先週金曜日はFBAA(日本ファミリービジネスアドバイザー協会)のセミナーに参加。
同族企業に関するテーマを東京で定期的に開催している。
第20回を迎える今回のテーマは「日米スターバックス物語」。
ファミリービジネスとはあまり関係がないような気がしなくもないが(笑)、
とても興味深いテーマだったので、パフさんとの打ち合わせの合間を縫って出席した。
講師は日本スターバックス立ち上げ時の総責任者であった梅本龍夫氏。
現在は経営コンサルタントとして事業を行われ、
スターバックス時代以前も経営コンサルや
ベンチャーキャピタリストを務められてきた華麗な経歴の持ち主。
日本スターバックスの立ち上げ時はサザビーが母体。
そのサザビーの創業者の右腕としても活躍されてきた。
僕は「スターバックス成功物語」を読み感銘を受け、
その12,3年後に出版された「スターバックス再生物語」も読ませてもらった。
主役はあくまでも著者であり代表のハワード・シュルツ氏。
この2作品ともシュルツ氏目線で書かれているが、
今回のセミナーでは日本におけるフォロワーとシュルツ氏を支えるフォロワーの話がメイン。
そのあたりがファミリービジネスらしく創業者の右腕的な扱いとなる。
よきフォロワーを持つリーダー(経営者)のビジネスは成功に導きやすく、
その関係性が危うい時には事業も傾くケースが多いらしい。
事実、スターバックスが急拡大の後、低迷したのは外部環境が要因だけでなく、
そのあたりの影響もあったようだ。
スターバックスで言えば、最初のフォロワー、ハワード・ビーハー氏と
2番目のフォロワー、オーリン・スミス氏の存在が大きかった。
僕は二人の存在と役割を初めて知った。
もしかしたら過去に読んだ本に書いてあったのかもしれないが、
その時は素通りしていた。
それは日本のスターバックスも同様で、
サザビーの創業者である鈴木陸三氏を支えた角田雄二氏の存在があったという。
このフォロワーシップ経営についてはいくつかのキーワードがあったのだが、
日米両方ともいえることは「性格と基礎的能力」。
リーダー、フォロワーそれぞれがもっとも適切な人材であることが重要とのこと。
今回はファミリービジネス論を学ぶというよりは
組織論、マネジメント論を学ぶ回といっていい。
ファミリービジネスアドバイザーの立場よりも
むしろ一人の経営者として勉強になったセミナーであった。
経営戦略的要素を含め、他にも参考になった点はあったが、今回はここまで・・・(笑)。
一つの視点だけでなく、あらゆる角度から物事を見ないといけませんね。
ありがとうございました。