これからも前向きに 名大社会長ブログ

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その36

まだまだ円頓寺シリーズは続きます。
かなり限界に近づいてきましたが、まだまだ頑張るのです。
今年度も無事に終了した記念で、今回は特別超豪華バージョンです。

四間道にある「鹿部戸(かぶと)」さんに行ってきました。

kabu16034

この界隈は最近、オープンするお店が増えています。
古民家を改装し、情緒的な雰囲気を醸し出しながらもお洒落で優雅です。

kabu16035

こちらのお店は完全予約制です。
「あの~、予約したいんですけど、いいですか?」
なんて、電話したりします。

この日は先日結婚した元社員のお祝いで新婚夫婦と一緒に食事をしたのです。
4000円飲み放題の居酒屋では失望されます。
こういう時は見栄を張って、
「うん、うん、こういう落ち着いた感じがいいんだよね~」と喋りながらワイングラスを傾けます。
もちろん個室です。

kabu16033

コースでジャンジャン出てきます。
え~と、確か白子だったかな。

kabu16032

え~と、これ何だっけ?
器はとてもこだわっています。

kabu16036

土瓶蒸しです。重厚感があります。
松茸ではありませんが、美味しいです。

kabu16039

海老にウニが乗っています。おっ、どうだ!ドンドン!!
表現が明らかにチープです。

kabu160311

おっ、あわび・・・。なかなかやるじゃないか・・・。

kabu160310

いつの間にか白ワインから赤ワインに変わっています。
これはなんて言えばいいのかな。

kabu16038

ステーキとは呼ばないだろうし。お肉です。
アップにしてみます。

kabu16037

やっぱりステーキか・・・。
〆の食事は鯛茶漬け。

kabu16031

「テツさん、これは何料理ですか?」
新婚夫妻は聞いてきます。
「そうだなあ~、フレンチと懐石とほどよく掛け合わせた感じだよね。」
と少し気取りながら答えます。

ホームページにはフランス料理と懐石料理の融合としっかり書かれています。
事前チェックは重要です。
個室がメインなので、大切な場でも使えそうです。
値段はHPか食べログでご確認ください(笑)。

幸せそうな笑顔が見れて良かったです。
しっかりやりたまえ。

ごちそうさまでした。

同族だから強い

今月の「日経トップリーダー」と先週の「日経ビジネス」。

fami1603

共に同族企業(ファミリービジネス)にフォーカスしている。
ようやく僕の活動が認知され、広く知れ渡ってきたということか。
(関係ないですね。すみません・・・笑)

同じ日経BP社の発行だから共通する点はあるだろうが、
最近、ファミリービジネスについて取り上げられることが多いように感じる。
それもネガティブな要素ではなくプラスの意味合いにおいて。
「日経ビジネス」においてもロールモデルとなり得る
いくつかの企業の変革や事業継承について書かれていた。

身近な企業でいえば三重県を本社に置く柿安本店。
名証ではなくジャスダックに上場されているのは残念だが(笑)、
地元を代表するファミリービジネスとして、その変革力は注目すべき。

僕がファミリービジネスを学んでいた時も「創業の精神は変えない、事業は変える」、
そんな事もよく言われていた。
現在の柿安本店はまさにそれにあたり、「代替わり」を機に事業のモデルも変革し続けている。
お肉屋さんがお菓子屋さんへも展開を図った。
(あまりいい表現ではないですね・・・笑)

大胆な変革だと思うが、それは創業家だからできること。
サラリーマン社長であれば、なかなか思い切ったことはできないだろう。
果たして僕はどうなんだろうか?そのあたりは疑問・・・苦笑。

今やそれが柿安本店の文化として根付いているのであれば企業の強さが明確にもなっていく。
今回の特集ではそんなことが取り上げられていた。
それでもまだまだ日本のファミリービジネスの評価は低い。
反対に欧州では評価が高く、尊敬されることも多いようだ。

最近、懇意させてもらうファミリービジネスの経営者もそんな事を言っていた。
海外展開する際、ファミリービジネスかどうかで信用力が違うという。
企業名と社長の名前でファミリービジネスであるかどうかを聞かれたようだが、
それだけでも評価は変わってくる。
そう思うとまだ日本は評価は低いと言わざるを得ない。

