパルスも負けずによかった。
なんとかJ1に残留しそうですね・・・。

お疲れ様でした。
また、お世話してくれたみなさん、ありがとうございました。

キミはシネマコンシェルジュになれるのか

少し前に電車の中吊り広告を見ているとBRUTUSの特集が紹介されていた。
「映画特集 いま観る理由」
たまにはこんな雑誌も買って知識を蓄えなければならない。

この特集では31の「いま観る理由」が並べられ、そのポイントについて語られている。
例えば、「スカイウォーカー家の42年が終わるから。」と題して、
スター・ウォーズの紹介からそのルーツとなった昔のSF作品が取り上げられている。

映画通しか興味を示さない内容だったりするが、こんな映画との出会い方もステキなこと。
表紙を飾ったのんさんは映画監督デビューをしたんですね。
びっくり・・・。

そんな特集の中、小冊子が差し込まれ、別の特集も組まれていた。
30人のシネマコンシェルジュ名鑑。

映画評論家も含まれるが映画に精通した各分野で活躍する人が、
映画に関してのいくつかの質問と2019年ベスト作品を答えていた。

その中に僕の名前は・・・。
もちろんない。

映画コラムニストの僕が選ばれてもおかしくないと思うが、かすりもしていない。
最近はその影響力も強く評価もうなぎ上りというのに・・・笑
しかし、納得せざるを得ない。
ここに登場するシネマコンシェルジュの年間鑑賞本数は少ない人で100本ほど。
多い人だと年間500~600の映画を観ている。

僕が今年頑張ったところで、せいぜい30本。
今日現在映画館で観た数は28本。
到底シネマコンシェルジュには及ばない。
いくら優れたコラムを書いたとしてもその量には敵わないのだ。
やはり片手間の仕事じゃダメなのか(笑)。

量が足りないため、当然、情報量も不足している。
シネマコンシェルジュが選んだ今年のベスト作品は聞いたことのない映画も多い。
観たことあるのは「ジョーカー」と「新聞記者」のみ。
「ジョーカー」を挙げた人が一番多かったけど・・・。

次回、同様の特集の場合、どうしたら選ばれるだろうか。
まずは本数。
そして、自分の得意ジャンルを磨き表現し発信。
もっと注目を浴びなければならない。

来年以降の目標が一つ見つかったともいえよう。
キミはシネマコンシェルジュになれるのか。

なんだか訳の分からないブログになってしまった(笑)。

「失敗の法則」とは・・・

先週土曜日はFBAA総会及び認定証授与式。
FBAAとは日本ファミリビジネスアドバイザー協会で現在249名の方が会員となっている。
僕は第2期生として学び資格を取得したのだが、今年は第7期生。

資格取得からもう5年も経過したことになる。
回を重ねることに優秀な方が誕生しているような…。
活躍されている同期に叱られますね(笑)。

この日は年1度の総会と認定証の授与式が開催された。
僕は名ばかり幹事として参加させてもらっているが、こうして会が盛り上がっていくのは嬉しいこと。
夕方から行われた懇親会でも多くの方と交流を図らせてもらった。

当日は講演会も開催された。
今回の講師は日経トップリーダー編集長 北方雅人氏。

日経トップリーダーは僕も愛読しており、北方編集長の声も毎月送られるCDで拝聴している。
一度、話を伺ってみたいと思っていたので、貴重な機会を頂いた。

テーマは「失敗の法則~同族企業の破綻取材で見えたもの~」
日経トップリーダーには「破綻の真相」という名物コラムがあり、
それをまとめた「なぜ倒産」という書籍もかなり売れている。
その書籍を編集している北方編集長が過去の取材を経て、明確となった考えを披露してもらった。

記者にとって大事なのは取材。
当然だが破綻した企業の取材は難しい。
答えてくれるケースは稀でそれをどう歩み寄せるかも記者の腕の見せ所。
ここで明かすわけにはいかないが、
破綻企業の経営者に取材するためにはセオリーもあり、その段取りも重要。
これも経験がなせる業。

