今週の日経ビジネスの特集は『社畜卒業宣言~「バブル組」が拓く新たな働き方』。
なんだこのタイトルは!と憤りを感じつつ(笑)、つい購入してしまった。
バブル世代の一人としてはこんなタイトルをつけられ見過ごすわけにはいかない。
どこに行ってもバブル世代の評判はイマイチ。
あまり芳しくない。
今の「ゆとり世代」が当の本人たちの意思とは別に評価が低いように、我々「バブル世代」も同様。
世の中の浮ついた世界を経験しているだけいいのかもしれないが、
世間一般に評価されることは少ない。
今回の特集でもポジティブな記事もあるが、総じてマイナス面が多い。
この年表なんて悲しい限りじゃないか。
まるで世の中のお荷物のような扱い。トホホ・・・。
確かに時代に翻弄されているのも事実だし、
バブル崩壊やリーマンショックの中心にいたのも僕らの世代かもしれない。
僕も今年で社会人27年目、いろんな経験をさせてもらった。
振り返れば辛いことも多かったが、今思えばいい経験だ。
リーマンショックがなければ、今の僕は存在していないと思う。
間違いなく社長ではないだろうし、名大社を辞めていたかもかもしれない。
路頭を彷徨っている可能性もある。
そこも含め、すべてを受け入れることが必要。
厳しい時も向き合っていくしかない。
その中で僕は運が良かっただけ・・・。
だからこそ思う。
団塊世代でも、バブル世代でも、ゆとり、さとり世代でもいろんな言い分はある。
全部認めた上で前に進むしかない。
社畜のままでいようが卒業しようが本人次第。
それでもバブル世代には奮闘してもらいたいのだが・・・。
この特集には「売れるバブル」と「余るバブル」の境界線が書かれている。
売れるバブル入社組は、
□オーナー経営者の意思決定やスピード感についていくことができる
□業種が違っても、自分の経験との共通項を見つけて楽しむことができる
□給与の減少や地方勤務をある程度、受け入れることができる
□電話やSNSですぐに連絡が取れる仕事仲間のネットワークがある
□昔の会社の話をしない
これがポイント。
まあ、当たり前と言えば当たり前。
(自分のことは棚に上げています・・・笑)
40代後半だろうが50代前半だろうが、年を取った発言はしてはいられないということ。
自戒も含め、新たな可能性を模索していくしかない。
今日も一日、ガンバリまっせ!
うちの会社では「全員参加」というワードをよく使う。
このワードは僕が代表に就任する前からずっと言われてきたこと。
会社のメンバー全員がその業務に取り組み、全員で仕事を仕上げていくことをいう。
新人もベテランも関係なく、全員が主体的に行動することに重きを置く。
「全員参加」という言葉は僕もいろんな場で頻繁に使用するので、自ずと意識が高まらざるを得ない。
本書「全員経営」も言い換えれば、同じようなことに思える。
全員がCEOになり業務に取り組む。そこまで大袈裟ではないが、
その当事者意識は会社にとってプラスに働く。
本書では再建を果たしたJALやヤマト運輸、
セブン&アイ・ホールディングスなどを実例にその必要性を説いている。
このような大手企業の取り組みも十分参考にはなるのだが、
自社に当てはめようと規模感の違いから、どうしてもイメージできない。
それは僕の読解力の問題もあるのだが(苦笑)、
むしろ後半に紹介された中堅・中小企業5社の共通性が参考になった。
伊那食品工業やメガネ21、未来工業などはビジネス誌などで多く紹介されているため、
新鮮さがあるとは言い難いが、各社の共通性やその取り組みは自社への落とし込みも
十分可能ではないかと思わせてくれた。
何が共通感覚かを問うとき、人間としての「生き方」が問われます。
その意味で、コモンセンスの経営は「生き方の経営」「存在論の経営」でもあります。
一方、アングロサクソン型の経営は利益が目的化し、存在論は問いません。
だから、ルールによるコンプライアンスが必要となる。
(略)
コモンセンスの経営はコンプライアンスを必要としない。
一人ひとりの実践知を育成していくためにも、
私たちはもう一度、共通感覚としてのコモンセンスの大切さを認識すべきではないでしょうか。
このくだりが僕には一番印象的であった。
確かにコンプライアンスは重要。今の会社経営の中でそこを無視して業務を進めることはない。
しかし、そこばかり注意しているとどんどん会社がつまらなくなっていく。
遊びの幅も失われてしまう。
それでは働く社員にとっての「いい会社」を作ることは難しい。
自分の給与を上げるためだけに仕事をしているわけではないのだから・・・。
僕がどこまで「型破り」なことができるかはわからない。
むしろ、それほど大層な事はできない。
だが、「いい会社」(この定義は明確にするとして)を作ることを目的として、
全員参加で進めていきたい。
何となくチープな表現になってしまったが、本書を読み、改めてそう感じた。
先週は円頓寺七夕まつりでした。
毎年ブラブラと通りを歩きますが、年々飾り付けが豪華になっているような気がします。
それはとてもいい事です。
少しずつですが円頓寺商店街が元気になっている証です。
これは誰が作ったのでしょうか?
