極端な言い方をすれば、僕もこんな感じで経営を任されたに近い。(実際は、そんな簡単ではないが・・・。)経営者としての薫陶をしっかりと受けたわけでもない。
しかし、本書に書かれている「経営の20の課題」については概ね正しい方向で答えられた。それは少なからず2年間社長として、多くの事象で決断を迫られ、考えてきた結果に過ぎない。3年前にこの本書を読んでいたら、どこまで比較的正しい解を導けたかどうかは何とも言えない。
この書籍はジュンク堂に立ち寄り、ビジネス書コーナーでぶらぶらと書棚を眺めながら偶然手にしたもの。著者も知らなかったし、「インバスケット・トレーニング」という手法も全く知識がなかった。
ゲーム感覚で経営思考を身に付ける本書の流れは中々面白い。休日にガッツリ仕事の事は考えたくないけど、少しは勉強したいという気分の時にピッタリだ。数時間でインバスケット体験も終了することができる。休日にそんなことをしている時点でワーカーホリックかな・・・。
実際に経営を任されている者やMBAホルダーには物足りないかもしれないが、20~30代の将来経営層を目指す方には楽しく学べる一冊だ。より深く考える必要はあると思うが。
そして「社長なんて、いつもボーッとしていて脳天気。お気楽だなあー」と思っているうちの社員にも読んでもらいたい。
少しは僕の苦労がわかるはずだ・・・(笑)。
今週末の土曜日、「第5回 障がい者のための就職・転職面談会」が開催される。
名大社が障がい者向けの採用支援をスタートし、3年目。当初は右も左もわからない状態で始めた事業だが、3年目に入り安定的な運営ができる体制が整ってきた。
この事業は自社のノウハウだけでは運営するのが難しく、多くの団体や施設に協力を頂いてきた。そのおかげで何とか3年目を迎えることができた。本当に感謝です!
スタート段階から全体の雇用環境も改善され、障がい者採用もプラスの傾向に向かっているのは間違いないが、まだまだ厳しいのも現実。
法定雇用率が平成25年より2.0%に引き上げられるが、それに合わせた雇用対策が各企業で練られているかといえば、現状は難しい。特に中小企業は、職域や環境整備、社員教育まで会社として統一感を以て取り組むには限界がある。
僕はその中小企業を責めるつもりもない。第一の目的が企業の存続とするならば、プライオリティはどこに置くかは明確だから。
それでも障がい者雇用を推進する動きを肌で感じることも多くなった。徐々に浸透していくのが、お互いにとってプラスになるのかもしれない。
今回のイベントも大手企業を中心に18社の企業に参加頂く。我々の考えに賛同し、初めて参加頂く企業も多い。少しでも橋渡し役の存在として、お役に立てれば幸い。
29日(日)の朝日新聞にも特集記事と参加企業の募集要項が掲載された。
イベントの詳細はこちら
第5回 障がい者のための就職・転職面談会
≪日時≫2012年8月4日
12:00~17:00
≪会場≫名古屋国際会議場2号館 展示室
少し場所は分かりずらいが、スタッフがしっかりと案内。
あまり暑くならないことを祈りたい。
さすがに毎週マラソンブログを書くのは難しい。しっかりとしたトレーニングを積み重ねているのであればいいが、残念ながら毎週も書くことがない。
そんな言い訳をしながら、この2週間の練習を報告。
17日(火)28分27秒
18日(金)28分10秒
22日(日)58分16秒
23日(月)27分30秒
27日(木)28分21秒
先々週は3回、距離にして20キロ強。先週は2回、10キロちょっとしか走っていない。
フルマラソン宣言する前は週2回が普通だったので、それを基準にすれば平均的な練習。
しかし、宣言後はいきなり週4回をこなしたため、週2回は物足りないように見えてしまう。先週末は土日とも走らなかったこともあり、サボった感は否定できない(結構、ゴルフで走った気もするが・・・)。
