前回の映画批評ブログに引き続き、ちょっと情けない男子コンビが主役となっている映画。
今回も相方は松田龍平。あのボソボソ感が重宝されるのか、この作品でもいい味を出していた。俳優が同じだから当たり前かもしれないが、セリフの言い回しが「ハゲタカ」の西野治にそっくりだ。
時代背景は変わっても、男の哀愁や不器用さ、愚鈍さはいつの時代も変わらないのかもしれない。
だから男はいつまで経っても情けない生き物なのだ。過去を引きずり、それを忘れることができないが、決して表に出そうとはしない。見方を変えれば、自分も同じなのだが・・・。
初めて知ったが、大森立嗣監督は大森南朋の実兄。親は舞台俳優の麿赤兒。何とこの作品、脇を固める存在ではあるが、親も弟も出演している。下町の香りがする作品らしく身内で固められている(あんまり関係ないかな。)
個人的に人間の悲哀をテーマにする日本映画は好みではあるが、瑛太ファンの20代の女性はこの手の映画は面白いと感じるのだろうか?
そんな話をする機会もないのでわからないが、あまり好んで観るようには思えない。
僕の家族もこの作品に興味を示すことはない。だから誰もいない休日に一人寂しく観たのだ。観た後は、より寂しい気持ちになってしまった。
やっぱり男は情けない。
昨日は新入社員が入社し、全社員の前で挨拶をした。
緊張感は伝わるものの、ありきたりのありふれた言葉ではなく、しっかりと自分の言葉で気持ちを込めて語っていた。清々しさを感じると共に、可能性を感じる挨拶であった。
これまであまり気にしてこなかったが、今年入社の2人は平成元年生まれ。僕が入社した年に生まれた世代が働き始めているわけだ。
今週の日経ビジネスの特集は「平成生まれの衝撃」。
この世代が持つ能力や感性、価値観をいくつかのケースを紹介しながら、綴られている。
「ゆとり世代」と言われる平成生まれは、一般的に内向きで安全思考で、大人しい存在と捉えられる事が多い。草食系男子を象徴する世代なのだ。
しかし、この特集を読む限り、その偏った見方は否定される。どの世代よりも視野は広く、起業家精神も強い。思いを決めたら、大学を休学しても海外に飛び、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家から出資してもらい、斬新な事業を興す。
多くはIT関連ではあるが、僕が全く理解できないようなビジネスモデルを20代前半で組み立ててしまうのだ。長期の戦略で考えれば不透明さがないわけでもないが、その瞬間的スピードには驚かされる。即、アクションに繋げてるのだ。
素直に見習わなければならない。感心せざるを得ない。
一方で、ネガティブな要素も露呈されている。
あきらめやすい、価値観の合う仲間としか付合わない、安定志向より安全志向の世代でもあるのだ。就職活動で苦労してきたにも関わらず、せっかく入社した会社でも早期に退職するケースも多い。企業へのロイヤリティは乏しく、成長できる環境か否かが重要で、価値観は本人ありきでもある。
僕らの世代が単純明快であっただけかもしれないが、この世代をうまく活用するにはこれまで企業が必要としなかった複雑な術を掌握しなければならないというのだ。
とはいっても、お互い心の通う人間である。世代間のギャップや価値観の違いなんて、いつの時代だってあること。僕らも「新人類」と全く異次元の存在のように扱われてきたわけだし・・・。何とかなるものだ。
いずれにせよ、これからは平成生まれと付き合っていくことになる。迎合もせず、無理に価値観も押し付けず、お互い心を通わせながら、自然体で共生していけばいいのではないだろうか。
もちろん、負荷はかけていくわけだが・・・。
明日から新年度がスタートする。
桜はまだ蕾状態なので、春らしさは感じないが、新年度には変わりない。
名大社でも2名の新人が入社する。
今年は2人とも名大社女子。本日あたりは本人も期待と不安が入り混じっている状態だろう。社会人としてのデビューを温かい気持ちで迎えながらも、働くことの厳しさ、会社、仕事のルールをしっかりと伝えていきたい。
イベントの手伝いや懇親会、社内でのアルバイトを通して、会社の全体像はぼんやりとは掴んでいるとは思う。しかし、それは表面的な姿でしかない。正社員として扱われることは、その責任の重さも全然違うのだ。
入社する2人はいずれも営業。研修期間終了後は、前線に出てもらう。
GW明けには、一人で営業するのだ。それも飛び込み営業からだ。門前払いは多い。迷惑がられることもある。話をするチャンスを頂いても、思うようには伝わらない。慣れないヒールで足がむくむ。夏は汗だく。契約を頂けるなんて、随分先の話だ。
思うようにいかない日々が続けば、当然、モチベーションも下がる。自分の存在価値も見失う。毎日が無駄と思えてくる。
だからこそ僕は思う。
その無駄を積み重ねて欲しいと・・・。営業の仕事は無駄を積み重ねた先にしか実力は身につかない。希望は見えてこない。実績も出ない。まずは無駄を無駄と思わず、繰り返すことだ。
その繰り返しで、自分の弱さや未熟さを知り、社会の厳しさを感じる。しかし、その先には必ず自分を認めてくれる人や企業が現れる。必ず。
社会は懸命に行動する者を裏切らない。働くとは、そうゆうことだ。
それは僕が23年間、社会の中で揉まれてきた実感であり、証である。間違いない。
新人へ!