アーケードの天井から多くのキャラクターがぶら下げられています。
平日ですが、多くの人で賑わっています。
偶然に愚か者副本部長にも遭遇しました。
西アサヒさんで一緒にカレーを食べました。
しかし、今回の食べものはなしは西アサヒさんではありません。
家康公もお邪魔したようですが、こちらではありません。
紛らわしくて申し訳ありません。
あくまでも副本部長へのサービスだったのです。
西アサヒさんからもっと西に入った「フルット」さんへ行ってきました。
「すいませ~ん、フライエッグをください。」
注文した後にBランチがフライエッグであることに気づきました。
「こっちの方がおかずやライスもついてるし、安いじゃないか・・・」
とブツブツと呟きます。
「しまったな・・・。」と少し後悔しました。
せこい顔が飛び出してきたのです。
あんかけスパゲティ フライエッグ 750円
「このソースだったら、ライス付きでもよかったかもしれない・・」
どんどん悪いほう、悪いほうへと考えがいってしまいます。
「日替わりのおかずはハンバーグか・・・。いいなあ~。」
せこさはどこまでいっても抜け切りません。
ちょっと落ち込んだままスパゲティを食べきります。
「ごちそうさまでした」
と元気なく会計を済ませます。
「ありがとうございました。700円です!」
「えっ・・・」
そこで早割りサービスを思い出しました。
こちらのお店は11:45までに入店すると食事が50円引きになるのです。
急に得した気分になってきました。
表情も一気に明るくなりました。
人間は単純な生き物です。
屋台の並ぶ商店街を歩きながら会社へ戻ります。
「う~ん、ビールでも飲みたいな。」
誘惑に駆られてしまいます。
これも気分がよくなったせでしょうか。
ごちそうさまでした。
来週はどうなっているでしょうか・・・。
う~ん、あまり書きたくない7月のランニング距離。
しかし、人は潔くなくてはならない。
3人のライバルが気にするからなんてどうでもよく、
報告すると決めたのならどんなに無様でも報告するのが男らしいというもの。
そんなわけで7月のランニングについて語りたい。
ちなみに7月は前半は雨ばかり。
そもそも走れる日は少なかった。
東京出張した際も皇居を走ろうと思い、ランニングシューズを持参するもすべて雨。
夜、ホテルで飲むことしかできなかった。
僕がサボっていたわけではない。
梅雨が明けたらどうだろう。
やたらめったら暑い日が続く。
そして、どういうわけか飲み会も続く。きっとそれは暑さのせい。
月末なんて名古屋でも38度と信じられない気温だ。
いくら早朝でもかなりくたびれてしまう。
言い訳だと思ってほしくない。
すべて事実を語っているだけ。
走ろうという気持ちは強かった。しかし、天候が悪かった。
人は潔くなくてはならない。言い訳なんかしてはいけない。
僕はあくまでも事実を語っている。
そう思えば7月のランニング距離も悪くはないだろう。
はい、7月はちょうど50km走りました。
やっぱ、少ないですか?