一般的に欧米の企業は従業員に対してクールであると感じがちだが、そうではない。
ファミリービジネスは日本の企業以上に従業員を大切にし、
その従業員も会社に対するロイヤリティは高い。

今回、この2誌のビジネス誌を読んで改めてファミリービジネスの強さを痛感。
僕はその魅力を求職者にも伝える努力をしていかねばならない。
一気に広げるのは難しいと思うけど・・・。

個人面談を終えて・・・。

昨日で全員の個人面談が終了した。
先週から約2週間。
一人あたり1時間の面談だったので、僕のこの2週間の業務はほぼこれが中心。
その間、打ち合わせや来客、ラジオ収録や講習なんかがあったため、
自分の机に座りじっくり仕事をする時間はあまりなかった。
日報もまとめて読んだりとルーティンな仕事が疎かになったのはちょっと反省。

個人面談では今期の振り返りから満足した点、課題、不満点、
これからの自分の役割など様々なことを聞くようにしている。
できるだけ相手に喋ってもらうように心掛けてはいるが、
つい自分が喋ってしまうことも多い。
これも反省。

ある程度今期の自分に満足している者もいれば、全く満足していない者もいる。
仕事に対しての想いは少しずつ差があり、
その捉え方も今の自分の立場を象徴するようで感心する点が多い。
そして、僕が気づかない点を気づかせてくれる。
それは実に有難い。

僕はできるだけ一人ひとりを公平に客観的に見ているつもりでも実際はそんなことはない。
他人が他人を評価すると全く違った側面が垣間見え、新たな視点が生まれたりする。
社歴や経験を問わず、語りかけないと気づかない点も発生するわけだ。

僕に対しての苦言が出るのもこの個人面談。
それは単なる個人批判ではなく、
会社目線で僕が足りないことを指摘されることもしばしば。
それについてはドキッとさせられる。図星をついているわけだ。
まだまだ会社として未熟な点も露わになり、
いい気になりかけた自分を見事に蹴落としてくれる。
その繰り返しが少しでも理想の会社に向かう姿なのかもしれない(笑)。

制度においてもいくつも提案が出てくる。
いい案については、即刻採用で来期からすぐスタートする。
日常的にそんなことが行われればいいのだが、
普段の業務に忙殺されているとこんな機会しか主張できないのも事実。

個人的にこの面談はかなりくたびれて落ち込むことも多いが、
ノー天気な性格を戒めるのは重要な場といえるだろう。
落ち込ませるのはお互い様か・・・(笑)。

明日は幹部が集まっての研修会。
今期の仕事も今週がヤマ。
来週はちょっと楽になるのかな。

みなさん、個人面談、お疲れさまでした。

食べ物のはなし 番外編 ラーメン味玉もやし増

それでも、私は迷っていた。
前回の食べ物ブログで食べ物ブロガーとしての果たすべき役割を再認識したはずだった。
それについては何の迷いもない。
実直に伝え続けることが私に課せられた最大の使命であることを・・・。

迷っているのは、やはりこの文体である。
新たなスタイルでこれまでになかった高尚な読者を獲得してきたのは事実。
一方で、これまで私を支持してくれたファンが不満を漏らす機会も増えてきた。
実際にクレームに近いコメントを頂くこともあった。
どっちの方向が正しいのか、私は迷っていたのだ。

人は変わらなければならない。
企業であれ人であれ、ある時期を境に次のステップというべきか、
別のベクトルというべきか、進むべき時が訪れるもの。
結果、失敗するケースも多く、私はそんな場面をいくつも見てきた。