ただ、この時期はあまり無理もできない。特に先週はうだるような暑さ。出勤段階で汗だく状態が続いている。熱中症に関するニュースも毎日。いつ何時、自分が当事者になるとも限らない。周りに迷惑を掛けるわけにはいかず、体調管理を怠ってはダメだ。
(走ること自体、迷惑だ言われる方もいますが・・・)
でも、こんな事も思う。
この夏場に鍛えたことが秋以降、きっと生きてくるのだろうと。営業の仕事と同じで、一見無駄に思える行動を繰り返すことで、後の成果につながる。それと同じだと思う。
今週は土曜日も仕事だが、少なくとも週3回は走ろう。また、今週から8月に入り、暑さもピークに達し、過ごしづらい日々が続く。
5時に起床し、朝方の比較的涼しい時間帯に走る。これを心掛ける8月としたい。
昨日の日本経済新聞にこのような記事が掲載されていた。
「名証、12月に就職フェア 就職支援会社と共催」
何を隠そう、その就職支援会社とは名大社のこと。(そんな大げさなことでもないな。ちゃんと文中には載ってるし・・・。)
昨日の新聞には名古屋証券取引所が名大社との共催で、2014卒向けの合同説明会「名証上場企業就職フェア」を開催することが書かれている。
このようなコラボレーションは過去にないはず。両社の地域への想いがカタチになった特徴的なイベントなのだ。
名大社として、これまで名古屋市や名古屋商工会議所と組んだり、新聞社が後援に付くイベントは手掛けてきたが、このスタイルは初めて。まさにコラボレーションである。
あくまでも個人的に感覚だが、今後はこのようなスタイルのイベントが増えていくのではないかと予感している。我々の事業ドメインを維持しながら、他社とタッグを組んで、より価値の高い情報を提供する。
お互いの「強み」を発揮すれば、市場に与えるインパクトや効果は最大化され、それを活用する者の満足度も高まる。最終的にコラボレーションした側もWinWinの状態を保つことができるだろう。
そのためにはお互いの信頼関係が重要であり、情報の開示も必要となる。時には自社にとって不利益な情報も公開していかないと上手く成立することは難しい。
今回の共催は、それをクリアし成立したと言えるのではないだろうか。
このイベントの詳細については、別の機会にブログで紹介したい。
昨日の新聞記事で僕にもいくつかの問合せがあったので、まずは簡単にその想いについて書いてみた。
コラボでお互いが成長できる環境を作っていければ、喜ばしい。
昨日は午後からバタバタした時間を過ごす。
まずは2014年卒新卒向け企画のキックオフ。全体で本年の新卒企画の結果を振り返りながら(と言ってもまだまだ13卒は進行中)、次年度の新卒向け商品の説明と販売戦略について共有した。
企画自体が大幅に変更になるわけではないが、毎年毎年商品のリニューアルは行わなければならない。特にネット媒体は環境の変化が早いので、それに合わせた商品を提供しないと時代に乗り遅れてしまう。
そして、イベントも新たな試みを実施する。一般的なリリースは今月末のなるが、「へえ~っ」というような組織とのコラボレーション。少しでも地域を活性化できればうれしい。
キックオフの後は、そのまま全員で研修を実施。
新卒企画の目標をベースに、アクションプランを立て、その行動をITで見える化し習慣化するもの。研修講師を招き、そのセッションを行ったのだが、社員も今まで経験したことのない新たな試みなので、戸惑いも大きかったと思う。
普段の日報や報告ベースとは異なった切り口でもあるため、違う脳ミソを使わなければならない。右脳派が多い営業部隊には、かなり刺激になったのではないだろうか。
現在の取り組み姿勢を否定するのではなく、現状に何を付加していくかが本人たちの成長に結びつく。このモデルがベストではないだろうが、常に新しいものを吸収する姿勢が必要なのだ。
研修後は、疲れた頭を癒す納涼会。