明日から共に会社の仲間として、精一杯、頑張ろうじゃないか!
本日、丸の内のオフィスに移転して二周年となる。
このブログをスタートさせて二周年にもなるのだ。という事は会社を任されて、これで2年。月日は長いようで短い。短いが2年前が随分遠い過去のような気がしてならない。
落ち着く暇はないのだが、なんやかんや言ってあと2日で今期も終了。
何だか2ばかりが続き出来の悪い学生みたいだが、ようやくホッとした瞬間が迎えられたのが、今の正直な気分。
この2年、一人の社員も欠けることなく仕事ができたのは本当にうれしい事だし、厳しい環境下で懸命に自分たちの業務を遂行してくれた事にも感謝の気持ちでいっぱい。
今週の土曜日は今期最後の全体的な研修会議があるのでのんびりもしていられないが、しばし余韻も楽しみたい。週が変われば新しい期に入り、気持ちも入れ替えなければならないし・・・。
昨日のブログでも書いたように丸の内は僕にとっては最高の環境だ。
そして、ブログも何とか2年間は続けられた。
計算してみるとその数、452本。書いた事さえ覚えてないブログもあれば、ネタがなく無理矢理こしらえたブログもある。それでも毎月コンスタントに続けられたのは、自分の努力だけではない。周りの後押しもあったからだろう。
昨年の一周年は自分で自分を褒めたが、今年は改めて周りの方に感謝したい。
多分という言い方しかできないが、余程の事がない限りブログを止めるはないだろう。仮に読者がゼロになったとしても・・・。
(本当にゼロになったら自信喪失で止めるかもしれませんが・・・)
継続して書くことで、生活の一部になってきたのだ。食事をするように、歯を磨くように、ランニングするようにブログも書く。習慣化なのだ。
何でも続けることに意味があるんだね。
改めて感じた事もあった。ランニングは続ければ必ずタイムは良くなる。しかし、不思議なもので、ブログは続けていても文章力は向上しないのだ。最初のころと全く文体もレベルも変わらない。不思議なもので・・・。
何かと本日のブログは2が続いたが、来年は3。再来年は4。
一つずつ成績を上げていくしかない。どんな事でも一歩ずつ。
これからもよろしくお願いします。
以前、NHKの若者就業をテーマにした討論番組で、著者の海老原氏は「営業大学を創設すべきだ。」と強調されていた。文系出身者の7割が営業系の職種に就職する現在の就職環境でいえば、説得力のある持論であった。
海老原氏が講演された学生向けのイベントに参加した時も、一見学生に不利に思われるデータを活用しながらも、学生にとってプラスになる分析結果を話された時には感動と共感を覚えた。そこには辛辣な言葉はあるにせよ、学生への愛も感じられた。
そして、今回の著書である。
本書でも既存データを見事に活用し、その数字のからくりや誤った情報を鋭く指摘している。その毅然たる表現は読んでいて気持ちがよくなる。あいまいな表現に終始する僕のブログとは大違いだ(苦笑)。
ここで書かれている内容は、大学による就職差別の問題であり、学部別や女子の就職動向、大学が公表する就職率の実態など。業界に属する我々であれば持ち得る情報を細かいデータ分析を行うことで、より説得力が増している。現実の問題点がまざまざと浮き彫りにされているのだ。事実と真実の違いとも言うのだろうか・・・。
昨今の就職事情を理解する自分としても、かなりの勉強になった。これまで触れたことのない表現も学んだ。
「大東亜帝国」なんて知らなかったのだ。「大東亜帝国」とは、大東文化大、亜細亜大、帝京大、国士舘大を総称していう。普段馴染みがないせいもあるが、そんな表現があることを初めて知ったのだ。
この本書が現状に対してどこまで影響を与えるかはわからない。しかし、リアルな実態を把握するには参考となる一冊である。
昨日はふるさと就職応援ネットワークの幹事会。
全国から13社の地域の就職情報会社のトップが集合し、情報共有を中心に濃密な時間を過ごした。議論のテーマは複数にわたり解決すべく案件もあるわけだが、大きな要素として取り上げられたのが、13卒(来春卒)就職戦線の動向だ。地域的な差があるにせよ、企業や学生が抱える課題に大きな違いはない。