この日も歩きながら、この先どうすべきか考えていた。
気づいた時には柳橋中央市場に辿りついていた。
市場内にある一軒のラーメン店「大河」。

taiga16031

市場はほとんど店じまいし、一部の飲食店が開いているのみ。
一般の方には馴染みがないといえるだろう。

taiga16033

自然と私の足はそちらに向かった。
深い悩みを抱えようと嗅覚のままに体が反応していた。

taiga16034

「すみません、ラーメンと味玉、そして、もやし増でお願いします。」
無料のものはつい頼んでしまう。いくら深い悩みがあろうとも・・・。

「おまちどうさま」
市場らしい恰好をした店主が元気よくラーメンを運んでくれた。

ラーメン+味玉+もやし増 750円

takiga16032

「お~、この山盛りの感じ、なかなか、いいじゃないか!」
思わず言葉に出てしまった。
それは以前の私ではない。
今の私である。
いや、そんな表現は相応しくない。

僕は勢いよくラーメンを食べ始めました。
市場を吹き抜けていく風が一層、ラーメンを美味しくさせます。
「いいぞ、いいぞ、こんなラーメンが食べたかったんだ。」
途中からテーブルに置いてある辛味を投入します。
もやしとラーメンと絡み合って、違う味を楽しむことができます。
冷たい風が逆に心地よく感じます。
気づいた時には以前の僕に戻っていました。

「なんだ、なんだ、やっぱりこっちが正解なんじゃないか。ハハハッ・・・」
自然と笑いがこぼれてきます。
隣のお客さんが不思議そうな、ちょっと軽蔑した眼差しで僕を見つめます。

「ほっといてくれよ。」
僕は心の中で呟きました。
どうやら迷いは消えたようです。

ごちそうさまでした。
来週からも頑張ります。

「ゴルフ人生と時間」

iju1603

祝日の昨日はとってもレアな機会を頂いた。
作家 伊集院静氏の講演が岐阜県可児市で行われ、そこに参加させてもらったのだ。
一般的にはクローズの講演で、特別な方だけ参加することが出来る。
とっても勿体ぶった表現だが、必ずしも間違いではない。

僕の食べ物ブログの師匠でもある「肉のくまざき」の熊崎社長にお誘い頂き、
参加させてもらったのだ。
写真の通り明智ゴルフ倶楽部の40周年の記念イベントで会員と知り合いが1名のみ参加資格がある。
僕はその一人に選ばれた。
コツコツと食べ物ブログを書く意味もあるというもんだ(笑)。

ご存知の方も多いと思うが、伊集院氏は講演をほとんど行わない。
それだけでも貴重だと思うが、それも岐阜の田舎で行われるなんてかなり珍しい。
なぜこんなところまで来られたかは不明。
翌日、主催者のゴルフ場でラウンドしたらしいが、それだけが理由なのかな・・・。

今回の講演テーマは「ゴルフ人生と時間」。
どんな話をされるのかを期待したが、実際はあまり関係なかった。
伊集院氏の感じるままに話をされた内容で、このテーマとどこまで結びついていたかは正直微妙・・・。
それでも終始、笑いの絶えない内容だった。
「大人の流儀」シリーズで書かれている男くさい面はほとんど感じることはなかった。

逆にそのことがイメージと異なり、面白おかしく聞くことができた。
ゴルフに精通する伊集院氏曰く、
ゴルフのボールが曲がる人はしっかりとしたマジメな人が多いという。
その反対でゴルフが上手すぎる人の人間性はとんでもないらしい。
ゴルフの上手さと人間性は反比例するようだ。

そこで初めて理解できた。
僕がゴルフを下手くそな理由が・・・。
な~んだ、そういうことだったんだ(笑)。
よ~く、理解できました。

それを聞けただけでこの講演に参加した甲斐があったというもの。
熊崎社長、ありがとうございました。

実際、この日は講演前に近くのゴルフ場をラウンド。
狭いコースだったこともあるがOBを連発し、かなりの数のゴルフボールを失くした。
酷いスコア(あっ、いつもでしょ・・・)だったが、
最終のロングホールでバーディーを取ったことと伊集院氏の言葉で救われた。
ゴルフなんて上手くなるもんじゃないね・・・。

それでもゴルフは人生で大切なことの多くを教えてくれるようだ。
もっともっとラウンドしなきゃいけないかな。
結局、タイトルにある「時間」は何を言いたかったのかな。
よく分からないことも多いが、有意義な一日を過ごさせてもらった。
お疲れ様でした。