はあ~、まあ、いろいろありまして・・・(汗)。
目標の半分だし・・・。
先月は結構フィットネスクラブでのランニングが多かった。
約半分はそうじゃないかな。
外の景色を眺め風を感じながら走る方が好きなのだが、7月についてはそんな状態であった。
全部、天候が悪いのだ・・・。
8月はもっと厳しくなるかもしれない。
そういえば今までサボっていた東京のライバルが走り始めた。
どういう風の吹き回しか・・・。
どうやら東京マラソンに参加するつもりだ。
大して脅威な存在にはならないとは思うので、お手並み拝見としておこう(笑)。
それでもこのままではヤバい、ヤバい。
もうちょっと、なんとかせねばいけませんね。
モーレツに暑い8月も目標に近づけるよう頑張ります!
一昨日の土曜日はNPO法人G-netさんが主催する「チャレンジフォーラム2015」へ参加。
挑戦を続ける魅力的な中小企業とその中小企業に挑む若手人材の活躍をテーマにしたイベント。
1週間ほど前に代表理事の秋元さんにお誘いを受け気軽な気持ちで参加することにした。
一般参加のつもりでいたがイベントの2日前、この7月で共同代表になった南田さんからTELがあり、
イベントのパネルトークに出てくれという。
よく内容を理解しないまま、勢いで承諾。
今、考えてみればこれがG-netの常套手段(笑)。
別の団体も含めいつも同じような手に引っかかってしまう。
騙されやすい性格なのかもしれない・・・。
会場となるのは岐阜駅前の岐阜大学サテライトキャンパス。
こんな場所に岐阜大の別キャンパスがあるなんて初めて知った。
会場は意欲的な大学生を中心に中小企業経営者、支援企業、大学関係者ら100名を超える方。
美濃加茂市長や「ビリギャル」著者で一躍話題の人となった坪田さんも参加されていた。
(美濃加茂市長の藤井さんも一時期話題の人だった(笑))。
このお二方と直接お話ができたのもこのイベントのおかげ。
僕は「中小企業にとっての右腕人材とは?」というパネルトークのゲストとして登壇。
本当にこんな企画の参加者を2日前に決めていいのか・・・(笑)。
鷲見製材さん、長良製紙さんの社長のコメントに対し、フォローしたり環境分析するのが僕の役割。
偉そうにファミリービジネスアドバイザーらしいコメントもさせてもらった。
中小企業こそがトップを中心に一丸で採用し育成する必要があるという流れ。
それがいずれ右腕と呼ばれる人材に成長していく。
そんなことを持論を踏まえながら話をさせてもらった。
一人でも多くの若手人材が中小企業に興味を持ってくれればいい。
大人が登壇した後は入社2年目の若手と現役の学生さんのトークセッション。
彼らの目の輝きが素晴らしい。
入社2年目の若手代表としてプレゼンした大橋量器の斎藤君はたまたま僕と同じテーブルで向かい側の席。
2年目とは思えないくらい自分の意見をはっきり述べ、仕事への取組みを語っていた。
社長がなんでも任せたくなる気持ちはよくわかる。
これも中小企業だからできること。十分楽しませてもらった。
このイベントを通して感じたことが2つ。
一つは代表の秋元さんにしろ、藤井市長にしろ、「ビリギャル」の坪田さんにしろ、
すこぶる話が上手い。
単に上手いだけではなく、空気を読み全体を巻き込んでしまう魅力的な話し方。
これだけでも大きな収穫。
くだらないネタで笑いを取ることくらいしかできない僕はまだまだ未熟。
もう一つはこんなイベントは残念だけど、うちではできない。
G-netさんならではのコンテンツとサービスだからなせる業。
この距離感を作るのは決して簡単ではない。
この点からも大きく学ばねばならない。
今後、コンソーシアムで一緒に取組んでいくが、お互い刺激し合い吸収できる点があればいい。
イベント終了後は懇親会。
(まあ、いつものことですね・・・)
こちらも楽しい時間だった。
早く失礼しようかと思ったが、いろんな方と話をしているうちにすっかり遅くなってしまった。
岐阜の花火大会から帰る方と重なってしまい、激混みの電車で帰宅することに。
もう少し早く帰ればよかった(笑)。