北方編集長は「成功はアート、失敗はサイエンス」だと言われる。
成功には再現性はないが、失敗には再現性があるということ。
いくつかの企業の実例を踏まえ、その法則について明らかにされた。

破綻したほとんどの企業の場合、それを回避する方法は分かっていたという。
間違ったことをいう社長は皆無で、考えていることも言っていることも正しい。
しかし、変えたくても変えられない過去の成功体験が足かせとなり、結果としてやりきれない。
やりきれる力があれば回避できたのだ。

結局、それは何かといえば経営者の熱量の弱さだという。
なんとしてもやり切る使命感があれば、大概のことは乗り切ることが可能。
同族企業の場合、2代目は創業者に比べ熱量を持っていないのがほとんど。
結果、破綻に行きつくまでに手を打てずに終わってしまうようだ。

そして、言われていたのは「同族企業=イノベーション企業」。
同族企業の場合、社長の在任期間は30年くらいが多い。
30年に一度、イノベーションを起こしていけば、企業は変わり存続する確率も高くなる。
名大社は同族ではないがそんな考え方は必要。
いい学びをさせてもらった。

講演終了後、北方編集長に挨拶に伺うと
「よくブログに書いてもらってますね・・・」と驚くようなコメント。
「えっ、知ってたの?」
そんなことは言葉に発しなかったが、よく調べているという。
そして、「これからもどんどん書いてください」とのこと。

このブログもチェックされるのかな?(笑)。
あまりヘンなことは書けないなと思いつつ、こんなやりとりもありがたかったり・・・。

失敗には法則がある。
それには気をつけなければなりませんね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その108

伏見界隈をふらふら歩いていると思いがけないお店を見つけたりします。
このあたりはビジネス街であるためランチを提供する飲食店は多数存在します。
居酒屋さんがランチタイムで客層を広げ、夜へ導くことも当たり前です。

人気食べ物ブロガーもそれをきっかけに飲みに行くケースもまあまああったり、
その単純な行動はお店にとっても有効な打ち手。

気づいている方も多いとは思いますが、伏見には意外とBARも多いのです。
老舗のBARもあちこちにあります。
最近は新規開拓が億劫になっているのか、そもそも2次会の機会が減っているのか、
新たなBARには行っていません。
同じお店ばかりに行ってるような・・・。

少しは視野を広げなければなりません。
TPOに応じてBARも使い分けなければなりません。
本当にそんな必要があるかどうかは分かりませんが、
オッサンなのか、麗しい女性なのか、単なる妙齢女子なのか、使い分けが必要です。

話が逸れていきそうです。
そうそう、伏見界隈をふらふら歩くことから始まります。

ふと看板が目に入ります。

会社から伏見駅方面に向かったすぐのところにある「salon f 2114」さんに行ってきました。
なんと読むのでしょう。
「サロン エフ ニイチイチヨン」といえばいいのでしょうか。

ビルの地下にお店はあります。
なぜかBARは地下が多いですね。
こちらはカウンター中心のこじんまりとしたお店。

あまり統一感はないですが、ボトルがずらりと並んでいます。

どうやら昼も夜もカレーがウリのようです。
そのカレーも日替わりなのか、週替わりなのか、メニューが変わっていきます。

こういったお店にくると無性に食べたくなるのがキーマカレー。
the キーマカレーの「the」が気になります。

the キーマカレー 800円

大盛無料ですが、我慢します。
いくらでも食べれそうですが我慢します。
たっぷりとルーがかかっているため、やはり大盛がお得でしょう。

辛いもの好きの人気食べ物ブロガーにはこの辛さがグッときます。
これくらいの辛さが気持ちよく、ほんのりと汗をかきます。
個人的には好きなカレーの類です。
あっという間に平らげてしまいました。