今期もあとわずか・・・。

週末は珍しく休日出勤。

kimatu16031

いつもなら仕事を持ち帰ったりするが、重要な内部資料もあったりするので、
会社じゃないと業務ができない。
普段、ヒマそうと思われている節もあるが、この3月は年度末ということでかなり慌ただしい。
昼食もわずかな時間だったりする。
その割には飲んでばかりじゃん!と言われるが、それはそれで大人の事情がある。
(困った時はすべて大人の事情にすればいい・・・笑)

名大社の決算は3月で今期の数字もほぼ確定。
みんなの頑張りのおかげで当初の計画を上回る成績で終わりそうだ。
それはそれで結構な話だが、向かう先は来期で今ネチネチと仕込んでいる。

先週からは一人ひとりの個人面談を行い、今期の振り返りを実施中。
今週いっぱい続くのでそれだけでも結構ハード。
週末には半期に一度の幹部研修会も控えており、その準備も山のようにあり大変。
普段から効率的に仕事をこなしていれば段取りよく進められるのだろうが、
いつもボーッとしているので、いざ動こうと思っても都合よくはいかない。
トホホ・・・。
だから休日出勤ということになる。
社長には休日も関係はないんだけどね(苦笑)。

まだ内緒の話だが(そうでもないか・・・)、来期は組織を大きく変える。
次のステージに向かえるように新しい体制を作ろうと考えてる。
詳細は明かせないが、社内のメンバーは戦々恐々としているようだ。
ヒヒヒ・・・。

別に嫌がらせをするつもりはないが、
一人ひとりが成長していくには自らの変化とこちら側が与える変化と両方なければならない。
そのために米粒のような脳ミソから知恵を振り絞って考えているわけだ。
簡単には結論は出ないのだけれど・・・。

新たなメンバーも入り会社も徐々に変わろうとしている。
これまでにない能力を持ったメンバーも増えたことから打ち手も広がってくる。
生かすも殺すも僕のマネジメント力に負う面が大きいとも言える・・・。
うわっ、責任重いじゃないか・・・。

毎年の事だが、この3月は安堵と不安が交錯する時期。
溢れる希望と襲い掛かる危機感が絡み合う。
毎月3月だときっと倒れる(笑)。
だからこそ会社って面白いのかもしれない。

年度の変わり目なんて、長い歴史で捉えれば全然大したことない。
それでも賭けなければならないこともある。
少しでも明るい来期にするために、残り少ない今期をいかに充実させるかも重要。

今週も慌ただしい一週間となりそうだ。
今期もあとわずか・・・。
悔いがないように過ごしていきたい。

リストラと新卒採用

これは昨日掲載されていた日経新聞の記事。

risu16031

何気ない記事である。
季節柄、新卒採用ネタが多いのも当然。
僕も職業柄、こういった記事は注意深く読んでいる。

昨日のシャープの記事については個人的にとても違和感を感じた。
言い訳っぽく予め言っておくが、
これは大企業の実情を知らない中小企業経営者の戯言。

一方でリストラを行い、一方で新卒採用を行うことに対して抵抗を感じた。
それぞれの事情があるのは確か。
他人がどうのこうの言う問題ではない。
決してリストラを否定しているわけでもない。
だが、僕としてはあるべき姿とは理解し難い。
シャープのリストラは40歳以上が対象で昨年3200名の方が退職された。
不本意に退職された方も多いだろう。

不採算事業や高い人件費、職域など多くの問題を抱えていると思うが、
退職者が新卒採用の記事を読んだら、どんなことを感じるのだろうか。
仕方ないと思うのか、若手を採用するのが企業が生き残る道と思うのか・・・。
合理的に考えるのは難しいと思う。
感情的になるのが一般的ではないだろうか。
実際、辞めずに働いている人はどう受け止めるのだろうか。
新入社員を歓迎するのだろうか。

もちろん入社するであろう新入社員は何の罪もない。
僕はどうしてもその流れに違和感を感じてしまう。
会社に対するロイヤリティを論理的に示すのは難しいと思う。
感情論が先に立つものではないだろうか。
それは僕のレベルが低いだけかもしれないけど・・・。