お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
可能な限りであるが、何年に一度かは自分にご褒美を上げたいと思う。
最近は何故か腕時計に興味を奪われることが多い。
スマホが当たり前の時代。特になくても問題はない。
夏場は暑く、腕に汗をかく。金属製のベルトは肌が荒れる。
従って、目に入ってくる腕時計は革ベルトかラバーベルトの製品が中心となる。
今年は数年ぶりに新たな一本を購入しようと考えていた。
コツコツとお小遣いを貯め(笑)、その機会を伺っていた。
スイス製もいいができれば日本製がいい。
グランドセイコーもいいが、ほとんどはステンレス製ベルトだ。
そして、今回決めたのがこれ。
MINASEの【 FIVE WINDOWS Power Reserve Indicator 】
といっても、ほとんどの人が知らないと思う。
僕が知ったのもたまたま藤巻百貨店のWebサイトを見て気づいたのがきっかけ。
しかし、玄人筋に言わせれば、かなりの技術力を持っているという。
協和精工株式会社という切削工具メーカーがドリル製造と金属切削のノウハウを活かし、
手掛けた腕時計なのだ。ほぼ一目惚れに近い。
これも偶然だが、懇意にするヒゲは濃いがアタマは剥げた新米社長がたまたま紹介してくれ、
(失礼な表現ですね。スイマセン)、この時計を手に取った。
「お~、なかなか、いいじゃないか。」
といつもと少しだけ違うチープな表現でこの時計をまじまじと見つめた。
限定100個。回転錘には名前を刻印してくれる。
すなわち世界に一個しかない腕時計なのだ。
よくわからないと思うが、僕の名前がしっかりと刻み込まれている。
それが先日、僕の手元に届いた。
腕に巻くとこんな感じ。
ハハ~ン、いいでしょ?
ちょっとした自慢(笑)。
何百万もする時計をいくつも持っておられる方からすれば、
鼻で笑われるかもしれないが、僕にとっては貴重な一本。
触れ込みでは100年後も語ることができるらしい。
息子の代、また、その後も引き継がれていくのなら、尚、嬉しい。
ちなみにMINASEというブランドは、工房のある秋田県の皆瀬(みなせ)の土地から由来している。
職人が一つひとつ手作りで生産している。
ちょっと宣伝っぽく、かつ、ただの自慢ブログになってしまったが、これも日本の匠の姿。
大切に使っていきたい。
これはオマケにもらったフランク三浦。
う~ん、これはどうするかな・・・(笑)。
以前のブログで7月末までラジオ番組の提供をすると書いた。
朝の通勤時間帯はラジオではゴールデンタイム。
クルマ社会の東海地区では朝7時台に車を運転する方は多い。
月曜から金曜の平日に番組提供をしていたわけだが、金曜日は僕が出演し好き勝手に喋っていた。
好き勝手といってもお酒や映画の趣味の話ではなく、マジメなこと。
企業を探すポイントであったり、会社を辞めない方法であったり、
同族企業の魅力であったり、長時間話されるとちょっとくたびれてしまう内容。
5分番組だから退屈せずに聞くことができる。
「いきなり山田さんの声が聞こえてきてビックリしたよ。」とか
「学者みたいに偉そうな喋ってるね。」とか
「やっぱり顔も頭も悪いけど、声はいいよね。」
というような周りの方からコメントも頂いたりした。
意外と多くの方が聞いているようである。
肝心なターゲットの効果はもう一歩というところだが(笑)、
会社の認知をアップさせるにはそれなりに評価できる。
また、名大社のクライアントにも何社か登場頂き、会社の魅力についても語ってもらった。
思いのほか反響はあったようだ。
当初は7月末までの予定であったが、せっかくの機会でもあるので番組提供を継続させることにした。
@FM Brand-New RADIO内「明日へのグッジョブ! suported by 名大社」を来年3月までやります!
当面、毎週金曜日は僕が引続き担当することに。
いずれ飽きられると思うので、その時はプログラムを検討し直すが、しばらくは僕が登場。
先日、パーソナリティの山口千景さんと収録。
またまたデレデレオヤジになっている。
金曜日に限らず、他の曜日もぜひ聞いてください!