契約社員も含め全員で飲み会を行った。先週末は比較的涼しかったが、今週に入り暑さがぶり返してきた。ビールが手放せない時期になってしまったのだ。
ピッチャーをジョッキ代わりに飲む愚か者もいるが(笑)、それもたまにはいいだろう。
縦とか横とか関係なく、社内の会話ではなくオープンな会話が時には大切。あちらこちらで笑いが起き、仕事からグルメ、旅行、恋愛ネタまで取り留めのない会話がより関係性を強くしていく。それが僕にとってもシアワセな時間。
前の日も飲み会で遅かったため、一軒で帰ろうかと思ったが、ついつい二軒目へ・・・。
相変わらずお酒が入ると意志が無抵抗状態になってしまう。
そんな7月の熱い一日。
全員でこの暑さを乗り越えていくのだ。お疲れ様でした。
小説は一年に数冊しか読まない。
今年に入って何を読んだかを調べてみたら「もしドラ」に続く2冊目。小説はその世界にどんどん惹き込まれていくので、手に汗握る時間を過ごせるのは事実だが、ノンフィクションの世界を中心に考えていきたいので、どうしても優先順位は後ろになってしまう。
そんな意味では、貴重な2冊目が本書。拙い表現で言えば、涙が出そうなくらい感動したし、面白かった。
読み終えた時はスタバに居たのだが、ウルウルとした格好は情けないオッサンに映っていたかもしれない。おこがましいが自分とオーバーラップさせていた面もあった。
業種や事業内容も異なる、会社規模も異なる、歩んできた環境も異なる、その才能も異なる。共通点と言えば、中小企業の経営者という一点のみだが、何故か感情移入もしてしまったし、共感する箇所も多かった。
ストーリー展開の面白さや丹念にリサーチされたロケット製作過程の表現力にも感動を覚えたが、やはり一番は中小企業の経営者としての共感だろう。自分が下した判断への葛藤や揺れ動くさまは実に的を得ている。心理描写をを含め、大いに感心させられた。
仕事をする上で「お金」は最も重要な動機にはなるが、人はそれだけでは動かないし満足しない。その先にある夢や達成感があってこそ、真摯に仕事に向き合える。自分が夢を持つこと、そして、夢を持たせることは必要不可欠だ。
著者の池井戸氏は僕と同じ岐阜県出身。年齢は3歳上。もちろん存じ上げないが、それだけでも身近に感じてしまう。申し訳ないが・・・。
もしかしたら、どこかですれ違ったことがあるかもしれない。
と勝手に思わせてもらった。
先週は名広協クリエイティブ研究会に参加した。
ご存知のない方もあるかもしれないが、名大社は広告会社である(笑)。広告代理店の機能はほんの少しだが、愛知県広告業協会にも加盟しているのだ。その関係で今回の研究会に出席したわけだが、予想した以上に勉強になり、かつ新しい発見があった。
「私から見た、広告の今とこれから」というテーマで、クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞を受賞したクリエイティブディレクターによる講演が行われたのだ。
大賞はJR九州の開通を記念したCM。YouTubeでも爆発的なPVで感動を呼び込んだ180秒CM。僕もグッときてしまった。その方の講演もとても素晴らしかったが、今回のブログは別のクリエイターの講演内容。クノールカップスープのCMを制作されたクリエイターの話。
つい半年前くらいまで北川景子と三浦春馬のCMはよく流れていた。
実際に娘も息子も冬の期間はコーンスープにパンを浸して朝食として食べていた。この「つけパン」「ひたパン」の制作の背景にはマーケティングにとって非常に重要な要素はいくつも含まれていた。
僕が言うまでもなくクノールのカップスープは既にブランド化されており、この分野では定番中の定番。ブランドも確立された商品である。しかし、確立されたブランとはいえ売上が堅調に上がるわけではない。以前は「朝ごはん飲んでる?」というような表現で市場を開拓したようだが、今までは完全に浸透しきっており市場が拡大しない。「スープで体が暖まる」。そんなキャッチもインパクトは持たない。