現時点でいえば(これも言い訳っぽい・・・苦笑)、
僕はどんなに会社が悪くなろうともリストラはしないつもり。
会社が潰れてしまったら元も子もないので、多く我慢を強いることはお願いする。
大幅な給与もカットするし賞与も支給しないかもしれない。
会社の資産を切り崩しながらも全員で我慢していくことが大切。
それに賛同できない方は退職に繋がるが、それはリストラにはならないだろう。
新人を迎えることは感情的にもできない・・・。

これも中小企業経営者の戯言にすぎず、大手企業の論理には噛み合わないとは思うが、
僕はそうすることが働く者にとっての安心材料ではないかと考える。
甘いかな・・・。

昨日の記事にはそんなことを感じてしまった。

映画「家族はつらいよ」

kazoku1603

山田洋次監督はいつも変わらない。
いつまで経っても昭和の香りがする。
妻夫木聡くんも蒼井優ちゃんも今風の格好はしているものの昭和を感じさせる。
そのセリフ回し、玄関で必ず誰かがズッコケる、
壁にかけてある額縁が傾く、兄貴が弟にちょっかいを出す・・・。
典型的なパターン。
絶対と言っていいほど家族を描く山田作品には盛り込まれている。

それが観る者に安心感を与えるのかもしれない。
メチャクチャ笑えるわけでも、メチャクチャ泣けるわけでもない。
少しだけ笑えて、少しだけ泣ける。

寅さんにしたって、そんな映画だった。
ノスタルジックな雰囲気が僕らを昭和に戻していく。
今の中高生が観たら、ちょっと昔の映画だと思ってしまうだろう。

これもユーモアなのかもしれないが、映画の所々に山田作品が顔を出す。
東京家族のポスターであったり、寅さんのDVDであったり・・・。
ストーリーとは全く関係ないので、詳細を語っていもいいのだけれど、
それは止めておくことにしたい(笑)。
ユーモア以外の意味はあるのだろうか・・・。

多くの人が言ってるように本作は3年前の「東京家族」とほぼ同じキャスト。
夫婦設定も恋人関係も一緒。
蒼井優ちゃんはいつも自転車に乗っている。
その姿は凛々しくも可愛らしい。
とここまで、いろいろ書いてきたが、映画の内容には一切触れていない。

いつもの全く参考にならない映評ブログになってしまいそうなので、少しだけ触れておこう。
橋爪功さん扮するオヤジさんは昔よくあった家では何もしない父親。
「これじゃあ、捨てられるわ」と無責任に観ていたが、僕の遠い存在ではない。
いつも酔っぱらって帰ってくるし、服も脱ぎっぱなし。
さすがに靴下は裏返しで脱がないが、いや、たまにあるかな・・・
メチャ近い存在かもしれない。

ということは、いずれ僕も嫁さんに捨てられる時が来るかもしれない。
少しだけドキッとした。
僕の周りは同じような親父たちばかりだと思うけど。
あっ、仲間を増やそうとしているな・・・。

超大作でも社会派ドラマでもない。
ドラマのスケールもはっきり言って小さい。
それでもつい観てしまうのは、僕にまだ人間らしさが残っていて、
ホッとする瞬間を求めているのかもしれない。
やっぱりこれでは映画の参考にはならないな(笑)。
松竹ぽくっていいけど・・・。

それにしても山田洋次監督、以前より増して映画を撮っていると思う。
いつまでも精力的に活動してもらいたい。

10年目の卒業式

昨日は年度末の懇親会及び送別会。
懇親会と送別会をセットにしてしまうのが、いまいちセコイ(笑)。
無事に2015年度を終えられそうな感じなので、
「四間道レストランMATSUURA」さんを貸し切ってゴージャスな食事を頂いた。

sike160211

まずは自慢げに披露。

sike16035

sike16037

sike16036

sike16039

まるで水曜の食べ物ブログじゃないか。
いいぞ、いいぞ、なかなかやるじゃないか・・・。

この日のメインは10年間勤めてくれたサヤカと女子ミズタニ、
そして40年間(?)貢献してくれたモリタさんを送り出すこと。
今日のスタッフブログでオクダが書いているので、詳細はそちらを読んでもらえればと思う。