番組終了後、スタジオ内で談笑していると、@FM(エフエム愛知)の本田社長が挨拶に来られた。
本田社長は僕が入社1~2年目の頃の名大社の営業担当されていた方。
当時、若造だった僕にいろいろとご指導を頂いた。これもご縁。
せっかくなので記念撮影。
いかん、緊張のせいか目をつむってしまった(笑)。
それはともかく8月以降も名大社は番組提供していきます。
どうぞよろしくお願いします。
昨日は毎夏恒例となった会社の納涼会。
今回は珍しく丸の内から矢場町へ移動。
名古屋パルコの上にあるクレストンホテルでの開催。
名大社通の方であれば、「お~、なるほど!なかなか、やるじゃないか!」
と思われるだろうが、まず皆無(笑)。
会場が会場だけに落ち着いた雰囲気でスタート。
みんなで仲良くブッフェ形式の料理を楽しむ。
夏らしく冷麦もあったり・・・。
僕は食べなかったけど。
いつもはバカ騒ぎのような宴会ばかりだか、今回はそうでもなさそう。
和気あいあいの雰囲気で日頃の疲れをみんなで癒しあう。
笑顔あふれる飲み会。
なかなか、いいじゃないか。
と思っていたら、やっぱりそうはいかない。
お酒が進むにつれ、様子が変わっていく。
どうしても脱ぎたいヤツ。
「おい、場所を考えろ!」。
ひとりライザップを披露するヤツ。
「おい、場所をわきまえろ!」。
他のお客さんもおらず、誰にも迷惑を掛けなかったから、まあ、よしとするか・・・。
いや、ホテルに迷惑を掛けているぞ。
すみません。
それでも全員で楽しく盛り上がり終了。
僕は連日の飲み会続きで帰ろうと考えていたが、そんな意志はお酒と共に消えていた。
やはり愚か者からは抜けられないようだ。
そして、二次会。
ワインとピザですっかりいい気分に・・・。
さすがに三次会は失礼したが、若い連中はどこかへ消えていった。
夏の暑さをぶっ飛ばせ!。
この納涼会でそんな感じになればいいのだが、それより今日をぶっ飛ばすことができるのか。
二日酔いで働けませんなんてことは勘弁してもらいたい(笑)。
お疲れさんでした。
はい、これからも盛り上がっていきましょう~。
毎日、暑いです。
そんな日は冷たいものが食べたくなります。
「ざる蕎麦か冷やし中華を食べたいなあ~」
と少し前と全く同じことを考えながら、円頓寺商店街を歩きます。
この日は織田信長公に呼び止められることもありませんでした。
円頓寺本町にある「こさく亭」さんに行ってきました。
冷やし中華ののぼりも気になります。
ちょうどピークの時間を越えたこともあり、店内は空いたラーメンどんぶりでいっぱいでした。
娘さんらしき女性が「いらっしゃいませ!すぐ片付けますので、そちらにお掛け下さい。」
と元気よく話しかけてきます。
席に座り店内を見渡し、「う~ん、どうしようかなあ~」と悩みます。
この冷蔵庫のシールはどんな意味があるんだろうと考えていると、
壁に貼ってあるメニューが目に飛び込んできました。
僕は指を指しながら「汁有り冷やし坦々麺をください。」と勢いに任せて注文してしまいました。
坦々麺は汁ありも汁なしも大好きです。
しかし、冷やしは食べたことがありません。
「一体どんなものが出てくるんだろう・・・」と独り言を呟きながら待ちます。
他のメニューも眺めます。
「おっ、冷やしシリーズか。なかなかやるじゃないか。」
メニューの多さにいつものセリフが出てしまいます。
辛口にすればよかったか、大盛にすればよかったか、
小ライスをセットにすればよかったか、と優柔不断な気持ちが揺れ動きます。
そんな時間を過ごすうちに運ばれてきました。
汁有り冷やし坦々麺 750円
「思いっ切りかき混ぜて食べてください。」と元気のいい娘さんが話しかけてくれます。
「はい。」と素直に答え、しばし眺めます。
「普通の冷やし中華に見えるな・・・」