肝心のBARですが、結構若いお兄ちゃんが経営しています。
僕から見ると若いですが、30代でしょうか。
お客さんのターゲットも比較的若手?そんな雰囲気です。

「ちょっとオジサンには向かないかな・・・」
若い女性を連れていくにはいいかもしれません。

ごちそうさまでした。
ランチはちょくちょく利用したいですね。

ファミリービジネスのブランディングとは

先週水曜日は「第3回名古屋ファミリービジネス研究会day5」(略称NFB)。
早いものでもう5日目。

今回は毎年恒例の株式会社サンコー櫻山社長による「ファミリービジネスのブランディング」。
前年までは3時間コースだったが、今年より5時間コース。
当然のことだが内容もアップデート。
昨年まで以上に濃い学びを提供してもらった。

この研究会ではスタートの30分は僕がファミリービジネスのことを喋らせてもらう。
大体の場合、時間オーバーで講師に迷惑を掛けるのだが、今回はキッチリ30分で終わった(笑)。
たまたま前日に西川塾の研修があったので、そのことも一部披露。
西川塾のテーマは「事業継承」。
本当は「事業承継」が正しい。

僕はファシリテーターを務めパネルディスカッションを行ったのだが、
最初に持ち出したのが「事業承継と事業継承の違い」。
かなり盛り上がったので、このNFBでもネタにさせてもらった。
その違いは調べてもらえればと思うが(笑)、意外と認識されていない。
そのこと自体にどこまで価値があるかは別に考え方は知っておいた方がいいだろう。

ブランディングと聞くとどうしても有名ブランドをイメージしてしまうが必ずしもそうではない。
当然、名大社も中小企業なりにブランディングをしなければいけないが、
それは参加されているメンバーの会社も同様。
BtoBを主体とした製造業の方も多く、それほど必要性がないとも受け取られがちだがそうではない。

すべては経営理念、経営戦略に基づいているもの。
誰が顧客なのかを考え続けること。
となると業種業態、企業規模は選ばない。
すべての企業が対象となる。
しかし、一般的にはカッコいいデザインやネーミング、
その製品、そればかりがクローズアップされてしまう。

櫻山さんは仕事の中で「とにかく見栄えのいいホームページを作ってくれ」
というオーダーは丁重にお断りされる。
そもそも考え方が反映されないとブランド化は難しいということ。
僕自身も分かっているつもりではいるが、気をつけないと目先に走ってしまうこともある。
いい気づきとなりました。

数回の演習を含め、参加者には自社で取り組むべき課題が見つかっただろう。
そんな時間の過ごし方をするとあっという間に5時間は終了。

激しく頭を使った後は、お酒で頭をクールダウン。
意味不明か・・・。
会社近くの「どてマニア」さんを貸し切って懇親会。
ここでもビジネスの話を中心にいろんな話題で盛り上がった。

そして、全体での記念撮影。

みなさん、いい笑顔。
この名古屋ファミリービジネス研究会も残すところあと1回。
最後は「ファミリービジネスの採用と育成」。
あっ、担当はオレか(笑)。

最後までみなさんで盛り上げていきましょう。
お疲れ様でした。

おかげさまで本日、会社設立50年を迎えました。

2019年11月17日。
本日で株式会社名大社は設立50年を迎えることができました。

これまで会社を支えて頂いたクライアント、ユーザーはじめ、
パートナー、関係者、そして社員、またその家族、すべてのみなさまに感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。

一般的に企業の寿命が30年といわれる中で、
50年継続できたということは周囲の支援があったからこそ。
また、なんとか世の中のニーズに答えてきたからこそ、と考えます。

今日のこの一日はあっという間に過ぎてしまいますし、特別な行事があるわけでもありません。
ただ記念すべき一日であるのは間違いありません。
改めて感謝いたします。

11月29日には名古屋観光ホテルで「設立50周年記念祝賀会」を開催します。
派手なパーティーではなく、活躍されたOBや関係者を招き過去と未来を繋ぐささやかな会。
どんな展開になる僕も楽しみにしていきたいですね。