サヤカ、女子ミズタニは新卒で入社し、10年間頑張ってくれた。
モリタさんはもっとですね(笑)。
ここ数年は安定しているものの、激動の10年間だった。
かなり苦しく辛い時期もあったが、文句も言わずコツコツと仕事に取り組んでくれた。
今、こうして名大社が無事にいられるのも彼女らが頑張ってくれたおかげ。
本当に感謝である。

サヤカは結婚し妊娠し、三重県の田舎で暮らすことになる。
女子ミズタニは旦那の家業を手伝いながら岐阜の田舎で暮らす。
田舎者出身が多い名大社社員は結局田舎に戻るのか・・・。
それはともかく、それぞれの事情があり、名大社を離れることになった。
僕としては寂しい反面、彼女らの未来については明るいこと。
気持ちよく送り出すのも僕らの役目。
そんなわけで昨日は卒業式にもなるわけだ。

sike16033

みんなでワイワイやりながら、美味しい食事とワインを楽しませてもらった。
せっかくなので、サヤカとツーショット。

sike160312

女子ミズタニともツーショット。

sik160310

モリタさんとは撮らなかったので(苦笑)、挨拶の写真。

sike16032

途中、いつものようにバカをするヤツがいるのも名大社らしさ。

sike160314

そうかと思えば急に泣き出してみたり・・・。

sike160317

まあ、よくわかりませんね。

sike160313

最後にスピーチしたタカイもいいことを言っていた。
そして、最近、やたらとしゃしゃり出るオクダが名古屋ナモ締めでお開きに・・・。

sike16031

この10年が彼女らにとって価値のある時間なら嬉しいこと。
きっとこれからの生活にも役に立っていくはず。
僕はそう思っていたいし、そうなってもらいたい。
名大社を卒業し、次のステージに進んでいくわけだ。
まあ、頑張ってくれたまえ!

10年間、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その35

私は調子に乗っていたのだと思う。
人気食べ物ブロガーとおだてられ、
「山田さん、私の店も書いてください」等と言われ、明らかに調子に乗っていたと思う。

私のスタイルは名前を明かさず、存在を隠し、店をルポするもの。
ありのままの事実を誰にも干渉されず書くことを大切にしてきた。
それが私の数少ないこだわりと言っていいだろう。
しかし、脚光を浴びるうちに自らを見失っていたのも否定できない。
間違いなく私は驕っていた。
そんな態度が知らず知らずのうちに伝わっていたのだろう。

en16031

こともあろうに私のルポの姿を読者の一人に撮られてしまったのだ。
眼鏡を外し、服装も変え、誰にも気づかれないはずなのに・・・。
だが、私の驕った態度が読者に見抜かれ、偶然ではあるがその姿を撮られてしまった。

私は動揺していた。
それは隠し撮りされた事実ではなく、私自身の現状の浅はかな振る舞いに動揺していた。
わずかな時間であったが、私は食べ物ブロガーとしての立場を捨て、以前の姿に戻ろうかと迷った。
しかし、それは今の自分だけでなく、これまで積み上げてきた私自身を否定することを意味する。
その勇気はまだ持ち合わせていなかった。

もう一度、自分を取り戻すために円頓寺にある隠し撮りされた系列店にお邪魔した。
1か月前にオープンしたばかりの「えんそば 円頓寺店」。

en16034

新店特有の爽やかな空気が幾分、私の気持ちを楽にさせた。
もう一度原点に戻ろう。
私は強い意思を抱え、注文した。

中かけそば(冷) 490円

en16033

値段の割にはコシの強い蕎麦が私に元気を与えてくれた。
「もっと、真っすぐ生きろ。」と蕎麦が語りかけてくれるように感じた。
短い時間で私はころそばを平らげた。
多分、自分に向き合う行為をしていたのだと思う。

私は円頓寺にある系列店にお邪魔したおかげで自分を取り戻すことができたようだ。
感謝をしなければならない。
「この値段では申し訳ないな。」

en16032

私は棚を眺めながら、ここに並んでいる酒なら感謝に値するだろうと考えた。
いつか恩返しすることを誓い、私は店を去った。