言われた通り思い切りかき混ぜます。
「う~ん、見た目はいいとはいえないな・・・」どんなまぜそばも同じでしょう。
かき混ぜて美しい麺はないでしょう。
ズルズルと勢いよく食べ始めます。
結構なボリュームです。
大盛りにも小ライスセットにもしなくてよかったです。
「いいぞ、いいぞ、美味いぞ。」と機嫌よく食べていましたが、
途中に「あっ!」という悲鳴に近い声を上げてしまいました。
この日は白の麻のシャツに薄い色のパンツ姿でした。
坦々麺の汁が飛びかかったのです。
よくある風景です。
この手の麺類を食べる時を気をつけなければなりませんが、
僕のパンツに赤い斑点がいくつもついています。
「これはヤバい。」
おしぼりを水にぬらし、パンツを拭きます。
「う~ん、困ったな・・・」
午後からの予定を思い出し、恥ずかしい姿を見せねばならないことを後悔します。
「まだまだ子供だな・・・。」
と自分に言い聞かせ、お店を出ることにしました。
向かいに座っていたお客さんは黒っぽい格好をしていました。
さすが、大人です。
ごちそうさまでした。
来週は服装も考えて食事をしようと思います。
途中まで観るのが辛かった。
映画館を出たくなってしまった。
ジャンルは違うが、なぜか「闇の子供たち」を思い出してしまった。
子供の描かれ方に共通点を見出してしまったのかもしれない。
しかし、この2本の作品は根が深い問題を抱えていることは一緒だが、根本は全く違う。
本作は手を出す側も被害者と言えるからだ。
どこまでいっても親の責任は重い。
自分の振舞いや生活環境が与える子供への影響力の強さは果てしなく恐ろしい。
子を持つ親としては痛感するだろう。
自分の家庭さえよければいいという短絡的な回答はできないが、
自分の子供の成長を眺めながらつくづく母親の偉大さを感じた。
「亭主元気で留守がいい」を実践する僕が子供に与える影響力は皆無に近い。
父親としては無能。
暴力をふるったり、仕事をせずブラブラしたりしないだけマシなくらい。
天津欄間に育てられた母親は子育てにおいてもプラスの力を発揮している。
今でも中学生の息子を抱きしめる姿を見るとゾッと体が震えてしまうが(笑)、
それはお互いにとっていいこと。
きっと息子はいろんな人に対して優しくなっていくのだろう。
日本ハグ協会のさとちゃんが積極的にハグを推奨していく理由も改めて理解できた。
回りだけでなく自分自身も好きになっていく、元気になっていく。
そんな人が少しでも増えればいい。
池脇千鶴さん扮するお母さんが、主役の尾野真千子さんを抱きしめながら
「自分のこと嫌いでしょ?」と慰めるシーンは象徴的。
人に優しくするためには、自分自身を抱きしめることも必要。
そういえば、この映画、池脇千鶴さんと高橋和也さんがいい味を出している。
この二人は多分、夫婦役。
それが証明する場面はひとつもなかったが、観客はそうイメージする。
呉監督の前作『そこのみにて光輝く』では愛人関係にあり、役柄は180度違う。
彼女の作品には欠かせない俳優として、いずれ呉組なんて呼ばれてしまうのではないか(笑)。
本作は瞬間的にドキュメンタリーを思わせるシーンがあった。
全編通して丁寧な演出で作られている映画だが、
子供たちが先生から出された宿題を回答するシーンは演出がなく、そのまま撮影したように思える。
それは抱きしめられて、どう感じたかを答えるシーン。
子供たちが感じたありのままを映したように思えた。
みんないい笑顔だった。
賛否が分かれる映画だと思うが、僕ら大人は見ておく必要があるかもしれない。
それは社会を知ることと同時に自分を知ることでもある。
最近、抱きしめることも抱きしめられることもしていない僕はどんどん冷めてしまうかもしれない。
誰か抱きしめてくれないかな・・・(笑)。