そんなマーケットが飽和したかのように思われる環境の中に出てきたのが、この「つけパン」「ひたパン」。
リサーチすると朝食メニューとしてパンはスープの7倍。パンを食するユーザーがスープも一緒に飲めば、自ずとスープの需要はアップする。パンとスープの新しい食べ方を提案すれば、スープの消費量も拡大するわけだ。
新しい食習慣の誘発装置として生まれたのが、この「つけパン」「ひたパン」。
このネーミングがまた大きな役割を担う。当初は「スープディップ」というオシャレそうなネーミングだったそうだが、その言葉をとても中学生や高校生が学校で話題にするとは思えない。だから大切なのはネーミング。そして、「つけパン」と「ひたパン」をTVCMの後、Webで対決させたことで、より話題となり爆発的にヒットしたという。
他にもいくつかの要素はあるのだが、TVCMが広告手段として効かない、響かないと言われる時代において、TVCMが消費者に行動を起こさせた一つの成功例になる。
僕はこのケースをマーケティングの手法として聞いていたわけだが、今後、広告会社のクリエイターもより全体感を見込んだ上で制作物を創っていかないと難しいのだろう。そんなことは僕が言うまでもないが、今回の講演を伺って、今後、クリエイターに求められる能力を感じたのだった。
その他にも売上拡大に導いたTVCMの成功例の紹介がいくつもあった。消費者のハートをいかに掴み喜ばせ、面白いコンテンツを提供することの必要性をまざまざと見せてもらった。
最近、TVを見ることも少なくなってしまったが、こんな話を聞くともっとCMを含めた広告をしっかりと見ないといけないなと反省してしまう。
広告が効かないと言われる時代でも、いい広告は必要なのだ。そして、面白い広告も・・・。
昨日は「ふるさと就職応援ネットワーク(呼称:Fネット)」の総会。一年間の取り組みとこれからの一年について共有した。各加盟会社がそれぞれの事業を通し、ネットワークとしての活動を振り返ったのだ。
経営者の立場として僕は この加盟会社の中で一番経験が浅いと言っていい。加盟会社の社長は、そのほとんどが自分で会社を立ち上げ、その地域でシェアを確保してきた創業者。僕のようなサラリーマン出身者は珍しい存在。僕なりの苦労があろうとも創業者の苦労や今までの道のりは比較にはならない。
僕はその経験を伺うだけで学びになるし、これから自分が成長していくための刺激にもなっている。大変ありがたい存在であるのは言うまでもない。今の自分の存在価値としてこのネットワークが大きな要素にもなっている。
しかし、それは自分だけが感じているのではなく、他の加盟会社も同様のようだ。僕の影響力なんてほとんどないと思うが、他のメンバーもこのネットワークで多くの情報を得て刺激を受け、自らのビジネスにプラスの効果をもたらせている。昨日も異口同音、そんな会話が繰り返された。
ありふれた言葉かもしれないが、経営者は孤独である。
それは企業規模や業種に限らず、同じではないだろうか。一人だけの存在は寂しい。だからこそ、共通の課題や悩みを抱え、それを腹を割って話し合える仲間がいることは本当にありがたい。お互い慰め合うわけでもなく、愚痴を言い合うわけでもない。目指す方向性は異なるが、基本的は志は変わらない。それがうれしい。
昨日もそれを感じた一日であった。
もしかしたら自分のためだけに、この組織に加わっているだけかもしれない。しかし、結果として、会社全体としてネットワーク全体としてプラスになっているのであれば、それほど喜ばしいことはない。
何だか酔っ払った状況で感情的になってしまったかもしれないが、それを十分感じた一日であった。
いい気分で寝れそうなしんみりした夜。お疲れさまでした!