元々、名大社は大阪の広告代理店大有社の子会社。
親会社であった大有社は1999年に倒産し、その連鎖で他の子会社も倒産。
名大社は当時の社長の才覚で資本を切り分け、倒産の影響を受けることなく存続。
今、こうして会社が存続するのもその時の判断があったから。
世の中的にかなり稀な会社といえるでしょう。

僕が名大社に入社したのが1989年。会社設立20年。
僕が代表に就任したのが2009年。会社設立40年。
振り返ると節目の年に自分が絡んでいますが、つい最近までこんなことに全く気づきませんでした。
親会社の倒産は1999年ですし・・・。

すべては偶然。
この50年を迎えた年に代表を務めているのも偶然。
たまたまに過ぎません。

しかし、このたまたまが僕の人生においても重要な出来事で貴重な経験。
体が丈夫でお酒が強いくらいしか取り柄がない僕を周りのメンバーが支えてくれたため、
こうした貴重な経験ができるのです。
僕自身が光栄に思わなければなりません。

現在、実行委員会を作り記念祝賀会に向け着々と準備をしています。
懐かしいCMや過去の写真を引っ張り出し映像も制作中。
これまでの取り組みを多くの方に見てもらえることになるでしょう。

そして、大切なのは過去からの学びを未来に活かしていくこと。
50年継続した企業が次に目指すのは100年。
当然、僕は存在していませんが、名大社はあり続けなければならない。

この50年を振り返っても、コア事業は大きく変化しています。
10年後を見据えても全く違う会社になっていることも考えられます。
そのために今、そしてこれからやるべきこと。
それを全員で作り上げなければなりません。
よりいいサービスを提供し、名大社の存在価値を高めていきます。

おかげさまで50年。
これからもどうぞよろしくお願いします。

映画「ひとよ」

時代は白石和彌なのか。
先行きの見えずらい時代はこの映画監督が一番輝くのだろうか。
ここ最近の活躍は目覚ましく、僕の心が揺れ動かされる作品ばかり。

感動して幸せになるストーリーなんて一つもない。
どうしようもない生活から一歩前に進んだ程度のもの。
一歩前進的な意味からすれば幸せなのかもしれないが、
それは最悪の環境から少し抜け出しただけのこと。

平凡な生活がいかに幸せなことを教えてくれるだけ。
それだけ描かれる世界は暗くて重い。
ここ最近見た白石監督の作品はすべてそう。

映画「凪待ち」
映画「止められるか、俺たちを」
映画「孤狼の血」
映画「日本で一番悪い奴ら」

ここ最近、公開された作品もすべてそう。
数本観ていない映画はあるが、その類であるのは間違いない。
その中で年数本の作品を手掛ける。
2019年は既に3本の映画が公開されている。

昭和30年代の映画監督じゃないんだから、
これだけ精力的に動く監督もいないだろう。

そして、何故か僕は引き寄せられ観てしまう。
本作も予告編を観た段階で観ることを決めた。
先日の「マチネの終わりに」とは反対。
仮に評判が悪かったとしても観てしまっただろう。

そして、本作も見事に期待を裏切らない。
どうにもならない世界をある意味、後ろ向きに、
ある意味、若干の前向きさで生きている。

全てが犠牲者であり、それが故に誰に対しても責めきれない。
誰しもそれを理解している悲しい事実。
観ている側の方が辛くなってくる。
それを感情むき出しに描くのだから、映画は重くなる。
白石監督の得意分野なのだろう。

田中裕子さんはじめ出演する役者陣も全てはまり役。
松岡茉優さんのアバズレ感も良かった(笑)。
それにしても白石作品には音尾琢真さんが必ず出演している。
それも脇役ではあるが重要な役どころで。
欠かせないや役者さんなのかな・・・。

本作「ひとよ」は「一夜」だったり「人よ」だったり。
映画を観て、「否と世」「人世」「非豊」そんな受け取り方もできる。
単なる当て字だけど(笑)。

白石作品も観ると必ず思う。
まっとうな生き方をしようと・・・。
それを教えてくれる数少ない映画監督。

それも貴重。
観るべき一本ですね。