採用環境を語る上で自社の企画内容だけ見ていると大局的な見方ができなくなる。大手同業他社の情報も参考にはなるが、それだけに頼っても公平性があるとは言い切れない。
僕のようにこの業界内で長い年月を過ごしてきた者は、どうしても凝り固まった思考に陥りがちだが、そこは客観情勢も冷静にみながら、見極めないといけないのだ。
13卒の取組みについては、各加盟会社も気になる点であった。
全体的な動向で言えば13卒の学生については、12月のスタート時は積極的な動きが見られたものの、それ以降はトーンダウンし、ここ数年の動きと比較すると学生の動きの鈍さを感じるのが大方の見方。
我々が運営する合同説明会は大手同業他社も同じで、2月以降、来場者数の減少に課題を抱えていた。それは各地域の加盟会社も同様。
個別の会社説明会に学生が向かっているというシンプルな理由もあるが、それを全ての原因にしてしまうのも安易。学生の全体像を捉える必要もある。仕組みの問題も・・・。
今のままの状況で学生が内定を獲得出来ていくのだろうかと不安になる。
大手企業を中心に4月に選考を行い、GW前後に内定を提示する企業は多いだろう。その段階で就職活動を順調に終えられる学生は昨年と比較しても多くはないだろう。
景況感で捉えれば、先日の日経新聞の発表のように採用数は拡大すると予測される。しかし、足元の学生の動きをみると必ずしもそれが上手く反映されるとは思えない。
学生も企業も長期戦になることを覚悟する時期がいずれ訪れるかもしれない。
今回の議論では、そんな内容を含め議論が行われたのであるが、各社とも長期戦を睨んだ企画を練り直しているようだ。お互いにフットワークが軽い存在なだけに、環境に合わせ俊敏に動かねばならないだろう。
全ての加盟会社が自らのミッションを持ち、自分たちの立ち位置を確認できた有意義な幹事会であった。
早速、週明けには会社内でも情報共有を行い、今後の動向を探っていきたい。13卒新卒採用は、まだまだ課題が多そうだ。
山田家は体が丈夫だけが取り柄の家族である。
僕は小学生の時は皆勤賞だったし、嫁さんも至って体は丈夫だ。僕自身の体の頑丈さにおいて自慢したいことがあるのだけれど、そのネタはもうしばらく先のブログに公表したい。(いやらしい性格なのだ。)
今回は子供の話である。
今の生活の中で、小学校6年間を皆勤で過ごすのはかなり難しい。
実際、娘も息子も数年前はインフルエンザで休んだこともあった。昔は少しくらい体がしんどくても、無理矢理に学校に行くことを許されたが、昨今は親が許しても、周りは許してはくれない。逆に迷惑を掛けてしまうからだ。
そんな環境下でも、中学2年生の娘は、中学校生活において今のところ皆勤賞。3学期も残すところ、あと2日なので、まず達成することは間違いないだろう。
小学4年生の息子も何の病気を患うこともなく、3年4年は皆勤であった。つい一昨日までは・・・。
あと数日というところで、残念な結果に終わってしまった。
「春分の日」の一昨日、公園の遊具で遊んでいたところ、足を踏み外し、頭から落下し、額がパッカリ割れ、救急車で運ばれてしまったのだ。
この知らせを聞いた時には、正直、血の気が引いた。病院に駆けつけ、大事に至らない知らせに安どしたわけだが、本人に接するまでは要らぬ心配もしてしまった。
万が一の事があれば、呑気にブログを書くなんて許される状態ではないし・・・。
それでも七針を縫うケガを負ったため、安心できるわけではないが、普通通りの生活が送れることは有り難いと思わないといけない。本人も自分が痛い目に合って、周辺に対してより注意する必要性を身を持って感じただろう。
当然だが、昨日は再検査のため病院に行かねばならず、学校は欠席。
息子としても、皆勤賞を逃したことは悔やまれるだろうが、これも自業自得。ここは無事で良かったと感謝せねばならない。
何事も最後の最後まで気を抜いてはいけないということ。ロスタイムに得点を許すサッカーの試合のようなものなのだ。
息子には今回の事故をいい教訓として、来年度以降に臨んでもらいたい。
皆勤賞の存在が遠くなり、残念でした。
(でも、ホッとしました。)